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星の金貨 東日本大震災や音楽、語学、ゴルフについて語るブログです。

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世界が見ている!【 原子力発電廃止の撤回に向かう日本 】

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安倍政権の誕生に原子力ムラは『祭囃子』、活発化するその活動
そして人々の願いを、『失望の淵』に沈める新政権

ジョリアン・ライオール(東京)/ ドイチェ・べレ(ドイツ国際放送) 12月27日

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自民党が政権に返り咲いたことによる政策上の最初の犠牲者は、原子力発電の廃止方針という事になりそうです。
福島第一原発の事故を受けてなされた国民に対する約束は、財界寄りの政党には受け入れがたいもののようです。

世界史上2度目となった最悪の原子力発電所事故が発生してもうすぐ2年になりますが、首相官邸前で毎週金曜日の夜に行われている抗議行動は途切れることなく続けられています。
彼らの抗議行動のあり方は限りなく日本的です。
対決的姿勢を示す代わりに色とりどりに意匠を凝らし、挑発的である代わり礼儀正しくふるまっています。
ここに集まっている人々は福島第一原発という事故を体験した国のいたるところから集り、前政権が公約した2030年代に日本の原発をゼロにするという方針の維持を求めて運動を続けていますが、その願いが今、大きな失望の淵に投げ込まれようとしています。

12月16日に行われた国の総選挙のための運動期間中も自民党は、世界的にも問題となった福島第一原発の事故後になされた、数々の政策を見直す意向であることを明らかにしていました。
そして投票日の4日後には、安倍新首相が政権の閣僚の人選を進めている段階で、かつて国の規制当局との癒着について厳しく批判された原子力ムラの当の本人たちが、自民党に対してどんどんプレッシャーをかけ始めたのです。
「我々は長期的展望に立った、揺るぎの無い現実的なエネルギー政策を求めます。」
関西電力社の八木誠社長は大阪で記者にこう語りました。
日本第2の大都市圏であり、工業化の進んだ近畿地区に電力を供給する関西電力は、顧客の需要を満たすため原子力発電に最も依存する企業でもあります。

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▽停電に敏感な日本

国内のすべての原子力発電所が福島第一原発の事故後いったんすべて停止してから数カ月後、夏の電力需要期のピーク時に、大阪で電力が不足し大規模停電が発生するのではないかという懸念が取りざたされるようになりました。
そうした事態はかろうじて避けることが出来ましたが、今年の夏が記録的な暑さとなるにおよび、懸念が再び取り上げられるようになったのです。

電気事業連合会の会長も務める関西電力の八木社長は、野田政権が打ち出した方針は矛盾しており、風力発電、潮力発電、地熱発電、太陽光発電などの再生可能エネルギーは原子力発電の代替手段にはなりえないと、批判を強めました。
解決を必要とする「問題が多すぎる」、八木社長はこのように語りました。
「2030年代の終わりまでにべての原子力発電所を廃止するというエネルギー戦略は、あまりにも多くの問題を引き起こすことになります。」
「我々は新政権に対し、見直すよう求めます。」

現時点で、日本国内で稼働可能な原子炉のうち、2基だけが稼働しています。
日本の真ん中にあるこの2つの原子炉、大飯原発1号機と2号機は、自然災害による原子力発電所事故の危険の大きさに目覚めた近隣住民や地震学者の懸念をよそに、2012年7月に再稼働されました。

この事態に喜んだ原子力産業界は、再稼働後この2基の原子炉は何の問題も無く運転を続けていると胸を張りました。

自民党の安倍総裁は12月26日、正式に日本の首相に就任し、新内閣を組織しました。
そして経済産業大臣に茂木敏充氏を起用し、日本の原子力産業界の運営方を任せました。

人類の敵

▽エネルギー政策の見直し

茂木氏は間髪を入れず、新政権のエネルギー政策についての考え方を明らかにしました。
就任したその日の記者会見で、原子力発電の廃止方針を見直すことを表明したのです。
「私たちは党の政権公約の中で、再生可能エネルギーを含む新エネルギー政策の策定を10年以内に行うとしています。その決定は早ければ早いほど良いと考えますが、この段階で再生可能エネルギーや化石燃料の割合まで決定するのは、時期尚早と考えています。」

安倍首相自身は就任後初の記者会見で、未だに昨年発生した福島第一原発の事故の惨禍の克服に苦しみ続ける人々の感情をなだめようと、国の原子力規制委員会などの国の機関に対し、国内の原子力発電所の安全確保については、最も『厳しい』基準で臨むよう求めると語りました。

しかし3年間の野党時代を経て、政権奪還のために大企業の全面的な協力を得て政権に返り咲いた自民党にとって、電力会社を始めとする財界の要求前に、多数の国民の願いを優先させることを期待すべきではないのかもしれません。

一方で自民党は、今回の選挙で原子力発電の継続を含む党の方針が支持されたというよりは、前の民主党政権に対する国民の大きな反発のおかげで選挙に勝利できたことを知悉しています。

12月上旬、日本の原子力規制委員会は、日本原子力発電が運営する敦賀原子力発電所の真下に、活断層が走っていると発表しました。日本の法律により、活断層であることが確認された場合には、同社は敦賀原発の廃棄要求されることなります。

声明において、日本原子力発電は原子力規制委員会の見解に真っ向から反対し、調査結果について「全く受け入れがたいものだ」との声明を発し、原子力規制委員会の調査とは別に、自社による再調査を実施することを明らかにしました。

http://www.dw.de/japan-likely-to-reverse-nuclear-energy-phase-out/a-16480631
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この記事が【星の金貨】、今年最後の新規掲載となります。
一年間おつき合いいただき、ありがとうございました。
2012年、最後の最後に、官邸前で抗議活動を続けて来られた方の願いが「大きな失望の淵に投げ込まれようと」しているという、厳しい現実に直面することになりました。
しかし日本では、「大勢の人々の」取り組みが始まってまだ2年。
ドイツが2022年までに全原発の廃止方針を打ち出すまでには、市民による長い間の抵抗運動がありました。

【星の金貨】の取り組みも、これからが正念場です。
市民の側には権力も無ければ、資金力も無い、まして記者会見を開くなど許されるはずもない。
だからこそ市民の側に立って物事を考え、発信することが大切なのだ、そう考える世界の一流メディアの報道の紹介を、2013年も続けていきます。

2013年は2012年同様月曜日を休刊日とし、1月1日から新規掲載を開始します。

どうか穏やかな、良い年末年始をお過ごしください。

最後に今年ご紹介した写真の中で、最も印象に残っている写真をもう一度ご紹介します。

ワイアット・マケイン
5月28日戦没将兵追悼記念日、アフガニスタンで今年戦没した父親の墓標の前に座り込む少年、ワイアット・マケイン9歳。

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【 2012年 別れを告げていったひとびと 】

アメリカNBCニュース 12月28日

Visit NBCNews.com for breaking news, world news, and news about the economy

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【 2012年の印象的光景 】

アメリカNBCニュース
(写真をクリックして、大きな画像をご覧ください)

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ハリケーン・サンディに襲われた直後、10月31日深夜のニューヨーク。ロワー・マンハッタン地区だけが停電している。

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ビッグ・アップル(ニューヨークの別称)の上のビッグ・オレンジ。
この写真が撮影された5月4日は地球が太陽に一番接近する日であるため、独特の景色が現れる。

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12月28日は満月の日。ニューヨーク、エンパイヤステート・ビルディング。

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2013年新年のカウント・ダウンのリハーサル。12月29日ニューヨーク、タイムズスクエア。

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暮れてゆく2012年。ドイツ、バンベルグのミカエルベルク大聖堂。12月29日。

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地面からミミズをひっぱり出そうとするコマドリ。3月末、ウィスコンシン州で。

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アフガニスタンの兵役から帰還した父親の腕を、両手で抱いたまま目を閉じる少女。
アリッサ・スミスの父親リチャードソンは12カ月に及ぶアフガニスタン駐留を終え、この日帰国した。
3月24日、アンカレッジ。

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過積載。パキスタンの首都のイスラマバードの100マイル北西のマラカンド地区。小麦わらを積み過ぎてひっくり返ったトラック
をロープで引き起こそうとする人々。4月。

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さくによじ登り、巣箱の中のシジュウカラをつかまえようとする猫。シジュウカラは無事、逃げのびることができた。

思い切った銃規制だけが社会を変えられる。中途半端な規制に、効果は期待できない

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所要時間 約 8分

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アメリカ人には、この惨状を異常と捉える認識が欠けている

エコノミスト 12月22日

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2012年12月14日、アメリカと中国で2人の狂った男たちが、この世で最もいたいけない子供たちを相手に、その頭の中にあった残虐な妄想を現実のものにしてしまいました。
中国河南省ではミン・ヨンジュンと言う男がナイフを持って小学校の教室に飛び込み、23人の子供たちの耳や指を切り落としました。
しかしアメリカコネティカット州のニュータウンでは、子供たちにとってさらに残酷な事件が起きてしまいました。
10分間の無差別発砲の後、20人の子供たち、6人の小学校職員、そして犯人自身も命を落としました。
このアメリカ人の男はセミオートマチックのライフルとその替えの弾倉、そして2丁のセミオートマチックの拳銃で武装していました。
あらゆる国に狂人はいます。
しかし中国人のミンが持っていたのは1本のナイフだけであったため、命を落とした犠牲者はいませんでした。

