【 平原の子どもたち - 隠されたアメリカ 】

アメリカABCニュース 10月14日
12歳の少女ルイーズ・クリフォードは、パインリッジ居留地から丘を登ったところにあるグローリー・ビーで乗馬を楽しんでいます。
ここは彼女が愛する土地へとつながる、神聖な道なのです。
「ぜんぶ神聖なものなの。サルビア、スウィート・グラス、踊り、耳飾り、馬、そしてバッファロー。
ひとつひとつが強いものだし、私の血の中に流れている。だから私と関係がありものばかり。」
ルイーズが話すのは、ヨーロッパ人がこの地を支配する一万年前、ラコタの地で栄えていた彼女の祖先たちの伝統と儀式についてです。
かつてサウスダコタ州の山々と猛吹雪にもたじろぐことの無かった人々は、現れた白人の入植者たちに対し、最後に降伏しました。
しかし今は別の試練に直面しています。
報告によれば、80パーセントにのぼる成人がアルコール中毒であり、自殺率も高くなっています。
ルイーズ自身、うつ病と闘っています。
「私は絵を描くのが大好きだし、文章を書くことも大好き。私が文章を書く時は、ほとんどが自分宛の手紙なの。私が今何を感じ、どうしたら悲しい時をやりすごすことができるのか。」
と彼女は話します。
まだ中学2年生でも、ルイーズはすでに絶望の世界に耐えています。居留地の多くの子どもたちと同じように、彼女の家族はアルコールの害を受けています。
彼女は今のルイーズと同じ年齢で飲酒を始め、今やアルコール中毒になってしまった母親のことをいつも心配しています。
ルイーズと彼女の母親は、サウスダコタ州マンダーソンの老朽化した公営住宅に住み、ルイーズが通う部族経営のウーンデッドニーの地区の学校は、そこからまっすぐ行ったところにあります。彼女は実の父親については何も知りません。
UCLAの報告では、サウスダコタ州ではアメリカインディアンの生徒の70%が高校を中退してしまいますが、ルイーズは彼女のクラスの中で際立った存在です。
「子供たちは、美しい花壇の花のように扱われる必要があります。きちんと手入れをし、水をやることを忘れず、みんなで丹誠を込めて育てなければなりません。ところがここでは、子どもたちは雑草のように扱われているのです。」
ルイーズの学校の校長、74歳のマーニー・ホワイト・ウルフは語ります。
病気がちのホワイト・ウルフですが、子供たちのためにたゆまぬ努力を続けています。
彼女の学校は運営資金が不足しており、1960年代に建設された校舎について、彼女は床下と床タイルの下にあるアスベストについて心配しています。
しかし、こうした点を改善しようにも資金がありません。
もっと多くの教師、書籍やコンピュータを揃えるための資金すら、満足に賄えない状態なのです。
この学校の子どもたちは、家庭で慢性的な栄養不良状態に置かれているため、学校給食をむさぼるように食べます。
「子どもたちは週末、自宅でほとんど食べ物を与えられないため、月曜日には飢餓に近い状態で学校にやってくることが頻繁にあります。」
ルイーズの家でも、度々食べるものに事欠いています。
祖先から受け継いだラコタの地の文化が育んだ強さが、ルイーズのその姿に現れています。
彼女の『タタイ・ヒアナ・ジュエイリ』というインディアン名は『風に向かって立つ』という意味だと、私たちに教えてくれました。
「私は自力で立ち続けようとする一本の雑草なの。いろんな試練に負けてしまう雑草が多いけど、私は違うわ。」
「私は強い。私にはたくさんの力がある。どんなことがあっても負けないつもり。嵐に出会ったとしても、私は決してあきらめない。」
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この記事のテーマでもあるインディアン居留地については、Wikipediaにも詳細な記述があり、一度ぜひお読みいただければ、と思います。
私たち日本人と同じ黄色人種であるアメリカ・インディアンの歴史は、アメリカ大陸の地平線に白人入植者が現れた時から一変します。
以後のアメリカ・インディアンの歴史には絶滅、強制移住、収奪、貧困、飢餓などの言葉が頻出するようになります。
「今年、我々がたくさん殺せば殺すだけ、来年殺す分が少なくて済む。彼らはすべて殺されなくてはならない。でなければ、一種の貧民として養われるべきである」
南北戦争で活躍した北軍軍人ウィリアム・シャーマン(1820-1891)の言葉ですが、その後も扱いに著しい改善などは無く、現在に至っているようです。
