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【プルトニウム大国ニッポン – 懸念を深める世界】[ワシントン・ポスト]

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「核兵器を持たない国家の中、最大量のプルトニウムを保有する日本」

チコ・ハーラン / ワシントン・ポスト 3月28日


〈写真 : 地震と津波により破壊された東日本の沿岸の復旧は遅々として進まない。この地の住民達は何とかして希望をつなぎ止めようと、きわめて不自由な暮らしに必死に耐えている。〉

日本がこれまで何十年もかけて備蓄したプルトニウムは、資源の乏しいこの国にとってスマート・エネルギーの原料になるはずでした。
しかし昨年発生した福島第一原発の事故により、世界中のテロリスト集団が核物質の入手を画策し始め、世界中が懸念を深める中、備蓄されたプルトニウムは負の資産に変わりつつあります。

3月に韓国のソウルで開会された原子力安全サミットの会場で、日本の野田首相は日本の原子力発電所における誤った考え方である『安全神話』について言及しました。
彼は福島第一原発で発生した核燃料タンクの断裂のような事故が本当の危機を作り出すと述べ、以下のようにつけ加えました。
「人間が行う破壊活動の方が、いかなる自然災害よりもさら大きな試練に私たちを追い込むことになるでしょう。」

日本では福島第一原発の事故以来、原子力発電に反対する運動が巻き起こり、現在54基ある原子炉の内1基だけが稼働中であり、他の原子炉はすぐには稼働させられない状況にあります。これは日本では分離プルトニウムの使い道がほとんど無い状態であることを意味します。
今回のサミットではアメリカ政府の提案により、もしこれらのプルトニウムを移動することになった場合、どうすれば安全を確保できるか、それを検討するための会議が来年日本で開催されることになりました。参加国は日本、韓国、米国、英国、フランスの5か国です。

「ほんの一握り、リンゴほどの大きさのプルトニウムがあれば、数十万人を殺害し、地球規模の危機を引き起こすことができるのです。」
オバマ大統領がこのように指摘しました。
「極端に危険な物質、分離プルトニウムのようなものを、もうこれ以上蓄積し続けるわけにいかないことは明らかなのです。これからはこうした物質が絶対にテロリストの手に落ちないよう、対策を施さなければなりません。」
オバマし大統領はソウル外国語大学でのスピーチでこのように述べました。

アメリカの9.11委員会はテロリスト・グループのアルカイダが核物質を手に入れようと暗躍しているとの報告を行いましたが、その他のテロ集団、たとえば1995年に東京都内で地下鉄にサリンをバラまいたオウム真理教のような団体も、核物質の入手をねらっていることを突き止めています。

核分裂性物質国際委員会によると、世界には約500トンのプルトニウムが存在します。(高濃縮ウランは約1,440トンあります)
同委員会の2011年の報告によれば、世界の核兵器『非』保有国の中で最大量のプルトニウムを保有しています。

日本のプルトニウム保有量は約10トン、1,000個以上の核兵器を製造可能です。
それを日本中のさまざまな形の貯蔵施設や原子力発電所の中に保管しています。

これは世界で最も野心的な非軍事的核プログラムのひとつ、日本の核燃料リサイクル・システムが理由のひとつです。
日本は全電力量の半分を原子力発電によって賄おうとしているだけでなく、使用済み核燃料の再処理を行ってプルトニウムを抽出し、それをまた核燃料として再利用する原子炉の実用化を目指しているのです。
世界中のほとんどの国々は、使用済み燃料についてはそれをただ保管するだけというそれ程経済的ではない方法を選択していますが、この使用済み核燃料 - 核廃棄物をどうするかという問題は、各国における大きな懸念材料であり、論争の的になっています。
さらに日本では福島の事故発生以前に、プルトニウムの再利用を行う高速増殖炉の開発が大幅に遅れ、技術的問題に直面していました。

世界中の科学者がウラン鉱物の地球の埋蔵量はきわめてわずかでしかない、と結論づけた何十年も前に、日本は廃棄物として取り出したプルトニウムを再び燃料として再利用する高速増殖炉を着想しました。
分離プルトニウムは新たな燃料として生まれ変わるはずでした。
しかしその後、世界は採掘できるウランの量が当初予想したよりも、ずっと豊富に存在することが知られるようになりました。

