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星の金貨 東日本大震災や音楽、語学、ゴルフについて語るブログです。

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どこまで、いつまで続く、日本政府の「国民の声を無視」

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【 続く密室の謀議、国民の選択を捻じ曲げる日本政府 】
「理想が機能する原子力発電所などは、あり得ない」
原題 : 失ってしまった国民の信頼を取り戻すための、最良の方法とは

ダミアン・キャリントン / ザ・ガーディアン(英国)7月9日


密室の謀議は続けられ、内容の無い政府側のごく短い発表の後、あたかも国民が希望しているかのような演出が行われ、原子炉の再稼働が決まりました。

日本の国会の事故調査委員会は、国民はもはや日本政府の原子力推進政策について、どのような信頼もしていない、そう明らかにしました。

事故調の調査報告書にこう書かれていたからと言って、今さら驚くには当たりません。
日本政府のあまりに電力業界・原子力業界寄りの態度により、国民は政府が明らかにする情報を『信じるべきではない』という確信を持つようになりました。

たとえ国民の半数以上が、原子力発電からの撤退を強く望んだとしても、日本政府は最も愚かな選択、『悪魔のおすすめ品』の選択を、まるで国民自身がおこなったかのように、演出を続けるつもりなのです。


透明性を確保することにより事態は好転すると、国民の誰もが思っていますが、産業界は密室の謀議をやめるつもりはないようです。
かつて軍と核兵器産業が、そうした関係を続けていたことが良い先例です。
日本の福島第一原発で起きた事故のあまりの悲惨さに、あなた自身は、これからは公明正大であることこそが何より大切だ、と強く思っているでしょうが…

福島第一原発で三基の原子炉がメルトダウンを引き起こした根本原因は政府機関、原子力規制当局、そして東京電力の三者のもたれ合い・馴れ合い、そして危機管理体制が機能しなかったことに原因がある、と国会事故調査委員会の報告書は結論づけました。
そして報告書は、原子力事故から守られるべき国民の権利が踏みにじられていたことを明らかにしました。
そして今回の事故を「明らかに、人間が引き起こしたもの」である、と結論づけました。


この報告書に対するイギリスの原子力調査開発委員会(NRDAB)の見解は、読むのに数分もかからない、まさに悲しむべきものとしか言いようがありません。あまりに馬鹿げていて、笑うしかない、と言ったところでしょうか。

わずか150語程度のこの『会議報告書』は、会議の中身が何もなかったことを、端的に表現しています。議長は政府主任科学者のサー・ジョン・バッディントン、メンバーは官僚、学術関係者、そして産業界の代表。
今後のエネルギー政策に関する構想などは無く、政府が決めた今後の原子力政策を追認するためだけの機関です。
イギリス国内で新たな原子炉を建設する予定のフランスの国営企業、EDFのスタッフではないのか?という疑問がわいてくる程、その議事録には中身がありません。
ここに3月27日から4月24日までの議事録があるのですが、全部読むのに数分しかかかりません。

イギリスの原子力調査開発委員会(NRDAB)は国家の長期に渡る原子力政策について助言を行うための機関ですが、中でも重要な役割は、現在稼働中の原子炉の安全性を高めるための対策を検討する事で、今年新たに設置されました。


ここで思い起こされるのが、福島第一原発の事故原因となった、政府と原子力産業界の『密室の謀議』です。
事故が起きてしまうと、今度は事故そのもの、そしてその影響をいかに『過少に』伝えるかが、その謀議の対象になりました。
それ以上『密室の謀議』を続けることは、かえって逆効果である、と思われていたにもかかわらず、正しい情報伝達は行われませんでした。

日本政府はおそらくは、もはや国民の誰もが日本の原子力発電に対し、信頼を失っていることは知っているはずです。
国会事故調査委員会の報告書は、
「国民の健康と安全を最優先とし、常に安全性の向上に向けで自ら変革を続けていく組織になるよう、抜本的な転換」を求め、「高い独立性を維持」すべきである、と結論づけました。

しかし、組織の集団思考というものは、事故調査委員会が求める「信頼性を高めていく」という太陽のあたる道を進もうとはしない、それが現実であり、理想が機能する原子力発電所などはあり得ない、そう考えるべきなのです。
原子力発電に関わる人間と組織を見れば、その現実はショッキングなものですが、ショックを受けてばかりもいられません。

