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【 チェルノブイリの事故から26年 : 子供たちへの救援活動の今〈前編〉】

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所要時間 約 10分

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「社会的にも経済的にも、あらゆる負の連鎖が続いている」
「重度の障害を負った子供たちの将来は不透明」
「2度と戻らなかった20万人」

アメリカCNNニュース 4月25日

26年前の4月最後の週、事故当時ソビエト連邦であったこの国のチェルノブイリ原子力発電所では、安全性を確かめるための実験に失敗し史上最悪の事故が起きました。
1986年4月28日に発生したこの事故で放出された放射線の量は、広島に投下された原爆の400倍、昨年発生した福島第一原発の事故の14倍に達しました。
今日に至って人が住めない避難区域内でも、植物は再び繁茂し、動物たちも増え始め、チェルノブイリ発電所も観光客に公開されるようになりました。

しかし、チェルノブイリの事故そのものは、まだまだ終息してはいないのです。
放射性物質が降り注いだ地区では、未だに数百万の命が危険にさらされたままとなっています。
放射線に汚染された地区では常に健康上の問題がつきまとい、この地域では社会的にも経済的にも、あらゆる負の連鎖が続いているのです。
[チェルノブイリの子供たちインターナショナル]、通称CCIは、生まれる以前に発生した大事故により苦しめられている、この地域で暮らす子供たちの救援活動を行っています。
多くの子供たちが先天性心疾患などの病気を抱えています。
そしてたくさんの子供たちが慢性的な病、機能障害などの問題を抱え、CCIの施設で生活しているのです。
彼らの救援を行うため、CCIは地元医師への情報提供や指導もできる医療チームを現地に送り込んでいます。
さらにCCIはが派遣している看護師は、施設のスタッフやボランティアに技術指導を行い、設備の改修すら行うのです。

CCIが目指す最終目標の一つは、現在は寄付によって賄われている、この地で暮らす子供たちの救援活動を行うこの施設『希望の家』の運営を、制度として確立することです。

この地にいるたくさんの、重度の障害を負った子供たちの将来は不透明です。

CCIは現在チェルノブイリの事故の影響が残る地域で、こうした障害を持った子供たちが将来高齢化しても安心して暮らすことのできるコミュニティーセンターの設立に向け、取り組みを続けています。
チェルノブイリでのメルトダウンが発生して20年以上過ぎた今も、いったいどの問題がチェルノブイリの事故と直接つながっているのか地元の意見も分かれており、そのことがCCIの抱えている問題を一層複雑なものにしてしまいました。
爆発、あるいは急性放射能症によって事故直後に死亡したのは30人だけです。
しかしチェルノブイリが噴き上げた『死の灰』は、現在はロシア、ウクライナ、ベラルーシ各共和国となっている何万平方キロメー トルの地域を汚染しました。

20万人以上の人が避難した後、二度と戻りませんでした。
しかしながらこれまでで最も包括的な調査・研究を行った『チェルノブイリ・フォーラム』は500万人を超える人々が『汚染地域』と定義された場所で暮らし、このうち25万人は『高度に汚染された地区』で生活を続けています。

事故の10年後、CNNのチームは、長期に渡る放射線被ばくの影響の実態について取材するため、事故当時チェルノブイリ原子力発電所近くで生活していた除染作業員、事故収束作業員、そして事故後もその場所で暮らし続けた人々について調査を行ったことがあります。
取材チームはそこで答えよりも、さらに多くの疑問を見出だすことになったのです。

事故調査のための資金が決定的に不足していました。
被災国の経済はチェルノブイリの事故によって疲弊してしまい、ソ連邦の崩壊がその状態に追い打ちをかけていました。
その結果年月が経っても答えが見つかるどころか、チェルノブイリの事故が汚染された土地に住み続けていた人々にとどまらず、その後生まれた世代に対してどのような影響を与えたのか、はっきりと特定できる状態にはありませんでした。
放射能汚染の影響について考えるとき、私たちはある一定のイメージを思い浮かべます : 突然変異により奇怪な外見になった動物、障害や先天性の奇形を負った子供たちなどです。
しかし2005年の『チェルノブイリ・フォーラム』の報告書は、このような問題を引き起こす決定的な原因を突き止めることはできませんでした。
実際のところ、甲状腺ガン発症の著しい増加を確認した以外は、慢性疾患や先天的な奇形が増加したことに関しても、事故との直接の関連を証明できるものをほとんど見つけることができなかったのです。

結局この報告書は、こう結論づけざるを得ませんでした。
「60万人を調査した結果、チェルノブイリの事故との直接の因果関係証明できるのは4,000人である。」

しかしこの報告書は事故の影響 をあまりにも過少評価するものだとして、激烈な議論が巻き起こりました。
ヨーロッパの緑の党がまとめた報告書『真実のレポート』では、放射線の影響によるガンにより死亡した人だけでも30,000人から60,000人に上る、と報告しています。

2010年ユニセフによる報告書はベラルーシの18歳未満のこどもたちのうち、20%以上が身体障害と慢性疾患に苦しまされていることを明らかにしました。
チェルノブイリが放出した放射性物質のうちの70%がベラルーシに降り注いだと見られています。

しかしこれらの数字のうちいったいどれが正しくて、どれが間違っているのかは誰にもわかりません。
チェルノブイリの事故の健康に対する影響を突き止めようとする者全員にとって、たった一つ明らかなことは事故が始まったその時から大気中にある放射線量は非常に高いものであった、という事だけなのです。
〈 つづく 〉

http://edition.cnn.com/2012/04/25/world/iyw-chernobyl-children/index.html?hpt=hp_c3
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チェルノブイリの子供たちの写真をたくさん知っていますが、あまりにかわいそうでどうしても掲載する気になれません。
写真なしの原稿になりましたが、ご容赦ください。
実態については、下記をグーグルの「画像検索」にコピー&ペーストしてご覧ください。

Chernobyl Children

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【動物と子供たちの詩】カーペンターズ
(歌詞和訳 : 星の金貨プロジェクト)

動物たちと子供たちに神のご加護を
この世界では、彼らは声を上げることができないのですから
選択の自由などあるはずも無いのですから

動物たちと子供たちに神のご加護を
彼らが今見つめているこの世界が
彼らのために存在したためしは無いのですから

もし彼らを闇が包み込もうとしたら
彼らの行く道を照らしてあげてください
彼らにこそ愛を与えてください
至る所彼らがいる場所を輝かせてください

動物たちと子供たちに様のご加護を
嵐が襲ったら彼らに憩う場所を与えてください
彼らを守ってください
彼らが寒さに震えないように

もし彼らを闇が包み込もうとしたら
彼らの行く道を照らしてあげてください
彼らにこそ愛を与えてください
至る所彼らがいる場所を輝かせてください

嵐が襲ったら彼らに憩う場所を与えてください
彼らを守ってください
彼らが寒さに震えないように
こどもたちを
こどもたちを

[ Bless the beasts and the children ]

