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【〈ウォール・ストリートを占拠せよ〉デモ隊・延期されたNYCの公園からの立ち退き】

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所要時間 約 7分

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ニューヨークシティからアメリカABCニュースのグレッグ・クリーグのレポート:10月14日

市当局はウォールストリートへの抗議を行っている人々が野営している、ニューヨーク市のズコッティ公園から一掃すると以前に警告していましたが、10月14日朝早くこの措置を延期すると発表しました。


『前向きに生きていける世の中なら、オレ、家でおとなしくしてるのに』のプラカード

発表はちょうど午前7時前に『人々のマイク』を経由して行われました。
参加者は勝利に彼らのほうきを打振りました。
市長マイケル・ブルームバーグのオフィスは、『公園の所有者であるブルックフィールド・プロパティ(この公園はニューヨーク市の所有ではありません)が公園内から抗議者を排除することを延期した』とツィートしました。
市は通知されたのは『昨晩遅く』であったとしています。

[ウォール・ストリートを占拠せよ]の人々は昨日、公園にとどまり続け、排除を行う担当者を公園内には入れない、と宣言しました。
少なくとも1,000人を超える群衆が、夜明け前から争乱に備え集まり始めました。
抗議を行う人々は公園近くの、2つの通りも制圧しています。
今日の早い時間に、警察は歩行者の通行を妨害していた一部の抗議者を両替場から移動させました。

「私たちは抗議を行う人々が放り出されるものと思い、今朝4時にワシントンDCからやって来ました。」
とグレッグ・ディズニーは語りました。
「ここで起きていることは、この国全体で展開している行動へきっかけを与えています。ここでの出来事は起爆剤です。」
「明日(現地時間15日)になればもっと多くのことがわかるでしょう。『怒りの日』が予定されていますし、それはきっとすごいものになると思います。」

ニューヨーク市出身のベン・メールは、抗議運動の支援のため、友人を伴って何度もこの場所に来たと言います。
「私たちはここで寝たり、キャンプをしたりはしていません。しかし立ち退きについては、私たちはここに来て、抗議する人々を援護したかったのです。」
「それはニューヨークの為政者が『衛生状態』も何も、きちんと気にもかけていないことを表しています。市が抗議を行っている人々の面倒を見るつもりがあるなら、ゴミ箱を必要な場所に設置すべきです。」

昨日、[ウォール・ストリートを占拠せよ]の人々のフェスブックのページで、立ち退きに関する未確認情報が飛び交いました。
「金曜日の朝になったら起床と同時に、各自モップやほうきを持って所定の位置につき、腕を組んで人間の鎖を作ります。」
とフェイスブックに投稿がありました。
「ニューヨーク市警が突入をはかったら、私たちは平和的に、非暴力のまま公園内に立ち、逮捕すると言うなら喜んで逮捕されましょう。」

副市長キャス・ホロウェイは水曜日の声明で、こう抗議を表明しました。
「不衛生な状態にあり、公園内では看過できない破損・汚損が見られる。」
彼は公園の所有者である不動産会社ブルックフィールド・プロパティが公園内を人のいない、清潔な状態に戻すよう、警察の援助を求めたことを説明したのです。

ブルックフィールド・プロパティの通知によれば、公園内の清掃が金曜日の午前7時に開始される予定でした。
公園の所有者である同社は、公園内の清掃の実施を求め、キャンプ、テントやその他の構造物の設置、地面やベンチ上に横たわること、そして地面に防水シートや寝袋を置くことを禁止している利用規則を守るように通知しました。

この運動は、公園に滞在しながら同じ目的の下団結されているように見える一方、実は[ウォール・ストリートを占拠せよ]の人々に指導者は存在せず、組織化されたメッセージや要求事項のリストなども作られてはいません。
水曜日の番組、『レイト・ショー with デビッド・レターマン』の中で、クリントン元大統領は、抗議者たちが事態を一段前に進めるべき時が来ている、と話しました。

「公平に見て、これは社会的に意義のあることだと私は思います。ただ、抗議活動をする人々は意見を集約し、目的を明確にすべきでしょう。」
「特定の目標を設定し、やたらと要求事項を増やすことはやめた方がいいでしょう。出ないと次から次へと他の人が要求を広げていってしまうことになります。」
元大統領のウェブサイトに掲載されているブログでは、クリントンの元副大統領アル・ゴアが支持を表明しました。
「[ウォール・ストリートを占拠せよ]の人々の支持者に私を加えてください。」と彼は記しています。

シティバンク・グループCEOビクラム・パンディットは、抗議者が不満を抱いている理由を理解しています。
「アメリカ国内で金融機関と一般消費者との間の信頼関係が、壊れてしまいました。そして抗議をする人々に歩み寄り、信頼関係回復のため働かなければならないのは、ウォール街の金融業界の方です。」
パンディットはビジネスウィークの取材に対し、こう答えました。
パンディットですら抗議をする人々と対話することを申し出たのです。
「シティバンク、そしてウォール街の他の金融機関が責任ある融資を実施する、その点は信頼していただいて良い、という事実についてお話したいのです。」
パンディットは述べています。
「話し合いに応じてくれるなら、私はいつでも出かけていく用意があります。」

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結局のところ、アメリカと日本の違いが最後のセンテンスに凝縮されていました。
デモ隊に対し、抗議される側の象徴ともいうべき経営者が話し合い - 議論をしたい、と申し出ました。
日本で、9.11反原発集会の後、「話し合いをしたい - 議論をしたい」と申し出た、電力業界関係者や『原発推進派政治家』がいたでしょうか?
録音機をつき出している新聞社やテレビ局の記者(メッセンジャー?)を前に、一方的に話をして終わりでした。
人としてこのような人間を信頼できない、当たり前ではありませんか?

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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