ここに至って、プルトニウムの備蓄を続けるという発想の正当性は徐々に失われていったのです。

「核燃料リサイクルの考え方は30年から40年前、世界のウラン埋蔵量はわずかなものだと考えられていた時代の産物です。」
オバマ大統領の大量破壊兵器と核の脅威に関する上級顧問である、ローラ・ホルゲートが語りました。
「しかし現在では、こうした考え方は過去の遺物になっています。それよりも現在は、分離抽出されたプルトニウムが世界中のテロリストの視野の中にとらえられている、そのことの危険性に目を向けるべきなのです。」

http://www.washingtonpost.com/world/asia_pacific/japan-has-lots-of-plutonium-on-hand-little-way-to-use-it/2012/03/27/gIQA7jjyeS_story.html

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日本の外交「下手」については、私が小学生だった1960年代からずっと指摘され続けてきました。
しかしそれは単に外務省だけの問題ではなく、そもそも日本という国の運営方針がガラパゴス的であることが原因となっていることを、はからずもこの記事が明らかにしています。
何がガラパゴス的か?

福島第一原発の事故が、ここまで深刻になった原因のひとつに、核貯蔵施設でもなく、再処理施設でもない福島第一原発が、『限度以上』の核燃料を大量に保管していたことが世界から指摘されてます(その記事を訳して、この【星の金貨】のどこかに掲載しているのですが、自分でも見つけられませんでした、すみません)。

いま世界が日本に求めているのは、福島第一原発の事故について徹底的に調査し、すべての事実を公表して、世界の行く末に大切な情報を提供すること。
そして最も適切な事故処理を行い、一刻も早く放射性物質の流出を止めることです。

ところが、なぜかプルトニウムを大 量に抱え込んで、世界が懸念を深めている。
プルトニウムが必要な『もんじゅ』も、世界から「なぜ?」を突きつけられている (http://kobajun.biz/?p=1932 )。

そして、一部の問題については『懸念』が『いらだち』や『憎悪』に変わり始めている。
こんな形で日本という国が『孤立』 していくことを望む国民は、まずいないと思うのですが、いかがなものでしょうか?

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【 再建中のNYC国際貿易センタービル、エンパイヤステート・ビルの高さを更新 】

アメリカCBSニュース 4月30日2004年から始まった9.11により破壊された国際貿易センタービルの再建工事を、[アースカム.com]が15分おきに撮影した写真をつなぎ合わせた動画です。
9年間の工事を2分間で見ることが出来ます。
現在も工事中の新国際貿易センタービルは、高さが1,250フィート(375メー トル)に達した4月30日時点で、9.11以来世界一に返り咲いていたエンパイヤステートビルの高さを更新しました。

〈リンク・コード〉
http://www.cbsnews.com/video/watch/?id=7407056n&tag=exclsv

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削除されたニュース【 アメリカ西海岸への東日本大震災のがれき漂着、数世代にわたり続く 】

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※私が内容を確認できたのはWEB Only版。テレビ放映された『本編』はすでに『諸事情に鑑み、削除』されていました。
このWEB Only版も日本時間午後7時には削除されてしまいました。その前に入手しておいた埋め込みコードを使ってみますが、何も表示されない可能性があります。
なお、訳文は全文翻訳ではなく、要約になります。

アメリカNBCニュース 4月25日

昨年3月11日に発生した東日本大震災によるがれきが太平洋を漂流し、アメリカ西海岸への漂着が始まりました。
アメリカのワシントン州、アラスカ州、そしてカナダのブリティッシュ・コロンビア州へのがれき漂着は今後、数世代にわたり続く見込みである、とアメリカの科学者が指摘しました。
海に浮かべるブイや別途ボトルや缶類、日本語が書かれた食材用コンテナなど、その量の多さにアラスカ州カヤック諸島の住民たちは驚くばかりです。

【 米国最大の原子力発電会社元会長兼CEO『もうこれ以上、原子力発電を続けても良いことは無い』】[フォーブズ]

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「今後ますますその経済性は悪化する」

フォーブズ 3月29日


〈 写真 : バーモント・ヤンキー原発の稼働反対デモ 〉

アメリカ最大の原子力発電会社エクセロンをこのほど引退した最高経営責任者(CEO)は、
「アメリカ合衆国において原子力発電は、新たに開発すべきエネルギー源として経済的には見合わなくなった。」
と木曜日、シカゴで発言しました。

