さて、今日はアメリカABCワールド・ニュース企画番組の[メイド・イン・アメリカ]シリーズからです。
これまですでに
『夏のシリーズ第1回 - アメリカ人労働者の雇用に、一番貢献している車のブランドは何?(答えはトヨタ・カムリ)』
『夏のシリーズ第2回 - たちあがるおばあちゃんたちからのメッセージ』
をお送りしました。
その都度言わせていただいたのは、東日本大震災の被災地に今必要なもの、それは職を失ってしまった人、職場を得られない若者のための「働く場」なのです、ということでした。
ご覧のようにABCテレビ・ワールドニュースの[メイド・イン・アメリカ]シリーズは、アメリカ国民に自分たちの雇用を守るためには、[メイド・イン・アメリカ]商品を購入することが有効なのではないか?と語りかけます。
一歩間違えれば「排外」キャンペーンになりかねない内容ですが、結論と行動は視聴者にまかせています。
東日本大震災の被災地で雇用を生み出すために、私たち日本人が今できる事は[メイド・イン・被災地]の商品をできるだけ多く消費する事だと思います。
しかし、一部の週刊誌を除くと、新聞も全国テレビもそんな事は取り上げません。
日本のマスコミは市民一人一人が考え、行動するようになる事を望んではいない。
3月11日以降、そう思えて仕方がないのです。
[メイド・イン・アメリカ]ストア
【3,000のアイテムが商品として育ち、購入されています】
[メイド・イン・アメリカ]チームが、アメリカのもっとも代表的なヴァケイション・スポットであるナイアガラの滝に旅行したときのこと。
ナイアガラは家族みんなでびしょぬれになっちゃう観光地というだけではなく、記念にいくつか土産物を買こともできますが、その大半に中国製、ボジュラス製のラベルがついています。
[メイド・イン・アメリカ]チームは数百人もの観光客がナイアガラからバスに乗り込み、40分程離れたニューヨーク州にある小さな町エルマに、「アメリカ巡礼の旅」に出て行くのを見つけました。
実はエルマには[メイド・イン・アメリカ]ストアがあったのです。
オーナーのマーク・アンドルが店を始めたときには扱い品目は50程度しかありませんでしたが、今では3,000品目の商品があり、全てが[メイド・イン・アメリカ]製品なのです。
アリゾナからはペーパータオル、 ジョージアからのサンダル、イリノイからは掃除用品、そしてミネソタからのドッグフード。 どの商品もよく売れています。 ちょうど1年間で、[メイド・イン・アメリカ]ストアの売り上げは倍増しました。

今日は「自分はこの問題に詳しい訳ではないのですが」という前置きをつけさせてください。
実は私の母親も、6年程前に乳ガンの切除手術をうけました。
母はすでに年齢的には「後期高齢者」であったのですが、切除手術が精神的にかなり堪えているような様子でした。
それを見て私も、女性にとって乳ガンが、普通の病気以上にショッキングな病気であるということが、何となくわかったような気がしました。
母の場合は術後に薬剤師である妻が、サプリメントなどを選びに選んで、充分すぎる程摂取させました。
おかげで回復も順調で、再発などもありませんでしたが、術後のケアの大切さを痛感しました。
NBCは術後のケアについて、また違った効果的な方法を紹介しています。
【 乳ガン患者の女性たちのガーデニング 】
ガンは往々にして体力と精神の両方を消耗させ、事態を好転させる方法を見つけ出すのは容易ではありません。
しかし、ボストン郊外で、とあるアイディアが文字通り根付きつつあります。
リポーター : 彼女達が出にしているシャベルと耕す土の間には、庭仕事そのものはるかに超える大きな価値を持った種子があります。
ここは乳癌患者のために3つのガーデンを建設した、マサチューセッツ州の非営利団体(NGO)が運営しています。
4年前、ある園芸愛好家が乳ガンで大切な親友を失いました。
園芸愛好家でNGO組織の女性「私は最初は悲しくてどうしたら良いかわかりませんでしたが、大好きな園芸を通して何か他の人のためにできるような気がして来たのです。」
リポーター : それ以来、グループは800人以上のボランティアを擁するまでに成長しました。活動は寄付によってのみ賄われています。
彼らの役割はシンプルで、自然が持つ沈静化作用と癒しの力のすべてを、それを最も必要とする人にもたらす事だけです。
