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中国の領土的野心を利用する安倍政権の軍事的野心

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所要時間 約 11分

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日本の再軍備は安倍首相にとって生涯の目標のひとつ
防衛力を強化するよう繰り返し要求し、安倍首相の軍備拡大の後押しをしていたトランプ

              

             

エミリー・ワン / AP / ワシントンポスト 2019年7月3日

             

写真 : 日本の海上自衛隊の将校に混じってブルネイ沖を航行中のヘリコプターキャリアJS出雲の操艦をするベトナム海軍のルー・フー・ハイ中尉。
この写真は日本・ASEAN会場乗組員共同訓練が行われた際に撮影されました。
南シナ海での中国海軍の存在感が高まる中、日本とASEAN諸国は防衛協力と戦闘能力の強化・連携を模索しています。

             

いずも - 日本最大の軍用艦のひとつヘリコプター空母・いずもは、日本の自衛隊がどこに向かって進んでいるのかを象徴的に表現しています。
日本で初めて編成された水陸両用旅団からの部隊も長期にわたるこの海洋訓練に参加しました。

               

いずもはインド洋太平洋海域への2か月間の出張を終え、フィリピンの米海軍基地があったスービックを出港しました。
南シナ海とその周辺では中国による広範な領海侵犯が長期間にわたり繰り返されています。
いずもは駆逐艦のむらさめ、あけぼのと一緒にアメリカや他の国々との一連の共同訓練を終えたところです。

             

             

第二次世界大戦後に公布された日本国憲法に平和主義が明記されていること、そして紛争の解決手段としての軍事力の行使が禁止されているために、島国である日本がその領海を超えて軍事力を展開する能力は厳しく制約されています。しかし2015年に安倍政権が憲法の解釈の変更を行い、自国とともに同盟国を防衛するために集団的自衛権の行使を可能にしました。

               

安倍晋三首相にとっての生涯の目標のひとつである日本の再軍備とそのための憲法改定に向けて、このことは大きな前進になりました。
この際アメリカ大統領ドナルド・トランプは日米の同盟関係の下、日本が自ら防衛力を強化するよう繰り返し要求し、安倍首相の後押しをしていたと見られています。

                

5月に日本はベンガル湾でアメリカ、フランス、オーストラリアと初めての4か国共同軍事演習を行いました。
フランスは主力艦の原子力空母FSシャルル・ド・ゴールを派遣、米国はミサイル駆逐艦ウィリアム・ローレンスを派遣しました。
さらにカナダ、インド、マレーシア、ベトナム、ブルネイ、フィリピンの各国を加えた訓練も実施されました。

               

                   

日本はいずもを米国製ステルス戦闘機F-35Bsを搭載できる空母への本格的改造を行い、それに合わせ42機のF-35Bの購入を公表しました。
F-35Bは空母での離着陸が可能になるよう設計されています。

                 

発表された購入計画は、戦後の米国との同盟関係において日本がより大きな役割を果たそうとする意図を強調するものです。

               

                

「オリジナルの設計にはなかったもの、あるいは検査れることがなかった新しい何かを取り入れるためには、多くの分野について研究する必要があると考えます。それをしない限りうまくはいかないと思います。」
いずもの本山艦長がこう語りました。

               

アメリカ軍の海兵隊によく似た自衛隊の水陸両用緊急配備旅団の田中康和氏は、最近行われた訓練は将来空母による最前線への部隊輸送を円滑に行うため、同盟各国と地上部隊との連携を強化することを目的に行われたと説明しました。

いずもは搭載機による航空輸送と海上輸送の両方に対応できるため、
「私たちが水陸両用作戦を行う際の対応の幅を大きく広げてくれる。」
と語る一方で、自身も含め自衛隊から参加したメンバーは誰も地上部隊や海上部隊の共同演習の指揮を行った者はいなかったと強調しました。

              

地上部隊は遠距離作戦での最良の方法について尚も模索しています。
装備されている武器の実弾演習に制約があるためです。
自衛隊の水陸両用部隊は緊急時の救急訓練および空母の飛行甲板と格納庫甲板での訓練を実施しました。
そして銃器を使った戦闘訓練ではゴム製の弾丸を使用しました。

