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星の金貨 東日本大震災や音楽、語学、ゴルフについて語るブログです。

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【放射能汚染・こどもたちの真のガン発生割合】〈第2回〉[フェアウィンズ]

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所要時間 約 9分

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「統計に高齢者を含めれば、全体の発がんリスクを下げる操作ができる」
「年間2ミリシーベルト以上の被ばくで、発がんリスクは明らかに上昇する」

アーニー・ガンダーセン / フェアウィンズ

Cancer Risk To Young Children Near Fukushima Daiichi Underestimated from Fairewinds Energy Education on Vimeo.

この問題はBIER[電離放射線の生物への影響]の見解へと私を導きます。
BIERの報告によれば、放射線被ばく線量とガン発生割合には相関関係があります。
つまり比例しているという事です。たくさんの放射線を浴びれば浴びる程、ガン発生確率は高くなっていきます。
低線量であれば、ガン発生確率も低くなります。ガン発生確率は被ばく線量により、直線的に上がったり下がったりします(関数のような複雑な計算は必要ないという事)。
BIERはこれをLNT直線 と呼んで、ある一定の値を境にガン発生確率が急に高くなったりすることは無い、という見解を示しています。

BIERは以下のような説明を行っています。
もし100レム、すなわち1シーベルトの放射線被ばくをした場合、ガン発生確率は10人に1人の割合になります。それを10レム、すなわち100ミリシーベルトの被ばくに抑え込むことができれば、ガン発生確率は100人に1人の割合になるのです。
さらにもう1段階低減させ、それを1レム、すなわち10ミリシーベルトの被ばくに留まれば、ガン発生確率は1,000人に1人の割合になります。

現在日本では、政府が空間線量が2レム、すなわち20ミリシーベルト以下の場合には、人々は汚染地域に戻ってもよい、と許可しています。
現在立ち入り禁止になっているこの地域に戻っても、がんを発症するのはたかだか500人に1人の割合に過ぎない、 政府は進んでこうした見解を示している、そのように言って良いと思います。

しかし、実際はそれよりも悪いものです。
BIERの報告は全人口を対象にしたものであり、若者から老人までが含まれています。高齢者はガンになる前に他の疾患や寿命により死亡する確率が高くなります。一方若年層は新陳代謝が早く寿命も長いため、統計を取るとがんの発症割合は高いものになります。
BIERの報告書の中の12 – Dの表を見ると、全年齢平均と比較して若い女性のガン発症割合が5倍になっていることに気づくはずです。
したがって20ミリシーベルトの被ばくをした福島の若い女性の場合、ガン発症割合はその5倍の被ばくをしたことと同じになってしまう、という事になります。
つまり、福島県内で20ミリシーベルトの被ばくをした場合、若い女性に限っては100人に1人の割合でガンを発症してしまう、という事になります。
そして1年について20ミリシーベルトの被ばく、これを5年単位で考えると100人のうち5人がガンを発症することになります。

目下の所BIERの報告書はガンについてしか触れていませんが、もちろん放射線による障害はガンだけではありません。
したがってフクシマの実状ははるかに悪いものである、と考えられます。

問題はさらに二つあります。
ひとつ目はBIERの報告書がホット・パーティクル(放射能を持った粒子状物質)の問題を扱っていない事です。
ホット・パーティクルを吸い込んでしまった場合(子どもたちが手についたセシウムをのみ込んだり吸い込んだりした場合)について、私たちはこの報告書のあるウェブサイトを広い範囲にわたり見てみましたが、確認する事ができませんでした。


〈肺組織に取り込まれてしまったホット・パーティクル〉

もうひとつはゴッダード博士が作ったビデオが気づかせてくれました。
それは日本の当局とIAEAが行った、ある仮定についてです。
それはいくつかの点で現在放射線量の測定が難しくなっており、もはやこれ以上の影響は考えられない、というものです。

しかし、この見解が示すのは実際に起きている事とは正反対の事実です。
その答えはこのゴッダード博士のビデオの中にあります。

ビデオの最後で、もういちど私が今日お話しした事をまとめさせていただく事にします。

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[ イアン・ゴッダード ]

福島第一原発の事故発生により、日本政府は放射線被ばく許容限度を1ミリシーベルトから20ミリシーベルトに引き上げました。
子どもたちに対してすら、それをしたのです。

NHK : 文部科学省は子供たちの年間被ばく許容限度を年間20ミリシーベルトとしました。
イアン: 政府の 役人は年間20ミリシーベルトの被ばくなら安全だと言っています。
本当でしょうか?!