彼によれば、遠くない将来、原子力発電は経済的に見合わない事業になります。
22か所の原子力発電所を運営するエクセロン・コーポレーションの会長兼CEOを3月12日に退職したジョン・ロウ氏が、さらにその他の原子力発電所についても言及し、このように述べました。
「始めにはっきり申し上げますが、これまで私が愛着を抱いていない原子力発電所は一か所もありません。」
「そう申し上げた上で、このこともはっきり申し上げなければなりませんが、本日ただいまこの瞬間から、新たな原子力発電所を建設することには全く意味がありません。」

シカゴ大学のハリス・スクールで公共政策の授業を受けている50名ほどの人々に向かい、スライド映写を織り交ぜ、ロウ氏は共和党が好む『やはり王道は化石燃料』のシナリオ、民主党が好む『再生可能エネルギーへの移行』シナリオ、様々なエネルギー源から条件ごとに効率の良い選択を行う『ケース・バイ・ケース』シナリオなどを比較しながら、講演しました。

水圧破砕によるシェールガス・ブームが発生した結果、アメリカ市場には天然ガスが安い価格で豊富に供給されるようになり、その結果としてすべての分野で新たな局面を迎えることになりました。
天然ガス先物取引価格は豊富な供給に裏打ちされ、今日1千立方フィートあたり2.15ドルと、ここ10年で最低の価格になったことをAP通信が報じました。
「私は原子力発電に一生を捧げてきた人間です。しかしこれ以上原子力発電を続けても、もう良いことはありません。現在すでに経済的に見合わなくなっているだけではなく、今後ますますその経済性は悪化していくでしょう。」

原子力発電については、特に新しい小さな一体型原子炉のものが現れ、オバマ政権が一貫して支持しています。
しかし原子力発電に関するロウの悲観論は、日本で発生した福島第一原発事故以来、他の原子力専門家の発言によって一層悲観的なものになりました。
一方でロウは福島の事故発生以来、原子力発電の政治的な弱点については触れようとしませんでした。
彼の議論は経済的側面に限られており、彼の見解についてエクセロンという企業そのものは関わりが無い、と付け加えました。

ロウ氏が語ったところでは、その選択が環境保護の上で最良の方法であること考えていたComEd(イリノイ州の電力会社、現在はエクセロンの子会社)の最高経営責任者であった トム・エアーズがエクセロンの一連の原子炉建設を行いました。
しかしエアーズは、原子炉建設が軒並みその当初予算を上回るようになった頃には、アルツハイマー病に苦しむようになっていました。そして2007年にこの世を去ったのです。

「原子力発電については安全対策等に、これまでとは比較にならない費用が必要とされるようになりました。核廃棄物の処理費用や環境への負荷など、その影響も複雑すぎてすぐには理解することが不可能です。かつてと異なり原色発電事業の将来性は、楽観は許されないのです。」
かつて2003年にエクセロンの最高経営責任者(CEO)と会長職に就任したロウ氏がこう語りました。

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【スペースシャトル時代の終わりにレゴが捧げる賛辞】

ウィリアム・グッドマン / アメリカCBSニュース 3月9日

NASAのシャトル時代は終わったかもしれません。
しかしそのことが、我々全員から「最終的なフロンティア」に対する情熱と愛情が、もはや失われてしまったことを意味するわけではありません
スペースシャトル時代の終わりに当たり、1人の男性がレゴを使って捧げた驚くべき賛辞をご覧ください。

このビデオはYouTubeユーザーの『vinciverse』によって投稿されたものですが、彼のコメントはこうです。

『スペースシャトル時代の終わりに捧げる私のレゴを使った賛辞です。
本物は引退しますが、この機械がまだまだ飛ぶことができるということを、実際のところはおもちゃですが、証明して見せたいと思います。

今回の発射はドイツ中部で行われ、シャトルは高度3,500メートルに達することが出来ました。
ヘリウムガスを充てんした風船を使い、GPS発信機を取り付け、レゴ・スペースシャトル・モデル3367は旅立ちました。

私は、このプロジェクト可能にしてくれたスティーヴ・サンマルティノと、今回のトライに理解を示してくれたドイツ政府の航空管制当局に感謝します。』

【 これから何年もの間、福島では常時汚染されている状態が執拗に続く 】[フランス24]

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[ 福島第一原発の健康被害は、これからの問題 - フランスの放射線防護原子力安全研究所 ]