アメリカはずっと銃に関わる問題に直面してきましたが、それは今も変わりがありません。
アメリカの銃犯罪の件数はイギリスの4倍、ドイツの6倍になります。
白痴に近い人間、あるいは偏狭な考え方しかできない人間だけが、イギリスの4倍の銃犯罪が発生しているという事実と、アメリカ国内では平均すると、300mごとに1丁の銃が存在し、大人一人当たり1丁以上の銃を所有しているという事実の間に関連性は無いという偽りを、主張しつづけようとしています。

オバマ大統領は、より厳しい銃規制を行うための機会を掴んだかのように見受けられます。
しかしアメリカ人はそうした『機会の到来』を耳にするのは、オバマ大統領が初めて大統領選挙キャンペーンを始めた2008年が最初ではありません。
しかし現実になったものは何もありません。
オバマ大統領も、あえて銃規制に乗り出そうとはせず、始めの任期の4年間に議案として提出されたものはありませんでした。
民主党が共和党が打ち出す弾丸を充分に跳ね返す余裕がある、つまりは民主党が多数を占める上院においても、議題として検討されたこともありませんでした。

サンディ・フック小学校事件の追悼演説を行う大統領

サンディ・フック小学校事件の追悼演説を行う大統領


しかし今回の事件は、そうした流れを変えることになるかもしれません。
ニュータウンの事件は、全米ライフル協会が何がしかの対策の必要性を認める程に、残虐なものでした。
新たな銃規制が実現されるかもしれません。
1994年から2004年の間施行されていた攻撃用兵器の販売禁止措置は、リストに掲載されている多くは軍用の武器の販売を禁止していました。
あるいは『銃器ショー』の会場では、銃を購入する際に通常行われる身元調査を省略しても良い、という緩和措置の廃止が検討されることになるでしょう。

▼ 安全な暮らしを望むなら、憲法の改正が必要

規制当局が夢に見るような万能薬とはとても言えませんが、前述の対策を実施することは有効です。
しかし、多くのアメリカ人を殺しているのは、これまでの規制が対象としてきた殺傷能力の高い『武器』の類ではなく、ごくありふれた拳銃です。
さらには1994年から2004年の間施行されていた攻撃用兵器の販売禁止措置による犯罪件数の減少は、統計を取ってみて、かろうじて確認できる程度のものでしかありませんでした。
禁止武器のリストは抜け穴だらけで、行くでもその網を潜り抜けられるものだったのです。
しかもこれらの規制措置は新たに銃を購入する際にのみ適用されるものであり、すでにアメリカ国民が大量に保有している武器については手つかずのままでした。

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ニュータウンで発生したような残虐な事件に子供たちが巻き込まれないようにするため、子供たちに身を守る術について徹底的に教え込む。そんなことをしなくて良い平穏な社会を、アメリカ人が作りたいと考えるなら、もっと徹底した対策を実現する必要があります。
首都ワシントン特別区とシカゴが、最高裁判所の違憲判決が出る前に(※)、拳銃の所持規制を実現させたのと同じ取り組みを、アメリカ全土に広げていく必要があります。
(※)米国連邦最高裁判所は、2008 年 6 月 26 日、コロンビア特別区(ワシントン D.C.)の短銃規制. について、武器の保有権を定めた合衆国憲法修正第2条に違反するとした違憲判決を下した。

他の先進各国がそうであるように拳銃の所持を禁止した上で、一般の人には猟銃とスポーツ・ライフルのみの所持を許可し、それも警察の資格審査、医療的なきびしいチェックを受けた後で無ければ許されないという大勢を築く必要があります。
全国規模で『銃の買い戻し』を行い、併せて銃について警察による厳しい取り締まりを実施する必要があります。
これらの措置を行うために憲法の改正が必要であれば、憲法を改正すべきです。

しかしいずれもすぐには実現できそうにもありません。
これからアメリカは銃犯罪の摘発と被害者の救済に努めながら、長い時間をかけ、銃規制への取り組みを強化して行かなければなりません。
しかし時間をかけ過ぎれば、徒らに犠牲者が増えるばかりです。

http://www.economist.com/news/leaders/21568735-only-drastic-gun-control-could-make-big-difference-small-measures-can-help-bit-newtowns

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2012年12月25日朝、ニュータウンの事件現場近くの26体のデディベアのぬいぐるみ。それぞれの首には、犠牲になった人々の写真が下げられている。(アメリカNBCニュース)

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【 事件の残した傷跡 】

アメリカNBCニュース 12月21日
(写真をクリックすれば、大きな画像をご覧いただけます)

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教会の外で、犠牲になった6歳のローラン・ロッソウの葬儀の開始を待つ少年。12月20日コネティカット州ニュータウン。

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犠牲となった27歳の教師ヴィクトリア・ソトの葬儀が始まるのを待つ少年とその父親。12月19日コネティカット州スタッフォード。

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ニュータウン・ハイスクールの校門に作られた慰霊用の祭壇に花を捧げ、祈る少年。

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犠牲になった6歳のジャック・ピントの葬儀の後、涙を流す少年とその父親。

【全米で始まった『銃の買い戻し』】

アメリカNBCニュース 12月26日

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ゴミ箱いっぱいの拳銃。12月26日、ロス・アンジェルス市警察が行った『銃の買い戻し』に応じて集まったもの。
ロス・アンジェルス市中心部の北、ヴァンヌイ地区でこの日行われた買戻しでは、420丁の銃がロス・アンジェルス市警によって回収された。

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ゴミ箱に詰め込まれたライフル。

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ロス・アンジェルス市警の買い戻し会場には、ひっきりなしに車が出入りしていた。

【 福島のゴーストタウン『復活』への取り組み 】

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所要時間 約 9分

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人々を苦しめる仮設の暮らし

アレックス・ゾルバート / アメリカCNNニュース 12月23日


http://cnn.com/video/#/video/international/2012/12/24/japan-ghost-town.cnn

福島県飯舘村には、かつて6,000人が暮らしていました。
そして今、ゴーストタウンと化したこの村に、住人の姿はありません。
3月11日に襲った東北太平洋沖地震がきっかけとなり、福島第一原発の3基の原子炉がメルトダウンを引き起こした福島第一原発の事故の発生により、発電所の周囲40km圏内の住人はすべて避難を余儀なくされたのです。

日中は住民の帰還が認められるようになった飯舘村ですが、辺りはやはり不気味な雰囲気に包まれています。
無人の家の玄関ポーチにはさび付いた自転車がうち捨てられ、子供たちのおもちゃが前庭に散乱しています。
誰もいない表の道路を、緊急車両のトラックだけが走り去っていきます。

高齢の夫婦中野幸雄さん、まさ代さん夫妻にとって、この20カ月間ほどつらい日々はありませんでした。
中野さん夫妻は第二次世界大戦の終了直後この村にやって来ました。以来60年以上をこの村で過ごしてきました。
「とても口では説明できません。仮設住宅での暮らしがどれ程ひどいか、そして精神的苦痛がどれ程のものか。」

毎日の暮らしの困難は、妻まさ代さんの健康をも損なうことになりました。

「私はさびしいのです。それにもう、年を取ってしまっていますし。」
彼女が力なく言いました。
「こんな暮らしをさせられて、後どれだけ生きていられるのか…。毎日、そんなことばかり考えています。」

たった1つの建物、村の介護施設だけに、定住者がいます。
その家族と日本政府との協議の結果、施設に収容されている80人ほどの人々だけが、避難命令にもかかわらず、飯舘村の中で暮らし続けることになりました。

かつての飯舘村の住人佐藤美代子さんは、極めて明快な理由によって飯舘村の職場に復帰し、毎週働くことになりました。
「この施設に収容されているのは、この場所で人生を終えるしかない人々なのです。」
「私はここに収容されている人々を、家族のように大切に思っています。でもいつになったらこの村が元通りになるのか、見当もつきません。」

しかし何とかこの村を再び人が住み暮らせる場所にするため、取り組みを続けている人々もいます。
世界がかつて経験した中で、最も過酷な原子力発電所事故が引き起こした大規模汚染を、何とか取り除こうと努力を続けています。

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彼らは毎日毎日、同じ作業を繰り返します。
建物のひとつひとつを濡れた雑巾で拭い、道路の一本一本を高圧洗浄機を使って除染して行きます。

作業員たちは、福島県内の他の被災地と同様、飯舘村でも地面の表面を削り取る作業を行っています。
しかし東京都の面積を上回る原発事故被災地の表土をすべて削り取るなど、終わりが見える作業であるはずがありません。

そして削り取った汚染された表土を詰め込んだ数限りない土嚢をいったいどうするのか、その答えもありません。

放射線の専門家を含む批判的立場に立つ人々は、政府の行う除染作業について「意味がない」と語り、逆に圧縮空気や高圧洗浄器の使用により、汚染が拡大する恐れがあると語っています。