新しいおかあさんになったレベッカ・バーンズは今日、彼女は妊娠3ヶ月目の定期検査の際、乳ガンを発見されたました。
レベッカ「妊娠していることをお祝いするべきである時があるときの - (涙を拭きながら)ごめんなさい - わかるでしょう、妊娠していることに興奮していていいはずなのに、私は怯えていなければならなかったのよ。」
リポーター : 彼女は元気な赤ちゃんを出産した直後に、乳房切除手術を受けました。
レベッカ「彼女は奇跡の赤ちゃんなのよ。」
リポーター : この数年で、様々な恐れや苦しみが100以上の花園に生まれ変わりました、そしてそこには単なる花以上のものが咲いているのです。
「花や植物たちは愛によって育まれ、神が私たちの庭園を守ってくださっています。」
バーンズ家に戻ってみると、レベッカが初めて新くなった裏庭を眺めていました。
レベッカ「まあ、すてき。」
「この場所はガンとのつらい戦いをした、去年一年間の事を思い出させる事になるわ。そして今は未来への希望がある、という事も。」
NGO組織の女性「私たちは家庭にもガーデニングしています。患者さんたちの自宅の庭にも希望が育って行くように。」
リポーター : 希望を植えると、幸福と癒し(ヒーリング)をもたらす花々が咲いて行くのです。
レベッカ「本当に、ありがとう。」
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『水に侵される可能性のない原子力発電所』の原則を守れ
(福島第一原発の事故が、想定をはるかに超える津波があらゆる施設を破壊した事により、重大事故になってしまった点について)
IAEA報告書のこの事故に関する記述の核心部分にはこう書かれています。
「以後、原子力発電所は『乾燥状態』が持続しうる場所に建設されるべきである、可能ならば。」
「可能ならば」という言葉には多少驚きを禁じ得ません。
実際に水に侵されやすい場所に原子力発電所を建設すれば、社会的にも経済的にも大変な事態を引き起こす事は、私たちが今実際に日本において見ている通りのはずです。
『水に侵される可能性のない原子力発電所』の原則は現実のものにしなければなりません - 「可能ならそうすべき」ではなく「この点については譲れない」と。
これからの2年間の原子力産業のあり方とその規制の重要性は、いくら強調してもしすぎるという事はありません。
例えば、IAEAの会合に出席したロシア代表は、原子力発電はロシアでは継続されると発言しました。ロシア代表はまた、将来起こりうる事故に対応するため、動力源を必要としない安全装置の開発の必要性も強く主張しました。
このアイディアは武器に転用可能なプルトニウムを発生させず、無害化までに長い年月を必要とする核廃棄物を出さず、他の動力を必要としない安全な原子炉についてのものです。
もっともこうした計画が加圧水型、沸騰水型原子炉などと比較して非常に優れているとしても、それを実現するための態勢は準備されているのでしょうか?
それに福島やチェルノブイリやスリーマイルの原子炉を、邪魔な物としてひとまとめに処分できるというのでしょうか?
ドイツやスイスがすでに行ったように、世界が原子力発電に終止符を打てば、原子力発電設備に関わる巨大なマーケットは消えてなくなります。
そしてマーケットの消滅とともに、関連産業の利潤もより少ないものとなります。
けれども、一般の人々が
「原子力産業は的確に規制されている」あるいは
「最も優れた技術が実用化されている」
と言って安心させられる事が無いのであれば、人々はいったいどんな理由で原子力産業の持続や拡大を支持するというのでしょう?

核STOP犬
[ 本日の動画 : 希望と栄光の国 ]
BBC交響楽団と合唱団、というよりは毎年8月にロンドンで開催されるプロムスにおける、イギリス国民によるサー・エドワード・エルガー作曲【威風堂々】第1番をどうぞ。
歌詞の方は後からつけられたものですが、今ではイギリスの第2の国歌として多くの人に親しまれています。
プロムスは100以上のイベントが組まれる世界最大のクラシック・コンサートですが、最後に必ずこの曲が演奏され、来場者全員による大合唱となります。
歌詞の中身は
希望と栄光の国 自由の母よ
如何に汝を賞揚せん......