フランス24 2012年2月28日

日本の福島第一原発による放射能汚染については、数年間の間は『常時汚染されている状態が執拗に続く』ことになるだろうと、フランスの核監視機関が2月28日語りました。
しかし事故後1年が経過した現在は、事故当初と比較すれば放射線レベルは著しく低くなっています。

AFP - 事故発生当初と比較すれば日本福島第一原発が放出する放射線レベルは急激に下がっていますが、周辺地区の放射線汚染についてはこれから何年もの間『常時汚染されている状態が執拗に続く』ことになるだろうと、フランスの核監視機関が語りました。

「事故初期の爆発などによる放射線量は大幅に減少しました。」
放射線防護·原子力安全研究所(IRSN) の危機管理責任者のダディエ·シャンピオンは、事故発生からほぼ一年が経過したその日、記者団にこのように語りました。
「しかし汚染が解決したと言える状況からは、程遠い状態が続いています。」
「現在、そしてこれから何年もの間、環境は常に汚染された状態が途切れることなく続くことになるでしょう。」
「日本では果物、牛乳、きのこ、鳥獣類、魚の警戒監視を続けることが不可欠になります。」
シャンピオンがこのように警告しました。
「低線量の放射線に常時さらされ続ける危険性があります。そして気をつけなければ、限度を超え被ばく線量が増え続ける危険性があります。」

3月11日の大惨事は、巨大地震により引き起こされた津波が原子力発電所を水没させ、原子炉の冷却装置が機能しなくなったことにより水素爆発が発生、6基ある原子炉のうち3基で核燃料のメルトダウンが発生しました。
爆発により大量の放射性物質が大気中に放出され、過熱した原子炉を冷却し制御下に置こうと、原子炉内に海水を 注入する必死の作業が行われた結果、大量の汚染水が海中に流れ込みました。

フランスのIRSNは放射性物質の漏出の主なものは3月12日から25日の間に発生した15件 の事故によるものであり、その中で15日以前のものが最もひどい汚染を引き起こした、と見ています。
福島第一原発の事故で最初の2週間に大気中に放出された放射性ヨウ素の量は408ペタベクレル、または40,800,000,000,000,000ベクレルに上るものと見られています。
この量は1986年ウクライナにあるチェルノブイリで発生した、世界最悪の原発事故の10分の1の量です。
放射性ヨウ素の半減期は非常に短く、長期に渡る環境汚染にはあまり影響ありません。
IRSNによれば、環境に大きな問題を引き起こすのは半減期が30年と長い放射性セシウム137です。

福島で放出されたあらゆる種類のセシウムの量は合わせて58ペタベクレル(5,800,000,000,000,000ベクレル)で、IRSNの推計によればチェルノブイリの3分の1を下回ります。
このうち放射性セシウム137が21ペタベクレルを占めています。

セシウム137により汚染された土地の約24,000平方キロメートルのうち、600平方キロだけが1平方メートル当たり60万ベクレルという安全基準を超えた数値を示している、とIRSNは 述べています。
これはチェルノブイリと比較すれば、それほど広大な面積ではありません。
しかしながら天候の影響により、福島第一原発から250キロの地点まで、高い放射能が検出される『ホットスポット』が残されたままになっています。

フランス放射線防護·原子力安全研究所(IRSN) によれば、これまでのところ福島第一原発の事故に直接結びつく死亡例や深刻な症例などは報告されていません。

しかし長期間にわたる汚染が一般市民に与える影響、そして福島第一原発の緊急作業員や職員が受ける健康被害は、これからの問題であることをIRSNは強調しています。

http://www.france24.com/en/20120228-fukushima-japan-nuclear-radiation-tsunami

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【 退職後も教え子たちに、自分を大切にするよう書き送る教師 】

アメリカNBCニュース[この世界をかえていく![ メイキング・ア・ディフェレンス ]2月27日

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今夜最後は、人々のコミュニケーションが電子的で、高速で、しかし後には何も残らないという時代にあって、手書きの手紙を郵便で届けるという行為がどれ程人々の心に響くものであるか、それを実践している、ひとりの退職した教師をご紹介します。
[メイキング・ア・ディフエレンス]レポートをNBCの レヒーマ・エリスがお伝えします。

レポーター:ロイスは数年前に教職を退きました。
しかし退職後も彼女は、小学校の教え子たちに人生について教え続けています。
ヘインズは彼女が教師生活の大半を過ごしたミシシッピの片田舎の学校でこのアイディアを思いつきました。
そしてバースデイカードを送るこの取り組こそは、彼女が教室の外からも子供たちを導くことができる方法だったのです。

