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アメリカで水揚げされたクロマグロ、放射性物質を検出

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【 アメリカで水揚げされたクロマグロ、放射性物質を検出 】

アメリカCBSニュース 5月28日

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≪動画は同内容のNBCニュースから≫

6,000マイルの彼方から太平洋の大海原を超えて、大きな体を持った回遊魚のクロマグロが、福島第一原発から放出されたものと見られる放射性物質をアメリカに運んできました。
これほどの距離があっても、回遊魚によって放射能汚染が運ばれてくることが証明されました。
「正直、飛び上がる程驚きました。」
アメリカ科学アカデミーで、福島第一原発の事故に伴い海洋調査を担当してきたニコラス・フィッシャーが、こう感想を述べました。

カリフォルニア州の港では、福島第一原発が発生する以前の10倍の量の放射性セシウムがマグロの体から検出されました。
しかしこの量はアメリカ、日本、両政府が定めた食品安全基準量よりも著しく低い値です。

以前の調査では3月11日に襲った巨大地震と巨大津波により破壊された福島第一原発から放出された放射性物質により、日本近海の小魚とプランクトンに高濃度の放射性物質により汚染されていることが確認されました。
しかし多くの科学者はマグロのように、世界中を回遊できるような大きな体を持った魚は、たとえ放射性物質に汚染されても、代謝によってそれを体外に排出できる、と考えてきました。

魚類の中でも最も大きく、動作も敏捷な太平洋のクロマグロは体長10フィート(3メートル)以上、体重は1,000ポンド(450キロ)以上に成長します。
クロマグロは日本の沖合で産卵しすると、カリフォルニア州からメキシコのバハ・カリフォルニア半島の沖合に向け、猛スピードで東に向け回遊していきます。

福島第一原発の事故の5ヵ月後、ニューヨークのストーニーブルック大学海洋学部の研究チームは、サンディエゴ沖で捕獲した太平洋のクロマグロをテストすることに決めました。
そして驚いたことに、捕獲した15匹のマグロのすべての細胞組織サンプルから、2種類の放射性物質を検出しました — ceisum-134とセシウム-137です。
前回の調査時の数値を上回るものでした。

この放射線が海流、あるいは大気中を浮遊していたものと区別するため、研究チームは東部太平洋に生息するキハダマグロと、福島第一原発の事故発生以前に南カリフォルニアで捕獲され冷凍されていたクロマグロについても、同様の検査を行いました。
これらの魚からは結果半減期が短いセシウム134は検出されず、1960年代に繰り返された核実験により環境に残留していたセシウム137だけが検出されたのです。
結論は「はっきりしました。汚染源は福島第一原発です。」
と、ウッズ海洋科学研究機関のケン・ピュッセラー博士が語りました。彼は今回の調査には加わっていません。

セシウムが検出されたクロマグロについて研究者たちは、汚染された海域を回遊し、汚染されたオキアミやイカの類を捕食することで、自身汚染されることになった、と話しています。
クロマグロが太平洋を日本の海域からアメリカに向かう間、代謝と成長により放射性物質の一部は体外に排出されました。
しかしだからと言って、放射性物質が彼らの生息圏から消えることはありません。

「太平洋は広大です。その太平洋を横断してもなお、その体から放射性物質が検出されるという事実に注目すべきです。」
フィッシャーがこのように語りました。

東京の一等地にある寿司屋でたった一巻が2,000円もするクロマグロ。
太平洋、そして大西洋で獲れるクロマグロの実に80%を消費するのは日本人自身です。

放射性物質の影響について、一層事実をあきらかにすべく、この夏調もっと多くの検体を対象とした調査が予定されています。
昨年太平洋を横断してきたクロマグロは約一カ月の間、汚染された海域を回遊していました。
しかし今年やっくるクロマグロはもっと長い期間、汚染された海域に留まっていたはずです。
それによりどのような放射性物質の集積が起きるのか、これから調査が行われます。

調査により、クロマグロが放射性物質の「転送」を行うことが分かった今、科学者たちはウミガメやサメ、あるいは海鳥などの移動と放射性物質の関係について目を向け始めています。

CBSニュース : http://www.cbsnews.com/8301-201_162-57442544/radioactive-bluefin-tuna-crossed-pacific-to-u.s/?tag=storyMediaBox;postSpecialReport
NBCニュース : http://video.msnbc.msn.com/nightly-news/47606855/#47606855
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【終わらない戦争の悲劇・アメリカ戦没者追悼記念日】

アメリカNBCニュース 5月28日
(写真をクリックしてください。拡大画像が見れます。)


父親の墓碑を見つめ続ける少年
今年8歳になったワイアット・マケインの父親ジョナサン・マケインは2011年11月、派遣先のアフガニスタンで道端に仕掛けられた爆弾により死亡した。
メモリアルデイ、国立アーリントン墓地。


泣き崩れる母をいたわる幼児
アフガニスタンで死亡した夫、クリストファー・ジェイコブズの墓の前で、1歳7か月になる息子、クリスチャンを抱きしめるブリタニー・ジェイコブス。
メモリアルデイ、国立アーリントン墓地。


息子の墓碑の前で
陸軍軍曹だったアンドリュー・バディックの墓碑の前に身を横たえるアン・アダムズ。バディック軍曹は2003年、乗っていた兵員輸送車が川に転落、溺れかかっていた仲間を救おうとして死亡。
メモリアルデイ、国立アーリントン墓地。

スペースエックスの成功と、今後の宇宙開発

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民間企業が宇宙大国アメリカをリードする

アメリカNBCニュース 5月26日

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国際宇宙ステーションの乗組員は今日、最新の慰問袋を開封しました。
しかし今日開いたこの箱には、まさに特別の意味がありました。
昨日成功した民間宇宙船による国際宇宙ステーションとの初めてのドッキングの成功は、アメリカの宇宙開発への新たな幕開けとなったのです。
NBCニュースのクリステン・ダールグレンがお伝えします。

「第31次遠征隊のメンバーが初めてスペースXの中に入りました。」
リポーター : 世界を見下ろしながら、国際宇宙船のスタッフが酸素マスクとゴーグルを着用し、初めて民間商業ロケットの船内に入りました。
昨年夏にアメリカのスペースシャトルが最後のミッションとして、この国際宇宙ステーションにやってきて以来の出来事です。
昨日初めて民間商業ロケットがドッキングに成功するまで、アメリカはその補給をロシアの宇宙船に頼ってきました。

NBC宇宙開発開設者ジエームズ・オバーグ
「この10日間は、宇宙開発の歴史の中でも特筆すべきものになると思います。」

リポーター : カプセルは今回打ち上げられた宇宙船は、クローゼット程の大きさしかありませんが、貨物室としての大きさより、人間を運ぶ能力がある、という事の方に意義があるのです。

NASA宇宙飛行士ドン・ピット「ダンスパーティを開催できる納屋ほど大きくはありませんが、宇宙飛行士が一連の作業を行えるほどの大きさは確保されています。」

リポーター: この宇宙船ドラゴンは社員の平均年齢がちょうど30歳、設立後10年というスペースX社によって建造されました。
スペースXの設立者はいつの日か火星探査機打ち上げの競争入札で、同社が他社と競い合うようになるだろう、と話しますが、現在その現実的可能性を誇ることが出来るのはこの会社だけです。

さあもう一度宇宙船の内部を見て見ましょう。これまで4か国だけが国家プロジェクトによって行ってきた国際宇宙ステーションとのドッキングを、民間企業として初めて成功させた会社の宇宙船を。
クリステン・ダールグレン、NBCニュース、ロサンジェルス。

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【 スペースエックス、任務を完了 】

アメリカNBCニュース 5月25日

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さて今日、この地球の遥か上空では何があったのでしょうか?
今日行われたのはアメリカの宇宙産業の将来を決定づける、民間企業によるミッションです。
スペースエックスが国際宇宙ステーションとのドッキングに成功しました。
NBCのトム・コステロがお伝えします。

「宇宙ステーション・ヒューストン、スペースエックス受け入れの準備をお願いします。」

レポーター : オーストラリア上空を時速17,000マイル(約27,000キロ)で飛行しながら、アメリカの民間会社がこれまで世界でも4カ国しか経験したことの無い、宇宙ステーションとのドッキングを、5月25日午前9時56分に成功させました。

「ドッキングを確認しました。」

レポーター : 国際宇宙ステーションから伸びたアームが、『ドラゴン』と名付けられた宇宙船をしっかり捕まえました。

「まるでレールの上を走るように、正確にドラゴンとのドッキングに成功しました。」

レポーター : ロサンジェルス郊外のスペースエックス計画の本部は、この瞬間完成と涙に包まれました。
計画立案者イロン・ムスク「スペースエックス計画のスタッフ全員に心から感謝したい!君たちは素晴らしい!」

レポーター : 今回の計画を取り仕切ってきたのはスペースエックス計画立案者、そして設立者のイロン・ムスクです。
イロン・ムスク「今日という日はアメリカにとって、そして世界にとって記念すべき偉大な日です。」