このビデオの中で私たちは日本政府の役人たちの安全性に関する言い分について、最近発行された研究結果と照らし合わせながら検証していきます。
この研究は原子力産業従業員を対象にした、これまでで最大規模の研究です。
15か国の400,000人について調査を行い、被ばく線量が年間2ミリシーベルトを境に、ガンによる死亡率が上昇することを突き止めました。
これは福島県内では「安全」とされている値の、実に10分の1なのです!
〈つづく〉

http://fairewinds.com/content/cancer-risk-young-children-near-fukushima-daiichi-underestimated
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フェアウィンズのアーニー・グンダーセン氏によるビデオの2回目です。
個別の環境・条件を考慮せずに、全体の「統計値」を当てはめてしまう事の危険性が指摘されています。
つまり、高齢者の場合は他の疾患や老衰などで亡くなられるケースが多いため、結果的に「死亡原因は放射線被ばくには関係ない」 とされ、統計全体の数値に影響する。
そうした数値まで含めた「統計結果」を、たとえば最も放射線被ばくの害を受けやすいとされる幼い女の子にあてはめてしまえば、誤解が生まれやすい。
そしてその誤解はたちまちに悲劇につながる可能性がある、という事です。

このような見解に日本という国が踏み込もうともせず、「安全だ、だいじょうぶだ!」と繰り返すその姿勢には、この国の未来そのものである子どもたちを何としても守る、守ってやる!という気概などまるで感じられません。
そう思うのは、私だけでしょうか?

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【 三日月・木星・火星のダンス 】

アメリカNBCニュース 2月27日

Visit msnbc.com for breaking news, world news, and news about the economy

ここ数日間、北半球の夜空で壮大な星のショーが展開されているのをご存知ですか?
それは今夜も続いていますが、とにかく明るく輝いているため、あなたもすでに変化にとんだ星たちをすでにご覧 になっているかもしれません。
三日月、木星、そして火星がこの期間は一直線に並び、まるでダンスを楽しんでいるかのように移動していきま す。
晴れた日なら、肉眼でもこの天体ショーを無料で楽しむことができます。

【放射能汚染・こどもたちの真のガン発生割合】〈第1回〉[フェアウィンズ]

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所要時間 約 9分

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「250,000ベクレルに汚染されたスギ花粉の飛来・空間線量再上昇の恐れ」

フェアウィンズ

Cancer Risk To Young Children Near Fukushima Daiichi Underestimated from Fairewinds Energy Education on Vimeo.

フェアウィンズは、国立科学アカデミーのBEIR第7号レポート[電離放射線の生物への影響]を基に、福島第一原発の近くで生活する幼い子供たちのガンの発生確率を分析しました。
BEIR第7号レポートの内容を分析した結果、年間20ミリシーベルトの被ばくをすれば、幼い女の子の場合100人に少なくとも1人がガンを発生することになる、とフェアウィンズとしては結論を出していました。
20ミリシーベルトの値は日本政府が定めた、福島第一原子力発電所周辺住民の1年間の法定限度被ばく線量です。
このビデオの中で、福島第一原発周辺で暮らす子供たちの本当の発がん割合を過少評価していることを、イアン・ゴッダードがBEIR第7号レポートを基に分析・証明していることを、フェアウィンズとしてご紹介いたします。
イアン・ゴッダードの科学的分析に着目した結果、フェアウィンズは20ミリシーベルトの被ばくを5年間続けてしまえば、幼い女の子の場合、20人に1人の割合、すなわち5パーセントの確率でガンを発症する、と結論を改めざるを得ませんでした。

