「年老いた音楽家たちを、尊敬の念を込めて支え続ける」
アメリカNBCニュース 2011年12月
Visit msnbc.com for breaking news, world news, and news about the economy
今夜最後にお伝えするのは、あなたがもし音楽の黄金期に限りない愛情を抱いているとしたら、その情熱をいささかも恥じる必要は無い、というお話です。
いつまでも音楽を続けていたい、というミュージシャンたちを支える目的の組織があります。
NBCのマーラ・スキシャボカンボのオール・ザット・ジャズ(ジャズこそすべて)リポートです。
レポーター : 走り出したA列車が紡ぎ出す心地よいリズム。ジャズ・クワルテットが10代の音楽ファンが聴いた事も無い、デューク・エリントンの懐かしい曲を演奏しています。
ちょうど1時間の演奏ですが、最初の数分でこの場の聴衆には、好きな音楽のレパートリーがひとつ増えたようです。
「とても新鮮な音楽ね。」
「聴いていると、とてもいい気分になりますね。」
リポーター: この演奏会はアメリカ・ジャズ基金により企画運営されました。この非営利の基金はプロのミュージシャンに活躍の場を提供する事を目的に、学校や療養所などで一回限りのジャズ演奏会を企画しています。
その結果、彼らがもっとも必要としていたもの、収入を得られるようになったのです。
「この基金が無かったら、あなたの生活は破綻してしまっていましたか?」
「たぶん、そうなっていたと思うわ。」
リポーター: 75歳になったバーサの願いは、子どものときからずっとそうして来たように、いつまでもピアノの鍵盤をよどみなく弾ききる事です。
彼女は引退などするつもりはありません。
テナーサックス奏者のフレッド・スタッテンは何と96歳、ジャズが生まれる前にこの世に生を受けました。
ジャズ基金が行うのは、演奏の場を提供するだけではありません。
生活費の借り入れ、食事の世話、医療まで、彼らが年老いてしまった分社会のセーフティネットが充分に機能しないため、ジャズ基金のサポートは何年にも渡り彼らを支えて来ました。
「ジャズ基金は救助隊、燃え上がった火を消してくれる消防隊のようなものなの。」
リポーター: ジャズ基金は個人的な寄付に支えられています。
「これは恩返しのようなものです。私の考えでは、これまで世界を美しいものにしてきてくれた人々への感謝なのです。」
リポーター: 新しい人生を音楽家に提供し、アメリカならではのアートを後世に伝えていく。
マーラ・スキシャボカンボ、NBCニュース、ニューヨーク。
+ – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – +
このお話、何が素晴らしいかお気づきになりましたか?
そう、生涯現役を願う音楽家にちゃんと活躍する場を提供し、そして支えている点。
恩返し、という言葉が出てきますが、内に尊敬の念を込めながら高齢の人々を支えていくシステム、ほんとうに素晴らしいと思います。
+ – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – +
【 太陽の竜巻の撮影に成功 】
アメリカNBCニュース 2月17日
地球を周回しながら太陽観測を続けている人工衛星から、滅多に見る事ができない太陽の竜巻の画像が送られてきました。
ご覧いただいているうねりながら噴き上がってくる、真っ黒な竜巻のようなもの。
この正体はプラズマです。
それぞれが数十万キロの長さを持っています。
この画像を送って来た太陽活動観測衛星は、すでに2年間にわたり太陽の観測を続けています。
Visit msnbc.com for breaking news, world news, and news about the economy