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LGBTの人々を「非生産的」と差別、激しい批判にさらされる自民党国会議員

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杉田衆議院議員自身は本質的に中身の無い人間、物議をかもしては注目を集める行為を繰り返している

総裁選挙を控え、今回の騒ぎを極力小さなものに抑え込みたい自民党幹部

 

バニ・サプラ / 米国CNNニュース 2018年7月26日

日本の政治家がLGBTの人々について、日本国民として当然受けるべき福利厚生の対象とすべきかどうかについて疑問をつきつけ、このために厳しい批判にさらされています。

 

自民党の杉田水脈衆議院議員は同性同士のカップルを「非生産的」と呼び、7月25日に発売された雑誌に掲載された文章の中で「国民が納めた税金の使い途として、同性愛のカップルを対象とすることは妥当なのか」と疑問を呈しました。

 

安倍晋三首相率いる与党自民党所属の国会議員として、杉田氏がこうした類の妥当性が疑われる発言をするのは初めてではありせん。

テンプル大学のジェフキングストン教授によると、彼女は以前、従軍慰安婦の存在を否定していました。
日本のMeToo運動の先頭に立つ女性も杉田議員の攻撃対象となった犠牲者のひとりであり、そして杉田議員自身は若手の国会議員として評価されるべき実績によって評価されているわけではなく、メディアの注目を集めることそのものが目的になっているような人物です。

「自民党の国会議員として、彼女は本質的に内容が全くない人物です。」
とキングストン教授がこう語りました
「しかし杉田議員は声高に右翼的な発言を行い、メディアの注目を集めているのです。」

 

杉田氏の発言は日本国内で物議を醸し、様々な政治家が51歳の自民党議員に対しソーシャルメディアを通して非難することになりました。
鳩山由紀夫元首相は「世の中には子どもを作らない愛もあるのだ。彼らにも堂々と人生を歩んで貰いたい。」とツイートし、杉田議員の記事について批判しました。
元外務大臣政務官の武井俊輔議員は同じく自民党の衆議院議員ですが、杉田議員の発言についてこう語りました。
「政治的発言というより、単なるヘイトスピーチです。」

 

日本のメディア報道によるとこれらの批判に対し杉田議員は、ツイッターを使い国会の他のベテランの議員たちは彼女を支持していると主張しました。
しかしその後、杉田議員は記事の掲載によってLGBTの人々の中に電子メールによる殺害予告を行った人物がいると主張、自身のツイートを削除しました。

▽ 繰り返される自民党議員の差別発言

 

自民党の議員がLGBTに対する敵対的感情を表明したのは今回が初めてではありません。
共同通信社によれば2017年11月、自民党の幹部議員が明仁皇帝が主催する皇室の宴席に同性愛者を公式に招待することを控えるべきだと述べたと伝えました。

 

杉田議員自身は以前にも同じようなLGBTに対する敵対的感情を表明しています。
2015年のトークショーでのインタビューが日本のメディアに改めて取り上げられ、教育現場におけるLGBTの学生への対応に関する彼女の扇動的な意見が再度紹介されました。
「通常とは異なる性的指向を認めてしまえば、兄弟姉妹間の結婚、親と子供との結婚、ペットや機械との結婚などすら可能になるという状況ににつながってしまう…」
杉田議員はかつてこう発言していました。

朝日新聞の報道によると杉田議員の発言について記者会見の席で考えを質された二階自民党幹事長は次のように語り、杉田氏を支持も批判もしませんでした。
「自民党は右派から左派までさまざまな分野のメンバーから構成されており、人それぞれ政治的立場、いろんな人生観、考えがある」

 

二階幹事長は多様な社会の必要性を強調してはいますが、金曜日に自民党本部前に集まり杉田議員の発言に抗議するという声明を発表した今日本で存在感を増しているLGBTコミュニティの人々が納得したわけてはありません。

 

日本は同性結婚を合法化してはいませんが、一部の市町村で同性同士の事実婚が認められています。
ヒューマン・ライツ・ウォッチによると安倍政権も教育現場における性自認とLGBTの学生に対するいじめ対策を講じることを含め、LGBTコミュニティの発展に積極的な関心を示しています。
日本の安倍昭恵首相夫人はLGBTの権利を主張しており、かつては同性愛者のパレードに参加していました。

キングストン教授によると、9月の自民党総裁選挙を控えた安倍首相は杉田議員の問題には触れてようとしていません。
「自民党はまさに今、次期総裁を選ぶ重要なタイミングに差し掛かっていますが、安倍氏が再選される可能性が高い」と語り、次のようにつけ加えました。
「この手の騒動について自民党幹部は、騒ぎを極力小さなものにしたいと望んでいるでしょう。」

 

https://edition.cnn.com/2018/07/25/asia/japanese-politician-criticism-intl/index.html

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本文中、「自民党安倍派の杉田水脈衆議院議員自身は「essentially a nobody」!」とあります。

 

nobodyの意味を辞書で引くと、「…、つまらない人、面白くない人、取るに足りない人、才能のない人、くだらない人、雑魚〔取るに足りない人〕」と出ています。( 英辞郎 on the web - https://www.alc.co.jp/ )

 

こういう人間ほど、まっとうな人間が熟考したのとは全く異なる発言などをして、その場限りの注目を集めようとしたがるものです。

しかし許せないのは、それが人を傷つけているということです。

 

そしてこのような人物が国政の中心に座っている、それが安倍自民党の政治だということです。

日本が良くなるはずがない。

日本の政治が劣化を続けるのも当たり前。

 

かつて英国保守党は、議員の『資質』について極めて厳しいということをご紹介したことがあります。

品性下劣、私利私欲にたくましい、違法な金銭の授受の疑い、明らかに無教養、そして差別主義者。

こうした類の人間は国会議員どころか、地方議員になることは認められません。

自民党安倍派、麻生派、二階派の国会議員たちを、是非一度この基準でふるいにかけてもらいたいものです。

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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