ドイツでは市民たちが協力し合い、自分たちで小規模な再生可能エネルギー発電設備を立ち上げ、自分たち自身で必要なエネルギーを賄う、そうした取り組みが始まっており、そのことに大きな感銘を受けました。私はそのことを自分の目で確かめ、それを記事にしました(【 『脱原発』後のドイツはどうなったのか?! 】「ドイツでは『脱原発宣言』 が、新たな技術開発と技術革新が国家的規模で進む一方、市民が望む社会正義の実現が進んでいる」http://kobajun.biz/?p=2454 で紹介済み)
。こうした市民同士の連携を、今後原子力発電をどうするかも含め、今後のエネルギー政策の議論に生かしていくべきなのです。


今あなたが住んでいる場所に存在する原子力発電所について、あなた自身がしっかり考えてください。
原子力発電を続けるためには、莫大な費用がかかり、求められる安全性をすべて確保するためには、いったい費用がいくらかかるのか、その金額はウナギのぼりです。
そしておびただしい量の、処理が完了するまで何十年、何百年、何万年もかかる放射性廃棄物の問題。

『最良の方法とは?』、もうその答えはおわかりですね!

http://www.guardian.co.uk/environment/damian-carrington-blog/2012/jul/09/nuclear-power-energy-secrecy?INTCMP=SRCH
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「アメリカ史上最悪の銃乱射事件発生、12名が死亡、59名が重態・重軽傷!」
私の海外報道のチェック方法の一つは、風呂につかりながら、NBC、CNN、ABC、CBS、Democracy Now などのニュースを、Pod Castでチェックする事です。
風呂に入る前、iPodに最新版をダウンロードし、防水スピーカーに入れて、風呂の中で視聴しています。
21日土曜日の夜もいつも通り、NBCから視聴を始めると、特別編成のニュースが放映されました。
現地時間20日夜、コロラド州デンバー近くの映画館で、『バットマン』の最新作を見に来た観客に向け、24歳の男が2丁のショットガン、2丁の拳銃を乱射し、無差別殺人を行いました。
私はこれまでもアメリカで銃乱射事件が起きる度、「誰もが簡単に銃を手に出来る以上、起きるべくして起きる」、だから銃社会から抜け出さない以上、この手の犯罪は無くならない、と思っていました。
しかし「銃の所持はアメリカの伝統の権利だ」という主張と、武器産業の思惑が重なり、出口は全く見えません。
私は「銃の所持はアメリカ社会の伝統の権利だ」という主張を聴く度、「それは18世紀、19世紀の話だろう!」と心の中で叫ぶのですが、どうにもなりません。

アメリカの銃社会、そして日本の原発社会。
終わらせなければ、悲劇は終わらない。
なぜそれがわからないのでしょうか?!

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【 マンデラ元大統領の歴史 】
アメリカNBCニュース 7月18日

ネルソン・マンデラ元大統領の、苦難の道のりについて、熱心に聴き入る南アフリカ共和国の子供たち。

【 難民キャンプ入所前の健康診断 】
アメリカNBCニュース 7月15日

南スーダンのバティル難民キャンプに入る前に、健康師診断を受ける北スーダンから避難してきた人々。難民キャンプではすべての物資が不足している。

【 福島第一原発事故、死者は最大1,300人に – 米スタンフォード大学、詳細な予測を発表 】

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「今後50年、日本人の27%が、福島第一原発の事故による健康問題を引き起こすことになる」

Yoree Koh/ ウォール・ストリート・ジャーナル 7月20日


昨年発生した福島第一原発の事故による死者は、各地で総計15人から1,300人の間になるだろうと、アメリカ・スタンフォード大学の科学者たちの研究が明らかにしました。
この研究はまた、これまでガンを発症した人のうち、24人から2,500人の人々の発症原因が、何らかの形で福島第一原発の事故に関わりがある、としています。
これ以外に福島第一原発の作業員の中で、2名から12名がガンを発症している可能性があります。

これらの予想値の中、最悪の数値が現実のものとなっても、1986年に発生し、近隣の人々の健康に計り知れない被害を与えた、史上最悪の原発事故であるチェルノブイリの事故と比較すれば、その影響はより抑えられたものになると結論づけています。
こうした予測は、これ以前に発表された他の研究結果とも、符合しています。
専門家によれば、チェルノブイリの事故の場合、主に子供たちの間で甲状腺がんの5,000例~6,000例の発症がありました。
世界的な研究結果をまとめると、高線量の被ばくをして人々の中で、不治のガンに冒されて死亡した人の数は4,000人と推定されています。


