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【 ゲンパツ…温暖化…核兵器…すべてが無くなる世界の実現を! 】《2》

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所要時間 約 12分

1日24時間1週7日間年間365日、福島の汚染された場所で暮らしている人々は今後どうなるのか?

処理済み汚染水の海洋投棄、太平洋の海水全部を使っての放射能の希釈作業は安全なのか?

『夢の原子炉』という神話に、莫大な資金と時間と労力を浪費してしまった日本

 

フェアウィンズ 2017年2月2日

 

ラジオ・エコショック(ES):あなたは2020年に開催予定の東京オリンピックで、一部競技を福島市などで行う事は安全だとお考えですか?あるいはあなたが《1》でお話になった福島の現状、つまり多くの日本人が長期間放射線被ばくをしてしまう恐れがあるという事実とオリンピック開催との関係についてどうお考えですか?

 

アーニー・ガンダーセン:あなたが今お話になった点はまさに重要な部分です。

福島県の汚染は重要な問題です。

すべての競技ではありませんが野球のいくつかの試合が行なわれる予定がすでに明らかにされているようです。

ということになりますと、一流のスポーツ選手が2週間ほど滞在することになるでしょう。

もし私たちが彼らの健康について懸念しなければならないとしたら、実際そうすべきだと思いますが、なぜなら私は今回の調査旅行において福島県内の行く先々で汚染が著しい場所に遭遇したからです。

もちろん私たちは短期に滞在するこれらスポーツ選手について心配をすべきでしょうが、では1日24時間1週7日間年間365日、2011年の事故発生以降2020年まで9年間この場所で暮らし続ける人々はいったいどうなるでしょうか?

アメリカ人の立場として2週間この地に滞在する選りすぐりのスポーツマンへの懸念をするよりも、その場所から出ることすら出来ずに窮地に陥ってしまっている福島の人々について懸念することの方が、人間としてとるべき態度だと私は思っています。

 

ES: あなた福島第一原発の敷地内に地下水が流れ込むことによって作りだされる高濃度の汚染水、超高濃度の汚染水をろ過して浄化しようとしている日本の取り組みについてしばしば書いたり話されたりしています。

そして福島第一原発の敷地内には巨大な貯蔵タンクが立ち並んでいます。

状況はいったいどうなっているのでしょうか?

 

ガンダーセン:おっしゃる通り福島第一原発の敷地内には、高濃度の汚染水を貯め込んだ貯蔵タンクが未だに大量に並んでいます

そこでの状況はどうなっているのでしょう。

私が特に心配しているのはセシウムとストロンチウムについてです。

タンク内にあるのはまさにビッチェズ・ブリュー、悪魔が作り出した恐ろしい液体です。

 

福島第一原発の現場で行われようとしているのは、この汚染水をフィルタのついたろ過装置に送り込んで放射性物質を90%から95%の割合で取り除き、それを別のタンクに送り込み、最終的には太平洋に投棄することです。

ここで問題になるのが1種類の放射性物質、トリチウムです。

トリチウムは水和性が非常に高く現在の技術ではろ過して取り去ることが出来ません。

そしてこれらタンク内には多量のトリチウムが存在しています。

つまりセシウムとストロンチウムを取り除く浄化作業を行った汚染水を、太平洋に放出しようとしそうです。

 

実際にこの作業が計画通りに進むかどうか、地元の漁師たちは信用していません。

日本政府は反対する漁師たちに様々な名目をつけて現金を支払い、太平洋へのろ過済み汚染水の投棄を認めさせようとしています。

しかし私に言わせれば、そうした行為は非良心的なものです。

 

ES:ところで私も福島第一原発とは太平洋を挟んだ反対側に住んでいるのですが、彼らが処理済みとはいえ放射性廃棄物を太平洋に投棄して良いのかどうかということに関し、発言権は無いようですね。

 

ガンダーセン:そのようです。私たちが学校に通っていた頃、こんな言葉を教えられました。

dilution is the solution to pollution(希釈は汚染の解決策である)

これこそ福島第一原発の事故現場を抱えこんでしまった日本人が、信じこませようとしているものです。

太平洋の西側、日本の側で放射性廃棄物を海洋投棄しても、広大な太平洋を渡ってアメリカ西海岸に到達するころには放射能の濃度も随分と希釈されることになります。

しかし私はこうした処理が適切な対応だとは考えていません。

私はこの問題について詳細に解説したことがありますが、たとえ『希釈』されたとしても放射能は人間を死に至らしめる危険なものです。

その量が高い低いに関わらず、放射線は人間の細胞に損傷を与え、ガンの発生原因を作りだします。

希釈されれば、ガンを発生される危険性も低下するのかという問題があるのです。

 

放射能汚染水を太平洋のような広大な水域に投棄すれば、その濃度は下がります。

その一方では放射性物質を含む水の量は一気に何十倍にも何百倍にも増えることになります。

その結果太平洋沿岸で生活している約20億人の人々が、みんなこの放射能汚染水と接する機会を持つことになってしまいます。

放射能の濃度は下がりました、しかしそれに触れる人口は一気に増えました。

結果どうなるでしょうか?

結論はガンを発症する人が出る、これは回避不可能だという事です。

 

ES:さて福島第一原発の事故が発生した際、きわめて危険な核物質であるプルトニウムが原子炉3号機で爆発しました。その直接的原因を作ったのは、英国やフランス同様、日本が繰り返し行なっていたプルトニウムを核燃料とする原子炉の実験だと考えています。

アーニー、これまで何兆円もの費用をつぎ込まれてきた日本の高速増殖炉のもんじゅに何が起きたのでしょうか?

 

ガンダーセン:まず第一に申し上げなければならないのは、福島第一原子力発電所のすべての原子炉内にはプルトニウムがあったという事です。

 

1基の原子炉は1年につき約500ポンド(約227キログラム)のプルトニウムをつくります。

福島第一原発の1号機は2年間稼働を続けていたため、炉内に約550キログラムのプルトニウムがありました。

原子炉2号機、3号機も同じです。

ただし原子炉3号機が他と異なるのは、核燃料として試験的にMOX燃料(混合酸化物燃料)を使用していたため、他の原子炉よりもプルトニウムの量が多くなっていました。

ウランとプルトニウムそれぞれの合計と比較すると、いずれの原子炉も莫大な量のプルトニウムを炉内に抱え込んでいました。

ですから私たちは1号機2号機3号機、すべての原子炉の状態について懸念しているのです。

 

さてもんじゅです。

もんじゅは稼働途中で停止させられ、計画が著しく遅れました。

もんじゅの稼働実績は1990年代の2ヵ月間だけです。

もんじゅは日本人がここにきてやっと実現をあきらめた高速増殖炉です。

しかし核燃料サイクル事業そのものは日本の原子力神話の一部として継続されています。

 

この核燃料サイクル事業を実現させることによって日本人はすべてのウランをリサイクルすることができると考えており、もし実現すれば使用済み核燃料の排出とともに積み上がっていく、核廃棄物処分場についての心配をする必要はありません、

 

大きな地震が多発する日本列島の中で、25万年もの間何かをしまい続ける場所を見つけるのは、本当に難しいことです。

そこで日本人が考え出したのが他の原子炉から排出されたプルトニウムをすべて燃焼させてしまうことができる、後には何も残らないという夢の原子炉という神話でした。

そしてもんじゅはその神話の核心部分のひとつだったのです。

結局もんじゅは10年間という完成までの工期が30年も遅れた挙句、ほとんど稼働実績も無いまま停止せざるを得なくなりました。

大変な話です。

数兆円という巨額の投資が行なわれましたが、もんじゅはお金と時間と労力の完全な浪費でしかなかったのです。

 

《3》へ続く -

http://www.fairewinds.org/nuclear-energy-education//ecoshock-interview-extreme-nuclear-dangers

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【 トランプが入国を禁じた7カ国の人々の暮らし 】《⑤リビア》

 

米国NBCニュース 2017年1月30日

 

1月27日金曜日、トランプ大統領はテロリズム発生への懸念を理由に、イスラム教徒が多数を占める7つの国からアメリカへの入国を一時的に制限する大統領令を発しました。

死と隣り合わせの武力抗争が日常化してしまった場所で困難を極める生活を強いられている人々はは、尚一層の窮地に追い込まれることになったのです。

リビアという国もトリポリという場所も、2011年に長い間この地を支配してきたムアマル・カダフィが殺害され、権力の空白地帯となりました。

結局、支配権を巡って無数の武装勢力の抗争の場と化してしまったのです。

そして2014年、最終的に2つの対立する政治派閥に武装勢力が集約される結果となり、国土の東側と首都にそれぞれ別の政権が樹立されました。

昨年3月、トリポリに国連が後押しする第3の政権が樹立され、その存在を確立しようとしています。

2016年9月22日リビアのスルト、政府側の武装勢力とイスラム国(ISIS)の一派との武力衝突の現場。(写真上)