レポーター : アメリカのスペース・シャトルのすべての機が引退しました。このためアメリカはこれまで、このスペースエックス計画が実現するまで、国際宇宙ステーションに宇宙飛行士や荷物を送り届けるためには、ロシアのロケットに頼らざるを得ませんでした。
しかし今回、設立してまだちょうど10年にしかならないこの会社が、並みいる強敵を退けアメリカ航空宇宙局(NASA)と16億ドルの契約を結んだのです。

一民間企業であるスペースXが、宇宙船の建造からテスト、そして打ち上げまでやってのけたことは、宇宙開発史において画期的な出来事になるでしょう。

この会社の社員の平均年齢は30歳という若さですが、NASAの長年にわたるノウハウを自分のものとすることで、その弱点を克服しました。

スペースXの計画は単に国際宇宙ステーションに荷物を送り届けるだけにとどまらず、人間の行き来をもその視界に入れています。

レポーター : 遠からずスペースXは有人宇宙飛行船の打ち上げを、成功させる可能性があります。
ともあれ、スペースXが国際宇宙ステーションとしっかりドッキングしている今宵は、存分に祝杯をあげてもらいましょう。
トム・コステロ、NBCニュース、ワシントン。

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【 流血が続くシリア・調停役アナン元国連事務総長シリア入り・行き詰る外交調停・増え続ける犠牲者 】

アメリカNBCニュース 5月28日

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虐殺と弾圧が続くシリア情勢に、一向に改善の兆しは見えてきません。
シリアでは相変わらず一方的な弾圧が続いていますが、アナン元国連事務総長が、和平交渉のきっかけを探るべく入国しました。
NBC海外特派員のリチャード・エンゲルが最新の情報をお伝えします。

今日もホムスでは政府軍の攻撃が続いています。
夜を徹しての攻撃で40人以上の市民が死亡し他と伝えられています。
金曜日、国連の平和維持部隊がシリア国内のフラで発生した虐殺の責任を追及したわずか数時間後に、新たな虐殺が行われてしまいました。
この一年間を通してみても、今回の虐殺は特に恐ろしいものであり、100名以上が殺され、そのほとんどが女性と子どもたちでした。

この映像はその攻撃が始まった瞬間をとらえています。
シリア軍が現れ、フラを包囲しています。人々がパニックに陥って逃げ惑う中、砲弾が激しい雨のように降り注いできました。目撃者の話ではこの際政府軍の兵士たちが一軒の家に上がり込んでその家の家族を皆殺しにしました。家族全員の手と手をロープで縛り、一か所にまとめると、銃剣で刺し殺し、そして至近距離から打ち殺しました。

このような局面において、アナン元国連事務総長が、和平交渉の特使としてダマスカスに到着しました。
「私は一人の人間として、2日前のフラにおける悲劇的な出来事に衝撃を受けており、嫌悪しています。」
アナン氏の信頼は失墜しています。
シリアの活動家によれば彼が仲介した停戦協定は偽りのものであり、アサド政権による今回の弾圧を隠すための材料に過ぎませんでした。
イギリスを中心に各国首脳が集まって対策を協議する中、ロシア政府の態度が事態の進展を阻んでいます。
そして国連は無力です。

「これがアサド政権の正体です。罪もない人々を次々に虐殺し、その責任を別の罪もない人々に着せているのです。間違いありません。」

しかしロシアは全く違った見解を表明しました。
ロシアの外務相は今回の虐殺の責任は双方にあると表明し、政権交代には協力に反対しています。
ロシア外務相は金曜日に起きた大虐殺の後、双方が暴力行為をやめ、終わらない殺戮に終止符を打つように呼びかけましたが、その演説には空疎さがつきまといます。
ロシアが中東におけるたった一つの同盟国を失うことを恐れている、と中東問題の専門家は見ています。
アラブの春が進行する中、シリアはロシアにとっては最後の安定した足場なのです。
NBCのリチャード・エンゲルがお伝えしました。

【シリアでの虐殺、世界中に広がる憤り】アメリカABCニュース
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【 日本の再生は果たせるのか?! :これからの10年になすべきこと 】

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[経済的繁栄を取り戻すため、その企業文化をリセットしなければならなくなった日本の取り組み]
▼ 福島第一原発の事故処理については、完全に対応を誤った民主党政権」
▼ 東京電力が行った隠ぺいに加担し、政府機関官僚の言いなりになり、報道機関には真実を伝えないよう圧力をかけ、労働者の権利を封じ込めるための組織・経団連の要求の前に右往左往する民主党政府」
▼ 合理的で責任を取ることのできる政府機関の誕生こそが、これからの日本の力強い再生を可能にする
▼ 一般市民の中から要求が生まれ、市民の要求に沿って動く資本主義、これこそが日本にとって最良の資本主義
それらがうまくいけば、これからの10年間の物語は、日本の復興、そして中国経済の後退という事になる
 
ウィル・ハットン(オックスフォード大学教授・元オブザーバー編集長)/ オブザーバー / ザ・ガーディアン 2012年4月1日




それは些細なことかもしれませんが、この国について多くのことを物語っています。
東京近郊にある成田空港では、持ち物検査のためあなたが靴を脱ぐと、検査官がスリッパを一足手渡してくれます。
ここに込められたメッセージは明らかです。
「成田空港はあなたが快適に過ごせるよう気をつかい、あなたの要望に心を配っています。」
 
日本ではタクシーのドアの開閉は自動であり、トイレの便座は電気で温められ、清潔に保たれています。
そして驚くほど多くの種類の、そして洗練された味の食べ物があなたの空腹を満たしてくれます。
科学、技術、そしてその両方の進歩に裏打ちされ、考え得る限りの人間の欲求すべてに応えようとする情熱がそこには感じられます。

1950年から1990年の40年間というもの、この情熱は世界の経済史上最も目覚ましい経済成長を実現する際のカギとなりました。

しかしこの20年間はというと、日本は停滞に見舞われてしまっています。
 
1980年代の後半から90年代後半にかけて、日本はイギリスと同じくらい深刻な金融危機に見舞われました。その経済モデル - 経済産業省が日本企業の集団を率いるという - 『系列』という名の銀行を頂点とする緩い形での産業共同体 : ビジネスモデルの世界的なブランドは崩壊してしまいました。

しかしその経済は5兆ドル(約400兆円以上)と、世界第3位の経済規模を持っています。

日本人自身は再び経済を成長軌道に戻すための特効薬を何とか探し出し、その保守的経済手法の意義を再確認しようとしていますが、日本国内にいて感じるのはイギリス国内にいるのと同じような失望とあきらめです。


2009年に日本の民主党は、機能していない日本の行政機構について、本省から各支部機関、関連機関まで含めた徹底的な行政改革を行い、非民主的要素の一掃を公約に掲げ、地滑り的勝利を得ました。
そして国民の生活を支えるため、経済政策の再検証に関する公約も行いました。
しかしその時々の問題処理においてミスを繰り返し、とりわけ福島第一原発の事故処理については完全に対応を誤りました。
それにもかかわらず、世論調査ではライバルの自民党の支持率を上回っています。


しかし政府内の政策は次に日本が向かうべき方向について、熟考することに向けられています。
10日前に私は、この進行中の案件について寄稿するため、民主党政府に東京に招待されました。

閣僚たちは労働市場の柔軟性を保ちつつも労働者の生活を保障する、21世紀型の社会契約の在り方についての議論を望んでいました。
そして開かれた形で技術革新が続く社会体制を実現するものは何か、企業を運営する人々がどうすれば技術革新と新たな投資を行うようになるのか、そのことを知りたがっていました。

そして最大の関心事について質問しました。
20世紀後半の50年間、資本家が経済の実権を握っていた資本主義社会にあって、どうすれば日本はもっと民主的な社会を作ることができたのだろか?
彼らは私の著作『The State We're In』と『Them and Us』の中に、何がしかのヒントがあるものと考えていたようです。

要するに、どうすれば日本はより良い資本主義社会を創造できるのか?

〈つづく〉

経済学者のウィル・ハットンは、ユーロ通貨が10~15年で「膝を抱えてしゃがみこんでいる状態から立ち上がる」だろう、その影響により金利と政策を独自に決めている英国経済の独立性を脅かすことになるだろう、と語りました。

これに対し、むしろユーロの二重性格が顕著になると主張するアラン・ジョンソン、そして数か国がユーロ圏から脱落せざるを得ない、と語るミカエル・ポーティジョと今週BBCのスタジオで討論となりました。

『どうすれば日本は、もっと良い資本主義社会を創造できるのか?』
この質問は日本だけでなく、あえて言わせていただければ、英国にとっても大切な問題です。
日本においては、1年前に発生した東日本大震災の被害が、12カ月が経って一層深刻なものになってしまいました。
34万人もの人々が未だに家を失ったままです。
そして少なくとも19,000人が死亡しました。
そして福島第一原発では、ほとんどメルトダウンと変わらぬ状態が続いています。

危機が発生した当時、日本の人々の間には新たな民主党による政府が、過去にあったような煮え切らない態度、対応の遅れ、機能不全、そして企業の利益ばかりを守ろうとする過去の政治とは全く異なる対応を取ってくれるはずだ、という期待がありました。

ところがあろうことか日本人が目にしたのは、東京電力が行った隠ぺいに加担し、政府機関の官僚の言いなりになり、報道機関には真実を伝えないよう圧力をかけ、労働者の権利を封じ込めるための組織・経団連の要求の前に右往左往する民主党政府の姿でした。
政権交代はいったい何のためだったのか?!