しかし福島第一原発の事故による実際の死亡者数は、この数字より高くなる可能性があります。

今回の研究に加わったスタンフォード大学の環境工学が専門のマーク・Z・ジェイコブソン博士はウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューにこう答えました。
「私の個人的な意見ですが、15人から1,300人の間というのは控えめに見積もった死亡者数であり、実際の数がこれを下回ることは無いと思います。」

この研究は今週号の『エネルギーと環境科学』ジャーナルに掲載されました。
研究の結果、福島第一原発の事故により130名が死亡し、180名がガンを発症する、というのがもっともあり得る数値である、と結論づけています。

ジェイコブソン博士は、特に心臓血管障害や呼吸器障害など、ガンとは異なる病気については、その発症確率は非常に控えめに見積もられている、と話しています。
「なぜなら私たちは今回、人間に健康被害をもたらす放射性粒子については、調査対象に含めていないのです。」
ジェイコブソン博士はこれまで放射性粒子を始めとする、環境中に存在する様々な物質が、人間の健康に与える影響について研究を続けてきました。


研究結果の中、示された数字に大きな幅があることが、大きな原子力事故が広い地域で人体にどのような悪影響をもたらすか、それを調査することが如何に難しいことかを物語っています。
その他の不安定要素が、予測をさらに難しいものにしています。
最大の問題は、原子力災害と人間の肉体がそれから受ける影響について、まとまった資料が存在しないことです。
この分野の過去の医学的資料が如何に限られたものであるか、今回の研究において科学者たちはそのことを思い知らされましたが、何とか結論を導き出しました。
いくつかの資料は何とか論理性を保ってはいたものの、広島、長崎の原爆に関する資料やその他については、不確定な要素ばかりが目立っていた、とジェイコブソン博士が語りました。

福島第一原発の事故後最大の問題となっている、長期に渡る低線量被ばくによる人体への影響について、今回の研究は明確な答えを出すことは避けました。
その代り人間の一生の中で、短期間放射線被ばくをした場合の影響について検証しています。
日本の場合、福島第一原発の事故により予想されている健康被害のうち、27パーセントがこれから50年の間に現実のものとなるだろう。

スタンフォード大の研究では、3月12日、巨大津波が襲った翌日から始まった放射性物質の放出量の計算に基づき、世界中にどれほどの放射性物質が拡散し、その後どのような変化があったのか、シュミレーションを行いました。

地球上の大気の3次元モデルを用い、3つの放射性物質『ヨウ素-131、セシウム-137、そしてセシウム-134』の拡散と集中の状況について、分布図を作成しました。
その後実際に計測されたデータと照合した結果、大気中、土壌中、いずれの放射線量についても、このシュミレーションがほぼ正しかったことが証明されました。

その上で研究者たちは、未だに賛否両論のある方法ではありますが、しきい値の無い線形モデルを用い、世界的にどの場所のどの量の放射性物質がガンの発症確率を上げることになるか、計算しました。
この結果、健康被害がチェルノブイリよりも少なく見積もられる、理由の一つが明らかになったのです。


チェルノブイリの事故では放出された放射性物質の量が多かった上、その大部分が、その国土に降り注ぎました。これに対し、福島第一原発の事故では、放射性物質の80%が海に向かって吹き飛ばされていったのです。

このことから、原子力発電所事故がもし西日本で発生した場合には、日本固有の風の動きにより、日本の国土のほぼ全域が汚染されることになり、その人的被害は福島第一原発とは比較にならない程壊滅的なものになる、とジェイコブソン博士が語りました。