Bless the beasts and the children
For in this world they have no voice
They have no choice
Bless the beasts and the children
For the world can never be
The world they see
Light their way
When the darkness surrounds them
Give them love
Let it shine all around them
Bless the beasts and the children

Give them shelter from a storm
Keep them safe
Keep them warm
Light their way
When the darkness surrounds them
Give them love
Let it shine all around them
Bless the beasts and the children
Give them shelter from a storm
Keep them safe
Keep them warm
The children
The children

【 ヒロシマからフクシマへ、終わらない放射線への恐怖 】

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所要時間 約 9分

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日本政府が隠蔽を繰り返したため、数値の把握が滅茶苦茶
「福島第一原発の事故による健康被害に関するデータは貧弱すぎる上、脈絡も無く分散させられている」

アンドリュー・レヴキン / ニューヨークタイムズ 3月10日

原子力の危険性の認識の歴史について、新たな見方を提供する、物理学者・歴史家であるスペンサー・ワート執筆の『湧き上がる原子力の恐怖』が4月に出版されます。この本は彼が1988年に発表した『原子力の恐怖 : 映像の歴史』を土台とした作品です。
執筆者のワートは『ドット・アース』の常連執筆者として知られ、この100年間の地球温暖化について詳述した邦題『温暖化の警告とは何か?』などの著作があります。

巨大地震と巨大津波が東日本に壊滅的被害を与え、福島第一原発において 深刻な事故を引き起こしてから一年が経過し、世界は再び日本に注目しています。
しかし日本は放射線が環境を破壊している問題よりも、経済問題と人々が受けた心理的な影響の方に目が行っており、私はワートにこの点について徹底して検証してもらうことにしました。

ここにスペンサー・ワートの『あなたの関心事』という原子力の恐怖に関するルーツになったエッセイがありますが、福島第一原発の大惨事により再び注目を集めています。

福島第一原発の大惨事から1年が過ぎ、私たちは人々の健康被害と精神的に及ぼす影響に関する調査を開始することができるようになりました。
ただ奇妙なことは、日本側の資料には心理的影響に関するものばかりが多いことです。
マシュー・ワルドが最近グリーンブログに掲載した記事の中で明らかにしたように、福島第一原発の事故によ る健康被害に関するデータは貧弱すぎるうえ、脈絡も無く分散させられているようです。
別の理論に基づけば、数十万人の市民が増え続ける放射線量のためにガン発症率が上がってしまっています。
しかしこれと対立する理論によれば、この程度の放射線量ではどんな種類のガンもほとんど増えない、としています。
科学者であっても、どちらが正しいのか明快な判断は難しいのです。

しかし心理的な影響は明らかになっています。
低レベル放射線による損傷を見つけ出すことが困難だからこそ、その放射線を浴び続ける人にとってははっきりしない不安にさいなまれることになります。
多くの人が自分たちの生活のすべてが汚染されたわけではない、と信じています。
しかし彼らは、先天性の欠陥を恐れて、子供を作りたがらない可能性があります。
そして彼らには、正体不明の接触伝染病のようなものを恐れる他の人々が、近づかなくなる可能性があります。

強制的な避難によって生じる数多くの不自由さに加え、人々は社会的孤立、不安、抑うつ、心身症、無謀な行動、自殺などの衝動に襲われるようになります。
1986年に発生したチェルノブイリ事故により、このような状況は25年たった今もウクライナの各地で続いています。
2005年に行われた大規模な調査は
「チェルノブイリ事故が引き起こした健康被害の中では、精神疾患が問題としては一番大きい」
と結論付けました。

ガンやその他の命に係わる疾患の発症原因を作る物質であっても、このような精神的に非常に危険な状態に人々を追いつめていくものは放射線以外には存在しません。
広範なエリアで、一度にたくさんの人々が同じ内臓疾患にかかる、などという事はまず起こりえません。全米科学アカデミーの調査研究によれば、石炭の燃焼によって排出される有害物質は、全米で1万人の人々の寿命を縮めていますが、全人口に占める割合は高いものではありません。
人間に心理的に多大な負担を強いるものは原子力による放射線以外には存在せず、このことは人間の歴史の中で異彩を放っています。

原子力が生む放射線の不気味な危険性は、1930年代にすでにサイエンス・フィクションの中に描かれていました。
映画の中にもボリス・カーロフが主演した『見えない恐怖』の中で、放射線により次第に発狂する科学者の様 子が描かれています。

原爆を投下された後の広島と長崎の惨状のイメージについては、巨大な昆虫やその他の恐怖を描き出す映画を多数生みだしました。
観客は放射線を浴びればこうした生物が誕生する可能性が現実にあるかのように想像し、恐怖に震えていました。

確かに原子力が生み出す放射線には、恩恵もありました。すでに1950年代には放射線治療が実用化され、多数の人々が命を救われています。
しかし、冷戦の恐怖がこのような「放射線の恩恵」を圧倒し去ることになりました。
繰り返された核爆弾の実験により放射性物質が世界中至る所に風によって運ばれて行き、人々に悲鳴を上げさせました。
核シェルターに関する議論は人々の脳裏に、死の灰によって地球が破滅するイメージを人々に想い起こさせずにはいませんでした。
要するに核戦争に対する恐怖は、放射線というものをこの地上で、唯一この地球を一気に死滅させられる存在であるとして人々に印象づけたのです。

冷戦の終了とともに、こうしたやみくもな恐怖というものは無くなりましたが、原子力による放射線が魔法のように汚染を拡散する力を持っている、という考えは根強く残っています。
テレビアニメの『シンプソン一家』の中に出てきた原子力発電所の排水が流れ込む海にいる目が三つある魚や、コンピューター・ゲームの『フォールアウト』に登場するよろよろ歩く恐ろしい化け物など。
もっと現実的なものでは、テロリストがあたり一帯に放射能汚染をまき散らす、汚染爆弾などもあります。
もちろん、誰かがもし大勢の人間にガンを発症させるテロを企画しているのであれば、核廃棄物をまき散らすよりもっと扱いやすい方法があります。