ロイス・ヘインズ「私は子供たち一人一人に、自分が特別な存在だ、という事をわかってもらいたいの。だからこそ子供たちの誕生日を、大切にしてあげなければならないのよ。」

レポーター : 退職して20年、彼女がかつての教え子たちに送り続けたバースディカードはすでに400通を超え、現在も増え続けています。
「私は一箱単位でカードを購入するし、そんなことは問題ではないわ。大切なのは子供たちの誕生日の方、私は月ごとに子供たちの誕生日を整理してあるの。」

レポーター : 彼女の教え子たちは卒業後、全国各地に散ってしまいました。その移転先をしっかりと把握しておくことは、彼女に課せられた宿題です。
「教え子の女の子の一人は、今イギリスで勉強しています。別の男の子はちょうどニューギニアから帰ってきたところです。」

レポーター : こんな時に役に立つのがフェイスブックです。
「このカードは去年転居先不明で戻ってきたの。」

レポーター : 彼女はすぐに返事を受け取りました。
「もう答えが返って来たわ。すごいわね。」

レポーター : かつての教え子たちであるこの姉妹も、送られてくるカードと彼女とのつながりを大切にしています。
「彼女はかつての教え子全員に誕生日カードを送ってくれるのよ、相手がいじめっ子でもそれは変わらないわ。」

レポーター : ひとりひとりに手書きの手紙を送るのには非常に時間がかかります。なまなかな取り組みでできることではありません。
「彼女が手紙の中で話してくれたことは、大人になっても役に立ちました。子供を育てていたときにも。」

レポーター : 退職した66歳の教師ロイス・ヘインズは、まだまだ伝えたいことはたくさんある、と語ります。
「神さまがくれた時間が尽きるまで、私はこれを続けるつもりなの。それが私の生き甲斐なのよ。」

レポーター : 書き上げたばかりのバースデイカードがまた一通、郵便ポストの中に投函されました。
レヒーマ・エリス、NBCニュース、西部ミシシッピ。

「東電幹部は現場の事故収束作業をやめさせ、発電所施設の資産価値を守ろうとした」[米国CBSニュース]

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【 福島第一原発の事故証言 - 現場に居合わせたアメリカ原子力規制委員会(NRC)の専門家 】
「確実な検証を行うためには、数年はかかる」

アメリカCBSニュース 3月16日一年前の3月16日、 増え続ける放射線量によりほとんどの緊急作業員は福島第一原発から避難を始めました。
5日前に襲った巨大津波は3基の原子炉で一斉にメルトダウンが起 きるという、かつて経験したことの無い緊急事態を引き起こしました。

事故現場に送り込まれた専門家の中に、かつての原子力発電所技術者でありアメリカ原子力規制員会に籍を置くチャールズ・カストがいました。
彼はこうした事例におけるアメリカ最高の専門家ですが、期せずして歴史の目撃者となりました。
CBSニュース・アンカーのスコット・ペリーは、彼から当時の様子を聞き出すことができました。

「それはサンフランシスコ大地震、ハリケーン・カトリーナ、そして3倍の規模のスリーマイル島事故が全部一緒にやって来たような体験でした。」
チャールズ・カストはこう語り始めました。

福島第一原発には6基の原子炉があり、それぞれ冷やし続けるためウラン燃料が水を満たした格納用プールの中に沈められていました。
これらの設備は高さ5.5メートルの津波が襲った場合でも、持ちこたえるように設計されていました。
しかし3月11日に襲った津波の高さは14メートルに達したのです。
冷却システムは使えなくなり、原子炉の炉心は溶融し、建屋の爆発が起きました。

ペリー「現場では事故状況に関する情報を把握できていましたか?」
カスト「まったくできていませんでした。津波と事故によりほとんどの機器が使用不能の状態で、間接的に入ってくる情報しかありませんでした。」
ペリー「まず知りたかったのはどんなことだったのでしょう?」
カスト「何もかも、すべての情報を必要としていました。」

カストのチームはこうした状況の中で首都ワシントンにいるスタッフと電話会議を行いました。
「この時点で私が言えることは、さらに事態が悪化すれば最終的にメルトダウンが起きる、ということだ。だから格納容器内の圧力を下げるために、まずどこかを開き、何らかの形で排気を行う必要がある。」
そして最悪の事態が現実のものとなりました。カストのチームは福島第一原発の吉田正夫所長に導かれ、放射能の防御機能を持つ指令センターの中に入りました。