 

2016年9月21日リビアのスルト、イスラム国(ISIS)側の陣地に向かって発砲するミスラタのスナイパー。(写真下・以下同じ)

2016年10月4日のリビアの約12海里北の地中海で、プロアクディヴア・オープン・アームズのメンバーによる救助を待つ難民。

大量のアフリカ難民のヨーロッパ方面への脱出の窓口となっている国、それがリビアです。

自分の意思によってヨーロッパに向かう者も、押し出されるようにして難民化した者も、命がけで地中海を横断するための出発地となっています。

http://www.nbcnews.com/slideshow/conflicts-challenges-faced-7-banned-nations-n714296

【 ゲンパツ…温暖化…核兵器…すべてが無くなる世界の実現を! 】《1》

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所要時間 約 11分

日本政府の福島第一原発事故の処理、その実態は電力業界・原子力産業の存続が第一

福島の原発難民の人びとを救済する誠意を完全に無くしてしまった日本政府

 

フェアウィンズ 2月2日

 

フェアウィンズのアーニー・ガンダーセンは、核開発の極端な危険性について論じるため、アレックス・スミス氏がホストを務めるラジオ番組『エコショック』に出演しました。

「たとえ原子炉一基がアメリカ、あるいはヨーロッパで事故を起こしても、それによる死亡者数は地球温暖化の進行によって発生する異常気象の極端化によって死亡するあらゆる生物の数百万という数をはるかに下回るものだ。」

という番組関係者の発言に反論するためです。

 

アーニーはこうした主張の誤りを正し、原子力に関わるより多くの問題について指摘を行いました。

その中にはドナルド・トランプのアメリカは核兵器開発にもっと積極的に取り組むべきであるという主張、原子力発電事業と核兵器開発企業との関連、そして使用年限を過ぎた原子炉をなおも稼働させ続ける危険性についての言及もあります。

 

ラジオ・エコショック(ES)

通常であれば礼儀から言っても私はまずゲストの紹介を行います。

しかし今回は気候変動の問題について論じるのだという事を、まず最初に確認させていただきます。

この番組をお聞きの中には、原子力産業界にあまり厳しい態度で臨まないほうが良いという意見をお持ちの方もいらっしゃるようです。その理由はこれ以上の化石燃料の利用を避けるためにも、稼働中の原子炉はできるだけ長く利用した方が良いというお考えにもとづいているようです。

この番組の特派員のひとりがこう語ったことがあります。

「たとえ原子炉一基がアメリカ、あるいはヨーロッパで事故を起こしても、それによる死亡者数は地球温暖化の進行によって発生する異常気象の極端化によって死亡するあらゆる生物の数百万という数をはるかに下回るはずだ。」

 

こうなると当然の疑問がわいてきます。

私たちは地球の大気にこれ以上のダメージを与えないようにするため、古い原子炉も何もすべて稼働を続けさせなければならないのでしょうか?

お名前をまだ明らかにできないのですが、ゲストの方にうかがってみましょう。

 

アーニー・ガンダーセン(AG):

決してそうではありません。

これ以上さらに核兵器を増やし、旧式の原子炉まで稼働させ続けることをすれば、気候変動の問題をさらに悪化させる可能性があります。

ES:解りました。それではなぜそうなるのかという点について、これから詳しく検証していくことにしましょう。さてすでにお分かりの方もいらっしゃるとは思いますが、本日のゲストは原子力エンジニアのアーニー・ガンダーセン氏です。

福島第一原子力発電所の事故が発生してからずっと、そしてアメリカ国内の原子力発電所で危機一髪の事態が発生する度、ガンダーセン氏には繰り返しこの番組にご出演いただいてきました。

 

彼は原子力発電所に関わる事故やトラブルがある度、法定において証言を行うこの分野の専門家です。

ガンダーセン氏はかつて原子力産業界で働いていました。

そして彼の妻マギー・ガンダーセン氏によって設立された原子力問題に専門に取り組む啓蒙機関であるフェアウィンズ・エネルギー・エデュケイション・システムのチーフ・エンジニアであり、科学者であることはすっかり有名になりました。

アーニー、ラジオ・エコショックへのご出演を心から歓迎します。

 

AG : またお招きいただき、ありがとうございます。

 

ES:あなたと一緒に取り上げなければならないのは非常に困難な問題だし、討論することすら難しい課題ですが、再びあなたと討論できることができ、大変良かったと思っています。
後半では私たちはドナルド・トランプについて必要なやり取りすることになっていますが、まずは発生から6年という歳月が過ぎたもう一つの巨大災害を取り上げましょう。
2016年、あなたが行った福島への調査旅行についてお話しくださいませんか?

AG : そうしましょう。ちょうど1年前の今日、私は福島にいました。そして約1ヶ月を費やして様々なデータを収集しました。

膨大な数の供給源からデータが集まり、非常に興味深い事実が明らかになりました。

私たちの調査旅行は航空運賃などは自弁でしたが、日本の人々が宿泊費などの費用を負担してくれました。

こうしてた国際的取り組みによって、非常に貴重なデータを手に入れることが可能になったのです。

 

今回の調査旅行を終えて私が強く感じたことは、まず第一に日本政府の自国民に対する人道にもとる扱いでした。

日本政府はまず東京電力の存続を決め、事故処理の第一目標に起きました。

次に電力業界、原子力産業界にこれ以上傷がつかないよう、対応をとっています。

そしてこれらに出資をした銀行が利息も含めた資金回収がうまくいくように、古くて劣化の進んでいる原子炉を再稼働させています。

 

しかし日本政府が進めている政策の中に、原発事故の被災者や一般国民への配慮はありません。

 

ひとつの実例をご紹介しましょう。

私は福島県内で医院を経営していた一人の医師に会いました。

福島第一原子力発電所の事故の後、彼は患者のカルテに診察した通りの事実を書き込みました。

放射線障害です。

しかし日本の医療行政は彼に病名をストレスに変更しなければ、保険料を支払わないと迫ったのです。

患者たちの髪の毛が抜け落ちるのも、鼻血が止まらないのも、全身の皮膚が赤くただれたようになったのも、すべて原因はストレスだとカルテに書き込むように求め、そうでなければ保険制度に基づいて当然支払われるべき保険料を支払わないと迫ったのです。

 

しかしこの医師には良心というものがありました。

彼は診断結果の書き換えを拒否しました。

そんな要求に屈するぐらいなら、医院を廃業してしまった方が良いと答えたのです。

 

これとは全く逆の事実にも遭遇しました。

私は調査旅行中たくさんの人びとと面接しましたが、その中のひとりの女性についてお話しましょう。

福島第一原発の事故発生以降、彼女は髪の毛が抜け落ち、2ヵ月間鼻血が止まらなくなり、全身の皮膚が赤くただれたようになったため、最初にご紹介した医師とは別の医療機関の診断を受けました。

この医師は大丈夫、ストレスが原因なのだからあまり心配する必要は無いと診断したのです。

 

私の見解を言っても良いですか?

原子力発電所が巨大事故を引き起こした後、2ヵ月間鼻血が止まらなくなったり髪の毛が抜け落ちりするのはストレスが原因ではありません。

それは放射線障害です。

 

もう一度言わせてください。

今回の調査旅行で私が得た最大の印象、それは日本政府の自国民に対する人道にもとる対応です。

 

《2》へ続く -

http://www.fairewinds.org/nuclear-energy-education//ecoshock-interview-extreme-nuclear-dangers

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この記事をアップした15日、安倍首相は米国大統領トランプとの会談を踏まえ国会で防衛費の大増額をするという趣旨の発言をしたようです。

一方では福島の原発難民となった人々の救済のため、これまでそんな気前の良い話は一度も聞いたことがありません。

まさに記事中にある通り安倍政権が『進めている政策の中に、原発事故の被災者や一般国民への配慮はありません。』

日本の政治はいったいどこちを向いているのでしょうか?

