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安倍首相、日本の軍事負担の増大を公約、日米安保条約の下で

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所要時間 約 7分

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高額な米国製兵器の購入を、際限もなく増やし続ける安倍首相

米国と不即不離の強力な軍事的連携の一方的拡大を明言した安倍首相

日本国民の負担が大幅に増加することについて、国民への重要事項の説明がないまま

                     

写真 : 2020年1月19日(日)東京の迎賓館で日米安全保障条約調印60周年記念レセプションを開催し、ドワイト・D・アイゼンハワー前米国大統領の曾孫のメリル・アイゼンハワー・アトウォーター(左下)、孫娘のメアリー・ジーン・アイゼンハワー前米国大統領の孫娘(中央)と一緒に写真におさまる安倍首相。

                 

山口真里/ AP 2020年1月19日

                      

                  

2020年1月19日日曜日、安倍首相は戦後日本の防衛体制の基盤となった日米安全保障条約調印60周年記念レセプションの席上、「宇宙空間およびサイバースペース」における自国の役割を強化することを誓約しました。

                   

日米安全保障条約調印当時の岸信介首相は安倍首相の祖父にあたる人物ですが、1960年1月19日にワシントンでドワイト・アイゼンハワー大統領とともにこの条約に調印しました。
日米安保条約は、数万人の米軍の日本への駐留とアメリカ軍艦船の日本への配備を認めるものです。
その代わり米国は、敵の攻撃を受けた場合には日本を守る義務があります。

                    

「私たちは、日米を、互いに守り合う関係に高めました。日米同盟に一層の力を与えました。」
安倍首相は冒頭の挨拶の中でこう語りました。
「これからは、宇宙、サイバースペースの安全、平和を守る柱として、同盟を充実させる責任が私たちにはあります。」

              

                

記念式典はアメリカ政府が日本政府に対し在日米軍の駐留費用についてもっと多くの財政負担をするよう、そして台頭する中国の存在を前にアジア太平洋地域で存在感を減らし続けるアメリカ軍に代わり、もっと大きな防衛的役割を果たすよう圧力を加える状況の中で開催されました。

                  

「安全保障をめぐる環境の変化が続き、新たな課題が生じる中で、日米同盟を一層強化し深めることが不可欠です。」
ドナルド・トランプ大統領は記念日に合わせて声明を発表し、その中でこう語りました。
「今後、相互の安全保障体制への日本の貢献度がさらに大きくなり、同盟関係が引き続き発展していくと確信しています。」

                  

                    

二国間の安全保障条約は当初、ソビエト連邦の脅威に対する抑止力として、アジア太平洋地域での米国の存在感を大きくするために考案された冷戦時代の遺産です。
ソビエト連邦の崩壊以降アメリカ政府と日本政府はこの条約を、中国と北朝鮮の台頭による新たな脅威に直面しているアジア太平洋地域の安定と繁栄を維持するための柱として定義仕直しました。

              

19日日曜日の記念式典は、条約に署名した2人の日米の代表の孫が歴史を振り返る機会にもなりました。
安倍首相は開会の挨拶でゲストであるメアリー・ジーン・アイゼンハワーに、1957年にニューヨーク近郊のバーニングツリークラブでドワイト・D・アイゼンハワー前米国大統領と自分の祖父である当時の岸首相とがゴルフをし、条約の調印につながる友情を育んだと語りました。

                  

安倍首相とメアリー・アイゼンハワーは一緒にレセプションホールの外に展示されていた、一緒にゴルフをする2人の祖父の写真を見ていました。

                   

アイゼンハワー大統領は1960年の後半、条約の批准式と可能なら今度は日本でゴルフラウンドをするために東京を訪問する予定でしたが、安保条約に反対する反米運動がエスカレートし、計画は実現しませんでした。
岸首相も辞任に追い込まれました。

               

安倍首相はアメリカ軍との連携を今以上に強化するため、アメリカ軍との協力と武器の互換性を高めることにより、日本の自衛隊の国際的な役割と能力の強化をを求めています。
アベ首相はさらに、第二次世界大戦に敗戦した後アメリカ占領軍の手で起草された平和主義に基づく日本国憲法を改定するという、祖父の代から引き継ぐ宿願を実現するために奔走しています。

                     

2015年、安倍首相は日本国憲法の再解釈を行い、同盟国の軍隊の援護のため日本の武力行使を可能にしました。
安倍首相はさらに台頭する中国と北朝鮮のミサイル開発の脅威をことあるごとに強調し、日本の防衛予算の増額を続けています。

                              

                   

トランプが3年前アメリカ大統領に就任して以来、日本政府は米国との貿易黒字を削減するためだとして、F-35ステルス戦闘機などの高額なアメリカ製兵器の購入量を増やし続けています。

                 

https://apnews.com/c98ae25c78cec44a6ae26349c72b1ab9

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なぜ高等教育予算や研究開発予算を削ってまで、無人島を守るために莫大な国家予算をつぎ込まなければならないのか、私にはその価値観が理解できません。

まして平和憲法の下で戦争行為に手を染めなくて良いはずの自衛隊員の命を、無人島防衛のために危険にさらさなければならないのか、理解の外です。

                  

その辺りの戦後日本の平和国家としての成り立ちを無視しているのが安倍政権です。

そうした政権の存続を許す日本人の政治センスの無さ、危機感の無さの方が、東シナ海の状況より、よほど危機的状況にあると思います。

福島第一原発の事故収束・廃炉作業計画を変更、重要なステップに遅れ《後編》

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高過ぎる放射線量やその他のリスク、福島第一原発の事故収束・廃炉作業は極めて困難

2030年までに推定770,000トンの固体の放射性核廃棄物が積み上がる

巨額の費用、気の遠くなるような長さの作業期間、私たちは『最後を見届ける』ことはできるのか

                   

2012年3月11日時点の福島県大熊町にある福島第一原子力発電所。左から1号機、2号機、3号機の原子炉。                   
日本は津波で破壊された福島第一原発の事故収束・廃炉作業のロードマップを2019年12月27日金曜日に改訂し、2011年のメルトダウン事故以降冷却用プールに残されたままになっている数千の使用済み核燃料ユニットを取り除く日程をさらに遅らせました。

山口真理 / AP通信 2019年12月27日

                 

日本は津波で破壊された福島第一原発の事故収束・廃炉作業のロードマップを2019年12月27日金曜日に改訂し、2011年のメルトダウン事故以降冷却用プールに残されたままになっている数千の使用済み核燃料ユニットを取り除く日程をさらに遅らせました。
使用済み核燃料ユニットを取り除いて安全な場所に保管する行程は数十年にわたる事故収束・廃炉作業プロセスの中でも重要なステップですが、高過ぎる放射線量やその他のリスクによって、予想される作業は極めて困難なものです。

               

しかし日本政府と発電所の運営者である東京電力は、30年から40年という作業完了目標を変更しませんでした。

                  

福島第一原発の事故収束・廃炉作業がどのような問題を抱えているのか、改めて検証してみましょう。

                

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は 中間貯蔵-1.jpg です

               

4. 770,000トンの放射性核廃棄物

                 

日本は福島第一原発の破壊された原子炉から排出される高放射性の溶融燃料やその他の高濃度の放射能に汚染された廃棄物をどう処分するのか、具体的な計画を立てられずにいます。
東京電力は核燃料デブリを取り出した直後の10年間の計画をまとめることになっています。

                 

これらの核廃棄物を安全に管理するためには、その質量を圧縮し、放射能の濃度を下げるための新しい技術が必要です。
東京電力と日本政府は、福島第一原発の原子炉から取り除いた高濃度のむ放射能に汚染された核廃棄物やがれきを保管するための施設を建設する予定だと語っていますが、建設場所を確保した上で周辺の住民の同意を得ることなどできそうにありません。

                

そして2030年までに推定770,000トンの固体の放射性核廃棄物が積み上がることになります。
これに含まれるのは、汚染されたがれきや土砂、放射能汚染水を処理することによって生じる放射性物質の滓(スラッジ)、廃棄タンク、その他の廃棄物です。
これらの廃棄物は2028年までに策定される計画の下で、安全に保管するために分類、処理、圧縮されることになっています。

                

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は 福島第一廃棄物-1.jpg です

5. 8兆円

              

日本政府は福島の事故収束・廃炉作業の費用を8兆円(730億ドル)と見積っていますが、被災者への補償、周辺地域の除染、中期貯蔵施設の建設費用まで含めると、合計額は推定で22兆円になると述べています。

                  

