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1898年~現在、世界最悪の地震発生区域、それはどこだ?

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【 新たに制作された地図が明らかにした、1898年~現在、世界最悪の地震集中地帯とは?】

私たちの素晴らしい地球 6月28日

掲載されている写真は、クリックすれば、拡大画像を見ることができます。

あなたは「地震が一番起きやすい場所はどこか?」そして「なぜ、そうなるのか?」という疑問を抱いたことはありませんか?
一世紀以上にわたり、少なくとも本棚がガタガタいうくらい強い地震が起きた場所を、世界地図の上に一つずつ記していき、これ以上詳しいものはこの世に存在しないだろう、という地震発生記録地図が完成しました。

この地図は1898年以降、マグニチュード4.0以上の地震発生個所を蛍光色でマークし、地震の強さが増す程明るい色で表現されています。
一見するとこの地図は美しく、印象的です。
輝くばかりの光が、地球全体の地殻構造 – 陸と海の境界線をくっきりと描き出しています。
この地図を作製した、各種のデータを視覚化する業務を行う企業『IDVソリューションズ』の地図製作部門責任者のジョン・ネルソン氏は、地図を作製してみて、改めて驚くことがたくさんあった、と、[私たちの素晴らしい地球]の取材に答えました。
「まず驚いたのは、あまりにも多くの地震がこれまで記録されている、ということです。」
「太平洋をぐるりと取り囲むように、アメリカ西部のシアトルから日本を通って、ニューシーランドのウェリントンまで巨大地震発生発生の跡をたどっていくと、発生地点がほぼ切れ目なく続いています。この点が海に浮かんでいれば、ずっと歩いて行くことが可能なんです。こんなことは予想もしていませんでした。」
全部で203,186回のマグニチュード4.0以上の地震が記録されています。
そしてそれは地殻プレートの変動運動そのものを、明らかにしているのです。

▽ 地震を生み出すもの

世界中の海を横切り、曲がりくねった長い長い海底火山の列が、この地球に地殻が誕生した際の境界線を縁どっているのが解りますが、これらは一般に『スプレッディング・センター』と呼ばれています。
これら大陸と大陸の中間にある『スプレッディング・センター』が生み出す地震は、それほど強くならない傾向があります。
確認されている『スプレッディング・センター』で最も有名なのは、この地図の右端の方に見える『大西洋中央海嶺』で、大西洋の真ん中を南北に走っています。

ここから派生した『スプレッディング・センター』が太平洋に向かって、東に延びています。南アフリカ沖合の海域を切るように東進しています。そしてもう一本の『スプレッディング・センター』がインド洋から、アラビア半島西側の紅海に向かって進んでいきます。

しかし地図を一目見れば、地震が頻繁に発生する場所は他にあることが解ります。

プレートの沈み込みが発生する場所、一方のプレートが他のプレートの下に急激にもぐりこむ、あるいは沈み込む地点に、この地球で最も巨大な地震を発生させる場所が存在します。
その場所はまるでラスベガスの夜景のように、煌(きら)めいて見えます。


[3.11東日本大震災のマグニチュード9.0、それがどれほど巨大なものだったか?!]

太平洋の北部から西部に存在する地殻プレートの沈み込み地点であり、広大な巨大地震発生地帯である『リング・オブ・ファイア』、その存在こそが田とは比較にならない脅威だ、とネルソン氏が語りました。
「私は『リング・オブ・ファイア』の存在に関する、一般的な概念は持っていたつもりでした。しかしそのデータを抽出し、ひとつひとつ地図の上に落とし込む作業を続けるうち、それが他とは著しく異なっていることに気づかされたのです。」
「私は『リング・オブ・ファイア』が、どれ程強力な地震発生地帯であるかを目の当たりにし、言葉にはできない衝撃に全身が震える思いでした。」

受けた衝撃の大きさが、地図の製作にあたり、ネルソン氏に一大決心をさせました。
アメリカで一般的に作られる地図は、真ん中に大西洋があります。しかしネルソン氏は、今回の地図に限り、太平洋を真ん中に据えることにしたのです。
これより、アメリカのカリフォルニアで度々発生する地震の原因が、『リング・オブ・ファイア』に連なるものであることが、明るく輝く無数の点によって明らかにされたのでした。

2004年、スリランカ南西部の海岸を津波が襲う瞬間。衛星写真。

▽理解を助ける方法

1898年以降、何らかの理由により、記録が失われた地震が多数あることに、疑いの余地はありません。
そして1898年から今日至る過程で、地震学が取り扱う範囲と計測手段には劇的な変化がありました。
ネルソン氏は、1960年代に入ると、地震データが急に充実してくると語ります。
仮に記録に残されなかった地震の記録があったとしても、今回の地図製作により、どの場所にどれほどの地震が集中しているのか、判断は可能になったはずです。

地震に関するあらゆる情報が、インターネット上で無料で手に入ります。
アメリカ地質学研究所、カリフォルニアの大学と州当局による共同研究機関、そしてNASA。
「入手可能な記録に基づき、すべての地震がこの地図上に表現されています。そのことが、この地図のさらなる用途を教えてくれています。」

ネルソン氏自身はデザイナーとしての自らの手腕については、控えめな態度を取っています。
しかし、データを視覚化することの意義については、強調することを忘れませんでした。
今後彼の部門は、この50年の間にアメリカを襲った、竜巻の地図を製作することになっています。
地震と竜巻の地図の両方を比較検討することで、これまで知られていなかった地球のメカニズムの解明につながるかもしれません。
「その地図が完成すれば、解明すべき何かが見えてくるかもしれません。」

要は簡単なことです。
同じデータを表現している資料で、エクセルで作られた表と、色を使って塗り分けられた地図と、どちらが解りやすいか?
「見た目だけの問題のようにも思えますが、それが事実なのです。」
「そして表現方法を工夫すれば、理解はさらに容易になります。」

アメリカ海洋大気局が作成した、3.11の津波の波及の様子のコンピュータ・モデル。最大の高さの津波は仙台市を襲ったとみられる。

www.ouramazingplanet.com/3114-world-earthquakes-map.html

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【桜島噴火の瞬間の映像】
アメリカCNNニュース 7月26日

7月24日午後7時過ぎ、鹿児島県桜島の活火山噴火の瞬間。

ひとり一人の日本人の声を、今、世界のメディアが伝えている!

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金曜夜の抗議行動を、極端に制約しようとする日本の警察
【 拡大一途の、日本の脱原発!抗議行動 】

ミュア・ディッキー / ワシントンポスト 7月17日


その連鎖反応は、ゆっくりと進行してきました。
しかしこの四半世紀で最悪の原発事故が発生してから一年あまり、今や日本の脱原発への市民運動は大きなうねりとなり始めています。

この数十年間の、数万人、数十万人の市民の抵抗運動の歴史の中、2011年3月11日に襲った福島第一原発の事故をきっかけに始まった、脱原発を求めてあがり始めた人々の声は、この数週間でその歴史に刻み込まれるべき大きなうねりに発展しました。

日本政府の日本の原子力産業を再び軌道に乗せようという企て、世界で3番目の経済規模を不釣り合いなエネルギー政策、そして福島第一原発の事故があったにもかかわらず原発輸出を促進しようとする日本の原子力政策に対し、人々は抗議の声を上げ続けています。

7月16日月曜日には、警察側の発表で75,000人が参加して首都東京の代々木公園で開催された、これまでで最大規模の脱原発集会が、日本の国営放送NHKによって報道されました。

集会の主催者、参加者は、1960年代の街頭行動以降、ほとんどの国民が政治に関心を示さなかったこの国にあって、ここの所の市民運動の盛り上がりは、この国の根本的な部分が変わろうとしている兆しのように見える、と語りました。
抗議行動そのものは東京では別に珍しいものではありませんが、これまでは特定の政治問題、労働問題などにしか関わりが無く、参加者も2、3千人を超えることはめったにありませんでした。


今回の脱原発運動に参加している人々の数はまだ、1960年代の安保闘争に参加した人々の規模には届きません。
月曜日の集会の企画者の一人で、ジャーナリストの鎌田慧さんは、1960年当時と比較し、今回の脱原発行動には個人としての積極的な参加が目立つ、と語ります。
「行動を起こすのが遅すぎたかもしれませんが、やっと、ついに始まったのです。」
「日本人は歴史的に見て、自ら立ち上がる、という事はあまりありませんでした。これまで私たち日本人は、何か理不尽なことがあってもしぶしぶながらもそれを受け入れ、何とか我慢して暮らしていく、という国民でした。今、そのことが根本的に変わりつつあります。」

そして集会の組織者は、遅ればせながらも原子力発電反対運動を行ってきた様々な組織が、連携を深めるようになってきた、と語ります。

毎週金曜日に首相官邸前で開催される抗議集会には、左翼系の労働団体である全労連に加え、ソーシャルメディアによる呼びかけによって組織化された新しい活動グループが多数参加しています。
こうした連携は、この国における市民グループによる抗議活動をより組織的なものにし、さらに大きな規模での人々の参加を可能にします。全労連事務局長の小田川義和さんは、最初のうちは各組織間同士の信頼の欠如が目立っていた、と語りました。