 

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【 トランプが入国を禁じた7カ国の人々の暮らし 】《④ソマリア》

 

米国NBCニュース 2017年1月30日

 

1月27日金曜日、トランプ大統領はテロリズム発生への懸念を理由に、イスラム教徒が多数を占める7つの国からアメリカへの入国を一時的に制限する大統領令を発しました。

死と隣り合わせの武力抗争が日常化してしまった場所で困難を極める生活を強いられている人々はは、尚一層の窮地に追い込まれることになったのです。

 

イスラム過激派のひとつで東アフリカ地区におけるアルカイダの一派であるアル・シャバブは、ソマリアでイスラム原理主義による支配を確立させるため戦闘を繰り返しています。

2017年1月25日には首都モガディシュのホテルに対するテロ攻撃では少なくとも26人が殺害されました。(写真上)

弱体の政権を支えるため、アフリカ各国の軍で編成された連合部隊は数千人が治安の維持にあたっています。

 

2016年12月18日プントランド地区の海岸線のパトロールをする治安部隊。(写真下・以下同じ)

アル・シャバブの武装グループは、アフリカ連合部隊とソマリア政府軍の共同作戦によりソマリア南部からは掃討されましたが、今度は北部のプントランド地区で攻勢を強めています。

漁師は、2016年4月4日にモガディシュ近くの港で水揚げしたバショウカジキを頭の上にのせて運ぶ地元の漁師。

http://www.nbcnews.com/slideshow/conflicts-challenges-faced-7-banned-nations-n714296

【 楽園のオキナワと軍事要衝の沖縄と 】《後篇》

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所要時間 約 9分

沖縄県民のほとんどは、中国と交戦関係に陥る危険が迫っているとも、その可能性があるとも考えていない

自分たちの土地が日本とアメリカによる二重植民地支配の下に置かれていると感じている沖縄の人々

 

エコノミスト 2017年2月2日

 

与那国島に自衛隊の基地が建設されることについては1,500人の島民の間で論争の的になりました。

住民投票ではこのうち5分の2以上が基地の建設に反対しました。

基地建設に賛成した住民の中からさえ、日本の右翼、中でも尖閣諸島を巡る争いの直接のきっかけを作った前東京都知事、石原慎太郎氏を非難する意見が相次ぎました。

結局は基地建設に合意する代わり、多額の経済支援を行うという条件が日本政府から提示され、防衛力強化のための基地建設は承認されたのです。

今後沖縄にはさらに多くの基地の新設が計画されています。

尖閣諸島の管理防衛強化のため、与那国島より人口が多い石垣島にはヘリポートの建設が検討されています。

 

つぎ込まれる多量の建設資材と有刺鉄線は、同盟関係においてアメリカ側の負担が大きすぎるのではないかと懐疑的になっているドナルド・トランプ大統領に、日本が本気で軍事力の増強に乗り出したことを確信させるかもしれません。

目下のところ安倍晋三首相のタカ派的政策は、誰の助けも必要としない程勢いを得ています。

 

しかし沖縄県民のほとんどは、中国と交戦関係に陥る危険が迫っているとも、その可能性があるとも考えていません。

沖縄の人々が憤慨しているのはそんなことではありません。

中国政府と日本政府が無人島の領有権を争って政治的緊張を大きくしていること、それを理由に日本のタカ派政権がさらなる紛争の火種になりかねない軍事拠点を拡大させる政策を採っていることに怒りを感じているのです。

 

沖縄(琉球)諸島南部にはわずか1ヵ所の小さいレーダー基地があっただけでした。

その状況は冷戦時代の日本列島の北端と対照的なものでした。

 

沖縄は日本の陸地面積のうち0.6%を占めるに過ぎませんが、日本にあるすべてのアメリカ軍施設の5分の3、そして53,000人いる米軍将兵の約半分のホスト役をつとめさせられています。

そして沖縄本島のほぼ5分の1の面積が、アメリカ軍基地に割かれているのです。

戦後70年間、沖縄はアジアのアメリカの軍事的プレゼンスを支えてきたのです。

 

琉球諸島にアメリカ人が初めて姿を現したのは1850年代の事です。

琉球ならびに日本と国交関係を開くため、彼らは砲艦(小型の軍艦)に乗ってやってきました。

そして第二次世界大戦の終盤、アメリカ人たちが再び姿を現しました。

今度の目的は日本本土への侵攻の前線基地を築くことでした。

 

第二次世界大戦(太平洋戦争)以前、当時の日本政府は沖縄固有の文化と言語を消滅させ、日本本土と変わらぬ体制を築こうとし、戦争末期にはアメリカ軍の『本土』上陸を阻止するため、沖縄全島ですさまじい防衛戦を展開しました。

あらゆる場所で酸鼻をきわめた戦いが展開され、沖縄の住民の4分の1が沖縄戦に巻き込まれその犠牲になりました。

 

生存者たちは、新たな主人アメリカ人の下で暮らしの再建に取りかかりました。

アメリカは南国の食べ物に好意を持っただけではなく、戦前の日本政府とは異なり沖縄固有の文化と習俗も大切にする姿勢を見せましたが、その背景には沖縄県民の日本復帰への願望を弱らせるという意図もありました。

 

結局1972年沖縄は日本に返還されましたが、米軍基地だけはそのまま残ることになりました。

この事実に沖縄は怒りを噴出させ、改めて沖縄県民となった人々は孤立感を深める一方で、小規模ながら独立運動も始まりました。

 

▽今日のスパム、将来のスパム

 

沖縄で行われる選挙では、沖縄の人々は、アメリカ軍基地の存在、基地で離着陸を繰り返す航空機などがたてる轟音や騒音、基地の関係者が関わる事故や犯罪にはっきりと反対の立場を表明する候補者が圧倒的に支持されます。

 

今週、沖縄県の翁長雄志知事は沖縄県民が激しく反発している、アメリカ海兵隊の移転先として建設準備が進む辺野古への基地建設の中止を求め、トランプ政権を説得するためワシントンへ飛びました。

しかしすでに新任のジェームズ・マティス米国国防長官は、アメリカと日本が軍事政策において協同歩調をとり続けることの重要性を再確認し、同盟関係を強化するべく日本に向かう準備が進んでいました。

 

東京では安倍首相を始めとするタカ派といえど沖縄問題の発言する際にはきわめて慎重に言葉を選ばざるを得ません。

そして沖縄本島の軍事基地を拡充強化することについては、努めて避けて通ろうとしています。

 

沖縄の人々は自分たちの土地が日本とアメリカによる二重植民地支配の下に置かれていると感じています。

そして悲しいことに中国との領土的緊張の悪化は、そうした支配が続くことを確実にしているようです。

観光客のパラダイスとして上昇を続ける人気と軍事拠点としての重要性の拡大という奇妙な取り合わせは、かかわりのある人々にとって神経にさわり続けることになりそうです。

 

〈 完 〉

http://www.economist.com/news/asia/21716063-geopolitical-tensions-grow-east-asia-so-does-discomfort-ryukyu-islands-okinawa

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【 トランプが入国を禁じた7カ国の人々の暮らし 】《③イラン》

 

米国NBCニュース 2017年1月30日

1月27日金曜日、トランプ大統領はテロリズム発生への懸念を理由に、イスラム教徒が多数を占める7つの国からアメリカへの入国を一時的に制限する大統領令を発しました。

死と隣り合わせの武力抗争が日常化してしまった場所で困難を極める生活を強いられている人々はは、尚一層の窮地に追い込まれることになったのです。

 

2015年国際制裁をゆるめることと引きかえに先進6カ国は、イランの核開発活動を制限する画期的な協定に調印しました。

しかしドナルド・トランプはこの協定を「破滅的なものである」と非難し、廃棄すると誓いました。

2015年4月2日イランの首都テヘラン北部で先進6カ国との協定成立を祝うイラン人の家族。(写真上)

 

2016年10月12日アショウラの儀式で自分自身の顔と体に泥を塗り、嘆きの仕草をするシーア派イスラム教徒のイラン人女性。(写真下・以下同じ)

2017年1月10日のテヘラン、アキバ・ハシェミ・ラフサンジャニ前大統領の葬儀の場で、最新の選挙で穏健・改革派の勝利のスローガンを叫ぶ参列者たち。

http://www.nbcnews.com/slideshow/conflicts-challenges-faced-7-banned-nations-n714296

【 楽園のオキナワと軍事要衝の沖縄と 】《前篇》

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所要時間 約 8分

平和主義は沖縄の人々にとっては、精神の奥深くしっかりと根を下ろした人格のひとつ

何事につけ武器をとって争うより、礼と義によって誰とでも共存していく方が賢明、それが琉球の選択だった

 

エコノミスト 2017年2月2日

 

