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今も、そしてこれからも続く、世界を感動させた物語「レイチェルの夢」[米国NBC]

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所要時間 約 8分

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「レイチェルの夢」第5回

アメリカNBCニュース[メイキング・ア・ディフェレンス - この世界を変えていく] 8月14日

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2度ほどこの[メイキング・ア・ディフェレンス - この世界を変えていく]のコーナーでもご紹介しましたが、かつてみなさんを最も感動させた物語の続きを、今日はご紹介します。
一人の少女が抱いた願いは、思いもかけぬ形で多くの人々の生活を変える事になりました。
この少女の話をここで初めてご紹介した後、この番組は見た事も経験した事も無い、大きな反響を受け取る事になりました。
そして今、少女の母親が誰も予想もしなかった、そして他に例のない取り組みを、少女に代わって続けています。
NBCの最も新しいメンバーである、ダイアナ・アルバーがお伝えします。

リポーター: サマンサ・ポールは彼女の娘の誕生パーティーを開くものと思われていました。
しかし、彼女は娘が願った井戸の建設を行うべく、エチオピアへと旅立ったのです。
娘は自分の夢が実現するのを一度もその目で確かめる事無く、この世を去って行きました。

サマンサ・ポール「レイチェルは夢は必ずかなう、と信じていました。レイチェルはひるむ事を知らない子でした。」


リポーター: レイチェルはアフリカの子供たちが澄んだ、清潔な水を飲む事が出来ず、そのため様々な感染症に見舞われ、命を落としたり、障害を負ったりしていることに、小さな胸をいためていました。彼女は9歳の誕生日を控え、一つの願いを持つようになっていました。

サマンサ・ポール「レイチェルは誕生日パーティも、大きなプレゼントもいらない、と言ったのです。そして、その分のお金をレイチェルが考えだした慈善活動に寄付してほしい、と言ったのです。その慈善事業はアフリカの子供たちのために、新たに井戸を掘ることでした。」

サマンサ・ポール「レイチェルは抱いた夢のため、いろいろな事をあきらめましたが、いちばん大切なものを奪われてしまいました。」

リポーター: その慈善活動を始めたわずか数週間後、レイチェルは自動車事故で命を奪われてしまったのです。

レイチェルの誕生日に起きた悲劇はインターネットを通し、たちまちに広がりました。
レイチェルが始めた慈善活動は引き継がれ、130万ドル(約1億円)近い寄付金が集まりました。


このお金でエチオピア国内に、149の井戸を掘る事が出来ます。エチオピアでは子供たちが何キロも自分の足で歩いて、水汲みに行かなければなりません。
しかし汲んできた水には不純物、そしてヒルなどが混入しており、しばしば病気の発症原因になっています。

レイチェルを失った一年後、サマンサが、またひとつできた新しい井戸にやってきました。
サマンサはくみ上げた水を飲み、レイチェルの夢によって幸せを得た家族たちに出会いました。

サマンサ・ポール「私はレイチェルは普通の子供とちょっと違う子だ、と感じていました。レイチェルがどれほど特別な子供だったか、いま、そのことを驚くほどたくさんの人々が認めてくれています。」

リポーター: 今、至る所でレイチェルの笑顔に出会う事が出来ます。公園に設置された大理石のモニュメントの上、教会の祭壇の上。


サマンサ・ポール「今や、この国のあらゆる地方の人々が、レイチェルがアメリカのワシントン州シアトルの、もうすぐ9歳になるはずの女の子だった、という事を知っています。」

リポーター: この村の人々はレイチェルのために歌い、そして祈りました。
この村のひとりの母親が、サマンサにこう語りました。
「私は本当の思いやりとはどういうものなのか、その事を自分の娘に教えるために、レイチェルの話をしてあげたのです。」

サマンサ・ポール「私はレイチェルがこの場にいない事が寂しいし、残念です。レイチェルが始めた慈善活動のおかげで、この場所の子供たちや家族が、どれほど喜んでいるかを見せてあげたかった、そう思います。」

リポーター:エチオピアで、きれいな水を口にして成長していく子供たち。それは一人の少女が抱いた素朴な願いと、彼女の本当の思いやりが実現させたものなのです。

http://www.msnbc.msn.com/id/3032619/#48667638
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[8月19日アメリカABCニュース]

この【星の金貨】が初めてレイチェル・ベックウィズに出会ったのは、昨年の7月29日のことでした( http://kobajun.biz/?p=764 )。
アメリカNBCの[メイキング・ア・ディフェレンス - この世界を変えていく]によって初めて世界的メディアによって取り上げられた彼女のストーリーは、たちまち世界中に広がりました。
その後、レイチェルについてはABC[ワールド・ニュース]で2回、NBCでもう一度取り上げられましたが、その都度ご紹介しているはずです( http://kobajun.biz/?p=841 )。

レイチェルこそは、この【星の金貨】にとっても特別な女の子です。
【星の金貨】という題は、有名なグリム童話の一編からとったものです。
自分のことは顧みず、ひたすら他人のことを思いやるばかりの少女について、正直なところは「お話」以上のものとは考えていませんでした。
ところが、私が生まれたずっと後に生まれ、たった9歳でこの世を去ってしまった少女の話に私は衝撃を受けました。
そして、4回の記事を翻訳する度、涙が流れました。

当時私が住む仙台は、3.11の震災からまだ半年経っておらず、遺体の発見が尚続いているような状態でした。
その中でこの少女の話に、わたしは文字通り全身を打たれたようになりました。
そして自分も変わらなければ、と思ったのです。
まず毎月のこずかいから自動引き落としで、あしなが育英会に毎月寄付をする事から始めましたが、レイチェルの足下にも及ばないのはもちろんです。

そしてなぜか日本の政治の事を思ったのです。
当時福島、宮城、岩手の3県の被災地では、ほとんどの人々がさまざまな苦しみの中にいました。
その中で、日本の中央政界は権力闘争に明け暮れ、大手マスコミがその後追いばかりしていました。
そのあげく、今思えば菅おろしと野田政権の誕生のため、私たち国民は完全に利用されました。
震災から一年半、被災地の真ん中にいてわかった事は、日本は政治力による上下構造を構築し、経済力による上下構造と連動し、上部が中・下部にいる一般国民を利用する仕組みになっている、という事です。
政治は国民の声を実現させるものであるはず、そんな思いから、首相官邸前の抗議行動が始まったときには、この出来事を伝える世界中のニュースを翻訳し、ご紹介しよう、そう思いました。
実はだいぶ脱けてしまったのですが…

なんだか話が脱線してしまいましたが、【星の金貨】にとってもレイチェル・ベックウィズは特別な存在です。
そのため短い記事ですが、他の記事を併催する事はしませんでした。

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