そうした事実がこの記事の『隠されたアメリカ』という、サブタイトルを導き出すことになったのでしょう。
ところで冒頭に掲げたダイアン・ソイヤーさんの写真には、彼女のジャーナリストとしての決意があふれています。
がに股に立ち、あごは角張り、とてもエレガントとは言えない姿ですが、少女たちの運命に慟哭し、何としてもこの少女たちを守りたい、というソイヤーさんの決意が伝わってくるようです。
この半年、欧米を中心に海外のニュースを訳し続けてきて、気がついたことがあります。
それは普通の人々、特に何らかの運命に見舞われ、困難な状況にある人々の姿を丹念に、丁寧に伝える、という姿勢です。
報道機関にこのような姿勢がある限り、富も権力も持たない人々が社会の闇の中に葬られる危険は減ることでしょう。
この番組は全米に反響を呼び起こし、寄付・援助・激励のメッセージがABC放送に殺到したようです。
ダイアン・ソイヤーさんは17日の放送で、満面の笑みを浮かべながら視聴者に報告し、なおも援助を募っていました。
http://abcnews.go.com/US/viewers-open-hearts-children-plains/story?id=14756399
『公式伝記作家が語る早過ぎる死の真相』

アメリカABCニュース 10月20日
10月初旬56歳でこの世を去ったアップルの共同創設者であり先覚者であったスティーヴ・ジョブズは、彼の公式伝記作者のウォルター・アイザックソンによれば、9カ月間すい臓がんの手術を拒否していたことについて、後に容態が悪化してからこの決断について後悔していました。
その著作『スティーヴ・ジョブズ : 伝記』の10月24日の出版を前に、アイザックソンはアメリカCBSニュースの番組『60分』の中でこう語りました。
「ジョブズは手術について始めのうち、健康な組織までも大きく損なってしまうのではないか、と話していました。」
『ジョブズはなぜもっと早く手術を受けなかったんですか?』とアイザックソンに尋ねると、「『私は自分の体が切開されるを望んでいなかったんだ。そんな風に切り刻まれるのをね…』とジョブズが答えた。」と、10月20日アメリカCBSニュースのウェブサイトで公開されたインタビューの中で述べています。
▽ ジョブズはなぜそのような決断をしたのか
「彼はこんな風に感じていたのではないでしょうか。何かを無視したい時、何かの存在を認めたくない時、人は時として理屈には合わない考え方をするものだ、と。私たちはこのことについて、何度も話し合いました。」
アイザックソンはCBSニュースに語りました。
ジョブズは若いころ東洋的神秘主義に魅了され、現代医学とは異なるハーブ療法を信じ、関係者が過去にABCニュースに語ったところでは、彼はそれによって深刻な容態を緩和できると考えていた形跡があります。
ジョブズに近い関係者は、彼は相手がアップルの取締役であっても、健康上の問題を公にしませんでした。後にこれらの取締役はジョブズの健康問題がアップルの業績と株式の評価に、極めて重要であることを力説することになります。
ハーバード大学医学部腫瘍学の研究者ラムジー・アムリは昨週、ジョブズの現代医療への嫌悪について論争の的となった論文を発表しましたが、そのことが彼自身の死を早めることになったのではないか、と推論しています。
「私はジョブズのプライバ シーを尊重するし、どのような点においても、彼を攻撃するつもりはない。そして彼の死を悼まない者はいない。しかし彼はあまり例のない神経内分泌系腫瘍を患ってはいたものの、しかし現代医療にとっては、通常のすい臓がんを治療するよりはるかに容易だったはずである。彼自身が代替医療を強く望んだ結果である。」と彼は書いています。
「もちろん、どのような医療を選択しようと、それは彼の自由である。しかし、状況を考えると、ジョブズ氏の手術を回避して選択した代替え医療は、結果的に彼を早すぎる死に追いやった可能性がある。」
とアムリ氏は書いています。
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【 放射能のない日本への戦い 】第3回以降は24日月曜日から再掲載させていただきます。
スティーヴ・ジョブズの原稿を訳す際、困るのがジョブズ氏と書かず、呼び捨てでいいのか?!と、ちょっとひるんでしまうことです。
私は何歳で初めてパソコンを買ったが覚えていないのですが、買ったのはアップル・マッキントッシュLC630だったことは、覚えています。