菅首相の政権はその介入をはねつける官僚組織と企業のネットワークの前に無力であり、結果として不十分な情報を時機を逸して提供し続けることになりました。
国民は真実を知るための唯一の手段として、英国BBC放送など海外メディアに頼らざるを得ない状況に追い込まれてしまいました。
結局菅首相は2011年夏、辞任に追い込まれることになりました。

しかし、日本の有権者はかつての状況に戻る決心もしていません。
充分な電力供給を行うためには、1年前には電力需要の3分の1を供給していた原子力発電の必要性を認識してはいます。
しかし定期点検のため次々と停止する原子力発電所の再稼働は、地元をはじめ人々の反対により実現していません。
5月にはただ一基稼働中の原子炉も停止することになります。

この原子炉再稼働のための環境は厳しいものです。
地方では新しい市民活動が活発化し、実効性のある監視を行い、情報提供について透明性を求め、原子力発電所の運営については国際安全規格を順守するよう求めています。

一般市民の中から要求が生まれ、市民の要求に沿って動く資本主義、これこそが日本にとって最良の資本主義なのです。

こうした日本の民主主義社会の変容の前に、民主党は自分たちの態勢立て直しを行って国民の信頼を回復することだけが唯一前進するための途ですが、一方の自民党も不利な立場に追い込まれています。
日本の議会における公開の質疑が行われた際、信用の流れを活性化させるため行われた議論の中で、民主党から選出された首相が興味を示した部分に衝撃を受けました。
それはまさに日本銀行と財務省に対する決定的打撃となるでしょう。
同じことはイングランド銀行とイギリス国債についても言えることですが…

日本銀行はイングランド銀行が行ってきた金融緩和策を、繰り返し延長してきましたが、それは高度成長が続いた偉大な時代の政策とは一線を画しています。
これによる結論は明白です。
日本の金融システムは機能していません。
かつて積極的金融政策をとってきたこの国はも、ある程度のリスクをとっても銀行貸し出しを活性化させる必要があります。
英国にも同じことが言えます。

日本がそのマクロ経済政策を改めれば、すぐにでも画期的な成長をとげられるハイテク中堅企業が、日本には多数ひしめいています。
ゲルハルト・フェイソルのようなコンサルタント企業に言わせると、LED照明や携帯電話決済システムなどの分野で、日本は世界の中で10年先を進んでいるのです。
この分野における富士通や東芝の成長性には、きわめて大きなものがあります。

世界有数の規模を持ちながら手足が硬直化してしまった日本経済を立ち直らせるには、これら意欲的な企業の挑戦こそが欠かせません。そしてこれらの企業の海外進出をサポートするため、(既存の経済産業省ではなく)新しい支援機構が設立され、機能することが欠かせません。
新たに起業する人々と、合理的で責任を取ることのできる政府機関こそが、これからの日本の力強い再生を可能にするでしょう。

サービスの質の向上や技術革新を軽視し、もっと生産性の高い資本主義とは何かという事をあまり考えない、日本以外の原始的経済文化社会にあっては、この種の議論はあまり行われません。
日本市場に参入を試みたものの、失敗した英国企業は数多く存在します。
日本の市場について研究を行ってきた調査機関は、日本市場ではサービスの質の向上と技術革新の必要性は必須項目であり、これらに対し鈍感な大量供給は失敗の原因となる、と話しています。

英国と日本はともに島国経済の国家であり、もはや機能していない金融システムが引き起こした固有の債務超過に陥っています。
日本がこれから踏破しなければならない道のりは長いものです。
英国の国家予算は先週やっと議会の承認を得ることができました。
両国とも現状は決して予断を許すものではありませんが、21世紀において成長と繁栄のための枠組みを作れる可能性があるのは、この2つの島国経済だという事が徐々に明らかになってきていると思います。

次のアジアの10年間の物語は、日本の復興、そして中国経済の後退という事になるかもしれません。

http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2012/apr/01/will-hutton-japan-economic-policy

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「どうすれば日本はより良い資本主義社会を創造できるのか?」
今さらという気がします。
この答えはドイツにおいて、もう出ています。
すでにご紹介した英国のザ・ガーディアンが以下のように紹介しました。
「ドイツでは『脱原発宣言』 が、新たな技術開発と技術革新が国家的規模で進む一方、市民が望む社会正義の実現が進んでいる」(http://kobajun.biz/?p=2454)【 『脱原発』後のドイツはどうなったのか?! 】
これこそが『答え』なのではありませんか?

そして結論。
新たに起業する人々と、合理的で責任を取ることのできる政府機関こそが、これからの日本の力強い再生を可能にする

これを読んで、ストンと答えが胃の中に入ったような気がしました。
ギリシャやスペインほどではないにしても、なぜ日本はここまで追いつめられているのか、その質問・疑問がのどに引っかかったままの方は大勢いらっしゃると思います。
そしてその答えが今回の福島第一原発の事故と無関係でないことも直感的に理解しながらも、うまく言葉にできませんでした。
「東京電力が行った隠ぺいに加担し、政府機関の官僚の言いなりになり、報道機関には真実を伝えないよう圧力をかけ、労働者の権利を封じ込めるための組織・経団連の要求の前に右往左往する民主党政府の姿」を見て、私たち一般国民の怒りといらだちは深まる一方でした。

ではこれからの日本はどうすべきなのか?
「一般市民の中から要求が生まれ、市民の要求に沿って動く資本主義、これこそが日本にとって最良の資本主義である。それがうまくいけば、これからの10年間の物語は、日本の復興という事になる。」
そうこれこそが、私たちが求めていた結論ではないでしょうか?

このような結論を導き出すことは、日本国内で暮らす日本人にとっては逆に難しいことかもしれない、そう思いました。
今回の翻訳も皆さんのお役にたつよう願っています。

アジアの電源開発は『原子力発電が中心』?! 日本の国内報道のウソ、ウソ!

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「中国、インド、ベトナム、マレーシア、インドネシア - アジアの電源開発、『原子力発電が中心』、日本の大手メディア国内報道のうそ」
【アジアの発電事情 : 挑戦が続く市場と潜在成長力】

ジャード・アンダーソン / アメリカAOLエナジー 5月21日

これからの10年間で4兆1000億ドル(328兆円)の投資が行われる見込みのアジアは、世界最大の設備投資市場です。
基幹設備企業のブラック&ヴィーチ社(以下B&V)により企業の設備部門担当者と報道関係者を集めて年4回開催される会議で、専門家がこう説明しました。
「中国では相変わらず石炭による火力発電がメインです。」
B&Vのアジア太平洋地区経営コンサルティング部門常務、ジョージ・カリーが説明しました。

確認されただけで世界で3番目の規模の石炭埋蔵量を持つにもかかわらず、近年の需給関係のひっ迫により、2009年中国は史上初めて石炭の輸入が輸出を上回りました。中でも発電部門が国内最大の石炭を消費していますが、国内で急速に進む都市化により、セメント産業がこれに次ぐ消費をするようになりました。

▽ 石炭に固執する中国、しかし浄化技術も進化

中国の工業都市は息苦しくなるほどの大気汚染で知られますが、一方で環境浄化の取り組みも始まり、国は石炭を消費する際により環境への負荷が少なく、二酸化炭素の排出量も少なくするための技術開発とサプライチェーンの構築を、国内で推進するよう強力な後押しをしています。
2010年、アメリカのゼネラル・エレクトリック社が、中国は国産原料・器材のみを利用した石炭・天然ガス複合処理プラントの建設に乗り出す、と伝えました。
このIGCCプラントは国内の電力供給を行うとともに、二酸化炭素の排出量を減らすという、中国の中期開発目標を具現化したプロジェクトなのです。

B&V社の分析によれば、中国は2020年前後までは、国内の電力需要を石炭を中心として賄っていきますが、その後は天然ガス、原子力、そして水力発電の成長が見込まれています。

▽ インドの追いつけ追い越せ

同じくB&V社の分析によるとインドは設備投資部門において、中国に5年から10年の後れを取っています。インドの全世帯の40%が未だに電気の無い生活を送っており、ピーク時の電力は12%から14%不足しており、都市の大小を問わず停電が日常化しています。
インドの第11次五か年計画における78ギガワットの電源開発は、大幅に目標を下回る50ギガワットに終わりました。
しかしインドで新たに作られた電力源の22%は再生可能エネルギーによるものであり、今後5年間でさらに30ギガワットが新たに再生可能エネルギーによって供給されることになっています。

電力需要の増加に伴い、インド国内の企業は世界の企業と提携を進め、技術と経営のノウハウの移入に努めています。
安全で信頼性の高い電力供給を実現するのに、送電網を張り巡らさずに済む太陽光発電は成長が著しい分野です。

ここ数年、インド国内の新興企業は海外の経験豊かな多国籍企業と合弁事業を展開するため、BP、アルストム、東芝、日立などとの提携契約に調印しました。多くの新興企業が発電部門において、超臨界石炭火力発電に特化して開発を進めています。

