ホーム » エッセイ » 英仏、NATO軍単独での軍事介入の可能性に言及[アルジャジーラ] & 気候変動、土星でも[米国NBC]
英国・フランス「シリアに対する、どのような選択肢もあり得る」
アルジャジーラ 8月30日
イギリスのウィリアム・ヘイグ外務大臣はフランスのローラン・ファビュー外務大臣とニューヨークで共同記者会見を行い、トルコが提案している飛行禁止区域の設定を支持し、実現のためには軍事介入が必要である、との見解を明らかにしました。
「我々はいかなる選択肢も除外せず、今回の非常事態に対応するためのあらゆるシナリオを用意しています。」
シリアの人道的危機を緩和する対策について話し合う安全保障会議に先立ち、30日木曜日ヘイグ外務大臣がこのように語りました。
国連安保理の決定に関わらず、飛行禁止区域の設定のためNATO軍の出動があるのかどうか尋ねられると、同外相は「あらゆる選択肢を除外しない。」と繰り返しました。
「飛行禁止区域を設定のため軍事介入が必要かどうか、早急に明らかにする必要があり、そのことについての検討は慎重に行わなければならない、それはもちろんです。」
ファビュー仏外相も「この点において、英仏の見解は完全に一致しています。」と語りました。
▽ 人道的援助
フランスは8月の安保理の議長国ですが、30日木曜日に会議を招集し、その席にシリアの隣国のトルコ、レバノン、ヨルダンの外相を招きました。
「アサド政権の崩壊が今すぐにでも起きれば、これから再建に取り掛かることができます。しかし悲しいことに内戦状態がこれ以上続くようなら、我々はあらゆる解決策を検討する必要があります。」
ファビュー外相がこう語りました。
「現実的な解決策が必要なのです。」
英仏両国は人道援助のための金額について、英国が474万ドル(約3億8千万円)、フランスが625万ドル(約5億円)増額することを発表し、他の国々にも援助額の増額を呼びかけました。
援助活動を行っている団体によれば、アサド政権が昨年に弾圧を開始して以来、最低でも20万人、最高で30万人のシリア人が国外に脱出し、300万人が国内での避難を余儀なくされている、と語りました。
周辺国で最大の難民受け入れ先となっているトルコも、この問題の一刻も早い解決を待ち望んでいます。
トルコのアフメット・ダビュトグル外務大臣は29日水曜日、国連の会議で、国連がシリア国内で難民の保護活動を行うよう強く求めました。
しかしアサド政権は、緩衝地帯の設置の提案を一蹴しました。
『犯罪者アサド!』
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[8月29日シリア政権側のテレビに出演したアサド大統領は、状況は好転しているが、完全制圧までにはなお時間がかかる、と語った。アメリカNBCニュース]
木曜日の安保理の会議で人道問題に議論が収集する中、アサド政権がアサド政権の閣僚とシリア軍兵士に対して離脱するよう求め、シリア大統領を国際司法裁判所に連行するよう求めました。
「アサドは殺人犯であり、犯罪者は法廷で裁かれなければなりません。」
ファビュー外相がこう述べました。
しかし15か国からなる安保理の会議において、アサド政権を非難し、制裁を科す決議はロシアと中国の妨害に会い、強い措置を取るための国連の対応はまたも暗礁に乗り上げました。
安保理の協議に外相が参加しているのは参加国の半分に満たず、アメリカ、ロシア、中国、イギリス、フランスの常任理事国5か国の中で、外相が出席しているのは英仏の2か国だけです。
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[ダマスカス郊外で家一軒一軒のドアをけ破りながら、住民330人以上を殺害したシリア政府軍と政権側の民兵 アメリカNBCニュース]
国連-アラブ連盟のシリア問題の調停者として、アナン元国連事務総長の後任を務めるアルジェリアの外交官ラハダル・ブラヒミ氏も土曜日に安保理に出席する予定ですが、状況説明などは行わない予定です。
アナン元国連事務総長は調停責任者を辞任する際、平和を仲介するための彼の半年にわたる努力を水の泡にしたとして、安全保障理事会の行き詰まりを非難しました。
http://www.aljazeera.com/news/middleeast/2012/08/2012830185024834513.html
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観測衛星『カッシーニ』、土星の変化を画像送信
アラン・ボイル/アメリカNBCニュース 8月30日
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土星の気候変動は北半球で紫外線の照射が強まっていることを意味し、人間の目には全体に黄色いもやの量が増えていくように映ります。そして南半球では放射線量が減少し、その結果もやが晴れ行くように見えるのです。
その結果、南半球に土星の輪の影がくっきりと映し出されるようになります、
「もやが少なくなり、大気の透明度が増すことにより、青色の部分の青みが増すことになります。そして地球上と同じように、大気中で太陽の光が反射する粒子が減少することにより、空が青く見えるのです。」
観測衛星『カッシーニ』の画像解析を行っているチームが、解説してくれました。
「スペクトルのうち、赤い色を吸収するメタンガスが大気中に存在することにより、青い色がさらに強調されることになります。」
しかし土星の一年の長さは、地球の29.5年分あります。
土星の春夏秋冬の中、南半球に冬至が訪れるのは2017年5月になります。
そして『カッシーニ』が計画通り運用されれば、私たちは土星の冬至の訪れを確認できることになります。