そこからずっとマック・ユーザーなのですが、こうして皆さんに翻訳原稿を読んでいただけるのも、ジョブズが私たちフツーの人間の手元までパソコンを運んで来てくれたから。
だとすれば、呼び捨ては不当じゃないか、と思う一方、アメリカのニュースで『Mr.』をつけて呼ぶのはオバマ大統領だけで、それはアメリカ大統領の敬称が『Mr. President』だからという理由だけ。
という訳で、スティーヴ・ジョブズについては充分の敬意を込めながらも、『氏』はつけないことにしました。
それにしてもアレン少年の『アップル・カット』、すごくキュートです。
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【 ボクがスティーヴ・ジョブズと会った時 】
「アップル・カットの少年の一生の思い出」
アメリカABCニュース 10月7日
生涯アップルを愛し続けるスーパーファン、アレン・パルトロウが少年時代の素晴らしい思い出について語りました。
これはアップルのスーパーファンの笑顔。
アレンはハロウィーンが来る度、マックの仮装をするほどのアップルのファン。
アレンは何としても一度、スティーヴ・ジョブズに会いたいと思っていました。
ところで、アレンの少年時代の髪形は?
彼の頭を後ろから撮影すると、こうなります。
2006年、アレンはついにアップル・ストアの帰艦店舗のグランド・ オープンに招待されました。
「そこにスティーヴ・ジョブズがいて、ぼくは握手することができたんだ。スティーヴは僕の後頭部を指さしていたよ。」
[ 苦難の道を歩む東北地方のコミュニティ ]
アルジャジーラ 2011年9月
仮設住宅はこれまでずっと見殺しにされてきた、と感じている人々であふれています。
多くが家を失うと同時に職も失いましたが、住宅ローンの支払いだけが残っています。
それに、仮設住宅で暮らしていくためには、食費や生活費は自分で支払っていかなければなりません。
「みんな緊急避難所で暮らす方がマシなんです。」
56歳の熊野みよ子さんは津波、地震、原発事故の避難区域からの避難者を収容していた体育館や学校について振り返りました。
東京電力の災害は、合計で88,000人近い原発事故難民を作り出しています。

「彼らは避難所の人々の世話は何でもしますが、ここの人々の世話はしてくれません。」
彼女の夫、娘、義理の息子と12歳の孫娘と仮設住宅に住む熊野さんは語りました。
アルジャジーラが浪江市の市長が翌日、インタビューに応じる予定について話すると、熊野さんは、私たちにこう頼みました。
「私たちはいったいいつになったら帰れるようになるのか、質問してください。」
② 石のように冷たい東電の対応
悩みが尽きることのない浪江町の馬場町長は、熊野さんの質問に答えてあげたいのは山々だが、今後どうなるのか本当のところを知らされてはいないし、除染のプロセスについても、『現在検討中』としか伝えられていない、と語ります。
これは言い換えれば、除染が効果があるのかどうかさえ不明だ、という意味なのです。
馬場町長は2年後には町民の帰宅を実現したい、と語りました。
しかしそう話した後、それは「希望的観測に過ぎない。」と述べました。
彼は二本松市役所内に設けられた仮の町役場から、本当に多くの政治家が顧みようともしない仕事をこなしています。
そして、東京電力が原子力発電所事故の初期の重要な時期に、ほとんど何の情報も伝えなければならないことについて、全く何も彼のオフィスには伝えなかったことについて、激しく抗議しています。
彼は、浪江町からわずか数キロの場所にある原子炉がメルトダウンを起こしたことを、事故翌日のニュースで知った時の驚きと怒りについて、世界中の報道機関に対し明らかにした上で、問題を処理する際の東京電力の過失は『殺人に等しい』と述べました。
馬場町長は彼の苦情への正式な回答を行うよう東京電力に催促した際、同社は回答を行うまで40日もの時間をかけました。
理由について東京電力はこう答えました、原子力事故のために停電が起き、役所内の誰にも連絡ができなかった、 と。
「ここは先進国なのです、しかも我々は衛星電話を持っているにもかかわらず、彼らは私たちに連絡を取ろうとしなかったのです。」
馬場町長は語りました。
〈 つづく 〉
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【またまた、あなたの頭上に迫る巨大な影】
アメリカNBCニュース 10月18日
私たちはまた、制御不能になった人工衛星が頭上に現れるのに備えなければなりません。