▽ 一般の傾向: アジア地区の成長の原動力となるために

アジア地区に共通する特徴として、来たるべき10年間に実現するとみられる急激な都市化と経済発展を支えるため、急速なエネルギー需要の増大が起きると見られています。
ベトナムはすでに国内の発電容量を2010年の21.6ギガワットを、2020年までに現在の247%にあたる75ギガワットに拡大することを目指しています。

B&Vによれば、この7月に日本で実施される予定の再生可能エネルギー関税は、長期的に価格を安定させることにより、再生可能エネルギーの新しいプロジェクト開発を支援する目的を持っています。

マレーシアは太陽光発電の開発に注力し、さらにヤシを原料とするバイオマス発電、そしてインド同様超臨界石炭火力発電に力を注いでいます。

インドネシアの天然ガス消費量と生産量は、すでに予約受注分を超過してしまい、これまで長く続けてきた液化天然ガスの輸出事業を今後も継続できるかどうか、疑問がもたれるようになっています。

国内のエネルギー需要が増加し続けるとともに、インドネシアでは国内の第一次エネルギー消費量が200年から2010年にかけて42%増加しました。
インドネシアは、莫大な潜在能力を持ちながら未着手の水力発電の可能性に加え、これも莫大な埋蔵量を持つ石炭層とメタンガス開発の可能性を検討している、とB&Vがそのプレゼンテーションで述べています。

http://energy.aol.com/2012/05/21/asian-power-sector-review-growth-potential-matched-by-challenge
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またもや、またしても、です。
皆さんはこれまで福島第一原発の事故の報道と並行する形で、アジアで急速に高まる電力需要に対し、各国があたかも『原子力発電を中心に』対応しようとしている、という日本の大手メディアの報道を、見たり聞いたりしたことはありませんか?

そんな事実はアジアのどこにも存在しない、今回の記事はそう伝えているのではないでしょうか?
日本の政治の『劣化』を叫ぶ日本の大手メディアですが、自らの劣化についてはどう思っているのでしょうか?

多くの国民、特にここ被災地にいる多くの人間にとってはどうでも良い政治屋の「政局」を、あたかもそれが日本にとって一番大切なことであるかのように毎日伝え続ける日本の大手メディア。
一方で日本各地で開催されている反原発ムーヴメントなどに対しては、「無視」の繰り返し。
皆さんは何のために、新聞購読料その他を支払っていらっしゃるのですか?

私は現在、吉井英勝さんの著書、『原発抜き・地域再生の温暖化対策へ』を読んでいますが、その中にこんなくだりがあります。
日本には豊富な石炭資源があるにもかかわらず、当時のアメリカ政府の意向に日本政府が従い、石油メジャーへの便宜拡大を謀る意味もあり、三井三池炭鉱をはじめ、国内の石炭鉱山を強引に閉鎖していった、というものです。
この措置を行う以前は日本のエネルギー自給率は50%を超えていたのに、この『政策』の実施により石油依存社会に変貌した日本のエネルギー自給率は、一気に4%にまで低下したそうです。

今回のAOLエナジーの記事を読むと、石炭は単に二酸化炭素を発生させるだけの厄介者では無く、近年の技術開発によりクリーンエネルギー源へと変貌をとげつつあるようです。
しかし『科学』ではなく、『政策』によって石炭という自国資源を葬り去ってしまった日本には、どのようなチャンスももう無くなってしまったようです。

当時の日本国内の報道は、石炭を捨て、石油依存社会を作っていくことをどう伝えていたのでしょうか?
いちいち確かめなくとも、もう、察しがつこうというものです。
何をか言わんや!まさに何をか言わんや!です。

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【ジャグリング・トライアスロン】
アメリカCBSニュース 5月23日

そんなことが可能だなんて思いもしなかった、という動画をご紹介しましょう。
ひとりの男性がトライアスロンの競技中、ずっとジャグリングを続けながら完走したのです。
彼はジョー・ソルターさん31歳、2012年4月28日『曲芸をしながらトライアスロン競技を完走する』部門で、世界記録を更新しました。
この日達成された記録は以下の通りです。

▽所要時間:1時間57分
水泳:400メートル(21分39秒)
自転車:26km(1時間42秒)
マラソン:6.5km(31分29秒)
▽順位 : 246人中147位
▽ジャグリングの結果
自転車とマラソンの間の失敗:0回
水泳中の失敗:3回
▽ジャグリングの回数
水泳中: 4,140回
自転車: 8,640回
マラソン: 6,912回
ジャグリングの総回数: 19,692
▽慈善事業としての資金調達額:ノースウェスト・フロリダのロナルド・マクドナルド・ハウス慈善団体:2,200ドル(約176,000円)
▽会場:フロリダ州パーディド

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【すごくおかしい野生の熊のヒップホップ】
ザ・インデペンダント(英国)5月25日

グーグル・ドライヴを利用すると、あなたの個人情報はどうなる?& 民間宇宙船スペースX、国際宇宙ステーションへ向かう

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流行りのオンライン・ストレージサービスは大丈夫?
【グーグル・ドライヴを利用すると、あなたの個人情報はどうなる?】

アメリカCBSニュース 4月26日

グーグルは新たなオンライン保管サービスを開始するに当たり、利用者に対し個人的な文書、写真、その他のデジタルコンテンツを安心して委託するよう働きかけましたが、早くも利用者から疑問を突きつけられ、混乱の中で立ち往生しています。

4月24日火曜日、長らく待望されていたグーグル・ドライヴの発表された直ぐ後に、その事実は明らかになりました。
その日が終わらないうちに、技術関連のブログ、そしてツイッター上にこの問題に関する書き込みがぼちぼちみられるようになりました。問題視されたのは、いったん利用者がグーグル・ドライヴ上に保存したコンテンツ一切の知的所有権について、まるでグーグルの所有になるように利用条項には書かれている、という指摘です。
小説家が次の作品をグーグル・ドライヴに保存したり、一緒に研究を行っていたパートナーが極秘事項が書き込んであるエクセルのファイルをグーグル・ドライヴに保存した瞬間に、それらの著作権がグーグルのものになってしまう、という可能性があります。

しかしこうした心配は結局杞憂に終わりそうです。
ここに書かれているのは、ユーザーの求めに応じてグーグルが必要な情報を提供する際に必要となる、一般的な法的権利に関するものです。
グーグルがデータセンター内に各種のドキュメントを持ち続けるためには、それを『管理、保管、そして再現』するための法的権利を持つ必要があります。
たとえば、国外にいる共同研究者が異なる言語で文書を読んだり、若干の訂正を加えたい、と思った場合、グーグルが「翻訳、内容の変更、その他の権利」を持っている必要があります。
そしてこれは誰にでも起きうることですが、インターネットカフェで誰かがビデオを鑑賞したり、どこかのサイトからある文章を引用したりする際にも、グーグルは「公衆に実演する」あるいは「公衆に公開する」権利を確保する必要があるのです。

条文だけを見る限りグーグルにはそれが可能なように見えても、実際にグーグルが脚本家の進行中の仕事を横取りし、映画を製作するようなことにはなりません。
「グーグルのサービスの利用規約は、利用者が必要なサービスを受けられるようにするために存在しているのです。ですから、あなたが別の機器を使って第三者と情報を共有することは可能なのです。」
以上、グーグルが25日の声明文で述べています。
サンフランシスコの電子著作権に関わる団体である「電子フロンティアー財団」の電子上の知的財産問題を専門とする弁護士コリンヌ・マクシェリーは、グーグル・ドライヴのようなサービスを人々が利用する際は、もう少し慎重に利用規約を読むことにより、様々なごたごたを回避することは可能性だ、と語ります。
彼女はさらにグーグルドライヴや似たようなデジタルサービスを利用する際には、人々がプライバシーの侵害や秘密漏えいなどの落とし穴に陥る可能性があることについて、もっときちんと周知広報されることを望んでいます。

圧倒的優位性を持つインターネット検索エンジンの所有者として、グーグルはンターネット利用者が検索によって得た情報をどのように利用し、また個人的嗜好や趣味にどう結び付けているのか、詳細な調査を行う必要性に迫られました。

「サービスの利用条件」として知られている法的記述に通暁した利用者でさえ、未だにあまりに込み入った表現には戸惑うことがあります。
このため、グーグルがストレージ・サービスによって手にする著作権物に対する「陰謀説」を助長する結果につながったようです。
こうした混乱はグーグルドライヴには誰でもコンテンツを保存あるいは提供できるためグーグルが『使用、行使、貯蔵、複製、加工、二次的著作物(翻訳や要約、その他グーグルが手を加えることによってより価値が増すグーグルのサービス)、通信、出版、公共の場での利用や展示、配布に関する世界的に通用する権利』を有する、とした文言に集中しました。
この文言がインターネットの世界を駆けめぐったおかげで、知的所有権を知らぬ間に奪われてしまうのではないか、というグーグル・ドライブに対する懸念が深まったものと見られます。