シンクタンクである日本経済研究センターは、放射能汚染水の海洋投棄が不可能になり、トリチウム除去技術を開発実施せざるを得なくなった場合には、事故収束・廃炉作業だけで51兆円を要すると見積もっています。

               

6. 10,000人の労働者

                 

今後数年間で年間10,000人以上の労働者が必要になり、その約3分の1が放射能汚染水に関連する仕事に割り振られることになります。
何十年にもわたる事故収束・廃炉作業のために経験豊富な労働力を確保することは、急速に高齢化し人口が減少している日本においては非常に難しい課題です。

                

原子力規制委員会の更田豊志委員長は、最近福島第一原発で続いている軽微な事故の原因が労働力不足である可能性があるとして懸念を表明しました。

                 

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は 1106214.jpg です

                

東京電力はこれまでよりも多くの非熟練外国人労働者の入国と就労を許可する日本の新しい政策の下で、事故収束・廃炉作業に従事させるためにこうした労働者を雇用する意向を表明しましたが、言語の問題と安全性の懸念に対応するよう求める政府の指示に従い計画は保留されたままになっています。

                    

《完》

https://apnews.com/d1b8322355f3f31109dd925900dff200

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【 放射能汚染水の海洋投棄、最悪の事態を恐れる漁業関係者 】ニューヨークタイムズ - 《前編》https://kobajun.biz/?p=37648 & 《後編》https://kobajun.biz/?p=37658 でご紹介した通り、一番重要なのは被災地・被災者の今後の生活がどうなるのか?ということのはずです。

今日の朝刊に2020年東京オリンピックの聖火リレー・ルートに、予定から外されていた双葉町も加わることになったという記事が掲載されていました。

【 偽りの『復興オリンピック』: 復興から置き捨てられた町、そして人々 】AP通信 -《前編》https://kobajun.biz/?p=37467 & 《後編》https://kobajun.biz/?p=37493 の記事をご紹介済みですが、複雑な思いで朝刊の記事を読みました。

                

お祭りの演目に加えられることが何かすごく良いことのように伝えられることが多い日本ですが、聖火リレーが通っても放射線量が下がるわけでもないし、壊された生活基盤の再建が加速するわけでもなく、誰のために聖火リレーは福島第一原子力発電所事故の被災地を駆け抜けていくのでしょうか?

「めんどくさいこと言わずに、一緒に楽しめば良いじゃないか?」

そんな声が聞こえてきそうです。

                  

しかし、本質である問題が解決が困難で複雑であればあるほど、今の政権はそんな場当たり的な『解決』を繰り返しているのではないでしょうか?

その結果、弱者が救いようのない窮地に追い込まれていくのです。

そんな政治は今すぐにでもやめさせなければなりません。

福島第一原発の事故収束・廃炉作業計画を変更、重要なステップに遅れ《前編》

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所要時間 約 10分

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核燃料プール内に残されたままになっている4,700単位以上の核燃料ユニット 

行き場のない120万トンの放射能汚染水               

2021年に取り出し開始『予定』の核燃料デブリ、どこにどうやって保管する?

               

2012年3月11日時点の福島県大熊町にある福島第一原子力発電所。左から1号機、2号機、3号機の原子炉。                   
日本は津波で破壊された福島第一原発の事故収束・廃炉作業のロードマップを2019年12月27日金曜日に改訂し、2011年のメルトダウン事故以降冷却用プールに残されたままになっている数千の使用済み核燃料ユニットを取り除く日程をさらに遅らせました。

            

山口真理 / AP通信 2019年12月27日

                 

日本は津波で破壊された福島第一原発の事故収束・廃炉作業のロードマップを2019年12月27日金曜日に改訂し、2011年のメルトダウン事故以降冷却用プールに残されたままになっている数千の使用済み核燃料ユニットを取り除く日程をさらに遅らせました。
使用済み核燃料ユニットを取り除いて安全な場所に保管する行程は数十年にわたる事故収束・廃炉作業プロセスの中でも重要なステップですが、高過ぎる放射線量やその他のリスクによって、予想される作業は極めて困難なものです。

               

しかし日本政府と発電所の運営者である東京電力は、30年から40年という作業完了目標を変更しませんでした。

                  

福島第一原発の事故収束・廃炉作業がどのような問題を抱えているのか、改めて検証してみましょう。

                  

                

1. 核燃料プール内の4,700単位以上の核燃料ユニット

                    

2011年の東日本大震災・福島第一原子力発電所事故によりメルトダウンした3基の原子炉と事故を免れた他の2つの原子炉建屋内には4,700ユニット以上の燃料棒が残っています。
建屋が破壊されたことにより核燃料プールは野ざらしも同然の状況にあり、万が一別の大災害が発生した場合、プール内の水がなくなってしまえば燃料棒が溶けて大量の放射線を放出する可能性があり、大きな危険を抱え込んでいます。

                 

これまでも繰り返されてきた作業日程の遅延の結果、1号機と2号機の撤去は、当初の2018年の予定から最大10年延期されることになりました。
さらに放射能を減らし、デブリやその他の危険を取り除くためには、さらに複雑で困難な準備が必要です。

                   

1号機の原子炉建屋内の核燃料プールからの核燃料ユニットの除去は、散乱するがれきなどを回収した後に放射性ダストを封じ込めるために巨大な屋上カバーが設置された後、2027〜2028年のどの時点かで始められる予定になっています。

               

2018年1月25日時点の3号基核燃料プール。保護ネットで覆われた中には合計566の使用済み核燃料ユニットが冷却され保管されている。

               

2号機核燃プールでの除去は2024-2026年に開始されます。
3号機核燃プールの作業は2019年4月に開始されており、2021年3月までに566基すべてが撤去される予定になっています。
4号機の核燃プールについては東京電力はすでに取り出しを完了しており、原子炉も正常な状態で停止しており、問題は破壊された原子炉建屋のみになっています。
東京電力は核燃プールに残るすべて核燃料ユニットの取り出しを2031年までに完了させ、その後ドライキャスクに安定した状態で保管するとしています。

            

               

2. 120万トンの放射能汚染水

             

東京電力は福島第一原発の敷地内にある約1,000基のタンクに保管されている120万トンの処理済みの放射能汚染水を海洋中に放出することができずにいます。
これは地域住民の反対、そして福島第一原発の事故によりすでに大きなダメージを受けている福島県の漁業と農業に壊滅的な影響を与える恐れがあるためです。
メルトダウンした原子炉内の溶融燃料を冷却するため毎日大量の水を注入する必要があり、放射能汚染水の量は毎日170トンずつ増え続けています。

                 

経済産業省は2019年12月、放射能汚染水を段階的に海に放出する、あるいは蒸発させる、または両方同時に行う提案を行いました。
東京電力は放射性物質について最大137万トン、または2022年夏までしか貯蔵の継続は不可能だと述べています。

              

2014年11月、放射能汚染水からトリチウム以外の放射性物質を取り除くALPS浄化装置の前に立つ東京電力職員。

                

放射能汚染水を海洋投棄するためには事前に準備が必要であり、残された時間は限られています。
東京電力と日本政府はタンク内の放射能汚染水が別の大地震、津波、あるいは洪水などによって漏出した場合、別の危険が生じる恐れがあると語っています。
さらに2021年から原子炉から取り出すことになっている溶融燃料の貯蔵施設を作るスペースも、敷地内に確保しなければなりません。

                    

浄化装置によって処理済みの放射能汚染水にはまだ放射性物質が残っていますが、東京電力はさらなる処理を重ねることにより、放射性トリチウム以外のすべてを放出可能なレベルまで除去できると述べています。
専門家はトリチウムは少量であれば人間に有害ではなく、世界中の原子力発電所から日常的に放出されていると述べています。

             

3. 880トンの溶け落ちた核燃料 - 核燃料デブリ

                   

               

               

福島第一原発内のメルトダウンした原子炉から推定880トンの溶融核燃料(デブリ)を除去することは、最も困難で世界にも前例のない原子力発電所事故の収束作業です。
これは1979年に米国のスリーマイル島原発で発生した部分的メルトダウン事故の後に処理された量の6倍に上ります。

                   

除去は1〜3号機のうち、ロボットによる内部調査が最も進んだ2号機で2021年に開始される予定です。
側面から原子炉内に入り、大部分が原子炉圧力容器の底の部分に溶け落ちているとみられる溶融した核燃料に到達することができるロボットアームが開発されました。
この側面からの取り出し技術を使用すると、原子炉の上部構造として存在する核燃プール内の核燃料ユニットを同時に取り出すことが可能になります。

                  