                 

中国は南シナ海全体に対する主権を主張して同海域における軍事的存在を拡大し、米国とその同盟国がこの問題に直面さぜるを得ない状況に追い込み、多くの人々を不安にさせてきました。

                

日本の防衛省は2018年1年間の航空自衛隊機による緊急発進が999回に及んだと発表しました。
これは自衛隊が領空の防衛を1958年に開始して以降、2番目に多い回数です。
このうちの64%が中国軍機への対応でした。

            

アメリカ海軍とその同盟国の艦艇は公海上の航行の自由を主張し、中国が占領・領有権を主張している島々の近くを航行することを繰り返して中国政府を激怒させました。
中国政府は領有権をめぐって紛争が起きている島などに最新式の兵器を配備するなどして対抗しています。
この中にはサンゴの環礁の上にコンクリート工事を行った7か所の人工島が含まれています。

               

これらの人工島の中には現在、滑走路、レーダーおよびミサイル基地が整備済みのものがあり、この海域における他国の軍隊活動を監視し、さらにはその活動を抑え込む中国の能力を拡大しています。

                

これまでのところ、不意の遭遇による軍事的衝突などは発生していませんが、誤って紛争に発展する可能性についてすべての関係国が懸念を深めています。

               

ブルネイからフィリピンへの5日間の航海中、いずもはブルネイとフィリピン海軍との最新の訓練で両国から参加した艦艇を率いて、中国が南シナ海の権利を主張するために地図上に引いている『九段戦』近くの海域を航行しました。

              

さらに日本の海上自衛隊は東南アジア諸国から選抜されて参加した若手軍人のための訓練プログラムを実施し、国際海事法に関する講義、人道救援および災害救助訓練、そして航海と通信に関する演習を行いました。
参加者のほとんどは20代、30代の海軍士官です。
「領海および国境線の警備について、今回の訓練で私たちは重要な知識を身につけることができました。」
ブルネイ海軍から参加したムハンマド・ダニアル・ビン・マチュソッフ少尉がこう語りました。
「わが国はマレーシアとベトナムと領海を接しており、今回の訓練は巡視を行う際に役立つ知識を提供してくれました。」

             

中国の軍事的存在が高まり続ける中での訓練の背景は明らかでしたが、海上自衛隊の補給艦隊の江川宏司令官は次のように語りました。
「今回のインド太平洋地域への派遣は、特定の1カ国を対象とした訓練ではありません。」

                     

https://www.washingtonpost.com/

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その数100,000人とも言われています。

アフガニスタン派遣から戻って退役した後、心を病んでアメリカ国内でホームレスになった若者の数です。

改めて戦争の愚かさを痛感せざるをえません。

日本国内で国家主義に付和雷同し軍備の強化を主張しているネトウヨと呼ばれる人間たち、彼らには人生において幸福の記憶というものが無いのではないだろうか?

だから現在の平和な社会に価値を認めようとしない。

平和な社会の中で認められている価値観に反発している。

自分が手に入れられなかった学問や芸術分野などでの成功、それを手にした人々を国家主義社会になれば「非国民!」と罵り攻撃することができる。

なんとかして自分の『下』を作りたい彼らは、韓国人や中国人を理不尽に貶めようとする。

しかし韓国人の不幸と自分の幸福にどんな相関関係があるのか私にはまるで理解できません。

隣国の情勢不安は私たちにとってはむしろ大きなリスクです。

そんなことを最近考えるようになりました。

               

戦争は人生を根底から破壊してしまいます。

太平洋戦争中のアメリカ軍の空襲によって一家が壊滅し、一家が離散し、親に死なれてしまった子供達がホームレス化してしまった家庭がいくつもありました。

無事帰還した日本軍兵士の中にも大量のPTSDの人々が居て、随分苦しまれたようです。

しかし現在の日本の首相は、そして副首相もそんなことを考えたり、まして気遣ったりすることはできない人間のようです。

そんな人間達が主張する日本の軍備拡大を現実にしてしまったら、この先どんな地獄が待っているか、そのことの方を真剣に考えるべきではないでょうか?

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