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【 子どもたちを支える事に人生のすべてをかける 】

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所要時間 約 9分

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全財産をつぎ込み破産してもなお、不幸な子どもたちを支え続ける女性

アメリカNBCニュース[この世界をかえていく!- メイキング・ア・ディフェレンス ]2011年12月12日

私たちは今夜、新しい同僚、NBCニュースの特派員としてチェルシー・クリントンを迎えます。
彼女もまたここロック・センターで、私たちの番組[メイキング・ア・ディフエレンス]、そして[プライム・タイム]の番組制作に、貢献してくれることでしょう。
今夜は彼女にアーカンソー州の片田舎パイン・ブラフで子供たちのために全身全霊を傾けて取り組んでいる、素晴らしく思いやりのある女性について報告してもらいましょう。

レポーター : ありがとう、ブライアン、この席に座ることができてとても幸せです。
私たちはアーカンソー州の何百人もの子供たち命を守り続けている、素晴らしい女性に出会いました。
彼女の言葉、彼女の行動こそ、天から託された使命を担う人の証しなのです。

彼女は、奇跡の行動を行う人、守護天使、もうひとりの母と呼ばれています。

アネッテ・ダヴ「まあ、あなたがチェルシーね!あら、よく来てくださったわね!」
レポーター 「お会いできて、なによりですわ。」

レポーター : アネッテ・ダヴはここアーカンソー州パインブラフの町で、犯罪と貧困が渦巻く環境の中で苦しむ、何百という子供たちのために立ち上がり、そして寄り添い続けています。

アネッテ「今日は学校、どうだったの?」
こどもたち「たのしかったよ…」
アネッテ・ダヴ「ちゃんとできたかな?」

レポーター:アネッテは子供たちに食事と安らげる場所を提供し、学習指導とともに最低限社会に対して責任を果たすことを教えています。
この取り組みはTOPPS(トップス)と呼ばれています。

アネッテ「子供たちには、午後3時30分に食事を出すのです。」
レポーター「何人かのこどもたちにとっては、これが今日最後の食事になるのですか?」
アネッテ 「何人かのこどもたちにとっては、明朝学校に行って給食を与えられるまで、これが食事のすべてなの。」
レポーター : 彼女はフードバンク(食糧銀行:困窮者に食糧を配る施設)から受け取った食材の調理方法のレッスンまでも行っています。
アネッテ「さあ、みなさん、今日はここにいるケルシー・クリントン・チェルシーさんに、デモンストレーションを行ってもらいますよ。あら私、何か間違ったかしら?」

アネッテ「ちゃんと手を洗わないと料理はできませんよ。」

アネッテ「ここにいる子供たちの両親は、子供たちのために何もしてあげられないのです。世の中は公平ではありません。子供たちのために戦い、助けてあげる人間が必要なのです。」
レポーター 「あなたは子供たちが犯した罪のため少年審判にも行かなければならないし、子供たちに付き添って学校の職員会議にも出向かなければならない?」
ア ネッテ「私は子供たちに、私がついている、と理解してほしいのです。私はあなたを支えたいのだ、ということを」
レポーター : 18歳のコルデロが5年前に母親を亡くした後、アネッテが彼の心に空いた穴を埋めようとしてきました。

コルデロ「アネッテがぼくをずっと支え続けてくれました。彼女だけがぼくの人生によりそってくれました。家族はだれも僕のために時間を作ることができなかったし、僕には悩みを打ち明けられる相手もいなかったから…」

レポーター : 何よりも明らかなことは、彼女のすべてが犠牲になっている、という事です。彼女はトップスを始めるに当たり給料が高い教育関係の仕事を辞め、運営資金が足りなくなると、その都度自分の蓄えを注ぎ込みました。

アネッテ「私の株式口座、私の貯金、そのすべてが無くなってしまいました。でも私はまだまだ子供たちの人生を救うための、この取り組みは続けていくべきだと思っています。」

レポーター : ちょうど昨年、彼女の指導システムによってハイスクールを卒業した最初の5人の生徒が、今大学で学んでいます。」

ブライアン・ウィリアムズ「彼女のこの取り組みについて、そして彼女という人について考えるとき、この国に何百人、何千人という彼女と同じような人々がいて、その人々のおかげでこの国が壊れずにいるのだと思います。しかし、その取り組みはこうした名も無い人々の善意によりかかっています。そのための資金は枯渇し、彼女の手元にももう、資金は残っていません。
いったいどうすれば良いのでしょうか?」
レポーター : 彼女が打ち明けてくれましたが、この取り組みを維持するために彼女は手持ちのお金すべてを使い果たしてしまい、結局破産宣告を受けざるを得ませんでした。
彼女の新たな収入源である公的な援助も、昨年と比べるとかなり減額され、不足分について、これまで金銭面でも精神面でもTOPPSの活動を支えてきた、彼女の4人の子供たちからの援助を受けなければなりませんでした。
しかし、それだけではつかの間の延命策に過ぎず、彼女は昨年よりもはるかに少ない限られた予算の中で、子供たちを支え続けているのです。

ブライアン「確実な事は言えませんが、あなたがここに来て、彼らの取り組みについて紹介してくれたことは、他日必ず実を結ぶことになると思います。私たちもこの [メイキング・ア・ディフエレンス]で、こうしたお話を繰り返し放送してきたわけですから。
ここに来ていただいて、本当に良かったと思います。」
レポーター 「ありがとうございます、ブライアン。」

ブライアン・ウィリアムズ :
「皆さんに改めてご紹介しなければなりません。アネッテさんとTOPPSの取り組みに対し援助できる方は、番組のウェブサイト[nbcnightlynews.com.]で情報をご確認ください。
なお、今夜このロックセンターの番組で、もう一度チェルシー・クリントンが、アネッテさんの取り組みについてさらに詳しくご紹介します。

+ – + – + – + – + – + – + – + – + – +

みなさん、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

どうか今年もよろしくお願い申し上げます。

2012年1月1日に何をご紹介するか?
この番組を翻訳した日から、「ぜひこれを!」と決めていました。

今回の[ メイキング・ア・ディフェレンス ]は異例の長さになっています。いつもは2分30秒前後なのに、今回は4分30秒。
しかも、10分間の別バージョンも、ナイトリー・ニュースの後の番組で放映されました。
アネッテ・ダヴさんの取り組みに、アメリカNBCニュースも大きな共感を覚えたからなのではないでしょうか?

でも破産の危機にあるアネッテさん、どうなってしまうのでしょうか…
しかし、このアメリカNBCナイトリー・ニュースでブライアン・ウィリアムズ氏が呼びかけたという事は?

明日から3回シリーズで

〈 原子力発電の偽りだらけのプロパガンダ、そして大事故は「もうたくさん!〉
【 原子力発電 - だめなものはダメ!】ニューヨーク・タイムズ

の掲載を開始しますが併載する形で、呼びかけの結果アネッテさんの取り組みに人々はどう反応したのか、ご紹介します。

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