溶けた核燃料の除去はスプーン一杯の量から開始され、国際原子力機関の指示に従って慎重に放射能の測定と解析が行われます。
日本政府はさらなる専門知識と知見を重ね新しいロボット開発を行い、除去の規模を徐々に拡大することを可能にしたいと考えています。

                 

                

2031年までの最初の10年間は将来的な進歩に影響を与える重要な段階です。
しかし1号機と3号機についてはそれぞれ放射線量と水位が高過ぎるため準備が思うように進まず、さらなる調査が必要です。

                 

《後編》に続く

https://apnews.com/d1b8322355f3f31109dd925900dff200

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原子力発電というものがいかに欺瞞に満ちたものであるか、そしてどれほど人間を不幸に突き落とすものであるか、福島第一原子力発電所事故をつぶさに見せつけられた私たちが痛感したことであるはずです。

                 

しかしその日本国内にすら原子力発電推進論者、原子力発電所新設の動きがあるというのは、はっきり言ってそこに巨額の利権があるからなのではないでしょうか。

                 

1月16日付の朝刊には『原発再稼働・維持費13兆円』「安く安定」覆る・国民の負担長期に - という見出しで、原子力発電というものが他の発電方法と比べ、文字通り桁違いの費用を要するものなのだということが伝えられました。

しかしそのことは、福島第一原発の事故以降、徐々に明らかにされてきたことであるはずであり、海外のメディアやフェアウィンズ・エデュケーションのアーニー・ガンダーセン氏などが繰り返し指摘してきたはずのことです。

「日本は単一民族国家」麻生副首相

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差別的で心ない発言を繰り返す麻生副総理
日本の高齢化と人口減少の原因は、高齢者と子供を持とうとしない人々のせいだと非難した麻生副総理
ユダヤ人虐殺に関するアドルフ・ヒトラーの動機を擁護しているとも取れる発言も

               

写真 : 2020年1月13日、民族衣装と着物を着た20歳の在日外国人が、東京の新宿地区で開催された成人式に出席するために一緒にポーズをとっています。
日本で最も民族的多様性を持つ新宿区では348,000人の住民の12%以上が外国人です。
13日月曜日、20歳になって成人の日を迎えた約4,000人の約半分が外国人でした。

                 

山口真理 / APニュース 2020年1月15日

                

麻生副首相は、日本は単一の人種、言語、2,000年の歴史がある君主制を持つ世界で唯一の国と表現し、先住民族の存在と日本における人種の多様性を無視しているという批判を浴びることになりました。

                

麻生太郎氏は副総理兼財務大臣であり、安倍晋三首相に対し最も影響力を持つ議員の一人ですが、これまで差別的で心ない発言を繰り返してきました。

                  

「単一の言語、単一の民族で構成され、単一の王朝が2,000年も続いている国家は、他にどこにもない。」
麻生副総理は1月13日月曜日に行ったスピーチでこう述べました。

                

             

麻生副総理(79)は翌日の14日火曜日に謝罪し、日本は他民族による大規模な移民や支配を経験することなく長い歴史を刻んできたという意味での発言だったと語りました。

                

先住民族であるアイヌの人々は何千年もの間北日本に住んでおり、彼らの文化を保護し促進するために昨年制定された法律によってその存在が公式に認められました。

                  

日本政府の統計によれば国内には270万人の外国人がおり、総人口1億2,600万人の2%以上を占めています。
これには1910〜1945年の朝鮮半島の植民地支配の間、自発的または強制的に日本に渡ってきた40万人以上の在日朝鮮(韓国)人と帰化した約36万人の朝鮮(韓国)人が含まれます。

                 

               

昨年、日本はビザの発行要件を緩和し、急激な高齢化と人口減少が進む中で減少する労働力をカバーするため、多くの外国人労働者によって不足分を補うことができるようにしました。

                 

13日に行った演説で、麻生副総理は昨年日本で開催されたラグビーワールドカップにおいて、民族的に多様性のあるチーム日本が成功を収めたことを称賛しました。
麻生副総理はスポーツやその他の分野で国際的な競争を行う際、日本は独自の文化と言語を大切にしつつ「チーム一丸となって」日本の独自性を明確に感じることが大切なのだと強調しました。

                  

昨年、麻生副総理は日本の高齢化と人口減少の原因は高齢者と子供を持とうとしない人々のせいだと非難しました。

                  

2018年、彼はセクシャル・ハラスメントの申し立てに対し、部下だった財務省の最高官僚を追求から免れさせようとしました。

                   

さらにナチス・ドイツによるユダヤ人虐殺に関するアドルフ・ヒトラーの動機を擁護しているとも取れる発言を行い、厳しい批判を浴びていました。

               

https://apnews.com/8296991ddb3ed200b24b8ee571c3ff3b
Follow Mari Yamaguchi on Twitter at https://www.twitter.com/mariyamaguchi

                    

その王朝がササン朝ペルシャなのかアケメネス朝ペルシャなのか、あるいはその出来事が起きた時の英国王朝が チューダー朝なのかウィンザー朝なのかを覚えさせられたことを思えば、日本の天皇家が同じ血統を脈々と受け継いできたことは大したものだと思います。

しかしそれをことさら世界に誇るべきものなのかどうか、私の場合は?です。

まして、単一民族であることをなぜ誇らなければならないのかとなると、まるで理解できません。

第一日本人というのは民族的には先住民族の縄文人に朝鮮半島からの渡来人、『海の道』をやってきた海洋民族の混血民族であろうというあたりの説が最も説得力があると、私は考えています。

              

それに少ないとはいえ自分自身の経験として、これまで交流があったアメリカ人、中国人、ガーナ人などの人々との交流は、自分自身の思考の成長にものすごく貢献したと考えています。

文化や文明は異分子を受け入れることによって刺激され、発展・進歩する例が多く、反対にひたすら従来の殻に閉じこもることに発展性や健全性があろうとは思いません。

                   

本当の愛国とはこれから社会に出ようとする国民が、世界中の人々との融和を図りながら、より大きなスケールで何事かを実現していくことをバックアップしていくことなのではないでしょうか?

アメリカの不沈空母として軍事拠点と化す馬毛島

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日本は今以上に多額の米軍駐留費用を負担する!安倍政権の意思表示

加速するアメリカ軍と自衛隊の抑止力を超えた戦闘態勢の同一化

                  

種子島に隣接する馬毛島の全景

                     

ブラッド・レンドン、ミシェル・リン / 米国CNN 2019年12月6日

                  

もし東アジア地区で戦争が勃発するような事態になれば、東シナ海の隅っこにある8平方キロほどの火山島が米国海軍の不沈空母として使用される可能性があります。
日本政府は今週、日本最南端の、九州本島から34キロメートルの位置にある無人の岩肌が露出している馬毛島の購入を発表しました。
馬毛島ほとんどが非上場の東京にある開発会社が所有する無人島で、以前に計画があった開発プロジェクトによって建設されたものの、その後放棄された交差する2つの未舗装の滑走路があります。

                      

日本政府は滑走路を舗装した後、米海軍および海兵隊の航空機の空母での離発着の模擬訓練に使用する予定だと述べましたが、売買契約について詳細がまだ決定したないため、具体的なスケジュールについては言及しませんでした。

                        

しかし一旦必要な施設等が建設されれば、東シナ海一帯における日本の軍事的影響力を強化しようとしている安倍政権の意向を反映し、自衛隊の恒久的な拠点になる可能性があります。

                 

東シナ海では日本は実効支配している尖閣諸島 - 中国名で釣魚島 - をめぐり、中国との領有権争いに直面しています。

                

「馬毛島の購入は極めて重要であり、日米同盟による抑止力と日本の防衛力強化に役立つ。」
菅内閣官房長官は取引を発表した。
日本に駐留している米軍関係者は購入についてコメントする立場にないと語りました。

               

馬毛島の購入は長年にわたる話題となってきました。
島の大部分を所有するタストン・エアポートは、2019年11月下旬にようやく日本政府と合意に達しました。
馬毛島は日本に駐留中の米軍の再編を行うとする2011年の合意の下で、艦載機着陸訓練の恒久的な拠点として米国が使用するのに適した場所として選定されました。

                    

▽在日アメリカ軍の多様な展開

                

中国のミサイル兵器開発の加速に対応するため、米軍は東アジア地区における戦略拠点を増やすべきであるという指摘に応え、1億4,600万ドルの費用が投入されることになっています。
在日アメリカ空軍の戦闘機のほとんどは、現在6か所の基地に集中しています。
2019年8月に発表されたシドニー大学のアメリカ合衆国研究センターの報告を含む最近の調査では、現時点で入手可能な資料を元に検証する限り、米中の軍事衝突が発生した場合、展開しているアメリカ軍は戦闘の早い段階で中国のミサイル攻撃によって劣勢に立つ可能性があります。