しかし短い間でしたが、今年、日本のすべての原子炉が停止した期間が存在したことが、人々の目覚めにつながりました。
「この事実が、一気に各組織を団結させることになりました。」

さらにこの夏の電力不足への懸念から、日本の野田首相が一方的に西日本にある大飯原発の再稼働を決めてしまったことへの怒りが、脱原発を願う人々の団結をより一層強固なものにしました。
大飯原発3号機先週すでにフル稼働状態に入り、続いてもう一基、4号機も7月末には稼働を再開する予定です。


16日月曜日の抗議集会では、世論調査でも支持率が下がる一方の野田首相に対し、たくさんの参加者から抗議の声が上がりました。
『野田!国民の怒りを知れ!』、プラカードにはこう書かれていました。
そしてこのシュプレヒコールが、繰り返されるようになりました。
「野田は辞任せよ!」

最近の抗議行動への参加者数は、その数が多いこともあり、正確な数の特定が難しくなっています。
170,000人という主催者側発表数は、各国の報道関係者にとっては、多少誇張されているように感じました。75,000人というNHKが報道した人数の方が、実数に近かったように感じました。

最近の抗議行動は、月曜日の集会がそうであったように、うだるような暑さとの戦い、そして極端に行動を制限しようとする警察側の警備との、せめぎ合いの一面が見えてきました。
首相官邸の周囲では、警察側は交通の円滑な運行を優先すべき、と主張して譲りません。
そして抗議活動を行っている人々に対し、混雑した歩道からはみ出さないよう強く求め、『安全の確保』を理由に、抗議活動に加わろうとする動きを、阻止しようとする姿勢を見せ始めました。

月曜日のデモ行進では、人々は数百人以上固まらないように分断され、混雑する車道の脇を、3列になって進むように求められていました。


しかし、そうした障害にもくじけることなく、組合活動のベテランや平和運動の市民活動家が、国中から集まり続けています。
そしてこの抗議活動に参加しようとする人々は増え続け、若者から高齢者まで、幅広い層の人々が抗議の声を挙げています。

東京のオフィスで働く関口みきさんは、夫と一緒に小さな子供を連れて抗議活動に参加しました。
彼女はこの首相官邸前の抗議活動に参加する以前は、どのような集会にも参加したことは無い、と語りました。
関口さんは「少し変わってる」と言われかねないことを恐れ、集会に参加していることを誰にも話していないことを、正直に打ち明けてくれました。
しかし他の参加者同様、政府に対し、原子炉の再稼働をすぐにやめるように強く求める、彼女の信念には揺るぎないものがあります。

そして政府がその態度を改めない限り、誰も彼女の信念を曲げることはできない、と語りました。

「今こそ私たちは、行動をおこさなければなりません。政府がその態度を改めることは、多分無いと思います。それでも、私たちが今、自分ができることをすることには、大きな意義があると思います。」

http://www.washingtonpost.com/world/asia_pacific/japanese-anti-nuclear-demonstrations-grow/2012/07/16/gJQAPXPgoW_story.html
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【 2013年の食品価格は高騰する - アメリカ農務省が警告 】
干ばつ被害、アメリカ国土の約半分で収穫できず

アルジャジーラ 7月26日


アメリカ国土の半分で続いている干ばつの被害により、2013年は食品価格が3%から4%高騰することになるだろう、とアメリカ農務省が発表しました。
「213年には現在アメリカを襲っている干ばつの被害により、日常食品の価格にインフレーションが起きるでしょう。消費者はいやでもそのことを思い知らされることになると思います。」
アメリカ農務省の経済学者であるリチャード・ヴォルプ氏が25日、こう語りました。

ミルク、卵、牛肉、鶏肉、豚肉などの価格が、今回の干ばつの影響を受け、高騰する見込みです。
中でも牛肉の価格高騰が最も顕著になるものと見られ、4~5%の価格上昇となる見込みです。

酪農製品の価格は、3.5~4.5%の上昇が見込まれます。
鶏肉と卵価格は、3~4%の上昇、豚肉は2.5~3.5%、それぞれ2013年に価格が上昇するものとアメリカ農務省は見込んでいます。

これらの数値は農民や農業関係者がこれから価格が上昇するとの警告を行ってきたことに対し、日常食料品に干ばつが与える影響について、アメリカ農務省が第一回目の試算を行ったものです。
今回の干ばつによりアメリカ中部の穀物畑で作物が立ち枯れる被害が続出し、トウモロコシ、大豆などの穀物価格がこの数週間値上がりを続けています。

アメリカ・イリノイ州、干上がった農業用のため池を見つめる農民


アメリカ農務省のヴォルプ氏は、今回の干ばつで野菜と果物の価格には影響は出ないだろう、と語りました。現在のところ、収穫は順調です。
農務省は野菜・果物について、2012年、2013年ともに値上がりは2~3%の範囲にとどまると見ています。

農務省の経済学者たちは、一カ月前に干ばつに対する警戒の必要性を認識していましたが、これほどひどいものになるとは予測していなかったと言います。
「今回の干ばつは誰にとっても予測もつかない物でした。アメリカ農務省は、今回の干ばつが襲う以前、2012年のトウモロコシは過去最高の収穫量になる、と予測していました。今やそれも夢物語です。」

シカゴ商品取引所のトレーダー、スコット・シェラディは今回の干ばつによるトウモロコシの不作は、世界の取引価格に影響を与えずにはおかない、と指摘しました。
「この20年間、アメリカのトウモロコシ輸出量は、劇的に増加し続けていましたから。」
「そこで世界中でトウモロコシの供給を、アメリカに頼っている場所で問題が発生する可能性があります。アメリカは徐々に、しかし確実に輸出を減らさざるを得ないわけですから…」

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http://www.aljazeera.com/news/americas/2012/07/2012725233059262344.html

【 フクシマvs. チェルノブイリ・生き物たちは今、どうなっている? 】

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生きていくのに、ふさわしくない場所はどちらなのか?

レイチェル・ヌーワー / ニューヨークタイムズ 7月12日


小鳥たち、そして蝶やミツバチにとって、命をつないでいくために、よりふさわしくない場所はどちらでしょうか?
フクシマ?それとも、チェルノブイリ?
片方は一年以上前に、放射性物質の放出の危険が続く、日本の被災地・福島。
もう一方は四半世紀前に発生した事故により環境中の汚染物質の蓄積が続き、突然変異の脅威にさらされている、ウクライナ共和国のチェルノブイリ事故の被災地です。

研究者は放射性物質があたり一面を覆い尽くしている、この二つの場所のどちらがそこで暮らす生物にとって危険なのか、あるいは危険性は同程度なのか、調査を行うことにしました。


「環境中に大量の放射性物質をまき散らした、という点において、チェルノブイリと福島第一原発の事故は類似しています。」
コロンビアのサウスカロライナ大学の生物学者、ティモシー・ムーソー教授が語りました。
「違っているのは以下の点です。福島の方は最初の爆発により放出された、半減期の短い放射性物質が現在はまだ環境中に大量に残っています。一方事故発生から26年が経過したチェルノブイリでは、そうした半減期の短い放射性物質はほぼ消失したと見られ、かわりに数世代にまたがる放射線被ばくによる慢性的な影響が見られます。」


これまでの研究は動物たちや植物について、原子力事故による放射線被ばくが引き起こす遺伝子の損傷、あるいは成長過程における影響について検証してきました。
しかし、ある特定の場所にいるひとつの種全体の数がどのように変化するか、という研究は行われてきませんでした。
そこでムーソー教授と彼の研究チームは、鳥類、昆虫、そしてクモの生息数について、事故直後の放射線被ばくと長期にわたる突然変異の繰り返し、そのどちらが種全体の生息数に悪影響を与えるか、調査することを決めたのです。

彼らの研究結果は、刊行された『環境指標』ジャーナルに掲載されていますが、1,198種のクモ、バッタ、トンボ、蝶、蜂、セミ、そして鳥類の生息数の変化について、チェルノブイリと福島の比較を行いました。この過程で彼らはこうした生物の生息数に影響を与える可能性のある、天候、雨量、土壌の質などについて、統計学的な調整も行いました。

調査の結果、福島では放射線量の増加と反比例して、鳥類、蝶、セミの生息数が著しく減少していることが明らかになりました。
蜂、トンボ、バッタの生息数には、放射性物質量の増大による影響は認められませんでした。
一方驚いたことに、クモは多くの種で、放射性物質の拡散とともにその生息数が増加していたのです。


この結果についてはおそらく、放射線量の高い場所ではクモがエサにしている昆虫類が弱ってしまい、捕食されやすくなったせいではないか、と研究者たちは見ています。そしてクモが初期の放射能汚染に対しては、耐性があることもわかりました。
しかし長期的に見れば、クモ、蜂、トンボ、バッタも、その生息数は減少するものと見られています。