この間にも事態はますます悪化し、吉田所長は原子炉を海水で冷やそうとしました。

しかし、東京電力の首脳部はこの案を拒否したのです。

ペリー「福島第一原発の事故が今よりも一層ひどい巨大災害になら なかった、その運命を分けた瞬間はいつでしたか?」
カスト「吉田所長が原子炉に海水を注ぎ込んだ、あの瞬間です。」
ペリー「海水を注ぎ込んだ処置は正しいと、すべての人が賛成したのですか?」
カスト「だれも賛成した者はいませんでした。」
ペリー「しかし吉田所長は独断で海水の注入を決断したのですね?」
カスト「その通りです。」
ペリー「日本的とは思えない対応でしたね。」
カスト「そうです、彼がとった行動は原子力発電所の責任者として最もふさわしいものでした。」

しかし東京電力の首脳陣は、吉田所長に海水の注入をやめるよう命令しました。

彼は承諾したと答えましたが、実際には海水の注入を続けました。
今では世界中が認めていることですが、もし吉田所長が東京電力本社の命令に素直に従っていたら、原子炉の炉心は融け落ち、計り知れないほど多量の放射能を放出しながら、地表のあらゆる場所に入り込んでしまったことでしょう。

カスト「現地の惨状に関しては、自分自身で現場に行ってビデオカメラなどですべてを記録してこないと、本当は何が起きていたのか理解できないと思います。」
ペリー「どれぐらいの時間がかかりますか?」
カスト「何が起きたのか、すべてを検証し明らかにするためには数年はかかります。」

日本政府は福島第一原発について、『冷温停止状態』が達成されたと宣言しました。
そして現在日本国内に50以上ある原子力発電所は停止したままですが、これらをどうするか、という問題がこの国の将来に大きくかかわってきます。

チャールズ・カストは丸一年福島第一原発の事故現場に留まり続けましたが、彼とアメリカ原子力規制委員会が得た教訓は、アメリカ国内の原子力発電所の安全管理に反映されています。

http://www.cbsnews.com/8301-18563_162-57399122/u.s-nuclear-expert-recounts-fukushima-disaster?tag=currentVideoInfo;videoMetaInfo

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このニュースが報道している内容はすでに事故当初から伝わっていましたが、今あらためてアメリカ原子力規制委員会(NRC)から直接聞くことにより、事故が始まった当初、東京電力という会社が何をしようとしていたのか、はっきり理解することができます。
そして、今週23日にご紹介したザ・インデペンダント(英国)の記事[ http://kobajun.biz/?p=2283 ]の中にあったように、事態が手が付けられなくなると「東京電力は事故を起こしている6基の原子炉と、 恐ろしい規模の殺戮と汚染を起こす可能性があった7つの使用済み核燃料プールを放棄しようとした」のです。
この二つの記事をあわせて検証すると、以下の事実があったことが分かります。

1.まさに3基の原子炉がメルトダウンを始めようとしている中、原子力発電所が(海水の注入によって)以後使い物にならなくなることをまず恐れた
2.そして事故の状況が悪化して手が付けられなくなると、今度は事故を放置したまま逃げ出そうとした

今週、「東京電力に原子力発電所を運営する資格は無い」として、刈羽崎柏原発の事業差し止めを求める訴訟が起こされましたが、まさに正論だと思います。

しかし、この国の厄介なところは、国民全員から税金を徴収して運営されている「はずの」政府が、そんなことは認めないだろう、という事。
そして裁判所も高等、最高と上へ行くほど、正論が通りにくくなる構造になっていることです。

私はそもそも『政治』という言葉に問題がある、と思います。
まつりごとを行い、天下を治める。
政府と国会議員は公僕として国民の負託に応える誠実さが求められるはずなのに、国民より上の立場で何だかエラくなったつもりでいるのではないでしょうか?
「センセイ」と言いながらまとわりつくマスコミや自治体の職員が、その気分を煽る。
もう「セイジカ」や「センセイ」という言葉を使うのはやめる、まずはそこから始めませんか。

