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【 ついに連続殺人鬼の正体を現した、核の『平和』利用・原子力発電 】〈第4回〉

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所要時間 約 9分

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[日本の原子力産業界の伝統 - 遵守事項の手抜き、安全記録の改ざん、リスクの過小評価、隠蔽工作]
[日本の原子力発電所の中で、最も数多く事故を起こしている福島第一、第二原発]

▽『死んだふり』をきめこむ核監視機関

原子力発電の歴史はすべてそのまま誤操作、事故、管理義務違反の歴史ですが、あなたのような一般市民の耳には一切入っていません。
1979年のスリーマイル島事故で起きた部分的メルトダウン、1986年のチェルノブイリのメルトダウン、そして今回の福島の事故、段階を経るごとに原子力産業界の隠蔽の手口は洗練の度を増してきました。

原子力産業と原子力規制委員会(NRC)の関係、それはライセンスの取得・操業状況の監視ですが、2008年の経済危機によって証券取引委員会とウォール街との間に生まれた癒着・相互依存関係に似ています。
NRCは産業界自身が作成する報告書に大きく依存し、毎年点検しているのはその活動のごく一部分でしかない可能性があります。

『憂慮する科学者たち』がまとめた『米国原子力規制委員会(NRC)と原子力発電所の安全2010』報告書は、NRCの行き当たりばったりの検査と認可業務の記録に焦点を合わせる事により、なぜ原子力発電所の運営状況に関する、正しい報告が行われなかったのかを明らかにしています。
報告書によればこれまで、大事故につながりかねない操作ミスが14回あったのに、当初は報告されずに隠されていました。
例えばニューヨークの都心から38マイル(約60km)足らずの場所にある、インディアンポイント原子力発電所ではNRCの担当官は、原子炉の安全防壁内からの水漏れについて15年間見て見ぬふりをしていました。

メリーランド州のカルバートクリフ原子力発電所では、屋根からの放射能漏れにより2基の原子炉が強制的にシャットダウンした後、ここの所長は放射能漏れは8年間続いていた事を認めました。
イリノイ州ハネーウェル社のウラン精錬工場では、正規職員がストライキ中に臨時職員を採用する際、決められた採用試験を行いませんでした。彼らは知識も経験も無く、試験を通る見通しが立たなかったからでした。

日本の原子力産業への規制は、アメリカをモデルにしています。
遵守事項の手抜き、安全記録の改ざん、リスクの過小評価、および隠蔽工作。
こうした日本の原子力産業界の伝統には、以下の実例があります。
1999年に発生した作業委員がステンレス製パケツで核燃料を反応させるという、遵守事項を無視した作業によって同僚数百人を被爆させ、後に2名が死亡した東海村JCO臨界事故。
1989年に蒸気の配管の亀裂を隠していた、福島第一原発3号機の事故(東京電力)。
2007年には柏崎刈羽原発で新潟県中越沖地震により、外部電源用の油冷式変圧器が火災・爆発を起こした事故(東京電力)で、実際の損害を隠蔽したこと。

しかし福島第一原発の事故が発生した事により、私たちは今度こそここで何が起きたのかを知る事になるでしょうが、またもや核監視機関は床にひっくり返って死んだふりを決め込んでいます。
事実として近年、福島第一、第二原発は日本の原子力発電所の中で、最も数多く事故を起こしています(1990、1998、2010、2011年)。

すでに知られている事ですが、福島第一原発の4号機建設の際、溶けた核燃料棒を格納するための鋼鉄製の圧力容器の設計と監督を行ったひとりの技術者が、この容器が製造中に破損してしまっている、と指摘しました。
彼自身、最初この隠蔽工作の指揮をとっていましたが、10年後になって事実を明らかにしました。
彼は無視をもって報いられました。
35年前、アメリカのゼネラル・エレクトリック(GE)によって福島第一原発の建設が行われた時、GEの社員だったデイル・ブランデンバー氏は建設知勇の原子炉には深刻な欠陥がある、と確信するにいたり、建設途中で辞職しました。
しかし彼もまた、完璧に無視されました。
バーモント州のバーモントヤンキー原発の原子炉とその他の米国の23基ほどの原子炉は、同一の設計のもとに作られています。

ずさんな管理の実態については、いずれ必ず白日の下にさらされることになりますので、私たちは注意深く監視を続けることにしましょう。
〈つづく〉

http://mondediplo.com/openpage/how-the-peaceful-atom-became-a-serial-killer
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【 カワイイ!を科学する 】

アメリカNBCニュース 1月6日

世界中のみんながバンザイをするデンマークのホッキョクグマのシークに夢中になりました。
彼こそは大勢のファンを魅了する、最新の動物の子どもです。
でも、何で?
NBCのミシェル・カジンスキーがお送りします。

レポーター:たまらなくかわいい赤ちゃんホッキョクグマのシークは数日のうちに世界的なセンセーションとなりました。

レポーター:そしてもし彼が私たちの心をわくわくさせてくれなくなったら、今度は子犬などのかわいい動物の動画がもてはやされる事になるでしょう。
びっくりする子ねこちゃんのこの動画は、イギリスの全人口よりも多くの5800万回再生されました。
さらにこちらの動画は5600万回再生されています。
なぜ私たちはこのように反応するのですか?
「ああ、なんてかわいらしいの!」

レポーター:私たちのどの部分が眠そうにしている子ウサギや、ピアノの鍵盤の上にいる空腹のハムスターをかわいい!と感じるのでしょうか?

レポーター:オックスフォード大学の最高の研究者なら知っているかもしれません。
こちらが普通の人間を見ている被験者の脳、こちらは『かわいい!』を見ている方、対象が赤ちゃんの場合、快楽を感じる中枢脳が赤くなっているのが解ります。

「感情と反応を司る脳の中でも高度な処理を行う部分の処理速度は、きわめて高速です。」

レポーター:7対2の日率、これがチョコレートを食べたときなどと同じ反応を導き出すのです。
「そして赤ちゃんの大きな目、ふくらんだほっぺ、大きな頭などの印象がこの部分に飛び込んでくるのです。」

レポーター:実は動物の赤ちゃんはこれらの顔のパーツについて、同じ比率を共有しています。
いくつかの理由でこうした部分がさらに誇張されると、その情報は私達の脳の中を駆け巡り、溜まらない程の愛らしさを感じる事になるのです。

レポーター:私たちの感性は大きな頭、大きな目そしておちょぼ口を見ると、何でもかわいい!と感じるようになります。ニンジンですら、ほらこの通り。
研究者のアラン・スタインとクリスティン・パースンは、男性も女性もかわいらしさの基準が同じであり、そのためかわいいと思う対象を選び出すまでの反応時間が同じである事を突き止めました。この事実の背後にも科学的根拠はあるのでしょうか?」

「ありますよ。赤ちゃんの顔も、動物の子どもたちと同じ比率である事が写真を見るとわかるでしょう?」

レポーター:私たちは自分たちの脳が「かわいい!」と感じるものを、ずっとクリックし続けるのです。
NBCのミシェル・カジンスキーがロンドンからお送りしました。

「ああ!」
「もう一回最初から全部見てみたいわ!」
「かつては君だってかわいかったのにね!」

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