毎年2月、北日本の海岸に流れついた流氷はぎしぎしと音を立てています。

しかし日本南端の沖縄では、農民が収穫のためサトウキビを切っています。

日本列島は南北に莫大な距離にわたっているのです。

北海道北部の宗谷岬からはロシア極東の島サハリンが地平線上にかすんで見えます。

そして沖縄本島がある先島諸島最南端の与那国島からは、時折台湾東部の山岳地帯を見晴るかすことが出来ます。

 

旧暦正月の季節、沖縄は全島挙げてお祭りムードに彩られ、休暇を過ごす人々でごった返していました。

 

沖縄は現在、様々な嗜好を持つあらゆる人々を受け入れることが出来る楽園としての評判をどんどん上げているところです。

冬でもさんさんと輝く太陽、免税店が並ぶ商店街、いかにも栄養たっぷりといった感じの地元産のファストフードの味は格別であり、これらを目当てに中国本土からパッケージツアーでやってきた家族連れの観光客たちが那覇空港に溢れ返っています。

 

さらに400kmほど南の台湾からサンゴ礁の広がる海をやってきたクルーズ船が入港した石垣島のメインポートには、地元特産の黒真珠目当ての観光客が続々と上陸してきます。

 

冒険的嗜好を持つ観光客の中には与那国島に向かう人々もいます。

彼らの目的はシュモクザメと一緒にタイピングを楽しむこと、あるいはメカジキ漁に出かけた地元の漁師たちが久部良港で水揚げする様子を見学することです。

与那国島は豊かな海の生命を育み続ける西太平洋の代表的潮流である黒潮の真っただ中にあるのです。

 

一方、安全保障分野では沖縄はあらゆるタイプの軍隊が駐屯軍する場所として知られています。

F-15戦闘機が発する轟音もまた間違いなく那覇での生活を特徴づけるもののひとつですが、観光客のほとんどはどれ程の軍事力が沖縄に展開しているか気づかぬまま通り過ぎていきます。

 

しかし平和の感覚は沖縄の人々にとって観光パンフレットに書かれた絵空事ではありません。

平和主義は沖縄の人々にとっては、奥深くしっかりと根を下ろした人格のひとつなのです。

 

かつて沖縄県知事を務めた太田雅英氏は、1879年に日本が併合するまで独立国であった琉球王国の主要な特色は「平和への傾倒と武器の欠如」であると語ったことがあります。

沖縄人は1816年に同地を訪れ琉球王国の礼儀正しさ、温和さ、そして一見した限り武器を持つ人がいないことに驚嘆した英国人の冒険家で海軍大尉のバジル・ホールをよく引き合いに出します。

後にホールは聖ヘレナ島にフランスを追放されたナポレオン・ボナバルトを訪ねた際、熱心に琉球王国の話をして元皇帝を困惑させたことがありました。

「しかし武器も無くてどうやって戦うのだ?!」

ナポレオンはこう叫びました。

 

もちろん、実際に武器が無かった訳ではありません。

しかし琉球王国は自分たちより大きな国力を持つ中国と日本両方の影響下にあり、人々にとっては何事につけ武器をとって争うより、礼と義によって共存していく方が賢明、それが琉球の選択だったのです。

 

今日にあっても平和というものは壊れやすいものです。

 

かつての冷戦時代、ソビエト連邦と向かい合う北海道が共産圏とのにらみ合いの最前線に置かれたように、21世紀の領土紛争の国際政治の場に身を置かされてしまっているのが沖縄です。

 

与那国島と台湾との距離は100kmほどしかありません。

台湾を巡ってもし中国とアメリカの間に武力紛争が起きた場合、日本が巻き込まれずに済む方法を見つけるのはきわめて困難です。

 

そして与那国島は現在中国側が領有権を主張し強硬な姿勢を強め続ける無人の尖閣諸島に最も近い人が住む島でもあります。

久部良港の背後の丘には金網フェンスと監視カメラで周囲をぐるりと取り囲み、自衛隊から派遣された160人の隊員が詰める新しい基地が建設されました。

 

この基地の役割は周辺の海域、および空域の監視を行うことです。

与那国島は新たに中国とのにらみ合いの最前線に置かれることになりました。

 

〈後篇に続く〉

http://www.economist.com/news/asia/21716063-geopolitical-tensions-grow-east-asia-so-does-discomfort-ryukyu-islands-okinawa

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【 トランプが入国を禁じた7カ国の人々の暮らし 】《②イラク》

 

米国NBCニュース 2017年1月30日

 

1月27日金曜日、トランプ大統領はテロリズム発生への懸念を理由に、イスラム教徒が多数を占める7つの国からアメリカへの入国を一時的に制限する大統領令を発しました。

死と隣り合わせの武力抗争が日常化してしまった場所で困難を極める生活を強いられている人々は、尚一層の窮地に追い込まれることになったのです。

 

イラク国内に展開するアメリカ軍のバックアップを受けた政府軍が、イスラム国(ISIS)の拠点の一つモスルを奪還する作戦が開始されて3ヵ月以上が過ぎましたが、激しい戦火の中から大量の市民が避難する事態となりました。

人権保護団体は数十万人の一般市民が食物、水、燃料と医療が極端に不足している地域に取り残されたままになっていると警告を行っています。

2016年10月24日、モスルを巡る戦闘が激化し、カイヤラー付近に集まった自宅を捨てて避難してきた人々。(写真上)

 

2017年1月8日にモスル市内で戦闘中のイラク政府軍の特殊部隊兵士。(写真下・以下同じ)

2016年11月1日、モスル近郊のイスラム国(ISIS)支配地域にあった村から家畜を連れて逃れて来た男の子。

http://www.nbcnews.com/slideshow/conflicts-challenges-faced-7-banned-nations-n714296

【 福島第一原発2号機・桁はずれの放射線量を確認、廃炉作業の先行きは?! 】

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所要時間 約 8分

桁はずれの放射線量が判明、東京電力の事故収束・廃炉作業の行方に暗雲

極めて危険な高い値の放射線の存在が、福島第一原発を廃炉にする取組を困難なものにしている

 

ジャスティン・マッカリー / ガーディアン 2017年2月3日

 

約6年前福島第一原子力発電所の3基の原子炉がメルトダウンする事故を引き起こして以来、破壊された原子炉のひとつでこれまでで最高となる放射線量が測定される事態が明らかになりました。

 

この施設の所有者である東京電力によると、3月11日に襲った巨大地震と巨大津波がきっかけとなり、メルトダウンする事故を引き起こした福島第一原発の3基の原子炉のうちの1基、原子炉2号機内の一時間当たりの空間放射線量が530シーベルトに達していることが判明しました。

福島第一原発では現在数千人の作業員が発電所全体の事故収束・廃炉作業を行っており、完了まで40年を要するとされていますが、それがどれ程困難なものであるか、今回計測された桁外れの数値はその規模の巨大さを具体的に表現するものです。

 

今回計測された放射線量について専門家は『想像もできない』数値だと絶句していますが、2号機の同じ場所の計測数値は前回は73シーベルトであり、一気に数値が跳ね上がりました。

人間が一度1シーベルトの放射線を被ばくすると放射能疾患(放射能障害、放射線病)を引き起こし、ひどい吐き気に襲われます。

5シーベルトの放射線被ばくをすると1ヵ月以内に50%の割合で死亡します。

そして一度でも10シーベルトの被ばくをしてしまえば、ほぼ100%の割合で数週間のうちに死亡します。

 

東京電力は画像分析により、原子炉2号機の圧力容器の下部の1か所で、金属製のグレーチングが脱落し穴が開いた状態になっていることを確認できたことも明らかにしました。

幅1メートルほどこの穴は、津波が福島第一原発のバックアップ冷却装置を完全に機能停止に陥った後、超高温状態になって溶け出した核燃料が原子炉の底を突き破って流れ落ちたことによりできたと考えられています。

AFP通信の取材に対し、東京電力の広報担当の山岸氏は次のように答えました。

「予備の冷却装置まで破壊された後、炉心溶融が発生して溶けた核燃料が原子炉格納容器に穴を開けたのだと考えられますが、現段階ではすべて仮説に過ぎません。」

「私たちは今回の画像は非常に役立つ情報を提供してくれたと考えています。だとしても内部の状態が実際にどのようになっているか、さらに詳しい調査が必要です。」

 

極めて危険な高い値の放射線の存在は、問題なく福島第一原発を廃炉にする取組を困難なものにします。

東京電力が原子炉2号機の格納容器内に送り込む予定にしている遠隔操作ロボットは、累積線量が1,000シーベルトまで耐えられるように設計れています。

 