こんにちは、フェアウィンズのアーニー・ガンダーセンです。

今日はイアン・ゴッダードによるビデオをご紹介したいと思いま す。
し かしその前にBEIRについてご説明しましょう。ビアはビールの事では無く、アメリカ国立科学アカデミーが発行する「放射線の照射による生物への影響」報告書のことです。
この報告書は私に日本からもたらされた2つの報道記事について考えさせ ることになりました。

ひとつは日本の代表的報道機関、NHKのもの。
内容は極めて高い値のセシウムがスギ花粉から検出された、というものです。
この事実は杉の葉の先端部分にセシウムが蓄積されていることを暗示しています。
発表されたデータによれば、このスギ花粉には1キログラム当たり250,000ベクレルの放射性物質が付着しています。


これはもちろん、大変深刻な事態です。

春になればこれらのスギから大量の花粉が大気中に放出されることにより、セシウムの空間線量が再び上昇してしまうからです。
現在の私の関心は日本がこれに対しどう対処するのか、という事です。
しかし、この問題に関する関係機関の報告としてNHKが報道したものがここにあります。
「これによる影響は東京では通常の10倍 ほどの被ばくをする程度にとどまり、健康上大きな問題は発生しない。」
現在、様々な予測がたてられていますが、毎秒約25万個のスギ花粉が放出が始まってしまったら、日本の皆さんは十分以上の注意をする必要があります。

2つ目も日本からのものですが、ジャパンタイムズに掲載された一つの記事についてです。福島県内で放射能に汚染されたイナゴが捕まえられました。
現在このイナゴは、1キログラムあたり4,000ベクレルの放射線に汚染されています。
なぜ今、このことが重要なのでしょうか?
ビールのつまみにイナゴの佃煮を食べる日本人がいます。
たとえばこんな感じです。
「冷えた一杯のビールのつまみに、しょうゆで煮込んだカリカリとした食感のイナゴを好んで食べる人がいます。一口スナックとしてうってつけの大きさのためで、一部の科学者はこの程度のことに目くじらを立てる必要はない、と語ります。」
しかし私の意見は違います。
ビールを飲むのは結構、しかし4,000ベクレルの放射能に汚染されたイナゴを口にするという事は、食文化の範囲にとどまる問題ではありません。

〈つづく〉

http://fairewinds.com/content/cancer-risk-young-children-near-fukushima-daiichi-underestimated
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今日から再びフェアウィンズのアーニー・グンダーセン氏にご登場願い、放射線被ばくによる発がん性の『真実』について説明してもらいましょう。
長いので6回ほどに分け掲載する予定です。
ビデオも添付しましたが、30分近くあってグンダーセン氏の顔だけ映っている時間も長く、訳文だけご覧いただいても差し支えないかもしれません。
第一回は本論に入る前の部分、スギ花粉の放射能汚染について大事な話をされているところをメインにさせていただきました。
それにしても、「大変深刻な事態であり、日本の皆さんは十分な注意を怠ってはいけません。」と言ってくれるグンダーセン氏の言葉は、「普段と変わらぬ生活で結構、布団も外に干してかまいませんよ。」などと言ってはばからない、良心を持たぬ科学者の存在を際立たせることになりました。

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【 福島第一原発危機発生当時の政府『崩壊』 】

アメリカCBSニュース 2月27日

日本で発生した壊滅的な地震と津波から1周年となる日まで残すところ2週間を切りましたが、悲劇をより大きなものにした福島第一原発のメルトダウン発生当時の詳細が明らかにされ、議論が熱を帯びてきました。

2月27日、取材用のヘリコプターが機能を失っている福島第一原子力発電所を、完全に視界に収めるところまでの接近を許可されました。
そして今日、一通の報告書が危機発生時、日本の指導者たちがどうしようもない混乱の極にあったことを明らかにしたのです。

