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[ 世界とつながり続ければ、被災地に世界の知恵が集まる ]【 大地震から2年が過ぎたハイチ 】

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所要時間 約 9分

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[人生を創り始めた幼い姉妹]

アメリカNBCニュース 1月12日

2年前の今日、巨大地震がハイチを襲いました。
翌朝現地に赴いた私たちは廃墟、そして懸命の援助活動が行われる様子を目撃しました。
しかし現地での苦難が終わったわけではありません。

地震から2年が過ぎた今、地震によって発生したがれきの約半分の処分が終了しました。
再建はじれったくなるほどゆっくりとしか進みませんが、600の学校の新築、あるいは再建が完了しました。
全壊した家に変わって、100,000戸の仮設住宅が建設されました。
悲しい出来事もありました。けれども差し出されたいたわりと愛の手が、2年前の災害から一人一人の被災者を救い出す事実を知る事もできました。
一人のアメリカ人の男性が孤児になってしまった子どもたちの事を憂い、被災地で子どもたちの姿を探し求めました。
NBCのロン・アレンがこの男性がどうやって2人の幼い姉妹を被災地から救い出し、家族として迎え入れることができたのかご報告します。

レポーター:ナッシュビル郊外で、2人の幼い姉妹はまったく新しい家族の一員として暮らしています。
彼らの養父マイク・ウィリアムズ、養母ミッシー、そして3人の新しい兄弟が新しい家族です。

「愛してるよ。」
「愛してるわ。」

レポーター:姉妹はそれまでとまったく違う生活にすっかりとけ込んでいます。

「私がティアよ。」

レポーター:実は私たちNBCのスタッフは姉妹の事を良く知っています。私たちは地震の8日後に現地で彼女たちに出会いました。そのとき、ウィルソン夫妻はアメリカ国内で彼女たちの養い親になるための手続きをしていましたが、思うようには進んでいませんでした。

ミッシー「このセンターはまさに2人がいた場所です。私たちは二度と2人には会えないかもしれない、という無力感に襲われていました。」

マイク「さあ、行こう、なんとかできるさ。」

レポーター:マイクがハイチに飛び、2人の安全を確認しました。
一週間後についにアメリカの当局はウイルソン夫妻に姉妹を連れ帰って養子にする許可を与えました。
ウィルソン夫妻はティアはすぐに連れてこれる事が解りましたが、ナイータは出国順序のリストのずっと下の方に名前がありました。
それは、彼女は本当に彼女が家族の一員と信じていた前に彼女の家と月を取得するために数週間かかった。
このためナイータを言えに迎え入れるまでに数週間、そして彼女自身自分がウィルソン一家の一員である事を納得するまでには数ヶ月を要する事になりました。

ミッシー「その時私は、何としてもこの小さな女の子が私たちを信頼できるようになるまで、あらゆる努力をする事を自分に課しました。」

レポーター:そして今、ナイータは誰よりも新しいお母さんの事を信頼しています。」
「彼女はおかあさんっ子なんだ。」

レポーター:2年が過ぎた今でも、ウィルソン夫妻はハイチの事にはあまり触れないようにしています。

ミッシー「解っていただけると思いますが、地震がハイチを襲った日の事が話題になると、2人はふさぎ込んでしまうのです。経験させられた事、そしてそのとき感じた事がよみがえるのだと思います。私は2人と一緒にいられなくような事は、どんな事でもしたくないのです。」

レポーター:ウィルソン夫妻はクリスチャンのNPOに参加していますが、少なくとも12回以上メンバーを募り、ハイチでボランティアを行っています。子どもたちに食事を提供する施設も立ち上げました。ティアとナイータの姉妹もこうした施設に保護されていたのです。

マイク「ここにある小屋は藁と泥で作った彼らの家です。」

レポーター:ウィルソン夫妻は最終的にはハイチに孤児院を設立し、子どもたちとともに暮らそうと考えています。それもすべてティアとナイータの姉妹を見ているうちに、そう考えるようになったと話します。
ロン・アレン、NBCニュース、ポルトー・フランス

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このウイルソン夫妻の取り組みこそは、私たち夫婦が目指す姿です。
しかし我家の奥さんは一度、恵まれない境遇の子どもを引き取って我が子として育てることについて、私に対しこのように指摘した事がありました。
「あなたにはまだそのための人格が足りない。」
痛い指摘でしたが、相手の子どもにとっては一生の問題であり、生半可な決意で決してやってはいけない事。
以来、ひたすら我が心に問いかける日々が続いています。
それと、経済的基盤の強化.....

ですから、このウィルソン夫人の「子どもたちの信頼を何としてもつかみ取る」という決意と実現が、どれほど大変な事なのか解るような気がします。

東日本大震災でもそうでしたが、ボランティアなど一般の方々の努力と取り組みがあったればこそ、私たちの社会が壊れずにいるのだとつくづく頭が下がります。
ここ仙台でも震災後、政治家がそれこそ「死んだふり」をきめこむ中、日本中・世界中から集まったボランティアの方々と各機関の現場の方々が、この地の人々と社会を崩壊から救ってくださいました。

そして後半はまたまた宇宙ゴミ襲来のお知らせです。
記事の本文にもありますが、このコーナーでこの宇宙ゴミの襲来についてご紹介するのは3度目、1度目がアメリカの衛星、2度目は旧西ドイツの衛星でした。それぞれいつご紹介したのか、サイトマップで探しましたが、やたらと翻訳しまくったのがたたり、自分でも両方とも見つける事ができませんでした。
ただ第1回目が【 あなたの頭上に迫る巨大な影 】、2回目が【再びあなたの頭上に迫る巨大な影 】というタイトルだったはずでしたので、今日はこのタイトル、それだけの話なんですが…

この話題、第1回目でNBCの特派員が世界でただ一人、宇宙ゴミの直撃を受けた、というアメリカ人女性にインタビューしました。
この女性が知ったかぶりをして支離滅裂な受け応え、特派員はいかにも「こんな所まで来るんじゃなかった」とばかりに後悔する様子がおかしくて、以来、この話題を必ず取り上げるようにしています。
最後の方でB.ウイリアムズ氏が「移動」について語っているのは、ロシアはソ連時代から宇宙から帰還する衛星は、自国の領土の中央アジアの平原に着地させていた事をさし、今回の着地予定が「南に外れてしまっている」事を揶揄しているのだと思うのですが......

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【 三たびあなたの頭上に迫る巨大な影 】

アメリカNBCニュース 1月12日

また宇宙ゴミの破片に襲われる事になりそうです。
この5ヵ月で3度目になりますが、今回はちょっと事情が違います。
その正体はロシア製の14.5トンの宇宙衛星で、制御不能のまま地球に向かって落ちてくる天からの思いがけない贈り物としては、これまでで最大で最も重いものになります。
それは昨年11月に火星探査の目的で打ち上げられましたが、電気系統の突然の故障により、ただの宇宙ゴミに成り果てました。
ロシアは非常に重いこの物体は、分解した破片のうち、地球の大気圏内まで突入してくるのは20個から30個の破片に過ぎないだろう、と保証しています。
最新の予想では、この突入と衝突は日曜日から月曜日(日本時間 : 1月16日月曜日正午~17日火曜日正午)、場所はインド洋、その中でもマダガスカル島付近と予測されています。
だとすれば彼らに着地地点を移動してもらわなければなりません、移動できないものでしょうか。
ともあれ、週末になればもっと詳しい情報が解るでしょう。

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