福島第一原発の事故では、もっと素早い避難をしていれば、死亡率とガン発症割合を22%下げることができたかもしれないとこの報告書が指摘しました。
しかし、そこには続けてこう記されています。
「放射能の実際の拡散状況と比較して、政府・自治体による避難指示が狭い地域に限定されてしまったため、今後救われることになる人命が、過大に見積もられている可能性があります。」

http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2012/07/20/fukushima-watch-study-suggests-up-to-1300-could-die-from-radiation-effects/?mod=WSJBlog&mod=WSJ_Japan_JapanRealTime
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衝撃的なのは、西日本で原発事故が起きれば、日本はほぼ壊滅状態になる、という事です。
確かに日本の国土の形状、冬場は西高東低の気圧配置となる気候条件から、圧倒的に西風が吹くことが多く、西日本で原発事故が起きれば、今度は放射性物質は海の上ではなく、東日本に降り注ぐことになるでしょう。
大飯原発のある原発銀座、若狭湾などは、首都圏の真西にあたり、ここで何かがあれば、本当に日本は終わりなんだ、と暗然となりました。

とにかく、ひとりでも多くの方にこの記事を読んでいただきたい、今はそのことしか思い浮かびません。

なお、この掲載により21日土曜日午前零時の投稿に代えさせていただきます。
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【あなたがまだ、見たことの無い地球】

アメリカCNNニュース 7月9日

国際宇宙ステーションから撮影され、NASAジョンソン宇宙センター科学分析研究所が所有する写真を、クロアチアの18歳トミスラフ少年が合成して作り上げた動画です。

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【 全英オープンのタイトルを手にできない、10人の歴史的名プレーヤーたち 】

アメリカPGAツアー・オフィシャル 7月12日

小児がんの子供たちに贈る『生きている喜び』&女性たちの7日間・その過酷な戦い

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アメリカNBCニュース[メイキング・ア・ディフエレンス / この世界を変えて行く!]6月17日

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今夜最後の話題です。
ガンと戦ったひとりの少年が、両親が与えてくれたヒントによって一つの生きがいを見つけることができました。
生きがいを見つけた少年は、やがて自然にガンと戦う勇気を持つようになりました。
これを見た両親は、他のガンと戦う子供たちも、生きがいを持てるように、と考えたのです。
クリス・ジャンセンがお伝えします。

レポーター : この12歳の少年は満足のできる完璧な写真を撮影しようと、慎重に被写体を追いかけているところです。
こうしている間はこの少年、レーン・シムキンズは、ひとりのカメラマンとして撮影に夢中になることができ、普段彼を悩ますあることから、解放されるのです。
レーンは、小児がん患者なのです。
レポーター「ガンと告げられた時のことを、覚えてる?」
レーン少年「うん、人生最悪の瞬間だったよ。それ以来、何とか付き合い続けてきたけど。」

レポーター : 彼はシャッターを押し続けることにより、生きる意志を失わずに来ました。彼に写真を撮る楽しみを教えてくれたのは、やはりがん患者の息子、パプロを持つ母親と父親だったのです。
ジョー・アン・スレイルキル「もちろん今もそうだけど、パブロはとてもとても大切な私たちの子供でした。そして、パブロも生き続けていたい、と願っていたのです。」

パブロは写真の撮影が大好きでした。
ここに彼が母親を撮影した、一枚の美しい写真が有ります。
パブロの両親が設立した基金『パブラヴ・アマチュア写真家基金』は調査を行い、子供たちにカメラ一式をプレゼントすることを事業の中心に据えています。
『パブラヴ・アマチュア写真家基金』共同設立者キャサリン・バークラッツ「この部屋には、ガンの影など微塵もありません。子供たちの作品の完成度は、驚くほど高いものです。」

レポーター : 子供たちの作品の出来が良いため、子供たちの作品展が年に一度開催されるようになりました。どれを見ても、プロの作品と見まがうばかりです。
作品展は『パブラヴ・アマチュア写真家基金』から援助を受けた子供たちが、今度は自分たちが基金に寄付をする機会でもあります。
子どもたちが撮影した写真は、一枚50ドルで販売されます。
その売り上げは『パブラヴ・アマチュア写真家基金』に積み立てられ、別のガン患者のこともたちがカメラや周辺機器を買う時の資金として使われます。
レーンは作品展を楽しみにしていましたが、父親を撮影した彼の作品が売れなかったらどうしよう、と心配なようです。
レポーター「ちょっと心配している?」
レーン少年「多分、ちょっと…」

レポーター :心配する必要はありませんでした。今回の展示会での売り上げは50,000ドルに達しました。
この金額はレーン少年の両親の予想をはるかに上回るものでした。
レーンの母「息子は毎日楽しそうにしており、そのせいかどうか、日に日に健康になってきました。私たちにとって、こんなうれしいことはありません。」

