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星の金貨 東日本大震災や音楽、語学、ゴルフについて語るブログです。

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後悔のゴルフ〈9〉 – あせる必要も無いのにアセって自滅 –

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所要時間 約 3分

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こんな経験はありませんか?
コースに出ると、なぜかあるショットだけが失敗の連続。
あるいは、なぜかある一本のクラブだけがうまく打てない。
そこで、せっせと練習場に通って「弱点克服」の特訓を、来る日も来る日も練習を重ね、ある日ついに「開眼」。
いよいよコースに出てみると、練習場程うまくは行かなかったけれど、ミスばかりしていたあの頃に比べればもう全然大丈夫。
「よし、ここはさらに特訓を重ね、アマチュアレベルなら「名人」と言われてもいいレベルまで技術を磨き上げよう!」
と、さらなる練習を重ねて、ついにつかんだ「手応えあり!」の感触。
そして臨んだラウンドの日。
と・こ・ろ・が......
名人どころか、弱点克服前のミス・ショットが立て続けに出てしまって
「何だったんだ、今までの苦労は......」
と愕然。
こんな経験、ありませんか?

実はこの土曜日の私が、そうだったのです。
私の弱点はズバリ20ヤード以下のアプローチ・ショット。
自分に悪態をつきながら、何かを呪いながら、そしてまた自分を罵倒しながらついに自らつかんだ、アプローチ下手の原因。それは方向性を出そうとするあまり、フォローをまっすぐ出そうとしていた事でした。
これを振った後に左に収めるようにすると、ぴたっとミスが無くなったのです。
コースに出て試してみると、やはり効果あり。
「よし、これからは技術を磨いて苦労した分、名人の域まで行ってやるぞ。」
と思いました。
ところが今週の実践で、何と再び克服前のミスが......
ああ、無惨…ああ、無情…
原因は何となくセカされているような錯覚に陥ったあげくの、無用のあせりが原因でした。
ゴルフではこの「あせって動作が速くなる」という行為は、すべてをブチ壊してしまう場合が多々あるのです。
何回も続いた訳ではありませんでしたが、それでも惨めさにかわりはありません。
いつになったら『後悔のゴルフ』を卒業し、達成のゴルフができるようになれるのか、
本当は原稿などにしたくない程、思い出したくもないミスなのですが‥‥‥

本日の動画はいよいよ本日決勝の全米オープン・ゴルフ3日目ハイライト。トップはアイルランドのローリー・マキロイ。実はマキロイは今年4月のマスターズも2日目までトップだったのに、終わってみれば15位タイ。大後悔だったはず。
「こんどこそは!」
と臨んでいる全米オープンでは、現在2位に8打差と言う大差で現在トップ。さて、今回はこのまま優勝を勝ち取るのか、それとも再び『後悔のゴルフ』となるか?
全米オープンが行われているメリーランド州とは時差13時間、戦いは始まっている!

音楽家と求道者 マイルス・デイヴィスとジョン・コルトレーン

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所要時間 約 6分

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クラシックの分野でも、フルトヴェングラー、ワルター、トスカニーニ(個人的には好きじゃありません)という、1950年代に亡くなった指揮者をしのぐ指揮者が50年経った今でも現れないように、ポピュラー音楽でもビートルズ、ローリング・ストーンズ、レッドツェッペリン、ピンクフロイドなど1960~70年代を中心に活躍したバンドを超えるミュージシャンが現れないように、ジャズの分野でも、トランペットのマイルス・デイヴィスとサックス(テナー、ソプラノ、アルト)のジョン・コルトレーン、それにピアノのビル・エヴァンス(私は個人的にはエロール・ガーナーの方が好みなのですが)を超えるジャズ・プレーヤーも現れてはいないようです。
なぜなんでしようね。
フルトヴェングラーやワルターの音楽が、きわめて深くなって行ったのは解るような気がします。本来まれに見る音楽的資質に恵まれた2人。彼らは5年以上の第二次世界大戦を経験させられ、ワルターはユダヤ人としてヨーロッパを追われ、フルトヴェングラーは戦後いわれなき『ナチ協力者(いわゆる三大指揮者の中で唯一ナチス時代のドイツに留まり指揮活動をしましたが、親ナチスではなかった、とする見方が一般的です)』としてのレッテルを貼られ、ともに深い精神的苦悩を味わいました。オーケストラの指揮者はその精神構造が如実に演奏に現れる、といわれており、常人ではあり得ない深い苦悩が、もともと他に抜きん出ていた二人の音楽性をさらなる高みへと導いた事は容易に想像できます。

