ホーム » エッセイ » 【 フランス民間機関が脱原発スケジュール公表 – 2033年までに全原子炉を廃炉に 】〈前編〉
[フランスで盛り上がる徹底した節電による『脱』原発運動]
「私たちは反核団体ではありませんが、原子力発電はもはや限界です」
[ 原発とは人類にとって何なのか、何だったのか?! 〈第8回〉]
ドイチェ・べレ(ドイツ国際放送) 1月3日
エネルギーの専門家とエンジニア、そして建築家のチームは、2050年までに原子力発電に依存する状態からフランスを解放したいと考えています。
選挙の年の今年、節電への訴えが左右両陣営から前向きな注目を集めています。
▽ すべては名前に込められている
昨年秋以来、フランスの組織[negaWatt ネガワット]は今後フランスがこの国の経済とエネルギー問題をどうするか、というビジョンを協力してつくりあげるため、独自のツール・ド・フランスを開催しています。
アイデアの基は1989年に[ネガワット]の考え方を提唱した、アメリカの環境保護活動家のエイモリー・ロビンスから来ています。
この考え方は環境保全、省エネと電力需要の効率的配分を組み合わせることにより構成されます。
国内電力需要の3/4を原子力発電威力発電によって賄っているフランスですが、2011年3月の福島第一原発の事故以来、省エネと電力需要の効率的配分の考え方が広く支持されるようになりました。
「私たちは反核団体ではありません。しかし、原子力発電はもはや永続的な発電手段ではありません。」
[ネガワット]の副代表、ティエリー・サロモン氏がこう語りました。
[ネガワット]が昨年開催したイベントでは、その存在感が大きくクローズアップされまし た。
▽ 視覚的表現
[ネガワット]は地下鉄の路線図のような2つのグラフを使って、そのビジョンを説明しています。
左側はエネルギー源をリストアップし、右側はエネルギーの用途を表しています - 暖房、輸送、電気のようなもの。
グラフの左側はフランスの現状。ウラン - 原子力発電(黄色のバー)、石油(紫色のバー)、ガス(黄土色のバー)グラフ上の太いバーは、採用されている発電手段の代表的なものを表しています。原子力発電や火力発電などと比較すると、再生可能エネルギーによる発電が極めてか細いものであることがわかります。
再生可能エネルギー(緑色のバー)は、火力発電の33%、原子力発電の40%と比較して、フランスの総エネルギー需要の約6%を満たしているに過ぎません。
フランスは一時間当たり1927テラワットの電力を消費しますが、 [ネガワット]の計算によると、国は2050年までに、この消費電力量を現在の半分の一時間当たり849テラワットにまでこれを減らすことが可能です。
この図では2050年時点で最も重要な発電手段はバイオマス、バイオガス、風力エネルギーを利用した再生可能エネルギーに代わり、原子力発電は消滅しています。
〈 続く 〉
http://www.dw-world.de/dw/article/0,,15641172,00.html
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諸外国のニュースの翻訳を始めたころ、東京工業大学の原子力が専門の教授の発言を翻訳したことがありました。
「原子力発電をやめる、というのは感情的過ぎる決断だ。日本人はフランス人を見習うべきだ。」
その後、世論調査を行った結果、フランスでは「原発を廃止すべきだ」という意見が、全体の7割近くを占めていることが明らかになりました (http://kobajun.biz/?p=1107)。
そして今回の記事。
大統領周辺を除き、フランスでは政治思想に関係なく、国民全体が『脱原発』を目指し始めていることが明らかになりました。
前出の教授の揚げ足を取る気はありませんが、「フランス人を見習いたい」ものです。
アメリカが奴隷制度を廃止するまで、イギリスが世界中の植民地の大半の独立を認めるまで、それぞれ長い時間がかかりました。
奴隷制度が廃止されるには、リンカーンという偉大な政治家の登場も必要でした。
一方、ドイツで原発を止める直接のきっかけを作ったのは、市民25万人が参加したデモでした(http://kobajun.biz /?p=1669)。
そして、フランスでも現在と将来について客観的な分析を行い、原発全廃への具体的提言を行っているのはネガワットという民間の団体。
私たち日本人に、国とマスコミが長い間行ってきた洗脳状態から、もはや脱却しなければならない時が来たことを告げたのが、3.11なのではないでしょうか?
何十年もたった日本で、国内至る所に処理できなくなった放射性廃棄物が散らばり、多くの日本人が放射線の後遺症に苦しむ中、
「あの時、ドイツでは国民が大規模デモを敢行し、イタリアでは国民投票が行われ、フランスでは民間からの提言によって、それぞれ原子力発電を全廃した。」
「なのに日本だけが『お上のなさることには逆らえない』、そういって今日の惨状を招いてしまった。」
そんな事にならないよう、今、私たちが何とかしなければなりませんね。
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【 大統領の鼻歌着メロ、ダウンロードできます!】
アメリカNBCニュース 1月23日
オバマ大統領の再選を目指す特命チームは、大統領が先週寄付金を募るためアポロ劇場で演説を行った際に何気なく口ずさんだ、「I'm so in Love with You」の1節を最大限利用しようとしています。
大統領が口ずさんだアル・グリーンの往年のヒット曲のワンフレーズが、キャンペーンのウェブサイト上でダウンロード可能な着信音として提供されています。
この試みは大統領と支持者とを結びつけるきっかけになれば、とキャンペーン事務局が考えた結果のようです。
http://www.msnbc.msn.com/id/3032619/ns/nightly_news/#46107882
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