福山官房副官は、調査員にこのように語りました。
「通常の指揮命令系統は、完全に崩壊していました。」

CBSのニュース特派員ルーシー・クラフトは 津波が福島第一原発を襲った直後、日本の政府高官と当局者が危機管理対策室に集まり、発生した大惨事の全容を把握しようと格闘していた、と報告しました。
「原子力専門家のトップに話を聞こうとしましたが、彼らの話の内容は私たち政治家はまったく理解することができませんでした。これはチェルノブイリやスリーマイル島事故と比べるとどうなのか?はっきり返答できるものは誰もいませんでした。」
関係者や原子力の専門家に対する300回に及ぶインタビューの後この報告書は、マグニチュード9.0の地震が国を襲った場合の緊急対応プランを、日本が持っていなかった点は誤りであった、と述べています。

しかし調査団は今回の大惨事の責任の大半は東京電力にある、と結論づけました。
「彼らは全くといっていいほど、原子力事故に対する備えをしていませんでした。」
調査主任の船橋ゆういち氏がCBSニュースに語りました。
東京電力は原子力発電所の電源が失われた場合の備えを、怠っていたように見受けられます。
電気が止まってしまえば、原子炉内の核燃料は過熱し、爆発を起こし、メルトダウンする他ないのです。

福島第一原発から情報はほとんど提供されず、政府はメルトダウンの危機が差し迫っていると考え、首都圏に死の灰が降り注ぎ、3,000万人の市民を避難させなけれ ばならなくなる事態を恐れていました。
とにもかくにも被害の実態を把握するため、最後の手段として年齢が65歳以上の男性で『決死隊』を組織し、自分がその隊を率いることになっていた、と福山氏が語りました。
「私たちが感じていたものは、恐怖などという生易しいものではありませんでした。」
福山氏は何か月も過ぎた後、調査団にこのように説明しました。
福島第一原発周辺の立ち入り禁止区域の放射線量はいまだに非常に高いままであり、この後、福島第一原発の廃炉までには最低でも40年の歳月を必要とします。

「私たちが福島第一原発の原子炉が本当にメルトダウンしてしまったと知った時、私は自分たちの無力さに呆然とするほかありませんでした。」
最後に福山氏はこのように付け加えました。

【 恐ろしい勢いで国民の税金をどぶに捨て続ける『夢の原子炉』 】〈後編〉

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所要時間 約 8分

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「危険過ぎる」「金がかかり過ぎる」欧米は10年以上前に撤退
ワシントン·ポスト 1月31日


〈もんじゅの事故現場〉

もんじゅはその不名誉な歴史ゆえに、人々が嘲笑を向けるべき格好の標的になっています。
日本の技術者が高速増殖炉開発を始めたのは1960年代のことです。
彼らは高速増殖炉を1980年代には商業用に実用化したい、と考えていました。
しかし今やその目標は2050年までずれ込んでしまっています。

▽ 「危険過ぎる」「金がかかり過ぎる」欧米は10年以上前に撤退

元々ある批判、そして核監視団体は、もんじゅは日本にある原子炉の中でウランよりも致死性の高いプルトニウムを燃料としている点、そして水と接触すると爆発する性質を持つナトリウムで原子炉を冷却している点から、最も危険な原子炉である、としています。

アメリカ合衆国とその他の国は、高速増殖炉は危険な上、開発費用が膨大になる、との理由から数十年前にすでに撤退しました。

日本だけが1995年にナトリウムの漏出事故があったにもかかわらず、開発を続けようとしているのです。

1995年には施設の職員が事故を隠ぺいしようとした事実と相まって、もんじゅの開発が14年間凍結されました。
2010年5月に開発が再開された3か月後、今度は3.3トンの機械部品が原子炉内に脱落する事故があり、さらに計画を遅延させることになりました。
脱落した部品は取り除かれましたが、以来、もんじゅは稼働していません。

