ホーム » エッセイ » ガーディアン写真集 : 台風19号(ハギビス)の傷あと・その惨状
「まずまずには収まった」と二階俊博自民党幹事長が評した台風19号の被害の実際の状況は
1000年に一度の巨大地震と巨大津波に遭遇し、今度は史上最強の台風の襲来を受けた私たち
ジャスティン・マッカリー / ガーディアン 2019年10月14日
日本の台風19号(ハギビス)は10月12日(土)の夜に大雨を伴いながら東京の南に上陸し、各地の都市とやその周辺地域を水没させました。
死亡者数は70名を超え、多くの人々がいまだに行方不明になっています。
救急隊員が現場に急行し、ヘリコプターが浸水した建物から人々を引き上げ、行方不明者を探すため警察官が水没した地区で体の半分以上水に浸かりながら捜索を続けています。
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台風19号が去った後、友人の一人に思わず私が話したのは、
「1000年に一度の巨大地震と巨大津波に遭遇し、今度は史上最強の台風の襲来を受けた私たちは、どんな時代を生きているのだろうか?」
ということでした。
東日本大震災の方は人智をもってしても如何ともしがたいという類のものでしたが、台風の巨大化は地球温暖化と密接に関わるもののようです。
災害列島と言われる国土で暮らす私たち日本人としては、例えば温暖化の問題とまったく向き合うとしないトランプのようなアメリカ大統領に対しては、厳しい批判を向けるべきでしょう。
しかし、ここで「しかし」と言わなければならないのが現在の日本の政治です。
批判どころか、トランプに対する日本の首相の態度は話に聞く太鼓持ちの態度そのものです。
会談などの際は批判するなど思いもよらないという卑屈さを全身で表現するありさま。
そして政権与党の幹事長の「まずまずには収まった」発言。
弱者はどこまでも報われない政治構造になっています。
温暖化について、一言。
「原子力発電は地球温暖化の解決手段などではない。原子力発電所は使用済み核燃料を安全に保管し続けるために膨大な量の二酸化炭素を排出する。」
フェアウィンズ・エデュケーションのアーニー・ガンダーセン氏の指摘です。