本当に恐ろしいのは、広範囲にわたり人々を避難させなければならなくなる放射性物質なのです。
その痕跡を丹念にたどり、広大な地域の除染を人々に強いるのが放射性物質です。
放射能への恐怖というものはその人自身が生み出すものであり、それがどれ程のものになるかはその人自身のイメージによって決まります。

私たちは放射能の脅威が、通常の化学物質と同じであると言っているのではありません。
工業技術は我々に生活するために不可欠な恩恵をものではあっても、一方ではその技術が生み出した汚染が人々の生命を脅かすこともあります。

私たちはもっと科学的に放射性物質と向き合う必要があります。
放射性物質については、水銀や発がん性のある煤煙と接するように、慎重に、しかし客観的にこれを取り扱うべきです。
正体不明の化け物を次々と生み出す、見えない恐怖として見ている間は、本質的な解決には結びつきません。

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この原稿は訳し終えて、正直ご紹介する価値があるかどうか「ビミョーかな?」と思いました。
福島第一原発の事故を起こしたこの日本において、『科学的に放射性物質と向き合う』邪魔をしているのは日本政府そのものだからです。
少なくともこの原稿をお読みいただいている皆さんは、科学的に放射性物質と向き合う事の大切さは十分認識しておられます。
国連すら「日本政府の情報提供はあまりにひどすぎる」と言わざるを得ない状況故に、国民は福島第一原発がまき散らした放射性物質を『見えない恐怖として』とらえるほかないのです。

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【数々の料理と食材のヒップホップ】

アメリカCBSニュース 4月27日

こちらには特に解説らしい解説もありません。
ご覧いただいた通りの内容です。

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【赤ちゃんどうしの熾烈な?戦い】

アメリカCBSニュース 4月30日

こちらも同様。
解説よりご覧いただいた方が…

【 漂流する放射線 – 太平洋を汚染し続ける福島第一原発 】

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所要時間 約 11分

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アメリカNBCニュース 4月2日

▽汚染はアメリカ西海岸に達する見込み

福島県原子力災害から漏れだした放射性物質が、東北地方沿岸から300km沖合の海洋中の小さな生物、そして海水中から検出されました。
これらの汚染の広がりは将来、新たな環境破壊問題を引き起こす可能性があります。

ウッズホール海洋科学研究所(WHOI)の研究者たちは、いくつかの場所で自然界に存在する量の数百倍から数千倍の放射性セシウムを検出しました。
この原因は海流によって生じる渦が『放射性のがれき』などを巻き込むことにより、放射性物質がその場所に集積されてしまったことが原因と見られています。

これらの結果は全米科学アカデミーの月報のオンライン版に4月2日月曜日に掲載されましたが、1年から2年をかけ、この汚染がアメリカ西海岸にも到達するものと見ています。
今回の調査と分析は、東日本沿岸の市町村が津波によって破壊され、その瓦礫、そしてさまざまな汚染物質が太平洋上をどのように移動するのかを突き止めるのにも有用であると見られています。
「私たちは電柱が漂流しているのも見つけました。」
今回の調査を率いる海洋科学者で海洋地形学者のケン・ビュツセラー博士が、ライヴ・サイエンスにこのように語りました。
「化学コンビナートの設備そのものや破壊された部品なども、海洋中に大量に流れ出してしまっているのです。」

▽漂流する放射線

2011年3月11日に発生した東北太平洋沖地震がひきおこした津波が、福島第一発電所から大量の放射性物質を太平洋に流出させてしまいました。
調査チームは6月に行った今回の調査で、『ドリフター(漂流者)』と呼ばれる海水中の放射線量を測定しながら、海流に沿って流されていく小さな装置を多数使用しました。

『ドリフター』は5カ月間漂流し、海流などによってどのように運ばれていくか、GPS監視装置によりその軌跡が逐一モニターされていました。
一方でチームは海洋中の動物プランクトンや小魚類を捕獲しながら、その放射性セシウムによる汚染の程度を測定していきました。

1960年代に行われた一連の核実験と1986年のチェルノブイリの事故により、少量のセシウム137(半減期が約30年)が海洋中に存在することは当初から予想されていました。
しかし現地の科学者が発見したのは、半減期が2年と短いセシウム134がセシウム137とぼぼ等しい量存在していたことでした。
当然ながら1960年代の核実験やチェルノブイリの事故の際放出されたセシウム134は自然界にはもう存在しません。
調査チームは今回、その数百倍から数千倍の放射能を検出しました。
海岸近くでは1立方メートル当たり最大3,900ベクレル、沖合372マイル(600キロ)の地点 では325ベクレルの放射能を検出したのです。

▽海流と渦のはたらき
大小の海洋事象はすべて、放射線の拡散によって影響を受けます。
たとえば日本の南部から北東を通り、アリューシャン列島に向け流れている海流の『黒潮』が、沿岸部から放射性物質を運び出す役割を果たしたことにより、放射能拡散の際一種の『境界線』として機能していることを突き止めました。
加えて黒潮の 端の方で発生している渦が、海岸線近くの数か所でセシウムなどの放射性物質を濃縮・集中する働きをしたことが、福島県南部における「ドリフター」の動きにより確認されたのです。
「私たちは大 気中における放射能の拡散状況がわかっていた上で、この調査に取りかかりました。したがって場所によっては3,000倍という濃度の放射能が検出され、事前の予想と全く違う結果が出たことは非常に興味深いことなのです。」
ビュッセラー 博士がこのように語りました。


〈福島第一原発内に積み上がる汚染水〉

▽福島第一原発が海洋中に放出したのは、1,900,000,000,000,000,000ベクレルを超える放射性物質

チームはまた、動物プランクトン、カイアシ類(小さな甲殻類)、エビ、魚など、この海域の生物中に放射性セシウムの蓄積を確認しました。
これらの生物にはセシウム137とセシウム134の 両方が発見されましたが、時には数百倍という濃度の海水の中で生息していた結果によるものと思われます。
検出された放射能の平均値は1キログラム当たり約10~15ベ クレルでしたが、総じてプランクトンなどの方が値が高く、魚類は低めでした。

しかしピュッセラー博士によれば、日本の『湿性』重量1キログラム当たり500ベクレル以下は食用可能とされる日本では、そのほとんどが『食品』として認められることになります。
ただし現在魚類の体内にあるセシウムは、ポリ塩化ビフェニール(PCB)や水銀のように、食物連鎖中でしだいに積み上がってはいきません。
水銀やポリ塩化ビフェニール(PCB)は生体内に長期に渡り留まる傾向があり、マグロがこれらに汚染された小魚を食べれば、食べた分の水銀やポリ塩化ビフェニール(PCB)がそっくりそのままマグロの体内に蓄積されます。
これと比較すると、セシウムは比較的早く体外に排出される傾向があります。