チェルノブイリでは、環境中の放射線量の増加により、すべての生物の生息数が減少しました。
ただし、セミはチェルノブイリ付近には生息しておらず、この比較だけは不可能です。
「この結果は、放射線被ばくの直接被害、そして世代交代の際に繰り返された突然変異、その組み合わせによりもたらされたものと考えられます。」
ムーソー博士がこう語りました。

福島では事故以降、多い生物で2~3の世代交代が行われただけです。このため大型の動物では、はっきりした突然変異例はまだ確認されていません。

しかし昆虫のような小さな生き物の中では、すでに突然変異は始まっています。


ムーソー博士たちが先にチェルノブイリで行った調査では、小動物、爬虫類、両生類の生息数が放射能汚染によって受ける影響は、似たような経過をたどることが明らかになっています。
立ち入り禁止(避難指定)地域の中にある比較的汚染が軽度な場所では、これらの生物も生存できるかもしれないものの、高濃度の汚染地域では、これらの姿はほとんど見ることができない、と博士が語りました。
「全体的には、チェルノブイリ付近の立ち入り禁止(避難指定)地域で動物たちの数が増えている、などいう話はたわごとに過ぎません。」
ムーソー博士はチェルノブイリの立ち入り禁止区域が、大きな野生動物保護区の中にある、という事実に言及しながら、こう語りました。
「若干ですが、放射性物質が存在する環境中の中で、突然変異が起きないように、その生物メカニズムを進化させた生物がいる、ということが証明されています。しかし、ほとんどの生物では、そうはいきませんでした。」

チェルノブイリの汚染区域も、福島の汚染区域も、数年間はその地の生物にとって、生存可能な場所にはなりそうにありません。
たとえばチェルノブイリでは、環境中のプルトニウムが崩壊して、アメリシウム-241に変化しています。アメリシウム-241は生物の体内で高い毒性を示しますが、環境中のアメリシウム-241の量は増加を続けているのです。
いったん土壌の中に浸透していったセシウムなどの放射性物質も、植物の成長や受粉などにより、土壌の表面付近を行ったり来たりすることになります。


そしてプルトニウムの半減期は24,000年です。
「こうした放射性物質は、実に長い間、環境中に留まり続けるのです。森や草原が『危険ではない』場所に戻るまでには、数百年、数千年単位の時間がかかるのです。」

ムーソー博士と共同研究者たちは、今後生物の生息数がどのように変化していくか、チェルノブイリと福島の両方で、同時進行で調査を続けていくことにしています。

原子力発電所災害の影響を正しく評価するため、チェルノブイリと福島を対象に、さらに詳細な調査・研究を続けていくことが必要である、とムーソー博士は考えています。
それによって得られた情報があって初めて、政策決定者が原子力発電所の持つ潜在的な危険性について評価することができるからです。
「今、重要なことは、生物の生息数の変化と、放射線被ばくが続くことにより、それぞれの種が長期に渡ってどのように変化していくのか、調査を継続していくことなのです。」

http://green.blogs.nytimes.com/2012/07/12/fukushima-vs-chernobyl-how-have-animals-fared/
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先週20日金曜日夜、NHK仙台が制作した「今、チェルノブイリはどうなっている?!」という番組が放映されました。
やはり低線量の放射線被ばくに関しては、国際的に論争が続いており、『科学的な』結論は出ていない、と伝えていました。
中で印象的だったのが、ウクライナの現地で一生懸命治療に取り組む医師たち、そして対照的にIAEAやWHOなどの『国際機関』の及び腰の態度でした。
結論が出そうにもない今、現場で治療にあたっている医師たちの意見こそ、まずは尊重されるべきではないか、というのが見終わっての感想でした。

番組の中、日本政府の○○委員会の席上、大学の名誉教授である幹部委員が、若い研究者に向かって
「科学的な説明をしろ。」
と言っている場面がありました。
現地で様々な疾病や将来への不安に苛まれる人々へ目を向けることの、どこが『非科学的』なのか、説明させたい衝動に駆られました。
チェルノブイリやフクシマの現場に行って、人々の不安に耳を傾けることも無く、思いをはせることも無く、おのれの地位ばかりが価値があるかのように振る舞う、この手の『有識者』が、この日本にはなんと多いことか!
そしてそんな人間を並べた『委員会』が、この国の行方を決めてしまう、その危うさ。

日本においては、『第三者委員会』も、『外部の有識者』も、『人間として当たり前の良心』を持っているのかどうか、まずは疑ってかからなければならない、それが厳しい現実のようです。

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【シリア政府軍、経済都市アレッポへの空爆を開始】
アメリカNBCニュース 7月24日

24日、シリア政府軍はヘリコプターによる経済的に重要な都市、アレッポへの空爆を開始した。

空爆の知らせに、飛び出していく反政府軍の兵士

「政府軍は鍬を使って、障害者の息子の両足を切り裂いた」 【 シリア・死を生む通り 】&【 ジョンとヨーコの笑顔プロジェクト 】

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「政府軍は鍬を使って、障害者の息子の両足を切り裂いた」
【 シリア・死を生む通り 】

イヴァン・ワトソン、ラジャ・ラズェク、アマール・チェイク・オマール
アメリカCNNニュース 7月24日

シリア・アタレブ
数カ月間にわたる攻防の上、政府軍の死体が戦術上重要な交差点に放棄されました。

アサド大統領率いる政府軍の一隊が、反政府軍の兵士が警戒する中、戦場後遺症に苦しむ住民を残して、戦闘でめちゃくちゃになった街を去っていきました。

反政府勢力の兵士たちは、街の真ん中を突き抜けるバブ・エル・ハワ高速道路の名前を、「死の通り」と呼んでいました。そこに足を踏み入れるものは誰でも、銃撃の的になっていたのです。

市庁舎の脇にうずくまる焼け焦げた装甲車は、政府軍の戦闘を指揮していましたが、今は臨時の墓場になっています。
この町を反政府勢力が支配下に置いてから数週間がたちますが、ビルの壁には政府側の人間が描いた、戦闘継続を訴えるスローガンが残されたままです。
「アサド大統領と我々がこの町を焼き尽くしてやる」
「アサド大統領を選ぶのか、殺されることを選ぶのか!」

「この場所は高級住宅街だったのです。時々、トルコ人が見学にやって来たものです。」
アブドラ・ベヒルと名乗る反政府勢力側の兵士が、こう話してくれました。
彼は今年五月にこの町の戦闘で砲弾の破片で左目を失い、トルコとの国境近くの病院で治療を受けていました。
「それが今や地獄のような有様です。」
彼は散乱するがれきから埃が舞い上がる人気のない通りを指さして、こう語りました。

アタレブ近郊で暮らす人々は、かつては日常の買い物をするためによくこの町にやって来たものだ、と語ります。シリア経済の中心地であるアレッポと、トルコ国境をつなぐバブ・エル・ハワ高速道路の、ちょうど中間地点にこの町はあり、アレッポまでは20マイルの道のりです。

市街地の反体制勢力の支配が確立後も、周辺地区での戦闘は依然続いていました。

20日金曜日には、政府軍が立てこもる警察学校への攻撃に失敗し、反政府軍のアフメド・エル・ファジ司令官を含む11名が死亡しました。
3日が過ぎたこの日も、反政府勢力は司令官の葬儀を行うため、政府側の病院からの死体の引き渡しを待っている、と語っています。
そして反政府勢力の兵士と住民は口をそろえて、未だに毎日、近郊からの砲撃が続いている、と語ります。
「ここから6キロほどの場所に政府軍の拠点があるのです。そこから毎日、ここに向けて砲撃が行われています。」
戦闘によってがれきと化したレストランを経営していた、アブドル・サイードが語りました。
ここ数カ月、アタレブの町には電気も水道も通っていません。

この町の破壊は市庁舎のある町の真ん中に集中しています。
兵士たちは街の行政を司る代わり、辺り一帯を要塞化したのです。
政府軍はあたりの屋根に狙撃兵の拠点をいくつも作り、周辺住民に対し銃弾を浴びせかけました。
そのため、辺り一帯の建物の壁という壁が穴だらけになっています。
そこの壁にも政府軍のスローガンが、誇らしげに描かれていました。
「我々は特別任務を帯びた、選りすぐりの兵士だ」
建物の中の一本の廊下には、レンガを使ってむき出しのグリルが急造され、辺りには肉を焼くための串が散乱していました。

住民たちは政府軍が行った数々の残虐にな行為について、口々に言いつのりました。
ウム・アブドラジムとだけ名乗った初老の女性は、彼女の息子のクサイが電話がかかってきた、というだけの理由で「治安上の理由」から拘束され、拷問を受けた挙句、殺されてしまった様子について語った後、泣き崩れました。
「息子は障害者でした。政府軍兵士は、鋤(すき)を使って息子の両足を切り裂いたのです。奴らは息子を殺した後、通りに投げ捨てました。」
彼女は頭、胸、腕、そして腰を指さし、そのすべてに銃弾を撃ち込まれ、息子は殺されたのだ、と説明しました。
ウム・アブドラジムは、反体制勢力に食べ物と寝る場所を与えた、として、彼女の家族が皆殺しにされた、と語りました。

