ホーム » エッセイ » 【ニューヨーカーをぞくぞくさせる、2番街のカラオケ・シンガー】
NBCナイトリーニュース 8月3日
大都市では時折、人々を驚かせる何かが起きることがあります。
これはニューヨークでのできごと。
ここマンハッタンでは巨大な建設プロジェクトが進行中です。彼らは目下、イースト・サイドを走る新しい地下鉄を建設しています。
素晴らしい取り組みですが、近隣の人々にとってその混乱と騒音はたまったものではありません。
この巨大な建設現場から、毎日同じ時間、近所の人々を和ませる隠れた宝石が現れました。
NBCのアン・トンプソンがご紹介します。
このマンハッタンのイーストサイド、その北寄りのあたりに響きわたる耳障りな音の洪水は、発生してもう4年になります。
住民の女性「通りを歩くと、こんな具合なのよ。」
2番街の大通り地下鉄プロジェクトとして知られている工事がまき起こす都会の騒音は、まるでクレーン、ジェネレータ、そしてサイレンなどの頭痛のするようなシンフォニーです。
それはひとりの労働者がマイクを取り出すまで続きます。
昼休み、ルッソは彼のカラオケマシンのスイッチを入れます。
ここから流れ出すサウンドが、いらだつニューヨーカーをなだめているのです。
ゲイリー・ルッソは昼休みに、しかめつらを微笑に変えてしまいます。
「微笑みにこんなパワーがあるとはね、正直なところ、すごく励みになるよ。」
言ってみればオーケストラ席に座っている彼の同僚ですら、感動しています。
「彼が歌う曲の中に、あなたの好きな歌はありますか?」
「あるよ、マック・ザ・ナイフがそうだよ。」
レポーター:たった2週間程でユーチューブにアップされた、ルッソの歌と映像はで25万回再生され、フランク・シナトラのような彼の歌いぶりは、今やすっかり有名になりました。以前とは比べ物になりません。
レポーター:考えうる最悪の条件の下で歌っているにもかかわらず、ファンは増え続けてきました。
地域の人々はこの工事の騒音に、いつまで耐えななければならないのでしょう? 12月まで?それともさらに1年?
ルッソにとっては、これはお金や名声を得るためのものではありません。
でも彼は50にしてわかったのです、彼は彼が好きなことをするべきだと。
報酬についてなんて、心配しないでください。
このところの暑さも心配ご無用。
彼はちゃんと歌い続けています。
レポーター:彼の仕事と彼の情熱はニューヨーカーを感動させています。
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