というものですが、会場ではイギリス国旗はもちろん、イングランド、ウェールズ、スコットランド各王国の旗の他、南アフリカやなぜかドイツの国旗までが打ち振られています。
一方、原発事故のために日々汚染されていく国土を持つ私たち日本人。
ひたぶるにうら悲し、ではいけません。
それぞれの人がそれぞれの立場から、声を上げ続けなければならないと思います。
もうこれ以上、悲劇の子供たちを増やさないようにするためにも。
世界は今、福島第一原発の事故対応をどう見ているか 『日本の原子力産業の監視態勢は企業と政府との「馴れ合い」 』
環境問題特派員 リチャード・バック / イギリスBBC放送 6月23日
6月28日に〈1〉を掲載し、〈2〉〈3〉と続けてお送りするつもりでしたが、29日にロス・アラモス国立研究所に迫る大火災、30日には水没するフォート・カルフーン原子力発電所の話題をお送りしたため、今日〈2〉をお送りすることになりました。
日本のNHKなどは東京電力に対する原子力保安院の監視が「充分に機能しない」などと、一応は機能していたかのごとく報道しました。
しかし、BBCは「COZY」、つまり東京電力と原子力保安院の関係は「なれ合い」だったと伝えています。
このように、ちょっとしたニュアンスを「変える」事で、伝わり方は大分違って来ます。その結果としての認識の方は、大きく違ってしまうことになります。
- 以下、記事の翻訳 -
(6月のIAEA閣僚会議が公にしたレポートについて)
しかしながら、ひとつの条項が数名の各国関係者をうろたえさせました。それは「原子力産業における企業と担当者の安全規則実行責任...云々」に言及している点です。
日本の原子力産業の監視態勢は企業と政府との「馴れ合い」関係に陥っています。
これを見ても、監視機関が能率的に手早く、利害関係から完全に解き放たれてこの規則を厳格に実施できるようにすることは、大変難しい事のように見受けられます。
福島第一原発の事故に関して、主席調査官であるイギリスのマイク・ウェイトマンに率いられた国際的な実状調査団による調査報告書が、IAEAの会合で配布されました。
報告書の中では(2、3週間前に発行された日本の政府報告書にもあったように)3月11日の東北太平洋沖地震が発生した当時、予測されていたよりもはるかに早く、そして深刻なメルトダウンが進行していた事実が明らかにされています。
例えば原子炉一号機に関する分析結果は、冷却水の高さが事故三時間後には燃料棒を露出させるレベルにまで、急激に下がった事を示しています。
「停止後2時間後には炉心は完全に露出していました。露出4時間後には炉心の損傷が始まり、中央部の燃料は5時間30分後にメルトダウンを始めたと計算されています。」
「停止後14時間30分で炉心は完全に損傷、15時間後には容器の底に燃料が溶け落ちて溜まっていたことになります。」
他の3基の原子炉もほぼ同じような状態に陥りました。
知られているように、電源の供給、冷却装置、そして各種装置がすべて稼働しなくなり、そこに人為的ミスも加わり、これらが連続していった結果、福島第一原発の重大事故は起きました。
しかし最も重要な原因を「ひとつ」あげるとすれば、それは実際には14メートルもの高さの津波が襲ったにもかかわらず、この原子力発電所はその3分の1の規模の津波しか想定せず、そのための備えしかしていなかった事です。
本日の動画【王宮の花火の音楽】
夏になると演奏される機会が多くなる、ヘンデルの「水上の音楽」と「王宮の花火の音楽」。
いずれも当時莫大な借金を抱えていたヘンデルが、イギリス国王の発注により、いわばイベント用に作曲しました。
こちらの動画、「王宮の花火の音楽」から序曲。エリザベス女王の誕生50年を祝って、バッキンガムで開催されたコンサートから。
ニューメキシコ州の山火事(大火災)がロスアラモス国立研究所に迫り、危機に陥っている事は昨日アップしましたが、その後進展はありません。火災は衰える事は無く、研究所側は「危険なものはすべて密閉されている。」という発表を繰り返しています。
一方、ミズーリ川の氾濫による脅威を受けているのが、 ネブラスカ州の2つの原子力発電所です。
こちらは日本時間29日(アメリカ28日)のニュースで「安全は確保されている」状態にあると伝えています。
しかし、原発の立地によっては住民の避難に大変な困難が伴う事がわかってきました。
『今の原子力事故の避難プランでは、増加している人口を避難させることはできない』
- ネブラスカ州フォート・カルフーン原子力発電所の危機 -