別の人々は、汚染されたままの森林などから風が吹きつける中、ボロ雑巾で建物を撫で回すことにいったいどれだけの意味があるのかと、疑問を投げかけています。
しかし飯舘村の菅野典雄村長はこのような指摘に対し、とにかく何らかの取り組みは行う必要があると
主張します。
「我々には除染に取り組み、座興を続けてこの土地の汚染を除く義務があります。私はそうした取り組みをあきらめるという考えを、受け入れることはできません。第一、飯舘村の住民がよその土地で人生を一から建て直すことなど、きわめて困難です。」

はじめに紹介した中野幸雄さんは、妻とともに飯舘村の自宅に帰ることに一縷の望みを抱いています。
「でも何時のことになるのやら。自分たちの未来について考えるなど、もうできなくなってしまいました。」
中野さんが寂しそうにこう語りました。

http://edition.cnn.com/2012/12/23/world/asia/eco-japan-fukushima-village-cleanup/index.html?hpt=ias_t5
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私が購読している27日付の地方紙に、東通原発の下にあるのは活断層である、と原子力規制委員会が結論を出したことに対し、東通村村長が「憤慨している」ことを伝える記事が掲載されていました。
原発が止まったままでは、村の経済が立ち行かなくなる、と言うのがその主張です。

私の知人に福島県大熊町出身の30代の男性がいますが、彼はこう語ったことがあります。
「福島第一原発の事故が起きる前、大熊町の町民は本当にいい暮らしをしていました。」
彼の実家は大熊町で自営業を営んでいましたが、彼自身は仙台で働いていますが、両親は家業を廃業し、京都市内で避難民として暮らしています。
「結末が解っていたら、もっと違う生き方をしたのに…」

私は、原発立地自治体の首長の「原発が無いと地元経済が立ち行かなくなる」と言う主張を聴くたび、こう尋ねたくなります。
「あなたがたの『政治』、あるいは『地方自治』というものは、原発について回る様々な補助金や交付金、寄付金などに頼りきる事なのですか?」
挙句、少数派の反対派住民に対しては、行政上さまざまな不利益を被るように仕向けることすらある。
そんな話を何かの本で読んだことがあります。

政治改革、国政だけの問題では無いことを痛感しています。

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【 これが古代文明、真上からの姿 】

アメリカNBCニュース 12月21日
(クリックすれば大きな画像をご覧いただけます)

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(写真)衛星写真によるマヤパンの遺跡は、森に囲まれています。この写真は2001年9月19日、ジオ・アイ社のイコノス衛星が撮影したものです。

メキシコのユカタン半島にあるマヤパン遺跡のこの衛星写真は、数百年前に起きたマヤ文明の黙示録の出来事を私たちにほのめかしているかのようです。

マヤパンはマヤ文明最後の首都の遺跡と考えられており、ユカタン半島で最大の遺構の集積場所でもあります。

チチェン・イッツァのトルテカ・マヤ系の支配者に対して反乱が企てられ、その勝利の後、マヤパンは建設されました。
遺跡内の最大の建造物はククルカンのピラミッド、すなわちエル・カスティリョですが、チチェン・イッツァの「カスティーヨ」の小型の複製です。
マヤパンにはマヤ文明を特徴づける多くの円形の建造物、そして天文台があります。
マヤ人は天文学的知識は、太陽および惑星の正確な運行状況を網羅しており、そのことは彼らをして正確な暦の制作を可能にしました。

マヤパンは13世紀にその絶頂期を迎えましたが、14世紀には内部抗争により徐々に衰えていきました。
最終的に、支配層の一族は大部分が殺され、マヤパンは略奪され、放火されて、ついにはほとんど放棄されてしまいました。
1500年になるまでに、こうした争いにより敗者は次々とマヤパンを追われて行きました。
ニューヨークのオルバニー大学のマヤパン考古学教室のウェブサイトにはこのマヤパンの盛衰について、詳しい説明が掲載されています。

ご覧いただいている写真は2001年に、ジオ・アイ社のイコノス衛星が高度681kmの上空から撮影したものです。
2012年12月21日、マヤの暦が予言したこの世界の終りは現実にはなりませんでした。
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【 発生から2年、さらに明らかになる福島第一原発事故の真相 】〈第3回〉[フェアウィンズ]

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「水没が原子力発電にとってどれほど危険か、原子力規制委員会は事実を隠ぺい」
東京電力の最新公開資料を、ガンダーセン氏が詳しく検証
( ビデオ8:00 ~ )

アーニー・ガンダーセン / フェアウィンズ 12月17日

MORE LESSONS FROM THE FUKUSHIMA DAIICHI ACCIDENT: CONTAINMENT FAILURES AND THE LOSS OF THE ULTIMATE HEAT SINK from Fairewinds Energy Education on Vimeo.

ではここでいったん東京電力の報告書から離れ、原子力発電所で冷却水が使えなくなった場合何が起きるのか、その検証をする事にしましょう。
それは最終的放熱装置の動作不良と呼ばれる問題です。
さて、私は福島第一原発の事故の2週間後にCNNテレビに出演し、以下のように説明しました。
ディーゼルで動く冷却装置が水没したにせよ、していないにせよ、その取水ポンプが海沿いにある以上、津波による破壊を免れられるはずが無く、したがってメルトダウンはすでに起きている、と。

私はファイヴ・ア・クロック・シャドウという放送番組で、アメリカにあるフォート・カルフーン原子力発電所が水没した際の話をしたことがあります。
フォート・カルフーン原子力発電所は上流にあるダムの事故により、福島第一原発同様、水没してしまったのです。
原子炉の冷却装置のポンプが水没してしまいました。
この番組で私は、南部にあるオコニー原子力発電所もその上流に巨大なダムがあり、同じく水没と言う問題に直面したことがある事を指摘しました。

さて私は何をお話するつもりか、お分かりですか?
今年2012年、2名の内部告発者が現れ、原子力規制委員会が2011年、あらゆる問題の存在を把握していたとの告発を行いました。
2人はこれらの問題について内部で報告書を作成し、問題の存在を認識していたにもかかわらず、この問題に対するどのような対処も行わなかったと告発したのです。
彼らは監察長官あてに報告書を提出しました。
この中で2人は、原子力規制委員会が国内の23の原子力発電所における非常に重要な問題、『最終的放熱装置の動作不良』の問題の存在を隠し続けてきたことについて、調査を行うよう求めたのです。

監察長官あての文書の冒頭、こう書かれています。
「原子力規制委員会は安全に関する重要な問題の存在と、それに関連する事項を故意に曲げて解釈した。」
その問題とは、原子力発電所の安全にかかわる重要なものだと2人は述べています。
原子力規制委員会の隠ぺいにより、誰もこの問題の所在には気がつかずに来ました。
そうです、原子力発電所の安全を守る際、この問題は検証されずに来ました。
上流に大きなダムがある場合、その下流にある原子力発電所は、水没のリスクについて検証しなければならないのに、アメリカの原子力産業界はこの問題への対処、すなわち出費を行わずに済んだのです。

実は冷却装置を水没させる原因そのものの特定の方はさほど重要ではありません。
原因が津波である必要はありません。
オコニー原子力発電所やフォート・カルフーン原子力発電所のように、上流に大きなダムがあれば、あるいはオイスター・クリーク原子力発電所のように海沿いの原子力発電所は、ハリケーン・サンディがもたらしたゆうな高潮により、福島第一原発と同じ事故を起こす可能性があるのです。

いずれにせよ、アメリカ国内の原子力発電所に水没の危険性があるという事は、『最終的放熱装置の動作不良』の危険性がある、という事です。
実はこの問題にはすでに解決策があります。
緊急時に完全に水没していても稼働可能な取水装置があるのです。
この装置があれば、母なる自然から試練を与えられても、原子炉の冷却を続けることが可能です。
私はこの装置をきちんと設備することは、世界中の原子力発電所にとって大切な課題であると考えています。
2013年には原子力規制委員会もこの問題にきちんと向き合い、『最終的放熱装置の動作不良』の危険性に対策を国内の原子力発電所に行うことにより、福島第一原発と同じ型の事故がアメリカ国内で起きないよう、対策を実施することを望んでいます。

◇ 最後に ◇
皆さんがフェアウィンズの提供するビデオ等をご覧になる理由は、アメリカ国内、福島第一原発、そして世界中の原子力発電所に関し、正しい情報、的を得た情報提供を行っている、そのように評価していただいているからだと考えます。
私自身は無報酬でこの活動を行っていますが、私たちの活動を継続するには資金が必要です。
私も妻もボランティアでフェアウィンズの活動を行っています。
しかしそのことは、フェアウィンズの活動資金が充分に賄われていることを意味するものではありません。
そこで年末を迎え、みなさんにフェアウィンズへの寄付をご検討いただけるよう、お願いをしたいと思います。
ご覧いただき、ありがとうございました。
アーニー・ガンダーセンがお伝えしました。
〈完〉

http://www.fairewinds.org/content/more-lessons-fukushima-daiichi-accident-containment-failures-and-loss-ultimate-heat-sink
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ガンダーセン氏が解明した「福島第一原発の真実」はいくつあるだろう、と考えています。
しかしいくつか、などという事よりも、ガンダーセン氏がいなければこれほど早く、福島第一原発の状態について一般の人々が事実を知る事は無かっただろう、という事の方が重要です。
そしてガンダーセン氏の見解を世界に伝えたのが、アメリカのメディアとインターネットでした。

