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星の金貨 東日本大震災や音楽、語学、ゴルフについて語るブログです。

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【 アメリカ国防総省、フクシマの現場で働くヒューマノイド型ロボットを募集 】

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ジョン・マーコフ / ニューヨークタイムズ 4月9日

アメリカ国防総省(ペンタゴン)の研究開発機関は、一般的な工具や車両を操作しながら人間が入り込めない災害地区で作業するロボットのコンテストを4月10日から開始する、と公表しました。
このような用途から考えられるのはヒューマノイド型、すなわち人間の形をしたロボットですが、ロボット工学分野に身を置く人々はミノタウロス (ギリシア神話に登場する牛頭人身の怪物)型ロボット – つまり何本もの腕があり、歩行型だけでなく走行型など、必要に応じた機能を兼ね備えた形になる可能性がある、と語っています。
このコンテストは発表前からすでに噂になっており、サンフランシスコの『MEKAロボット』の創立者のアーロン・エドジンガーは、あらゆる可能性について検討すべく、国中のロボット専門家に声掛けをした、と語りました。
「今回の用途から制作するロボットの機能について考えると、蜘蛛、サル、クマ、カンガルーやヤギなどの動物たちが格好のヒントになります。」

火曜日の発表の中で米国防総省の国防高等研究計画機関(DARPA)は、今回ロボットに求められる8つの機能を明らかにしました。

災害区域に車両を運転して行き
がれきを避けながら前に進み
進入路にあるがれきは取り除き
梯子の上り下りができ
工具を使ってコンクリートの壁面に穴をあけ
亀裂の入った配管を探し出し、これを修理し
冷却装置のような機器の部品交換を行う

エトジンガー氏は今回の挑戦に求められるのは、それぞれ個々の作業を遂行するだけでなく、全体を一つの任務としてまとめ上げる能力である、と語りました。
「私たちは今回求められているような機能は、単一ならどの作業であっても成し遂げられる技術をすでに持っています。」
と語りました。

「今回のコンテストは1年前に発生した、福島第一原発の事故がきっかけとなったものなのです。」
DARPAの防衛科学部門のプログラムマネージャーであるギル・プラットが説明しました。
「こうした事故では最初の24時間が勝負になります。しかしこのような事故が起きれば、 福島第一原発の現場を見てもわかるように、生身の人間を送り込めるような環境は期待できないのです。」

今回のコンテストの賞金総額や最終的な開発予算について、米国防総省は明らかにしていません。
しかし2004年、2005年、そして2007年に開催され、砂漠や大都市で活動するための自走ロボット車両のコンテストを行った賞金が100万ドルから200万ドルの『グランド・チャレンジ』と、今回のコンテストは全く別の性格を持ったものであることが明らかにされています。

コンテストに参加する企業と大学は、2013年と2015年に開催されるコンテストを目標にロボット開発に取り組むことになります。
ロボットは完全な自動型である必要は無く、それよりも無人偵察機をパイロットが地上から操作するのと同様、専門家による複雑な作業を可能にする性能が求められます。

ロボット開発競争は軍事の分野を始め、工業生産や家庭生活の分野でも急速な技術発展を実現してきました。
ロボット開発に携わる人々は、開発予算の大部分が複雑な状況を認識・分析するためのセンサーと、予期せぬ環境の変化に対応するための機能に費やされている、と説明してくれました。

野心的なヒューマノイドロボットの数々が、すでに産業界の研究者たちによって実現されています。
ホンダ・アシモは2000年に発表され、2005年までにフル充電されたバッテリーにより自立行動が可能になりました。
昨年には時速6マイル(約10km)で走る能力を実証して見せました。

DARPAの職員は今回のロボット競技には国際的な参加を期待している、と述べました。
事実今回のコンテストには日本のヒューマノイドロボット開発の父と称される井上博允氏が、11月に行われた参加への勧誘に応えることになりました。
ロボット工学分野に多額の投資を行ってきた日本ですが、今回の福島第一原発の事故現場で活動できるヒューマノイド型ロボットを開発する能力は無い、と井上氏が言及しました。
「多くの人々が福島第一原発の現場で作業するヒューマノイド型ロボットの登場を望んでいますが、日本にはまだその開発能力はありません。」
井上氏が送ってきた電子メールの中の一節です。

アメリカでは、ゼネラル・モーターズ、ボストン・ダイナミクス、そして軍関係から資金提供を受ける小さな 研究室がヒューマノイドロボットを開発してきました。
GMのロボノート2型は、現在宇宙飛行士のアシスタントとして国際宇宙ステーションの中で試験運用されています。
ボストン・ダイナミクスが開発した運搬ロボットの『ビッグドッグ』、その進化形である4足で走ることのできる『チーター』は注目を浴びており、同社にはさらに人間型の『アトラス』もあります。

今回の発表でペンタゴンDARPAは、開発支援のため足、胴、腕、頭部の試作品をコンテストの参加者に提供すると伝えました。
数多くのロボット開発者が、ボストン・ダイナミクスが開発したアトラスの設計が今回の目的にふさわしいと考えられる、と話していますが、ペンタゴンのプラットは可能な限り多くの参加者が得られるよう、ソフトウェアの提供も行う予定だ、と述べています。
「私たちは、できるだけ多くの開発者に参加してもらうつもりです。」

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とうとうペンタゴン、アメリカ国防総省が福島第一原発の事故収束に必要なロボットの開発に乗り出しました。
もちろんその第一目的はアメリカ国内で、福島第一原発同様の過酷事故が発生した際の対策のためでしょうが、福島第一原発の現場に実際に投入される確率は高いものと思われます。
なぜなら、現在の日本政府は福島の事故収束にこれ以上無いぐらい、無能無策だと思えるからです。

昨日はチェルノブイリの専門家が「チェルノブイリ事故の最も大切な教訓は、政府がすべての事実を明らかにすること」と指摘した、アメリカCBSニュースを翻訳し、ご紹介しました。
しかし、隠ぺいと過少報告については、日本の政府機関は事故の始まりから世界中の非難を浴びていました。
あげく危機的状況を何ら改善しないまま、ただ原子炉『周辺』の温度が下がったというだけで「事故収束宣言」を行い、再び世界の世論を激高させました。

福島第一原発の事故は単に日本にとどまらず、人類全体に深刻なダメージを与える程の事故です。
にもかかわらず原発の再稼働や電力業界・産業界の利益保護が見え隠れする日本の政府と政府機関の対応を見て、日本人だけでなく世界が危機感を抱くようになってしまいました。
すべての国民を守りきるため本格的な対策を実施するためには、すべての事実を明らかにする必要があり、それを行えば数多くの既得権が失われる恐れがあります。

「あんな政府に日本を任せるぐらいなら、いっそアメリカの51番目の州になった方が国民は安心して暮らせるのではないか?!」
と言った人がいます。
しかし政府だけではないのです。
現在の日本政界には『原発体制(大政)翼賛会』があることを忘れてはなりません。

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【 スペースシャトル・ディスカバリー、プラスワンの飛行 】

アメリカNBCニュース 4月16日

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スペースシャトル・ディスカバリーが明日の最終フライトのため、ボーイング737型機の上にくくりつけられました。
ディスカバリーはスミソニアン博物館に収容するため、明日これまで飛んだことが無い低い高度でフロリダ沿岸を経由して運ばれていく予定です。
低い高度での飛行となるため、首都ワシントンでは肉眼での観察が可能かもしれません。
ディスカバリーはレーガン大統領当時の1984年、初めて宇宙に出発しました。
39のミッションをこなしましたが、この中には明日のフライトは含まれません。

【 すべての真実を公表しない限り、福島の解決はありえない 】

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[ 福島にはまだ望みはある – チェルノブイリ専門家 ]

アメリカCBSニュース 2月2日

ウクライナのチェルノブイリ問題の専門家が、福島第一原発周辺住民の帰還は必ずしも絶望的ではない、と語りました。この点は事故後四半世紀が経って尚、帰還の見通しも立たないチェルノブイリとは異なっている、と語りました。


〈25年が過ぎてもゴーストタウンのままのチェルノブイリの被害地区プリビャチ〉

3月11日に襲った巨大地震と巨大津波が3基の原子炉でメルトダウンを引き起こした福島第一原発ですが、キエフの国立戦略研究研究所の核物理学者オレグ・ナスヴィット博士は最終的には周辺住民の帰還が実現できる可能性がある、とAP通信とのインタビューの中で語りました。

ウクライナの政府高官であるナスヴィット博士とドミトロ・ボブロ氏はそろって、1986年のチェルノブイリ事故の最も大切な教訓は、政府がすべての事実を明らかにすることである、と語りました。
本当の状況さえわかれば、それに基づき住民は自分たちの将来について誤りの少ない選択ができるようになります。