ウッズホール海洋研究所(WHOI) の遠征を行った研究者たちは、地球の全海洋中には約1.9ペタベクレル(1,900,000,000,000,000,000ベクレル)の放射性物質が存在していたと計算しています。
しかし福島第一原発が放出した放射性物質の量はこれをはるかに上回っており、その大部分は調査を行っていた6月中に拡散していきました。

調査チームはまた、銀110(一般的な銀の核異性体で半減期は約250日・崩壊によりカドミウムになる)を発見しましたが、それが福島第一原発からのものであるかどうかを突き止めることはできませんでした。
さらに別の調査によりストロンチウム90も検出されていますが、こちらはまだ調査結果が発表されていません。

海の教育協会における海洋学者のカーラ・ラベンダー・ロウは、海洋汚染に海流の動きがどのようにかかわっているのかまだ十分に解明されていないため、 こうした調査研究は重要である、と語りました。
「海流の実態について、私たちはその大まかな動きは把握しています。しかし汚染などが発生した際に、エリアご とに細かく検証を行うと、事前には予想していなかった思いがけない場所に影響が出ていたりするのです。」
カーラ・ロウはこのように語りました。

http://www.msnbc.msn.com/id/46932480/ns/technology_and_science-science/t/fukushima-radiation-headed-across-pacific-ocean/#.T4YiANkXR6a

[図解 : 福島第一原発事故によるアメリカ国土の汚染状況]
アメリカ合衆国環境保護局の検査機が、アメリカ国内の数カ所で福島第一原発の事故による微量の放射性物質を検出しました。
さらに西太平洋にあるグアム、そしてスペイン領マリアナを含む北マリアナ諸島でも検出されました。
同局によれば検出された放射性物質の量は、人間の健康に影響を及ぼすほどの量ではありません。

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お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、同内容のニュースをこの【 星の金貨 】でも一度掲載済みです(4月4日【福島第一原発事故・太平洋の汚染実態】全米科学アカデミー/ライヴサイエンスCom./http://kobajun.biz/?p=2158)。
再度掲載したのは上記記事掲載後も、『福島第一原発による海洋汚染』に関するお問い合わせを時々いただくため、別報道のものを掲載いたしました。

また、すぐ上の地図にある水色の点は、アメリカ合衆国環境保護局の検査機の設置地点です。
このうち黄色く塗りつぶされた州の観測器が、『福島第一原発由来の微量の放射性物質』を検出しました。
このうちサウス、ノース両キャロライナ州の観測器がこの放射性物質が『福島第一原発由来の』ものであることを突き止めた、とありますが、なぜ突き止めることか可能だったのかには触れられていません。

ところで、我が老いたる両親は魚が好物なため、月に一回程度仙台市の北にある塩竈市の仲卸市場に車で送り迎えをし、食べたいだけの魚の買い物を手伝っていました。
三陸沖は九州の玄界灘と並ぶ日本を代表する漁場。
この仲卸市場では、新鮮で美味しい魚を以下よりも安く購入できました。

しかし福島第一原発の東北太平洋の汚染が始まってからは、一度も行っていません。
福島第一原発の事故は東北の海に生きてきた人々から未来を奪い、庶民のささやかな楽しみまで奪い取っていきました。

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【 今年一番大きな月が出現 】

アメリカNBCニュース 5月3日

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ちょっとばかり迫力があり過ぎるかもしれませんが、実際にはどんな害もない巨大な物体が今週の土曜日に出現の予定です。

5月5日今週土曜日、月が今年一番地球に接近する予定です。
天文学者はこの事象を「スーパームーン」と歯磨きのコマーシャルのような名前で呼んでいますが、普段の満月より30パーセント明るく、14パーセント大きく見える、と語っています。

でも大丈夫、あなたの顔にオオカミの毛は生えてきません。
唯一心配されるのは、満潮時の潮位が最も高くなることだけです。

【世界中の市民たちが闘っている! – 2012年 世界のメーデーの最前線で】

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「国家の政策に、企業が一番影響力を持つのはもう許せない!」
「政治家は、銀行のあやつり人形に成り下がってしまった」

アメリカCBSニュース 5月1日


〈マニラ〉

今年のメーデーの最前線では、これまで通りのスローガン、のぼりやデモ行進に加え、集まった人々の間に抗議の声が一層強く上がることになりました。
人々は怒り、恐怖や絶望、あるいは高揚感を表現していました。

ヨーロッパの失業者たちは緊縮政策を避難し、アジアの労働者達は賃金の引き上げを、アメリカの抗議する人々はウォール・ストリートにひしめく企業を非難していました。
1日火曜日にデモに参加した人々は労働者としての権利を主張する以前に、厳しい歳出削減、課税の強化、そして高い失業率に怒りをあらわにしていました。

この抗議活動が重要な国政選挙の数日前に実施されることになったフランスとギリシャでは、国の指導者たちが景気回復の希望の芽を摘み取るようなことばかりしていると、その経済政策に怒りの矛先が向けられました。
スペインでは抗議集会が極端な悲観論で覆い尽くされ、今にも壊れそうなこの国の経済が、ヨーロッパの債務危機の要となっていることを象徴していました。

一方で高揚感や国の威信を示そうとした集会もありました。
ロシアで行われたデモ行進には10万人以上が参加し、口々にプーチン政権支持の声を上げていました。
フランスでは数万人の労働者がデモ行進し、今週限りでニコラ・サルコジ大統領の保守的なリーダーシップが、終わりを迎えることへの期待が高まっていました。


〈パリ〉

アメリカ国内では昨年秋に『ウォール街を占拠せよ!』運動のキャンプが撤去されて以来、デモ行進、ストライキ、そして不服従運動などが企画され、最も注目される抗議活動が展開されることになりました。

ニューヨークでは数百人の『ウォール街を占拠せよ!』抗議者たちとその支持者たちが五番街の路上に溢れ出し、警官隊によって歩道に押し戻される騒ぎがありました。
暴徒鎮圧装具に身を固めた警官隊が歩道にデモ隊を押し戻しましたが、この間交通がマヒすることになりました。
抗議者たちが声をそろえて叫んでいました。

「私たちが国民なのだ!私たちは団結する!」


〈ニューヨーク〉

マンハッタン地区の銀行やその他の企業対するピケに出発する前、およそ100人の抗議者たちがブライアント公園に集結していた、とCBS局内にあるAMラジオ局のWCBSニューヨークが報じました。
抗議活動を組織した団体からデモ隊に対し交通を遮断してしまうよう呼びかけがありましたが、目立った混乱は起きませんでした。