これは正常に動作できる時間が2時間未満に限られるという事を意味しています。

東京電力は遠隔操作のロボットがたとえ撮影が出来なくなった後でも、ある地点から別の場所に移動させることにより放射線量の変化を確認できる点まだ役に立てられると語った後で、放射線が原子炉の外側にまで漏れている事実は無いと語りました。

 

福島第一原発の現場で事故収束・廃炉作業にあたる東京電力とその協力会社は、最もひどい損傷を受けている3基の原子炉において、溶け落ちた核燃料の所在と状態を確認できていません。

これを安全に除去する作業は原子力発電が実用化されて以来、前例のない困難な作業になります。

 

溶けた核燃料の塊は損傷した原子炉の格納容器の底に堆積したと考えられていますが、放射線量が桁外れに高いため、エンジニアがその量や状態を正確に計測することを阻んできました。

1月末東京電力は、原子炉2号機の底の部分でウラン核燃料棒が溶け落ちたことによってできたと見られる、暗い色の物質の撮影に成功してその写真を公開、事故発生以来初めて一歩前進しました。

 

2016年12月日本政府は福島第一原発の事故収束・廃炉作業を完了させ、周辺地域をすべて除染し、被害を受けた人々に補償金を支払い、さらには放射性核廃棄物をすべて安全に保管するために必要な費用総額が21兆5,000億円に達するとする見通しを公表しました。

この金額は2013年に最初の資産を行った際の倍の金額です。

 

https://www.theguardian.com/environment/2017/feb/03/fukushima-daiichi-radiation-levels-highest-since-2011-meltdown

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【 トランプが入国を禁じた7カ国の人々の暮らし 】《①シリア》

絶え間ない紛争と生活の困窮にあえいでいる人々に、トランプ大統領から入国を禁止する命令が突きつけられました

 

米国NBCニュース 2017年1月30日

1月27日金曜日、トランプ大統領はテロリズム発生への懸念を理由に、イスラム教徒が多数を占める7つの国からアメリカへの入国を一時的に制限する大統領令を発しました。

国連は2011年にバシャル・アル・アサド大統領の支配に対する抗議行動に端を発した内戦により、これまで250,000人が死亡したと報告しました。

アサド政権は現在も続く内戦でロシアとイランから軍事援助を得ていることもあり、優勢を保っています。

2016年4月26日、シリア・アレッポ市内の反政府勢力に対する空爆で負傷し、救助される青年。(写真上)

2016年9月11日、政権側の大規模攻勢の直前、空爆が行なわれた地区から子供たちを避難させる人々。(写真下・以下同じ)

2016年末、長年アレッポ市東部を勢力下においてきた反政府勢力に対し、ロシア軍などを後ろ盾にした政権側が大規模な攻勢をかけ、大量の市民が脱出する事態となりました。

2016年12月17日トルコに脱出した後、シリア国内に残っている家族の到着を待ち続ける子供たち。

http://www.nbcnews.com/slideshow/conflicts-challenges-faced-7-banned-nations-n714296

【 福島第一原発、溶け落ちた核燃料(?)を確認・事故収束・廃炉作業に初めての光明?】

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所要時間 約 9分

どこにどれだけの危険が潜んでいるかわからない、福島第一原発の困難な廃炉作業がようやく緒に就いた

福島第一原発の事故収束・廃炉作業費用の一部は、電気料金の値上げという形で一般消費者に転嫁される

 

ジャスティン・マッカリー / ガーディアン 2017年1月30日

 

3基の原子炉がメルトダウンした事故発生から6年が経った福島第一原子力発電所で、東京電力は原子炉2号機の真下にある溶け落ちた核燃料の一部と見られる物質を初めてカメラに収めることに成功した可能性があることを公表し、今や巨大な放射性核廃棄物と化した同発電所の事故収束・廃炉作業が進展する可能性が見えてきました。

 

1月30日東京電力は、福島第一原発の中でも特に損傷がひどく、放射線濃度がいまだに極度に高くて危険な状況にある原子炉2号機の真下で、溶け落ちた核燃料と他の物質が交じり合ったいわゆる核燃料デブリと見られる物質を遠隔操作のカメラを使って撮影したと公表しました。

福島第一原発の事故収束・廃炉作業において、溶け落ちた核燃料を取り除くことは最大の課題であり、その場所を特定することがすべての作業の第一歩となります。

 

東京電力はこの物質について、核燃料棒が溶け落ちた核燃料デブリと特定するためには、巨大地震に襲われた福島第一原発が事故を起こした2011年3月11日以前、この物体がこの場所に無かった事を確認した上で、様々な分析をする必要があると語りました。

マグニチュード9.0という巨大地震は東北地方の太平洋岸に巨大な津波を殺到させ、18,500人以上の命を奪いました。

そして福島第一原子力発電所では予備の電源設備がことごとく破壊されたことにより、世界史上最悪のチェルノブイリ原子力発電所事故のちょうど25年後、再び最悪の原子力発電所の事故が引き起こされることになったのです。

 

福島第一原発の6基のうち3基の原子炉がメルトダウンするという事態は、付近の住民約160,000人の強制避難につながり、周辺地域はもちろん福島県内をほぼ全域に渡って放射性物質で汚染することになりました。

住んでいた場所を追われた人々の多くは、故郷には戻れそうにもありません。

 

東京電力が今回その存在を確認した黒い物体が溶け落ちた核燃料によってできたものであることが確認できれば、事故収束の最中にミス・トラブルが繰り返され、膨大な量の高濃度汚染水が行くあても無いまま敷地内で増え続け、処理費用がとめどもなく上昇し続けている福島第一原発の事故収束・廃炉作業にとって、重要な進展を意味することになります。

 

「この物質には福島第一原発の事故収束・廃炉作業に必要ないくつかの重要なデータが存在しており、作業プロセスに大きな前進をもたらすことになるでしょう。」

東京電力の担当者がこう語りました。

 

長さ10.5メートルの伸縮自在のアームの先端に取りつけられた遠隔操作カメラを使い、東京電力の技術者は原子炉圧力容器の真下の格子状の鉄枠の上にある黒色の塊の撮影を行ったと地方のメディアが報じました。

さらに朝日新聞は、東京電力は2月にはカメラ、放射線量測定装置、温度計を備えたサソリのような形のロボットを原子炉格納容器内に送り込む予定であると報じました。

 

原子炉2号機ではこれまで3回、溶け落ちた燃料の場所と状態を確認するためロボットを送り込みましたが、放射線量のあまりの高さにことごとく失敗に終わりました。

 

東京電力は2013年後半、福島第一原発の事故現場から数百本の使用済み核燃料棒を回収することに成功した後、今後は溶け落ちた核燃料の状態を測定・分析できれば、これを取り除く作業にめどをつけることが可能になり、事故収束・廃炉作業全体の進めることが可能になると語っていました。

 

しかし現実には福島第一原発全体を廃棄する困難な、そしてどこにどれだけの危険が潜んでいるかわからない作業はようやく始まったばかりです。

 

福島第一原発全体の廃炉作業に必要な期間は40年とされていますが、つい先週3号機の原子炉建屋から使用済み核燃料を取り除く作業のスケジュールが遅れていることが、日本のマスコミによって明らかにされました。

 

日本政府は2016年12月、福島第一原発の完全廃炉、周辺地域の除染作業、さらには補償金の支払いと高濃度の放射性廃棄物を保管するための費用、これらすべてを合わせた見積り金額が21兆5,000億円にまで上昇したことを認めました。

これは2013年に政府が公表した金額のほぼ2倍です。

そして政府内の委員会は、この総経費の内約2兆4,000億円が、電気料金の値上げという形で一般消費者に転嫁されることになると見積もっています。

 

https://www.theguardian.com/environment/2017/jan/31/possible-nuclear-fuel-find-fukushima-plant

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化石燃料代がかさむことを理由に原子力発電の復活が謀られている日本。

しかし福島第一原発の事故は解明されればされるほど、新たな課題が次々と明らかになり解決のために必要な費用もかさみ続けています。

そして片方は金で済む話ですが、もう片方は人生を壊されたり故郷を奪われたり健康上の深刻な問題を抱えさせられたりと、とカネではとても解決できない状況が続出しています。

さらに放射性核廃棄物の処理に至っては、いくら金を積んでも解決が不可能であり、将来原子力発電の事故とは別の深刻な問題を人間社会に作りだす危険性があります。

ゲンパツに関する限り誤った選択はもう許されない、私たちはまさにそのような状況に立たされているのではないでしょうか?