「住民が事故が引き起こした事実をすべて理解し、その上で現実的な決断を行うためには、正確な情報提供がどうしても必要なのです。」
日本政府主催の福島の危機に関するセミナーに出席するため、日本を訪問したボブロ氏はこのように語りました。


日本の政府機関と東京電力は事故の全貌が明らかになるまで、あらゆる情報をその手の中に隠し続けていたことについて、繰り返し批判を浴びています。

双方とも当初原子炉内でのメルトダウンの発生を否定し続け、放射線が健康に及ぼす影響を過少に伝え続けてきたことを、ずっと非難されてきました。
今回の原子力危機について調査行っている外部委員会は、政府が国民に対してもっと透明性の高い情報提供を要求しました。

2011年12月に『冷温停止状態達成』の宣言を行った後、3度にわたるCAT-スキャンを行った結果に基づき、日本政府は空間線量が20ミリシーベルト以下の汚染地域についいて、帰還が可能であるとのガイドラインを提示しました。
政府はこの場所はもう安全だとしていますが、さらなる低線量化が必要であることは明らかです。

福島では
10万人以上の人々が、20キロ圏内の立ち入り禁止区域からの避難を余儀なくされました。


ナスヴィット博士は、住民の帰還は福島第一原発からの距離ではなく、帰還した住民の累積被ばく線量が数値的にどうなるか、きちんと積算した上でなされるべきである、と指摘しました。
「年間被ばく線量が20ミリシーベルト以下に保たれるのであれば、国際基準に照らして帰還を望む人々に許可を与えることは可能です。しかし、帰還は20キロ圏内などという尺度で行ってはなりません。個別に放射線量を測定した上で、初めて帰還を許可すべきです。場所ごとの放射線量がすべて明らかになった上で無ければ、人々の帰還を許可すべきではないのです。」
そしてその上で、もっと科学的で徹底的な除染の取り組みが必要である、とナスヴィット博士が語りました。

2月初旬、福島第一原発周辺に設定されている避難区域にある川内村の村長が、現在行われている除染作業によって、もはや村内への帰還を行っても安全である、と宣言しました。
遠藤村長は役場、学校などの公共施設が2012年4月に再開される、と語りました。

川内村の約3分の1は避難域内に位置し、立ち入り禁止のままです。
そして避難区域外の住民も、自ら村を去る選択を行いました。
こうした住民は今回の呼びかけに複雑な思いで接しました。故郷に帰りたいと思う半面、 放射線の健康被害、特に子供たち対する悪影響を懸念しているのです。


〈ゴーストタウンと化した福島第一原発の被害地区、富岡町〉

1986年4月26日に発生したチェルノブイリ事故は、ほとんどヨーロッパ全土に放射性物質による死の灰をまき散らし、中でもウクライナ、ベラルーシ、ロシア西部で暮らす数十万の人々に深刻な被ばくをさせました。
その時汚染された森林や農地はいまだに汚染されたままになっており、この事実は今日本人に対し、福島第一原子力発電所事故による汚染も、これから長い期間その被害が続くことを警告しています。


当時のソ連の指導者は事故後数日間周辺住民に対する避難させず、健康被害に関する警告も行わなかったため、これら周辺地域で暮らす人々の間に大きな不信感を与えることになりました。

チェルノブイリの事故は最終的に、アメ リカが広島に投下した原子爆弾の約400倍以上の放射線を放出しました。
国連の世界保健機関(WHO) はこの事故の影響を受けたとみられる600,000人の中、平均死亡者数を約4,000人を上回る人々が、この事故が原因となったガンによって死亡したものと見ています。



日本政府は福島第一原発を廃炉にするまで約40年以上の年月を必要とする、と言っています。
しかし土壌から汚染を取り除かれ、水や空気、そして食品の中から放射線の影響が消える までの年月は、現時点では全く分からないのです。
そのためには長い、長い道のりをこなしていかなければなりません。

東京電力と政府はこの問題に対し、迅速な取り組みが要求されます。


そして人々の感情をなだめるのではなく、科学的に適切な措置を採らなければならないのです。

http://www.cbsnews.com/8301-505245_162-57370493/chernobyl-experts-hopeful-on-fukushima/?tag=mncol;lst;2
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また残念な出来事がありました。
御前崎市長選挙で再び『脱原発』の民意が証明されなかったことです。
毎日新聞の報道の中に
「原発に頼って生きている人の生活を考えてほしい。」という50代の男性のインタビューが掲載されていましたが、こうした意見が当然のことのように出てくる背景にはやはり、福島の真実が十分に日本国民の間に伝わっていない、という事を感じます。

生活が苦しい、とはどういうことなのでしょうか?
ここ被災地(宮城県)は福島第一原発が吹き上げた放射性物質があちこちに飛び散ってしまいました。
福島県を還流して宮城県南部で太平洋に注ぎ込む阿武隈川では日々汚染濃度が増している、と漁業関係者に直接聞きました。
そして日本有数の米どころの大崎平野の農民の方々は、何を育てても収穫してもびくびくしています。
被災地の真ん真ん中にいる感想としては、生活環境の中に日々放射能汚染の脅威が潜んでいる生活は苦しい以上のものがあります。
この上『欠陥型原子炉』と言われるGE MarkⅠ型原子炉と、そのマイナーチェンジ型原子炉がずらりと並んだ女川原発が再稼働などしてしまったら、大げさでなく南東北は終わりだと思っています。
そして北東北・青森県の六ヶ所村の核廃棄物施設が、福島第一原発と同じ災害に見舞われたら半径100kmに暮らす人々は即死する、とある本に書いてありました。

【星の金貨】でも、福島第一原発の事故により周辺住民の方々がどれ程の苦しみの中に突き落とされてしまったか、くりかえし各国の記事をご紹介してきました。

原子力発電所がいったん事故を起こせば、人々の生活はおろか無数の人生そのものを破壊してしまうことを、

英国BBC放送、ガーディアン(英国)、ル・モンド・ディプロマティーク(フランス)、ドイチェ・べレ(ドイツ国際放送)、デア・シュピーゲル(ドイツ)、アルジャジーラ(アラブ首長国連邦)、そしてアメリカCNNテレビ、CBS放送、NBC放送、ABC放送など世界中のメディアが繰り返し報道してきました。

それを当の日本人が、それほど深くは理解していないように思います。
政府や大手メディアの隠蔽が功を奏してしまっているようです。

こうなれば私たち自身がもっと冷静に、理路整然と、しかしできるだけ多くの場で正しい情報発信をしていきましょう。

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【 タイタニック、生存者たちのそれぞれの思い 】

アメリカNBCニュース 4月13日

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4月15日日曜日はあのタイタニックが沈没してからちょうど100年目に当たります。
事故の生存者とその子孫にとってはあの日を振り返り、その一日が意味するところを深く考える時間かもしれません。
今夜はあの日の出来事によって、生まれたときから数奇な運命により結ばれた一組のアメリカ人カップルについてお伝えします。

キャサリンとボブ・マクガイアはランニングなど数多くの共通の情熱を持っていますが、この数年間の結婚生活を始める前から同じ情熱を共有していたのです。

「私たちは二人とも、祖先がタイタニック号の乗客だったのです。」
ボブの祖父であるジャック・フェールは当時17歳、ヨーロッパでの休暇を過ごした後、タイタニック号の一等先客としてアメリカへの帰路についていました。

そして当時60歳だったキャサリンの曾祖母エマ・バックネルも一等先客として乗船していましたが、彼女はもう何十回も大西洋上を行き来した経験を持っていました。

2人は凍りつく水面上に見せている姿に対し、実際にはその3倍の大きさの氷山に衝突し、1,500もの人々が犠牲となったタイタニック号の悲惨な事故の生存者でした。

ポルトガルを出港したそもそもの始まりから、彼らは共通の運命を持っていました。
ジャックは、タイタニックが沈没するわずか数分前に、デッキから飛び降りていました。

「飛び込んだ後、私の体はめちゃくちゃに回転しながら、どんどん沈んでいきました。それでも私は船からできるだけ遠くに離れようと、必死に泳ぎ続けました。」
しばらくして彼は何とか水面上に頭を出し、そこにあった転覆した救命ボートにしがみついて、その夜を過ごしました。
一方その時ミセス・バックネルは、別の第8番の救命ボートの上にいました。

「その救命ボートに乗り合わせた人々は暗闇の中、何とか生き延びようと努力を続けました。夜は永遠に続くように長く感じました。」
彼女のその夜は1958年に映画化 された「忘れえぬ一夜」のシーンそのものでした。

幸い二人とも無事生還を果たしましたが、多くのタイタニック号の生存者は事故の後同じような試練を抱えて生きることになりました。
バックネル夫人はその後、二度と大西洋を横断しようとはしませんでした。

ジャックの方は第一次世界大戦に従軍の後銀行家として成功しましたが、自分だけが生き残ったという罪悪感にとらわれ続け、わずか50歳でこの世を去りました。

多くの人命が失われたくさんの悲劇が生まれましたが、ケイトとボブはこの巨大な悲劇が無ければ生まれなかっただろう、数々の人々の物語に着目することの大切さの方を感じています。