そうした事態を回避するための方法の一つは、より広範囲に米軍の戦術拠点を展開させることです。

写真 : 2017年に沖縄のカデナ空軍基地で『エレファント・ウォーク』作戦の訓練を行う米軍航空機。専門家は、在日米軍が数か所の基地に集中しすぎていると懸念しています。

                  

「これからある程度の時間をかけ、在日米軍は単独および自衛隊との共同使用の両方で、部隊の分散化を進めていくことになるでしょう。」
ベルリン自由大学のアジア地区安全保障問題のアナリストであるコーリー・ウォレス氏がこう語りました。
「基地と設備がより広域に分散させることができれば、日米の同盟軍の戦闘能力を強くすることができます。」

                

理論的に拠点の数を増やせば増やすほど敵はそれを補足圧倒するために設備を拡大せざるをえなくなり、多数のミサイルを発射する必要が出てきます。
地上基地は空母と比べて非常に多くの軍需物資を設備できるため、より重要な存在です。

                 

理論的には航空母艦は一発のミサイルあるいは魚雷で大破させることが可能です。
迅速な修理が可能であるという点においても、複雑な構造を持つ航空母艦より地上基地の方が有利です。

                 

「航空母艦は攻撃・撃沈してしまえば、二度と元には戻りません。」

シンガポールのS.ラジャラトナム国際問題研究機関の研究員コリン・コウ氏がこう語りました。

                   

島の基地ならどうでしょう?
「最低限、沈没することはありません….」
時間と設備人員さえ整えれば、再び基地として機能させることが可能です。」
コウ氏がこう語りました。

                 

▽ 日米防衛関係の弱点

              

新しい基地は、近年緊張が高まっている2つの課題と向き合わなければならなくなった日米防衛協力体制にとっては良い兆候の一つです。
日本国内の米軍基地のある地域では、米軍の活動範囲を人口密集地から遠ざけるよう圧力が高まっています。
一方、米国大統領ドナルド・トランプは、日本など同盟国に対し米軍の駐留費用を米国の納税者に代わって負担するよう迫っています。

                  

前者の問題ではウォレスは、現在日本の本州と沖縄に配備されている米海兵隊のオスプレイ・ティルトローター機が最終的には馬毛島に拠点を移す可能性があり、現在の基地周辺の自治体や住民の負担について一部を軽減することができると語っています。

                     

昨年2月、沖縄県民は法的な拘束力のない県民投票において、米海兵隊の普天間飛行場を沖縄県以外の場所に移転させるべきだという決定を圧倒的多数で承認しました。
この投票は飛行中の米軍機の部品が近くの学校に落下したり、米軍機が海に不時着するなどの事故の後実施されたものですが、それでなくとも米軍基地の要員と地元住民との間では事件がトラブルが多発し、県民感情が悪化していました。

                   

この投票結果にもかかわらず、日本政府・安倍政権は普天間基地を沖縄県内の別の場所に移転させる計画を押し進めました。
同様に馬毛島を軍事基地化する計画について、東に14キロメートル離れた最寄りの島であり地方自治体として馬毛島を管理する種子島は、日本政府の軍事基地化計画に様々な理由から反対する可能性があります。

                 

写真 : 南シナ海上空を飛行するアメリカ海軍空母搭載のE-2Dホークアイ哨戒機と4機のアメリカ海兵隊F-35Bライトニングジェット。

                

シンガポールのS.ラジャラトナム国際問題研究機関のアナリストであるコウ氏は、国際的な視点から見て日本は最も重要な同盟国である米国を満足させると言う意味では的を得た動きをしていると述べました。
「トランプは日本に対しもっと多額の軍事負担をするよう求めています。馬毛島の購入は、日本がもっと多くの米軍駐留費用を負担する意思があることを示そうとする計画全体の一部を形成するものです。」

                 

馬毛島は種子島に近接しているにもかかわらず、現実には誰も住んでいません。
「安倍首相はアメリカとの同盟に関する日本側の負担義務と日本国内の世論に対してバランスをとろうとしているのです。」
コウ氏がこう付け加えました。

                  

写真 : 2016年、北硫黄島上空を通過する米海軍のF / A-18Eスーパーホーネット・ジェット戦闘機。

                      

空母での離発着をしなければならない米軍のパイロットにとって馬毛島は練習基地として最適です。
現在その多くは、山口県の米国海軍岩国航空基地を拠点にしています。
米軍パイロットは現在、「タッチアンドゴー」空母での離発着を想定した訓練を1,360キロ離れた硫黄島で行っています。
馬毛島での訓練が可能になれば、片道960キロメートルも飛行距離を短縮できます。

                  

▽ 抑止力を超える戦闘能力の整備

                  

ベルリン自由大学のウォレス氏は、将来的には馬毛島が日米軍隊間の新たな協力体制、特にF-35ステルス戦闘機を中心にした戦闘体制の整備環境を提供することになるだろうと述べています。
日本は出雲級のヘリコプター空母をアップグレードし、現在は実質的に小型航空母艦と言えるアメリカ軍の水陸両用強襲艦から離発着している米国製のF-35Bジェット戦闘機の母艦とすることを発表しました。
さらに安倍政権は多数のF-35ステルス戦闘機の購入計画を発表しています。

                 

「日本には固定翼の航空機を空母で離着陸させた経験のあるパイロットはいません。しかし馬毛島に建設される新しい軍事施設は、日本人パイロットが米軍パイロットと同様、空母での離着陸にある程度慣れる機会を提供するかもしれません。ただし、日本人パイロットが米軍艦艇に、アメリカ軍パイロットが自衛隊の艦艇で離着陸するクロスデッキの訓練は行われないと思います。」
ウォレス氏がこう語りました。

                   

「しかしアメリカの海軍艦艇で自衛隊のF-35が離発着することが始まれば、それはアメリカ軍と日本の自衛隊の同盟態勢が質的に変わったということを実証することになります。」

                 

https://edition.cnn.com/2019/12/06/asia/japan-us-military-base-island-intl-hnk/index.html

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武力の行使、戦争という手段によって外交問題を解決する、そのロジックを人類はいつまで振り回すつもりなのか?

国家間の問題をただちに個人に置き換えることはできませんが、対人的な問題が発生した場合に、初めは話し合いによって解決を図るが最終的には暴力を使って相手をねじ伏せるという考え方をしている個人は一体どれだけいるでしょうか?

                       

しかし軍需による金銭の動きは他を圧して巨額に上ること

軍事力の行使というものが他を圧して強力な威力を発揮すること

この2つの要因により軍産複合体というものが生まれ、強力な自己保存運動を行っている、それがアメリカという国家だと思います。

現在の安倍政権はそのアメリカに『盲従』と言って良いほどの追従姿勢をとり、それによって日本に強力な影響力を発揮し続けるアメリカによって身分の保障を得ているように見えます。

放射能汚染水の海洋投棄、最悪の事態を恐れる漁業関係者《後編》

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安全なレベルまで汚染水から放射性物質を除去できるかどうかについては問題がある

福島県産の海産物は第一原発事故以前の15%しか市場に流通していない

地元の消費者も心の片隅では常に福島県産の水産物が安全かどうか疑問に思い続けている

                    

                   

モトコ・リッチ、井上まりこ / ニューヨークタイムズ 2019年12月23日

                

科学者は安全なレベルまで福島第一原発が排出する汚染水から放射性物質を除去できるかどうかについては、問題があると見ています。

                     

汚染水から放射性物質の除去処理を行った後に残るのは低レベルのトリチウムのみであり、それを海洋に投棄することは「コストと安全性の点で最良の解決策です。」
こう語るのは九州大学の原子力工学を専攻する出光和也教授です。
出光教授は、世界中で稼働している原子力発電所がトリチウムを含む希釈水を海洋に投棄していると付け加えました。

                    

福島第一原子力発電所の放射能汚染水が安全なレベルに処理されたと信じるためにはその証拠が必要だと語りました。
「放射性物質を取り除いた後のそれぞれの残留数値を確認させて欲しいです。」
マサチューセッツ州にあるウッズホール海洋学研究所の海洋科学とび地球科学の上級科学者であるケン・ビュッセラー博士がこう語りました。
「そうして初めて私たちは放射能汚染水の海洋投棄の論理的根拠と投棄がもたらす結果について、判断を下すことができるようになるのです。」

                  

                