 

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【 松山英樹、アメリカPGAツアー今季2勝目、FEDEXポイント、トップに 】

 

アメリカPGAツアー・オフィシャル 2017年2月5日

 

松山英樹選手がアリゾナ州スコッデールで開催された全米プロゴルフツァーのウェイスト・マネジメント・フェニックス・オープンで連覇を果たしました。

今期2勝目を挙げ、5カ月間の賞金総額は438万ドル(約4億9,100万円)を突破しました。

最終日18番ホールで357ヤードのビッグドライヴを放つ松山英樹。(写真上)

 

最終日18番ホールでバーディ・パットをミスした瞬間の松山。(写真下・以下同じ)

プレーオフ最初のホールでバーディパットを外した松山。

プレーオフ最終17番ホールで、パットのラインを確かめるウェブ・シンプソン(米国)と松山。

プレーオフ最終17番ホールでバーディパットを沈めた松山。

プレーオフに勝利し、ガッツポーズに入る瞬間の松山。

松山とのプレーオフ、3ホール目の10番ホールでバーディパットを外し、肩を落とすウェブ・シンプソン。

優勝トロフィーを手に笑み崩れる松山英樹選手。

http://www.pgatour.com/news/2017/02/05/golf-best-photos-gallery-waste-management-phoenix-open-tpc-scottsdale-final-round.html

 

【 ゲンパツは先進国の発電手段として、もはや無理スジ『工期の遅れ』その実態 】

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所要時間 約 8分

先進各国の原発で行われている原子炉製造、その大部分が予定より遅れ、費用もうなぎ上りに

新世代原子炉は21世紀初頭にはすでに技術開発が完了していたにもかかわらず、稼働実績は無い

 

エコノミスト : 日常経済データ 2017年1月30日

 

世界の原発建設の状況。ピーク時の1979年に234基建造された原子炉は、後に48基が計画放棄・永久廃炉になり、現在稼働しているのは165基(水色部分)。現在建造途中の55基のうち、35基が計画より遅れている。(下のグラフ・見づらいときは英エコノミストのオリジナルサイトでご確認ください。)

 

いくつかの新興国では大型原子力発電所の存在価値はまだ十分にあるようですが、世界期には原子力発電所を建設することは高額な上に予算額を超過することが多く、さらには工期が遅れることが日常的になっています。

 

1950年代、原子力発電の実現のめどが立ちアメリカ、ロシア、英国、フランスの各国は発電用原子炉の製造に着手、技術開発競争が始まり、原子力産業界が活況を呈することになりました。

1970年代後半には、すでに約230基の原子炉が工事中でした。

 

しかし1979年にスリーマイル島で、そして1986年にはチェルノブイリで人類が経験したことの無い深刻な事故が発生した結果、原子力発電の安全性について疑問を持ちはじめた西ヨーロッパ諸国とアメリカ政府は原発建設にためらいを見せるようになり、民間企業においては原子力技術開発ブームが徐々に下火になっていったのです。

 

その後西暦2000年を迎えるまで原子力発電に対する関心は低迷を続けました。

しかし21世紀に入ったのを境に、電力の安定供給の確保、二酸化炭素の排出量の削減、そして開発途上国の経済圏で増大を続ける電力需要という課題の解決手段として、再び原子力発電への投資を行なおうとする動きが目立ち始めました。

 

しかし原子炉の建造計画をまとめ上げるのは容易なことではありません。

つい最近稼働を始めたばかりの2基の原子炉についてみてみると、アルゼンチンの1基は建設の着手から稼働まで44年、アメリカ合衆国内の1基は33年かかりました。

さらには原子力発電の電力供給の画期的進化を実現させると喧伝された2種類の新世代原子炉は、いずれもまだ未だ完成・稼働しているものはありません。

ヨーロッパで開発された欧州型圧力原子炉(EPR)、アメリカのウェスティングハウス社が開発したAP1000、これら新世代原子炉は21世紀初頭にはすでに技術開発が完了していたにもかかわらず、稼働実績は無いのです。

 

世界的な原子力のデータベースをあたってみたところ、現在工事中の55基の原子炉のうちのほぼ3分の2は工期が予定より遅れていることが解りました。

 

フィンランド、フランス、中国で建造中の欧州型圧力原子炉(EPR)すべてが、設計当初の完成時期になっても工事が完了せず、年単位で遅れています。

アメリカの複数のAP1000原子炉の建設工期の遅れは、ウェスティングハウス社の親会社である東芝に、数千億円に上る損失を発生させることになりました。

 

2017年1月27日、東芝はそれまで社の中核事業と位置付けていた原子力発電所開発計画を縮小せざるを得なくなったことを公式に認めました。

 

先進各国がこうした状況に陥っているにもかかわらず、韓国と中国の比較的後発の企業は、大規模な原子力発電所建設事業において収益確保が可能であることを実証しています。

韓国の韓国電力(KEPCO)は現在アラブ首長国連邦国内で、4カ所の原子力発電所を建設しています。

アブダビのバラカー原子力発電所1号機は予定通り数か月以内に稼働する準備が整いました。

建造費もほぼ予算内に収まる見込みです。

 

もしこれを成功と呼ぶのなら、その理由は一貫性ということになりそうです。

KEPCOは常に同じ製造企業と共同で事業を行い、作業工程も製品もメイド・イン・コリアで統一されています。

これとは対照的に開発に着手してから多大の困難を伴って実用化されるに至ったEPRもAP1000も、今度は下請けに出した先の海外のエンジニアリング企業や建設会社が技術的な困難に直面させられることになったのです。

 

韓国の手による原子力発電所建設や原子炉製造の費用は過去20年間ほぼ変わりませんでしたが、同様の経費はフランス、アメリカでは約3倍になりました。

原子力発電所の建設が1970年代のような活況を呈することはもう無いでしょうが、長い間我慢を強いられてきた原子力発電の支持者が望みをつなげられる場所が、少なくともピンポイントでは存在するということです。

 

http://www.economist.com/blogs/graphicdetail/2017/01/daily-chart-22

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【 移民受け入れを止めるな!トランプが出ていけ! 】《3》

トランプ政権の移民受け入れ凍結措置、全米の空港で抗議行動を誘発

 

米国NBCニュース 2017年1月29日

 

1月29日フィラデルフィア国際空港で、車の中からサインボードを掲げトランプに抗議する人。(写真上)

 

1月29日ロサンゼルス国際空港で道をふさぎ、サインボードを掲げてトランプに抗議する人々。(写真下・以下同じ)

1月29日ハットフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港の外、トランプを批判するスローガンを叫ぶ人々。

1月29日首都ワシントン、ホワイトハウスの近くのラファイエットパークで思い思いのサインボードを掲げて抗議する人々。

1月29日首都ワシントン、トランプ・インターナショナル・ホテル・ワシントンの前で、白黒の配色のアメリカ国旗を持って抗議する男性。

1月29日フィラデルフィア国際空港で「抵抗しよう」と訴える切抜きのサインボードを掲げる人。

http://www.nbcnews.com/slideshow/trump-out-refugees-ban-sparks-protests-airports-across-nation-n713746

【『サイテーの』大統領に立ち向かう『怒れる女』たち – トランプへの猛抗議を展開した世界中の女性たち】《後篇》

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所要時間 約 8分

トランプ大統領の就任を認めたアメリカ人はわずか40パーセントに留まっている

人間として当然の権利まで取り上げようとしている!それがトランプ

 

アルジャジーラ 1月22日

▽ 世界中に拡大する抗議

 

トランプの差別的・排外的な政治姿勢に対するデモは、オーストラリア、英国、ドイツ、日本とフランス、その他の国々でも開催されました。

ケニヤの首都ナイロビのカルラ・フォレストに集まった数百人規模の抗議者はプラカードを打ち振り、アメリカのプロテスト・ソングを合唱しました。

オーストラリア最大の都市シドニーでは、男女合わせて3,000人程が集まり、中心部の繁華街にある米国領事館に向かってデモ行進する前にハイドパークで抗議集会を開き、メルボルンでも5,000人が抗議集会を開催しました。

 

日本の東京では、数多くの在日アメリカ人を含む数百人の人々が抗議集会を行いました。

 

連帯する抗議集会はスイスのジュネーブでも開催されました。

イギリスではロンドン市内のトラファルガー広場に詰めかけた抗議者の数は主催者側発表で100,000人に達しました。

人びとは『ダンプ・トランプ』(トランプをお払い箱に!)と口々に繰り返し、旗や横断幕を掲げて平等の権利を訴えました。

掲げられたバナーには

「不寛容な社会が間違いであることをもう一度証明しよう」

「ウイ・シャル・オーバー・コーム(We shall over comb – トランプの髪の毛がかつらであることを踏まえ、有名なプロテスト・ソングWe shall overcomeをもじった語呂合わせ。敢えて訳せば『私たちはかつらをかぶった奴になんか負けないぞ!』)」