現実の世界において、それは彼らの3人の子供たちに象徴されています。

ルーシーとジャックは、二人とも音楽にかぐれた才能を発揮、そして長男ボビーはプロのピアニストです。
キャサリンとボブは再び自分たちの祖先の話を進んで話そうとはしませんが、彼らは祖先が長い間引きずってきた影を海に対して感じながら、祖先を愛する気持ちを抱き続けています。

【地震活動が活発化するリング・オブ・ファイア(環太平洋地震火山活動活発地帯)】

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所要時間 約 8分

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アメリカCNNスチューデント・ニュース 4月13日

~ 今日は中東の話題からです。
シリア国内で続く暴力を停止させるべく、世界中から様々なグループが訪れ停戦の後押しをしています。
昨日、わずかな時間ですがそれが実現したようです。シリア各地の都市では。砲撃の音が響き渡るのが常態化しています。
一部停戦案は12日の木曜日までに実現される予定です。

町の真ん中に戦車がいますが、砲撃の音は聞こえません。少なくともしばらくの間、先頭は行われていないようです。
国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は、シリアの暴力を終わらせるための重要な瞬間が訪れた、と語りました。しかし彼はまた一方で、世界は、シリア政府に対し世界は懐疑的な目を向けている、と語りました。これまであまりにも多くの約束が繰り返し反古にされてきました。

~ 太平洋をぐるりと『リング・オブ・ファイア(環太平洋地震火山活動活発地帯)』が取り囲んでいます。実際には環というよりはアルファベットのSに近い馬蹄形をしています。
リング・オブ・ファイアは地震活動が活発な巨大なエリアです。
事実、世界で発生する地震の90%がこのエリアの内側で発生しています。
4月11日にインドネシアを襲ったその地震もこのエリアで発生しました。
その後マグニチュード8.2の余震も発生しています。現在までに大きな被害の報告はありません。

しかし、リング・オブ・ファイア上の地震はこれだけではありません。
翌日早朝にはメキシコ沿岸でも大きな地震が発生しました。
しかしインドネシアの地震ほどは大きくなく、本震はマグニチュード6.9、余震はマグニチュード6.2でした。

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【 北朝鮮は今回の失敗をどう言い訳するつもりか?! 〈後編〉】
[新たな発射実験の準備に入ることは、世の中にとって有害無益]

NBC放送宇宙問題解説者ジェームズ・オバーグ / NBCニュース 4月12日 (日本時間13日)

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▽神話を傷つけるわけにはいかない

今回の失敗について、見学者たちに対しありとあらゆる言い訳が用意されているに違いありません。
ロケット開発に当たった科学者たちは次の失敗を引き起こすものは、最初に起きた失敗を忘れること、もあるいは失敗があったことを否定する、その態度であることを知っています。
しかし北朝鮮の国そのものは、以前に行った2回の打ち上げが成功した、と主張しており、この事実はこの国の未来が明るくないことを示唆しています。

今回の失敗に対する平壌からの最初の、そしてお決まりの対応は「今回の打ち上げは成功した」と主張することでしょう。
同じことが1998年と2009年にもありましたが、しかし今回は招待した西側の報道機関と世界中のアマチュア無線家からがしっかり見ていましたから、そんな茶番は通用しないでしょう。

しかしながらとんだ言いがかりをする可能性もあります:外国の敵を非難することです。
失敗が飛行を始めた段階で起きたとすると、韓国が干渉したと主張することが可能です。
北朝鮮の無線が届かないエリアで衛星の墜落した場合には、アメリカの敵対感情が標的にされる可能性があります。
これは本能のようなもので、かつてロシアが火星探査衛星の打ち上げに失敗した時、ロシアの科学者の間でまことしやかにアメリカ陰謀説がささやかれた例がありました。
アメリカのレーダーによる捕捉範囲は広大であり、この状況を踏まえた北朝鮮が自国の失敗を他人に転嫁する必要上、卑怯な振る舞いに出る可能性は十分にあります。

その他、北朝鮮政府は随分昔のスターリン時代から用いられてきた手段、外国の干渉によるサボタージュがあったと主張する可能性があります。
そうなった場合には、今回の権力移譲に批判的な政権内部の人間に対し、粛清などの苛烈な処置がとられる可能性があります。
数百人が文字通り首を切られ、多数の銃殺者が出る可能性があります。
政権内部の大掃除の格好の理由にされるわけです。
ところでロシアは最近、そのフォボス・グラント火星探査衛星の事故について、『神のなせる業』とも言うべき責任転嫁のための格好の口実を見つけました。
宇宙放射線です。
おそらくは2個のコンピュータチップが地球に住んでいる人間にはどうすることもできない、宇宙の力によって破壊されてしまったのです。
この言い訳を北朝鮮も採用してくれれば、無用の流血を避けることができます。

▽ 別の秘密兵器の実験説

今回の失敗は実は最初から計画されたものであった、とするのであれば、欧米各国にその模範例を求めないわけにはいきません。
今回の打ち上げ失敗はトップシークレットに属する秘密兵器の実験のため、最初から計画されていたものなのだと発表するかもしれません。
優れた極秘開発計画については、これまで実際にあったことがウェブ上で公開されているのですが、それに多少のフィクションを加味することで、もっともらしい結論を作り上げることができます。

現実にそのような秘密兵器は実在します。
秘密兵器である『衛星』ミサイルはまだ発射されたことはありませんが、すでに一部は実戦配備されており、大気圏への再突入に際し、先端のカプセルは熱に対する防御力を持っています。
この技術が開発されるまでは、いったん宇宙空間を飛行して目的地に向かったミサイルの弾頭は、再度大気圏に突入した際に燃え落ちてしまっていたため、何千発発射したところで目標には到達できなかったのです。

この問題を解決するために、ノーズコーンの下に試験用の弾頭を配置する技術が考案されました。
これを装着したミサイルを『衛星』として打ち上げ、完成度をチェックするのです。
打ち上げた後、第2段階の噴射装置を切り離すと同時に、この弾頭も大気圏に向け落下させ、小艦艇や潜水艦で電波を傍受しながら追跡するのです。
こうすると落下した弾頭をいちいち回収して、実物を検証する必要がないのです。

ご紹介したようなすべての言い訳は、単純で理解しやすいという長所を持っています。
ともあれ今回北朝鮮が世界に向け証明してみせたことは、その国内が異常なほどの緊張感に覆われているという欠点とは別に、要するに北朝鮮は間違っている、ということです。
そして北朝鮮が新たな発射実験の準備に入ることぐらい、世の中にとって無益で有害なことはありません。

http://www.msnbc.msn.com/id/47030095/ns/technology_and_science-space/#.T4e9-NkXR6Y

【 北朝鮮は今回の失敗をどう言い訳するつもりか?! 〈前編〉】

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[技術的な破たんが政権内部の人間たちの破たんにつながる可能性]

NBC放送宇宙問題解説者ジェームズ・オバーグ / NBCニュース 4月12日 (日本時間13日)

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平壌、北朝鮮 - 北朝鮮の期待を背負ったクワン・ミョンソン3号衛星の待望の打ち上げは、結局のところ失敗に終わったようです。

何が起きたのでしょうか?

すでに打ち上げ前の金曜日の時点で、この失敗は視野の中にありました。
今週北朝鮮国内に入り、彼らの『宇宙計画』をつぶさに観察する機会を得た私は、この国に果たして地球観測衛星を地球の周回軌道に乗せる技術があるのかどうか、疑うようになりました。

今回の打ち上げ失敗は、今後起こり得る数多くのシナリオを生みだすことになりました。
打ち上げ失敗の原因は、それを取り巻く様々な状況に帰することができます。

では失敗の状況はどのようなものだったのでしょうか?
まず最初に考えられるシナリオは、今回の失敗の舞台となった新しいサハエ発射基地そのものの爆発事故です。
これは基地周辺で聞こえた爆発音だけではなく、基地からの発射映像が公表されなかったことにからも、深刻な事態がそこで発生した可能性を示唆しています。
北朝鮮がニュースで「発射は無期限に延期された」と伝えずに「何も報道しない」場合には、そこでは想像もできないような事件が起きている、という事が考えられます。

基 地の北側にはたくさんの村がありましたが、ここの住民たちもそれがロケットの発射と関連があるかどうかは特定できないとしても、爆発音には気がついたはずです。
しかしこの秘密警察国家にあっては、その噂がたちまちのうちに広がっていく、という事にはならないと思います。

上昇が始まって間もなく、ロケットは首都平壌を含むこの国の西部上空を飛行していたはずです。
しかしこの『渾身の取り組み(NASAアメリカ航空宇宙局が出来の悪い発射実験に対して使う婉曲表現)』に関してNASAは、ロケット噴射の光跡も、エンジン音も確認していません。