▽ 改革と悔恨

昨年発生した福島第一原発における三基の原子炉のメルトダウンが、日本の原子力発電の安全性に対する評価を損ない、さらにはこの国の原子力寄りの政策全体が見直しを迫られることになり、もんしゅ再開の可能性はさらに低いものとなりました。
事故以来、停止中の日本の原子炉は、再稼働について地元自治体の了承が得られずにいます。
幾人かの専門家は、日本はそのエネルギー政策見直しと反省を一般国民に示すため、高速増殖炉プロジェクトを取りやめにする可能性がある、と語っています。

閉鎖中の核燃料サイクルに対応するための試みの一環として、日本は北部の青森県においてウラン濃縮と再処理工場の開発を行おうとしました。
この施設は日本の軽水炉から出される廃棄物の再処理を行い、高速増殖炉用のプルトニウム・ウラン混合燃料を作る予定でした。
しかし再処理センターの構想は何十回もの遅れと、際限も無く膨らみ続けるコスト、そしてそもそも高速増殖炉というものが実現できるものなのかどうか、その疑問から、撤回されることになりました。
これに対し、日本原子力研究開発機構の近藤氏がこう語りました。
「私は国民が原子力の安全性を懸念していることを理解していますし、政治家が国民の意見に耳を傾けなければならないことも理解しています。」
「しかしそれと同時に、なぜ高速増殖炉の研究が始められたのかの理由についても考えなければなりません。この計画は来たるべき時代の、日本のエネルギー構想の一翼を担うものなのです。感情的な決定により、廃止されるべきものではないのです。」
〈完〉

http://www.washingtonpost.com/world/japan-losing-hope-for-its-pricey-dream-reactor/2012/01/26/gIQAktERTQ_story.html
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またも出ました「感情的」。
しかし、人間としての当たり前の感情の発露は、国家の正しい選択にはむしろ必要なのではないでしょうか?
福島を始め、今東日本大震災の被災地には何十万という単位で、今も苦しんでいる人々がいます。
放射能汚染が子どもたちの未来を脅かしています。
今はまず限られた国の予算を、これらの人々を守り、救うために使われるべきだという意見は「国家100年の計」を誤らせるものなのでしょうか?
それとも「小の虫を殺し、大の虫を生かす」とでも言うつもりなのでしょうか?

アメリカ・ヨーロッパの開発に携わった人々が言っているのです、「危険過ぎる」と。

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【 国際社会の利害の狭間に死に逝くシリア市民 】

アメリカNBCニュース 2月25日

Visit msnbc.com for breaking news, world news, and news about the economy

さてますます絶望的な状況に落ち込んで行くシリア情勢です。
さらに数十名の市民が政府軍の弾圧の犠牲になりました。
幸いにも今夜わずかではありますが、負傷者が隣国トルコに脱出できました。
現場からリチャード・エンゲルがお伝えします。

レポーター : シリアの休戦意思は真実のようには思えません。
ホムズの様子を伝える撮影日不明の新たなビデオは、破壊の凄まじさと命の不毛を伝えています。
24日ホムズ周辺から国際赤十字が救出できたのは30名前後の女性とこどもたちだけでした。25日さらに数名が救出されました。なお30,000人が暮らす、戦場と化したホムスからの脱出は容易ではありません。

トルコ国内の国境に隣り合う場所にあるテントが立ち並ぶこの場所には、この男性の語るような物語があふれかえっています。
彼はアサド政権に反逆したとして、ある日突然路上で逮捕されました。彼は街の入り口にあったアサド大統領の肖像写真を引き裂いたのです。当時彼は自由シリア軍に入隊していました。
彼は60日間鎖で壁にはりつけにされ、拷問を受けました。数日間は足が床から持ち上がった状態のまま放置されました。彼はアメリカのために働く裏切り者だと、なじられました。