そしてアメリカで3番目に多い発行部数を誇るニューヨークタイムズが、その社員約1,000人に対し、グーグルの知的所有権問題とグーグル・ドライヴがどのようなサービスを提供するかはっきりするまでは、グーグル・ドライヴにファイルの格納を禁じていることが明らかとなり、事態を一層混乱させることになりました。
グーグルが明らかにした声明の中、今回の騒ぎの発端となった文章を多くの人が注意深く読んだならば、今回のような騒動は起きなかったかもしれません。
「グーグルのサービスのいくつかにおいては、誰もが著作物を掲載することが可能です。」
グーグルが内容開示文書の中でこの点に触れています。
「その著作物の中にその人の知的所有権がある限り、その所有権が脅かされることはありません。簡単に言えば、あなたのものはどこまで行ってもあなたのものなのです。」
もう一つ、グーグルドライヴ以外でも、その注釈がもとで騒ぎになったものがあります。
3月1日から規約変更になったGメールを含む数十のサービスでもグーグルドライヴと同じ、知的所有権に関する表現が使われたためでした。
そこではメールに添付された文書や写真がそのままGメールの中に保存されていました。

これ以外にグーグルの知的所有権について、目立って問題となったものはありませんでした。

「グーグルの知的所有物の保持・再編集に関する記述については、他社のインターネット・サービスの利用規約と異なる点などほとんどありません。」
マクシェリーが語りました。
「グーグルの許認可要件については、悪意というよりは、今や使われることの無い著作権法に関する前時代的表見というべきものでしょう。」

ライバルのマイクロソフト社のストレージ・サービスであるスカイ・ドライヴもまた、グ―グル・ドライヴとさして変わらぬ表現を用いています。

急速な成長が続くストレージ・サービスの『ドロップボックス』は、ユーザーに対し
「あなたの同意の下、あなたのパートナーなどが著作物の保管、共有などの行為を行おうとするとき、私たちはあなたに改めて許可を求める場合があります。現在行っているサービスを継続するのに必要となった場合においてのみ、私たちはあなたにこのような同意を求める場合があります。」

グーグルドライヴも、スカイドライヴも、ドロップボックスも、著作物に関する知的所有権に関する見解は同じなのです。
「ユーザーの所有権はきちんと守られます。」

http://www.cbsnews.com/8301-501465_162-57421836-501465/will-google-own-your-files-if-you-use-google-drive/?tag=cbsnewsSectionContent.10
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【 民間宇宙船スペースX、国際宇宙ステーションへ向かう 】

アメリカNBCニュース 5月24日

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NASAによれば、今週ケープカナベラル基地より打ちあげられた民間会社所有のロケット『スペースX』は無事予定されている軌道に乗りました。
スペースXはアメリカ東部時間の25日朝(日本時間25日夜間)国際宇宙ステーションにドッキングの予定です。
飛行が順調に進めば11,000ポンド(約500キロ)分の食料、衣類、そして国際宇宙ステーション用の工具・部品などを積み下ろすことになります。
今回の「納品」が成功すれば、民間によるプロジェクトとしては史上初めてのものになります。
ご覧いただく映像は、すべてがうまくいった場合の様子をシュミレーションしたものです。

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【 アメリカの原子力潜水艦で火災 】

アメリカNBCニュース 5月24日

5月23日夜(日本時間24日朝)メイン州に停泊中の原子力潜水艦で火災が発生し、消火作業に当たった港湾消防隊員3名、消防局の隊員2名、潜水艦の乗組員2名が負傷しました。消火作業は手間取り朝になってやっと鎮火しましたが、原因については目下調査中です。
この原子力潜水艦『USSマイアミ』に搭載されている原子炉は完全に停止しており、火災による影響はありません。

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大量の東日本大震災のがれき漂着に、苦悩するアメリカ

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【東日本大震災のがれき、アラスカに大量漂着】

アメリカCNNニュース 5月23日

アラスカ州ヤクタット湾(CNN)-アラスカパンハンドルの町の住民たちが、2011年に発生した東日本大震災により海に投げ出されたペットボトル、包装用の発泡スチロールの破片、浮いているブイなどを拾い始めました。
「これはウレタン・フォームを作るためのスプレー缶です。」
アラスカの湾岸地区の環境保護活動を行っているグルプのリーダーを務めるクリス・パリスターさんが、ジュノーの200マイル(320km)北方にある離島モンタギュー島に散らばる漂流物を拾い集めながら、こう語りました。
「これほどのごみが散乱しているのを、見たことがありません。しかしこの島の海岸を一周すれば、もっと大きなゴミを見つけることになります。」

2011年3月に日本の東北地方を襲った巨大地震によって発生した巨大津波は、確認された遺体の数だけで16,000という甚大な被害をもたらしましたが、太平洋岸の大量の建物その他を海に叩き込みました。
がれきと化したこれらの漂流物は、14カ月をかけて北太平洋の4,000マイルの距離を横断し、この場所にやって来たのです。

パリスター氏のようなボランティアは、モンタギュー島などの離島にも、清掃活動のため長い距離をものともせずにやって来ます。
しかしこれらの人々も、150万トンと見積もられるがれきがアメリカ西海岸、中でも北部諸州の海岸に一斉に打ち上げられるようなことになれば、ボランティアだけではとても処理しきれないと懸念を深めています。


写真 : 巨大地震が日本の東北地方に、信じられないほどの破壊をもたらしてから1年以上が過ぎました。
そしてその時海に投げ出されたものと思われる大量のがれきが、4,000マイル(約6,400キロ)離れたアラスカに漂着しています。
発泡スチロールのかたまりが小さな破片となり海岸に打ちあげられていますが、野生の動物たちがエサと間違えて食べてしまう可能性があり、食物連鎖により被害が拡大する恐れがあります。
「小さな魚などがこうした物を食べてしまう可能性がありますが、体内に入れば栄養どころの話ではなくなります。」
こう説明するのはヤクタット湾鮭漁業組合のビル・ルーセイです。
「こんなものを食べれば死んでしまうか、弱ってしまって簡単にもっと体の大きな鳥類や魚類の餌にされるか、または自然界に適合していくことが出来なくなってしまいます。」

日本政府の当局は、海に投げ出されたがれきのうち、最高で70%が海底に沈んだものと見積もっています。
しかし、小さなものでは子供たちのおもちゃに始まり、大きなものでは4月にアラスカ沖で米国沿岸警備隊によって沈没させられたイカ・トロール船に至るまで、これまで1カ月以上に渡りアメリカ合衆国とカナダの沿岸に漂流してきています。

パリスター氏のような環境保護に携わる人々が心配するのは、小さな破片となった発泡スチロールです。彼らの推計では、数十億に上る破片が付近一帯に漂着、あるいは漂流しています。
「アホウドリやその他の海鳥は、あっという間にこうした物を食べてしまいます。後で命を失うことになるとも知らずに…」

アラスカ州では官民挙げて合衆国政府の援助を求めてきました。
しかしアメリカ海洋大気局は先週、付近一帯の清掃事業を行うための予算を持っていない、と発表しました。

海洋大気局による漂流物の回収清掃計画は、オバマ政権が議会に提出した予算案より25%の大幅カットに直面しており、清掃事業はただでさえ資金繰りが苦しく、すでにこの対策の費用ねん出に苦しむアラスカ州にとって、深刻な問題に発展する可能性があります。

先週上院における公聴会で、海洋大気局の海洋担当のデービッド・ケネディは、2013年以前には大量のがれき漂着は無いものと予測していた、と語りました。
その上で沿岸の清掃作業に要する費用が「信じられないほど高額にある」と語りました。
「離島に行くための船舶を用意しなければなりません。そして必要な人員の手配。その後回収したがれきをどう処分するかという問題も残ります。軽々に手をつけるわけにはいかないのです、特に遠隔地については。さらに新たな大量のがれきが漂着し、何か特別な理由が生じて何としてもそのがれきを取り除く必要性が認められない限り、着手は不可能です。」

上院の公聴会を主催した商業小委員会の委員長で、アラスカ州選出のマーク・ベギーチ上院議員は、海洋大気局のこうした見解について
「少しばかりいらいらさせられる。」と語りました。
「非常事態に臨んでは、州の対応をサポートするのが合衆国政府機関の務めのはず。それを『それは州の仕事であって、われわれは関係ありません。とりあえずは幸運を祈りますよ。』と言うのは到底許されない行為だ!」
民主党上院議員のベギーチはケネディに対し、こう決めつけました。

http://edition.cnn.com/2012/05/22/us/alaska-tsunami-debris/index.html?iref=allsearch
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「あれ、この話題一回掲載済みでしょ?!」というお叱りをいただきそうですが、確かに同じ話題を取り上げたアメリカABCニュースの記事をご紹介済みです(http://kobajun.biz/?p=2501)。
が、漂着したがれきの映像を詳しく伝える映像が添付されているので、CNNニュースの方もご紹介することにしました。

そしてピンクフロイド。
ロジャー・ウォーターズは今こんななんだ、と驚いたというか…
私はこの記事を書いたライド氏より4歳ほど年長のようですが、ロックミュージックの黄金期をリアルタイムで経験したことは同じです。
ピンクフロイドの『Dark Side of the Moon(邦題 : 狂気)』が発売されたのは高校2年の夏、それまで彼らの最高傑作とされていた『Atom Heart Mother(邦題 : 原子心母)』よりはるかにわかりやすく、ドラマティックで、しかも音楽的にも優れ、大感動、大興奮したことを覚えています。