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【 オーロラのスペクタクル 】

アメリカNBCニュース 4月23日

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特徴的な太陽活動のおかげで、今年はオーロラの当たり年になっています。
新たな太陽風の発生によりミシガン州のスペリアー湖の南側でオーロラのスペクタクル・ショーが展開されました。
湖面を右から左に移動する小さな点は一 隻の貨客船です。
この巨大なスケールのスペクタクルを、ゆっくり鑑賞できたらどんなに素晴らしいでしょう。湖面の上の貨客船の乗客になったつもりで、ご覧ください。

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【 サッチモ、幻の演奏会ライヴ 】

アメリカNBCニュース 4月25日

史上もっとも偉大なアーティストの一人、長い年月アメリカ音楽史上もっとも 偉大な演奏家であり、そして無くなってからすでに長い年月が経つのに、聴くたび新しい発見のあるその音楽。
ルイ・アームストロングは亡くなる数か月前、予告なく即興のコンサートを 行ったことがあります。
奥行きが10mに満 たない狭い会場でしたが、音楽をすることの喜びに充ち満ちていました。
その録音が存在することは知られていましたが、いつしか音楽界のひとつの伝説として語られるだけになっていました。
その音楽を購入できるようになります。
11曲1時間の演奏ですが、今週iTuneを 通して発売されますので、世界中どこにいても購入可能です。

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【 小沢一郎 : 裁判所が日本の影の将軍に無罪を宣告 】

英国BBC放送 4月26日

強い影響力を持つ日本の政治家である小沢一郎氏が、政治資金事件での無罪を言い渡されました。
日本国内で『影の将軍』と呼ばれている小沢氏は、逆にその影響力ゆえに政治資金規正法反で告発されていました。
しかし小沢氏は指摘された件は単なる手続き上の誤りであり、彼自身はこの件に直接関与していない、と語っていました。
小沢氏は与党民主党の最大派閥をリードし、日本の政治の中で最も力を持つ男性の一人と見なされています。
東京地裁で言い渡された評決には日本中の人々が注目しており、日本の各テレビ局は直ちに特集を組んで報道しました。

▽ 消費税をめぐる戦い

特派員によれば今回の判決は、もともと国民の 支持率の低い野田政権にとって、新たなダメージとなりうる、と伝えてきました。
小沢氏は日本の債務超過と増大する福祉費用を賄うための手段として、消費税率を現在の倍に引き上げる野田政権のプランに真っ向から反対しています。
小沢氏は2015年までに消費税率を10%に引き上げる、という野田政権に対し、経済が低迷しただでさえ国民の生活が圧迫され ている状況下での消費税の引き上げは、国民の生活を直撃すると主張しています。
熟練した政治家であり、かつての民主党のリーダーであり、自民党に大勝し民主党を政権与党に押し上げた2009年の総選挙を指導した小沢氏は、現在党員資格の停止処分を受けています。

小沢氏はそのスタッフが不正な経理処理を行っているのを看過していたとして、刑事告発されていました。
検察側は小沢氏が4億円の資金を隠すため、秘書らと共謀したと主張していました。
この4億円は2004年に行われた土地取引のための資金であった、とし ています。
かつての小沢氏の側近3名がこの取引にかかわったとして、昨年執行猶予つきの有罪判決を受けました。
検察側はこの取引に小沢氏が関与していないとは考えられない、と主張しています。
裁判所は、終始一貫して今回の件には無関係であることを主張し、この告発には政治的意図が隠されている、とする小沢氏の主張を認める判決を下しました。

▽ 解説
英国BBC放送東京支局 ローランド・バーク
東京地方裁判所での判決文の朗読が終わると、小沢氏は裁判官に一礼しました。
日本の記者たちは、このニュースを伝えるため争うように法廷を飛び出し、ネクタイの曲りや襟の形を正す間もなくテレビカメラの前に立ちました。

小沢氏は現在の内閣の政策には関与しておらず、彼の党員資格は現在停止されています。
しかし、元側近と共謀して虚偽の資金活動報告書を作成したという告発に対し、無罪判決が下されたことで、小沢氏の日本政界での地位はこれまで通り守られることになりました。
小沢氏の党員資格が回復された場合、彼は今年後半に民主党党首の選挙で首相に挑戦することができます。
そして彼が議会内で握っている100名を超える派閥のメンバーは、かえってその数を増やしてきているのです。

http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-17850453

【 アメリカの東日本大震災がれき、漂着対策会議 】

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【 がれき漂着対策会議 】

アメリカNBCニュース 4月25日

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アメリカ西海岸のカナダに隣接するワシントン州で、東日本大震災によって発生した150万トンに及ぶがれきの漂着が予想される問題について話し合うため、州政府の職員と環境問題に関する専門家による会合が開かれました。
漂着を止めることは不可能です。
そして漂着が当初の予想よりも早まり、早ければ年内にも始まるものと見られています。
今日の会合ではがれきの漂流状況に関する報告を分析し、何が漂流してきても住民を守るための方策について話し合われました。