たくさんの人が発射の瞬間を目撃できたはずですし、外国特派員は写真撮影ですら可能だったはずです。
しかし、発射の瞬間の一分以内に撮影した写真、あるいはビデオが公開されない限りは、本当は何が起きたのかを確認することはできません。

もう一つ考えられる失敗は、ロケットの打ち上げは成功したものの、南方の水平線上に姿を消した後の墜落です。
衛星を地球周回軌道にのせるためには、徐々に傾斜させながら姿勢制御を行う高度な操作が必要です。これを行うための第三段階の点火には成功したものの、北朝鮮の追跡技術をもってしては捕捉不可能な方向にロケットが飛んでいってしまった可能性があります。

衛 星が軌道に乗って周回を始めたとして、11時間後でなければ北朝鮮の無線到達距離内に衛星は入ってこないので、それまでの待機時間は北朝鮮にとっては耐え難い時間となるはずです。
これは、極点を通る技術的に難しい軌道を通過する衛星の追跡を行った、私自身の実際の体験に基づく意見です。

▽宇宙はたやすく何かができる場所ではない

基本的に『宇宙は難しい』場所であり、そのために数々の悲劇が生まれました。
特に経験のないものにとっては、とりわけ難しい空間なのです。
どの国においても、宇宙開発に着手したばかりのころに失敗が集中し、その後徐々に減っていく傾向にあります。

しかし宇宙開発には、単なる不注意や軽率な判断などというものをはるかに超えた難しさがあります。
飛行計画は日常的に行われるエラー検出により見つかった問題を、診断し訂正していくだけで、計画の進行が遅れてしまうことなど日常茶飯事です。

もし技術者が実現不可能なスケジュールを押し付けられたがゆえに細部の点検を怠り、必要な手順を省いたりすれば、要な選択肢が見落とされ、 必要不可欠な訂正が行われなくなる可能性があります。
過去に発生したこうした実例については、一度検証してみる価値が十分にあります。

今回の北朝鮮のスケジュール上のプレッシャーは、この国の歴史によって作られた記念日に何としても間に合わせる必要から生まれました。
このようなプレッシャーが宇宙計画のスケジュールに持ち込まれると、往々にして致命的な失敗につながるということは、宇宙の専門家にとっては常識中の常識なのです。

北朝鮮における状況は今回、欧米のジャーナリストを招待し、「打ち上げフィーバー」を煽ったことにより一層悪化することになりました。
誰もが思う事ですが、この国の指導者を神格化し、宗教的情熱と献身を誓い、現場で働く技術者たちが問題点や疑問点を指摘することを可能にする余地など、ほとんど無かったに違いありません。
疑いが生じたときは、偉大なる国家指導者の著作などから印象的なフレーズを引用し、やみくもに前進して見せるしかなかったのでしょう。

これは気にかかる以上のものと言わざるを得ません – こ れは災害を引き起こすためのレシピとでも言うべきものです。
すべての技術者や労働者は、発言し、是正措置を勧告する勇気を持たなければなりません。
この国の世界的にも悪名高い、重要な問題については盲信を強要し異論をはさむことを許さないこの国特有の体質を、少なくとも技術分野からは一掃できるかどうか。
それこそが今回の訪問によって体験した限りにおいての、この国の最重要課題です。
〈つづく〉

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【 消費拡大主義は地球を破壊する 】アメリカ・ワールドウォッチ財団

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[アメリカ・ワールドウォッチ財団が発表した『地球の現状』報告書]

ドイチェ・べレ(ドイツ国際放送) 4月11日

アメリカのワールドウォッチ財団が発表した『地球の現状』報告書は、消費拡大主義が地球の破壊を続けている、と警告しています。
これ以上地球環境を破壊しないようにするため軌道を修正するため、環境汚染に対する課税を提案しています。

どうすれば地球上をもっと住みやすい場所にできるのでしょうか?
それに対する答として11日水曜日、アメリカの首都ワシントンを拠点に活動するワールドウォッチ財団が『地球の現状』報告書を公表しました。
しかし今回執筆者たちは現状報告にとどまらず、どうすればこの地球が破滅に向かって進まないようにできるか、そのことについて提案を行っています。
報告書では経済的に豊かな国々が必要以上に地球資源を浪費しており、税負担のシフトによりこの問題の解決に取り組むよう提案しています。
生産、そして利用の際に環境を破壊する商品やサービスに改めて課税すれば、これらに対する需要を抑えることができ、消費志向はより違った方向に向かうであろう、と彼らは語っています。

この報告書は日本にその格好の材料を見つけました。
冷蔵庫やテレビを生産する日本の各メーカーは、その商品を広報する際、必ず電気の消費効率を表示することを求められています。
そしてその中で最も効率の良い商品が、次世代商品開発の際の標準とされるのです。

▽具体的なアイディア

『地球の現状』報告書は、生活の質を高めるために労働時間の短縮を提案しています。
彼らはほとんどの人々はより少ない労働を望んでいます。
そして多少収入が下がったとしても、自分自身と家族のための時間を作り出すことを望んでいるのです。

シンクタンクはまた、世界中の輸送のためのインフラを改善するための提案を行っています。
公共交通機関の運行、そして自転車を利用しやすくするためのインフラストラクチャの整備に的を絞った政策を実施することにより、汚染の進行を阻み、道路の混雑を軽減することができると述べています。

「私たち一人一人が、この地球をこれ以上消耗させないための方法について考える義務を負っています。」
執筆者の一人であるマイケル・レナーがドイチェ・べレに語りました。

▽敗者にも勝利を

レナーは今日の繁栄に関する議論においては、発展途上国の正当な要求に対する配慮に欠けている、と指摘しました。

1992年に開催された地球サミットへの追加対策を話し合うため、この6月にブラジルのリオデジャネイロで開催される『プラス20会議』で、『持続可能な繁栄に向けて』と題された報告書が途上国の方針を明確にするかもしれない、と語りました。

17章からなるこの報告書の冒頭、レナーは20年前に設定された方針を前進させるべき時が来ている、と語っています。
なぜなら「この地球上の資源が限られたものであるのに人口が増え続けている現状を考えれば、敗者が勝利しなければ、勝者にも敗北が訪れる。」からです。
つまり、途上国を貧困状態のまま放置し続ければ、 いずれは先進国も市場の獲得などに失敗し、自身の経済活動等を失速させざるを得なくなるのです。
その他の章でもあらゆる種類の『グリーン・エコノミクス(環 境や生態系が壊れる危険を減らしながら、人々の暮らしや社会的公正さも改善される経済社会)』 に関する問題、都市の再設計、農業の改革や消費の抑制などについて語られています。

▽解決策の提案に積極的

ワールドウォッチ財団は1984年以来毎年『地球の現状』報告書による分析を続けています。
地球環境問題二関する分析を行う一方、報告書は一般的に実行可能な解決策の提案も行っています。
「ワールドウォッチ財団は、その楽観主義故にその存在感が際立っています。」
ドイツの協力団体のクラウス・ミルケがこう語りました。
「そうした楽観主義は、私たちも共有しています。」

ミルケが所属する組織は緑の党と共同歩調を取るドイツのシンクタンクであるハインリヒ・ベル財団で、『地球の現状』報告書のドイツ語版を発行しています。

http://www.dw.de/dw/article/0,,15874848,00.html

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インドネシア大地震【 新たに大きな余震を確認 】

ジャカルタ・ポスト 4月11日午後6時40分

インドネシア気象地球物理庁(BMKG)は、新たに大きな余震が05:43 PM(現地時間午後5時43分)シメルエを襲ったと伝えまし た。
同庁はマグニチュード8.1の地震の震源地が、アチェ州シムルエリー島の483キロ南西、深さ10キロの地点であったことを確認しました。

ジャカルタ·ポストの記者ナニ・アフリダはこの情報について確認、大きな余震がアチェの東海岸から2キロに位置しているシグリ地区、ピディエ地区で発生したことを伝えてきました。

一方、国家防災庁(BNPB)ノストポ・プルウォ・ヌグロホ報道官はデータを分析した結果、余震の中で最大のものはマグニチュード8.8に達した、とジャカルタポストに伝えました。
「この余震によって津波が発生する危険性が残っています。住民は警戒を怠らないようにしなければなりません。」

アチェ州シムルエリー島の住民は津波の被害を免れるため、すぐに島の沿岸部から高台に避難しました。
コンパス.comは、人々がすぐに家族ごとに集合し、予備衣類などを持って、それぞれの地区で伝統的に避難場所とされてきた高台に避難したことを伝えました。
この地区の住民の一人であるランディは、最初に襲った8.9マグニ チュードの地震の後3分後に、海面が数インチほど下がったのを見た、と話しました。
「私たちはとにかく津波の襲来を恐れています。今のところけがをした人などはいませんが、どんな危険も避けるべきだと思っています。」