レポーター「パブロ自身は、17回目の誕生日を祝うことはできませんでしたが、彼が遺してくれたものは、たくさんの子供たちを救うことになりました。」

パブラヴ基金ジェフ・カステラッツ「私たちが、パブロのことを忘れることは決してありません。」

レポーター : 彼の人生は本当に短いものでしたが、彼の両親によって形になったその思いは、たくさんの子供たちの未来を救うことになりました。
クリス・ジャンセン、アメリカNBCニュース、ロス・アンジェルス

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[ 女性たちの7日間・その過酷な戦い ]

アメリカNBCニュース[メイキング・ア・ディフエレンス / この世界を変えて行く!]7月6日

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最後の話題は夏ならではのもの。
道を駆け抜けることが気持ちの良い季節になりましたが、4人の自転車チームが成し遂げたことに一見の価値があります。
厳しい試練と危険を乗り越え、それでも彼女たちが成し遂げようとしたものは、いったい何だったのでしょうか?
アメリカNBCニュースのミッシェル・フランゼンがご紹介します。

リポーター: 7日と36分間かけてのアメリカ大陸横断。
チーム[愛と汗と変速ギア]にとっての勝利の瞬間です。
ここにいる妻であり、母親であり、そして競技者である4人の女性にとって、感動的な瞬間の訪れです。
すべてが始まったのはカリフォルニア、ここにいる女性たちが大陸横断を決心しました。
彼女たちが参加しているサークルは、世界でも有数の過酷なレースに挑むことで知られていますが、目的の一つに自閉症の人々のための募金、そして肥満解消への呼びかけがあります。
ダイナ・ハンナにとって、今回の挑戦は個人的にも大きな意義がありました。
ダイナ「私は40歳の時、体重が100kg以上ありました。これ以上人生を無駄にしないため、何かに取り組むべきだと、その時考えたのです。」

リポーター: それは8年前のことでした。そして、彼女が後戻りすることは、決してありませんでした。
ダイナ「その気にさえなれば、人生はいつだって変えられるのです。」
リポーター: 48歳のダイナは、最年少のライダーです。最年長は62歳のエイミーです。
エイミー「こんな挑戦をするのも、今回が最後になるでしょう。」

リポーター: エイミーが横断した砂漠は猛烈な暑さに覆われ、気温は38度以下になることはありませんでした。そして山地では3,000メートル級の山々を、走破しなければなりませんでした。
エイミー「そりゃもちろん、きついに決まっているわ、それに…。」
リポーター:それに吹きつける向かい風、ゴツゴツした地形のために進むことが思うに任せないこともありました。
そしてやってみて初めて分かったこと、それが一番彼女たちを苦しめました。
全員が満足な睡眠、充分な睡眠を取ることができなかったのです。
「いくら訓練したところで、人間は睡眠不足だけは克服できないのよ。」

リポーター:彼女たちは2人1組になり、4時間ごと交代で、24時間休みなく走り続けました。
声援を送る人々の姿を、たちまち後にして…
「ひと山越えたわ。」

リポーター:ボランティアの人々も、彼女たちを元気づけ、コンディションを整えるために懸命に働きました。
「少々やり過ぎだ、って思われるかもしれませんね。でも、ここまでやって初めて成し遂げられることもあるのです。」

リポーター: 出発してから4,800キロメートル以上を走破し、アナポリスに到着し、彼女たちは[愛と汗と変速ギア]の名を不朽のものにしました。
その過程で寄付金の額、人々に認識は高まっていったに違いありません。そして彼女たち自身の人生の意義もまた、走破した距離に比例して深まっていくことになりました。

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【 170,000人!なおも続く反原発抗議集会、16日最大規模に 】

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人として当たり前の抗議を、礼節を失わず続ける人々

ヒロコ・タブチ / ニューヨークタイムズ 7月16日

東京 — 福島第一原発の事故以降続いている反原発抗議集会は、16日月曜日、東京の代々木公園において、政府が進める原子力発電の再稼働に抗議するため、十万人以上が参加する最大規模の抗議集会に発展しました。

主催者によれば、歌を歌い、ドラムを叩き、そして著名な人々の演説に声援を送り、国民の声をもっとよく知らしめるため、この日公園を埋め尽くした人々の数は170,000人に達しました。
一方、警察側の発表による参加者数は75,000人という事になっています。
しかし昨年の事故以来、最大規模の抗議集会となったことには変わりありません。