AP通信の新たな調査によれば、アメリカ国内に多数ある原子力発電所は、事故の際必要となる避難マニュアルを何十年間も見直していません。
特に地震などの天災によって引き起こされる可能性がある、道路と橋などの損傷についてはほとんど顧慮していないのです。
原子力プラントが老朽化していくのとは対照的に、周辺では一般住宅が立ち並ぶようになり、現在ではその人口はかつての4倍を数えるまでになりました。比例して万が一の際の住民の避難も、ますます難しくなって来ました。
現在、洪水の脅威にさらされている。 ネブラスカ州フォート・カルフーン原子力発電所の周囲の人口は、ここ30年間で41パーセント膨らみました。
「避難プランは更新されましたが、私の意見では、原子力施設の関係者や当局者は、原子力施設に近接している地域の一方的な人口増加の問題を考慮に入れていません。」と、エド・ライマン(憂慮する科学者連盟の研究主幹)は語っています。
アメリカの原子力行政のトップは、福島原発事故の際は在日アメリカ人に50マイル(約80km)より外に避難するように勧めたにもかかわらず、アメリカ国内では政府は原子力事故が起きた際、半径10マイル(16km)外への避難しか求めていません。
ニューヨークのインディアン・ポイント原子力発電所の半径50マイルの住民を避難させるとなると、実に1,700万人(米国人口の6パーセント)以上の人々を移動させなければなりません。
実は、老朽化していく過程で原子力発電所は、重大事故は起きていなくとも、すでに汚染を引き起こしているかもしれないのです。
別のAP調査によれば、トリチウム(放射性三重水素が)米国原子力サイトの四分の三から漏れていたことが判明しました。
連邦政府の監督機関が原子力発電所の認可期間を延長していた間にも、漏出箇所と厳しさは増加しました。
トムとジュディ・ジンマーは、2005年にシカゴの郊外のブレイドウッド原子力発電所のすぐ近くの家に引っ越しました。しかしそれは発電所の所有者が、同発電所においてトリチウムの漏出があった事を発表する直前だったのです。
「トリチウムが何であるかを知りませんでしたが、それが放射性物質である以上、人間の体にとって良くないことは知っていました。」と、トム・ジンマーは言いました。
「私たちの人生を台無しにするたぐいの何かである、とね。」
- 6月27日付ABCワールド・ニュース
ネブラスカ州フォート・カルフーン原子力発電所および80マイル下流のブラウンズビルのクーパー原子力発電所は、ともに耐水装置が正常に稼働しており、現在のところ安全性に問題はありません。
- 6月28日付NBCナイトリー・ニュース
いずれの発電所の周囲でもやはり住民の避難が行われ、不自由な生活を強いられています。
東日本大震災で私たちは地震、津波に福島第一原発の事故による放射能汚染、と三重苦を強いられています。
現在はアメリカでも大火災と原発、大洪水と原発、苦しむのは一般の人々、普通の人々ばかりです。
大都市を中心に有り余る電力を供給し、「快適」な生活を保障してくれるはずだった原子力発電所。
この夏、クール・ビズなんて中途半端なことを言っていないで、暑苦しい都会を抜け出して、緑の木陰で仕事しませんか?
今日はIAEAの調査と発表に対する、英国BBC放送の記事の第2回をお送りする予定でした。ところがアメリカのネブラスカ州にあるフォート・カルフーン原子力発電所には洪水が迫り、水没の危険が迫っていると伝えるABCのニュースが飛び込んできました。
一方、ニューメキシコ州にあるロス・アラモス国立研究所には、折からの大火災が迫っているとのニュース。同研究所は広島・長崎に投下された原子爆弾を製造した場所として有名ですが、現在も一部の核兵器が存在しているようです。
どちらも対応策を取る時間がありましたので、福島第一原発のような事故には発展しないと思われますが、実はフォート・カルフーン原子力発電所の方には、福島第一原発と共通の「老朽原発」に関するある問題がありました。
急遽予定を変更し、今日はロス・アラモスの、明日はネブラスカの危機に関するABCのニュースをご紹介します。
その後、BBCの記事をご紹介させていただきます。
動画とともにご覧ください。
■大火災に脅かされるロス・アラモス研究所
「一万人が避難を開始」
- ABCテレビ・ニュースキャスター : ダイアン・ソイヤー -
もはや手の施しようが無くなったニューメキシコ州の山火事(大火災)は、ロスアラモス国立研究所(多くの危険な放射性物質が収納されている、最新設備の国家安全研究施設の1つ)からちょうど1マイル(1.6km)の地点まで迫って来ました。