PHOTO:パニック:水曜日、強い地震を感じた後、スマトラ島メダンのショッピングモールから避難し、不安そうな表情で電話で話すインドネシアの女性たち。
インドネシアの西部沖を震源とする大地震により、車やオートバイで高台に避難しようとする人々で、道路がごった返し、多数の混乱が生じた。

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【小規模な津波をミューラボー、サバンで確認】

ジャカルタ・ポスト 4月11日午後7時10分

気象地球物理庁(BMKG)は80センチメートルの小さな津波が、アチェ州のムーラボとサバンに到達した、と発表しました。
「当初3メートル前後の津波が襲うものと予想していましたが、実際には遥かに小さなもので済みました。」
インドネシアの気象地球物理庁のプライア・ハージャディ博士が地元のテレビ局とのインタビューでこう語りました。

同庁は5時43分に新たな大きな余震に見舞われた後、津波警報をさらに2時間延長しました。
スマトラ島西海岸沿いの住民は、津波警報が解除されるまで海岸に近づかないように指示されています。

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【幸せのベアーハグ】

アメリカNBCニュース 4月3日

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イギリスのエディンバラ動物園にいる2頭のパンダ、スウィーティとサンシャインが初めてお見合いをしたときの様子です。
動物園では2頭のオリの間に作られた通路に『ラヴ・トンネル』という名前を付けましたが、この通路を自由に行き来できるようになった後の映像は、スウィーティとサンシャインのプライバシーに関わることであり、残念ながら皆さんにお見せすることはできません。

【 回避できたはずの福島第一原発の事故 】〈後編〉

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「原子力発電を行う国々はその原子力政策について外部から検証しようとする者に対し、すべてを明快に開示しなければならない」

ジエームズ・アクトン&マーク・ヒッブズ / インターナショナル・ヘラルド・トリビューン 3月10日


[写真 : 福島第一原発近くで生まれた耳の無いウサギ(左側)]

これから先のことを考えてみましょう。
我々が最も知りたいのは、世界中の国々が今回の日本の失敗を教訓に出来るだろうか?という事です。
今回の事故を受け、原子力産業界は電気の供給無しでも炉心冷却を可能にする無電源冷却装置を採用し、新型原子炉の安全性を宣伝しています。
なるほど安全性の高い新型原子炉は歓迎されるべきですが、現在世界中にすでに440基存在する原子炉はどうなるのでしょうか?

この440基の原子炉のうち、ほぼ4分の1が配置されている米国では、原子力産業は事故対応システムの強化に乗り出しています。
これは自然災害が発生しても、過酷事故を防ぎ、メルトダウンが起きないようにするためのものです。
9.11同時多発テロの発生以来、原子力発電所を運営する各社は、テロリストの攻撃から施設を守るため、手順の強化に取り組んでいます。

しかしながらこれら原子力発電所を運営する企業と規制当局が等しく、以下のことをきちんと認識しているかどうかは、ほとんど明らかではありません。
すなわち、原子炉を設計する際には、大きな災害から受ける被害を最小限にとどめるよう、頑丈なシステムを作り上げることの重要性を理解し、実現させることを。
この実現のためには、莫大な費用がかかります。
しかしながら事故対策を強固なことにすること、そして原子炉の設計自体を堅牢なものにすること、これらは選択の問題ではありません。
2つ共に実現されなければなりません。
2つ揃って初めて安全が担保されるのです。

ヨーロッパ各国はこのことを理解しています。ヨーロッパの124基の原子炉に対しては『ストレステスト』が実施されました。
このストレステストはブライエ原子力発電所のトラブルをきっかけとする改良が、施されているかどうかを確認するためのものです。
さらには外部からの予期せぬ衝撃が与えられることによる、深刻な事故の発生を防ぐため、物理的防御策が強化されているかどうかの確認も行われました。

国内にある58基の原子炉に対し、こうした対策を施すためにフランスだけでも100億ドル(約8,000億円)の費用を必要とします。

一方のヨーロッパもアメリカから重要な教訓を得ています。
たとえばアメリカの規制当局はアメリカ国内のすべての原子炉が直面している、外部からの脅威について見直しを行う命令を行いました。ヨーロッパのいくつかの国は同様の措置を取っていますが、全部ではありません。
今後はすべての国において、この『外部からの脅威』についての、見直し作業が求められることになります。

最終的な結論は、現在行われている議論に集約されています。
アメリカとヨーロッパの原子力規制当局と原子力産業界の関係について、どうやって透明性を保ってゆくのか。
この点については、米欧以外の原子力発電所保有国、中国、インド、そしてロシアについても例外はありません。
福島の事故を参考に、これらの国々の安全対策の長所と短所について、誰にとっても明快な評価を行うことが可能なはずです。

逆にその関係を伝統的に不透明にしてきたのが、日本の原子力産業界と規制当局です。

福島の事故について真剣にこれを教訓とするつもりがあるのなら、原子力発電を行う国々はその原子力政策について外部から検証しようとする者に対し、すべてを明快に開示することから始めなければなりません。

*ジェームズ・M.アクトンとマーク・ヒッブスは、カーネギー国際平和基金の原子力政策プログラムの上級研究員です。


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【 史上初、海底から回収タイタニック遺品オークション 】

アメリカNBCニュース 4月10日

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未だに映画のチケットが売れ続けていますし、あの映画のシーンの数々が私たちの網膜に焼き付いています。
真っ暗な北大西洋上で、タイタニックに乗り合わせてしまった人々はどんな気持ちだったのでしょうか?
今日はタイタニックが事故を起こして100年目を迎えました。
NBCのステファニー・ガスクがイギリスからお伝えします。

レポーター : イギリスのサウザンプトン港では、この国で最も有名な豪華客船が処女航海に向かい、そのまま帰ることが無かった悲劇の追悼記念式典が行われました。
バーバラ・コーエンの大叔父さんも、この船に乗り合わせた一人でした。

バーバラ「すべての乗船客の経験が感動的であり、また痛ましいものであったことに気づかされました。」

レポーター : 完成当初、運営する側はこの船は「不沈船」であることを標榜していました。乗船していたのは、その時代の金持ち、そして有名人達でした。
1,500名を超える人々が凍りつく北大西洋で亡くなりました。
1世紀という時間が経過しましたが、大いなる悲劇、驚くべきニュース、そして胸が締めつけられるような恐怖はまだ色あせていません。
タイタニックは3D映画として、再び劇場に戻ってきました。
監督のジェームス・キャメロンは自ら小型潜水艇に乗り込み、タイタニックの残骸の調査を行い、その時の様子についてナショナル・ジオグラフィック・スペシャルの番組で紹介しました。

そして海底から回収された遺品類が、今回初めて競売にかけられることになりました。
宝石類、シャンデリア、3等船客用の食器類などは数百万ドルの値がつくと見られています。
そして100年を記念し、タイタニックの処女航海のルートをそのまま航行するクルージングも企画されました。

「私たちはタイタニックの犠牲者に、哀悼と敬意の気持ちを捧げたいのです。

レポーター : 航海の乗船券は既に完売しましたが、タイタニックによって有名になった埠頭には入場料を払えば行くことができます。
人々がここにやってくる理由の一つは、乗船客の人々の気持ちに思いを馳せるためです。
世界一豪華な船旅に乗り出したはずが、わずか数日の後には冷たい海底に沈められてしまいました。
その恐怖への思いは、この一世紀の間人々の心をとらえ続けてきました。
実物は海底に没してしまいましたが、人々の心の中のタイタニックは「不沈船」になったかもしれません。

ステファニー・ガスク、アメリカNBCニュース、イギリス

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【 回避できたはずの福島第一原発の事故 】〈前編〉

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【福島の真の事故原因 : 2000年に世界標準になった、冷却装置耐水基準を無視したこと】
「1999年のフランスの事故により、策定された国際基準を原子力安全保安院と東京電力が無視」

ジエームズ・アクトン&マーク・ヒッブズ / インターナショナル・ヘラルド・トリビューン 3月10日

2011年3月11日日本、巨大な津波が福島第一原子力発電所に殺到し、チェルノブイリ以来最悪の原発事故を引き起こしました。
原発の周囲で暮らしていた30万人以上の人々が避難を強いられ、原発周辺の土地の広大な土地は、これから何十年もの間、使用できなくなります。
これらの地域から放射能を除去する作業には、数千億円規模の費用が掛かる可能性があります。
当然のことながら、自然災害の発生が予測不可能である以上、原子力発電は危険が大きすぎる、という批判が人々の間で急激に盛り上がることになりました。

さらに1年が過ぎ、地震と津波が福島第一原発で事故を引き起こしたことは「神のなせる業」でもなければ、「日本の大いなる不運」などではないことが、ますます明らかとなってきました。

原子力発電所に対する津波の危険性は詳細に検証されており、こうした危険性を軽減させるための一連の国際基準が2011年にはすでに出来上がっていました。

なのに日本の原子力規制機関である原子力安全保安院は、日本が津波による被害を度々受けている国であるにもかかわらず、これらの国際基準を採用しようとはしなかったのです。