今度はドイツの人工衛星です。
私たちのウェブサイトがご紹介しているこの短時間のアニメーションをご覧いただけば、今回地球に再突入する人工衛星が、アメリカやヨーロッパの上空には現れない予定であることをお解りいただけます。
再突入は10月21日金曜日前後になる予定です。
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[ 苦難の道を歩む東北地方のコミュニティ ]
アルジャジーラ 2011年9月

- 増え続ける[ウォール街を占拠せよ!]の人々(記事は下段)-
① 福島県浪江町
滴るような豊かな緑に覆われ、楽園のように見えるこの町は、観光パンフレットの広告そのものです。
隙間なく木々が立ち並ぶ見事な森林、澄んだ水をたたえた小川を抱いて曲がりくねっている道路。
木々におおわれた山々は、緑の渓谷と農場へと続いていきます。
この息をのむような景色も、そう、このすばらしい町は不幸なことに危険なレベルの放射能に汚染され、現時点では当局が居住に適さないと判断しています。
もうすぐ米の収穫の季節がやって来ますが、かつて21,000人の住民がいたここ浪江町では、水田は乾燥してひび割れ、雑草に覆われたまま顧みる人もいません。
その様相はすでにゴーストタウンそのものです。
東京電力株式会社(TEPCO)が経営する福島第一原子力発電所が、6か月前にマグニチュード9.0の巨大地震と続いて起きた津波により破壊され、火災と爆発が発生、放射能漏れが始まり、空気も、水も、土壌も汚染してしまいました。
放射能汚染は世界の終末を予言するかのような、破滅的な情景を生み出しました - 原始時代にも似ている - ただし、そこでは一切の生存も、どのような作物を育てることも許されません。
これからの年月がこれまで知られていなかったこと - 放射能汚染がここに住んでいた人々と生態系に、どれほどの損害を与えるのかを明らかにすることになるでしょう。
今のところ、この場所はひたすら空虚です。
町の面積の70パーセントを森林におおわれた浪江町の丘陵地帯は、立ち入ることは許されていません。
一人浪江町の農民である末永さんは、半年前、自分の農場を放棄することを余儀なくされました。避難した当初は娘さんと一緒に埼玉県内の5カ月間生活しました。
その後近隣の二本松市の砂利を敷いた上に数十戸建設され、避難者に提供された仮設住宅の一つに入居しました。
「私は作物を育てることができますが、食べて有害かどうか私にはわかりません。」彼は自身の作物、主として米、大根とネギについてこう語りました。
非常に元気な82歳の彼は、これまで13,000ドル(約100万円)を少し下回る損害について、東京電力からの補償は十分なされていないと感じている、とアルジャジーラに語りました。
末永さんは別に怒っているわけではない、と語ります。もう何もかもあきらめなければならないことを(彼の農場、生活手段、そして元の生活がすべてなくなっています)悟っています。
彼はただ、生活が保障されることだけを望んでいるのです。
「私は食料品や身の回りの物を買うために、自分の蓄えを使うしかありませんでした。」
そしてできることなら自宅に戻って作物を育てたいけれども、作物が育ったところで安全であるはずがない、とつけ加えました。
彼は東京電力が原子力発電所の建設を推進する際、約束した言葉を覚えています、
「何かあれば、(東京電力は)あなた方を助けます。」
「私は今でもその言葉を信じています。」
末永さんは語りました。
〈 つづく 〉
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今日から、翻訳し終えた原稿を校正のため出力したら、A4版用紙で11枚びっしり、という長い長いニュースをご紹介します。
8回ほどの連載になるか、と思いますが、この記事に刻まれているのは、置かれたその場その場で懸命に『放射線のない日本への戦い』を続ける人々の姿です。
まさに降ってわいた災難に、生活がすっかり変わってしまった人々。
原子力発電についてどのような議論をするにしても、ここに登場する方々の苦悩を踏まえたものでならないと思います。
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【[ウォール街を占拠せよ!]さらに数千人が合流 】
アメリカABCニュース 10月16日
