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【 日本の高等裁判所、高浜原発の稼働差し止め命令を破棄 】

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所要時間 約 7分

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今回の判決は安全上の深刻な問題が未解決のままの高浜原発の再稼働に、道を開くことになった

福島第一原発の事故収束・廃炉作業の本格的見通しも無いまま、原発の再稼働へと向かう日本

 

ダニエル・ハースト / ガーディアン 2017年3月28日

 

高浜原子力発電所には深刻な安全上の問題が未解決のまま残されているとグリーンピースが指摘しているにもかかわらず、1ヵ月以内には再稼働する見通しとなりました。

福島第一原発の事故発生以来苦境に立たされていた日本の原子力産業ですが、2台の原子炉の稼働を停止させていた地方裁判所の命令を取り消す判決を手に入れました。

6年前に発生した3基の原子炉がメルトダウンした福島第一原発の事故以降、日本の原子力産業界は多くの市民と一部の自治体などが一貫して持っている原子力発電への不信感から、一致した反対に直面してきました。

 

福島第一原発の事故の後、日本の原子力発電事業に対する国内の評価が決定的に悪化した結果、事故当時稼働していた原子炉の数は42基でしたが、日本原子力産業会議によれば現在稼働しているのは3基だけです。

大阪高等裁判所が京都北郊にある高浜発電所の原子炉3号機と4号機の再稼働を27日火曜日に支持したことにより、稼働中の原子炉の数は増えることになります。

 

高等裁判所の判決に対し、隣県である滋賀県の住民たちは、滋賀県の中心に位置する琵琶湖の水系が汚染される恐れがあるとして、抗議の声を挙げています。

高浜原発を所有する関西電力は、稼働停止を命じた先の地方裁判所の判決は客観的な科学的知見に基づくものではなく、稼働停止により1日あたり2億円以上の損失が発生していると主張していました。

 

グリーンピース・ジャパンで世界のエネルギー問題の上席担当者であるケンドラ・ウルリク氏は、今回の稼働停止命令を覆した判決について、

「原子力産業側に有利な判断を繰り返してきたことで悪名が高い日本の裁判制度の事を考えれば、今回の判決は当然予想されていたものです。」

と語りました。

「今回の判決は安全上の深刻な問題が未解決のままの高浜原発の再稼働に、道を開くことになりました。」

今回の判決を受け、地方紙や地方の放送局は、高浜原発は1カ月以内に再稼働することになるだろうと伝えました。

関西電力の岩根茂樹社長は記者団に対し、関西電力は

「安全を最優先する。」

と語りました。

 

2週前東京圏の地方裁判所は、国による管理業務の怠慢が2011年3月に福島第一原発が事故を起こす原因を作ったと判断し、避難を余儀なくされた住民に対し損害賠償を行うよう命じる判決を下しました。

 

安倍政権は、新たな安全基準に適語した原子炉から順次再稼働させる事を支持すると明言し、2030年までに日本が消費する電力の20%~22%を原子力発電によって賄うという目標をセットしました。

福島第一原発で事故を起こした東京電力は、もう一つ別の柏崎刈羽原子力発電所の再稼働を実現しようと、懸命の取り組みを行っています。

 

東京電力柏崎刈羽原子力発電所は世界最大の原子力発電所ですが、福島第一原発の事故以降もう何年もの間、稼働していません。

福島第一原発の最も重要な建物が東日本大震災の巨大地震に耐えることができなかったという極秘報告を東京電力が明らかにしたことに対し、2017年2月日本の原子力規制委員会は同社に対し報告書を提出するように命じました。

 

廃墟と化した福島第一原発で、東京電力は数十年を要すると言われている事故収束・廃炉作業に取り組んでいます。

現在同社は重要なプロセスのひとつである溶け落ちた核燃料をどのようにして除去すべきか、試行錯誤を繰り返しています。

 

しかし東京電力は、巨大地震と巨大津波が原因となってメルトダウンを起こした原子炉の内部に投入したロボットを、すでに数体失ってしまいました。

 

https://www.theguardian.com/environment/2017/mar/28/japanese-nuclear-industry-court-injuction-takahama-greenpeace

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【 メトロポリタン美術館375,000点の収蔵作品をデジタル化、無料提供 】《16》

 

ニューヨーク・メトロポリタン美術館

ニューヨークのメトロポリタン美術館はそのコレクションをデジタル化し、無料で375,000点に上る画像データを公開しました。

いずれも公有財産として、無料で制約なしで利用することが出来ます。

 

エドゥアール・マネ(フランス : 1832–1883)作[アルジャントゥイユの自宅の庭のモネ一家](写真上)油彩、1874。

 

1874年の7月から8月にかけてマネは自宅があったパリのジャンヌビリエで過ごしましたが、セーヌ川をはさんだ対岸のアルジャントゥイユにはモネの自宅がありました。

2人はその年の夏、頻繁に行き来をしていましたが、そこにルノアールが参加することもありました。

 

マネが描いたこの絵ではモネとその妻カミーユ、息子のジャンの姿が見えますが、このときモネもマネの姿を描きました。

ただし、モネの作品の方はその後どうなったのか現在は所在が不明です。

この時もルノアールが居合わせ、マネの隣にカンバスを置き、一緒にモネとその妻カミーユ、息子のジャンの姿を描きました。(写真下)

http://www.metmuseum.org/art/collection/search/436965

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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