炎はニューメキシコの研究施設からは一定の距離を保ったままのようにも見えますが、研究所の職員は風向き次第でどう変わるかわからないと恐れています。
研究所のウェブ・サイトは
「夜通し吹いた北西風が研究所への飛び火を防いでいますが、正午頃には風向きが変わる可能性があります。」と言及。
研究所側は全ての危険な物質は適切に密閉され、格納されている、と声明を発しました。
「対策として徹夜の作業を行い、研究所は遠隔地である南西の領域の、テクニカルエリアへの天然ガスの供給を遮断しました。」
声明はさらに
「すべての危険で放射性の材料が密閉され、格納された状態で残ってはいるものの、適切に保護されます。陽子加速器、スーパーコンピュータなどの主要な設備なども同様です。」と伝えています。
消防士達が火災との戦いを開始すると同時に、研究所では全ての作業を中断しました。
「消防隊にはとっては、非常に長い夜になるでしょう。」と、研究室ディレクターのチャールズ・マクミランは声明の中で言及しました。
ニューメキシコの知事スサーナ・マルチネスは、住民の避難と緊急時対応を万全のものにするため国家警備隊軍を展開したことを発表しました。さらに消防隊は研究室の周囲から延焼する可能性のあるものを取り除くため、予め焼き払った事も発表しました。
知事の要求によって、連邦緊急事態管理局は火災管理特別予算を執行しました(予算は消火活動に必要な経費の75パーセントをまかなうことなります)。
ラス・コンチャス火災(今回の火災の名前)は日曜日午後1時頃に出火したとみられています。InciWebは特殊な情報システムを使って、政府機関からの情報を一般向けに公開していますが、同レポートは、日曜日の気象状況は気温が非常に高く、乾燥し、強い風が吹いていた事を伝えています。
それらが全て、この大火災を深刻化させてしまったのです。
今日の予報は研究室所の敷地を危険にさらす、風向きの変化を予測しています。
研究所の危機管理センターは正常に稼働しており、監視のための航空機が火災の大きさや進行方向を監視するため配備されました。
付近のバンデリア国定記念物や観光地、キャンプ場などにいた人々は、日曜日のうちに避難させられました。また、自主避難勧告がホワイト・ロックとロスアラモスに対して出されています。
環境問題の専門家がその領域に配置され、大気などの測定を行っていますが、火災が発する煙の影響について懸念しています。

ロス・アラモス研究所内の低レベル放射性廃棄物の格納施設
このような弱腰の提言は「決まりきった惰性の産物」
環境問題特派員 リチャード・バック / 英国BBC放送 6月21日
月曜日に集中して行われた作業によって、IAEAは1週間かけて開催された閣僚会議の結果を、興味深いドキュメントにして公にしました。
これは、IAEA加盟各国の政府が、現在稼働中の原子力産業に関する国際規則を、どのように変更するかを決めるミーティングです。
そしてこの25年間で世界最大の原子力事故となった福島第一原発の問題が、こうした動きを決定づけた事は間違いありません。
原子力産業に関する国際規則に何か変化があるとすれば、それはIAEAの調査によってもたらされるはずでしたが、福島第一原発への調査はたいへん軽いもので終わってしまいました。
原子炉を保有するフランスやチェコなどに隣接しているために、その脅威にさらされざるを得ないドイツやスイスの代表は、会議に対して意見を提出しました。
それは、原子炉保有国の隣国の政府は、その原子炉が安全であるかどうかを確認する権利を持つべきである、というものです。
さらに、IAEAの天野事務局長は会議冒頭の演説で、原子炉を保有する国々はIAEAが臨時に派遣する調査団に対し、いつでもその調査を受け入れるべきである、と話しました。
いずれの意見も、原子力の安全性については、その国が総合的に管理する権利を持っていると自覚する、原子炉保有各国の政府が気持ちよく受け入れられる性質のものではない事は明らかです。
こうした意見に対し、6月20日にウィーンで発表された『原子力の安全性に関するIAEA閣僚による宣言』は、原子力事故は国際的な問題に発展しうるものだとし、各国政府と監視機関との協調を強めるべきであると言及しています。そして協調の強化と、国際的な安全専門家による質の高い関与が実現は、原子力の安全に大きく貢献すると述べています。
実際のところは、この宣言の中でか細いながらも将来への保証となっているのは、「適切な原子力災害補償を提供するために、原子力事故で影響を受けるかもしれないすべての国々の懸念について表明できる、グローバルな原子力責任機関の必要性」を認識しているという部分です。