そして福島第一原発の運営会社である東京電力も、この国際基準に基づく津波がもたらす危険性の再検証をしていませんでした。
当然ながら国際基準に準拠する、津波の危険を軽減するための設備の開発の強化を行ってはいませんでした。

加えて東京電力自身による過失もありました。
福島第一原発がある周辺地域では、1,000年間隔で巨大津波に襲われた地質学的証拠がありました。
西暦869年に襲ったと同じ巨大地震が発生した場合、その時と同規模の津波が、再び襲う可能性を示唆するコンピュータによるシュミレーション結果を東京電力自身が2008年に確認していました。
しかし東京電力はもしそうなった場合、どのような事態につながる可能性があるのか、十分な検証を行いませんでした。

津波が原子力発電所に与える最大の危険は、施設内の電源喪失です。
電源の供給が無ければ炉心の冷却ができず、メルトダウンにつながる危険性があります。
これは実際に福島で起きてしまいました。

実は1999年12月にフランスのブライエ原子力発電所が洪水に襲われた際、同じような事故が発生しそうになったことがあったのです。

この事態を受け欧州各国は、自国内の原子力発電所の脆弱性について徹底的に検証を行いました。
その上で緊急電源設備の強化を行い、厳しい自然災害からこれらの設備を守るための防御工事を行いました。

東京電力も原子力安全保安院も、これら一連の経緯をすべて把握していたのです。

もし東京電力と原子力安全保安院が、ヨーロッパに倣って同じ処置をとっていれば、福島第一原発の事故は起きなかったはずなのです。

要するに、東京電力と原子力安全保安院がその時すでに出来上がっていた国際安全基準を採用し、この時点で可能だった最良の対策を施していれば、福島第一原発の事故は避けられたことでしょう。
〈つづく〉

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現在大飯原発の再稼働に関し、「福島第一原発の事故を受け、新たに高所に電源車を配置するなど…」と国内で報道されていることを、まず思い出してください。
つまり、『関西電力が運営する』大飯原発でも、福島第一原発の事故が起きるまで、この記事が指摘する国際標準を無視していたことになります。
亡くなられた作家の司馬遼太郎さんが
「日本はこれでいい」
という、機械文明を理解するという点において、致命的な欠陥が日本人にはある、と書いておられます。
司馬さんはご自身が満州の戦車兵であった経験について、こう書かれています。
当時の世界水準(ソ連のT-34、ドイツのタイガー、アメリカのM4シャーマン など)と比べ、ブリキのおもちゃのような日本の戦車で、ソ連と満州国の国境線に配備され、いざソ連軍が雪崩を打って国境線を超えてき たら、この『戦車』で迎え撃て、と命令されていた。
ところがその『戦車』なるもの、こちらの主砲の弾がソ連のT-34に命中しても厚い装甲によって跳ね返されるだけなのに対し、もしソ連のT-34の主砲の弾が一発でもこちらに命中すれば、木端微塵に吹き飛ばされるという『代物』だった。

日本は資源が乏しい国なのだから、日本製戦車はこの程度のもので十分である、と いう発想がこの戦車を生み、国境線に「部隊を配備し ている」という「形だけが」作られた。
自分はその場所で死ぬことを国家によって強制されていたが、その馬鹿馬鹿しさについて考え抜かざるを得なかった、それが作家としての原点だった、と書いておられます。

敵が一体どのような装備を持っているか分析もせず、少しでも味方の損害を減らしながら、戦闘に勝利するため相手が必死に兵器開発に取り組んでいる、という事を想像できない。
結論から言えば、戦争などしてはいけない頭脳が日本を戦争に引きずり込み、むやみやたらと犠牲者を作り続けた、それが太平洋戦争の実態ではなかったのか、と書いておられます。

現在の日本の原発行政はどうでしょうか?
またしても「日本はこれでいい」という考えが、事故につながったのではないでしょうか?

「原発を動かすなら、ここまでしなければならない」
という世界基準を無視し、肝心の安全対策を怠ったまま、周辺自治体への補助金の交付や政治家への献金などにばかり金を使ったこと、あるいは使わせたことが、福島の事故につながったのではないでしょうか?
原子力安全保安院という、原子力発電など扱ってはいけない頭脳が日本の原発行政を握り、むやみやたらと犠牲者をを作り続けた、それが日本の原発行政の実態だったのかもしれません。

それがいまだに原発再稼働の問題でも、実に堂々とイニシアチブをとっています。
なぜそれが、この国で許されるのか、私たちは考え抜く必要があると思います。
とてもじゃありませんが、「日本はこれでいい」とは思えません。

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【 マスターズ・チャンピオン、また別の雄姿 】

アメリカ CBSニュース 2012年4月9日

ゴルフをプレーする以外にゴルフらしいことって、いったいなんでしょうか?
それはジャンプスーツを着て、踊りながら「オー!ナ・ラ・リー・ラ・リー」と叫ぶことです。
えっ、何ですって?

ベン・クレーン、ハンター・メイハン(2012年すでに優勝2回)、リッキー・ユタカ・ファウラー、そしてババ・ワトソンの4人で構成する『ゴルフボーイズ』は、アメリカPGAツアー最高の、そしてたったひとつのバンドです。
世界最高峰の舞台で活躍するゴルファーたちが発表した、たった一回だけのきちんとプログラムされたようには見えない大はしゃぎを、まずは動画でお楽しみください。

ちょっとひどすぎる?
そうですね、でも彼らがこんなパフォーマンスを披露しなければならない、ちゃんとした理由が実はあるのです。
アメリカの保険会社、ファーマーズ・インシュアランス社はこのビデオが10万回再生されるごとに、チャリティに1,000ドル寄付することになっています。
そしてこの動画はすでに390万回以上再生されました。
これであなたにちょっとばかり忍耐をお願いし、本来なら芝の上で戦うべき男たち の決して上手とは言えないヴィレッジ・ピープル並みの歌と踊りを見ていただく、立派な口実ができようというものです。

そして青いオーバーオールを着ている男こそ、今回のマスターズの覇者、ババ・ワ トソンです。
こっちは相当にイケテない?!
まあ、仕方ありませんよ。

※この『ゴルフボーイズ』のメンバー中、ババ・ワトソンとハンター・メイハン(毛皮を着たヒゲのオジさん)の2012年の獲得賞金額ですが、まだ4月になったばかりの段階で既に2人ともそれぞれ300万ドル(2億4,000万円以上)を突破しています。

[波には乗れなかった帰って来たヒーロー : タイガー・ウッズ]

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【詳報 : 日本の幽霊船、その最後】

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アメリカABCニュース 2012年4月5日

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米国沿岸警備隊は今日、カナダの海事局がこの 船舶については海難救助のため曳航する必要は無い、と判断した後、遺棄された日本の漁船に発砲し、この船は船尾の方から海底に沈んでいきました。
沿岸警備隊による斉射の後、日本の難破船は炎上し傾き始めたと、AP通信が伝えました。
しかし時間が経過してもこの難破船が沈む様子が無いため、沿岸警備隊が再び発砲を行いました。
沿岸警備隊の発表では結局現地アラスカの時間で午後6時15分、東部標準時刻10時15分に沈没を確認しました。
昨年日本を襲った津波により太平洋上に漂い出したこの船を沈没させるアメリカ沿岸警備隊の最初のプランは、釣り船会社のバーニス・カンパニーがサルベージの権利を主張したため、一度延期されました。しかし、回収価値が無いことが明らかとなり、同社が権利を放棄しました。

日本のこの竜運丸は昨年日本を襲った津波により係留が外れてしまい、約一年間に渡り太平洋上を漂流した後アラスカ州シトカ沖合約195マイル(約310キロ)沖合に姿を現しました。
日本の海上保安庁の一条正弘氏によれば、この船は北海道の漁業会社が所有するイカ釣り漁船でしたが、船齢が古いため売りに出されていました。
そしてこの船には照明および通信設備がありませんでした。
沿岸警備隊は座礁によって4,000ガロン(約10,000リットル)のタンクからの燃料漏れで付近の漁場を汚染したり、この海域を航路にしている船舶の航行を妨害したりしないよう、沈没させることを決めたのです。
「事故や環境破壊を起こす前に、リスクを軽減させる方が得策でした。」
沿岸警備隊のスポークスマンであるチャーリー・ヘンゲン士官がAP通信に語りました。
国立海洋大気局による検証の後、環境保護庁が最も望ましい処理方法について、仮に燃料漏れ が起きてもその程度は軽いと判断、カノン砲による砲撃によってこの船を沈めることが最良の方法であると結論、沿岸警備隊が実行しました。

津波は約500万トンのがれきを海中に叩き込み、福島第一原発では深刻な事故を引き起こしました。
アラスカの健康・環境局は、この災害による放射能に汚染されたがれきがアラスカ沿岸に到達する可能性はほとんど無い、と述べています。

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このニュースの最後を見ても、やはり世界中の人が福島第一原発の放射能汚染について気にしていることがわかります。
日本の被災地の人間を含め、世界中の市民が福島第一原発の汚染について、可能な限り明確に数字を明らかにするよう望んでいます。

しかし日本の政権と政治機関だけが、すべてをあいまいのままにしておこうとしています。その理由は

後になって政府・政府機関責任を追及されないようにするため

政治家・官僚の職務上の責任をあいまいにするため

後になって、どうとでも結論を変えられるようにするため

証拠は残さない。
要するに、先進国中有数の大国の政治機関の中枢にいながら、世界の市民はもちろん、自国の市民すら守ろうという気がさらさらない、そう指摘されても仕方がありません。

とにかく自分たちを守る、それがすべてに優先するようです。

日本の原子力業界のでたらめさ、そして政治家・官僚の劣悪なことをまたもや世界に向け宣伝する『機会』になってしまいました。
『日本人のいつもの、あの手』
軽蔑と憎しみを込めて日本人のことを言うときの、こんな決まり文句があるのをご存知ですか?