「福島で起きたことについて、口をつぐみ続けることは、人間性に反する行為です。」
アカデミー賞受賞者である、音楽家の坂本龍一さんが、人々に語りかけました。この日、気温が上がり続けていましたが、意を決した人々は代々木公園に集まり続けました。


世論調査によれば、将来の日本の原子力発電に関する意見は二分されたままです。
しかし、昨月の野田首相による原子炉の一方的な再稼働決定は、数多くの日本の人々の怒りを買い、全国の反原発抗議行動を強める結果になりました。

首都東京においてその状況は顕著で、毎週金曜日になると人々が首相官邸前に集まり、抗議の声を上げ続けています。

集会の後、参加者たちは東京でも有数の繁華街を行進し、中には通行人から見れば奇妙ないでたちをした人々もいましたが、全員がこの数週間ですっかり世界的にも有名になった、規律ある行動を続けました。
「今しばらくは、一般の人々が私たちの主張を理解してくれるかどうかは、あまり関係がありません。」
東京の南西にある鎌倉市から参加した、イラストレーターの東あゆこさんがこう話しました。
「人々が自分たちの意見をはっきり表現するようになったことが、重要な前進なのです。」


路上で抗議行動などを行えば、良くてせいぜい扇動者、悪くすればテロリストと見られかねない、人々の従順さばかりが目立つこの国にあって、抗議集会を企画してきた人々は、集会が一般の人々にも受け入れられやすいよう、苦心を重ねてきました。
路上での抗議活動につきまとう過激なイメージは、1960年代から70年代にかけ、アメリカとの安全保障条約の締結に反対し、鉄パイプと火炎瓶で武装したデモ隊が警察の機動隊と衝突を繰り返した結果、作り出されました。

首相官邸前で毎週開催される抗議集会では、企画者側は子供連れの家族も安心して参加できるよう、ロープを張って家族連れ参加者専用のゾーンを設けています。
そして警備にあたる警官隊とはもめ事を起こさないように参加者に依頼し、終了時刻を8時と決め、終了後は整然とした解散を行うよう努めています。

企画者側は抗議に参加する際の携行品などについてアドバイスをする、パンフレットの刊行も始めました。暑い日には飲み物とうちわなどを用意すること、大声を出すことが苦手の人や初めて参加した人はスローガンを叫ぶ必要はないこと、周囲の参加者が過激な行動に出ようとしたらどうすれば良いか – できれば、落ち着くように穏やかな態度で頼んでみる。

現実に存在するわけではありませんが、この抗議行動を率いるのは『もんじゅくん』と呼ばれる架空のキャラクターで、ツイッターなどのウェブ上の交流サイトで注目を集め、その子供でも親しめるキャラクターは、政府のエネルギー政策を批判する象徴となっています。

『もんじゅくん』の色鮮やかな着ぐるみが制作され、16日月曜日の抗議集会でお披露目されました。
「日本政府はこの国の原子炉を再稼働させてしまいました。そのことを僕は悲しんでいます。」
もんじゅくんは自分のポスターを打ち振りながら、会場にいる彼のファン - その多くは小さな子供たちを連れた家族連れですが - に向かって、訴えました。

「もっと慎重にならないと、また別の事故が起きてしまいます。たとえば火災のような。」
5歳になる中島りおんくんが、『もんじゅくん』の笑顔がプリントされた風船を手に持ちながら、こう語りました。
りおんくんの母親のかずきさんは、こう語りました。
「(原子力発電に関しては)いかなるミスが起きても、将来の世代に深刻な影響を与えることを日本政府に理解して欲しい、そう考えて私たちはこの集会に参加する決心をしたのです。」


福島第一原発の事故発生以前、日本ではその電力需要の3割近くを原子力発電が賄っていました。しかし事故後、定期点検、そして安全確保のため、すべての原子炉が停止させられました。
昨年、日本の指導者たちは、地元の了解なしに原子炉を再稼働させることはしない、と国民に誓いました。