もしこれが無かったら、このような弱腰の提言は「決まりきった惰性の産物」と解釈せさるを得ませんでした。
また、宣言が「行動計画」の草案を準備することを天野氏に求めている事も含め、この中身についてはこの数週間で明らかになるでしょう。
- - - 続く
今日は自然が大好きなイギリス人、その中指揮者としても活躍したヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958)の作曲による『揚げひばり』をお楽しみください。
- すみません、ホントのひま話です -
いつだったか、スピーカーのお話をしました。
わたしの世代は音楽の記録媒体がCDになったのは、社会人になってからしばらくのこと。
それまでは何と言ってもレコードとカセットテープ。
オーディオにそろそろ本格的にはまりだしたとき、それまで使っていた10数万円の国産のダイレクトドライブ・プレーヤー(レコード専門再生装置)よりも、音楽がよりなめらかに、繊細に再生できる装置がある、と聞きつけました。
スイスのトーレンスというメーカーのベルトドライブ(モーターにベルトを引っ掛け、それでレコードをのせたターンテーブルをまわす方式)プレーヤーがそれでした。お値段298,000円、でも悲しいことに、これだけではまだレコードが再生できないのです。まずアームを取り付けます、これがイギリスのSMEというメーカーの120,000円のお品物。次にレコードから音を拾うカートリッジ、これがドイツ・オルトフォン製で59,800円。でもこれでも足りないのです。取り付けたオルトフォン・MkⅡはMCカートリッジといって出力が小さく、オーディオアンプとの間にトランスを接続し、音を増幅させなければなりません。これもオルトフォン製で40,000円。
そしてさらに.......
レコードというのはプラスチック製の円盤なので、必ず「反り」があります。そのため微妙な音のゆがみが発生します。もし、レコード盤を真っ平らにできれば、さらに音が良くなる可能性があります。
これを製品化したのが日本のオーディオテクニカでした。レコードをのせるターンテーブルの上にアルミダイキャスト製の円形の台を設置。レコード盤をのせ、電動ポンプを接続し、レコード盤と台の間の空気を抜いて真空にします。これでレコード盤はアルミダイキャスト製の台に圧着され、ほぼ真っ平らになるのです。驚いたことに、この作業による音質の改善には著しいものがありました。
しかし、レコード盤は先ほども書きましたがプラスチック、こすれば静電気が発生しどうしてもホコリが付着し、再生するとノイズが発生します。今度はアメリカの会社が特殊な溶剤でレコードを洗うとごく薄いコーティングがなされ、静電気の発生を防ぐキットを発売しました。これが15,000円程。以来、暇さえあればレコードを洗う作業に没頭することとなりました。
ではここまでかかった費用を計算してみましょう。
298,000+120,000+59,800+40,000+40,000+15,000=572,800円也
実にスイス+イギリス+ドイツ+日本+アメリカというセットです。
ところが、このセットを組上げて半年も経たないうちに、ソニーが世界初のCDプレーヤーを発売したのです。上位機258,000円、普及機158,000円でした。ブラームスのヴァイオリン協奏曲だけで300枚のレコードを持っている年上の友人が上位機を、私は普及機を発売と同時に購入。ただし、当時はCD一枚が4,200円~3,800円。
さすがに57万もかけたアナログ・プレーヤーは、CDプレーヤーと比較しても音の上で遜色はありませんでした。
しかし、手間が違いました。
CDがトレイにのせた次の瞬間には音を出せるのに対し、アナログの方はレコード盤を専用クリーナーでホコリを取ってから、まず台の上に。ポンプをつないでスイッチを入れ、「ドッドッドッ...」といいながら空気が抜けるのを待ちます。次にプレーヤーを回転させ、回転が安定するまで待ってレコード盤にそっと針 - カートリッジを降ろすのです。
そしてA面B面。30分を超える交響曲なら第2楽章を聴き終えた段階で盤面を上下逆にしなければなりません。するとまた、空気抜きからやり直しです。
やがて発売されるCDが増え、価格も2,800円~2,000円程になった頃には、聴くのはCDばかりになっていました。
ある日、3歳の息子が「ぐーるぐるぐる...」と言いながら、レコードプレーヤーのターンテーブルを指でぐるぐる回しているのに気がつきました。
「こ、これはやめようね...いい子だからね...」
と言い聞かせましたが、また次の日も、
「ぐーるぐるぐる」......
