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【 ゲンパツ…温暖化…核兵器…すべてが無くなる世界の実現へ! 】《7》

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所要時間 約 7分

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実際に稼働できる高レベル放射性核廃棄物の処分場は、全世界でフィンランド国内の一か所のみ

高レベル放射性核廃棄物の一時保管場所への移送と最終処分場への輸送は、保管以上に危険な行為

 

フェアウィンズ 2017年2月2日

ラジオ・エコショック(ES):そんなことをしていれば、また原子力発電所の深刻な事故が発生する危険が高まってしまいます。

 

ES: 私の個人的に懸念している大きな問題のひとつが、原子力発電所が作り出す放射性廃棄物、いわゆる核のゴミですが、これが過剰に排出されていることです。

アーニー、あなたはこの問題についてもずっと研究を続けて来られましたが、現在のアメリカの状況はどうでしょう?そして世界ではこの問題にどう取り組もうとしているのでしょうか?

 

アーニー・ガンダーセン(AG):

今この時点で、核廃棄物の受け入れ準備が整っているのはフィンランド国内のただ一か所です。

しかしもうこの施設もすでに予約でいっぱいになってしまっています。

ですから、これ以上原子力発電所の稼働を続けさせたり新たに建設するというのなら、別の処分場を建設する必要があります。

世界中のどこにも稼働が可能な最終処分場など、ここ以外に存在しないのです。

これが25万年もの間、絶対安全な方法で隔離保管しなければならない高レベル放射性核廃棄物の実態なのです。

 

それがいかに深刻な問題かを気づかせてくれる格好の映画があります。『永遠の時間へ』という題です。

内容は25万年の間、絶対安全な方法で隔離保管する施設を作らなければならないという事態に立ち至った時、可能か不可能かという事がテーマです。

不可知論的結論、可能だという事を証明できないが、不可能だという事も証明できないというのがその答えです。

 

簡単な例を挙げましょう。

言語というものは変化を続けていますが、現代において作られた「ここを掘ってはいけません!」という看板が1000年後に判読できない可能性があります。

こうした状況は他のどの国でも同じです。

フィンランド国内のたった一か所を除き、高レベル放射性核廃棄物を廃棄できる場所など無いのです。

アメリカ国内では一度ネバダ州のユッカ・マウンテンが高レベル放射性核廃棄物の処分場に選ばれましたが、何か科学的根拠があってのことではありませんでした。

ネバダ州以外の政治家たちによって押しつけられたのです。

議会を通過したとき、この議案はネバダ・ねじ込み法案という愛称で呼ばれていました。

 

現在は州の住民たちの抗議によってプロジェクトがストップしていますが、トランプ政権の誕生により中央の政治家たちがネバダ・ねじ込み法案の実現を図ろうとすることになりそうです。

しかしネバダ州以外に高レベル放射性核廃棄物の処分場の候補地などは存在しません。

 

つまり国内各所に100カ所の原子力発電所があるという事は、高レベル放射性核廃棄物が100ヵ所で保管されているということになるのです。

これら屋外にあるすべてがテロリストの攻撃対象となり得るのです。

 

ヨーロッパにも同じ問題がありますが、少々異なる点もあります。

彼らはHOSSと呼ばれているあるものを持っています。

H-O-S-S、何でしょうか?

すなわち原子力発電所内地下サイロ保管設備です。

ヨーロッパでは高レベル放射性核廃棄物の保管場所に多重構造の外壁と強化型の屋根を築き、テロリストの攻撃や航空機の墜落などによる破壊を防止しているのです。

こうした措置はアメリカ国内では採用されていません。

従ってアメリカ国内の100ヵ所の高レベル放射性核廃棄物の保管場所は無防備に等しいのです。

 

米国国務長官やエネルギー省の役人たちは、国内すべての高レベル放射性核廃棄物をテキサス州に持ち込もうとして躍起になっています。

環境行政の在り方として正しい方法を採用すべきはずですが、多少なりとも補助金を受け取ることができるテキサス州内の貧しい地域では、正直どう対応して良いのかまったく答えを出せずにいます。

しかし最終的にアメリカ国内にある高レベル放射性核廃棄物はテキサス州内に持ち込まれることになるでしょう。

しかしテキサスは飽くまで一時保管場所であり、最終処分場は別に探さなければなりません。

しかし私はこうした対応には反対です。

なぜならメイン州から、バーモント州から、ワシントン州から、あるいはサンオノフルのような場所から、高レベル放射性核廃棄物を積んだ何百本もの列車を走らせなければならないからです。

テロリストなどから見れば、格好の攻撃目標になります。

しかもテキサス州内に予定されているのは一時保管施設であり、そこからもう一度最終処分場に向けた列車輸送を試みなければならないのです。

 

列車を使って2度も高レベル放射性核廃棄物を行ったり来たりさせることは、原子力発電所内に保管し続けることよりも一層危険な行為です。

移送中の高レベル放射性核廃棄物の事を考えると、この身が震える思いがします。

 

《8》へ続く -

http://www.fairewinds.org/nuclear-energy-education//ecoshock-interview-extreme-nuclear-dangers

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