「企業が議会に圧力をかけて国の政策が捻じ曲げられてしまう光景を、私たちはさんざん見せつけられてきました。」
『ウォール街を占拠せよ!』の主催者の一人であるアレクシス・ゴールドスタインがWCBSに語りました。

トウモロコシの粉と思われる白い粉末を入れた脅迫状が、いくつかの機関に送りつけられました。
このうちの3通は5月1日に届きましたが、2通は報道機関であるウォールストリート・ジャーナル社、フォックス・ニュース社へ、残る1通はシティバンク・グループ本社宛てのものでした。
中のメッセージにはこうありました、『楽しいメーデーを…』。
前日には7通が銀行各社、そしてマイケル・ブルームバーグ・ニューヨーク市長に届きました。

フィラデルフィアでは2名の活動家が『フィラデルフィアを占拠せよ!』抗議行動中に逮捕された、と警察が発表しました。
100人以上のデモ隊は銀行が立ち並ぶ市内の繁華街をデモ行進し、街の中心部に向かいました。
デモ隊がウェルファーゴ銀行の支店前に集結すると、網の目になった道路上で交通がストップし、抗議者たちは数ブロックの間を行進し、車がひしめく道路上で座り込みを行いました。


〈フィラデルフィア〉

アトランタでは約100人が、不法移民を対象とする法律が昨年可決されたジョージア州議会議事堂の前に集まりました。
彼らは移民法を強化するため、州政府と連邦政府のが歩調を合わせるのをやめるよう求めていました。

シカゴの繁華街では、バンクオブアメリカの支店の前に75人が座り込んで入り口を封鎖していた、とCBSの系列局WBBMシカゴが報道しました。
警官隊が出動しましたが、1日の午前中時点で逮捕者はいません。
この後座り込みを行っていた人々は、移民の権利を守るグループに合流するため公園に向かいました。
この後再び繁華街に戻り、一緒にデモ行進を行う予定です。

こうした平和的な抗議活動の一方、クリーブランドでは3人のアナーキストを含む5人が橋の爆破を目論んでいました。
しかしFBIのおとり捜査員が紛れ込み、爆発物が動作しないよう処置したため、一般市民への脅威は発生せずに済みました。
この後FBIが全員逮捕しました。
『クリーブランドのメディアを占拠せよ!』のコーディネイターのヤコブ・ワグナーは、逮捕された容疑者のうち数人が彼らの集会に参加していたが、連携しての活動は無かったと述べました。

ボストンでは昼間人々が市役所までのデモ行進を行う一方、夜には『資本主義の死のための路上葬儀』が計画されているとWBZボストンが伝えました。
ボストンの抗議活動グループは、仕事や学校、そして買い物に行かずにデモに参加するよう呼びかけています。

サンフランシスコでは、フェリーを運航する労働者が『ウォール街を占拠せよ!』抗議者たちと一緒にストライキに入ったため、ゴールデン・ゲート・フェリーサービスが運行を休止したと、CBS系列局KCBSが伝えました。
休止は午後2時まで続き、約6,000台の車両に影響が出ました。
50人の港湾労働者がサンフランシスコ・フェリー埠頭でピケを張りました。
『ウォール街を占拠せよ!』抗議者たちがゴルデン・ゲート・ブリッジの封鎖を試みましたが、繰り出したヘルメット、警棒を装備した警官隊に阻止され、ラッシュアワーの通行は確保されました。

オークランドでは少なくとも4人の活動家が金融機関の保管庫に侵入しようとした、として警官隊が催涙ガスを発射しました。
市役所付近で交通妨害を行おうとした数百人に向け、警官隊がガス弾を発射したかどうかは確認がとれていません。
同じオークランド市内のレストランでは、メーデーのデモ達の数十人が占拠しようと入り込み、中にいた従業員や常連客、オーナーとの間で衝突が起きました。
警官隊が駆けつけるまでの短い間、双方は取っ組み合いを演じましたが、原因はメーデーの抗議活動の実行委員会が『ゼネスト』を呼びかけたにもかかわらず、このレストラン『ルディーの何でも美味しいカフェ』が営業を続けているのに対し、デモ隊の一部が激高したためでした。
結局このレストランは、営業を続けました。

ロサンゼルスではロサンゼルス国際空港の近くの大通りが、組合労働者がメーデーのストライキや抗議行動のステージにしてしまったため、交通がストップしました。
数百人の空港労働者がセンチュリー大通りをデモ行進したため、警官隊がこの通りを通行止めにしました。しかし大きな混乱は報告されていません。
航空機の客室清掃や小荷物の集配などを行う非正規労働者が、待遇の改善を求めて一日間の抗議行動を行ったのです。

また移民問題の解決と経済的平等の実現を求め、大勢がロサンジェルスの繁華街でデモ行進を行いました。

シアトルに現れた全身黒ずくめの一団が繁華街で窓ガラスを割り、道路を走り回って交通妨害を行いました。

そして再び海外では、暗く重い灰色の空がこの国が置かれた状況を象徴するマドリッドで、25歳のアドリアナ・ハイメがこう打ち明けました。
3カ国語を操り、大学で通訳としての資格を取得したにもかかわらず、大学で半端仕事と蔑まれるような職ではあっても3年間働ける予定でしたが、それが3ヶ月に短縮されてしまいました。失業して6ヶ月になる彼女はどんな明るい未来も描けない、と肩を落としました。
「私はこの国の若者には未来が無いことを訴えるため、ここにやってきました。」
彼女はマドリッドを南北に貫く大通りの上を歩きながら、国の保険政策、教育予算のカット、その他の緊縮策を糾弾していました。
たくさんの人々がアルファベットのOの文字の中にはさみを描いた白と黒の『NO』の看板を掲げていました。

スペインの首相マリアーノ・ラホイは、肥大した赤字を削減し、スペイン財政の信頼を取り戻し、24.4パーセントに上る失業率を下げようと必死の努力を続けています。
そしてEUからの資金援助に頼るしかないギリシャ、アイルランド、ポルトガルのグループに自国も入らないよう奮闘しています。

44歳の公務員のアナ・ロペスは、一般労働者の救済に政府は冷淡で何もしないし、経済危機を利用して銀行が利益を得ていると主張します。彼女にとって今年のメーデーはこのことを訴えるため、特別の意義がある、と語りました。

「この国には現金が無い訳ではないのです、どこかに飛んでった訳ではないのです。あるべきところに無いだけなのです。今は銀行がしっかりと抱え込んでいます。」
「そして政治家は、銀行のあやつり人形に成り下がってしまいました。」


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国民ひとりひとりの声より、まず企業の要求を通す日本の政治。
原発の問題に至っては国民の要求を無視し、『一部の業界』あるいは『一部の経済人』の要求を通そうとすらしています。
「いつものことだ、仕方が無い…」
と今回もあきらめますか?