これに対し、日本政府当局者は、放射能汚染水に関しては想像するより科学的には大きな問題ではないと主張しています。

                   

「放射能汚染水の海洋投棄が行われれば、福島産の水産物の価格が下落する、あるいは消費者が一切購入したくなくなるかもしれません。」
経済産業省において原子力発電所の廃炉と汚染水管理の責任者である奥田修司氏がこう語りました。
「処理済みの放射能汚染水が危険であるという科学的証拠はありませんが、海洋投棄の影響については憂慮しています。」

               

2011年に発生した福島第一原発の事故の後、20カ国以上で日本産の魚介類やその他の農産物について輸入制限が課されたましたが、それが現在も継続しています。
2019年の初頭、EU(欧州連合)はいくつかの製品の輸入禁止措置を解除しました。

              

福島の漁業は、福島第一原発事故以前の漁獲レベルの約15パーセントしか市場に流通していません。
水揚げされた海産物のすべてからサンプルが採取され、福島県と漁業協同組合が運営する研究室でスクリーニングされます。
協同組合によると、日本政府が現在漁獲と販売を禁止しているのは、珍しいタイプのガンギエイの1種だけです。

                  

漁業協同組合の課長である沢田忠明氏は、放射能汚染水が海洋投棄されてしまったら、買い手が政府の安全保証を信じる可能性は低いと述べた。
「ほとんどの人は放射能について完全な知識を持っていなくても生活することができます。」
沢田氏がこう語りました。
「こうした人々は『私はよく分からないないので、とりあえず福島の魚は買わないようにする。』と判断してしまう可能性があります。」

                  

いわき市の魚市場内にある残留放射能をテストする施設

                   

原発事故による避難の後、何万人もの住民が戻ってこなかった福島県ですが、戻ってきた人々も放射能に関し疑問を抱き続けています。

                 

「私は心の片隅では常に福島県産の水産物が安全かどうか疑問に思い続けています。」
と65歳の永山恵子さんは、かつて福島第一原発の40キロ圏内の立ち入り禁止区域内に含まれていた楢葉町で、魚介類の冷蔵ケースを覗き込みながらこう語りました。

                

日本政府の避難命令は2015年に解除されました。
いわきのヒラメとサンマが販売されていましたが、永山さんは結局北海道で水揚げされたヒラメを選びました。

                   

松本楢葉町長は、福島第一原発の放射能汚染水の海洋投棄について、意見を述べることを拒否しました。
「原子力政策は日本政府の管轄です。
松本町長が語りました。
「放射能汚染水については、日本政府が解決すべき問題です。」

            

楢葉町の松本町長

               

楢葉町は日本政府がかつての住民を帰還させるため、多額の費用を注ぎこんできた福島の市町村のうちの1つです。
しかし戻ってきたのは元の人口の半分を少し超える3,877人でした。
40億円を要する新しい学校、小規模なショッピングセンター、新しいアリーナ建設に日本政府は多額の助成を行っています。

                   

しかし最近のある日の午後、複合型スポーツセンターのジムでトレーニングをしていたのはわずか数人、25メートルプールを使っていたのはたった1人だけでした。

                

33歳の地元のアーティスト、中村ゆかりさんは、かつて施設の壁や窓に壁画を描く仕事に従事していました。
広々とした複合型スポーツセンターの遊戯室の中にいたのは、彼女の夫である優希さんと2人の幼い子供たちの一家族だけでした。

                            

いわき市の魚市場で競りの準備をする人々

                   

中村さんは福島産のラベルがついた魚介類については、購入をためらうと語りました。
「福島産の魚介類を拒否するのは心が痛みます。そして福島の産品を人に勧めることができないことにも強い痛みを感じます。」
中村さんが目に涙をためながらこう語りました。
「その魚を釣り上げた漁師さんたちを傷つけたくはありませんが、とても複雑な思いがあります。」

                  

《完》
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アメリカの小説やドラマでは、今や『最悪のテロ』とは放射性物質を無差別に撒き散らす『放射能環境汚染テロ』になりました。

その手段は原子力発電所や核兵器保管施設などの内部破壊です。

                  

その最悪が福島では現実となり、数十万人という単位で人々がそれまでの生活を根こそぎ奪われたました。

その人々の生活の再建のためには国も含め全ての行政ができる限りのことをすべきですが、安倍政権は10年も経たないうちにそうした課題を視界から消し去ったかのようです。

どころか、なんとか再生を果たそうとする地場産業に再び『壊滅』の危機をもたらそうとしています。

その悲惨さ残酷さは『踏んだり蹴ったり』など言う既存の日本語では表現しきれないほど深刻です。

                    

原子力発電所というものが、処理不可能な使用済み核燃料という『地上で最も危険な物質』を排出し続けることも含め、どうしようもなく危険な存在だということを痛感させられます。

放射能汚染水の海洋投棄、最悪の事態を恐れる漁業関係者《前編》

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当初公表された数値より放射性数値が高い処理済み放射能汚染水、投棄は安全にという安倍政権の保証に疑問

放射能汚染水の投棄により、生活再建に苦しむ被災者が再び生計手段を奪われる

安倍政権は福島第一原発事故の被災者一人一人の生活のことなど、気にもしていない

                    

写真 : 福島県いわき市に住む漁師の新妻達郎さんと妻の陽子さん

                      

モトコ・リッチ、井上まりこ / ニューヨークタイムズ 2019年12月23日

                       

2011年3月に東北地方を襲った巨大地震、そして巨大津波は、福島県沿岸の都市で漁師を生業とする新妻達郎さんから多くを奪いました。
津波は彼の漁船を粉砕しました。
さらに彼の家を破壊しました。
しかし一番残酷な仕打ちは、新妻さんの娘の命を奪ったことでした。

                  

その巨大災害から9年が過ぎようとしている現在、日本政府は津波によって破壊された原子力発電所から放射能汚染水を放出することを検討しており、77歳の新妻さんは生計手段を失う危機に直面しています。

                 

安倍晋三首相が率いる内閣と東京電力 - チェルノブイリ以来最悪の原子力危機を引き起こした福島第一原子力発電所の所有者であり運営責任者 - は、福島第一原発の敷地内にある1,000個の巨大なタンクに貯蔵されている約100万トン以上の放射能汚染水の処分をどうするのか決定しなければなりません。

                  

12月23日、日本の経済産業省は計画的な海洋放出により放射性物質は「安定した状態で希釈・分散される」との見解を示し、放射能汚染水を段階的に海に放出する、あるいは蒸発させることを提案しました。
経済産業省はこのままタンクにそれを保管し続ける、あるいは地中深く注入するなどの代替手段を選択肢から排除しました。

                  

                

どうするかの最終決定を行うのは安倍政権です。

               

事故によって溶け落ちた核燃料を冷却し続けるため、絶えず地下水をポンプで汲み上げて原子炉内に注ぎこまなければならないことが放射能汚染水の発生原因です。
溶融核燃料は極めて高温で放射能値も高く、現段階で取り除くことは不可能です。

                

東京電力は強力なろ過システムに汚染水を送り込んでほとんどの放射性物質を除去するなどの処理により、処理済み汚染水は放出しても安全なレベルにまで放射性物質の量を減少させることができると主張しています。

                

しかし実際には当局が以前に公表したものよりも、放射能値は高くなっています。
それでも当局側は処理済み放射能汚染水の再処理を行えば、安全に海洋放出することは可能だろうと語っています。

           

政府がどのような保証をしようと、一旦放射能汚染水が海洋放出されてしまえば、新妻さんのような漁師数百人の生計が破壊されてしまう可能性の方が最も高くなるでしょう。
一般消費者はすでに福島の魚介類の安全性には疑いを持っており、放射能汚染水を海洋投棄することは人々の恐怖心をさらに悪化させることになるでしょう。

「福島の漁業をかい滅させ、漁船が何の役にも立たなくなってしまいます。」
新妻さんがこう語りました。
「魚なんかもう売れません。」

              

             

福島は2020年の東京オリンピックで野球の試合を開催する準備を進めており、これ以上放射能汚染水の貯蔵タンクの建設用地の確保は不可能であり、汚染水の処理をどうするかという議論は緊急性を帯びてきました。

昨年まで東京電力は汚染水に含まれる放射性物質のうちトリチウムの1種類を除き全て除去できるとした上で、日本政府が設定した基準をクリアし、海洋投棄を行っても安全は確保できると主張していました。

                 

しかし2018年の夏、東京電力は安全基準をクリアできるレベルにまで処理できたのは、保管されている放射能汚染水全体の5分の1にとどまっていることを認めました。

                   