でも、この稿をお読みのあなたは、そんなことを言われる筋合いはないはずです。
この理不尽さを忘れないようにしてください。

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【マスターズ2012 ババ・ワトソンが混戦を制す!】

アメリカPGAツアー オフィシャル 4月8日(日本時間9日朝)

ババ・ワトソンは奇跡的ナショットを放ち、10番 フェアウェーの林の中から抜け出し、2パットでパーを守り、ルイ・ウーストハイゼンに勝って2012年 のマスターズ優勝を勝ち取りました。
2010年秋、PGAチャ ンピオンシップのプレーオフで敗れ、手にすることができなかったメジャータイトルを、ワトソンはマスターズの舞台でつかみ取ったのです。

オーガスタ、ジョージア州 – ティーショットを(意図せず) 曲げて林の中にボールを打ち込んだ時点では、ババ・ワトソンにはもうチャンスが無かった。しかし幸運だったのは、次のショットも(意図した通りに)ボールが曲がってくれたことである。
AP通信がこのように伝えました。

彼が2打目を打たなければならなかった場所からは、目指すグリーンが見えませんでした。
しかしババ・ワトソンが松の葉が一面の敷かれた上から放ったショットにより、ボールは見事なカーブを描いて10番グリーンに確実にオン、プレーオフで南アフリカのルイ・ ウーストハイゼンを退け、彼にマスターズでの栄冠を運んできました。

勝利をつかんだ10番クリーンの上、ババ・ワトソンは母親を抱きしめ、肩を激しく震わせながら泣いていました。
ババ・ワトソンは最も印象的なウェッジ・ショットを放ち、今回の栄冠を手にした、と言える かもしれません。その一つは、最終日序盤のパー5の2番ホールで、ウーストハイゼンが歴史に残るダブル・イーグルを決めて2で上がり、もはや勝利を決定づけた、と誰もが思った後のワトソンのウェッジ・ショットです。

ワトソン、ウーストハイゼンともに10アンダー278で通常のラウンドを終えました。
そしてこの日2度目となる決定的なショットを、ワトソンが放ったのでした。
「最終日のラウンドの最中、比較的早い時間に私はその場所にいました。だからフレーオフの時も、自分がどんな状況に置かれ、何をすればいいのかがわかっていたのです。幸いボールのライが良く、40ヤードほどフックさせればいいのだとわかりました。そして私は、フックを打つなら自信があったのです。」
ババ・ワトソンがこう語りました。

これこそが、養子縁組をした赤ちゃんのカレブの新しい父親であるゲリー・ババ・ワトソンが マスターズのグリーン・ジャケットを手に入れた方法なのです。

バブルガム・ピンクカラーのドライバー、そして全身白づくめの衣装をまとったババ・ワトソンの存在は、オーガスタナショナルでもひときわ目立っていたプレーヤーの1人です。
最初のプレーオフ・ホールである18番のグリーンで、10フィート(約3メートル)のパットを入れそこなって勝利を逃したババ・ワトソンは次の10番ホールに進みました。そこで彼はティーショットを大きく右に曲げ、ボールは観客が居並ぶ場所のさらに後方に落ちてしまったのです。

この日のピンがある方向に向けてまっすぐボールを打つルートはありませんでした。
そこで彼はまず空いている空間からボールを外に出し、そこからボールを曲げる方法を選択しました。
ウーストハイゼンの方もティーショットをミスし、彼の2打目はグリーンに届いていませんでした。
ワトソンはくだんのスーパーショットを放ち、あとは2パットでボールを沈めれば、自然に勝利が転がり込む状況にありました。

ワトソンのファーストパットはあと数インチのところで、ホールをかすめて行きました。ワトソンの勝利を確信した観客の方が騒ぎ出していましたが、彼は手を挙げてそれを制し、慎重に4打目を沈めたのです。
「彼はそこで信じられないようなショットを放った。私だって別に大きなミスをしたわけではなかったけれど、彼の方がすごかったという事です。彼の不屈の精神は偉大です、まさにその名に値するものです。」
ウーストハイゼンがババ・ワトソンをたたえました。

フィル・ミケルソンは、折り返し後半の4番でトリプルボギーの6を叩いてしまい、リー・ウェストウッド、マット・クーチャー、ピーター・ハンソンとともに8アンダーで3位タイの成績でした。
ワトソンはウーストハイゼンがアルバトロス - ダブルイーグルを決めた時点で4打差をつけられていましたが、同じ組でまわる首位のウーストハイゼンのプレーをじっと観察し続けました。
そしてまず13番で6フィートの パットを沈めてバーディとし、追撃を開始したのです。
そして16番、17番と連続バーディを奪い、18ホールで優勝を決める目前で20フィートのバーディパットを外してしまったのです。

プレーオフの1ホール目では二人とも素晴らしいティーショットを放ちましたが、続く2ホール目では二人ともティーショットを失敗しました。
2010年に全英 オープンで優勝したイーストハイゼンは2打目がグリーンに届かず、続くアプローチも失敗、何とか次のホールに勝負を持ち込もうとしていました。

ウーストハイゼンがショックから立ち直れずにいる間、見えない場所 にいたワトソンが強烈なフックを打ってグリーンをしっかりとらえてきたのです。
「私は彼がどこにいるのかわかりませんでした。私がいた場所には、ボールだけが大きな弧を 描いて飛んできたのです。信じられないようなショットです。私は4打目をグリーンの外から、何としてもカップに沈めなけければならなくなりました。やって見せるつもりでしたが、できませんでした。
林の中からのあのショット、あれがババ・ワトソンの優勝を決めたのです。」
最後にウーストハイゼンがこう語りました。

【 ダンシング・クラスルーム 】

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アメリカNBCニュース[メイキング・ア・ディフエレンス] 2月17日

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今夜最後の話題はステップを踏みながら、育ち盛りの子供たちに互いを尊敬し合い、礼儀正しくふるまう事の大切さを教える一人の男性についてお伝えします。
NBCのアン・トンプソンがお伝えします。

「大きく微笑んで、大きく微笑んで!」

レ ポーター : この教室では、数学と地理がビートに乗せて教えられています。
しかし、ニューヨーク市の公立学校の5年生200人とその他世界中 の400人の生徒にとってこの舞踏会会場でのダンスは、礼儀正しく、節度ある振る舞いを身に着けるために必要な授業なのです。
ダンシング・クラスルームの創設者は、彼の理論を実践して見せています。
教室で隣り合って座るのではなく、正面から向かい合うことで、彼らが学び取ることとはいったい何なのでしょうか?

ピエール・デュラン「それは今まさにあなたが言ったこと、相手と正面から向き合う、という事です。」

レポーター : 彼らは教室に入る 瞬間からダンスを終えるまで、相手を正面から見ることを求められます。

「さあパートナーの人にお礼を言いましょう。」
「パートナーをしていただいて、ありがとうございました。」

レポーター:礼儀 正しさや知識には一定の基準があります。
ここブルックリン第160地区では、62%の子供たちにとって英語は日常語ではありません。
この学校の校長先生は、ダンスによって互いの障壁が取り除かれている、と語りました。

「一度ダンスフロアに出れば、みんなが同じ 立場になります。そこには一つのコミュニティが生まれる、そのことが大切なのです。」

レポーター : こうすることで男の子と女の子の間にある面倒な手間が省かれることになります。
ケビン、女の子をエスコートするのは難しい?

