ホーム » エッセイ » 『TOKYO2020』新型コロナウイルスの感染拡大が冷水を浴びせる
東京オリンピックの大会責任者、新型コロナウイルスが大会を混乱させる可能性に言及
東京オリンピック開催を170日後に控え、ウイルスの感染拡大を「真剣に憂慮する」日本
ジャスティン・マッカリー / ガーディアン 2020年2月5日
2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会事務総長である武藤俊郎氏は、新型コロナウイルスの感染拡大が大会の準備に「冷たい水を浴びせる」可能性があると述べました。
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の高官が、新型コロナウイルスの感染拡大が東京2020の大会準備に「冷水を浴びせる」可能性があるとの懸念を示す一方、主催者側は大会を中止する計画はないと強調しました。
東京オリンピック組織委員会の武藤俊郎大会組織委員会事務総長(CEO)は、東京オリンピック開催を170日後に控え、準備段階でウイルスの感染拡大が及ぼす影響について懸念していると述べました。
「感染症の拡大が大会開催に向けての盛り上がりに冷水を浴びせるのではないかと、真剣に心配しています。」
武藤氏は東京での国際パラリンピック委員会の役員との会談の席上、こう語りました。
「できるだけ早く終息することを願っています。」
武藤氏同様の懸念は、オリンピック選手村村長の川淵三郎氏も同様です。選手村には11,000人の競技参加者が大会中に滞在します。
「感染症拡大がなんとか終息し、私たちがパラリンピックとオリンピックをスムーズに運営できるようになることを心から願っています、」
と彼は言いました。
「最悪の展開になっても、アスリートが最善の結果を出すことに集中できるよう私たちは最大限の努力をします。」
中国本土で490人が死亡し、23,000人以上を感染させた新型コロナウイルスの大流行は、女性サッカー、バスケットボール、ボクシング、バドミントンなど、中国国内で開催される予定だった予選イベントを混乱させることになりました。
日本ではこのウイルスによる死亡例はまだありませんが、33人と中国本土以外では最も多くの感染者を出しています。
2月4日には日本の横浜港に停泊中の豪華客船のウィルス検査を行ったところ、10人が新型コロナウイルスに感染していることがわかり、3,700人の乗船客と乗組員全員に14日間の隔離措置がとられました。
「関係諸機関、特に日本政府と世界保健機関が、状況に対処するために必要なあらゆる措置を講じることを確信しています。」
パラリンピック委員会の広報担当クレイグ・スペンス氏はこう述べています。
しかし小池百合子東京都知事は、感染拡大の封じ込めがうまくいかなかった場合、大会に影響を与える可能性があるという懸念を表明しました。
「新型コロナウイルスを封じ込める対策にしっかりと取り組まなければ、後々後悔することになるでしょう。」
780万枚のオリンピックチケットへの需要は高く、購入希望は供給を最低でも10倍以上です。
約450万枚のチケットは抽選によって国内販売されています。