などというものもありました。

ウィーンでも警察と主催者による確認により約2,000人がデモ行進しましたが、折からの氷点下の気温が影響し、最後は200前後に参加者が減少しました。

 

スウェーデンの首都ストックホルムでは数千人の人々が女性の権利と人権のための緊急集会に集まると同時に、アメリカで行われている抗議デモとの連携を表明しました。

彼らは

「小心者め、核兵器から手を離せ!」

「排外的右翼運動に歯止めをかけなければ、私たちは幸せにはなれない!」

「アメリカを偉大な国にしたのは憎しみではなく、愛であったはずだ!」

などと書かれたプラカードを掲げ、アメリカ大使館に向かってデモ行進しました。

ABCニュースとワシントン・ポストが共同で行った最新の世論調査は、1970年代以降最も支持率が低いと言われるトランプ大統領の就任を認めたアメリカ人がわずか40パーセントに留まっていることを明らかにしました。

 

ペンシルバニア州から来たマーガレット・サンプソンさんは妊娠と出産の自由を訴えるため、毛糸で編んだ子宮のシンボルを掲げてデモ行進しました。(写真下・以下同じ)

「自分の体と自分の人生を自分がコントロールできること、それが私が考える自由に関する最も基本的な定義です。トランプの大統領就任で、その自由が脅威にさらさせることになったと考えています。」

ニューヨークから来たダニエル・ザイガーさん :

「支持している人間より、トランプが掲げている政策と人種的偏見と女性蔑視に反対している人々の方がはるかに多いことをドナルド・トランプに解らせるために、私はここにやって来ました。」

ニューヨークからラヒメー・アンダリビアンさん :

「もし国民の声に耳を傾けようとしない政府が誕生したら、私たち自身が立ち上がり、その声を国政の場に届けなければならないという事を、私のパートナーの可愛い娘に実地に理解してもらうためにこの場所に来ました。

〈 完 〉

http://www.aljazeera.com/news/2017/01/women-world-protest-president-trump-170121134424671.html

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私が小学生だった1960年代、アメリカ大統領はジョン・F・ケネディ、テレビ放映されていたアニメは『鉄腕アトム』でそこに描かれている世界は21世紀という設定でした。

アトムが活躍する21世紀の世の中は基本的に平和な社会であり、科学というものは原則として良心的なものでした。

登場する悪者も最後はアトムに諭され、悔悛するというパターンが数多くありました。

 

ところが現実にこの目で見ている21世紀は、世界各地でいつ大規模テロが発生してもおかしくない状況にあり、世界最強国の大統領はどう見ても賢者の選択とは言えない大統領令を乱発し混乱は増すばかり。

あまりのギャップに唖然とする思いです。

まさか50年後の自分が「21世紀より1960年代の方がまだしもマトモな人間が多かった。」と思おうとは…

 

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【 移民受け入れを止めるな!トランプが出ていけ! 】《2》

トランプ政権の移民受け入れ凍結措置、全米の空港で抗議行動を誘発

 

米国NBCニュース 2017年1月29日

 

1月29日テキサス州ダラスのフォートワース国際空港で、トランプ大統領のイスラム系国民の移動禁止命令に対する抗議活動の間、手荷物受取所で祈りを捧げるために集まった人々。(写真上)

 

1月28日ニューヨークのJFK空港でトランプに対する抗議の意思表示をする男性。(写真下・以下同じ)

1月29日テキサス州ヒューストンで、トランプへの抗議デモを行う人々。

1月29日ニューヨークの市内バッテリーパークで抗議のプラカードを掲げる少女。

1月29日ニューヨークの市内バッテリーパークで開催されたトランプへの抗議集会に集まった人々。

http://www.nbcnews.com/slideshow/trump-out-refugees-ban-sparks-protests-airports-across-nation-n713746

『サイテーの』大統領に立ち向かう『怒れる女』たち – 世界中の女性たちがトランプに猛抗議《前篇》

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所要時間 約 9分

アメリカの首都を中心にヨーロッパでも、アジアでも、アフリカでも

『サイテーの男』が大統領になった以上、世界中の女性たちも黙っている訳にはいかなくなった

 

アルジャジーラ 1月22日

 

1月21日土曜日、共和党候補の大統領が就任した翌日、数十万人の人々がアメリカ合衆国の首都に集まり、抗議の声を挙げました。

そしてこの抗議デモに呼応するデモがアフリカ、アジア、ヨーロッパ中の都市でも開催され、ドナルド・トランプ大統領に反対する声が世界中にこだますることになりました。

 

あらゆる年代の女性たち、そして男性たちが首都ワシントンをデモ行進しました。

そして女性の権利、出産に絡む権利、出入国管理などの問題についてそれぞれがそれぞれの意見をアピールしました。

デモには米国国会議事堂とホワイトハウスの間にある公園状の施設である国立モールを埋め尽くしてしまうほどの人々が参加しました。

デモ隊の一部はさらに、トランプ大統領が首都ワシントンに滞在する際の拠点としていたホテルやアメリカの資産家たちが居を構えているペンシルバニア通りの上にあふれ出しました。

 

抗議者たちは手に手にサインボードを掲げ、そこには「女性の権利は、すなわち人間としての権利です」「国境沿いの壁を撤去しなさい!二度とそんなものは作るな!」などと書かれていました。

中には大統領選挙期間中、テレビ討論の場でトランプが対立候補のヒラリー・クリントンを『nasty woman – イヤな女だ』と呼んだことを受けた「イヤな女たちを激怒させる、あんたみたいなサイテーの男が行く場所は地獄しかないわ!」というサインボードも掲げられていました。

 

女性平等党のリーダーを務めるソフィ・ウォーカーさんは、アルジャジーラとのインタビューの中で互いの連帯を表明するために集まって来たと語りました。

「私たちはドナルド・トランプが政治の場で提唱している憎しみと差別に抗議するために、ここに集まってきました。」

「そして私たちは現在、この国で盛り上がりを見せている外国人排斥ムードに対しても抗議するために、ここにいます。 さらには人種差別と女性蔑視、性差別を常態化させようとする動きに対しても抗議の声を挙げるため、みんな集まって来たのです。」

 

この日のデモの参加者の中には、大統領選の投票前にビデオ映像が公にされトランプ自身が関与を認めざるを得なくなった女性に対する性的暴力事件を象徴するものとして、ピンクの毛糸で編まれた「ニャンニャン」帽子をかぶった女性の姿が数多く見かけられました。

公開されたビデオの中で、トランプは相手の同意なしに女性の体をつかんだと語り、あまりの非道さに女性たちの憤激を買うことになったのです。

 

マサチューセッツ州から娘さんとともに旅してきたモニカ・モランさんは、トランプが家庭内暴力と性的虐待から女性を守るために制定された女性保護法(the Violence Against Women Act)に基づく基金に対する公的資金の提供を打ち切る恐れがあるために、今回の抗議行動に参加したと語りました。

「残念ながらアメリカでは4人に1人から3人に1人の割合で、生涯のどの時点下で家庭内暴力にさらされるという結果が明らかにされています。そうした場合に女性保護法と基金が彼女たちを現実に救済しているのです。トランプがこの制度に対する資金提供を打ち切れば、もっと多くの女性たちが殺されることになってしまうでしょう。」

アルジャジーラの取材にモランさんがこう答えました。

 

抗議デモがこれほどの規模で行われたことは、2016の選挙運動期間中に分断されてしまった傷あとがいまだ癒えることの無いアメリカにあって、女性たちの怒りの深さを改めて印象付けることになりました。

首都ワシントン治安当局はこの日のデモの参加者数を明らかにはしていませんが、主催者側はAFP通信社の取材に対し、アメリカ国内各所からの参加者は当初予想していた数の4倍に膨れ上がり、総計100万人に達することになったと答えました。

 

ロスアンゼルスでも同様のデモに50万人が参加したことを市警察当局が確認、ニューヨークでもほぼ同じ規模で抗議のデモが行なわれました。

他にもシカゴ、ダラス、サンフランシスコ、デンバー、セントルイスなどで大規模な抗議デモが行なわれ、さらにはアメリカ国内各所で抗議が巻き起こりました。

 

トランプは1月20日の大統領就任式の席上、『アメリカ・ファースト』をすべての政策において実現させるという就任演説を行い、これまで繰り返してきた性差別主義的発言、外国人に対する排外的発言とも相まって、アメリカ国内だけでなく世界中の自由主義者、左派その他の革新派の怒りを招きました。