この間、日本のマスコミ、大手各社は何をしていたでしょうか?
政治家の後を追い回して「死の町発言」だの、そんな事ばかり問題にしていました。
「報道の良心」とは一体なんだろう?
真剣に考えたいと思います。

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【 これが富士山、真上からの姿 】

アメリカNBCニュース 12月20日
(クリックすれば大きな画像をご覧いただけます)

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(写真)ひとかたまりの雲が、日本の富士山の頂上を覆い隠しています。
この写真はデジタル・グローブのワールド・ビュー2号が、上空770kmの地点から撮影したものです。

衛星写真で見ると、綿のボールが富士山の真上に浮いているように見えるかもしれません。しかしこれは間違いなく雲です。日本一高い山に雲がかかっている様子を、普段は見ることのできない角度からとらえています。

この写真は今年の9月20日、デジタル・グローブのワールド・ビュー2号が撮影したものですが、同社の年間最優秀写真コンテストでの優勝候補筆頭となっています。
コンテストの中身については、デジタル・グローブ社のフェイスブックのページからご確認ください。
あなたも一票を投じることが可能です。
入賞作品は1月に発表予定です。

デジタル・グローブ社ではこの1年間に撮影された20枚の写真を厳選し、候補作品としました。その中からさらに5枚が選ばれ、決戦投票が行われています。
先週はこれとは別の写真をご紹介し、その中に巨大な影を投げかける東京スカイツリーの写真がありましたが、富士山の写真ほどの反響はありませんでした。
その理由は富士山の写真の雲の方が、神秘的だったから、という事のようです。
しかし高峻な山岳地帯では別に珍しいことでは無く、レンズ型の雲の発生は日常的に見られます(一見すると作り物めいていますが)。
それが、770㎞上空からだと、一種の不気味さも加わって来るようです。

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【 発生から2年、さらに明らかになる福島第一原発事故の真相 】〈第2回〉[フェアウィンズ]

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東京電力の最新公開資料を、ガンダーセン氏が詳しく検証
( ビデオ4:00 ~ )

アーニー・ガンダーセン / フェアウィンズ 12月17日

MORE LESSONS FROM THE FUKUSHIMA DAIICHI ACCIDENT: CONTAINMENT FAILURES AND THE LOSS OF THE ULTIMATE HEAT SINK from Fairewinds Energy Education on Vimeo.

ではスライドの19番に移りましょう。
東京電力が3号機の格納容器で何が起きたのかを検証しています。
皆さんも黒い爆炎がまっすぐ1マイル(1,600m)ほどの高さに、立ち上ったシーンを憶えておられると思います。
東京電力は1,000kg程の水素が何らかの理由で漏出したことにより、爆発が起きたのではないかと考えています。
つまり3号機の爆発原因は1,000kg程の水素であるとしているのです。
スライドに移された画像の下の方を見てみると、1,000kg程の水素が格納容器の底部の方に滞留している様子が描かれています。
そしてこの水素は底部から原子炉建屋内を上昇して行きます。
水素は空気より軽いために建屋内を上昇する、という点は理にかなっていますが、東京電力はその空気より軽い水素が始めになぜ格納容器の底部に滞留していたと仮定するのか、その点に関する説明は行っていません。

そしてもう一つの問題、なぜ水素が格納予期の外に漏れ出したのか、この点についても東京電力の説明はありません。

私は三号機の爆発が即発臨界によるものだと申し上げました、ただし、核燃料プール内で発生したためある程度臨界速度は遅くなりましたが、真上に上昇する力を作り出しました。
これに対し東京電力は、爆発原因を格納容器の『底部に滞留した水素』だとしています。
なぜ水素がそこにあったのか、これが第2の問題点であることを頭の中にとどめ置いてください。

きわめて重要な要素が、東京電力が制作したスライド19番の一番下に記されています。
東京電力はこれが爆轟(デトネーション)であった事を認めています。
思い出しいただきたいのですが、爆発物の燃焼速度が音速を超えること。衝撃波が作られ、大きな破壊力を持ちます。
そして、爆轟(デトネーション)が持ち衝撃に耐えられる原子炉格納容器というものは存在しません。

ここに至って東京電力が、原子炉1号機などのの爆発が爆燃(デフラグネーション : 燃焼の伝搬速度が亜音速のもの。超音速の爆轟と区別される)では無く、私の見解と同じ、爆轟と認めた事を歓迎したいと思います。
ですから原子力規制委員会がまずやらなければならないのは、格納容器からの漏出はあるのだ、という事を認める事です。
そして次に認めなければならないのは、爆轟によって原因が作られるのだ、という事です。

私は福島第一原発の事故発生以来、原子力規制委員会の見解をきわめて詳細に検証し続けてきましたが、爆轟(デトネーション)が原子炉格納容器にどのような影響を及ぼすか、その事に言及した委員は一人もいません。
検証の結果、原子炉格納容器は爆轟によって破壊され得る、それが現実になったのが福島第一原発三号機の爆発である、という事実が明らかになりました。しかし原子力規制委員会は、ただひたすら目をそむけ続けています。

この東京電力のスライドショーは、原子炉格納容器について2つの事実を明らかにしました。
ひとつ目は、原子炉格納容器から気体がもれだしたという事。
原子力規制委員会がこの事実を認めれば、今後原子力発電所事故の際の避難区域の設定や住民の避難に関する大きな手がかりを得られるに違いありません。
そして2つ目が原子炉格納容器は爆轟(デトネーション)によって破壊され得るということです。

前回もお話ししましたが( http://kobajun.biz/?p=5311 )、福島第一原発3号機は爆発の結果、通常の手順、つまり原子炉建屋内に設備されているクレーンで、使用済み核燃料プールからの核燃料の取り出しはできなくなりました。
この損傷は爆燃(デフラグネーション)によるものではなく、爆轟(デトネーション)によるものである事も確認済みです。
しかし原子力規制委員会はそんなものは起きるはずは無い、と偽り続けています。
繰り返しますが爆轟(デトネーション)は起きました。
この反証を確かなものにするため、私たちは格納容器の問題について、水爆発によ利音速を超える衝撃波が作られ得る、すなわち爆轟は起きる、という事を証明してみせる必要があります。

もはやこれはマーク1型原子炉の設計は古すぎる、ということだけに留まらない問題です。

現在ジョージア州ヴォーグルで建設が進んでいる新型(第3世代プラスと呼ばれている)のAP-1000型原子炉についても、その格納容器が爆轟(デトネーション)が作り出す衝撃波に耐えられるという保証は無いのです。
格納容器の強度が現在の規定ぎりぎりの性能しか持っていないと仮定した場合には、爆轟(デトネーション)により、その密閉性は失われる事になります。
これは原子力産業界が、これから先原子炉格納容器の強度について設計制作を行う際、教訓として受け止めるべきものです。
〈つづく〉

http://www.fairewinds.org/content/more-lessons-fukushima-daiichi-accident-containment-failures-and-loss-ultimate-heat-sink
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【 これが北極の現在の姿 】

アメリカNBCニュース 12月23日
(クリックすれば大きな画像をご覧いただけます)

北極点
(写真)ご覧いただいているのは、アメリカ政府雪・氷データセンターが公表したデータを基に、2012年12月22日時点での北極海の氷の範囲を、NASAの北半球の写真の上に示したものです。オレンジ色の線は1979年から2000年の同じ日、北極が氷結していた範囲の平均値を表しています。

最近になってサンタクロースは、プレゼントをクリスマス前までに届け終わろうとてんてこ舞いしている様子を、誰かにのぞき見られているような感覚を持っているかもしれません。
実はそれは間違いではありません。

地球の様子をモニターしている衛星は毎年、サンタクロースの工房がある北極を監視し続けています。
衛星がもたらした画像の分析結果は、サンタクロースの今後の活動に影響を与えかねないという懸念を抱かせるものです。

掲載されている写真は、ペンタゴンのDMSP-F17衛星の観測結果のマイクロ波データを基に、北極海の氷結範囲を表したものです。
写真には1979年から2000年の同じ日、北極が氷結していた範囲の平均値がオレンジ色の線で描かれています。

12月始め、アメリカ海洋大気局は『北極年次報告書』の中で、北極圏の氷河と氷結範囲が今年記録的な範囲にまで後退したこと、そして海面が上昇したことを伝えました。
そして、この変化が北極圏の生態系に影響を与えていると報告しました。
例えば海洋中の植物プランクトンが爆発的に増えている一方、北極キツネやレミングなどの生存が脅かされています。
その影響は遠く南極圏にまで及んでいます。
「北極で起きることの影響が、北極圏内だけに留まることはありません。」
アメリカ海洋大気局の部門責任者、ジェーン・ラブシェンコがこう語りました。
「私たちは、北極の大気と海洋の変化が、全地球的な気象状況に影響を及ぼす様子を見てきたのですから。」

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(写真)こちらは、2011年12月21日にNASA宇宙飛行士ダン・バーバンクが撮影に成功した、彗星が地球の大気圏に突入する瞬間の写真。

【 発生から2年、さらに明らかになる福島第一原発事故の真相 】〈第1回〉[フェアウィンズ]

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東京電力の最新公開資料を、ガンダーセン氏が詳しく検証

アーニー・ガンダーセン / フェアウィンズ 12月17日

MORE LESSONS FROM THE FUKUSHIMA DAIICHI ACCIDENT: CONTAINMENT FAILURES AND THE LOSS OF THE ULTIMATE HEAT SINK from Fairewinds Energy Education on Vimeo.