世界の名も無き人々、市民たちはあきらめていません。
私も次の世代、自分も懸命に育てた子供たちに、このままの姿の日本を引き継ぐのは申し訳ない、と思っています。
私たちはひとりではありませんし、真の民主主義を願う人々は世界中にいます。

私の好きな作曲家アロン・コープランドの「名も無き市民のためのファンファーレ」(一般的な邦題は「市民のためのファンファーレ」これではこの曲の真意が伝わりません。the common man という原題には「名も無く、地位も無い平凡な市民、しかし人間としての良識をしっかり持っている人」の意味が込められていると思っています。)という、短いながら素晴らしく感動的な曲をお聴きいただけませんか?
これから息の長い戦いに取り組もうとなさる皆さんにお贈りします。

【 ヴァーモント・ヤンキー原発再稼働初日、抗議デモ隊の130名逮捕 】

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アメリカNBCニュース 3月23日

ヴァーモント州ブラットルボロ
3月22日木曜日、ヴァーモント・ヤンキー原子力発電所の運営企業の本社近くで逮捕された130名の反原発運動家の中に、93歳の女性活動家の姿もありました。この日は40年の耐用年限の延長を認められた同原発の再稼働1日目に当たります。

マサチューセッツ州ノーザンプ トンからやって来たフランシス・クロエは、ヴァーモント・ヤンキー原子力発電所の稼働は近隣の住民に重大な脅威をもたらすと考えており、 同発電所の稼働停止を求めています。
「歩きながら私の頭に浮かんだ のは、福島第一原発の事故とそのために苦しみづけているすべての周辺住民のことです。そんなことがニューイングランドで起きてほしくないのです。」
クロエは昨年日本で発生した巨大地震と津波により、重大事故に見舞われた原子力発電所に言及しました。

福島第一原発の事故における日本の対応は、チェルノブイリ事故へのソビエト連邦の対応に酷似していました。

彼女はこれまでデモによって何度逮捕された経験があるか尋ねられると、こう答えたのです。
「まだまだいけるわよ。」

ブラットルボロの原発運営会社には誰も近づけないようロープが張られ、警官隊が厳重な警戒を行っていました。
逮捕は極めて静かに行われ、衝突や混乱はなく、これはデモ隊に対し警察が逮捕後の取り扱いについて、あらかじめ説明を行っていたことによるものと見られます。

▽不法侵入

ブラットルボロ警察署長のジーン・リンは公式声明の中で、130名以上が不法侵入の疑いにより逮捕されたと発表しました。そして取り調べの後、全員が釈放されたと述べました。
地元の新聞は22日のデモは、この25年間のヴァーモント州内の抗議活動としては最大規模のものであったと報じています。
ヴァーノンの南16キロにある原子力発電所では正常に操業が続けられたと、会社側のスポークスマンが語りました。
「我々はこの発電事業を支えて くれる人々に感謝する一方、平和的に抗議活動を行う人々の権利も十分に尊重するつもりです。」
運営会社のスポークスマンであるラリー・スミスが公式声明の中でこう語りました。
「施設内でのわが社の従業員は、慎重に業務を行っています。これは毎日のことですが、彼らは安全を守るため、神経をレーザーのように研ぎ澄ませています。」

▽稼働停止を!

約1,000名のデモ隊はブラットルボロの中心街にある公園に集まり、そこから運営会社の本社まで約5キロの道のりをデモ行進しました。
何人かは竹馬に乗って、別の人々は顔に『もうたくさん、放射線障害にはなりたくない!』と書いたペイントを施していました。
そしてみんなでシュプレヒコー ルを繰り返していました。
「原子炉を稼働停止せよ!」

ヴァーモント州知事のピー ター・シャムリンは反対派に同情的であり、以下のように語りました。
「私はこの古い原子力発電所が 操業延長の許可を受けたことに対する、私を含めた多くの人々の不満を表明するため、このブラットルボロで平和的に抗議活動を行った人々を全面的に支持します。」

http://usnews.msnbc.msn.com/_news/2012/03/23/10822517-hell-no-we-wont-glow-dozens-of-anti-nuclear-activists-arrested-at-vermont-yankee-protest

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90歳のおばあちゃんが自らの信念を表明するため元気にデモに参加したり、警察がデモ隊に『説明責任』を果たしていたり、デモを受ける側の企業が相手の権利を尊重すると発言したり、デモでありながら、話し合いのルールが守られてるのは見習うべきだと思います。

これまでツイッターで何度か散見したことがあるのですが、日本では反原発デモに参加し静かに行進していた人が、警備をしている警官に「脅された」例があるようです。
こんなことを警察側が行えば、『ウォール街を占拠せよ!』などに関する報道の仕方をこれまで見てきた限り、アメリカのメディアなら徹底的に警官側を「叩く」でしょう。
しかし、ここは日本。
「剣より強いペン」を握っているはずの日本の、特に近年のメディアは、国民一人ひとりの権利を守ることに、それほどの熱意は持っていないように感じます。
しかし幸いなことにはインターネットの普及により、ツ イッターやフェイスブックが使えるようになり、「虐げられた」個人が救われる機会が増えてきたように思います。

ツイッターやフェイスブックをもっと上手に活用し、『日本人の良心』や『日本人の良識』をつないでいきたいものです。

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【 米でメーデーのデモ隊が一部暴徒化 】

アメリカNBCニュース 5月1日

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5月1日は世界中で、そして全米で労働者の権利を主張するための抗議行動やデモが行われました。
そしてニューヨークでは、冬の間は活動がほとんど休止状態 だった『ウォール街を占拠せよ!』の抗議活動が再燃しました。

抗議の対象の一つは銀行です。
この抗議活動の矛先は世界的にも有名なバンク・オブ・アメリ カ、チェース・マンハッタン、シティバンクに向けられたのです。
一方で昨年の秋『ウォール街を占拠せよ!』デモ隊と警官隊の 激しい衝突が起きたカリフォルニアでは、再び小競り合いが再燃しました。

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【 大型ジェット機の墜落実験・生存率の高い座席はどこ?】