彼女はアサド大統領について、こう語りました。
「あの男には償いをしてもらう。あの男の母親は、息子を殺されて嘆き悲しむがいい。あの男も、子供たちを殺されて苦しむがいい…」

政府軍が撤退し、市民たちは虚脱感に襲われています。

短い訪問の間、突然銃声が鳴り響いたことがありました。
捕虜になった政府軍兵士が脱走を図ったのです。
「殺さないでくれ、後生だから許してくれ。頼むから殺さないでくれ、お願いだ!」
叫び続ける男を数人の反政府軍の兵士が取り押さえ、トラックの中に手荒に押し込みました。
市民兵の説明によれば、この男は略奪者であり、ちかく反乱軍の制圧地区で治安を担当する地方議会に連行されるところだった、という事でした。

CNNの報道陣は、この男を最終的に見舞った運命までは、確認することができませんでした。

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http://edition.cnn.com/2012/07/23/world/meast/syria-street-of-death/index.html?hpt=hp_c2
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【 ジョンとヨーコの笑顔プロジェクト 】

アメリカNBCニュース 7月22日

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(コロラドの銃乱射事件を受け)ここのところ残虐な事件が続いていますが、最後にきっとあなたに笑顔を取り戻させてくれるニュースをお伝えします。
ここロンドンで、笑顔に秘められた力をテーマにしたニューアートの展示会が開催されています。
この展示会はある一人の女性が企画したものですが、彼女はある事件により夫を突然失いました。そこから立ち直るために彼女はどうしたのか、その答えはまさに彼女の表情が物語っています。

レポーター : ここロンドンでオリンピックが開かれる、あるいは雨が上がっていい天気が続いている、でもそれ以外にもここにいるロンドンの人々が、笑顔を見せている理由があるのです。
サーペンタイン・ギャラリーで展示されている、世界中の人々の笑顔によって人々の心を和ませようというこの展示会はオノ・ヨーコさんが考え出したものです。
オノ・ヨーコ「世界が一緒に微笑んでいる姿を、形にしたかったのです。」

リポーター:突然殺人によって夫を奪われ、その後何日も、何か月も打ちひしがれた日々を送っていた時、笑顔が何にも代えがたい癒しの力を持っていることに、オノさんは気がつきました。
オノ・ヨーコ「毎朝、私は鏡の前に立って、笑顔を作ろうとしました。それはとても難しいことでした。何とか笑顔を作れるようになっても、始めのうちは心から微笑んでいるわけでは無かったのです。でもそれからだんだん、笑顔が本物に近づいて行きました。」

レポーター : 彼女は今回の展示会は、世界中から笑顔を誘うためのものだと語ります。
彼女がこの企画を考え出した時点では、インターネットは普及しておらず、ツイッターなどと言うものもありませんでした。後からこうした技術が追い付いてきましたが、彼女は人々に対し、笑顔の写真を撮影するように呼びかけました。
オノ・ヨーコ「もし世界中の人間が笑顔でいることがてきたなら、何かが変わっていくと思います。そのことが世界を良い方向に向かわせる、そう考えています。」

リポーター:今回の展示会で特徴的なのは、ジョン・レノンが徐々に笑顔になっていくスローモーション映像です。
何年もの間、彼女はかつては夫であるジョンと一緒に世界に向け発信を続けたメッセージ、「平和」のために生涯を捧げてきました。
2人は1969年に初めてこのメッセージを世の中に発信し、たちまち世界に広がりました。
2011年にはアイスランドで、[イマジン・ピース・タワー]のイベントを行いました。
彼女はジョンが笑顔を浮かべながら、人々の幸せを願っている様子を想像することが好きだ、と語りました。そう考えることは、難しくはなのだと。
「今もジョンは、私たちに笑顔を向けていると思いますか?」
オノ・ヨーコ「ジョンという人は、笑顔になれるようなことを愛していた人でした。」

レポーター : 「いいですか、撮りますよ?」
オノ・ヨーコ「いいわ、素敵な写真になったわ。」

レポーター : 「間違ってはいないはずです。あなたが世界に笑顔を向ければ、きっと世界も笑顔を返してくれるでしょう。」


オノ・ヨーコ[イマジン・ピース・タワー] 

「国民の声、国民の願いに、まるで向き合おうとしない日本の政治」

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【 高まる一方の反原発への抗議行動 】

ポーラ・ハンコックス / アメリカCNNニュース 7月21日

1960年台は社会革命の時代でした。
学生たち、公民権運動家、そして反戦活動家による抗議行動が世界中を席巻しました。
そしてそれは、日本でも例外ではなかったのです。

1960年には日米安保条約に反対する数十万人の人々が、路上を埋め尽くしました。
時に過激化したその抗議行動も、以来すっかり影を潜め、今日に至っています。

ここのところ日本では、原子力発電に反対する抗議行動が、大きなうねりとなってきました。
かつては日本政府の政策に特に異を唱えることが無かったその国民も、自分たちの指導者に対し、大きな疑問を突きつけるようになりました。

毎週金曜日、数万人の人々が首相官邸前に集まり、たった一つの明快なスローガンを叫んでいます。
「脱原発!」

昨年、巨大津波が引き起こした福島第一原発の事故以来、日本では脱原発の市民運動が成長を続けてきました。

ここに掲載した映像は、福島第一原発の事故の被災者たちが、その生活を建て直すためにどれほどの苦労を強いられているか、それを物語っています。

鎌谷ゆきこさんは福島県双葉町の、福島第一原発の周囲20km圏中に設けられた、立ち入り禁止区域に住んでいました。
彼女は事故の直後の、避難した際のパニックを忘れてはいません。
いったいどこに逃げれば安全なのか、再び故郷に戻れる日が来るのか、何もわからないままに逃げることだけを強いられました。

「あの場所が私の故郷なのです。」
彼女はCNNの取材にこう答えました。
「どんなことがあっても、故郷に帰りたい。本当は今すぐにでも、自分の家に帰りたいのです、だめだって解ってますけど…でもいつか必ず、この夢がかなうよう願っています。」
鎌谷さんは現在仮設住宅で暮らしていますが、彼女自身が体験し、今も続く悲惨な原発難民を二度と生み出さないように、行動を起こさなければならない、そう感じて反原発抗議行動に加わった、と話しました。

斎藤なぎささんがこの抗議行動に参加するのは七回目ですが、回を重ねるごとに参加者が増え行くように感じています。
「今一番強く感じていることは、ここに来ている人々は決してあきらめないだろう、という事です。そして参加する人々も、増えていく一方です。今日のように雨が降って条件が良くなくても、これだけ多くの人が集まって来るのですから、すごいと思います。」

数十万人の人々が脱原発を訴えていますが、代替の発電手段はどうなるのでしょうか?

尾崎さんとだけ名乗った男性は、こう語りました。
「もし電力が足りない、というのなら、代替手段はいくらでもあるはずです。火力発電所、水力発電所はどうなっているのでしょうか?そして、何もかも電気に頼る生活を、見直すことだってできるはずです。私たちも我慢する必要があります。たとえ停電が起きるにしても、それを乗り切ることはできるはずなのです。原子力発電なしでも、日本社会はやっていけるはずです。」

本来であれば日本政府は、こうした人々の願いに耳を傾けなければならないはずですが、その態度は真摯に向き合おうという姿勢には程遠いものです。
日本の50基の原子炉はすべて、安全確認と定期点検のため停止していましたが、7月には停止していた原子炉の再稼働が実施されました。
日本政府の主張は単純なものです – 日本には電力が必要なのだ。

日本の野田佳彦首相は先月、こう演説しました。
「豊かで快適な暮らしを続けるためには、安価で安定した電力供給が不可欠なのです。もし原子力発電を完全に止める決定を行ってしまったら、日本社会は機能しなくなってしまいます。」

日本経済団体連合会の部長、長谷川まさみ氏は、これから日本が暑い夏を迎えるに当たり、エネルギー危機に陥る可能性がある、という意見に賛同しています。
昨年行われた計画停電は、企業活動に悪影響を与えた、と語ります。
「こうした状況が続けば、会員企業の中にはこれ以上国内での企業活動は続けられない、という意見があります。このままの状態が続けば、電力使用量の大きな企業は、日本での生産が続けられなくなり、海外に移転せざるをなくなるでしょう。その結果、雇用機会が失われることになるでしょう。」

しかし、抗議活動を行っている人々は、何よりも国民の安全を優先しなければならない、と主張しています。
先に公表された国会事故調査委員会の報告書は、原子力発電所を運営する企業、政府の監視機関、そして日本政府、その三者の癒着・共謀こそが事故の根本原因である、と指摘しました。