しかし日本の指導者たちは、福島第一原発の事故以来、国民の間にどれほどの反対があるのか見通すことはできなかったようです。
経済的理由、そして安全性は確保された、として原子力発電所の再稼働に踏み切ろうとしています。
昨月、野田首相は西日本にある大飯原発の再稼働を認めました。
そして続く数か月の内には、他の原子力発電所も再稼働される見通しです。

最新の世論調査によっても、原子力発電の将来について、意見は分かれたままです。
原子力発電所は全廃すべきである、とする意見がある一方、そんなことをすれば電力不足に陥る、という意見もあります。
大多数の意見は、原子炉の点検・検査をもっと強化すべきである、と求めています


この日本の反原発の抗議が政治的な力になり得るのかどうか、その点はまだわかりません。
緑の党は日本ではまだ力を持っていません。
そして日本の『二大政党』は、少なくとも今はまだ原発は必要だ、という見解を明らかにしています。

首相官邸前の怒りを込めた抗議の声について、最初は「大きな音」と表現した野田首相ですが、先週になって、自分は原子力発電に賛成・反対、どちらの意見も重視している、と語りました。


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最近考えているのは、野田政権の本質とは何か?という事です。

自分たちの『代理店』である自民党が政権を失ってしまったことに危機感を抱いた財界・官界・大手マスコミの一部が、自分たちの意思に、決して反することの無い日本政府を欲していた。
しかし、鳩山政権も、菅前首相もどうやら自分たちの意を受けて動くつもりは無いらしい。
そこで多方面から圧力をかけ、これらを辞めさせ、自分たちの意のままに動く政権作りに乗り出した。
その結果出来上がったのが、現政権なのでは無いのだろうか?
これが思った以上に「よくやってくれる…」。

これは、個人的な疑念であって、それを証明するためのどういう事実を把握しているわけでもありません。
しかし、自分も含め、政治に対する意識の浅さが、今日の事態につながったことは誤りのないことだと思います。

つい先日も三陸沿岸を訪れた首相が、地元でとれたホタテか何かを口にして、集まった地元の人々に微笑みかける。
それで日本の首相としてなすべきことをしている、そう感じてしまう人がいないわけではない。
今も岩手県釜石市の実家も親戚も、皆流されてしまった友人と話をしたところですが、津波によって住む場所を失ってしまった人々の苦しみ、悩みというのは、どうにもならない程に大きく深い。
これ程に救済が遅れているのは、いったいどういう事だ、と友人は嘆いていましたが、そうした思いはみんな抱いているはず。
ところが、首相が現地にやってきて、ホタテを食べると、何となくみんなが納得してしまう…

そんな繰り返しが、これまでの日本のある一面を象徴していたように思います。
しかし、そんな事では無い、と気がついた人々がいます。
問題と正面から向き合い、真の民主主義を実現しなければ、自分たちの明日は無い。
正義が実現される社会を作らなければ、次の世代にも、その次の世代にも、負の遺産を背負わせてしまうことになる。

ニューヨークタイムズを始めとする世界のメディアが、これをしっかりと取り上げ、世界に向け発信しています。
目覚めた人々の思いは、世界とつながり始めているのです。

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【内戦による混乱に脅かされる動物たち】

アメリカNBCニュース 7月17日


コンゴ民主共和国の東部のヴィルンガ国立公園の監督官、パトリック・カラバランガが同国で続く内戦の混乱と、後を絶たない密輸業者の乱獲により両親を失ってしまい、孤児になったマウンテンゴリラとたたずんでいます。
ヴィルンガ国立公園には世界の生息数の4分の1にあたる、約210頭のマウンテンゴリラが生息しています。
ヴィルンガ国立公園の責任者エマニュエル・デ・メロードが、以下のように語りました。
「彼らが直面している厳しい現実は、種の保存の未来を予見するものなのです。」

【7月16日、日本で最大規模の反原発集会】

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ついに、170,000人規模の反原発集会が実現

ユーロニュース 7月17日

日本で170,000人が参加した、最大規模の反原発集会が開催されました。
集会の開催を呼びかけた一人は、昨年発生した福島第一原発の事故に思いをはせながら、巨大地震、巨大津波、そして3基の原子炉でメルトダウンが発生した原子力事故が重なった三重の災害は、自分たちの世代で最悪の出来事であった、と語りました。

