ホーム » エッセイ » 【 トランプ次期大統領の激しい攻撃の的にされたCNN報道 】《前篇》
トランプの選挙対策本部とロシアの諜報機関は、大統領選で密接な協力関係にあった
複数の米国情報機関の長官、トランプの弱みを握る情報をロシアが隠している事を確認
ロシアの諜報機関はクリントン陣営に不利な情報のみを流布させ、トランプ当選を後押しした
エヴァン・ペレス、ジム・シュート、ジェイク・タッパー、カール・バーンスタイン / 米国CNNニュース 1月12日
ロシアの複数の諜報工作員によるトランプ次期大統領にとって不利な個人情報及び財務情報について記述したとされる機密書類が2017年1月初旬、オバマ大統領とトランプ次期大統領に提示されました。
この情報に直接関与したアメリカの複数の政府当局者がCNNニュースに伝えました。
その内容は、2016年に行われたアメリカ大統領選挙にロシアが干渉したとされる問題に関する報告書に追加された2ページの概要書に記述されています。
陳述された内容の情報源のひとつは英国の元諜報員が編集したとされる調査文書ですが、アメリカ政府内の情報当局者はこの英国諜報員の過去の仕事ぶりについて信頼するに足るものだったと語っています。
現在FBIはこの陳述された内容の信憑性と正確さについて調査を行っています。
当初その中身はロシア側の情報提供者がもたらしたものでしたが、トランプに関するメモの中にある重要かつ詳細な情報についての確認はまだ取れていません。
1月初旬に行われた極秘の会合で説明役に回ったのは、アメリカを代表する4つの情報機関の高官たちです。
国家情報機関のジェームズ・クラッパー長官、FBI長官のジェームズ・コメイ、CIA長官ジョン・ブレナンとマイク・ロジャーズNSA長官です。
これだけの国家情報機関の長官がこうした概要を次期大統領に説明するという通常は有りえない手続きをとった背景のひとつには、これらの情報の中身がすでに首都ワシントンにいるヴェテランの上下両院の議員や他の政府高官の知るところとなっていることについて次期大統領本人に警告する意味があったと、複数のアメリカ政府関係者がCNNに証言しました。
ロシアは大統領選に臨んだ両陣営に関する不利な情報を集積したものの、最終的には、ヒラリー・クリントンと民主党に悪い影響を与える情報のみを公表したことを、提出した概要書の中で述べています。
2ページの概要書については、アメリカ大統領選へのロシアの干渉について報告した米国情報機関の公式の報告書の本文に含まれるものではありません。
しかし情報機関長官たちの報告に関わった一部の政府当局者は、ロシア政府がクリントン陣営を不利な立場に追い込み、結果的にトランプ陣営が有利になるよう工作を行ったことを証拠立てるものだとCNNに話しました。
そして2ページの概要書にはもっと重要な指摘が含まれていることを、2人の国家情報機関の職員がCNNに話しました。
大統領選挙期間中、トランプ陣営の重要な立場にいた人間とロシア政府の代理人との間で、継続的に情報交換が行なわれていたというものです。
トランプの選挙陣営とロシア政府の諜報機関との間の『連携』に関する同内容の指摘については、昨年末すでにアメリカ議会のリーダーを勤める上下両院議員の手元にも送られました。
これを受け民主、共和両党の重鎮議員による秘密の状況説明会が行なわれ、その結果上院の民主党リーダー、ハリー・リード上院議員がコメイFBI長官に一通の書簡を送ることになったと、複数の関係者がCNNに証言しました。
書簡には次のように書かれていました
「これであなたがたが所持している衝撃的な内容の情報、すなわちドナルド・トランプと彼の最高顧問たち、そしてロシア政府との間に緊密な関係が構築されており、それはアメリカの国益に公然と反する外国の権益を証明するものであるということが明白になりました。」
CNNはこの概要書がトランプに提示された一連の文書の中に含まれていることまでを確認しました。
しかし実際にトランプが情報部長官たちと協議を行ったかどうかまでは確認を取ることはできませんでした。
トランプ政権の準備を行っている移行チームは、(CNNの)度重なるコメントの要請を断り続けてきました。
〈後篇に続く〉
http://edition.cnn.com/2017/01/10/politics/donald-trump-intelligence-report-russia/index.html
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この記事がドナルド・トランプが大統領に当然後初めて行った記者会見の席上、『Fake!(デタラメだ!)』と罵った記事です。
前編後編2回に分けてご紹介します。
追加報道があれば、それもご紹介するつもりです。
「大統領に就任したら、再び核兵器の開発製造をガンガンやるぞ!」
そう語った時点で、私の中でトランプの価値は最低のものになりました。
いくら大衆迎合主義とは言え、この複雑で難しい時代に、これほど乱暴で危険で無益な解決方法を言いだす人間に超大国の舵とりを任せて良いのでしょうか?
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【 1月4日の報道写真から 】
アメリカNBCニュース 2016年1月4日
アメリカワシントン州のタコマ、建物の壁にできたつららが部分的に凍結した噴水の水面に映し出されています。(写真上)
旧ユーゴスラビア連邦のマケドニアのドラン湖で漁網を手繰り上げる漁師。(写真下・以下同じ)
カナダのオンタリオ州オタワのリデュー運河脇の雪に覆われた小道を、犬を散歩させる女性。
http://www.nbcnews.com/slideshow/today-pictures-january-4-n703371