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【 お忍びの大統領夫人の前に現れた女性、突然の頼みごととは?! 】

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所要時間 約 9分

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アメリカNBCニュース 3月20日

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大統領夫人が煩雑なホワイトハウスの公務の合間を縫って、時々脱出に成功し、内緒でショッピングしているときの様子が少しばかり明らかになりました。
きのうの深夜番組で大統領夫人は、最近彼女のある特徴をねらって近づいてきた一人の女性について、司会のデヴィッド・レターマンに語りました。

「だれも私が大統領の妻であることに、気づいた人はいませんでした。
なぜなら一人の女性が私に近づいてきて、あることを私に頼んだからなのです、何だかわかりますか?」
「そのとき私は洗剤売り場の通路にいました。彼女は近づいてきて、私にこう話しかけたのです。」
『あなたに子供の使いをさせるつもりはないんですよ、ごめんなさいね。でもお願いしたいことがあるんです。』

私はてっきり政治向きか何かの話だと思い、少しばかり身構えました。
ところが彼女のお願いを聞いて、そんなふうに身構えたことが少し恥ずかしくなってしまったのです。
『あなたならあの棚の上まで手が届くでしょ。あの洗剤を一つ私に取ってくださらない?つまらないことをお願いしてごめんなさいね。』

確かにこの女性は、話しかけた相手が単に背が高いだけではなく、大統領夫人だという事には気がついていなかったようですね。
てもこの程度のお願いを聞いてあげるのに、わざわざ正体を知らせる必要もありませんが。

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こういうニュース(?)は本当に楽しいですね。
できることならこんなニュースばかり翻訳してご紹介できるのなら、私も毎日楽しく続けられるのですが。

まったく対照的なのが、以下の日本の現実。
私の目下の悩みは、この国の仕組みは国民の命や生活を守るためにあるのではない、3.11をきっかけ にそのことに気づいてしまったことです。
明治太政官政府の行った国権主義、すなわち国家としての利益追求の道具としか国民を見ていない。

しかし、その明治政府の官僚は、もちろん今と同じ性質の悪い奴もいたでしょうが、司馬遼太郎さんが何かの中で書いていましたが、多くは「自分が一日休めば、日本という国家の歩みがその分遅れてしまう」と考える無私な人間が多かった。
ところが、今の官僚は国民の税金を自儘に使い、いくつになっても、はなはだしい場合にはやめた後も自分のフトコロが潤うように潤うように、そればかりに目の色を変えているように感じます。

日本という国はたとえばスーパーマーケットは、一番上の棚に手が届かない、などという事はあり得ない程、そうした面のサービスは徹底的に検証されている。
ところが、ほんとうに原発を再稼働させる必要はあるのか、TPPには参加しなければならないのか、財政再建には増税しか手段は無いのか、もっともっと大切なことの検証は極めておざなりにしか行われません。

「今の日本の低劣な国会議員が、そっくりまともな議員に入れ替わるまでには、2世代かかる。」
こう語ったのはある英国の政治学者だそうですが、自分はもうその頃は生きてはいないでしょう。
しかし、来たるべき世代のため、私たち国民まで手を抜いてはいけないと思っています。

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【 3.11災害後の日本を検証する 】〈第9回・最終回〉

ニューヨークタイムズ 2012年2月8日(一部3月10日改訂)

▽税制改革推進のための内閣改造

野田首相は天文学的とも言える規模まで膨らんでしまった日本の財政赤字を、消費税増税により減らしていきたいと考えています。
現行5%の消費税を2013年に8%に、2014年に10%に引き上げる予定です。

そのため2012年1月に彼は彼の失言癖のある防衛大臣を交代させ、17閣僚のうち5名を入れ替える内閣改造を実施しました。
市川元防衛大臣は、1995年に沖縄にある米軍基地で働く3人のアメリカ人が、高校生の少女に暴行を加え、沖縄全島に反基地運動が巻き起こった事件について、あまりに知識が無さすぎる点について沖縄県民から猛反発を受け、解任されました。
他の重要ポストである財務大臣や外務大臣はそのまま留任となりました。

このような閣僚の交代は、日本では首相が何か大きな政策の実施や転換を行う際にはありがちなことです。
野田首相は先進国の中でも1、2を争うほどの巨額の財政赤字を減らすための取り組みに、政治的な弾みがつくことを願っています。
彼はまた、高齢化が急速に進むこの国の首相として、資金不足に陥っている退職年金制度の強化を約束しています。

彼の内閣に対する一つの決定的要因として、民主党の重鎮であり、かつての外務大臣である岡田克也氏を、税制問題にあたらせるべく副首相に任命しました。

しかし、野田首相の税制計画は参議院で多数を制する野党からだけでなく、彼自身が党首を務める民主党のメンバーからも、激しい抵抗を受けています。
市川防衛大臣の解任は、税制改革に反対し続ける最大野党の自民党に歓心を買うための、示威運動に過ぎなかった可能性があります。

市川防衛大臣の発言はもう一方で沖縄県民からの新たな怒りを煽り、沖縄本島の新しい場所に海兵隊航空基地を移転させるという野田首相の努力を、複雑なものにしてしまいました。
普天間基地移転の遅れは、これまで最も重要なアジアの同盟関係を維持してきた、東京とワシントンの関係の痛点となっています。

こうした閣僚交代劇が野田首相の企図する税制法案の議会通過を、容易なものにするかどうかはまだ予断を許しません。
野田首相はまだ党内の反対意見を圧伏させる必要があります。

▽ 防衛戦略

外交政策では、中国の興隆と北朝鮮の核問題が、日本の長年のポリシーを追認するように作用しました。
アメリカが提供する安全保障の傘の下で数十年間おとなしくしてきた日本ですが、ここに来てこの地域でのより積極的な役割を模索し始めています。

2001年9月11日 のアメリカへの大規模テロ攻撃の後、日本はアフガニスタンで活動する多国籍軍の軍艦に燃料を供給するため、インド洋へ海上自衛隊の艦艇を派遣、さらにアメリカ軍の兵員輸送と貨物輸送を行う航空機の提供と併せ、人道支援のためにイラクに部隊を派遣しました。

世界でも5本の指に入る豊富な軍事予算と、最も洗練された装備を有する日本の自衛隊は、その攻撃能力を高めることにも着手しました。
また日本はアメリカのミサイル防衛構想に開発面と資金面での参加を決定、2007ら防衛庁が防衛省に格上げされたのです。
そして2010年には早くも、一部の人間が戦後アメリカによって『押し付けられた』と主張する『平和憲法』を、国民投票によって修正可能とする法案が議会を通過しました。

冷戦後の時代の防衛構想はどうあるべきか、そのことを徹底的に再検証する必要も出てきています。
2010年12月日本の新聞は、ロシアの脅威に対する重装備・重装甲の部隊編成より、南西諸島付近で存在感を強める中国に対応するための、より機動性の高い部隊を展開する必要性を重視した日本の新たな防衛構想について報じました。
日本の新たな防衛戦略は、日本とアメリカがより緊密な共同作戦を展開できるようにするための装備・体制を求めています。
〈完〉

http://topics.nytimes.com/top/news/international/countriesandterritories/japan/index.html?scp=1&sq=fukushima%20surprise&st=cse

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