プログレッシブ・ロックというジャンルが確立したのは、このピンクフロイド、イエス、エマーソン・レイク&パーマーがそれぞれ大ヒットアルバムを発表した1970年台前半だと思いますが、イエスのジョン・アンダーソンやEL&Pのキース・エマーソンが間違いなく『音楽家』であったのに対し、ピンクフロイドのロジャー・ウォーターズにだけは何か底知れないものを感じていました。
ピンクフロイドの作るのは音楽というより、別次元世界、といった感があったからでしょう。

ピンクフロイドの最高傑作は『Dark Side of the Moon』という評価は今も変わらないようですが、私自身のお気に入りは『雲の影』というあまり目立たないアルバムです。

ところでロジャー・ウォーターズの記事は下記に掲載した分で終わりではなく、A4で5ページほどの長い長いインタビュー記事があるのですが、機会があったら翻訳し、皆さんにご紹介します。

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「私がピンクフロイドをやめたわけ」ロジャー・ウォーターズ

ライド・コリンズ・ジュニア / アメリカCBSニュース[60分] 5月20日「やめざるを得なかったからだよ、他に理由なんかあるのかい?」
これはCBSのステイーヴ・クロフトが元ピンクフロイドのメンバー、ロジャー・ウォーターズに、世界で最も成功したロックバンドのひとつ、ピンクフロイドをその誕生から解散までの経緯についてインタビューを行った際、あまりにしつこく尋ねるクロフトに、ウォーターズが多少いらだちながら返した答えです。

私は確かに今回の[60分]の番組の中、ロジャー・ウォーターズと彼が再開した『ザ・ウォール』のツアーに関するインタビューの一分一分を楽しむことができました。
私は随分長くピンクフロイドのファンを続けているものですから…
私はこれまでピンクフロイドの解散の裏に、どのような経緯と出来事、そして理由があったのか、ずっと興味を抱いてきました。こうした興味はそう簡単になくなるものではありません。あきらめることなんかできないのです。
それが今回明らかになりました。そう、スティーヴ・クロフトが私たちに変わり、ロジャー・ウォーターズから真相を聞き出したのです。

私が13歳だった夏、ピンクフロイドの『Dark Side of the Moon(邦題 : 狂気)』が発売されました。
私が10代過ごした際、そのBGMとして常にピンクフロイドの音楽が流れていた、と言って差支えがありません。
私は『Wish You Were Here(邦題 :あなたがここにいてほしい)』のような熱烈な恋には落ちなかったかもしれませんが、人生の『Dark Side』を知った時の経験はつらいものでした。
仲の良い友人2人と私は、『Animals(邦題 : アニマルズ)』のツアー中のピンクフロイドのコンサートを、1977年7月4日(アメリカの独立記念日)にニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで見ることが出来ました。
そして大学に進学、そこで私は『ザ・ウォール』、まさに壁に突き当たったのでした。

解散によってピンクフロイドというバンドがもうこの世には存在しなくなった頃、私はすでにアメリカCBSテレビで働くようになっていました。解散の正確な日時にももう関心が無かったかもしれません。
しかしほかの多くのピンクフロイド・ファン同様、その音楽は聴きつづけてきました。
私の一番のお気に入りはアルバム『アニマルズ』の中の『シープ(ひつじ)』という曲です。

精神に異常をきたしたためにピンクフロイドを去らなければならなくなった創立メンバーのシド・バレットの名前は特別な響きを持ち続けました。
1977年7月4日のコンサートの際、私の隣にいた友人の一人は、20台前半で精神分裂症を発症してしまいました
その時、私は心の奥深くで『Dark Side of the Moon』と『Wish You Were Here』のアルバムに込められた思いを理解したのでした。

フェイスブックの株価低迷の原因は?! & 台湾、日本、そしてアメリカの金環日食

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フェイスブックの株価さらに9%下落

アメリカNBCニュース 5月22日(日本時間23日午前5時)

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投資家は依然としてフェイスブックの株に背を向けたまま

注目を集めたソーシャルメディア・ネットワークの株式、すなわち5月18日金曜日あまりほめられないやり方で株式公開を行ったフェイスブックの株式は、3.03ドル、9パーセント価格がさらに下落し31ドルちょうどで取引を終えました。新規株式公開価格を8%下回り、金曜日の最高値の45ドルと比較すると31%の下落になります。

新規公開株式のメインの引受人となったモルガン・スタンレーが、フェイスブックの金曜日の株式公開直前にその業績予測を下方修正したため、フェイスブックの業績に対する疑念が拡大することになりました。
「フェイスブックの株価が取引価格を上回った時、ちょっと行き過ぎた感じがしました。」
こう語るのはロスアンジェルスの投資銀行ウェドブッシュ・モーガンの取り引き責任者のマイケル・ジェームズです。
「市場にはまだ過大評価している向きがあったと思います。」

フェイスブックの株式公開を引き受けた投資銀行とナスダック市場は、今回の株式公開がここ数年の株式公開案件の中で、その後の展開を見誤った妥当性を欠いたものであるとして、批判にさらされることになりました。
会社としての評価が高い企業の新規株式公開であるにもかかわらず、今回のように新規公開直後にこれほどの株価下落が起きるという事は、企業にとっても株式の新規公開が失敗に終わったと考えられます。

株価低迷の理由の主なものは、観測筋により明らかにされました。
ひとつは発行株式数が多すぎたこと、にもかかわらず価格設定が高すぎたこと、そしてフェイスブックの収益の伸び悩みに対する市場の懸念です。

フェイスブックはナスダック市場での株式公開の失敗により損失を被ることになりますが、長期的には同社のイメージ回復により価格回復の見込みもあります。
市場関係者によれば株式公開がうまくいかない場合に備え、フェイスブックは1,300万ドルの資金を用意していました。たとえそのすべてが使い果たされたとしても、フェイスブックが昨年計上した純利益は3億8,700万ドルであり、それに比べれば大きな額ではありません。

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【台湾、日本、そしてアメリカの金環日食】

アメリカCBSニュース 5月21日

台湾から日本、そして太平洋を隔てたアメリカ西部ではカリフォルニア州、アリゾナ州、ユタ州で、人々が空を見上げ、非常に珍しい金環日食の様子を観察しました。

【『原子力ルネサンス』はもはや存在しない! 】[ニューヨークタイムズ]

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今人々が、『原子力発電の脅威への目覚め』だ – かつての原子力発電推進派・米共和党上院議員
【 原子力発電の終焉は、少しばかり誇張され過ぎ?】
「反転攻勢の機会をじっとうかがう原子力業界 – 全原発停止の今を過信してはいけない」

マシュー・ワルド / ニューヨークタイムズ 4月10日

原子力発電は今やこれまで経験したことの無い立場に追い込まれています。
原子力業界がかつての繁栄を取り戻すことは無いでしょうが、彼らはこのままおとなしく引き下がるつもりなのでしょうか。


以下の状況こそ、今原子力業界が退潮に追い込まれている現状を象徴しています。
テネシー州選出の共和党上院議員ラマー・アレキサンダーは今後数十年間で、100基の新たな原子炉建設の必要性を訴えてきました。
しかし彼は2012年3月下旬に原子力産業界の専門家を集めた会議で、これまで長く鳴り物入りで喧伝されてきた『原子力ルネサンス』なるものはもはや存在しない、と発言しました。
「今や『原子力発電の脅威への目覚め』が、それに取って代わってしまったのです。」

しかしその『目覚め』によって300億ドル(2兆4,000億円)以上のビジネスが失われることになります。
アレクサンダー上院議員の発言は、スリーマイル島事故から33周年を機に開催された会議におけるものでした。
しかしその数週間後にはアメリカ原子力規制委員会(NRC)が、ジョージア州オーガスタ近くのヴォグタイル原子力発電所において、この30年間で初となる2基の原子炉建設の許可を与えたのです。

すべてが順調に進行しても2基の原子炉の建設には140億ドル(1兆1,200億円)の費用がかかります。もしそうでない場合には、さらに費用が膨らむことになります。
アレクサンダー上院議員の発言の数日後、NRCは、ほぼ同額の予算を必要とするサウスカロライナ州の別の2基の原子炉建設を許可しました。
さらにいくつもの会社が原子炉建設のためそれぞれ数億ドルの予算を確保しており、原子力業界は成否いずれであっても画期的段階に入る可能性があります。

原子力業界にとって最近発生した大きなつまずきは
1. 福島第一原発の事故
2. 天然ガスの価格下落
3. 世界経済の停滞による電力需要の低迷
の3つです。
この3つが数十か所に上る新しい原子炉建設計画に水を差すことになりました。

しかし地球温暖化に対する懸念が世界の共通認識となっている今、原子力発電が存在し続けるための理由はまだまだ豊富に残されています。

これに対し、
「地球温暖化をテーマにする科学が原子力産業によって創り出されたものである、というはっきりとした証拠はありません。しかし地球を守るための自然科学が、原子力産業とこれからもうまくやっていけるはずはないのです。」
核分裂を人為的に発生させる原子力発電の弊害について、3月に出版された『地球を終わりに向かわせる機械』はこのように反論しています。