 

〈後篇に続く〉

http://www.aljazeera.com/news/2017/01/women-world-protest-president-trump-170121134424671.html

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【 移民受け入れを止めるな!トランプが出ていけ! 】

トランプ政権の移民受け入れ凍結措置、全米の空港で抗議行動

 

米国NBCニュース 2017年1月29日

 

1月28日シカゴのオヘア空港にトランプの決定に抗議するために集った人々。(写真上)

1月27日金曜日、ドナルド・トランプ大統領はアメリカ国内でのテロを防止するため、イラク、シリア、イラン、スーダン、リビア、ソマリア、イエメンのイスラム諸国国民について90日間すべての出入国管理を停止するという行政命令に署名しました。

この措置に対する激しい抗議はたちまちアメリカ全土に拡大して行きました。

 

1月28日ニューヨークのジョン・F・ケネディ(JFK)国際空港にトランプの決定に抗議するために集った人々。(写真下・以下同じ)

トランプ大統領が出入国管理関する大統領令を発してから24時間、世界各国の出入国管理業務が対応に追われる一方、決定に対する反発も世界中に拡大しました。

大統領令により移民や難民申請を行うつもりであった人々は先が全く見通せない状態となり、綿密な調査を受けた結果すでに難民申請が受理された人々も法的に宙ぶらりんのまま、各地の空港で足止めされることになりました。

1月28日にニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港のターミナルの入口で、警官と向き合って立つ抗議者。

22日日曜日トランプ大統領は、自ら行った決定を擁護する声明を公表しました。

「アメリカは移民が作り上げた誇り高い国であり、我々は現在も抑圧から逃れようとする人々に共感と同情を持ち続けます。しかし、我々自身の市民と国境を守るために今回の措置をとることにしたのです。」

1月28日のニューヨーク、ブルックリンにある合衆国裁判所の前でプラカード掲げて抗議する人々。

1月28日サンフランシスコのSFO国際空港の到着ロビーに抗議のために集まった人々。

写真左側の女性が掲げているのは『移民受け入れを止めるな!トランプが出ていけ!』と書かれた紙。

http://www.nbcnews.com/slideshow/trump-out-refugees-ban-sparks-protests-airports-across-nation-n713746

 

【 しぼむクリスマス商戦 : 英エコノミストの日常経済データ 】

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所要時間 約 8分

最早消費者の財布のひもを緩める効果を失ってしまったクリスマス・ムード

クリスマス商戦とモノのプレゼントから離れていく先進社会の消費者

 

エコノミスト 2016年12月25日

 

グラフ左側 : クリスマス商戦の小売市場への波及効果 2000年 – 2015年

グラフ右側 : 先進各国の季節ごとの消費支出 2010年 – 2016年 左上から下に向かってイタリア、英国、日本。右上から下に向かってフランス、米国、ドイツ。

 

アメリカの歌手のアンディ・ウイリアムズの1960年代のヒット曲の中にIt’s the most wonderful time of the year(一年でもっとも素晴らしい季節)というクリスマス・ソングがありました。

1960年代こそそうだったのかもしれませんが、現代の先進各国の小売業者の賛同を得るのは難しそうです。

 

2016年、先進各国のクリスマス休暇中の小売業者は、季節調整を加えた月間売上平均よりも売り上げを15-35%程度増やしました。

アメリカだけを見てみても、消費者の支出金額の出費増加分の合計金額は750億ドル(約8兆5,000億円)以上になります。

 

しかし最近の傾向を見てみると、クリスマス・シーズンの買い物客はもはや楽しい気分に浮かれてばかりいる訳ではないのかもしれない、そんな傾向を示唆しています。

2000年に時点でアメリカ人は、クリスマス休暇の季節変動の影響を考慮しない測定方法を用いた場合、12月になると29%消費支出金額が増えていました。

しかし2015年には、その金額は21%にまで減少しました。

 

ドイツ、日本、フランスを含む他の豊かな先進諸国も、クリスマス・シーズンの消費行動の類似した低下傾向が確認されています。

ヨーロッパ諸国の中でも目立ってお祭り好きのイタリアでさえ、12月に突出していた消費金額は2000年の50%から2015年には33%にまで低下したことが明らかになりました。

 

最近の消費者がクリスマスにあまり心を動かさなくなったことに関しては、3つの理由が考えられます。

まず最初に電子商取引市場の成長により、消費者は一年中季節アイテムを買うことが簡単にできるようになりました。

 

第2の理由として、プレゼントとしてギフトカードが選ばれることが多くなったことが挙げられます。

プレゼントとしてカードを受け取った人がそれを実際に使って商品やサービスと交換するまで、ギフトカードに支払われた対価は売上として認識されません。

今やや多くの人が1月になってから、あるいはそれ以降にならないとギフトカードを使う事が無くなりました。

 

調査の結果、最後に若い買い物客程、伝統的なクリスマス商戦の場、実店舗の店先に姿を現したがらない傾向が、明らかにしました。

そして西暦2000年以降に生まれた世代は明らかに旅行とエンターテイメントのようなイベントやソフトウェアなどのプレゼントを喜び、『モノ』にはあまり興味を示さなくなっていることも明らかにしました。

 

http://www.economist.com/blogs/graphicdetail/2016/12/daily-chart-4?zid=306&ah=1b164dbd43b0cb27ba0d4c3b12a5e227

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下の稿を訳し終え、自分が尊敬する歴史上の人物がマハトマ・ガンジーとキング牧師であることに改めて気がつきました。

2人とも人間としての当然の権利が弱者にも平等に与えられるべきであると、凶弾に倒される瞬間まで訴え続けていました。

そして2人とも徹底して非暴力主義を貫きました。

 

世界の右傾化が極端になり、排外主義、排他主義という暴力的発想が横行する今、私たちはガンジーとキング牧師が始めたと言って良いこうした運動に対する知識と理解を深める必要があると思いました。

 

私事で恐縮ですが、自分が愛する歴史上の人物はベートーヴェンとジョン・レノンです。

 

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【 市民の権利を歴史に刻み続けた生涯:マーティン・ルーサー・キング・ジュニア 】《7》

 

アメリカNBCニュース 2017年1月16日

 

バプティスト派キリスト教の牧師であったマーティン・ルーサー・キング・ジュニアは、人種的な正義の実現を飽くまで平和的手段にのみ訴え続け、市民権(公民権)運動を前進させました。

しかし彼は1968年、暗殺という最悪の暴力によって生涯を終えることになってしまいました。

 

1967年3月25日、シカゴ市内でベトナム反戦デモ行進の先頭を歩く小児科医であり子供の行動科学分野の草分けであったベンジャミン・スポック博士とキング牧師。

スポック博士はこの時全米健全核(原子力)政策委員会の共同議長を務めていました。(写真上)

 

1967年3月24日シカゴ市内で市民権運動のデモを前に記者会見場で話すキング牧師。彼はこの時、次のように語りました。

「昨年の夏よりはるかに大きな規模に膨れ上がるでしょう。」(写真下・以下同じ)

1968年4月3日のテネシー州メンフィス市のローレイン・モーテルの前でキング牧師とその支持者に、法廷の許可なく予定されていなかったデモ行進を臨時に率いることを禁止する命令書を手渡すメンフィス市警察署長。

この命令は、都市清掃局員を支持して4月8日に予定されていた市の清掃局員によるデモ行進がそれ以上支持が拡大しないようにすることが目的でした。

これに対しキング牧師らは次のように答えました。

「催涙ガスも禁止命令も、私たちのデモ行進を阻むことはできません。」

1968年4月3日テネシー州メンフィス市のローレイン・モーテルのバルコニーに立つキング牧師。

この時キング牧師は、清掃局員によるデモ行進に関する戦略を協議するためにこのモーテルに集まりました。

翌日、キング牧師はこのバルコニーで射殺されることになります。

1968年4月9日アトランタ市内で催された市民権運動の指導者マーティン・ルーサー・キング・ジュニア博士の葬儀。葬列の先頭を歩くのは彼の家族、左から長女ヨランダ12歳、弟A.D. キング、次女バーニス5歳、夫人のコレッタ・スコット・キング、盟友のラルフ・アバーナシー牧師、次男のデクスター7歳、長男マーティン・ルーサー・キングIII世10歳。

1968年4月9日アトランタ市内のキング牧師の葬儀会場、妻のコレッタ・スコット・キングと次女バーニス。

http://www.nbcnews.com/slideshow/martin-luther-king-jr-n707546

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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