そのうち、ターンテーブルの回転が一定でなくなっていることに気がつきました。
And Now... Et Maintenant... そして今は
CDプレーヤーは既に4代目となる一方、アナログ・プレーヤーのカバーの上にはティッシュペーパーやら使い捨てマスクやらの箱が並べられ、もはや接続もされていないのです。
かつてレコードで持っていて大好きだったのに、今となってはどうしても手に入らない曲。
今日はその中から「時の過ぎ行くままに - As Time Goes By」(映画カサブランカ)を Love Unlimited Orchestra でお聴きください。
オリジナルのバラードより、何か胸に迫る切なさみたいなもの、お感じになりませんか?
『アメリカのスイマー諸君、この夏、はじけなさい!』
- 後編 -
彼女達の「調査」と時を同じくして、ABCの Made in America チームも自身の調査を行うべく、サウスカロライナのマートルビーチの東側に向かっていました。
そこにある[タラ・グリンナ・スイムウェア]という名の小さい水泳着制作会社は、今年25パーセントの成長を達成し、このほど2つの新しい店舗をオープンしました。
デザイナーのタラ・グリンナはおよそ25年前に会社を始めましたが、既製品の水着では体に合いにくい顧客を専門に、顧客ごとにブラサイズを合わせた水着を作りました。 そして15年前にまず卸売りから始めたのです。
しかし、タラ・グリンナだけが米国で水着を製造している唯一の会社ではありません。 ユタ州ソルトレイクシティーの、ライム・リッキー・スイムウェアは、おしゃれでセンスの良い水着を制作しています。デトロイト郊外のエクセレント・スイムスーツはキング(クイーンズ)サイズの水着を専門にしています。それぞれの会社は、個々の顧客のために水泳着をカスタムにデザインし、さまざまな色とスタイルを提供します。
男性に関しては、バードウェルビーチという男性用水着が専門の会社は、1961年にカリフォルニアで創業して以来、同じ柄を使用してサーフィン用の水着を制作しています。
経済の専門家は中国との競争では、カスタマイズこそが鍵であると言っています。
「私たちは売り場に出てこう言うんです、『OK、女性はこういうのがお望みなのよ。試着してみると、必ずどこかに合わないところがあるものなの。ここはへこみ過ぎ、ここは出っ張り過ぎ。』そして直して行く訳です。」
とタラ・グリンナのスポークスマンであるクリスタル・クアンドは語ります。
「私たちは誇りを持って言うことができますよ。『私たちの製品はアメリカ製です。お困りの事があれば、どうぞおっしゃってください。』とね。」
ンジー・リチャードソンは、2年間サバンナ美術大学に通い、仕事を得るためにはニューヨークかロサンゼルスに出るしか無いだろうと考えていました。 彼女は、まさか自分がファッション・デザインの分野で働くことになろうとは考えてもいませんでした。
「私はいつもタラ・グリンナで働きたいと思っていました。自分の得意分野と関連した仕事につくことができて、とてもラッキーです。」
さて、再びこちらはコビーナ、カリフォルニアのYMCA、水泳教室のみなさんはアメリカ製水着を見つけ出し、ご機嫌のご様子。
「とても多くの人々が、不平や文句を言うだけ。」と、マーシャルは言いました。
「でも、彼らは何もしようとはしないのよ。」
「たったこれだけの事だけど、これが私ができる事なの。」
以上が、6月20日放送のアメリカABCテレビの[ワールドニュース・ウィズ・ダイアン・ソイヤー]の翻訳です。
でも、このシリーズを見ていつも思う事なのですが、アメリカの放送は自分たちがするべき事を、よーく考えていると思うのです。
日本のニュースはNHKを筆頭に、たとえば高校生の就職難を度々伝えはしますが、それを解決するために何も提案はしません。
ABCは「私たちアメリカ人ひとり一人が、毎日3ドル33セントのアメリカ製品を購入するようにすれば、アメリカ国内に10,000人の雇用が生まれるのです。」と視聴者に訴えます。
これを見たアメリカ人の何パーセントかは、日常の買い物の中、アメリカ製品を選んで買うようになると思われます。
アメリカ3大ネットワークのひとつが、たった3ドル33セントからの行動を訴えているのです。
3ドル33セントなら、見ているほとんどの人が参加できるでしょう。
実際に、この番組に出演することになった水泳のインストラクターの高齢の女性は、行動を起こしました。
それが放映され、またアメリカ製品を買おう、と心がける人が増えて行くことでしょう。
一方、24日の朝のNHKの報道では、震災と原発事故のために仕事を失ってしまった母親のために、「どうしても県内で就職したい」という福島県の母子家庭の、高校生3年生を紹介していました。
隣県の私たち宮城県人が、東北の人々が、日本人が、自分たちの消費をどこにどう振り向ければ、彼のような高校生の就職の一助を担えるのか?