先月、経済産業省は福島第一原発内に保管されている放射能汚染水について、ジャーナリストと外交官に説明を行いました。
『処理済み』放射能汚染水の4分の3以上が未だにトリチウム以外の放射性物質を含んでいます。
しかも日本政府が人間の健康に悪影響を与えない判断しているよりも高いレベルで…

                 

原子力規制当局は、原子炉を流れる大量の水を処理する初期の段階で東京電力が除染システムのフィルターを必要な頻度で交換しなかったことが原因だとしています。
これに対し東京電力は大部分の放射性物質を除去するために水を再処理し、海洋投棄の安全性を確保できると述べています。

                  

しかし専門家の一部や地元住民は東京電力の保証など信頼できるはずがないと語っています。

               

現在の福島第一原子力発電所

                 

「政府と東京電力は、処理済みの放射能汚染水がまだ汚染されているという事実を隠していました。」
いわき市議会のメンバーである佐藤かずよし氏がこう語りました。

                   

「2020年は東京オリンピックの開催年であるため、安倍首相はすべてが『コントロールされている』という印象を持たせたいと考えているのです。」
佐藤氏は2020年のオリンピック開催都市に東京が立候補した際の国際オリンピック委員会でのアベ首相のスピーチを引き合いに出し、こう語りました。

                

東京電力は一般市民が福島第一原発や放射能汚染水に関する正しい情報を的確に入手できるようになっていないことを認めました。
「放射能汚染水の処理に関するデータがわかりやすい形では開示されたことはありません。」
東京電力の広報担当者がこのように認めました。

                  

「放射能汚染水がタンク内に保存されている限り、排水の安全基準を超えるかどうかは問題ではないと考えたのです。」
福島第一除染・廃炉事務所のゼネラル・マネジャーである松本順一氏がこう語りました。

               

新妻さんにとって漁業は単に生計手段であるだけでなく、娘を失ってしまったことへの悲しみを和らげるためのものです。
新妻さんは東京電力と日本政府の両方が本当のことを正直に明らかにする必要があると考えていると語りました。

                   

「真正面からとらえた現実について、すべての情報を明らかにしてほしいのです。」
週に3回夜明けと同時に2トンの漁船で一人で漁に出かける新妻氏がこう語りました。

                    

新妻さんが操船する小型漁船

新妻さんの妻陽子さんが桟橋で待っていました。
つい最近のある日の朝、彼女は漁船からから漁網を引っ張り下ろすのを手伝い、潮を吹いているタコ、ヒラメ、数匹のボウボウをバケツに投げいれ、それを軽トラックに積んで夫婦で魚の競りが行われる魚市場に向かいました。

                 

新妻さんの奥さんは、日本政府が福島の漁業関係者の生活に本気で配慮するつもりなどないと確信していると語りました。
「彼らは汚染水の投棄についてばかり話しあっています。」
新妻さんの奥さんがこう語りました。
「私たちの事など眼中にはない証拠です。」

                   

《後編》に続く

https://www.nytimes.com/japan-fukushima-nuclear-water

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生活の根本を根こそぎ破壊されるということの苦しさは、親から『地盤・看板・カバン』を引き継いだ世襲政治家などには到底理解できないに違いありません。

だからこそ安倍政権は同じ人間、同じ日本人である福島第一原発事故の被災者に対して、こうも冷酷な扱いができるのだと思います。

                  

生活をどう再建するかというのは『自己責任』の範疇に入るかもしれませんが、それを実現できる生活基盤を整備することが政治の役割でしょう。

もちろん、生活基盤の整備とは建設利権が絡む箱物を作ることではありません。

                 

『美しい日本』を取り戻すなどと言っておきながら、国民ひとりひとりの暮らしむきになど関心が無い、そんな『お国のために』何ができるというのでしょうか?

武力紛争当事国になる危険が最も高い選択・海上自衛隊の中東派遣

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海上自衛隊員の安全も安倍首相の究極の目標である憲法改定も、ともに非常に高い危険にさらされる
ドナルド・トランプへの追従姿勢を続ける安倍首相、懸念を強める日本の市民社会

周囲を不快な気分にさせるトランプの日本に対する攻撃姿勢と下品な振る舞い

                

写真 : 東京で抗議を続ける人々『海上自衛隊の中東派兵を中止せよ!』

                 

ジェフ・キングストン / ガーディアン 2020年1月3日

               

第二次世界大戦の終結と平和主義憲法の制定以来、日本は海外においては主に国連の支援活動の下で平和維持活動を展開していますが、軍隊が実際に戦闘行動に参加しなければならない場所に配置されたことはありません。
しかし来月、安倍政権は中東に海上自衛隊の駆逐艦を派遣する決定を行いました。

               

安倍政権は情報収集ミッションと表現していますが、海上自衛隊はオマーン湾、アラビア海北部、バブエル・マンデブ海峡の一部で哨戒活動を行う予定ですが、これらの海域では日本の関係者が操船していた艦船を含め石油タンカー対する攻撃が行われていました。

              

2015年、安倍首相は日本が集団的自衛権を行使することを認める法律を強行採決し、国民の反発を招きました。

2019年12月に安倍政権が行った海上自衛隊の駆逐艦の派遣決定は注目すべき問題です。

                  

日本は石油の90%を中東から輸入し、80%がホルムズ海峡を通過します。
現在、ホルムズ海峡を航行する船舶は米国主導の海軍有志連合によって護衛されています。
海上自衛隊の駆逐艦はこの狭い戦略上重要な海峡の哨戒任務は行いませんが、極めて近い場所で待機する形になります。
そしてイランのカッセム・スレイマニの暗殺がきっかけとなって米国とイランとの間で戦闘が勃発した場合、海上自衛隊の任務は『同盟国』への武装支援に変身する可能性があります。

                 

その可能性こそはまさに、日本の一般国民が懸念していることです。

                 

2019年12月に行われた世論調査では、回答した人の52%がこの任務に反対している一方、賛成しているのは34パーセントにとどまっていることを明らかにしました。

                

安倍首相は2020年に日本の平和憲法を改定するという彼の計画が大きな反対に直面しないよう、そして野党勢力によって自分が意図するものとは異なる改定が行われないよう、すがるような思いで見ています。

                  

しかし米国政府の強い求めによって2015年に制定された日米防衛ガイドラインの条件の下で中東に派遣された海上自衛隊が武力紛争に巻き込まれ、それによって死傷者が出る事態となってしまえば、間違いなく憲法改定の機会は完全に失われる可能性があります。
2015年に成立したガイドラインは、日本が米国を支援するために行う武力行使の要件と内容を大幅に拡大しました。

                  

                 

安倍首相は綱渡りをしています。
安倍首相は米国の圧力に屈し、米国が背負ってきた安全保障上の重荷を大幅に減らしました。

                

一方で安倍首相は石油タンカーへの攻撃を行ったとしてアメリカ政府が強く非難しているイランに敵対することも避けなければなりません。
日本はイラン政府と長年にわたり良好な関係を保ってきました。
海上自衛隊の派遣が発表された1週間前、安倍首相はイランのハッサン・ロウハニ大統領を賓客としてもてなし、ドナルド・トランプがイランとの核開発合意から一方的に離脱したにもかかわらず、核兵器開発は行わないという姿勢を維持するようイランを説得できるよう切望しています。

                    

安倍政権は安全保障問題でに関してはアメリカ政府の言いなりですが、同盟各国や戦略上友好関係にある国々がドナルド・トランプの決定に異を唱えているのと同様、イランとの友好関係を維持しトランプの決断を無言のままやり過ごすことが最良の選択であると信じています。

                    

トランプは日本では歴代の米国大統領の中で最も人気がありません。
見る者を不愉快にさせるトランプの日本に対する攻撃的態度と下品な振る舞いには不快な気分にさせられます。
さらにその一貫性のない外交、そして米国が東アジア地区における軍事的プレゼンスを維持するため日本に対し在日米軍基地の費用負担を著しく増額するよう要求したことにより、日本政府は独自に軍事力を強化しなければならないという信念を強めることになりました。

                    

                  

安倍首相は米国の軍需企業から軍事用ハードウェアを大量に購入、さらに米国から日本への農産物の輸出条件を大幅に緩和する貿易協定を締結したことは安倍首相にとって重要な戦略要素ですが、600億ドルの対日貿易赤字をお抱えるアメリカにしてみれば、その程度のことは始まりに過ぎません。

                 

