ホーム » エッセイ » 【 日本の報道機関は政府命令に従え!強まり続けている圧力 】《後篇》
大手放送局の経営陣の中には、現政権のメンバーとの緊密な関係を持っていることを誇る人間たちすらいる
圧力に屈するだけでなく、むしろ進んで政権の機嫌をとって見返りを得ようとする一部の日本の大手メディア
日本国内の報道機関に対する圧力に手ごたえを感じ、海外のメディアにも圧力をかけ始めた安倍政権
ジュリアン・ライオール / ドイツ国際放送 4月30日
「ここ数か月私が実際に見てものすごく不安になったことがあります。大手放送会社の最高経営陣が安倍政権のメンバーと、個人的に極めて親しい関係になってきているのです。彼らが政権の座にある人間に懸命に取り入っているように、私の目には映りました。」
古賀茂明氏がこう語りました。
▽ 緊密な政治的結びつき
「これら大手放送局の経営陣の一部には、現在の政権のメンバーとの緊密な関係を持っていることに、むしろ大きな誇りを持っている人間たちがいます。」
そして古賀氏は次のようにつけ加えました。
「自分自身もまた、権力の中枢にいるのだと感じているようです。」
こうした事態は、必然的にその下にいる放送局の報道部門、編集部門が現政権に決定的に不利になる内容の報道を控えさせることにつながり、ひいては重要な問題に関する報道内容に影響せざるを得ないと、古賀氏は語ります。
「残念なから今のところ、メディア側に反撃する様子は見られません。」
「それどころか現実になっているのは、メディアが圧力に屈して命じられるがままの対応をとり、むしろ進んで政権の機嫌をとって見返りを得ようとする態度です。」
こうした情報統制により必要な情報を持たない国民は選挙に際し、本来自分たちに必要な決断を下す能力を持つことができない、古賀氏はそう主張します。
「政権が直接国民に圧力をかけるわけにはいきません。そこで使われるのが、情報統制の手段です。メディアが自己検閲を行って一般市民が必要充分な情報を得られないようになれば、結局市民が受け取ることになるのは、政権にとって都合の良い情報ばかりになります。」
「そのことに気づくことが無ければ、日本国民の洗脳作業が進行することになります。」
古賀氏が見解を明らかにしました。
「そしてそれが現実になれば、独裁者という暗い影が再び日本の上を覆うことになるでしょう。」
日本国内の報道機関に対する圧力が効果を発揮したことに手ごたえを感じた安倍政権は、海外のメディアにも同様の圧力をかけ始めたようです。
ドイツのフランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング紙の東京在住のカーステン・ゲルミス特派員は、2010年1月に日本に着任しましたが、福島第一原発事故、アベノミクス経済政策のリスク、憲法改定、日本の人口減少などについて遠慮会釈なく質問するため、安倍政権は海外メディアの取材を拒否していると主張しています。
在日外国特派員クラブの会報に掲載されたゲルミス特派員の記事には、同紙の編集責任者がフランクフルトの日本総領事の訪問を受け、同氏が掲載した安倍首相が日本の歴史を歪曲しようとしているという記事に関する『日本政府からの抗議文』を手渡されたことが書かれていました。
そして総領事自身も、ゲルミス特派員が中国側から金を受け取り、数回にわたり中国を利する宣伝記事を掲載したと責めたのです。
この発言にはツァイトゥング紙もゲルミス特派員も激怒しました。
さらに両者を激怒させたのは、日本の外務省が、日本総領事とツァイトゥング紙の編集責任者があった事実などは無いと主張していることです。
〈 完 〉
http://www.dw.de/media-in-japan-under-growing-pressure-to-toe-the-line/a-18420514
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【 B.B. キング: 伝説のブルース、そしてスーパー・ギタリスト 】
アメリカNBCニュース 5月15日
(掲載されている写真をクリックして大きな画像をご覧ください)
B.B. キングが5月14日に亡くなりました。89歳でした。
約70年の全キャリアに渡り、キングは誰もが認めるブルースの帝王でした。
炎が燃えるようなギター・プレイと心に染み渡るようなヴォーカルは、一流のミュージシャン、そして多くの音楽ファンから愛されました。
2013年カリフォルニア州ソラナビーチで(写真上)。
2008年にロサンゼルスで「ブルース&ジャズ・ガラ・コンサート」で、U2のジ・エッジ、ボノと共演するB.B。(写真下・以下同じ)
1989年パリのコンサートで。
テレビ番組『チューブ」で演奏する B.B. キング。
1975年頃、「ルシール」というあだ名をつけられた愛用のギブソンのセミ・アコースティック・エレキギターを演奏する B.B. キング。
1972年5月15日にカリフォルニア州チーノー州刑務所で演奏する B.B. キング。
1969年シカゴで開催されたブラック・エキスポで。
1967年ニューヨーク、エリック・クラプトン、エルビン・ビショップとの共演。
約70年にわたっている彼のキャリアにおいて、キングは誰もが認めるブルースの帝王というだけでなく、多くのギタリストの師でもありました。その中にはエリック・クラプトン、ジミ・ヘンドリックス、ジョン・メイオール、キース・リチャーズなどがいます。
1948年にメンフィスで。
1925年9月16日にライリーB.キングとして小作農の子として生まれた彼は、両親の離婚、そして母親の死後、祖母に育てられました。
B.B. ミシシッピ近くで、彼は5年の間小作人として働いていました。