さて、今日はジャズの方のお話です。
主人公の1人、マイルス・ディヴィスは1926年、アメリカで生まれましたが、父は歯科医であり、母は音楽教師、そして姉は正規の音楽教育を受けた人であり、黒人でありながら恵まれた環境に生まれ育ちました。
一方、コルトレーンですが、マイルスと同じ1926年生まれ、父親は洋服の仕立てとクリーニング業を営み、黒人としては中流階級に属していたと思われますが、母親の方はオペラ歌手を目指しカレッジで音楽と教育学を学んでいます。
どちらも自身が音楽を始めるには、十分以上の環境に恵まれていたと言えるでしょう。少なくとも「どん底から這い上がるため」音楽を志した訳ではなかったようです。
先に有名になったのはマイルスの方でしたが、マイルスのバンドに加入したコルトレーンも徐々に認められて行きます。
ごくごくおおざっぱな話になります。
コルトレーンがフリージャズに『転向』する直前の音は余韻があり、中毒になりそうな程きわめて深い音色を出しています。
一方のマイルスも弱音器をつけてからの音は、まったく無駄がなく、こちらは日本の禅やわび・さびに通じる無限の空間と言ったものを感じさせます。ウルサイ、と感じる音は絶対に出しません。

この後、コルトレーンはフリージャズに、マイルスはフュージョン、ファンク傾向へと音楽を変化させて行きます。
ただ、転向してからのコルトレーンの演奏というのは音楽をしている、というよりは道を究めようとする求道者のようになってしまいました。一人山に籠り、孤独な修行を続ける剣術使いや格闘家と変わらない世界に生きていたような印象があります。
「その場で感じる事をそのまま音にするのだ」と言って凄まじい気迫を込めた音を出し続け、やがて枯れるように40歳の若さで他界してしまいます。
後期の彼の演奏は調声もリズムも曖昧で、わたしのようなごくごく一般の音楽ファンからすると、ちょっとワカラナイ方向に行ってしまった観があります。
このワカラナイ、という部分だけを真似たセミプロ、アマチュアがやたらサックスをブカブカやって一時ワケノワカラナイ「ミュージシャン」が巷に大量発生したりしました。言わせていただきますが、ワカラナイとワケノワカラナイはまったく次元が違います。
一方のマイルスの音楽は、ジャズファンでなくとも充分に楽しめる、音楽の幅をどんどん広げて行きました。その広がり方も大衆化する、というよりは音楽として普遍化する、という展開を見せ、クラシック・ファンやロック・ファンなどの中にもリスナーが増え続け、晩年には単にジャズに留まらない、音楽界の巨人として「帝王」の名を奉られたりしました。
最後まで【音楽家】であろうとした、マイルス。
【求道者】になってしまったコルトレーン。
あなたはどちらに惹かれますか?

今日の動画はマイルスとコルトレーンの競演、マイルスの作品で今やジャズ・ナンバーの名曲中の名曲「So what ?(だから、何?という意味ですが)」の演奏をご覧ください。もっとも、この時点ではコルトレーンはマイルス・バンドの「一員」なので、それほどソロは長くありませんし、まだ、ワカラナイ方向にも行っていません。
ジャズはあまり聴いた事が無い、という方、この曲をお聴きいただいた後は、胸を張って
「オラ、ジャズなら知ってるもん。」
とおっしゃってくださいね。

【イタリアは原子力発電にNo! – ヨーロッパ社会のエネルギー政策の将来を変え続ける日本の福島第一原発の事故】

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所要時間 約 8分

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今日はイタリアで94%という圧倒的多数によって否定された、ベルルスコーニ首相の原子力発電復活計画に関するイギリスBBC放送のコラムをご紹介します。なぜか、アメリカの各放送局はこの話題には触れていません。そこにアメリカの国策や政治的意図があるのか無いのか、私程度の人間にわかるはずもありませんが、このイギリス「国営」テレビのコラムを見る限りにおいては、ヨーロッパ市民の原発廃止の意図は非常に強いもののように感じます。
また、ベルルスコーニ首相にアヤシイ振る舞いがあっただろう事や、それに対しイタリア国民が国民投票によって追いつめて行った様子などもうかがえます。
今の日本の「政局」や福島第一原発の事故、そして東日本大震災の復興などの問題。
解散総選挙などをするより、今こそ私たち国民に直接「国民投票」させてほしい、そう強く思うのですが、みなさんはいかがでしょう?