事実、アメリカの原子力産業界は原子力発電は二酸化炭素排出ゼロのエネルギー源だとの主張を行い、イメージを改善するための大々的なキャンペーンを開始しました。
『地球を終わりに向かわせる機械』の著者、マーティン・コーエン氏とアンドリュー・マッキロップ氏によると、
「ほとんどの国では、費用な電力量を確保するための計算とは無関係に、国際的につながっている政治勢力が、原子力発電に対し支援を行っているのです。」
しかしその指摘については、福島第一原発の3基の原子炉がメルトダウンしたことにより国内の54基の原子炉が停止している日本、そして原子力発電の中止を表明したドイツのことを考えると、多少の誇張も入っていると言わなければなりません。

しかし莫大な量の電力需要があり、地球温暖化の問題には関わろうとしない中国とインドの2つの国では、大規模な原子炉建設プロジェクトが計画されています。


[写真 : インド・クダンカラムに建設中のロシア製原発に抗議行動を行う地元の漁師たち]

さらに日本で起きた大惨事は、新しい原子炉を構築するための主要な理由のひとつにすらされているのです。
たとえばジョージア州とサウスカロライナ州に建設中の原子炉AP1000型は、『進化した電力不要冷却システム』がうたい文句になっています。
すなわち福島第一原発の事故では電源停止が冷却装置のポンプを止め、バルブを閉鎖してしまい大事故につながりました。これに対し、AP1000型の緊急冷却装置は重力、蒸気圧、そして水圧といったもともと自然界にあるエネルギーを利用して動作するため、電源停止に追い込まれても、冷却装置は稼働します。

先にご紹介したアレグザンダー上院議員が演説を行った同じ会議で、ウェスティングス・エレクトリックの経営最高責任者のジム・ファーランドは
「もし福島第一原発にあった原子炉がAP1000であったなら、私たちは今このような会議を招集する必要は無かったはずです。福島第一原発の原子炉がすべてAP1000であれば、今頃はもう正常に運転を続けていたはずなのです。」
東京電力が運営する福島第一原発にマークⅠ型原子炉を設置したゼネラルエレクトリック社も、AP1000同様の『進化した電力不要冷却装置』を開発済みであり、似たような指摘を行いました。


アメリカ国内にある104基の原子炉はすべて1980年代以前に設置されたものであり、現在少しずつ原子炉の入れ替えが進んでいます。新しい原子炉は可動部品の数を減らし、事故が起こりにくい設計になっています。
しかし他のエネルギー源の開発も進んでおり、計画通りに原子炉の更新は進まない可能性もあります。

アメリカではオバマ大統領が掲げる『all of the above – これまでやって来たことをすべて続ける』戦略により既存の路線が優先されているため、エネルギー開発の多様性が制限され、原子力発電以外の新たな資源開発が前に進みづらくなっています。
新しい原子炉建設には債務保証が行われ、税制面での優遇措置もあります。これらはブッシュ前政権が創り出したものですが、オバマ政権も基本的には継承しています。

しかし一方で『all of the above – これまでやって来たことをすべて続ける』戦略は、太陽光や風力発電の支援も行い、石油や天然ガス生産、なかんずく水圧破砕工法による天然ガス生産の支援も行います。

今では広く知られていることですが、水圧破砕工法の開発は、天然ガスを競合するエネルギー源にとって手強い競争相手に仕立て上げました。
天然ガスの取り引きには100万BTUという単位が用いられますが、これは電力に換算すると約150キロワット/毎時に相当し、一般的家庭なら1週間分の使用電力量に相当します。
仮に100万BTUの価格が14ドル(約1,150円)だとすると、1キロワット/毎時の電力の発電には9セントの費用が掛かることになります。
現在天然ガスの価格は100万B.T.U.につき約3ドル(240円)で、1キロワット/毎時の電力の発電には2セントの費用しか掛かりません。
ただしこの中には天然ガス処理工場の設備費用は含まれていません。しかしその他の費用はすべて含まれ、ゼロカーボン・エネルギーである太陽光、風力、原子力と比較すると価格優位性は明らかです。

新型原子炉の可能性にかける原子力発電を含め、その他のエネルギー産業はこの天然ガスと競合することを余儀なくされます。
アメリカのエネルギー省は老朽化した石炭火力発電所や電力不足の地域に「小型モジュラー原子炉」を設置する予算として、4億5000万ドルを使う用意がある、とアナウンスしました。
政府は商業ベースでの採算性に関わらず、あらゆるタイプの原子炉について検証を進めています。

福島第一原発の事故が引き起こしたメルトダウンの教訓は、生かされませんでした。
「いつ何時何が起きるかわからない、それが原子力発電が宿命的に持つ危険性であることを、福島第一原発の事故は教えました。あらゆる危険が可能性としてある、それが原子力発電なのです。もう、原子力産業に未来はありません。」
5人いるアメリカ原子力規制委員会のメンバーの一人で、かつての原子力発電推進機構の副理事長であったウィリアム・D・マグウッド4世が、このように語りました。


またテネシー州選出の上院議員(民主党)で、かつての下院の科学・宇宙・技術に関する委員会の議長であったバート・ゴードンは以下のように語りました。
「福島の事故は環境問題に関するこれまでの概念を、いくつか覆す結果となりました。そのために、政治的な決断をくだすことは、より難しいものになったのです。」

福島の事故は、エネルギー省が特に4つの案件を選んで債務保証を行う事になった原子力発電所建設計画のうちのひとつ、テキサス南部のプロジェクトに水を差すことになりました。
この計画は2011年3月以前に、関連する主要な自治体が撤退を表明し、計画が頓挫していました。
この自治体に代わってパートナーとして名乗りを上げていたのが、東京電力でした。しかし、東京電力は今や、海外で新たな原子力発電所開発に取り組む余裕などはありません。
さらなる候補は債務保証機構ですが、おそらくこれもだめでしょう。
なぜなら同機構は首都ワシントンの南40マイルにあるカルバートクリフ3号原子炉の保証を行っていますが、ここでは安価な天然ガスの供給が行われ、原子炉が完成しても商業的に運営不能に陥る可能性があるのです。
この原子炉の将来については、エネルギー省でさえ危惧しています。


しかし前出のマグウッド氏は、「原子力ルネッサンス」が一部の人間が騒ぎ立てたほどには巨大なプロジェクトでは無かったため、逆にそのことによって原子力産業界が置かれた状況は、それほど悲惨なものではない、と主張します。
彼が2008年に行った調査では、当時検討されていた23の開発計画のうち、実行に移されたのは12件だけであり、それらの中でライセンスの問題や技術的問題に遭遇しなかったのは10件にとどまっていました。
さらに財政面での見通しが立ったのはこの中の5件だけでした。
結局彼は総合的に判断して建設計画が実現できるのは3件だけ、と判断しましたが、実際に建設が開始されたのは2件にとどまったのです。
これに対し原子力産業界は、たとえ規模が縮小されるにしても計画は実行に移される見通しである、と述べています。
2組の原子炉建設の基礎工事が今、開始されました。

ウェスティングス・エレクトリックのファーランド氏は中国での経験から、AP1000sのアメリカ国内での建設はより容易である、と語りました。
彼はこの工事で技術者が、重量の大きな部品を誤って装着し、工事が2週間遅れたことを例に挙げました。
しかしこうしたトラブルはジョージア州やカリフォルニア州南部の原子炉建設現場では起きないだろう、と語ります。
アメリカではケーブル容器を効率的に使用するなど細かなノウハウの蓄積があるため、後で別の装置を設置するために必要となる場所を異なる装置で占有してしまうようなことは無く、工事は手際よく進められるはずだ、と語りました。

地面を掘り返して基礎を埋めただけですが、アメリカで30年間行われなかった原子炉建設が、今始まってしまったのです。

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ちょうど一週間前にご紹介した「『脱原発』後のドイツはどうなったのか?! 脱原発は技術革新を進め、社会正義を実現し始めた」(http://kobajun.biz/?p=2454)では、脱原発宣言を行ったドイツでは様々な分野で躍進が始っていることを伝えていました。
原発をやめるべきだ、という多くの国民の意思が国家の政策に反映され、その結果産業界で技術革新が進む、という「社会正義と経済発展が同時に達成される社会』が実現されつつある、という内容でした。

この「社会正義」を実現させたドイツ政府と比べ、わが日本政府の福島第一原発の事故に対する対応はどうでしょうか?
いや、愚問に過ぎるかもしれません。
「社会正義」を実現させ、新たる発展のきっかけを作り出したドイツ政府と比較する価値も無いため、皆さんも日々心を痛め、眉根を曇らせ、私もこうして毎日海外の記事を翻訳しているのですから…

日本政府の良心の欠落ぶりについては、表現のしようがありません。

昨年アメリカでは、福島第一原発の事故の後、モンタナ州ジョップラン市で巨大竜巻が発生、死者行方不明者多数・町中がめちゃくちゃになる大被害を受けました。
この災害からもうすぐ一年になる昨日、被災地の高校の卒業式にオバマ大統領が現れ、卒業する学生たちにスピーチを贈りました。
「その行く手を阻むものを、あなたたちはすでに乗り越えた。」
災害対策に全力を挙げたアメリカ政府は、各学校にコンクリート製の強固な退避壕を多数建設し、再び子供たちの命が危険にさらされないよう、いち早く万全の対策を施しました。

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[オバマ大統領の20分以上の演説をすべて収録したもの。翻訳はありませんので、自信のある方、ヒヤリングをどうぞ。]

福島のこどもたちはどうでしょうか?
逝く手を阻むものは無くなるどころか、状況の正確な把握すらしようとしていない政府のため、未だに前に進めずにいるのではありませんか?