このキャンプには2,000人の避難民か暮らしていますが、近くの同様なキャンプにいる人々の合計は10,000人を超えています。
トルコの当局者はこの場所は国境を超えて人道的援助を行うための拠点に、さらには 反政府勢力への武器援助の拠点にもなりうる、と話しています。彼らはそれに対するゴー・サインを待っている状況です。
アメリカを始めとして、反政府勢力に対する武器援助は今や国際的論争の的となっています。サウジアラビアは積極的にこれを支持し、カタールも同意見です。トルコも反対していませんが、ロシアはまったく違う立場です。ロシアは政府側に武器を提供しています。
アメリカは反政府勢力に武器援助を行う事に懐疑的です。アサド政権を支持してはいませんが、反政府側をどこまで信用していいのか、判断に悩んでいます。最終的に提供した武器がどこに行く事になるのか、判断しかねています。
反政府勢力はこのように主張しています。
『我々は人道的援助や食料や水は必要ではない、我々に必要なのは武器、そして弾薬なのだ。今我々がアサドに戦いを挑まなければ、アサドに立ち向かおうとする人間は誰もいなくなってしまう。』
しかし今、多くのシリア人が何も決断しない国際社会のため。身動きできずにいます。そのめに死者の数だけが徒に増え続けているのです。
リチャード・エンゲル、NBCニュース。

【 恐ろしい勢いで国民の税金をどぶに捨て続ける『夢の原子炉』 】〈前編〉

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所要時間 約 9分

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「1兆円をかけて生み出されたものは事故と1時間の発電」

ワシントンポスト 1月31日

▽ もんじゅが生み出したもの - 事故、論争、そして発電時間1時間の電気

敦賀市、日本
日本が長い時間と莫大な予算をつぎ込んで開発を目指してきた超効率的原子炉 – 一時は日本の未来のエネルギー源としてもてはやされていたモデル – は今や失敗の瀬戸際に立たされ、新しい政府は際限も無く増え続ける維持費用に頭を痛めています。

高速増殖炉を開発するための40年も続いているプロジェクトが、130億ドル(約1兆円)以上を費やしてこれまで生みだしたものは、事故、論争、そして発電時間1時間の電気だけでした。
先月、政府はプロジェクトについて大幅な予算削減を決定し、11月には原子力関係機関のトップは計画を廃棄する可能性について示唆しました。

しかし、日本初の高速増殖炉計画の放棄は、すでに福島第一原発の事故により大きな打撃を受けている日本の核開発計画に、別の衝撃を与えることになります。
なぜなら高速増殖炉は燃料問題に関し、日本に半永久的な解決手段を与えるはずだったからです。

理論上、高速増殖炉は従来型の軽水炉が副産物として出すウランとプルトニウムを燃料として稼働します。
そして高速増殖炉は再び燃料として使用可能な核燃料を、使った以上に作り出します。
これを燃料として利用する、というサイクルを永遠に繰り返すのです。

これにより日本は、国内にエネルギー資源が無いため高額な対価を支払い、世界中から燃料を輸入している状態から脱出できるはずでした。
「高速増殖炉は100年から200年にわたり、日本に電力を供給し続ける夢の原子炉になるはずなのです。」
日本原子力研究開発機構の高速増殖炉研究開発センター所長の近藤悟氏が今週、インタビューにこう答えました。
「こんなに時間がかかるとは考えていませんでした。」

『もんじゅ』の名で知られる日本のたった一基の高速増殖炉プロトタイプ(試験炉)は、280メガワットの発電能力があり、東京から西に約250kmの海岸沿いの敦賀市にあります。
高速増殖炉は現在準備中ですが、現地の担当者ははたして稼働できるかどうか不明だ、と語りました。

▽ 無駄な支出 - 70年も遅れている実用化

決定は国内総生産に対し、世界最高の債務を抱え、無駄な支出を極力減らそうと取り組んでいる日本政府が行います。
コスト削減に専門に取り組む委員の勧告に基づき政府側は昨年12月、2億7,500万ドル(約210億円)の年間予算に対し、20%の大幅削減を行いました。
さらに2012年の稼働のために取り置かれていた予算も全額カットしました。