集会に参加した一人の女性は、この集会に参加した意義について、以下のように語りました。
「日本の国土は地震が頻発する場所です。万が一のことがあれば、多くの人々の命が奪われてしまうことになります。ですからここにこうしてやって来て、はっきりと原子力発電に反対を言いたかったのです。」
「原子力発電所は、あまりに多くの危険性をはらんでいます。これまでも人間が適切に、完全に管理下に置いたことは無く、そうした施設を使い続けるべきではありません。」
別の男性が、集会の中でこう述べました。

この集会は日本政府が福島第一原発の事故以後初めて大飯原3号機を再稼働し、さらにもう一基、4号機を再稼働させる準備に入ったことに、抗議するため開催されました。
いずれの原子炉も、福島第一原発の事故以降は停止していました。
日本国内の50基の原子炉は、福島第一原発の事故以降は、一基も稼働していませんでした。

http://www.euronews.com/2012/07/16/huge-anti-nuclear-rally-as-japan-government-restarts-reactors/
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仙台市、そして名古屋市で開催された「今後、原子力発電をどうするか、その方針を決めるための国民的議論を行うための」公聴会、またも日本政府への信頼を失墜させる材料の一つになっただけの話でした。
基本的に、しっかり議論をしようという真摯な態度が政府自身になく、それに輪をかけた政府機関がその段取りを組めば、どういう結果になるのか?
まさに、国会事故調査委員会が指摘した『負の図式』が繰り返されました。

しかし一方では、あらゆる場所で、あらゆる機会をとらえ、心ある人々が『自分の問題として』声を上げ始めたことは、これまでの日本では見られなかった現象です。
フランス革命でも、テルミドールの反動があり、王政復古があり、その他さまざまな紆余曲折の上、市民革命は完成しました。
幸いなことに、現在では流血の事態は起きていません。
議論、発信、発言が繰り返され、『社会正義』が実現されんことを!

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【 アメリカ食品医薬品局、ついにダイエット薬を承認 】
この13年間で初・食欲抑制剤『ベルビック(BELVIQ)』

アメリカNBCニュース 6月27日

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さて、この10年以上に渡りで初めて、アメリカ食品医薬品局(FDA)は新しいダイエット薬を承認しました。それは、太りすぎや体重増加により、健康問題に直面している人々にとって福音となるはずです。しかし一方で批判もあります。この薬は本当に安全なのか?
今夜のリポートはNBCの科学部門チーフ特派員のロバート・バゼルがお送りします。

レポーター : 今回の薬は太り過ぎに悩む人に対し、本当に必要な分だけの減量効果を与えます。
FDAは安全上の懸念が多少はあるとしても、それを上回る効果が期待できる、として今回承認に踏み切りました。
この決定を肥満問題に取り組む、多くの医師が歓迎しています。

リポーター:これまで太り過ぎを指摘され、継続的に減量対策を行うことを求められ、たった一人で運動や食事制限を行ってきた人々にとり、今回の承認は対象なりともその苦痛を和らげるものと思われます。

1年間に渡る臨床試験においては、実際にこの薬を服用した患者は偽薬を与えられた患者と比較し、平均で3%以上の減量に成功しています。たとえば、体重が220ポンド(100kg)あった男性は服薬により214ポンド(97kg)に体重が減少しました。
そして全体の5人に1人は、10%の減量に成功しています。

ただし問題が無いわけではありません。
FDAが13年間もダイエット薬の承認を行わなかったのは、1997年に食欲抑制剤『フェン-フェン(fen-phen)』が心臓弁に重い障害を引き起こしたためでした。
今回承認された新しい薬も動物実験の段階では心臓への副作用が確認されました。
これに対しメーカー側は、臨床実験ではこうした副作用は確認されなかった、としています。
今回の承認について、一部の消費者団体はFDAは大きな誤りを犯した、と批判しています。

肥満の引き金を引く食欲を抑え込む、という発想によるダイエット薬が、体の他の部位には影響を及ぼさない、という考え方は間違っています。
これまでも承認された後で、心臓発作や脳卒中などの副作用が確認され、あわてて承認が取り消される。ダイエット薬の歴史、すなわちこの繰り返しであった、という事が言えるのです。

FDAは今回承認を与える代わりに、副作用に関する研究を今後も続けるように、メーカーに命令しました。
ロバート・バゼル、アメリカNBCニュース、ニューヨーク。

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http://www.msnbc.msn.com/id/3032619/ns/NBCNightlyNews/#47987679

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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