[ウォール街を占拠せよ!]の運動はアメリカ国内全土に瞬く間に拡大、運動は世界にも拡大し、5週目に入った今日もさらに多くのデモが計画されています。
先週末には抗議をする人々とデモは ヨーロッパ、アジア、そしてオーストラリアに拡大しました。
ロンドンでは16日、セントポール寺院の周囲に色とりどりのテント村が出現し、夜通し灯りがついていました。警察は抗議行動が平和的に行われる限り、滞在を容認しています。
折からり冷たい天気にも彼らは躊躇 することは無く、運動が続く限りこの場所に留まり続ける、と彼らは話しています。
この運動に参加する世界中の人々のほとんどは、平和的な抗議を行っていますが、ローマでは少数のグループが大勢から離脱し、商店などの窓をたたき割り、車に放火しました。
ローマで火がつくと、抗議はベルリンにも平原の火事のように広がり、4,000人の人々が市内の議会関係の建物が集まる地区まで行進しようとしました。
フランクフルトではヨーロッパ中央銀行が人々に取り囲まれました。
アメリカではイラク、アフガニスタンの戦争に関わった企業の貪欲さに抗議の声が集中しました。
シカゴでは警察が16日朝早く、約175名の抗議する人々を逮捕、理由は閉鎖された市内の公園からのテントの撤去を拒否した、というものです。
「知ってのとおり警察は私にこの場所を去るか、それとも逮捕されるか、選択するよう迫ったのです。だから私は、もちろん逮捕されたくはないけど、この場所を動くつもりもない、と答えました。そして逮捕されたのです。」
抗議者の一人であるデイヴィッド・オーリコフは答えました。
同じく16日、アラバマ州バーミンガムでは企業の貪欲さについて広く訴えようと、抗議を行う人々が集まって行進しました。
バーミンガムのデモを組織したアリン・ハドソンは、抗議をしている人々は1パーセントの富裕層と企業が国の政策を左右するのには、もうウンザリしているのだ、と語りました。
「アメリカの人々は、政治家をも巻き込んで絶えず襲って来る大きな金のうねりの中に、自分たちの声がかき消されてきたことに懸念を深めています。私たちは自分たちの政府が、そうしたうねりから解放されることを望んでいるのです。」
カリフォルニア州サクラメントではシーザー・チャベズ公園に集まった人々の中には、カリフォルニアの反戦運動家として有名なシンデイ・シーハンの姿がありました。
「完全な、無条件の平和が達成されなければ、経済的な平等も、社会的な平等も達成されることは無いのです。」
と彼女は語ります。
そしてニューヨークのブロードウェイでは、数千人の[ウォール街を占拠せよ!]デモ隊の人々が、 彼らの拠点となっているマンハッタンの繁華街にある公園から、タイムズスクエアまで行進しました。
いまやこの運動は世界中の大都市に広がっています。
タイムズスクエアでの抗議行動は騒がしく、また緊張したものでしたが、暴力行為はありませんでした。
しかしニューヨーク市警によればこの日、デモのコースで74名の逮捕者が出ました。
警察は3ブロックの長さにわたってデモ隊を囲い込みましたが、その目的はデモ隊の監視よりは、付近の円滑な交通を維持することにあったようです。
デモ隊の騒々しいシュプレヒコールやドラムをたたく音にもかかわらず、警察は旅行者や市民のスムースな通行を確保することに努め、デモ隊をうまくやり過ごしました。
数時間にわたるタイムズスクエア内でのデモ行進の後、抗議する人々は再び拠点のある繁華街の方に戻っていきました。
2011年9月29日 IPS(国際プレスサービス / 本部 : ローマ)
日本では3月11日原子力災害以降、子どもたちが直面している放射能汚染の脅威が、日本国民の懸念の大きな部分を占めるようになり、政治的、社会的に大きな問題となっています。
母親たちは子供を守るために、必然的に市民団体の最前線で働くことになりました。
彼女たちは厚生労働省で開催された会議で、未成年者のための世界初の放射線安全基準の設定要求を含むアピールを発表しました。

小宮山洋子厚生労働大臣との会談に、福島から参加したこども全国ネットの伊藤えみ子さんは、政府は子供たちを守るために、もっと多くの取り組みを行うよう要求しました。
「原子力発電を行っている国で確立された安全基準は、もともと大人のために設定されたものです。被ばくすれば、子供たちはより一層傷つきやすい、という事実は明らかなのです。」
放射線から子供を守るためのネットワークの医学博士の小児科医山田医師は、IPSにこう語りました