一体いつになったら故郷に戻ることができるのか、かつて福島第一原発の周辺で暮らしていた数万人に上る人々は、その答えを待ち続けています。
抗議活動を行う人々は、原発の無い日本、それだけが受容れ可能な選択肢だ、と語ります。

http://edition.cnn.com/2012/07/20/world/asia/japan-nuclear-power/index.html?eref=edition

※人名表記に関するお願い
【星の金貨】の記事は、海外の記事の翻訳であるため、人名表記の正確性に問題があります。
記事中に登場された方のお名前の表記に誤りがある可能性がありますが、ご容赦くださいますようお願いいたします。

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原発推進タカ派の人間を、新たな原子力規制員会の委員長に据えようとしたり、原子力基本法を改悪して、核燃料サイクルを継続することで、核兵器製造を可能にするためのプルトニウムを貯めこむことを、日本の国の基本方針にしようとしたり。
なぜこうも国民が望んでいることとは反対の方へ、この国を進めようとするのか。
いまや、原子力発電・既得権者たちのなりふり構わぬ、利権確保が始まったように見受けられます。

情けないのは、その「先兵」を買って出る日本の「二大政党プラスワン」、そして国民の怒りを冷笑しつつ、その先棒を担いでいる「外部有識者」の存在。

天網恢恢疎にして漏らさず

この上は一日にも早い、社会正義の実現を!

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【鳥取砂丘を行く二人のこども】
アメリカNBCニュース 7月22日

【鳥取砂丘を行く二人のこども】
アメリカNBCニュース 7月20日

ポルトガル領アゾレス諸島で開催された世界ダイビング・コンテスト。コロンビアからやって来た女性が高さ30メートルの断崖の上からタイピングする瞬間。
[写真をクリックすると、拡大画像を見ることができます]

どこまで、いつまで続く、日本政府の「国民の声を無視」

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【 続く密室の謀議、国民の選択を捻じ曲げる日本政府 】
「理想が機能する原子力発電所などは、あり得ない」
原題 : 失ってしまった国民の信頼を取り戻すための、最良の方法とは

ダミアン・キャリントン / ザ・ガーディアン(英国)7月9日


密室の謀議は続けられ、内容の無い政府側のごく短い発表の後、あたかも国民が希望しているかのような演出が行われ、原子炉の再稼働が決まりました。

日本の国会の事故調査委員会は、国民はもはや日本政府の原子力推進政策について、どのような信頼もしていない、そう明らかにしました。

事故調の調査報告書にこう書かれていたからと言って、今さら驚くには当たりません。
日本政府のあまりに電力業界・原子力業界寄りの態度により、国民は政府が明らかにする情報を『信じるべきではない』という確信を持つようになりました。

たとえ国民の半数以上が、原子力発電からの撤退を強く望んだとしても、日本政府は最も愚かな選択、『悪魔のおすすめ品』の選択を、まるで国民自身がおこなったかのように、演出を続けるつもりなのです。


透明性を確保することにより事態は好転すると、国民の誰もが思っていますが、産業界は密室の謀議をやめるつもりはないようです。
かつて軍と核兵器産業が、そうした関係を続けていたことが良い先例です。
日本の福島第一原発で起きた事故のあまりの悲惨さに、あなた自身は、これからは公明正大であることこそが何より大切だ、と強く思っているでしょうが…

福島第一原発で三基の原子炉がメルトダウンを引き起こした根本原因は政府機関、原子力規制当局、そして東京電力の三者のもたれ合い・馴れ合い、そして危機管理体制が機能しなかったことに原因がある、と国会事故調査委員会の報告書は結論づけました。
そして報告書は、原子力事故から守られるべき国民の権利が踏みにじられていたことを明らかにしました。
そして今回の事故を「明らかに、人間が引き起こしたもの」である、と結論づけました。


この報告書に対するイギリスの原子力調査開発委員会(NRDAB)の見解は、読むのに数分もかからない、まさに悲しむべきものとしか言いようがありません。あまりに馬鹿げていて、笑うしかない、と言ったところでしょうか。

わずか150語程度のこの『会議報告書』は、会議の中身が何もなかったことを、端的に表現しています。議長は政府主任科学者のサー・ジョン・バッディントン、メンバーは官僚、学術関係者、そして産業界の代表。
今後のエネルギー政策に関する構想などは無く、政府が決めた今後の原子力政策を追認するためだけの機関です。
イギリス国内で新たな原子炉を建設する予定のフランスの国営企業、EDFのスタッフではないのか?という疑問がわいてくる程、その議事録には中身がありません。
ここに3月27日から4月24日までの議事録があるのですが、全部読むのに数分しかかかりません。

イギリスの原子力調査開発委員会(NRDAB)は国家の長期に渡る原子力政策について助言を行うための機関ですが、中でも重要な役割は、現在稼働中の原子炉の安全性を高めるための対策を検討する事で、今年新たに設置されました。


ここで思い起こされるのが、福島第一原発の事故原因となった、政府と原子力産業界の『密室の謀議』です。
事故が起きてしまうと、今度は事故そのもの、そしてその影響をいかに『過少に』伝えるかが、その謀議の対象になりました。
それ以上『密室の謀議』を続けることは、かえって逆効果である、と思われていたにもかかわらず、正しい情報伝達は行われませんでした。

日本政府はおそらくは、もはや国民の誰もが日本の原子力発電に対し、信頼を失っていることは知っているはずです。
国会事故調査委員会の報告書は、
「国民の健康と安全を最優先とし、常に安全性の向上に向けで自ら変革を続けていく組織になるよう、抜本的な転換」を求め、「高い独立性を維持」すべきである、と結論づけました。

しかし、組織の集団思考というものは、事故調査委員会が求める「信頼性を高めていく」という太陽のあたる道を進もうとはしない、それが現実であり、理想が機能する原子力発電所などはあり得ない、そう考えるべきなのです。
原子力発電に関わる人間と組織を見れば、その現実はショッキングなものですが、ショックを受けてばかりもいられません。

ドイツでは市民たちが協力し合い、自分たちで小規模な再生可能エネルギー発電設備を立ち上げ、自分たち自身で必要なエネルギーを賄う、そうした取り組みが始まっており、そのことに大きな感銘を受けました。私はそのことを自分の目で確かめ、それを記事にしました(【 『脱原発』後のドイツはどうなったのか?! 】「ドイツでは『脱原発宣言』 が、新たな技術開発と技術革新が国家的規模で進む一方、市民が望む社会正義の実現が進んでいる」http://kobajun.biz/?p=2454 で紹介済み)
。こうした市民同士の連携を、今後原子力発電をどうするかも含め、今後のエネルギー政策の議論に生かしていくべきなのです。


今あなたが住んでいる場所に存在する原子力発電所について、あなた自身がしっかり考えてください。
原子力発電を続けるためには、莫大な費用がかかり、求められる安全性をすべて確保するためには、いったい費用がいくらかかるのか、その金額はウナギのぼりです。
そしておびただしい量の、処理が完了するまで何十年、何百年、何万年もかかる放射性廃棄物の問題。

『最良の方法とは?』、もうその答えはおわかりですね!

http://www.guardian.co.uk/environment/damian-carrington-blog/2012/jul/09/nuclear-power-energy-secrecy?INTCMP=SRCH
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「アメリカ史上最悪の銃乱射事件発生、12名が死亡、59名が重態・重軽傷!」
私の海外報道のチェック方法の一つは、風呂につかりながら、NBC、CNN、ABC、CBS、Democracy Now などのニュースを、Pod Castでチェックする事です。
風呂に入る前、iPodに最新版をダウンロードし、防水スピーカーに入れて、風呂の中で視聴しています。
21日土曜日の夜もいつも通り、NBCから視聴を始めると、特別編成のニュースが放映されました。
現地時間20日夜、コロラド州デンバー近くの映画館で、『バットマン』の最新作を見に来た観客に向け、24歳の男が2丁のショットガン、2丁の拳銃を乱射し、無差別殺人を行いました。
私はこれまでもアメリカで銃乱射事件が起きる度、「誰もが簡単に銃を手に出来る以上、起きるべくして起きる」、だから銃社会から抜け出さない以上、この手の犯罪は無くならない、と思っていました。
しかし「銃の所持はアメリカの伝統の権利だ」という主張と、武器産業の思惑が重なり、出口は全く見えません。
私は「銃の所持はアメリカ社会の伝統の権利だ」という主張を聴く度、「それは18世紀、19世紀の話だろう!」と心の中で叫ぶのですが、どうにもなりません。

アメリカの銃社会、そして日本の原発社会。
終わらせなければ、悲劇は終わらない。
なぜそれがわからないのでしょうか?!