そんな事は一切放送しません。
最後は彼の高校の3年生全員が、東京のトラックメーカーの工場見学を行うシーンを放映して終わりました。
全国から受験する志望者の中、もし彼が合格できれば『はじめて』彼は職を得る事ができるのだそうです。
「彼が働ける可能性のある職場は、首都圏にしかありませんでした。」
この番組を、立ち上がったあのアメリカのおばあちゃんが見たら、きっとこう言うでしょう。
「どこに解決のヒントがあるの?! 見ている人は、最後まで傍観者のままなの?!」
「何のための、誰のための『報道』なの?!」と。
『アメリカのスイマー諸君、この夏、はじけなさい!』
- 前編 -
前回(http://kobajun.biz/?p=621とhttp://kobajun.biz/?p=623)みなさんにご紹介した、「メイド・イン・アメリカ」夏のシリーズ第2回です。前回は「アメリカの労働者の雇用に、一番貢献している自動車のブランドは何?」というテーマで前編・後編に分けてご紹介しました。答えは「トヨタ・カムリ」とちょっと意外でしたが、今回は繊維製品のお話です。
アメリカ製ファッションには、ダナキャラン・ニューヨークやアバクロンビー、ナイキなど気鋭のブランドが目白押し、というイメージがあります。ところがABCテレビの「メイド・イン・アメリカ」チームの調査では、意外な事実が明らかに......
私たちアメリカ人ひとり一人が、毎日3ドル33セントのアメリカ製品を購入するようにすれば、アメリカ国内に10,000人の雇用が生まれるのです。
さあ、今日はデイヴィッド・ミューラーがどんな取材をし、どんなお話を聞かせてくれるでしょう?
「メイド・イン・アメリカ」チームは、水泳インストラクターのヘレン・マーシャルを見つけるために早朝、ロサンゼルスの東、コビーナ、カリフォルニアのYMCAに到着しました。
ABC Newsは水泳レッスンとエアロビクスに留まらず、マーシャルが彼女の生徒達に他の「何か」をレッスンしている、という情報をつかんでいたのです。
どうやら彼女は、ABC World News を見る一方、彼女自身の「世界のニュース」を書き綴っていたようです。
彼女は彼女は視聴者から送られるビデオを全てチェックしてきました。テキサスの主婦からの、愛用のカウボーイブーツも海外の製品なら、消防士である彼女の夫の防護服も海外の製品だった、という話も含めて。
ニューヨークのグランド・セントラル駅にやって来ました。
ドイツからやってきた若いカップルに話を聞きました。彼らはアメリカ製品を買いにやって来たようです。
「日本製に、ベトナム製。メキシコ製にジーンズは日本製......」
そして何と、アバクロンビーの袋の中から出て来たTシャツは中国製でした。
「これらの商品を買うために、わざわざやって来たの?ドイツから?」
さて、マーシャルはABC Newsを通じて、アメリカ国内で販売される洋服の98パーセントが海外製品である事、そして中国製が最も多い事を知りました。
たった2パーセントがアメリカ製品なのです。
その事がわかった後、マーシャルは教室にあるメイド・イン・アメリカのラベルを調べました。そしてYMCAに入るとやおらホイッスルを鳴らしたのです。
「メイド・イン・アメリカを見ていて、私は人々が何かを目にしたとき、自然と『大切で意味のある事を、どうすれば自分はできるのか?』と考える、という事に気づき始めたのです。」
そこで彼女は自分の水泳教室について、考えてみました。
「そして私は水着に思い当たったのです。」
彼女は生徒達を水から上がらせ、自分たちが身につけている水着のラベルをチェックさせました。
「生徒達は私が『この人、ちょっとおかくなっちゃったんじゃない?!』という目で私を見たわ。」
調べた結果、水着の生産国はカナダ、中国、メキシコからカンボジアにまで及びましたが、アメリカ製のものは一点もありませんでした。
アメリカ製品を見つけるべく、マーシャルの15フィートの高さのラックの前に集まった彼女達は、やっとひとつのアメリカ製水着を見つけたのです。