今回ご紹介するビデオにおいて、フェアウィンズは東京電力の最新の公表資料を検証しています。
事故発生から約2年が経過して東京電力が発表した報告を検証し、アーニー・ガンダーセンが福島第一原発3号機の爆発について、これまでずっと『爆轟(ばくごう - 詳細は http://kobajun.biz/?p=5311 )』だとしてきましたが、今回その見解の正しさを再確認しました。
さらに原子力規制委員会は、福島第一原発の各原子炉の緊急時冷却装置(最終的放熱手段)が、押し寄せた海水、津波、あるいは傍聴設備の欠陥により破壊されたとする見解を否定してきましたが、アーニー・ガンダーセンはこの事実の存在を主張してきました。
このふたつの問題に福島第一原発にあった古い型の原子炉がもつ欠陥がどうかかわったのか、最新型原子炉AP1000の検証と併せてご説明します。

アーニー・ガンダーセン

こんにちは、フェアウィンズのアーニー・ガンダーセンです。

福島第一原発の事故が起きてから、2度目の師走がやって来ました。
今回このビデオを制作した意図は、原子力安全委員会が世界に対しこの事実を報告する以前、2011年時点ですでにフェアウィンズが、福島第一原発の厳しい状況について明らかにしていたという事を再確認したい、という点にあります。
私は、原子力安全委員会がこのビデオを詳細に検証すれば、フェアウィンズの視聴者ならすでに把握済みの、『福島第一原発のこの2年間の真実』について、ありのままを認めざるを得なくなる、そう考えています。

私が今日お話ししたいテーマは2つあります。
ひとつ目は原子炉格納容器の果たすべき役割について、もう一つはもし原子力発電所で冷却機能が機能しなくなった場合、私たちが最終的放熱手段と呼んでいる装置がどうなるか、と言う問題です。

さあ、正確な検証を始めましょう。
ひとつ目は原子炉格納容器の果たすべき役割についてです。
東京電力はこの9月、福島第一原発の事故を検証した報告書をIAEA(国際原子力機関)に提出しました。
この報告書は福島第一原発で発生した爆発について、徹底した検証を行っています。
この報告書では2012年になって新たに判明した事実の検証結果が大幅取り入れられ、2011年に作成された報告書とは見解を異にしています。

さて、これまでフェアウィンズのサイトをずっとご覧いただいてきた方ならお分かりでしょうが、東京電力も2012年になってやっと福島第一原発の事故の本当の問題に気がついたようです。

報告は福島第一原発の現場において作成されました。
スライドの7番を見てください。
7番は東京電力によるマークⅠ型原子炉の気密性の検証試験です。
あなたが今ご覧になったのは、マークⅠ型原子炉のボルト止めしてある「はずの」ふたが圧力によって持ち上がる様子をシュミレーションした有名なシーンです。
アメリカの憂慮する科学者連盟は2011年、検証の上この問題の存在を確認しました。
そしてついに東京電力も2012年になり、多少見解が異なることを前提にではありますが、この分析結果を受け入れ、マークⅠ型原子炉の気密性に欠陥がある事を追認することになりました。

フェアウィンズではこの事実について、2012年2月6日すでに報告していました。( http://kobajun.biz/?p=1858 )。
しかしもっと重要なことは、原子力規制委員会は1976年、すでにその事実を把握していたという事の方です。

マークⅠ型漏出
原子力規制委員会は1976年ごろ、このブランズヴィック原子力発電所で行われたストレステストの結果を見て、マークⅠ型原子炉には格納容器内の圧力上昇によりふたが持ち上がってしまうという欠陥があるということを把握していた、という点にまずご留意ください。
そしてこの東京電力が制作したスライドの7番を見てください。
まさにマークⅠ型原子炉格納容器のふたが持ち上がり、そこから水素が漏れ出していたのです。
何という事でしょう!
そしてこのスライドでは、格納容器の底部にある圧力制御部分との連結部、この部分からも漏出が起きていたことが疑われています。
つまりは密閉構造ではあっても、機体の漏出が起き得る、という事を証明しているのです。
そしてご覧ください、このスライドの7番は、福島第一原発の事故が起きる半年前、私もその場にいましたが福島第一原発の事故の半年前に開催された会議での原子力規制委員会の見解、そして原子炉格納容器の密閉性について検証を行う諮問会議が出した見解、そのいずれに対しても完璧な反証となっています。

福島第一原発の事故に関する検証を行った際、原子力規制委員会のスタッフは格納予期の諮問会議に対し、格納予期の密閉性は完璧なものであると答申したのです。
しかし福島第一原発は1度ならず、2回でも終わらず、3度に渡り格納容器からの気体の漏出を引き起こしたのです。
しかし原子力規制委員会はそれでもなお、当初の見解を撤回しようとはしていません。
未だに原子炉格納容器の密閉性について、基本的に問題は無いとの立場を変えていないのです。
〈つづく〉

http://www.fairewinds.org/content/more-lessons-fukushima-daiichi-accident-containment-failures-and-loss-ultimate-heat-sink
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この記事が掲載されている[フェアウィンズ]のページには寄付のお願いが掲示されており、私もPayPalの自分の口座を使い寄付の手続きをしようとしたところ、『日本円を基準にした、海外への寄付は現在はお取り扱いできません』と表示され、手続きが途中で打ち切られてしまいました。
改善を望みたいところです。

しかし、国際放射線防護委員会のメンバーなど、『御用学者』にはふんだんに金が回ってくるようなのに(原資は私たちが支払う電気料金)( http://kobajun.biz/?p=6858 )、ガンダーセン氏のような『善意の啓発者』は常に金で苦労しているこの状況、何とかならないものでしょうか?
嘆いてばかりではどうにもなりません。
やはり、ドイツでの取り組み『脱電力会社へ!』「すでに国内企業の3分の1が、使用電力を自家発電に切り替え済み」
( http://kobajun.biz/?p=7132 )を、私たちも見習ってくしか無いようです。
アメリカ、ニューヨーク州の知事も「現在の電力事業は、人間の顔を持たない官僚機構に支配された独占事業」であり、「もう時代遅れだ!」と言ってくれているのですから( http://kobajun.biz/?p=6721 )。

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【 寒波到来 】

アメリカNBCニュース 12月20日
(写真をクリックして、大きな画像をご覧ください)
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モスクワ、赤の広場で。12月20日

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自宅前の車の進入路の除雪をする男性。アメリカ、アイオワ州アーバンデール。12月20日

122209
吹雪の中、立ちつくす女性。ブルガリア、ドブリッチ。12月20日

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こちらも吹雪。カンザス州ローレンス。12月20日早朝。

122211
インド、カシミール地方のロッジに向かうスキー客。12月20日

122212
ルーマニア、ブカレストで慈善団体が支給した、温かいスープをすするホームレスの男性。
ブカレストでは約5,000人の人々がホームレス、または似たような境遇にあり、毎年300人ほどの人が寒さや病により亡くなっています。

【 アメリカの原発、次々と『前倒し』で廃炉へ 】

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10年、20年の単位で早まる、アメリカ国内原子力発電所の廃止

グレンS.K.ウィリアムズ / アメリカAOLエナジー 12月18日

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アメリカが天然ガスとシェールガス開発に注目を続ける中、今や時代遅れとなった発電設備がゆっくりと退潮していくことに気づいた人は多くありませんでした。
今やアメリカにおいて、商業用の原子力発電所が事業を継続して行くことについては、その見通しは極めて難しいものになっています。

電力市場において、原子力発電に対する評価は厳しくなる一方です。

10年以上前、かなりの数の地方で、地域ごとに電力事業者から切り離した送電のための共同事業体(あるいは電力事業会社から独立した送電事業会社)を編成し、電気料金を市場原理により決定する仕組みを作りました。
今日アメリカ合衆国内では、この送電事業共同体と送電事業会社が併せて10社になり、卸売電力はオークションにかけられ、数分ごとに取引されています。

アメリカの送電事業共同体

アメリカの送電事業共同体


電力オークションは飽くまで電力の取り引きであり、発電所は関係ありません。
オークションに参加する企業は発電手段には関心はありません。気にしているのは入札価格だけです。
関心は最終落札価格に集中します。この価格がすべての参加企業に影響するからです。
落札価格が『市場決定価格』と呼ばれる理由がここにあります。

この市場決定価格と発電コストとの差額が、発電事業者の利益の総額になります。厳密には最終落札価格によって利益が決定するのであって、入札開始価格に含まれる売上総利益にはほとんど利益は設定されていません。
しかし発電コスト以外のすべての項目の収入は、発電事業者の固定費の償却に貢献します。