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【 マンデラ元大統領の歴史 】
アメリカNBCニュース 7月18日

ネルソン・マンデラ元大統領の、苦難の道のりについて、熱心に聴き入る南アフリカ共和国の子供たち。

【 難民キャンプ入所前の健康診断 】
アメリカNBCニュース 7月15日

南スーダンのバティル難民キャンプに入る前に、健康師診断を受ける北スーダンから避難してきた人々。難民キャンプではすべての物資が不足している。

【 福島第一原発事故、死者は最大1,300人に – 米スタンフォード大学、詳細な予測を発表 】

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「今後50年、日本人の27%が、福島第一原発の事故による健康問題を引き起こすことになる」

Yoree Koh/ ウォール・ストリート・ジャーナル 7月20日


昨年発生した福島第一原発の事故による死者は、各地で総計15人から1,300人の間になるだろうと、アメリカ・スタンフォード大学の科学者たちの研究が明らかにしました。
この研究はまた、これまでガンを発症した人のうち、24人から2,500人の人々の発症原因が、何らかの形で福島第一原発の事故に関わりがある、としています。
これ以外に福島第一原発の作業員の中で、2名から12名がガンを発症している可能性があります。

これらの予想値の中、最悪の数値が現実のものとなっても、1986年に発生し、近隣の人々の健康に計り知れない被害を与えた、史上最悪の原発事故であるチェルノブイリの事故と比較すれば、その影響はより抑えられたものになると結論づけています。
こうした予測は、これ以前に発表された他の研究結果とも、符合しています。
専門家によれば、チェルノブイリの事故の場合、主に子供たちの間で甲状腺がんの5,000例~6,000例の発症がありました。
世界的な研究結果をまとめると、高線量の被ばくをして人々の中で、不治のガンに冒されて死亡した人の数は4,000人と推定されています。


しかし福島第一原発の事故による実際の死亡者数は、この数字より高くなる可能性があります。

今回の研究に加わったスタンフォード大学の環境工学が専門のマーク・Z・ジェイコブソン博士はウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューにこう答えました。
「私の個人的な意見ですが、15人から1,300人の間というのは控えめに見積もった死亡者数であり、実際の数がこれを下回ることは無いと思います。」

この研究は今週号の『エネルギーと環境科学』ジャーナルに掲載されました。
研究の結果、福島第一原発の事故により130名が死亡し、180名がガンを発症する、というのがもっともあり得る数値である、と結論づけています。

ジェイコブソン博士は、特に心臓血管障害や呼吸器障害など、ガンとは異なる病気については、その発症確率は非常に控えめに見積もられている、と話しています。
「なぜなら私たちは今回、人間に健康被害をもたらす放射性粒子については、調査対象に含めていないのです。」
ジェイコブソン博士はこれまで放射性粒子を始めとする、環境中に存在する様々な物質が、人間の健康に与える影響について研究を続けてきました。


研究結果の中、示された数字に大きな幅があることが、大きな原子力事故が広い地域で人体にどのような悪影響をもたらすか、それを調査することが如何に難しいことかを物語っています。
その他の不安定要素が、予測をさらに難しいものにしています。
最大の問題は、原子力災害と人間の肉体がそれから受ける影響について、まとまった資料が存在しないことです。
この分野の過去の医学的資料が如何に限られたものであるか、今回の研究において科学者たちはそのことを思い知らされましたが、何とか結論を導き出しました。
いくつかの資料は何とか論理性を保ってはいたものの、広島、長崎の原爆に関する資料やその他については、不確定な要素ばかりが目立っていた、とジェイコブソン博士が語りました。

福島第一原発の事故後最大の問題となっている、長期に渡る低線量被ばくによる人体への影響について、今回の研究は明確な答えを出すことは避けました。
その代り人間の一生の中で、短期間放射線被ばくをした場合の影響について検証しています。
日本の場合、福島第一原発の事故により予想されている健康被害のうち、27パーセントがこれから50年の間に現実のものとなるだろう。

スタンフォード大の研究では、3月12日、巨大津波が襲った翌日から始まった放射性物質の放出量の計算に基づき、世界中にどれほどの放射性物質が拡散し、その後どのような変化があったのか、シュミレーションを行いました。

地球上の大気の3次元モデルを用い、3つの放射性物質『ヨウ素-131、セシウム-137、そしてセシウム-134』の拡散と集中の状況について、分布図を作成しました。
その後実際に計測されたデータと照合した結果、大気中、土壌中、いずれの放射線量についても、このシュミレーションがほぼ正しかったことが証明されました。

その上で研究者たちは、未だに賛否両論のある方法ではありますが、しきい値の無い線形モデルを用い、世界的にどの場所のどの量の放射性物質がガンの発症確率を上げることになるか、計算しました。
この結果、健康被害がチェルノブイリよりも少なく見積もられる、理由の一つが明らかになったのです。


チェルノブイリの事故では放出された放射性物質の量が多かった上、その大部分が、その国土に降り注ぎました。これに対し、福島第一原発の事故では、放射性物質の80%が海に向かって吹き飛ばされていったのです。

このことから、原子力発電所事故がもし西日本で発生した場合には、日本固有の風の動きにより、日本の国土のほぼ全域が汚染されることになり、その人的被害は福島第一原発とは比較にならない程壊滅的なものになる、とジェイコブソン博士が語りました。

福島第一原発の事故では、もっと素早い避難をしていれば、死亡率とガン発症割合を22%下げることができたかもしれないとこの報告書が指摘しました。
しかし、そこには続けてこう記されています。
「放射能の実際の拡散状況と比較して、政府・自治体による避難指示が狭い地域に限定されてしまったため、今後救われることになる人命が、過大に見積もられている可能性があります。」

http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2012/07/20/fukushima-watch-study-suggests-up-to-1300-could-die-from-radiation-effects/?mod=WSJBlog&mod=WSJ_Japan_JapanRealTime
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衝撃的なのは、西日本で原発事故が起きれば、日本はほぼ壊滅状態になる、という事です。
確かに日本の国土の形状、冬場は西高東低の気圧配置となる気候条件から、圧倒的に西風が吹くことが多く、西日本で原発事故が起きれば、今度は放射性物質は海の上ではなく、東日本に降り注ぐことになるでしょう。
大飯原発のある原発銀座、若狭湾などは、首都圏の真西にあたり、ここで何かがあれば、本当に日本は終わりなんだ、と暗然となりました。

とにかく、ひとりでも多くの方にこの記事を読んでいただきたい、今はそのことしか思い浮かびません。

なお、この掲載により21日土曜日午前零時の投稿に代えさせていただきます。
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【あなたがまだ、見たことの無い地球】

アメリカCNNニュース 7月9日

国際宇宙ステーションから撮影され、NASAジョンソン宇宙センター科学分析研究所が所有する写真を、クロアチアの18歳トミスラフ少年が合成して作り上げた動画です。

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【 全英オープンのタイトルを手にできない、10人の歴史的名プレーヤーたち 】

アメリカPGAツアー・オフィシャル 7月12日

小児がんの子供たちに贈る『生きている喜び』&女性たちの7日間・その過酷な戦い

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アメリカNBCニュース[メイキング・ア・ディフエレンス / この世界を変えて行く!]6月17日

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今夜最後の話題です。
ガンと戦ったひとりの少年が、両親が与えてくれたヒントによって一つの生きがいを見つけることができました。
生きがいを見つけた少年は、やがて自然にガンと戦う勇気を持つようになりました。
これを見た両親は、他のガンと戦う子供たちも、生きがいを持てるように、と考えたのです。
クリス・ジャンセンがお伝えします。

レポーター : この12歳の少年は満足のできる完璧な写真を撮影しようと、慎重に被写体を追いかけているところです。
こうしている間はこの少年、レーン・シムキンズは、ひとりのカメラマンとして撮影に夢中になることができ、普段彼を悩ますあることから、解放されるのです。
レーンは、小児がん患者なのです。
レポーター「ガンと告げられた時のことを、覚えてる?」
レーン少年「うん、人生最悪の瞬間だったよ。それ以来、何とか付き合い続けてきたけど。」

レポーター : 彼はシャッターを押し続けることにより、生きる意志を失わずに来ました。彼に写真を撮る楽しみを教えてくれたのは、やはりがん患者の息子、パプロを持つ母親と父親だったのです。
ジョー・アン・スレイルキル「もちろん今もそうだけど、パブロはとてもとても大切な私たちの子供でした。そして、パブロも生き続けていたい、と願っていたのです。」

パブロは写真の撮影が大好きでした。
ここに彼が母親を撮影した、一枚の美しい写真が有ります。
パブロの両親が設立した基金『パブラヴ・アマチュア写真家基金』は調査を行い、子供たちにカメラ一式をプレゼントすることを事業の中心に据えています。
『パブラヴ・アマチュア写真家基金』共同設立者キャサリン・バークラッツ「この部屋には、ガンの影など微塵もありません。子供たちの作品の完成度は、驚くほど高いものです。」