アメリカNBCニュース 5月1日

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これはジェット機が墜落した場合どうなるかを検証するための実験を行った際の映像です。
実権では使い古された無人のボーイング727型機をメキシコ砂漠の無人地帯に誘導し、墜落させました。
機体の前半分は大破し、後部座席は原形をとどめており、こちらの方が生存率が高いようです。爆発は起きず、この点も生存率に関わることになるでしょう。

【プルトニウム大国ニッポン – 懸念を深める世界】[ワシントン・ポスト]

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「核兵器を持たない国家の中、最大量のプルトニウムを保有する日本」

チコ・ハーラン / ワシントン・ポスト 3月28日


〈写真 : 地震と津波により破壊された東日本の沿岸の復旧は遅々として進まない。この地の住民達は何とかして希望をつなぎ止めようと、きわめて不自由な暮らしに必死に耐えている。〉

日本がこれまで何十年もかけて備蓄したプルトニウムは、資源の乏しいこの国にとってスマート・エネルギーの原料になるはずでした。
しかし昨年発生した福島第一原発の事故により、世界中のテロリスト集団が核物質の入手を画策し始め、世界中が懸念を深める中、備蓄されたプルトニウムは負の資産に変わりつつあります。

3月に韓国のソウルで開会された原子力安全サミットの会場で、日本の野田首相は日本の原子力発電所における誤った考え方である『安全神話』について言及しました。
彼は福島第一原発で発生した核燃料タンクの断裂のような事故が本当の危機を作り出すと述べ、以下のようにつけ加えました。
「人間が行う破壊活動の方が、いかなる自然災害よりもさら大きな試練に私たちを追い込むことになるでしょう。」

日本では福島第一原発の事故以来、原子力発電に反対する運動が巻き起こり、現在54基ある原子炉の内1基だけが稼働中であり、他の原子炉はすぐには稼働させられない状況にあります。これは日本では分離プルトニウムの使い道がほとんど無い状態であることを意味します。
今回のサミットではアメリカ政府の提案により、もしこれらのプルトニウムを移動することになった場合、どうすれば安全を確保できるか、それを検討するための会議が来年日本で開催されることになりました。参加国は日本、韓国、米国、英国、フランスの5か国です。

「ほんの一握り、リンゴほどの大きさのプルトニウムがあれば、数十万人を殺害し、地球規模の危機を引き起こすことができるのです。」
オバマ大統領がこのように指摘しました。
「極端に危険な物質、分離プルトニウムのようなものを、もうこれ以上蓄積し続けるわけにいかないことは明らかなのです。これからはこうした物質が絶対にテロリストの手に落ちないよう、対策を施さなければなりません。」
オバマし大統領はソウル外国語大学でのスピーチでこのように述べました。

アメリカの9.11委員会はテロリスト・グループのアルカイダが核物質を手に入れようと暗躍しているとの報告を行いましたが、その他のテロ集団、たとえば1995年に東京都内で地下鉄にサリンをバラまいたオウム真理教のような団体も、核物質の入手をねらっていることを突き止めています。

核分裂性物質国際委員会によると、世界には約500トンのプルトニウムが存在します。(高濃縮ウランは約1,440トンあります)
同委員会の2011年の報告によれば、世界の核兵器『非』保有国の中で最大量のプルトニウムを保有しています。

日本のプルトニウム保有量は約10トン、1,000個以上の核兵器を製造可能です。
それを日本中のさまざまな形の貯蔵施設や原子力発電所の中に保管しています。

これは世界で最も野心的な非軍事的核プログラムのひとつ、日本の核燃料リサイクル・システムが理由のひとつです。
日本は全電力量の半分を原子力発電によって賄おうとしているだけでなく、使用済み核燃料の再処理を行ってプルトニウムを抽出し、それをまた核燃料として再利用する原子炉の実用化を目指しているのです。
世界中のほとんどの国々は、使用済み燃料についてはそれをただ保管するだけというそれ程経済的ではない方法を選択していますが、この使用済み核燃料 - 核廃棄物をどうするかという問題は、各国における大きな懸念材料であり、論争の的になっています。
さらに日本では福島の事故発生以前に、プルトニウムの再利用を行う高速増殖炉の開発が大幅に遅れ、技術的問題に直面していました。

世界中の科学者がウラン鉱物の地球の埋蔵量はきわめてわずかでしかない、と結論づけた何十年も前に、日本は廃棄物として取り出したプルトニウムを再び燃料として再利用する高速増殖炉を着想しました。
分離プルトニウムは新たな燃料として生まれ変わるはずでした。
しかしその後、世界は採掘できるウランの量が当初予想したよりも、ずっと豊富に存在することが知られるようになりました。

ここに至って、プルトニウムの備蓄を続けるという発想の正当性は徐々に失われていったのです。

「核燃料リサイクルの考え方は30年から40年前、世界のウラン埋蔵量はわずかなものだと考えられていた時代の産物です。」
オバマ大統領の大量破壊兵器と核の脅威に関する上級顧問である、ローラ・ホルゲートが語りました。
「しかし現在では、こうした考え方は過去の遺物になっています。それよりも現在は、分離抽出されたプルトニウムが世界中のテロリストの視野の中にとらえられている、そのことの危険性に目を向けるべきなのです。」

http://www.washingtonpost.com/world/asia_pacific/japan-has-lots-of-plutonium-on-hand-little-way-to-use-it/2012/03/27/gIQA7jjyeS_story.html

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日本の外交「下手」については、私が小学生だった1960年代からずっと指摘され続けてきました。
しかしそれは単に外務省だけの問題ではなく、そもそも日本という国の運営方針がガラパゴス的であることが原因となっていることを、はからずもこの記事が明らかにしています。
何がガラパゴス的か?

福島第一原発の事故が、ここまで深刻になった原因のひとつに、核貯蔵施設でもなく、再処理施設でもない福島第一原発が、『限度以上』の核燃料を大量に保管していたことが世界から指摘されてます(その記事を訳して、この【星の金貨】のどこかに掲載しているのですが、自分でも見つけられませんでした、すみません)。

いま世界が日本に求めているのは、福島第一原発の事故について徹底的に調査し、すべての事実を公表して、世界の行く末に大切な情報を提供すること。
そして最も適切な事故処理を行い、一刻も早く放射性物質の流出を止めることです。

ところが、なぜかプルトニウムを大 量に抱え込んで、世界が懸念を深めている。
プルトニウムが必要な『もんじゅ』も、世界から「なぜ?」を突きつけられている (http://kobajun.biz/?p=1932 )。

そして、一部の問題については『懸念』が『いらだち』や『憎悪』に変わり始めている。
こんな形で日本という国が『孤立』 していくことを望む国民は、まずいないと思うのですが、いかがなものでしょうか?