アメリカ国内にあるほとんどの原子力発電所は、たとえ『市場決定価格』が発電コストを下回ったとしても、様々な理由から『稼働させなければならない』発電所なのです。
最近では、いくつかの原子力発電所が採算割れするようになりました。
こうした原子力発電所では、関連事業によって赤字を補てんするか、内部留保を取り崩すかしか道は残されていません。

原子力発電事業の売上総利益も、必ずしも十分ではなくなってきました。
高騰し続けるあらゆるコストを負担しなければならない一方で、株主配当を行うための利益確保も必要です。
最近では原子力発電所は程々の利益を挙げてはいますが、必要とされるすべての費用を支払い、配当も行えるほどの利益は上げていません。

ケワウニー原子力発電所

ケワウニー原子力発電所


ドミニオン・リソース社の例を見て見ましょう。
最近同社は、所有するウィスコンシン州にある原子力発電所を、20年前倒しして閉鎖することを発表しました。
このウィスコンシン州ケワウニー原子力発電所について、同社は売却先を探していましたが、応じる社は一社もありませんでした。
ドミニオン・リソース社の競合各社はケワウニー原子力発電所の最近の財務内容について、おそらくは利益を上げられずにいたと見ています。

ケワウニー原子力発電所はネクストラ・エナジー社が所有するポイント・ビーチ原子力発電所のすくそばにありますが、二つの原子力発電所はほぼ同じ仕様を持ちながら、同じ市場で競合してきました。
こうしたことから、ポイント・ビーチ原子力発電所もいずれ、商業的に立ち行かなくなる可能性があります。

アメリカ国内には世界最大の数の原子力発電所がありますが、近接する原子力発電所同士同じような財政面での問題に直面しています。
エクセロン社は稼働中の10か所の原子力発電所、17基の原子炉を所有していますが、イリノイ、ペンシルヴェニア、ニュージャージーの3州に集中して立地しています。
いずれの原子力発電所も利益を上げることに四苦八苦しており、エクセロン社は株主に対し、いずれ配当金のカットに踏み切らざるを得ないと警告しています。

電力料金が旧来のままの州では状況は異なりますが、問題も残ります。

電力料金が旧来のままの州における状況は、はるかにましなものになっています。
電力需要は低下に向かっていますが、これらの州にある原子力発電所の財政状況に今のところ問題はありません。
旧来の電気料金体系によって守られています。

クリスタル・リバー原子力発電所

クリスタル・リバー原子力発電所


しかし、2か所の原子力発電所については、立地している州の規制当局の忍耐が切れかかっています。
ひとつはフロリダ州タンパ近くにあるデューク・エナジー社のクリスタル・リバー原子力発電所、もう一か所はカリフォルニア州南部にあるエジソン・インターナショナル社のサン・オノフル原子力発電所です。

いずれの発電所も予想をはるかに超えた高額なメンテナンス費用に、頭を抱えている状態です。
クリスタル・リバー原子力発電所にある原子炉格納容器の補修には20億ドル(1,600億円以上)を超える費用が見積もられていますが、州の規制当局はそれ程の費用をかける意味について疑問を持っています。

サンオノフル原子力発電所

サンオノフル原子力発電所


サン・オノフル原子力発電所も高額な費用を要する、予想外のメンテナンス問題に直面させられています。しかし同発電所が供給する2,350メガワットの電力が無くなると、カリフォルニア州は慢性的な電力不足に陥る可能性があります。
それでも、サン・オノフル原子力発電所の問題が明らかになった事により、原子力発電に反対する人々、そして政治家はこの問題に対する攻勢を強めています。
サン・オノフル原子力発電所は事業を継続することはできるかもしれませんが、早期の廃炉は免れないかもしれません。

ヴァーモント・ヤンキー原子力発電所

ヴァーモント・ヤンキー原子力発電所


エンタジー社は2つの州で同時に追いつめられています。
ヴァーモント州はヴァーモント・ヤンキー原子力発電所の廃止を20年早める様求めています。
同種の政治家と規制当局は、一日も早いヴァーモント・ヤンキー原子力発電所の操業停止を求めてあらゆる手段を講ずべく、奔走しています。

ニューヨーク州もインディアン・ポイント原子力発電所の廃止を、20年前倒しするよう求めています。同発電所がこれ以上操業を続けることを許さない決意です。
クォモ州知事は必要な電力はカナダからの輸入で十分賄うことが出来、供給の安定性も確保できるとの立場に立っています。
しかしその場合、ニューヨーク市に限っては現存の送電網だけでは実現が難しいため、全域に充分な電力供給を行うために、新たに送電網を整備する必要があります。

インディァン・ポイント原子力発電所

インディァン・ポイント原子力発電所


ニュージャージー規制当局は、エクセロン社のオイスター・クリーク原子力発電所の早期閉鎖について協議に入りました。
オイスター・クリーク原子力発電所は現在630メガワットの電力を供給していますが、2019年に10年前倒しで閉鎖される見通しです。

こうした動きは加速しています。2、3年かかるかもしれませんが、従来型の原子力発電所は計画を前倒しして閉鎖させられる圧力にさらされる見込みです。
電気料金の自由競争が起きている地域では、なおさらのことです。
いくつかの原子力発電所は、得られる利益を大幅に上回る管理費が必要となることを見て、運営企業も切り捨てるべき時が来たと判断することになるでしょう。

オイスター・クリーク原子力発電所

オイスター・クリーク原子力発電所


閉鎖されていく原子力発電に代わり、天然ガスがとって代わるかもしれません。
新開発のタービン技術、そして安い燃料経費により原子力発電に対する優位性を実現することになるでしょう。
しかし、天然ガスの価格が低廉なままであるのは、最新型原子炉の耐用年数と同じ60年間前後と見られています。

※ グレン・ウィリアムズは、20年間以上、原子力産業で働いてきました。
執筆の際、彼はいかなるエネルギー産業とも利害関係を持っていません。

http://energy.aol.com/2012/12/18/the-nation-s-nuclear-plants-are-nuked?icid=rfy/
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整理しましょう。
アメリカの多数の原発で『前倒し』の廃炉が検討され始めたのは、次の2つのケースにおいてです。
1. 経済的に採算が取れなくなったため、電力会社自ら撤退
2. 原発が立地している地方自治体が、廃炉の前倒しを要求している

日本では今回の衆議院議員選挙で、脱原発派は候補者の一本化ができなかった上、準備不足も重なり、ほとんど結果を出すことが出来ませんでした。
その大きな理由の一つが、大政党に有利な『小選挙区制』という制度です。

しかし、これから繰り返される地方自治体の首長選挙には『小選挙区』はありません。
私が住んでいる仙台市の市長は、同県内の女川原発について廃止に反対する発言を繰り返し行っています。女川原発を運営する東北電力の本社が、仙台市内にある事が影響しているものと考えられます。
その仙台市長選挙が来年行われます。
全国においても、これから首長選挙が繰り返されていくはずです。

今度こそ、脱原発を表明している『野党』各党は、国民の願いを『実現』させるための取り組みを、責任を持って行うべきです。
あなた方は今回の衆議院選挙において、現実世界におけるどんな『勢力』も作りだすことが出来なかった。

もう拙劣な作戦を繰り返している余裕は無いはずです。
理路整然と立派な主張をして、脱原発を支持する人たちからだけ喝采を浴びていても、現実がどんどん望まぬ方向に進むのではたまったものではありません。
とにかくまずは自分たちの党勢の立て直し、ではなく、国民の願いをきちんと現実にしていくための受け皿を、しっかり作り上げていただきたい。

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【 パワフルなクリスマス・ツリー 】

アメリカNBCニュース 12月20日
(写真をクリックして、大きな画像をご覧ください)

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14フィート(約4.2m)のクリスマス・ツリーは、シアトルのマグノリアにある平屋建ての屋根を突き破っているように見えます。
この家に住む建築家のパトリック・クルーガー氏は14フィートの樹を2本に切り分け、6フィートの上の部分を合板に据え付け、それを屋根にボルト止めすることにより、クリスマス・ツリーが屋根を突き破っているイリュージョンを制作しました。
マイノースウェスト・コムによると、クルーガー氏は、屋根が突き破られる際の物理的特性についてきちんと検証をした上で、このイリュージョンを制作したとのことです。

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【 クリスマス・シーズンのアメリカの前庭の光景 】

アメリカNBCニュース 12月20日

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ロス・アンジェルスの『キャンディ・ケーン』やメリーランド州ボルティモア『奇跡の34番街』など、アメリカの家庭の前庭が一番にぎわう季節がやって来ました。

カリフォルニア州ロス・アンジェルスのウッドランドヒルにある『キャンディ・ケーン』

カリフォルニア州ロス・アンジェルスのウッドランドヒルにある『キャンディ・ケーン』


カリフォルニア州サンフランシスコ

カリフォルニア州サンフランシスコ


アリゾナ州ギルバートのナタル・サークル

アリゾナ州ギルバートのナタル・サークル


アラスカ州モントゴメリー

アラスカ州モントゴメリー

【ドイツの大手企業、次々と自家発電に大規模投資】

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フォルクスワーゲン社は2013年、必要な電力の4分の3を自家発電で賄う
ドイチェ・べレ(ドイツ国際放送) 12月17日