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【アメリカで新たに狂牛病の牛を確認】
「この6年間で初めて」

アメリカNBCニュース 4月24日

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アメリカ東部時間で24日遅くこのニュースが飛び込んできました。深刻な事態です。この6年間で初めてカリフォルニア州で狂牛病を発症した乳牛が発見されました。
合衆国政府はアメリカ国内の食料供給の管理は万全であるとしてきましたが、この問題の発生で多くの疑問が投げかけられることになります。
NBCの科学担当特派員、ロバート・バゼルがお伝えします。

レポーター : 問題の牛は、カリフォルニア州ハンフォードの総合食肉処理工場で発見されました。
担当の合衆国政府係官は、現在のところ人間に対する脅威は無い、と語っています。
アメリカ農務省ジョン・クリフォード博士
「狂牛病を発症した問題の牛は、どの段階の食料供給にも関わってはいません。現在のところ、人間の健康に対する懸念はありません。」
レポーター : BSE、一般的には狂牛病の名称で知られるこの病は、人間の脳や神経系に対し致命的な破壊を行います。
この病気が初めて確認されたイギリスでは、1980年代から90年代にかけて、それ以上の感染拡大を防ぐため440万 頭を超える牛を殺処分しました。
この病気はウイルスなど核酸を有した病原体による病気ではなく、プリオンと呼ばれる蛋白質のみで構成された物質が原因だとされており、その発症は突然である場合がほとんどです。
そしてこの病気に侵された動物の組織を人間が食べたり飲んだりすると、クロイツフェルト・ヤコブ病を発症します。

英国においては、牛に日常的に動物性のえさが与えられていました。
そのためこのジョナサン・シムズを含む175人 が、狂牛病に感染した牛肉を食べクロイツフェルト・ヤコブ病を発症してしまいました。
合衆国保健当局は牛乳によるクロイツフェルト・ヤコブ病への感染は無い、との見解を示しており、今回のケースでは人間への感染の心配はありません。
カナダで生まれた子牛の感染がワシントン州で確認されて以来、2003年 以降アメリカ国内で狂牛病は確認されていません。
それ以降日本などの国々がアメリカ産牛肉の輸入禁止措置を取って以来、アメリカ合衆国は狂牛病に関する監視システムを整備しました。
担当する職員達は狂牛病の発生が二度と起こらないよう願っています。

アメリカ農務省ジョン・クリフォード博士
「この発表をきちんと理解し、食肉の貿易に混乱を生じさないよう に務めてください。アメリカ政府当局は国際基準にのっとった、適切な対応を行っています。」

レポーター : アメリカ政府当局はこれまで4例の狂牛病の発症を確認しました。
2003年に整備された監視システムは、その後感染の確認がほとんど無かったため2006年にはその規模が縮小されました。
消費者団体は今回の事態を受け、監視システムを再び拡充するよう求めています。
しかし各家庭においてまず認識していただきたいのは、人間の健康に脅威をもたらすという証拠はまだ無い、ということです。
ブライアン・ウィリアムズ :
この問題の拡大は確認されていない、という事ですね。
ロバート・バゼル、いつもながらありがとうございます。

http://www.msnbc.msn.com/id/3032619/#47165694

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【アップルの業績好調続く】

アメリカNBCニュース 4月23日

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今日アップルが第2四半期の業績を報告しましたが、莫大な利益を計上しました。
利益で116億ドル(9,500億円)、前年同期比で194%という実績です。
この実績を押し上げたものはアジア地区でのiPhoneとiPadの爆発的売れ行きです。
ところでアップルはこの四半期で800万台のiPhoneを販売しており、取引開始後数時間でその株価は7%、一株当たり40ドル以上値上がりしました。
アップル以外の銘柄については上がり下がりが錯綜し、ダウ平均株価は74ポイントの上昇、逆にナスダックは9ポイント下落しました。

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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