中東における日本の必要最小限の外交活動は米国が望むほどの効果はありませんが、イラン、そしてもっと重要な日本の市民感情を懐柔することができます。
すでに日本では多くの人々が、憲法の戦争放棄をうたう第9条を改変しようとするる安倍首相の意向を懸念しています。
第9条は軍事力の行使に厳しい制限を課しているため、改定が実現すれば日本は安全保障政策条軍事力の行使が容易になります。

                    

これまでの65年年間、安倍首相が党首を務める保守政党の自民党は、一貫して日本は自衛のためにのみ軍事力の行使が可能だと主張してきました。
しかし2015年、安倍首相は国が集団的自衛権を行使することを可能にする法律を多くの国民が反対したにもかかわらず可決しました。

                 

これによって日本は米国やその他の同盟国を支援して武力行使できるようになり、首相が不可欠だと判断した場合には海外の紛争地帯に実質的な軍隊である
自衛隊を派遣できるようになりました。
ただし、現実にはまだ実例はありません。

                   

                  

安倍首相とその支持者は安全保障条の同盟関係において自国の負担が一方的に重過ぎると考える米国の不満を緩和し、さらには第9条を日本の対米従属の象徴と見なし、国家の誇りと安全保障の両方の問題を解決するために会見が必要だと主張しているのです。

                       

安倍首相やその周辺にいる右派の人間たちは、中国の覇権主義的野望や北朝鮮の核兵器開発計画などの脅威によって東アジア地区の力の均衡が一層危険になっている時期に、アメリカ政府が日本について安全保障問題に熱心には取り組んでいないことに苛立ちを募らせていることを懸念しています。

                

一方で日本国民はタカ派の安倍首相が日本を一体どこに導こうとしているのか懸念を強めており、この点については憲法の改定に賛成している人々すら安倍首相の視線の先にあるものについて反対の意思を持っています。
安倍首相はこうした状況を見て本来のタカ派的主張を和らげ、彼は第9条の改定案を議論の余地の少ないものにするため、繰り返し改定内容を変更してきました。

                       

安倍首相はもともと大きな政治的リスクを負っていましたが、イランのスレイマニ司令官の暗殺によってそれが一層大きくなっています。
安倍政権は今回の海上自衛隊の中東派遣について、法的に議会の承認を必要とせず、防衛大臣の裁量によって可能なあまりにも漠然としていて曖昧な『調査と研究』を目的とするとしたことにより、批判を集めています。
安倍政権は差し迫った危険はないと断言する一方で、状況が悪化した場合には軍事行動を行う準備ができているとも語っています。

                 

                   

しかし事態が思わぬ方向に展開した場合、日本国内では愛国心の発揚ではなく、大きな反発が現実になることの方がはるかに高い可能性を持っています。

                    

海上自衛隊員の安全も安倍首相の究極の目標である憲法改定も、ともに非常に高い危険にさらされることになります。

                    

https://www.theguardian.com/commentisfree/2020/jan/03/japan-warship-deployment-conflict-shinzo-abe-donald-trump

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安倍首相が目指す憲法改定・アベ改憲が危うくなるのは大変歓迎すべきことですが、だからと言って平和憲法の下で戦争行為に関わらなくて良いはずの日本人が戦争で死傷することは避けなければなりません。

犠牲になる人々の悲劇に加え、その先どのような予測不能の事態が起きるか見当もつかなくなります。

戦争とはそういうものです。

                       

1937年の盧溝橋事件への対応にあたった日本人は、やがてこの事件がアメリカへの宣戦布告を経て広島、長崎への原爆投下へと繋がっていくとは思いもしなかったでしょう。

『正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する』

という原則を行くに実現していくか、国家としての日本の努力はそこに向けられるべきだと思います。

世界で孤立する日本人の『改ざん史観』/ 南京大虐殺:中国の民間人を救ったデンマークのシンドラー

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ぎりぎりの状況に追いつめられてなお、人間性を失わないということの価値について
「あたり一面が血だらけ、どこもかしこも血だらけ、あらゆる場所が血の海になっていた。 」

               

写真 : 南京在住当時のシントベルク:彼は日本軍への反抗が極めて危険なことを承知していました

                   

ローレンス・ピーター / BBC 2019年8月30日

                 

写真 : デンマーク国旗を掲げ、中国人をかくまった避難場所に日本軍を近づけなかったシントベルク(デンマーク、オーフス市公文書館)

                   

彼はセメント工場の警備員というだけの人でしたが、中国では「輝ける仏」あるいは「最高のデンマーク人」として尊敬されています。
ベルンハルト・アルプ・シントベルクは、1937年に南京で行われた大日本帝国軍の暴力や強姦から数万人の中国人を救い出しました。
彼は今やデンマークで『国民的英雄』の評価を得ることになりました。

                   

デンマーク国王マルグレーテ2世は2019年8月30日、シントベルクの故郷のオーフスにある公園で高さ3メートルのシントベルクの銅像を披露しました。
この式典は、米国でのシントベルクの死後36年近く経ってから実現しました。
この像は、南京市からオーフス市への贈り物です。
受賞歴のある3人のアーティスト、中国のシャン・ロン、フー・リチェン、ソシテデンマークのレネ・デスメンティックの共同制作作品です。

                    

                  

シントベルクの勇気はよく、ドイツ人実業家オスカー・シンドラーの勇気と比較されます。
シンドラーは1,200人のユダヤ人を自分の工場で雇用することによってナチのホロコーストから救い、映画『シンドラーのリスト』によって不滅の存在になりました。

                 

▽ シントベルクの業績

              

シントベルクが南京で日本軍の残虐行為を目撃したとき、彼はまだ26歳でした。
のちにこの事件は「南京大虐殺」または「南京の大量強姦」として知られるようになりました。

                  

オーフス市公文書館長のソレン・クリステンセンによれば、シントベルクは一緒に警備員として働いていたドイツ人の同僚と共に、南京郊外のセメント工場で6,000人から10,000人の中国の民間人に避難場所と医薬品を提供しました。
中国政府の推定では、救出された中国人の数はさらに多く、約20,000人とされています。

                

クリステンセン氏は、シントベルクが「人々から忘れ去られたまま貧困の中で死んでしまいましたが、デンマークが生んだ最も偉大なヒーローの一人であることは間違いありません。」と説明しています。

              

シントベルクが中国人のための安全な避難場所、急場をしのぐためのキャンプと病院設備を作るのを手伝ったのはドイツ人のカール・ギュンターです。

                  

シントベルクは1937年12月にデンマークの会社F. L.スミッドによって建設された工場に勤め始めましたが、その後すぐに日本軍が南京に侵攻してきました。
日本人はその後6週間に渡り南京市内で荒れ狂い、民間人を拷問し強姦し、捕虜にした中国人兵士と共に殺害、推定30万人の命を奪う大虐殺を行いました。
犠牲者の多くは女性と子供たちであり、強姦された女性の数は推定20,000人に上りました。

                

写真 : 処刑を待つ中国人兵士、日本軍はこのような形で中国人捕虜を虐殺したのです。

                  

多くの中国の目撃者に加えて、シントベルクのような欧米人も残虐行為を記録しました。
しかしさまざまな立場にいる日本の政治家や官僚、歴史家と称する人間たちが第二次大戦以降、虐殺事件の死者数に異議を唱え、中国側の怒りを買っています。

                   

シントベルクはセメント工場の屋根に巨大なデンマーク国旗を描くことにより日本軍の空爆を免れました。
彼とギュンターはデンマーク国旗とナチスドイツの鉤十字の旗を工場の周囲に掲げて、日本軍の侵入を防ごうとしました。

                    

当時、大日本帝国はデンマーク、ナチスドイツのいずれとも敵対関係にはなく、それぞれの国旗を尊重していました。
シントベルクに関する本の著者であるペーター・ハルムセン氏は次のように語っています。
「戦争以前、シントベルクは何も特別なことはしていませんでした。」

                  

「彼は身長172.5cmで、1930年代後半のデンマーク人男性としてまさに平均そのものでした。学校での成績も全く平凡なものでした。」

                   

「しかし南京在住当時の1937年から1938年にかけての陰鬱な冬の間、彼は異常な事態に遭遇しました。日本軍のあまりにも残虐な行為を目の当たりにして、彼は行動する決心を固めたのです。」

                    

写真 : 南京虐殺記念館:展示施設内で数千人の遺骸と対面する訪問者

                     

▽ 南京大虐殺を実際に体験した人々の証言

                  

当時15歳の少年だった張正平氏は次のように述べています。
「デンマーク人によって難民の避難所が運営されていました。避難所には警備員と周辺をパトロールしている人がいました。日本軍兵士がやってきてトラブルになりそうになる度、デンマーク人が出て行って彼らを制止していました。」