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電力会社から電気を買うことをやめ、発電装置に大規模な設備投資を行い、自家発電に切り替えるドイツ企業が増え続けています。
背景には現在の政府のエネルギー政策への不安があるものと見られます。

かなりの数にのぼるドイツミー国内の企業が、次々と発電設備に対する積極的な設備投資を行っていると、ドイツ商工会議所連合会(DIHK)が17日月曜日に発表しました。
「ドイツ国内では3社に1社の割合で、自らの企業活動を行うために必要な全電力の発電を、再生可能エネルギーを含めた発電手段により実現させるべく、取り組みを続けています。」
ドイツ商工会議所連合会のハインリッヒ・ドリフトマン会長が日刊紙のフランクファーター・アルゲマイネ・ツァイトゥング(フランクフルト日刊新聞)に語りました。

同会長によれば、ドイツ国内では業種を問わずこうした動きが見られ、その理由の中には「将来のエネルギー安全保障に対する不透明感」も含まれています。
ドイツ商工会議所連合会はドイツ国内の中小企業2,300社によって構成され、今回の結果はその独自の調査によって明らかにされました。

▼ 環境に負荷をかけない生産活動

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ドイツの自動車メーカーのフォルクスワーゲン社は、すでに必要とする全電力の半分以上を自家発電によって賄い、今後は外部の電力会社への依存をより一層減少させる方針を明らかにしました。
「私たちはドイツ国内の工場で必要としている電力の60%を、自家発電により賄っています。」
フォルクスワーゲン社の電力部門の広報担当、ヴォルフラム・トーマス氏が声明の中でこう述べています。
「来年の前半には、火力、太陽光、地熱、バイオマスを非常に効率的に組み合わせた自社の熱エネルギー発電所、そして再生可能エネルギーによる自家発電設備により、ドイツ国内のフォルクスワーゲンの全工場で必要とする75%の電力を自ら賄うことになります。」

さらに同社は今後5年間に、ブラジルでの太陽光発電、風力発電事業、そして第2世代の水力発電事業に約6億4,000万ユーロ(約700億円)を投資すると発表しました。
これに加えて同社は、前出の自社の熱エネルギー発電所においては石炭を天然ガスに切り替えることにより、二酸化炭素排出量削減にも取り組むと発表しました。

http://www.dw.de/german-firms-invest-in-generating-energy-themselves/a-16458655
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福島第一原発の事故の後、日本国内で脱原発の世論が盛り上がった際、
「原発を止めると言うなら、生産拠点を海外に移転させるぞ。そうなればただでさえ少ない雇用機会が、ますます減ることになるぞ!」
と開き直った大手企業がありました。
本社ビルの屋上に、ブルドーザーがのっかっている会社だったと思います。
その時、「何と心無い事を言うのだろう…」と思ったことを覚えています。

ドイツの企業はもっとスマートな方法を知っているようです。
いや、実はドイツだけではありません。
ここ宮城県にある世界的に名の通った大手自動車会社の生産拠点は3.11を受け、この記事の中のフォルクスワーゲン社と同じ取り組みを始めました。
本当の一流とは何か、考える良い機会です。

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【 ドイツ東部にあるサンタのワークショップ 】

アメリカNBCニュース 12月10日
(写真をクリックして、大きな画像をご覧ください)
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旧東ドイツ、ライプツィッヒの南郊にあるエルツゲビルゲは、長く続いた木工芸の歴史があります。特にクリスマス関連製品は有名で、喫煙人形、くるみ割り人形、クリスマス・ピラミッドなどが有名です。
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クリスマス・ピラミッドづくり

クリスマス・ピラミッドづくり

覚えていますか?「今日、世界は終わりを迎える」マヤの黙示録

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ステファニー・パッパス(ライヴサイエンス主筆)/ アメリカNBCニュース12月18日

アメリカ映画『2012』

アメリカ映画『2012』


世界終末予測は、打ち寄せる波のように一定の周期で定期的にやってくるようです。

UFOの熱烈支持者、そして福音の書の伝道者たちは、異口同音に世界に終わりが訪れる正確な日付を知っていると言います。
しかし、マヤの黙示録は、これまで明らかにされてきた最後の審判のどの日付とも大きく異なっています。
宗教学者によれば、マヤの地球最後の日付は、完全に民間信仰の中から生まれてきたものだと語ります。
これまで存在した黙示録は預言者によって編まれたものであり、しばしば未来についての予言を行い、それは神の啓示によって得られたものだと語るのが常でした。

これに対し、『世界は2012年12月21日に終わりを迎える』と言う予言はインターネット上に突如登場し、他のいかなる予測とも大きく異なっていました。

「世界の終末予測もまた、進化のプロセスをたどってきました。これらの確信に溢れた終末予測には、いずれも根拠とされるものがありましたが、いずれも現実のものとはなりませんでした。しかし、今年地球が終わりを迎えるとするマヤの予言もまた、こうした類いのものと言い切れるでしょうか?」
新興宗教の研究を専門とする社会学者、アルバータ大学のスティーブン・ケント氏がこう語りました。

いずれにしても、各種の黙示録に詳しい専門家の意見は、この世の中が失望に満ちた、救いがたい社会になってしまっている、そう見ている点で一致していると語ります。

▼ 世界の終わりの歴史、その概略

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黙示録的な視点は、数千年の歴史を持っています。
西洋文明の中で最初に終末思想が現れたのは、古代ペルシャ文明においてである、こう語るのはフィラデルフィアにある聖ヨゼフ大学の宗教学者であるアレン・カークスレッガー教授です。
古代ペルシャを支配していたゾロアスター教の根底にあるものは、善と悪との壮絶な戦いによりこの世界が終わりを迎えるという考え方である、カークスレッガー教授がライヴサイエンスにそう解説しました。

紀元前539年、ペルシャ人は古代ユダヤ帝国を征服しまし、その後200年間ユダヤ人を支配下に置きました。
ペルシャの支配以前、ユダヤ人には終末思想にほとんど関心はありませんでした。
しかしペルシャ文化の影響が及び、ユダヤ人たちの著作に終末思想が現れ始めました。
『死海の書』にもこうした記述が見られます。
そして初期のキリスト教に、その影響が及ぶことになりました。
「キリスト教における終末思想はユダヤ教から直接取り入れられたものですが、もとはと言えばゾロアスター教が起源なのです。」
カークスレッガー教授がこう語りました。

しかし世界の終末が最初に予測されたのは西暦1,000年でしたが、結局何も起きませんでした。
驚く必要もないことですが、西暦500年、1,000年が近づいたころ、この終末思想は大きな関心を呼びました。

その後、終末思想はその視線を宇宙に転じることになりました。
一例としてあげられるのは、1524年、占星術師が惑星直列により世界の終わりをもたらすとの予言を行ったことです。
しかし一向に世界の終末が音ずる気配は無く、この予言は、1528年から1624年まで、何度もその日付が修正されることになりました。

▼ 現代の黙示録

現代にあって地球の終末がやって来ることを解き続けているのは、『審判の日』の到来と昇天を信じる一部のキリスト教徒です。
その典型的な例が放送宣教師のハロルド・キャンピングであり、彼は2011年5月21日に審判の日が訪れると解き、ビルボードの広告枠を買い切って警告を行い、全国の注目を集めました。
審判の日に続き、10月には世界の終わりがやって来ると予言した彼は、2012年現在、審判の日の予測からは足を洗っています。

他には西洋社会の終末予想と新興宗教が結びついたものもありました。
1954年、故人となったシカゴに住んでいた主婦のドロシー・マーティンと彼女の崇拝者の一団が、同年12月21日、大洪水によって世界が水没すると予言しました。
そして彼女と同じ信仰を持つ者だけが、飛来するUFOによって救われると解いたのです。

このケースはこの教団の中に居た社会学者が1956年に刊行し、その後の教団の動向について報じた『予言が外れた時』という著作により、全国的に有名になりました。
教団は彼ら自身が信仰を高めるという努力を重ねたことが神の決心を変え、世界の終わりを回避することに成功したと説明することにより、予言が外れたことを正当化したのです。

▼ マヤの黙示録

バクトゥン

バクトゥン


マヤの予言については、世界の終末について非聖書的な立場をとっているという点で、ドロシー・マーティンの例に似ています。
マヤの黙示録に関心を持つ人々は、マヤ文明の144,000日(約394年)周期の『バクトゥン』という名の、非常に長い周期のカレンダーにその根拠を置いています。さらに長い周期、20バクトゥン(7,880年)のピクトゥンというカレンダーもあります。

2012年12月21日は、紀元前3114年頃から始まって13バクトゥンが終了する日とされており、古代マヤ人が創造した、ひとつの人類が誕生しそして滅亡するサイクルとされているのです。
しかし他の文明、宗教においては、この日には特別の意味はありません。
マヤの黙示録の背景にあるものについて、カナダ・モントリオールにあるコンコーディア大学の宗教学者であるロレンツォ・ディトマッソ教授は、世界中にある黙示録と共通していると語ります。
「社会の不公正、退廃、そして権力者の腐敗などの問題は、人間の自助努力、そして技術の進歩によっては解決されるものでは無い、と言う考え方です。」
ディトマッソ教授がライヴサイエンスにこう語りました。

