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【 日本、尖閣諸島の近隣に最新鋭のミサイル部隊の配備を計画 】《後篇》

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所要時間 約 8分

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安全保障関連法案を国会で可決成立以降、自衛隊の戦闘能力強化を急ぐ安倍政権
南沙諸島の横奪と同様の行為を、中国が尖閣諸島でも繰り返す危険性があるとの観測には無理がある

ジュリアン・ライオール / ドイチェ・ヴェレ(ドイツ国際放送) 12月1日

自衛隊04
「日本は今、東シナ海・南シナ海における中国の台頭について大きな懸念を抱いています。そして直接的な影響の表れとして、その安全保障政策を変更し、防衛能力の見直しを進めているのです。」
東京にあるテンプル大学日本校のアジア研究部門の責任者であるジェフ・キングストン教授が、ドイツ国際放送のインタビューにこう答えました。

こうした対応はこの夏安倍晋三首相が集団的自衛権の行使を可能にする安全保障関連法案を国会で可決成立させて以降、一層速度が上がっていると、同教授は指摘します。
「安部首相は地域の安全保障の確保のため、日本がより積極的な役割を担わなければならないと考えていることは明らかです。そして最大の同盟国であるアメリカもまた、日本にその事を期待しているのです。」

尖閣01
日本政府は南シナ海において中国が実効支配する面積が驚くほど大きくなっていることを強く警戒しています。
南シナ海は日本が重要な資源等を運搬する際の重要なルートです。
しかし尖閣諸島に対する脅威は、それ以上に日本の領土に対する直接的な脅威と受け止められているのです。

▽ 解決策は軍備増強しかないのか?

日本はこうした状況を前にその防衛政策の大幅な見直しを進めています。
なかでも特に離島などが侵略を受けるという最悪のシナリオが現実になった場合に、その奪還を可能にするための兵器開発に多額の国家予算を注ぎ込みつつあります。

米国からV-22オスプレイ輸送機の17機を購入し、旧型のF4ファントム戦闘機を同じく米国から購入した最新鋭のF-35迎撃戦闘機と入れ替え、さらにはグローバル・ホーク無人偵察機を購入し、さらにはヘリコプターを搭載した新型駆逐艦の出雲を竣工させました。

防空識別03
さらに他国の軍隊によって離島を占領された場合、これを襲撃・奪還する任務を成功させるための680人編成の重装備旅団を新たに編成しています。

安倍政権は3年連続で防衛予算を増額し、2015会計年度には4兆9,800億円を防衛予算として計上しました。
2016年度の防衛予算は、さらに増額が見込まれています。

「中国は過去30年に渡り1年につき約10パーセントの割合で軍事予算の増額を続けてきました。その主要な部分を占めてきたのが海軍力とミサイル装備です。」
「こうした状況を見て、日本政府が中国を自国の領土領海に対する最大の脅威とみなすことは当然の成り行きです。」
こう語るのは明治大学国際総合研究所の客員研究員の奥村準氏です。
「現在日本政府は南西諸島における防衛能力を段階的に強化していますが、これは日本がいつどこでどのような場合に軍事行動を行うか明確な意思表示をするという点において、日中関係にこれまで以上に一層重要な意味を持つことになるでしょう。」

日中紛争 2
しかし日中両国間の偶発的衝突が、直ちに大きな国際紛争にまで発展する可能性は極めて小さなものだと分析する、別の専門的意見もあります。

テンプル大学のジェフ・キングストン教授は、中国が南シナ海で行った南沙諸島の横奪のような行為を、日本の尖閣諸島にもおいても行うとの観測には無理があると指摘しました。
「沖縄と太平洋西部地区におけるアメリカ軍の存在を無視して、中国が尖閣諸島に対して侵略行動に出る可能性はまずあり得ないと考えるべきでしょう。
現在は中国もアメリカも、極めて慎重に互いの監視を続けています。」

〈 完 〉
http://www.dw.com/en/japan-may-deploy-troops-missiles-near-disputed-islands/a-18886571
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35年前、『ジョン・レノン殺害』のニュースの第一報を聞いた時、私も
「なぜジョンを殺す?!」
と叫んだ人間の一人でした。
当時はなぜジョンがあれ程『世界に平和を!』と執拗に歌い続けたのか、今一つぴんと来ていませんでしたが、今は心から共感しています。
1980年はアメリカにレーガン政権が誕生し、ジョンが暗殺された年でした。
そして上の記事を見たその上で、下の記事中の
『ジョン・レノンの死はひとつの時代の終焉を告げた』
という一文を読むと、今さらながらジョンの死が悔やまれてなりません。

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【 ジョン・レノンのファンたち、追悼のためのカム・トゥギャザー 】
35年前の凶行の衝撃と心の痛みを分かち合うため、『イマジン』のモザイク前に集まった人々

AP通信 / アメリカNBCニュース 12月8日
(写真をクリックして、大きな画像をご覧ください)

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2015年12月8日、殺害されたジョン・レノンを偲ぶため35回目の命日にニューヨークのセントラル・パークのストロベリー・フィールズ区画にある『イマジン』のモザイク前に集まった人々。(写真上)

35年前の元ビートルズのジョン・レノンが殺害されたことは、同時代を生きた人々、そして根っからの音楽ファンにとって未だに衝撃的な出来事として心に刻み込まれています。

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ロックミュージックの全盛時代を導き、平和運動のリーダー的闘士として戦い、ベビーブーム世代を代表する偶像であった彼は、マーク・デイビッド・チャップマンの突然の襲撃による死は世界中に衝撃を与え、無数の人々を嘆かせました。
彼の死はひとつの時代の終焉を告げることになりました。

チャップマンは終身刑プラス20年の刑を宣告され、2014年8月に最終的に仮釈放を却下されました。
「こうした類いの苦痛を与えてしまったことについては、申し訳ないと思っています。」
チャップマンは仮釈放審理委員会の席上、こう語りました。
「ある種の達成感を満たすために、こうした愚かで、間違った方法を選択してしまったことを後悔しています。」
チャップマンは2016年、再び仮釈放を申請することができます。

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2010年の審理でチャップマンは、銃撃する相手はジョニー・カーソン、エリザベス・テイラー、ジョン・レノンのうちだれでもよかったが、元ビートルズのジョンが最も近づくことが容易であり、しかも彼が住んでいたセントラル・パークの脇にある年代物の古いアパート周辺は「人気のない目立たない場所」であったため、最終的に狙う相手としてジョンを選んだと、当時の状況について供述しました。

http://www.nbcnews.com/news/us-news/john-lennon-fans-come-together-mark-singers-death-35-years-n476691

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