ホーム » エッセイ » アフリカの部族長会議と日本の国会議事堂
案の定、と言うべきか、果然と言うべきなのか、5月10日朝、NHKが伝えた『自民党執行部、震災復興会議への参加を拒否』というニュースは、岩手・宮城・福島3県の被災者をおおいに失望させたに違いありません。
かつてアフリカのある国の部族長会議、というのをテレビで見た事があります。
議題は国連からの援助金の使い道についてでしたが、会議の始まりから終わりまで、部族長たちは
「俺に金をよこせ!俺が分配してやる。」
「何を言ってるんだ、俺によこせ。」
「いや違う、俺だ。俺に金をよこせばいいんだ」
しか言いません。延々とこれが繰り返されたあげく、会議は結局物別れ。私は半分口を開けて、あきれて見ていました。
部族長たちの会話の「金」の部分、「政権」に変えてみてください。
どっかの国の国会議事堂の中って、こんなんじゃありませんか?
でも、我が国の「部族長」を選んでいるのは、私たち国民、私たち日本人なのです。
そろそろ、政治家に対する「甘い選択」、見直さないと私たち自身が「救われない」ことになってしまいます。