しかし、カリスマ的指導者によって行われたこれまでの終末予言とは異なり、世の中の人々はいろいろな異なった根拠をマヤの黙示録の中に見出していると語ります。
「ロールシャッハ・テスト(被験者にインクのしみを見せ、それから何を想像するかによって人格を分析しようとしたもの)と同じことです。マヤの黙示録から何を導き出すのか、それはすべてあなた次第なのです。」

「いちばん深刻なのは地球環境の問題だと思いますか?
そう、まさに2012年、これまでで最大の問題になりました。
異常気象、頻発する巨大地震、そして放射能。
この地球は人類に対し、今、何を語ろうとしているのでしょうか?」

http://www.msnbc.msn.com/id/50235996#.UNJk3qz0cnU
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そう言えば『2012』という、マヤの黙示録に基づくアメリカ映画のDVDが自宅にある事を思い出しました。
3.11の後に購入したので、家族は誰も見たがりませんでした。

3.11を思い出すたび考えるのは、原子力発電所の問題、活断層などの問題で、政府機関の委員や顧問を務め、根拠のない安全神話を吹聴してきた『専門家』たちのことです。
彼らは一般の人々はおろか、『地球の声』に対しても、聞く耳など持っていないようです。

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【 地球最後の日に備える人々 】

アメリカNBCニュース 12月18日

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アメリカユタ州にある自宅で、空気清浄機能を持つ『Sケープ(エスケープとセイフティ・キャップの語呂合わせ)のデモンストレーションをしてみせる、フィル・バーンズ氏、12月14日。
多くの人々がマヤの黙示録の予言に戦々恐々とする中、核戦争、天災、飢饉あるいは経済崩壊のような事態に陥った際、自給自足できる準備をしている人が大勢存在します。

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非常用バックパックの中身について説明するフィル・バーンズ氏。

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ユタ州ソルトレークのユタ・シェルターシステムを建設中の作業員。
このシェルターの建設費用は一基当たり51,800ドル(約436万円)から64,900ドル(約546万円)。

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自宅の食糧保管庫のチェックをするヒュー・ベイル氏。12月10日ユタ州バウンティフル。

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いざとなったら電気もガスも…まき割りをするヒュー・ベイル氏。12月10日。

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『全米非常事態に備える連絡協議会』の倉庫に、緊急用のキャンプ・ストーブを運び込む。12月10日ユタ州サンディ。

【 太陽光発電システムの導入、アメリカで爆発的ブームに 】

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大幅に下がり続ける設備コストが追い風に
アメリカ国内産業も、中国相手に健闘

アメリカAOLエナジー 12月11日

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ここ3カ月の実績で2012年は、アメリカ国内の太陽光発電施設の設備数が過去最大を記録することになりました。
今後もさらに設備数が増え続けると見られています。

最新の四半期実績が全米太陽光発電協会(SEIA)とGTMリサーチ(Greentech Media / グリーンテック・メディア、主に再生可能エネルギーに関する調査研究を行う機関)により12月11日に発表され、7月~9月の第3四半期、アメリカ国内では684メガワットの太陽光発電装置が設置され、前の四半期よりは若干減少したものの、前年同期比では44%の上昇を記録しました。

この実績は四半期ごとのものとしては史上3番目の規模となり、2012年の第3四半期を終えた時点で全米での太陽光発電の設備実績は2011年の1,885メガワットを上回り、1,992メガワットになりました。
そして最終の10月~12月の実績が加われば、2012年の太陽光発電施設の設置数は、信じられない程大きなものとなるだろうと全米太陽光発電協会(SEIA)が声明の中で述べています。

過去の実績を見て見ると、第4四半期の太陽光発電システムの導入実績は、2010年、2011年ともに、他の四半期実績を上回っており、前年比もそれぞれ41%、42%増となっています。

全米太陽光発電業界の内部予測は、2012年の第4四半期の太陽光発電の設備量はこれまで同様大きくなり、発電規模で1,200MWと予測しています。
この数値は2012年に設備される太陽光発電システムの実績の38%を占めるというだけでなく、全米市場過去最高の記録を更新することになります。
全米太陽光発電協会(SEIA)とGTMリサーチによれば、2012年のアメリカにおける太陽光発電システムの導入実績は、前年と比較し70%増の3.2ギガワットを達成しました。
3.2ギガワットという太陽光発電能力は、アメリカ全土の50万世帯一般世帯の半分以上に電気を送ることを可能にします。

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一般住宅の太陽光発電システムの導入実績は、第2四半期の118MWを12%上回った第3四半期にピークを迎えました。
そして導入の際の契約については、購入よりもリース形式によるものが増々増える傾向にあります。
「第3四半期にはアリゾナ、コロラド、カリフォルニアとマサチューセッツ各州の一般住宅の太陽光発電システムの導入実績は、サードパーティ製のものが前期の57%から、91%にまで増えました。」
全米太陽光発電協会(SEIA)が声明の中でこう述べています。

2週前公表された政府のデータでは、太陽光発電システムのコストの低下によるメリットは、一般家庭がより多くその恩恵を受けていることが明らかになりました。
発電所レベルの大規模システムと比較すると、一般家庭用の小規模太陽光発電システムの価格低下の方が、より一層進んでいることが明らかになったのです。

2012年の第3四半期においても、アメリカ国内の太陽光発電システムの価格は、下降傾向をたどりました。
第2四半期から第3四半期にかけ全国的に、産業用太陽光発電システムの価格が15セント下がって4.18ドル/Wになったのに対し、家庭用は5.45ドル/Wから5.21ドル/Wになり、24セント下がりました。
平均的な発電所における発電コストは現在2.40ドル/Wですが、一般家庭用、産業用、発電コストすべてにおいて価格の低下が続いており、昨年度の第3四半期と比較すると、30%の価格低下が実現しました。

それでは効力を発揮し始めた、対中国ソーラーパネル輸入関税の導入により、この状況に変化はあるのでしょうか?
この問題に関する報告書の骨子においては、以下のように記述されています。

2種類の太陽光発電装置の価格の推移

2種類の太陽光発電装置の価格の推移


アメリカ国際貿易委員会(ITC)が中国の太陽光パネル製造メーカーに対するダンピング禁止条項、相殺関税調査に関しては、すでに裁定を行っています。
GTMリサーチによれば、台湾製品を組み込んだアメリカ国内で生産される太陽光パネル製品も含め、この関税が実態価格に影響する幅は0.10ドル/ワット以内の幅に留まるだろうと見られています。
この程度の影響に留まるのであれば、アメリカ国内の産業保護のため中国の製造業者に対し、関税分の価格引き下げ禁止を申し渡す必要は無いと述べています。

第3四半期に最大規模の太陽光発電システムの設備を行ったのはカリフォルニア州で193.6メガワットの設備を行いました。ユマ郡でアクア・カリエンテの巨大太陽光発電システムを完成させたアリゾナ州が192.1メガワットで僅差の2位につけました。
3位はだいぶ差がつきましたが、69メガワットのニュージャージー州でした。

http://energy.aol.com/2012/12/11/us-solar-pv-installs-set-record-with-more-to-come
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上記のようなニュースは、日本のメディアが全く取り上げません。
3.11発生以来、毎日アメリカやヨーロッパなどのメディアをチェックしてきました。
その中、日本の大手マスコミが伝えたような「アメリカはとにもかくにも、日本に対し原子力発電の継続を望んでいる」などという報道にはお目にかかったことが無いのです。

アメリカの代表的メディアを2年近くチェックしてきてわかったことは、アメリカの代表的世論は、福島第一原発4号機核燃プールの状態、原発難民への不当な扱い、そして六ケ所村を中心に目的不明のまま、日本がプルトニウムを大量に貯めこんでいることの方を懸念している、ということです。
これらの問題を放置するな、というアメリカ側のメッセージが、日本国内の報道では
「原子力発電を、今止めるべきではない。」
という内容に書き換わっているケースが目立ちます。

Shame on you!
思い浮かぶのは、この言葉です。

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【 世界一厳しい日本の銃規制。その効果のほどは?】

アメリカCNNニュース 12月18日

スマートフォンの方は
http://cnn.com/video/?/video/bestoftv/2012/12/18/exp-guns-japan-amanpour.cnn

日本では、1丁の拳銃も買うことはできません。まして殺傷能力の高いライフル銃などはもってのほかです。
これは事実ですが、日本ではたとえ警察官であっても、非番の際の拳銃の携行は禁止されています。

ショットガン、あるいはエアー・ライフルなら購入することが出来ますが、それだって簡単なことではありません。

まず講習を受け、次に筆記試験に合格しなければなりません
合格したら射撃場で実技の試験があります
次は薬物検査
そして、精神鑑定も受けなければなりません

これらの条件をすべて満たして初めて銃の所持が許可されますが、あなたのファイルは警察に保管され、定期的にチェックを受けることになります。

疑いなく日本は、世界で最も銃規制が厳しい国です。

でも効果はあるのでしょうか?

2008年、銃犯罪によるアメリカ国内の死者は12,000人に達しました。
同じ年、日本の犠牲者は11人です。
今回のコネティカット州ニュータウンの無差別発砲事件では、その倍以上の人々が一度に殺されてしまいました。

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