一部の政治家は、現在稼働中の原子炉の安全対策に予算を追加しなければならない現在においては、この予算額でも多すぎる、と語っています。
「日本にはもう高速増殖炉は必要ありません。」
国会議員であり、原子力問題に詳しい河野太郎氏がこう語りました。
「もんじゅを維持していくためだけに、年間数十億円の政府予算が費やされて行きます。きちがいじみたことです。一切動く様子も無いものに、毎年多額の費用をかけているのです。」
〈続く〉

http://www.washingtonpost.com/world/japan-losing-hope-for-its-pricey-dream-reactor/2012/01/26/gIQAktERTQ_story.html
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ズブズブとズルズルは日本の原子力業界のトレード・マークのようです。
原子力安全保安院と電力業界のズブズブ、そしてこのもんじゅのズルズル。
だめな事はだめ、と一線を引く事ができない日本の原子力業界、そしてそれにどこまでも引きずられていく日本の政治。
記事中『20%の大幅削減』とありましたが、それでも80%の168億円という莫大な金額が今年1年で「消えて」いってしまいます。

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【 ますます追いつめられるシリア市民 】

アメリカNBCニュース 2月24日

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みなさん、こんばんは。
シリア政府が民間人の居住区域に対し執拗な攻撃を繰り返している事に、もはや疑問の余地はありません。
それは非常に激しい無差別攻撃であり、ジャーナリストがどれほどひどい状況なのか、確かめるため近づこうにも近づけない程ひどい有様です。
取材中、すでに7人のジャーナリストが死亡しました。
戦いは残酷を極めていますが、人道的見地から負傷者のうち重傷者を国外に搬出し、赤十字(イスラム圏は赤新月社)の援助のもと外国での治療が受けられるようにシリア政府に対し交渉が行われています。
これは激しい戦いが行われているひとつの都市での交渉ですが、その他あらゆる場所で政府軍の攻撃は続いています。
NBCのチーフ外国特派員リチャード・エンゲルが、トルコとシリアの国境から今夜レポートをお伝えします。

レポーター : 避難を始める数時間前、シリアが今どれほど絶望的な状況なのかを暗示するような場面が展開されました。
自由シリア軍、市民部隊が反撃を試みました。彼らは政府軍に戦いを挑み勇敢に戦いましたが、勝つ事はできませんでした。劣勢の上、政府軍の容赦ない攻撃を受けてしまいました。

そして今朝、ホムスは再び政府軍の攻撃にさらされました。隣の家族が家ごと焼き殺されるのを目撃した人もいました。
人々は寝袋にくるまって身を寄せ合いながら隠れて暮らし、建物の残骸の下には取り出す事すらできない死体が散乱しています。
我々はスカイプを使って市民運動家の一人と連絡を取りましたが、彼は前途にまったく希望を失っていました。

「誰もが砲撃から身を守ることができません。私もいつ新でもおかしくない状況です。」
レポーター : その直後、爆発音がして通信が途切れました。数時間後、我々は幸いにも彼の無事を確認できました。
ホムスの問題に関し、シリア政府に対する圧力は徐々に強まり、政権側も無視できない状況になってきました。
チュニジアの首都チュニスに60以上の国々が集まり、ホムスに人道的援助の手が届くよう、シリア政府に対し即時停戦を求めました。
アサド政権側がこれを拒む事になれば、彼らの手はますます血塗られたものになっていく事でしょう。そして集まった60カ国も結局の所、アサド政権の延命に手を貸す事になってしまいます。

レポーター : 60カ国にはロシアも参加していますが、ロシアですらホムズの問題については懸念を表明し、停戦の実施を支持しました。しかしホムスで重傷者を搬出するための短期の停戦が実現したとしても、紛争そのものが解決するわけではありません。
解決にはほど遠いでしょう。
シリアとの国境近くのトルコのある村では今日、丘の麓の墓地で市民軍の兵士の葬儀が行われました。参列者は昇天を祈りながら、シャベルを使い、そして素手で土をかけながら殉教者を埋葬しました。
外交努力は彼の死には間に合いませんでした。
そしてブライアン、今夜になって、数十人の女性と子どもの救出が赤十字(赤新月社)の手によって始められたとの一報が入ってきました。
しかし、シリア政府側にとっては思惑があっての一時的な停戦と救出のように思われます。