レポーター : 子供たちの作品の出来が良いため、子供たちの作品展が年に一度開催されるようになりました。どれを見ても、プロの作品と見まがうばかりです。
作品展は『パブラヴ・アマチュア写真家基金』から援助を受けた子供たちが、今度は自分たちが基金に寄付をする機会でもあります。
子どもたちが撮影した写真は、一枚50ドルで販売されます。
その売り上げは『パブラヴ・アマチュア写真家基金』に積み立てられ、別のガン患者のこともたちがカメラや周辺機器を買う時の資金として使われます。
レーンは作品展を楽しみにしていましたが、父親を撮影した彼の作品が売れなかったらどうしよう、と心配なようです。
レポーター「ちょっと心配している?」
レーン少年「多分、ちょっと…」

レポーター :心配する必要はありませんでした。今回の展示会での売り上げは50,000ドルに達しました。
この金額はレーン少年の両親の予想をはるかに上回るものでした。
レーンの母「息子は毎日楽しそうにしており、そのせいかどうか、日に日に健康になってきました。私たちにとって、こんなうれしいことはありません。」

レポーター「パブロ自身は、17回目の誕生日を祝うことはできませんでしたが、彼が遺してくれたものは、たくさんの子供たちを救うことになりました。」

パブラヴ基金ジェフ・カステラッツ「私たちが、パブロのことを忘れることは決してありません。」

レポーター : 彼の人生は本当に短いものでしたが、彼の両親によって形になったその思いは、たくさんの子供たちの未来を救うことになりました。
クリス・ジャンセン、アメリカNBCニュース、ロス・アンジェルス

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[ 女性たちの7日間・その過酷な戦い ]

アメリカNBCニュース[メイキング・ア・ディフエレンス / この世界を変えて行く!]7月6日

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最後の話題は夏ならではのもの。
道を駆け抜けることが気持ちの良い季節になりましたが、4人の自転車チームが成し遂げたことに一見の価値があります。
厳しい試練と危険を乗り越え、それでも彼女たちが成し遂げようとしたものは、いったい何だったのでしょうか?
アメリカNBCニュースのミッシェル・フランゼンがご紹介します。

リポーター: 7日と36分間かけてのアメリカ大陸横断。
チーム[愛と汗と変速ギア]にとっての勝利の瞬間です。
ここにいる妻であり、母親であり、そして競技者である4人の女性にとって、感動的な瞬間の訪れです。
すべてが始まったのはカリフォルニア、ここにいる女性たちが大陸横断を決心しました。
彼女たちが参加しているサークルは、世界でも有数の過酷なレースに挑むことで知られていますが、目的の一つに自閉症の人々のための募金、そして肥満解消への呼びかけがあります。
ダイナ・ハンナにとって、今回の挑戦は個人的にも大きな意義がありました。
ダイナ「私は40歳の時、体重が100kg以上ありました。これ以上人生を無駄にしないため、何かに取り組むべきだと、その時考えたのです。」

リポーター: それは8年前のことでした。そして、彼女が後戻りすることは、決してありませんでした。
ダイナ「その気にさえなれば、人生はいつだって変えられるのです。」
リポーター: 48歳のダイナは、最年少のライダーです。最年長は62歳のエイミーです。
エイミー「こんな挑戦をするのも、今回が最後になるでしょう。」

リポーター: エイミーが横断した砂漠は猛烈な暑さに覆われ、気温は38度以下になることはありませんでした。そして山地では3,000メートル級の山々を、走破しなければなりませんでした。
エイミー「そりゃもちろん、きついに決まっているわ、それに…。」
リポーター:それに吹きつける向かい風、ゴツゴツした地形のために進むことが思うに任せないこともありました。
そしてやってみて初めて分かったこと、それが一番彼女たちを苦しめました。
全員が満足な睡眠、充分な睡眠を取ることができなかったのです。
「いくら訓練したところで、人間は睡眠不足だけは克服できないのよ。」

リポーター:彼女たちは2人1組になり、4時間ごと交代で、24時間休みなく走り続けました。
声援を送る人々の姿を、たちまち後にして…
「ひと山越えたわ。」

リポーター:ボランティアの人々も、彼女たちを元気づけ、コンディションを整えるために懸命に働きました。
「少々やり過ぎだ、って思われるかもしれませんね。でも、ここまでやって初めて成し遂げられることもあるのです。」

リポーター: 出発してから4,800キロメートル以上を走破し、アナポリスに到着し、彼女たちは[愛と汗と変速ギア]の名を不朽のものにしました。
その過程で寄付金の額、人々に認識は高まっていったに違いありません。そして彼女たち自身の人生の意義もまた、走破した距離に比例して深まっていくことになりました。

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【 170,000人!なおも続く反原発抗議集会、16日最大規模に 】

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人として当たり前の抗議を、礼節を失わず続ける人々

ヒロコ・タブチ / ニューヨークタイムズ 7月16日

東京 — 福島第一原発の事故以降続いている反原発抗議集会は、16日月曜日、東京の代々木公園において、政府が進める原子力発電の再稼働に抗議するため、十万人以上が参加する最大規模の抗議集会に発展しました。

主催者によれば、歌を歌い、ドラムを叩き、そして著名な人々の演説に声援を送り、国民の声をもっとよく知らしめるため、この日公園を埋め尽くした人々の数は170,000人に達しました。
一方、警察側の発表による参加者数は75,000人という事になっています。
しかし昨年の事故以来、最大規模の抗議集会となったことには変わりありません。

「福島で起きたことについて、口をつぐみ続けることは、人間性に反する行為です。」
アカデミー賞受賞者である、音楽家の坂本龍一さんが、人々に語りかけました。この日、気温が上がり続けていましたが、意を決した人々は代々木公園に集まり続けました。


世論調査によれば、将来の日本の原子力発電に関する意見は二分されたままです。
しかし、昨月の野田首相による原子炉の一方的な再稼働決定は、数多くの日本の人々の怒りを買い、全国の反原発抗議行動を強める結果になりました。

首都東京においてその状況は顕著で、毎週金曜日になると人々が首相官邸前に集まり、抗議の声を上げ続けています。

集会の後、参加者たちは東京でも有数の繁華街を行進し、中には通行人から見れば奇妙ないでたちをした人々もいましたが、全員がこの数週間ですっかり世界的にも有名になった、規律ある行動を続けました。
「今しばらくは、一般の人々が私たちの主張を理解してくれるかどうかは、あまり関係がありません。」
東京の南西にある鎌倉市から参加した、イラストレーターの東あゆこさんがこう話しました。
「人々が自分たちの意見をはっきり表現するようになったことが、重要な前進なのです。」


路上で抗議行動などを行えば、良くてせいぜい扇動者、悪くすればテロリストと見られかねない、人々の従順さばかりが目立つこの国にあって、抗議集会を企画してきた人々は、集会が一般の人々にも受け入れられやすいよう、苦心を重ねてきました。
路上での抗議活動につきまとう過激なイメージは、1960年代から70年代にかけ、アメリカとの安全保障条約の締結に反対し、鉄パイプと火炎瓶で武装したデモ隊が警察の機動隊と衝突を繰り返した結果、作り出されました。

首相官邸前で毎週開催される抗議集会では、企画者側は子供連れの家族も安心して参加できるよう、ロープを張って家族連れ参加者専用のゾーンを設けています。
そして警備にあたる警官隊とはもめ事を起こさないように参加者に依頼し、終了時刻を8時と決め、終了後は整然とした解散を行うよう努めています。

企画者側は抗議に参加する際の携行品などについてアドバイスをする、パンフレットの刊行も始めました。暑い日には飲み物とうちわなどを用意すること、大声を出すことが苦手の人や初めて参加した人はスローガンを叫ぶ必要はないこと、周囲の参加者が過激な行動に出ようとしたらどうすれば良いか – できれば、落ち着くように穏やかな態度で頼んでみる。

現実に存在するわけではありませんが、この抗議行動を率いるのは『もんじゅくん』と呼ばれる架空のキャラクターで、ツイッターなどのウェブ上の交流サイトで注目を集め、その子供でも親しめるキャラクターは、政府のエネルギー政策を批判する象徴となっています。

『もんじゅくん』の色鮮やかな着ぐるみが制作され、16日月曜日の抗議集会でお披露目されました。
「日本政府はこの国の原子炉を再稼働させてしまいました。そのことを僕は悲しんでいます。」
もんじゅくんは自分のポスターを打ち振りながら、会場にいる彼のファン - その多くは小さな子供たちを連れた家族連れですが - に向かって、訴えました。

「もっと慎重にならないと、また別の事故が起きてしまいます。たとえば火災のような。」
5歳になる中島りおんくんが、『もんじゅくん』の笑顔がプリントされた風船を手に持ちながら、こう語りました。
りおんくんの母親のかずきさんは、こう語りました。
「(原子力発電に関しては)いかなるミスが起きても、将来の世代に深刻な影響を与えることを日本政府に理解して欲しい、そう考えて私たちはこの集会に参加する決心をしたのです。」