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【 再建中のNYC国際貿易センタービル、エンパイヤステート・ビルの高さを更新 】

アメリカCBSニュース 4月30日2004年から始まった9.11により破壊された国際貿易センタービルの再建工事を、[アースカム.com]が15分おきに撮影した写真をつなぎ合わせた動画です。
9年間の工事を2分間で見ることが出来ます。
現在も工事中の新国際貿易センタービルは、高さが1,250フィート(375メー トル)に達した4月30日時点で、9.11以来世界一に返り咲いていたエンパイヤステートビルの高さを更新しました。

〈リンク・コード〉
http://www.cbsnews.com/video/watch/?id=7407056n&tag=exclsv

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削除されたニュース【 アメリカ西海岸への東日本大震災のがれき漂着、数世代にわたり続く 】

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※私が内容を確認できたのはWEB Only版。テレビ放映された『本編』はすでに『諸事情に鑑み、削除』されていました。
このWEB Only版も日本時間午後7時には削除されてしまいました。その前に入手しておいた埋め込みコードを使ってみますが、何も表示されない可能性があります。
なお、訳文は全文翻訳ではなく、要約になります。

アメリカNBCニュース 4月25日

昨年3月11日に発生した東日本大震災によるがれきが太平洋を漂流し、アメリカ西海岸への漂着が始まりました。
アメリカのワシントン州、アラスカ州、そしてカナダのブリティッシュ・コロンビア州へのがれき漂着は今後、数世代にわたり続く見込みである、とアメリカの科学者が指摘しました。
海に浮かべるブイや別途ボトルや缶類、日本語が書かれた食材用コンテナなど、その量の多さにアラスカ州カヤック諸島の住民たちは驚くばかりです。

【 米国最大の原子力発電会社元会長兼CEO『もうこれ以上、原子力発電を続けても良いことは無い』】[フォーブズ]

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「今後ますますその経済性は悪化する」

フォーブズ 3月29日


〈 写真 : バーモント・ヤンキー原発の稼働反対デモ 〉

アメリカ最大の原子力発電会社エクセロンをこのほど引退した最高経営責任者(CEO)は、
「アメリカ合衆国において原子力発電は、新たに開発すべきエネルギー源として経済的には見合わなくなった。」
と木曜日、シカゴで発言しました。

彼によれば、遠くない将来、原子力発電は経済的に見合わない事業になります。
22か所の原子力発電所を運営するエクセロン・コーポレーションの会長兼CEOを3月12日に退職したジョン・ロウ氏が、さらにその他の原子力発電所についても言及し、このように述べました。
「始めにはっきり申し上げますが、これまで私が愛着を抱いていない原子力発電所は一か所もありません。」
「そう申し上げた上で、このこともはっきり申し上げなければなりませんが、本日ただいまこの瞬間から、新たな原子力発電所を建設することには全く意味がありません。」

シカゴ大学のハリス・スクールで公共政策の授業を受けている50名ほどの人々に向かい、スライド映写を織り交ぜ、ロウ氏は共和党が好む『やはり王道は化石燃料』のシナリオ、民主党が好む『再生可能エネルギーへの移行』シナリオ、様々なエネルギー源から条件ごとに効率の良い選択を行う『ケース・バイ・ケース』シナリオなどを比較しながら、講演しました。

水圧破砕によるシェールガス・ブームが発生した結果、アメリカ市場には天然ガスが安い価格で豊富に供給されるようになり、その結果としてすべての分野で新たな局面を迎えることになりました。
天然ガス先物取引価格は豊富な供給に裏打ちされ、今日1千立方フィートあたり2.15ドルと、ここ10年で最低の価格になったことをAP通信が報じました。
「私は原子力発電に一生を捧げてきた人間です。しかしこれ以上原子力発電を続けても、もう良いことはありません。現在すでに経済的に見合わなくなっているだけではなく、今後ますますその経済性は悪化していくでしょう。」

原子力発電については、特に新しい小さな一体型原子炉のものが現れ、オバマ政権が一貫して支持しています。
しかし原子力発電に関するロウの悲観論は、日本で発生した福島第一原発事故以来、他の原子力専門家の発言によって一層悲観的なものになりました。
一方でロウは福島の事故発生以来、原子力発電の政治的な弱点については触れようとしませんでした。
彼の議論は経済的側面に限られており、彼の見解についてエクセロンという企業そのものは関わりが無い、と付け加えました。

ロウ氏が語ったところでは、その選択が環境保護の上で最良の方法であること考えていたComEd(イリノイ州の電力会社、現在はエクセロンの子会社)の最高経営責任者であった トム・エアーズがエクセロンの一連の原子炉建設を行いました。
しかしエアーズは、原子炉建設が軒並みその当初予算を上回るようになった頃には、アルツハイマー病に苦しむようになっていました。そして2007年にこの世を去ったのです。

「原子力発電については安全対策等に、これまでとは比較にならない費用が必要とされるようになりました。核廃棄物の処理費用や環境への負荷など、その影響も複雑すぎてすぐには理解することが不可能です。かつてと異なり原色発電事業の将来性は、楽観は許されないのです。」
かつて2003年にエクセロンの最高経営責任者(CEO)と会長職に就任したロウ氏がこう語りました。

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【スペースシャトル時代の終わりにレゴが捧げる賛辞】

ウィリアム・グッドマン / アメリカCBSニュース 3月9日

NASAのシャトル時代は終わったかもしれません。
しかしそのことが、我々全員から「最終的なフロンティア」に対する情熱と愛情が、もはや失われてしまったことを意味するわけではありません
スペースシャトル時代の終わりに当たり、1人の男性がレゴを使って捧げた驚くべき賛辞をご覧ください。

このビデオはYouTubeユーザーの『vinciverse』によって投稿されたものですが、彼のコメントはこうです。

『スペースシャトル時代の終わりに捧げる私のレゴを使った賛辞です。
本物は引退しますが、この機械がまだまだ飛ぶことができるということを、実際のところはおもちゃですが、証明して見せたいと思います。

今回の発射はドイツ中部で行われ、シャトルは高度3,500メートルに達することが出来ました。
ヘリウムガスを充てんした風船を使い、GPS発信機を取り付け、レゴ・スペースシャトル・モデル3367は旅立ちました。

私は、このプロジェクト可能にしてくれたスティーヴ・サンマルティノと、今回のトライに理解を示してくれたドイツ政府の航空管制当局に感謝します。』

このサイトについて
ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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