リチャード・エンゲル、レポートをありがとう。

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【 退役兵士の農業ビジネス 】戦場後遺症に苦しむ兵士たちが、土と自然に癒され立ち直る

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所要時間 約 5分

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アメリカNBCニュース[メイキング・ア・ディフエレンス] 2月16日

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これまでこの番組では何年にもわたり、国内の雇用情勢が厳しさ、そして退役した兵士たち、とくに負傷し障害を負ってしまった兵士がなかなか職を見つけられない、という両方の厳しい現実をお伝えしてきました。
たくさんの人々が力になろうとしていますが、ここにご紹介する一人の海兵隊兵士とその奥さんも同じ努力を続けています。
2人は退役兵士に農場で働く機会を用意し、生きていくための新たなスキルと心の平安を提供しています。
NBCのミゲル・アルマゲアが最前線のレポートをお送りします。

レ ポーター : 海兵隊の組織は退役した兵士たちに、カリフォルニアでの農作物栽培を薦めています。

「軍 隊を除隊になると、一種のショック症状に見舞われるのです。作物を植え、土に触れることによって、私は今自分を取り巻いている環境の中に、再び身も心も入っていくことができたのです。」

レポーター : イラクから帰還した後、マイケル・ヘインズは2年間ホームレスをしていました。
「もし私が農業と出会うことができなかったら、いったいどうなっていたか、本当にわかりません。」

レポーター : 彼は今やケチャップ・メーカーのオーナーです。
コリンの土地は銃を捨てた兵士たちを、このアーチー農場での協力しながらの作物栽培に導きました。
「我々は、有機農産物と次世代リーダーの両方を供給するのです。」

レポーター:戦功を重ねた海兵隊員であった彼は、イラクで3度の作戦に従事した後、戦場後遺症に苦しみました。常に強迫観念につきまとわれ、不眠症に陥りました。
そんな彼は農場で妻のカレンに励まされ、土いじりに心を慰められ、社会に再び溶け込むことを学び取ることができました。
「コリンだったら生活の基盤が築けると思い、この場所で農業に取り組むことにしたのです。」

レポーター : 軍隊生活から一般市民としての生活 に移行することは、口で言うほどたやすいものではありません。ある調査によれば、退役軍人の失業率は20%に上ります。
この農場の目的の一つは、こうした失業率を改善していくことです。
「私たちは可能な限り多くの、退役兵士の力になりたいのです。」

レポーター:戦友だった兵士たちを新たな道に導いていく。
そのためにかつての兵士たちは6週間、何もかも破壊することの代わりに、自然との接し方について学びます。水やりの仕方、作物の植え付け、生産計画の立て方まで。

「作物と一緒に成長していくのです。」

「兵士の暮らしが以前よりも良くなるようにうまく手助けができれば、私たちの任務は完了です。」

レポーター : アーチー農場は100名近くの退役兵士に、将来に向けて種をまく手助けをしています。彼らはもう国のために銃を執ることはありませんが、着実に生きていく道について学んでいます。
ミゲル・アルマゲア、NBCニュース、カリフォルニア。

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【 1、2、3、4、白のパグの赤ちゃんたち 】

アメリカCBSニュース 2月24日

子犬はお好きですか?
音楽も、ユーモアもわかりますか?
数はかぞえられますか?
思わずたてつづけに4つ質問をしたくなるビデオです。

『1、2、3、4、白のパグの赤ちゃんたち』と名付けられたこのビデオ、実は投稿されたのは2010年の5月までさかのぼるのですが、今になって急に人気が出て来たようです。
なぜ今?なんて考える必要はありません。
かわいくて、賢くて、楽しい、3拍子そろったこんな画像を楽しめるのは幸せな事なのですから。

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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