福島第一原発の事故発生以前、日本ではその電力需要の3割近くを原子力発電が賄っていました。しかし事故後、定期点検、そして安全確保のため、すべての原子炉が停止させられました。
昨年、日本の指導者たちは、地元の了解なしに原子炉を再稼働させることはしない、と国民に誓いました。

しかし日本の指導者たちは、福島第一原発の事故以来、国民の間にどれほどの反対があるのか見通すことはできなかったようです。
経済的理由、そして安全性は確保された、として原子力発電所の再稼働に踏み切ろうとしています。
昨月、野田首相は西日本にある大飯原発の再稼働を認めました。
そして続く数か月の内には、他の原子力発電所も再稼働される見通しです。

最新の世論調査によっても、原子力発電の将来について、意見は分かれたままです。
原子力発電所は全廃すべきである、とする意見がある一方、そんなことをすれば電力不足に陥る、という意見もあります。
大多数の意見は、原子炉の点検・検査をもっと強化すべきである、と求めています


この日本の反原発の抗議が政治的な力になり得るのかどうか、その点はまだわかりません。
緑の党は日本ではまだ力を持っていません。
そして日本の『二大政党』は、少なくとも今はまだ原発は必要だ、という見解を明らかにしています。

首相官邸前の怒りを込めた抗議の声について、最初は「大きな音」と表現した野田首相ですが、先週になって、自分は原子力発電に賛成・反対、どちらの意見も重視している、と語りました。


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最近考えているのは、野田政権の本質とは何か?という事です。

自分たちの『代理店』である自民党が政権を失ってしまったことに危機感を抱いた財界・官界・大手マスコミの一部が、自分たちの意思に、決して反することの無い日本政府を欲していた。
しかし、鳩山政権も、菅前首相もどうやら自分たちの意を受けて動くつもりは無いらしい。
そこで多方面から圧力をかけ、これらを辞めさせ、自分たちの意のままに動く政権作りに乗り出した。
その結果出来上がったのが、現政権なのでは無いのだろうか?
これが思った以上に「よくやってくれる…」。

これは、個人的な疑念であって、それを証明するためのどういう事実を把握しているわけでもありません。
しかし、自分も含め、政治に対する意識の浅さが、今日の事態につながったことは誤りのないことだと思います。

つい先日も三陸沿岸を訪れた首相が、地元でとれたホタテか何かを口にして、集まった地元の人々に微笑みかける。
それで日本の首相としてなすべきことをしている、そう感じてしまう人がいないわけではない。
今も岩手県釜石市の実家も親戚も、皆流されてしまった友人と話をしたところですが、津波によって住む場所を失ってしまった人々の苦しみ、悩みというのは、どうにもならない程に大きく深い。
これ程に救済が遅れているのは、いったいどういう事だ、と友人は嘆いていましたが、そうした思いはみんな抱いているはず。
ところが、首相が現地にやってきて、ホタテを食べると、何となくみんなが納得してしまう…

そんな繰り返しが、これまでの日本のある一面を象徴していたように思います。
しかし、そんな事では無い、と気がついた人々がいます。
問題と正面から向き合い、真の民主主義を実現しなければ、自分たちの明日は無い。
正義が実現される社会を作らなければ、次の世代にも、その次の世代にも、負の遺産を背負わせてしまうことになる。

ニューヨークタイムズを始めとする世界のメディアが、これをしっかりと取り上げ、世界に向け発信しています。
目覚めた人々の思いは、世界とつながり始めているのです。

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【内戦による混乱に脅かされる動物たち】

アメリカNBCニュース 7月17日


コンゴ民主共和国の東部のヴィルンガ国立公園の監督官、パトリック・カラバランガが同国で続く内戦の混乱と、後を絶たない密輸業者の乱獲により両親を失ってしまい、孤児になったマウンテンゴリラとたたずんでいます。
ヴィルンガ国立公園には世界の生息数の4分の1にあたる、約210頭のマウンテンゴリラが生息しています。
ヴィルンガ国立公園の責任者エマニュエル・デ・メロードが、以下のように語りました。
「彼らが直面している厳しい現実は、種の保存の未来を予見するものなのです。」

【7月16日、日本で最大規模の反原発集会】

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ついに、170,000人規模の反原発集会が実現

ユーロニュース 7月17日

日本で170,000人が参加した、最大規模の反原発集会が開催されました。
集会の開催を呼びかけた一人は、昨年発生した福島第一原発の事故に思いをはせながら、巨大地震、巨大津波、そして3基の原子炉でメルトダウンが発生した原子力事故が重なった三重の災害は、自分たちの世代で最悪の出来事であった、と語りました。

集会に参加した一人の女性は、この集会に参加した意義について、以下のように語りました。
「日本の国土は地震が頻発する場所です。万が一のことがあれば、多くの人々の命が奪われてしまうことになります。ですからここにこうしてやって来て、はっきりと原子力発電に反対を言いたかったのです。」
「原子力発電所は、あまりに多くの危険性をはらんでいます。これまでも人間が適切に、完全に管理下に置いたことは無く、そうした施設を使い続けるべきではありません。」
別の男性が、集会の中でこう述べました。

この集会は日本政府が福島第一原発の事故以後初めて大飯原3号機を再稼働し、さらにもう一基、4号機を再稼働させる準備に入ったことに、抗議するため開催されました。
いずれの原子炉も、福島第一原発の事故以降は停止していました。
日本国内の50基の原子炉は、福島第一原発の事故以降は、一基も稼働していませんでした。

http://www.euronews.com/2012/07/16/huge-anti-nuclear-rally-as-japan-government-restarts-reactors/
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仙台市、そして名古屋市で開催された「今後、原子力発電をどうするか、その方針を決めるための国民的議論を行うための」公聴会、またも日本政府への信頼を失墜させる材料の一つになっただけの話でした。
基本的に、しっかり議論をしようという真摯な態度が政府自身になく、それに輪をかけた政府機関がその段取りを組めば、どういう結果になるのか?
まさに、国会事故調査委員会が指摘した『負の図式』が繰り返されました。

しかし一方では、あらゆる場所で、あらゆる機会をとらえ、心ある人々が『自分の問題として』声を上げ始めたことは、これまでの日本では見られなかった現象です。
フランス革命でも、テルミドールの反動があり、王政復古があり、その他さまざまな紆余曲折の上、市民革命は完成しました。
幸いなことに、現在では流血の事態は起きていません。
議論、発信、発言が繰り返され、『社会正義』が実現されんことを!

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【 アメリカ食品医薬品局、ついにダイエット薬を承認 】
この13年間で初・食欲抑制剤『ベルビック(BELVIQ)』

アメリカNBCニュース 6月27日

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さて、この10年以上に渡りで初めて、アメリカ食品医薬品局(FDA)は新しいダイエット薬を承認しました。それは、太りすぎや体重増加により、健康問題に直面している人々にとって福音となるはずです。しかし一方で批判もあります。この薬は本当に安全なのか?
今夜のリポートはNBCの科学部門チーフ特派員のロバート・バゼルがお送りします。

レポーター : 今回の薬は太り過ぎに悩む人に対し、本当に必要な分だけの減量効果を与えます。
FDAは安全上の懸念が多少はあるとしても、それを上回る効果が期待できる、として今回承認に踏み切りました。
この決定を肥満問題に取り組む、多くの医師が歓迎しています。

リポーター:これまで太り過ぎを指摘され、継続的に減量対策を行うことを求められ、たった一人で運動や食事制限を行ってきた人々にとり、今回の承認は対象なりともその苦痛を和らげるものと思われます。

1年間に渡る臨床試験においては、実際にこの薬を服用した患者は偽薬を与えられた患者と比較し、平均で3%以上の減量に成功しています。たとえば、体重が220ポンド(100kg)あった男性は服薬により214ポンド(97kg)に体重が減少しました。
そして全体の5人に1人は、10%の減量に成功しています。

ただし問題が無いわけではありません。
FDAが13年間もダイエット薬の承認を行わなかったのは、1997年に食欲抑制剤『フェン-フェン(fen-phen)』が心臓弁に重い障害を引き起こしたためでした。
今回承認された新しい薬も動物実験の段階では心臓への副作用が確認されました。
これに対しメーカー側は、臨床実験ではこうした副作用は確認されなかった、としています。
今回の承認について、一部の消費者団体はFDAは大きな誤りを犯した、と批判しています。

肥満の引き金を引く食欲を抑え込む、という発想によるダイエット薬が、体の他の部位には影響を及ぼさない、という考え方は間違っています。
これまでも承認された後で、心臓発作や脳卒中などの副作用が確認され、あわてて承認が取り消される。ダイエット薬の歴史、すなわちこの繰り返しであった、という事が言えるのです。

FDAは今回承認を与える代わりに、副作用に関する研究を今後も続けるように、メーカーに命令しました。
ロバート・バゼル、アメリカNBCニュース、ニューヨーク。

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http://www.msnbc.msn.com/id/3032619/ns/NBCNightlyNews/#47987679

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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