アメリカで深刻化する、東日本大震災の漂着がれき処理問題(ABC)&イタリア北東部で大型地震

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【 漂着する大量のがれき、アメリカの上下両院の議員につのるいらだち 】

アメリカABCニュース 5月17日

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5月17日木曜日、日本の東日本大震災の大量のがれきがアメリカ西海岸に漂着する問題で、連邦政府ではなく、各州がこの問題を処理しなければならなくなる事態に、アメリカの上下両院の議員がいらだちを見せています。

木曜日に開かれた東日本大震災のがれきのアメリカへの漂着問題について検討する、海洋・大気・漁業と沿岸警備に関する上院の商取引・科学・輸出入小委員会の席上、アメリカ海洋大気局の国立海洋機関のデイヴィッド・ケネディ副長官が今後2年間に漂着するがれきの処理について、同機関の取り組みに関する概略の説明を行いました。この中にはがれきの漂着予想を行うための専門のシステム開発も含まれています。
しかし一方でケネディ副長官は、小委員会の議長が問題として指摘した通り、このがれき処理の責任の大半を、該当する州が引き受けることになることを認めました。
「がれきの処理はほとんどの場合、各州ごとに既存の設備や技術、そして組織を使っての作業とならざるを得ません。限られた予算の最大限効率的に運用することが求められます。」
「迅速な対応を可能にすること、そして予測されるすべての事態に対応可能な非常事態計画を作成するため、海洋大気局は各州政府と関連する地方の機関や自治体との調整を行っていきます。」
ケネディ副長官はこのように述べました。

この問題についてアラスカ選出の民主党のマーク・ベギッチ上院議員が以下のように語りました。
「このがれき処理に関し、地方自治体が何よりも恐れているのは、連邦政府が本当に必要とされる対応を行わないことです。
もしこれがたった一回限りのものであるなら、我々は緊急事態宣言を発して、これまでもやって来た通りに処理すればいいだけの話です。しかし、このがれきの漂着はいったいどれだけの規模になり、いつまで続くのか誰にもわからないのです。」
「有体に言って、この問題に対する連邦政府の歯にものの挟まったような言い方、『連邦政府は各州のサポートを行う』などと言う言い方には、いらだちを感じます。いっそのこと『国は関係ありません。関係する州が全部やってください。では幸運を!』と言ってもらった方がすっきりします。最もそんなことは絶対受け入れられませんが。」

「特に遠隔地のがれき処理に関する予算は確保不可能です。北西ハワイ諸島やその他の離島などでは、予算の持ってきようがありません。」
ケネディ副長官が付け加えました。

2012会計年度において、海洋大気局は東日本大震災のがれき処理費用として、460万ドルを確保しましたが、オバマ大統領による歳出削減策の一環として、2013年予算ではその25%がカットされることなります。
「私たちは課題について、緊急性があるものを他の課題と区別する必要があると思います。そして、この問題は明らかに緊急性を要するものであり、2013年と2014年にも、2012年度と同じ規模でがれきが漂着することを含み、事前に対策を立てておく必要があると思います。」
メイン州選出の共和党のオリンピア・スノウ上院議員がこう語りました。
「今後ますますその重大性が増す問題について、私たちは予算の削減に直面させられています。もちろん、そんなことは許されることではありません。見直しの必要があるのは、あきらかです。」

東日本大震災の津波によって約500万トンに上るがれきが太平洋に投げ出されたものと日本政府は見積っています。
漂流中に破壊が進行するものの、木材やプラスチック、そして船舶などが今年を含め3年間に渡りアメリカ西海岸を襲うものと見られています。
これらのがれきが海洋中に流出した段階では福島第一原発ではまだ爆発事故は発生していなかったため、多量の放射性物質に汚染されたがれきの漂着はありそうにないものの、放射能以外の理由で非常に危険なものが漂着する恐れはある、とケネディ副長官が語っています。

「殺鼠剤や引火性のガスなどの危険物が詰まった缶などが大量に流れ着いた場合には、私たちは直ちに対応を行うつもりです。」
首都ワシントン区選出の民主党のマリア・カントウェル上院議員が語りました。

今年4月上旬には、津波によって漂流し、アラスカ沖に現れた『幽霊船』に対し、沿岸警備隊が連続射撃を行い、沈没させました。
5月初旬には一台のハーレー・ダビッドソンがカナダの海岸に漂着しています。

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[福島第一原発の放射能汚染がアメリカの食品を脅かす?アメリカABCニュース]

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【 イタリア北東部でマグニチュード6.0の大型地震 】
ボローニャで死者7名・負傷者は数十名

アメリカABCニュース 5月20日

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イタリア北東部でマグニチュード6.0の地震がいくつかの小さな町を襲いました。
4人が死亡、時計台など歴史ある複数の古い建物を破壊、パルメザン・チーズの産地として知られているこの地域にとって、その損失額は数百万ドルに上ると見らています。

地震が発生したのは5月20日日曜日の午前4時4分、震源地はボローニャの北方35キロ、震源の深さは5キロメートルとみられる、とアメリカ地質調査機関が発表しました。
市民救護局の職員であるアドリアーノ・ジュミニャは、西暦1300年にこの地で発生した地震以来、最悪の被害が発生した、と語りました。

工場が倒壊し、夜勤シフトで働いていた工員4名が死亡、他に3棟の建物が倒壊しました。
同じく市民救護局の局長フランコ・ガブリエリは、他に2名の女性が地震の恐怖によると見られる心臓発作で死亡した、と語りました。
現地のTG24テレビは、倒壊した建物のうちの一棟は100年前の建物だと報じました。
ガブリエリによれば、負傷者の数は数十名と見られます。

NATOサミットに参加のためシカゴに滞在していたイタリアのマリオ・ポンティ首相はサミットの終了を待たず、帰国することを発表しました。
地震が襲ったのは各種のチーズの生産で知られる農業地帯で、有名なコールドリエティ社1社だけで、被害額は5,000万ユーロ(50億円)に上ると見られています。

同じ発表では乳牛と豚が飼われていた畜舎が、少なくとも3棟破壊されました。

モデナにある凝ったつくりの18世紀の宮殿を改造したキャナルグランデ・ホテルの受付を担当するエミリオ・ビアンコは
「地震は強い揺れがとても長い間続きました。」
と語り、ホテルは被害を被らなかったが、宿泊者は地震が起きるとすぐに全員が表に飛び出したと語りました。

この地震のほぼ12時間後に大きな余震が襲い、サンタゴスティーニ・ディ・フェラーラの住民を脅かしましたが、市役所の壁の一部が崩壊しました。
この余震でフィナーレ・エミリアの時計台が崩れ、消防士1人が負傷し、時計台は半身のみの無残な姿になってしまいました。

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インドの若さと活力に注目する日本

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12億の人口、その60%は30才未満、消費意欲は旺盛
 
アメリカCNNニュース 4月26日


 
インド、ムンバイ
遅々として回復しない経済、高齢化する人口を抱える日本に対し、インドは正反対の状況にあります。
それがこの2年間で、インド国内の日本企業の数が倍増した理由です。
成長を目論む日本の企業にとって母国の状況は問題だらけです。高止まりする円は輸出価格を押し上げ、弱った経済は国内需要を増々縮小させています。
その結果は?
多くの日本企業が、インドのような成長著しい地域めがけて進出しようとしています。
日本企業は自動車産業、白物家電、医薬品製造などインド経済のあらゆる分野を調査しています。
そしてムンバイからデリーに至る地域に数十億ドルを投資して工業地帯を建設しました。

スシル・ジワルジカはインドの貿易代表団を率い、日本との架け橋を築きあげた立役者です。
「この10年間、日本経済は退潮を続けてきました。」
彼がCNNのマリカ・カプールにこう語りました。
「日本は中国に対しすでに巨大な額の投資を行っています。そして今度はより開かれた市場として、インドに目を向けるようになりました。」
 
今や800社の日本企業がインドに進出し、インド商工業連盟によれば、日本からインドへの直接投資額はここ数年で4倍に膨らみました。
日本がインドに対し、これ程投資額を増やしている理由のひとつはこの国の人口の多さです。
12億の人口があり、その60%は30才未満の若い人々であり、その消費意欲は旺盛なのです。
 
インド国内で成長を続ける日本のカメラメイカーのニコンに進出を決心させたのが、この旺盛な消費意欲でした。
同社は5年前にインドに進出しました。
ニコンの経営責任者は、インド国内での取引量は毎年倍増を続けており、現在の市場規模はまだ小さいものの、将来有望な市場だと語りました。
ニコン・インドの高階ひろし氏は以下のように語りました。
「中国やロシア、そしてブラジルといった将来性ある市場と比較しても、ニコンにとってインド市場の有望さは格別のものです。」
「潜在的経済力、そして増え続ける人口と写真愛好者の多さ、この点が他の国と大きく異なっている点です。」
「こうした点から、わが社はこれから5年から10年の間、毎年30%ずつの成長を見込んでいます。」
 
http://business.blogs.cnn.com/2012/04/26/japan-eyes-indian-youth-and-vigor/?hpt=ias_t4

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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