ケビン・リン「だんだん慣れていけると思います。」

レポーター:ここで行われる社交ダンスは、ブロードウェイで踊っていた信頼できる専門家によってアレンジされたものです。
今や子供たちは変化が起きたことを喜んでいる様子を、子供たちの中に見て取ることができます。

「ある男の子の場合ですが、始終腹を立ててばかりいて、あっちこち蹴飛ばすわ、走り回るわ、そんな子が今やクラスで一番礼儀正しい子になりました。」

レポーター : 改善はダンスフロ アの中だけに留まってはいないのです。

「教師として、このような変化は歓迎すべきものです。階段を降りる動作ひとつをとっても、実にエレガントになりました。そうした変化は彼女の生活全体に影響せずにはいません。」

レポーター : ダンスのステップ以上のことを教えている、という事ですね?
「もちろん、もっと大切なことを。生きて行く上で大切なことのひとつを。」

レポーター:お互い理解し合うこと、そうすれば自分自身のことも見えてくる。そのことを学び続ける子供たち。
アン・トンプソン、NBCニュース、ブルックリン。

ブライアン・ウィリアムズ :
アンは座ったままでのインタビューは、今後はもうしないかもしれません。

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私は音楽が『中毒』の文字がつくほど好きです。
主にクラシックとジャズ、スムース・ジャズが中心ですが、70年代のロック、ポップ・ミュージックもリアルタイムで聴いていた分、愛着があります。
しかし、やや苦手なのがオペラ、そしてほとんどまったく門外漢なのがバレエです。

ラヴェルの『ボレロ』『ダフニス とクロエ』などの本来のバレエ音楽も、音楽だけ聞いていれば十分、というくちです。

しかし、ご紹介した【 ダンシング・クラスルーム 】を見て、なるほど、と感じ入ってしまいました。
観賞用のバレエとは異なりますが、しっかり相手の目を見て、何を思い考えているのか、きちんと理解し合うことの大切さを学ぶ。
素晴らしい着想だと思います。

しっかり相手と向かい合い、きちんと理解し合うことの大切さ。
それにつけても、考えはどうしてもここに行ってしまいます。
日本の政府機関には、国民一人一人としっかり向かい合う勇気はあるのでしょうか?

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【 マスターズ2012・2日目 : トップにフレッド・カブルス!松山英樹も危なげなく予選を通過 】

アメリカPGAツアー 4月7日

ついにカプルスが首位にでました、今52歳です。
現在40位タイのタイガー・ウッズとともに優勝候補筆頭と目されていた北アイルランドのローリー・マキロイは3位につけています。
石川遼君は残念ながら予選落ちしてしまいました。

【 撃沈される日本の漂流船 】&【 時代に合わない肥満指標 】

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所要時間 約 8分

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アメリカCNNニュース 4月5日

アメリカ沿岸警備隊の警備艇は4月3日火曜日、他の船舶の航行の障害と なっている3.11の津波によってアラスカ沖まで流されてきた日本のトロール漁船を沈没させるべく、砲撃を行いました。
「砲撃は現地時間の午後1時(東部時間午後5時)に開始されました。」
アメリカ沿岸警備隊の広報担当、ジョナサン・ラリーが述べました。
「アラスカ州ピーターズバーグの警備艇『アナカッパ』が25ミリカノン砲で日本の漁船を砲撃しました。当地の気象条件によって、日本の漁船が海底に沈む時間が決まると思われます。」

監視機関によれば、この漁船は5日現在まだ沈没していません。

警備艇バーニーCは 大型船による日本の漁船の引き揚げを行うことを検討していましたが、果たして牽引や引き揚げを安全に行えるかどうか判断できず、着手が遅れていました。」
と沿岸警備隊の広報担当、キップ・ワッドロウが語りました。

全面が錆で覆われたこの日本の漁船は、昨年3月マグニチュード9.0の地震により引き起こされ、東日本沿岸を襲った巨大津波により太平洋上に漂い出 た、膨大な量のがれきのうちの一つと見られています。
この巨大津波は車両や家屋などあらゆるものを海の中にのみ込み、約20,000人の犠牲者を出しました。

アメリカ、カナダ当局によると漂流しているこの漁船は、この海域の船舶 の航行の際の脅威となっていました。
周辺の漁業関係者はこの船が無人であり、夜間は灯火がついていないことを知らされていました。
5日木曜日にはこの漁船はアラスカ州シトゥカの南西沖合170海里の地点を漂流中である、と沿岸警備隊が報告しました。
沿岸警備隊の飛行機がこの漁船の位置を把握し続けるため、位置データを送信するマーカーブイを落としまし た。

日本のトロール漁船は最初、カナダ軍の航空パトロール隊によりブリティッシュ・コロンビア州の近くを漂流しているところを発見されましたが、この船は昨年の東日本大震災以来漂流を続けていたものと考えられる、とカナダの当局者が先月語っていました。

連 絡を受けた日本の海上保安庁は、カナダ当局より船体の識別番号を提供され、この漁船の所有者をすでに特定できています。
日本の当局によれば、この漁船は津波が襲った時、青森県八戸沖に停泊していたイカ釣り漁船です。

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上記ニュースでは「まだ沈んでいません」となっていますが、この原稿のアップを準備中、「沈んだ」というニュースが伝わってきました。

と・こ・ろ・で
日本政府の原発トリオ(野田、枝野、細野各大臣)にばかり目が行き、官房長官という『伏兵』を見落としていたのはうかつだった。
そう思われた方も多かったと思います。
大飯原発が再稼働されそうな雲行きなのは腹立たしい限りですが、それで日本人の戦いが終わるわけではありません。

今の政治体制、日本の統治機構、国や県の『外部有識者委員会』やマスコミの在り方などを考えれば、今回の結果は当然の成り行きです。
今のこの日本のかたちがこのままである限り、国民の『期待』が裏切られることは繰り返されて行きます。
そしてこうした状況が出来上がっていくのを、これまで見逃してきたのは私たち自身です。
『国民のいのちと安全を、最下位に置いている日本の原発行政』、とにかくこれを何とかしなければなりません。
否、原発行政だけではありません。

どうか皆さん、失望される前に、今私たちの目の前に積み上がる『変えて行かなければならないこと』の多さについて考えてみてください。
ドイツの原発離脱宣言は、それまで長く続いてきた市民運動が前提としてありました。


〈フクシマを忘れるな!〉

長く取り組みを続けて行けば、時にうっとうしく、時に徒労感に打ちのめされることもあるでしょう。
しかし、一人でも多くの人が、一日でも長く取り組みを続けることが、今一番大切なのだと思います。
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【 時代に合わない肥満指標 】

アメリカNBCニュース 4月3日

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この国の増え続けている体重に関する問題です。この問題は悪化する一方ですが、それというのも基準が曖昧にされているためです。特に女性にとっては。

レポーター : アメリカ人の間には肥満が増えている、と聞いても別に驚くべきことでは無いかもしれませんが、しかし肥満の蔓延は私たちが考えているよりずっと悪い問題を引き起こすことが、最近の研究で明らかになりました。
肥満がもたらす新たな問題は、このようなものです。
この女性はバーバラ、彼女は今正常そのものですが、一年前彼女は『肥満』と診断されたので す。
まして彼女の肥満指数は正常であったのに、なぜ肥満と診断されたのでしょうか?

バーバラ「私は結果を告げられたとき、大きな衝撃を受けました。」

レポーター : BMI指数は単純に身長と体重に基づいてその人の体脂肪を推定します。広く使われている方法ですが、過度に単純化されており、肥満の有病率を過小評価する一面を持っています。

ブレイヴマン医師「それはあなたの体にどれぐらいの脂肪がついているのかを教えてくれません。脂肪はそのつき方によっては 心臓病、癌、脳卒中、胆嚢、不妊の問題、抑うつ、不安、睡眠障害などの原因になりかねません。」

レポーター : この研究では1393人の成人を調査しました。
BMIによる診断では全女性中、48% の人が肥満と診断されていました。
ブレイヴマン医師は骨密度の状態を診断するためには、年間を通した骨、筋肉の状態から、4月にこのテストを行うことが一般的に言ってより正確な結果を得られる、と言います。
この検査には数百ドルかかります。
別の方法としては血液検査によるレプチンの測定があります。レプチンは肥満に関連付けられているホルモンです。

ブレイヴマン医師「こうした検査を行って、この国に蔓延する肥満の状況を明らかにしないでおけば、将来この国が多大な費用負担を求められることにつながりかねません。
血液検査や骨密度の検査は、その日地とにとっても将来の負担を軽減することにつながる可能性があります。」

レポーター:バーバラは今や新しい自分を手に入れることができたと語ります、外見にとどまらず体の中まで。
BMIがほぼ200年 前に肥満の尺度として導入された基準であるという事実は、単にそれが単に時代遅れだというだけでなく、その人の体の中にある真実を見逃すことにもなりかねません。
アメリカ人がLDLとHDLのコレステロールの値だけを見て、健康かどうかを判断する測定方法に慣れてしまっているのと同じ状況なのです。

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【 マスターズ2012開幕 初日の首位は『今度こそメジャータイトルを!』のリー・ウェストウッド 】

アメリカPGAツアー公式サイト 4月6日

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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