                

ハルムセン氏が直接取材した別の中国人の証人は、1937年当時25歳だった農婦の郭久寧さんでした。
「日本兵が難民の避難所にやってくると、白人男性( シントベルク)は彼らと話をするために外に出て行きました。しばらくすると日本兵たちの姿は見えなくなりました。」

                

「日本兵が女性を探しに来ると、白人男性( シントベルク)はデンマーク国旗を手に持ったまま日本兵たちと話し合いました。そうすると日本兵は向きを変えて帰って行きました。」

               

友人への手紙の中で、シントベルクは南京大虐殺を目撃した際のショックについて次のように伝えています。
「一体どれだけ大量の血の海が広がっていたか、君には想像もつかないだろう。8月以降、戦争がどれほど悲惨なものなのか嫌という程思い知らされました。あたり一面が血だらけ、どこもかしこも血だらけ、あらゆる場所が血の海になっていた。 」

                 

写真 : 2011年に南京記念館を訪問したデンマーク国王のマルグレーテ女王。黄色いバラはシントベルクにちなんだものです。

             

南京大虐殺について調査している中国人ジャーナリスト、戴元之氏は避難所になったセメント工場の状況は悲惨だったと伝えています。
深圳日報に戴氏は次のように書いています。
「大勢の人が互いにくっつくようにして立ったり座ったりしていました。屋内はものすごく混雑した状態で、大小便の用をたす場所すらありませんでした。」

             

▽ シントベルクの人ととなり

               

シントベルクは義務教育しか受けていませんでした。
10代前半には学校を卒業すると海外に出て、船舶関係のさまざまな仕事に従事していました。
シントベルクは1931年にフランスの外国人部隊に入隊したこともありますが、数ヶ月で脱走しました。

                   

1934年に中国にやってきたシントベルクはデンマーク製のライフル銃の売り込みなどをしていましたが、程なく英国の外国特派員であるフィリップ・ペンブローク・スティーブンスのお抱え運転手として働くようになりました。
しかしスティーブンスは、1937年11月の日本軍の上海の侵攻を取材している際、日本軍の機関銃手に射殺されました。

                    

シントベルクは南京で目撃した残虐行為を記録し、虐殺事件の直後、米国に向け出発しました。

                 

彼は第二次世界大戦中、米国商船隊に勤務した後カリフォルニアに移住しましたが、南京で目撃した惨劇についてはほとんど語ろうしとませんでした。
そして1983年シントベルクはこの地で亡くなりました。

                  

写真 : 米国商船隊の制服を着たシントベルク

                 

南京におけるシントベルクの英雄的行為は、デンマークのバラ栽培家のローザ・エスケルントによって南京大虐殺メモリアル内に植栽された黄色いパラの花によって顕彰されることになりました。
シントベルクのドキュメンタリーを記したペーター・ハルムセン氏はBBCの取材に対し、次のように語りました。
「シントベルクは中国人難民のために扉を開きましたが、彼はその行為によって彼自身の中に偉大な魂が宿っていることを明らかにしたのです。」

              

「シントベルクの業績は人類にとって普遍的な価値を持つことになりました。それはぎりぎりの状況に追いつめられてなお、人間性を失わないということの価値について語っています。一人では抵抗しようのない巨大な不正義に直面させられた時、私たちはどう対応するでしょうか?見て見ぬ振りをしますか?逃げ出しますか?それともできることをしようとますか?」

                  

「幸いなことに、私たちはほとんどはそんな場面に遭遇することはありません。しかしシントベルクはその現実と向き合わなければならなくなり、一人の人間として可能な最良の行動をしたのです。」

                  

https://www.bbc.com/news/world-europe-49524779

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元の記事に『改ざん史観』などという言葉は出てきませんが、行間に日本人に対する嫌悪、特に歴史を書き換えようとする行為に対する強い嫌悪を私は読み取りました。

それゆえに私が書き足したタイトルです。

カルロス・ゴーン : かつての側近を後に残して脱出、今後焦点となるのは?

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日産の元最高経営責任者の海外逃亡、批判が集まる日本の人質司法

『人質司法』制度の下で容疑者は長期間拘禁され、弁護士の立会いなしに尋問される

                

2019年4月に保釈された後、東京拘置所を出る日産のカルロス・ゴーン元会長

               

ジャスパー・ジョリー/ ガーディアン 2019年12月31日

                   

レバノンへの海外逃亡が明らかになり、カルロス・ゴーン氏はもはや日本の司法の手の届かないところに行ってしまったようですが、一人取り残されたかつての側近グレッグ・ケリー氏の今後の運命も含め、ゴーン氏の脱出劇は多くの疑問を投げかけています。

                

63歳のケリー氏は日本国内で保釈中のまま、ゴーン氏と同じ容疑で裁判を待っています。
日産側はアメリカ人のケリー氏がかつての上司の不正行為に「深く関与していた」と非難しています。
不正行為の中にはゴーン氏の報酬の過少申告が含まれていますが、日本の検察当局の対応は行き過ぎだという批判に直面していました。
ゴーン氏もケリー氏もすべての容疑を否定しています。

                  

弁護士としての実績を積み重ねていたケリー氏は1988年に日産に入社しましが、自動車メーカーの人事部門に所属し着実に昇進を重ねました。
ゴーン氏は苦境に立っていた日産の経営を立て直すために1999年に社長に就任、ケリー氏というに人材を高く評価した結果、ケリー氏は2012年6月に日産の取締役に就任した初のアメリカ人になりました。

              

                 

米国証券取引委員会は9月、米国証券取引委員会はゴーン氏の約100億円を超える役員報酬を隠蔽するためにケリー氏が「実質的な支援」を提供し、さらに退職金として60億円以上を積み増す行為にも加担したと述べました。
これに対しケリー氏は罪状認否を行わないまま、米国証券取引委員会と10万ドルの課徴金を支払うことで和解し、5年間米国の会社の取締役に就任することを禁止されました。

                 

ケリー氏は2018年のクリスマスの日に、ゴーン氏も長期にわたり収監されていた東京拘置所から保釈されました。
ゴーン氏の逃亡により、その元右腕であったケリー氏の裁判はいやが上でも注目を集めることになりそうです。

                  

また日本の悪名高い過酷な司法制度に対しても、改めて厳しい視線が集まることになりそうです、
専門家は日本の司法制度は経済的にも豊かな世界の最先進国のものとしてふさわしいものではないと語っています。

               

                 

さらに日本は犯罪で起訴された人間の有罪判決率が99.8%ということが広く知れ渡っていますが、裁判所は検察官に過度の信頼を与えすぎているとの批判も起きています。
さらに日本は重大犯罪の予防策として死刑制度を存続させていることでも知られています。

               

2019年4月には、ゴーンの弁護士である弘中惇一郎氏を含む1,000人以上の日本の学者と弁護士が、日本の『人質司法』制度を批判するヒューマン・ライツ・ウォッチが作成した書簡に署名しました。
『人質司法』制度の下で容疑者は長期間拘禁され、弁護士の立会いなしに尋問され、ゴーン氏の場合と同様に家族との面会も禁止されます。

              

非政府組織の事務局長であるケネス・ロス氏は次のように語りました。
「カルロス・ゴーン氏が逃亡という手段を選択した日本の司法制度の実態は、妻との面会すら許されませんでした。これは法の下での習慣鉄付きを逸脱してでも自白を強要する圧力をかけるための手段の一つだったのです。」

                 

                 

さらにゴーン事件は、23日間の拘留制限が濫用された可能性がある事実を際立たせることにもなりました。
検察官は尋問を続けるために、告発内容のわずかな変更を理由に容疑者を再三にわたり再逮捕していました。

               

https://www.theguardian.com/business/2019/dec/31/carlos-ghosns-escape-puts-spotlight-on-the-former-aide-man-left-behind

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英国BBCの電子版にも今日づけで、弘中弁護士も「寝耳に水で驚いている」という記事が掲載されました。

Carlos Ghosn: How did the Nissan ex-boss flee from Japan?

一方では『楽器のケースに隠れて自宅を脱出した』状況について、その様子が詳述されていますが、要はもうこれ以上日本の人質司法による『不正義と政治的迫害』(injustice and political persecution)、つまりは人権蹂躙に耐えられないということなのでしょう。

                     

日本では戦前戦中の特高警察の拷問により多くの人が殺害されたり障害者にされましたが、現代の日本の検察もその体質を引き継いでいるのでしょうか?

PTSDを発症するほどに容疑者を精神的に追い詰めるのは、明らかに行き過ぎです。

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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