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【 散らかったゴミを拾いながら、大陸を横断 】

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所要時間 約 5分

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[ピックアップ・アメリカ!]

アメリカABCニュース 9月11日

これはよく見かけるクロスカントリーの遠征でありません。
アメリカの道のまわりに散らばるゴミを一気に片づけよう、というキャンペーンです。
『ピックアップ・アメリカ』は自称『ピックアップ・アーティスト』の25歳のジェフ・チェンと26歳のダヴェイ・ログナーの発案で始まりました。
「ピックアップ・アメリカは歩いてアメリカ横断をしながら、道のまわりに落ちているゴミを拾い集め、同時に『ゴミ・ゼロ』を訴えていくキャンペーンです。」
とログナーが語りました。

「誰もが自分たちが住んでいる場所に、ゴミが散らばっているのは誰だって見たくはありません。それが僕たちのウォークラリーの重要なポイントなんです。ゴミの問題は私たち人間社会共通の問題なんです。」
チェンがABCニュースに語りました。

この共通意識は、彼らが道を歩きながらボランティアを募集する際に役立ち、実行するたびその影響は広がり続けています。
51歳のロシア人のインターン、アレクサンダー・カピンは、チェンとログナーと一緒にゴミ拾いウォークラリーを楽しみました。

彼らが道路上の移動手段と指揮所として選んだのは、使用済み植物油を燃料にして走るスクールバスです。
このバスには6段ベッド、ソファー、キッチンが装備されています。

道々、彼らは意識を高めるために学校や特設ステージで、啓蒙活動も行います。
ウェストバージニア州で彼らは、首都圏の道路から1600ポンド(725キロ)のリサイクルゴミを集めて、分別の上処分しました。

「僕たちは、このピックアップ・アメリカを広めるのに一生懸命なんです。ただしそれだけでは不十分なので、他の教育プログラムも必要です。そうしないと、またゴミが散乱することになります。

それは時間のかかる作業です、2人はペットボトルや缶からタイヤや新聞まで、1日12時間ゴミを拾い続けます。
彼らの旅は、寄付と彼らがリサイクルを行った結果得たお金で賄われています。

チェンとログナーは平均すると、40フィート(12メートル)進むごとに袋がいっぱいになると言います。
これまでの一年半、彼らが集めたゴミの総量は60トンに上ります。

遠征を続けていくと、場所ごとの違いを探訪することにもなります。ピックアップ・アメリカは人々の購買行動について、『所変われば品変わる』というシーンを見せてくれます。

ボルティモアにはたくさんのリキュールの愛好者がたくさんいるようです...こうした傾向がすぐに解ります。メリーランド州の東側の海岸は、常にナッティライト(ビール)愛飲者が集まっていることで知られています。メリーランド州の西海岸と言うと、こちらはハドワイザー・ライトの愛飲者がたくさんいます。
しかし何と言っても、コカコーラとペプシをのむ人々が一番多いようです。
「でもバージニア州だけはマウンテン・デューの独擅場です、バージニアからオハイオ州のかなり奥の方まで。」

拾えるものならどんなゴミでも拾いながら、彼らの旅が続けば続く程、自分ちの取り組みが他の人々にどんなことを伝えることができるのか、少しずつ解ってきました。
「何かめざましい変革を求めても、期待は裏切られることでしょう。」とチェンが話します。
「私たちのような若者が、社会に訴えていかなければなりません、ここが私たちが暮らす場所であり、私たちが成長する場所なのです。
我々が住み良い場所を手に入れたいなら、自分たちの手を汚さなければなりません。私が見て来た限り、この旅に終わりはありません。」

彼らは来年にかけ、サンフランシスコまで旅する予定です。

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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