「厳しい現実を言えば、今日の国に設定されている放射線の安全レベルは、ずっと長い間批判を浴び続けているのです。そうした事情からいっても、子供たちにとって医学的に容認できる放射線量を設定することは、ほとんど不可能です。」
「子供たちはどんな低いレベルであっても、放射線からは守られるべきです。」
山田医師はネットワークを立ち上げた理由について、こう語りました。
ネットワークは日本中から医師の参加を募り、自発的に福島を訪問し、放射能の影響を心配する親たちのカウンセリングを行い、独自に放射線検査を実施しています。
公式の調査によれば福島第一原子力発電所の事故以来、子どもたちは低レベルの内部被ばくを受けています。
3月下旬に実施されたテストの結果からは、避難場所の外側のゾーンに住んで選択された1,100名の子供たちの中で、45%が低線量の内部被ばくを受けていることが明らかになりました。
内部被ばくは汚染された空気を呼吸することにより、あるいは、汚染された食物や飲み物を摂取することにより体内に入りますが、周囲の環境に留まり体内には入らない外部放射線に比べ、健康に深刻な影響を与える可能性があります。
両親の間高まり続ける懸念に、学校でもさらに厳しい安全上の注意を行っています。
子どもたちは長袖の衣服を着用させられ、屋内にとどまることを余儀なくされています。
当局は土の表面にがより多くの放射線が 含まれていることが判明して以来、放射能汚染を最小限に抑えるため、学校で土の表面を削り取り、山になった汚染土を除去しています。
5月の行政側の発表によれば、膨大な数の深刻な危険を示す兆候の一つは、2,300人もの幼児が私立幼稚園から転園させられているという事実です。
また全国各地で子供たちの被ばくの危険性を最小限に抑えるため、事態を心配する各種機関によってサマーキャンプが開催されました。
子供たちへの懸念はまた、一時的な片親世帯への増加につながっています。父親だけを残し、母親は子供を伴って県外に避難しているのです。
「子供たちの父親は仕事を離れることができないため、家族がバラバラになり、そのためのフラストレーションも鬱積しています。多くはありませんが、放射能の危険性に関する父親と母親の意見の相違から、離婚に至るケースすらあるのです。」
福島を避難してきた若い女性の小林まやさんはこう語りました。
福島子供ネットのスポークスマン中生さんは、高いレベルの子供たちへの親たちの心配は、いまや日本の中で突出した社会問題だと指摘します。
「福島原子力発電所の事故は、日本人の精神に大きな衝撃を刻み込みました。」
彼は福島の住民は、繰り返し原子力発電のメリットばかりを説明してきた行政に、裏切られた、と感じているとIPSに語りました。
「これこそが現在、政府に対し不信感を持っている理由のカギになる部分です。政府は今何とか人々をなだめようと、必死になっています。
しかし、堅牢な基礎を持ち経済秩序が確 立された日本、というかつてのイメージは壊れてしまいました。
日本の社会に対する人々の信頼は、もはや手の届かないところに行ってしまいした。
何人かの人は、福島近辺で新たな人生を始めようとは思っていません。
新婚の小林さん24歳は、5月に放射能汚染から身を守るため、住んでいた福島市を離れ、機能不全に陥って いる福島第一原子力発電所から100kmほどの場所に避難しました。
「きっぱり決めました。主人と私は、新たな家族を作るに当たり最も大切なことは、放射線から身を守ることだったのです。」
「私は30キロ圏内に汚染地域を限定する政府の指示を、信じる気にはなれませんでした。」と彼女はIPSに語ってくれました。
小林さんは現在、福島県の中心地である福島市から60キロの、隣接する山形県内に落ち着いています。
山形県は数ある日本の地方自治体の中でも、福島を避難したいと考える人々を進んで支援しており、小さな子供を持つ数千の家族がこの機を利用し移住を望んでいます。
避難して以来、小林さんは彼女のような人を支援するために努力しています。
700人に上る大勢の人々が、移転と財政支援 に関する詳細な情報を求めている、と彼女は話しています。
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まったく、毎日たくさんの「どうでもいい」という話題を取り上げ、読者視聴者に押しつける日本の報道機関。
今日ご紹介したような問題 - 子どもたちのために、新たな放射線の被爆基準を作ること - こそ、実現するまで毎日でも報道し続けるべき課題だと思うのですが.....
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【 変革を求め抗議する人々、世界中に広がる 】
「99パーセントの人々の人生は、1パーセントの資産家に奉仕するためにあるのではない!」
アメリカNBCニュース 10月15日
大手金融機関と厳しい経済状況に反抗する人々の動きは、全米各地から世界中に飛び火し、世界中で数万人の人々が路上に現れ出ました。
ヨー ロッパ、その他の世界に目を転じると、ヨハネスブルグ(南アフリカ)では銀行、企業収益、資産家を厳しく非難する人々が町にあふれ出まし た。
しかしローマでは一部が暴徒化してしまい、車が放火され、銀行が焼打ちにあってしまいました。
この運動はニューヨークでの非暴力の〈ウォール・ストリートを占拠せよ〉デモから生まれました。しかし、世界中様々な場所で緊縮財政の下、これまで人々の心の中で煮えたぎっていたものを引っ張り出すことになりました。
総じて彼らが怒っていることは明白です。彼らに具体的要求はありません
それにもかかわらず、彼らは世界の注目を集めています。
NBCの キーラ・シモンズが、今夜ロンドンから最新の情報をお伝えします。
レポーター :今日はウォールストリートでの抗議行動が世界的に拡大した日になりました。
いくつかの都市では暴動になっています。ローマでは、平和的なデモを行っていたはずでしたが、一部のデモ参加者が銀行の窓をたたき割り、放火しました。放水車が出動し、催涙弾が撃ち込まれる騒ぎとなりました。抗議者と警察双方合わせて、20人が負傷したと報告されています。
アメリカの抗議行動に触発される形で、政府の政府の歳出削減に対する抗議に10万人以上が参加したとみられています。
ロンドンでは抗議者が証券取引所に近づいたところで、警察により阻止されました。
5人が逮捕されましたが、抗議行動は概ね平和的に行われました。
「一部の金持ちだけが資産を持ち、豊かな暮らしを楽しんでいます。しかし、そのために裕福でない人々が苦しむ結果となっています。」
「人々は仕事をなくしてしまいました。」
レポーター : ここロンドンには数千名の抗議する人々がいます。
国で始まった運動の一部は、今や世界中で広がっています。
ドイツでは欧州中央銀行の近くに5,000人ほどが集まり、アメリカと同じスローガンを掲げています - 『私たちが社会の99パーセントだ!』。
テヘランで、そしてオーストラリアでも、いまやこのメッセージは、インターネットを介して世界中に広がっています。
「人間としての要求、人々の権利を、企業の貪欲さの犠牲にしてはいけません!」
レポーター : 香港では歩道の上に横たわる抗議が行われています。
パリ、ポーランド、ポルトガルでは、少数のグループがデモを行っています。
しかしスペインでは主催者側によれば、30万もの人々がマドリッドの路上に繰り出し、多くの参加者が高い失業率に猛烈な抗議の声を上げています。
今夜、イタリアの首都で、いくつかの通りが戦場と化しています。
燃え尽きた車両の中には警察のバンが含まれています。
首相は、逮捕を要求しました。
変革を求め抗議する人々は、世界中に広がり続けています。
キレ・シモンズ、NBCニュース、ロンドン
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