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この2日間でイタリア国民は、その意思をはっきりと示しました。
彼らは原子力を断固として拒絶しました、そして、イタリアの首相シルヴィオ・ベルルスコーニに別の屈辱的敗北を与えたのです。
日本の福島第一原発の事故はヨーロッパ社会のエネルギー政策の将来を変え続けています。原子力の存在しない大陸への変化が加速しているようにも見受けられます。
フランスは原子力によりクリーンエネルギーを提供する事業に非常に力を入れてきました。
しかし、チャンスを与えられたヨーロッパの市民は「もはや選択肢は無い」と宣言したのです。

▽フランスの視点

5月30日に、ヨーロッパの経済大国であるドイツは、2015年と2022年の間に原子力発電所を段階的に廃止すると決めました。 スイスもこれに続く気配を見せています。2034年までに国の原子力発電所を段階的に廃止するという検討をしているのです。

ダニエル・コーン・ベンディット(ヨーロッパ議会・緑の党代表)
「今やイタリアが原子力産業を再生させる事は無くなりました。人々は断固としてその決意をあらわにしたのです。」

シルヴィオ・ベルルスコーニ首相は、50%の国民投票成立に必要な投票率に届かず、国民投票が不成立となる事を望んで、投票をボイコットするよう彼の支持者に求めました。
しかしながら投票率は56パーセントに達し、ベルルスコーニ首相は国民投票の成立を認め、こう発言しました。
「私たちは新たなエネルギー分野の開発に専念しなければならなくなった。」
一方、ヨーロッパ議会の緑の党の指導者ダニエル・コーン・ベンディット氏は、この投票結果は原子力発電について「EU加盟各国において、政策転換の重要なきっかけとなるかもしれません。」と話しました。
ヨーロッパ各国が原子力を発電手段として廃棄することになれば、再生可能エネルギーで供給不足を埋めることができるかどうかが問題となります。 フランスのムードは変化するでしょうか、そして、フランス国民も投票する機会を得ることになるでしょうか?

▽消滅する「魔法」 - ますます孤立を深めるベルルスコーニ首相

実は投票に関してはシルヴィオ・ベルルスコーニ自身に関する二つ目の筋書きがイタリアにはあったのです。 先月、選挙において、彼自身と彼の権威、そして彼の候補は手ひどい敗北を喫しました。
今や、彼は多くの国民投票質問で重大な敗北を受け入れざるを得なくなりました.
共和国は水道を民営化する計画も拒絶しました。水は人間にとって天から与えられた権利であり、市場の影響を受けることがあるべきでないと宣言して、バチカン市国さえかかわりました。
最も大切なのは、人々はイタリアのリーダーと他の高官が起訴を免れることを可能にする法律の改正をも拒絶したことです。
今、イタリアの選挙民へのベルルスコーニ首相の影響力は現在、だんだん衰えています。 - 選挙民は長い間、失態とスキャンダルを我慢して来たのです。
もはや魔法は通じません。ベルルスコーニ首相と一般の人々との絆は切れてしまっているように見受けられます。
野党民主党のピエルイージ・ベルサニ党首はベルルスコーニ首相の辞任を要求し、こう述べました。
「この国民投票は政府とこの国が、もはや相容れない存在となった事を証明したのです。」

ベルルスコーニ首相は、議会でまだ多数派を占めていますが、それは北部同盟(現在のイタリア北部は近代的工業の集積地)との連立によるものです。 しかし北部同盟は、現在、ベルルスコーニとその党との連携について解消すべきかどうか迷っています。
翌週には議会における信任投票が行われます。 ベルルスコーニ首相の性格から言って辞任する事は無いと思われますが、立場的には孤立の度を深めています。 彼の議会における立場はもろいものですが、国民の中には最早居るべき場所すら無いのです。

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動画【崩壊の前夜】
今日は1965年にバリー・マグワイヤが歌ってヒットした「eve of destruction - 崩壊の前夜」という曲を動画とともにお聴きください。
実はこの曲は福島第一原発の事故についての報道がなされるたび、私の頭の中で鳴り響いている曲なのです。
当時の歌詞はベトナム戦争や中東戦争を念頭に置いたものですが、作詞作曲をしたP.F.スローン自身が1990年代向けに歌詞を書き換えていますので、そちらの歌詞をご紹介します。

Eve of Destruction

神よ、西洋世界は滅亡の危機
もう何年も経ったのに、ほとんど何も変わっていない
テクノロジーは進歩しても社会はガタガタ
権力は少数の人間の手に握られたまま
無知な人々はどれだけの支払いを
しなければならないのだろう
アメリカよ、ぼくがおまえに感じてきた不安は
少しも消えてはいない

だから友よ
何度も何度も繰り返し、語ってくれ
いや、いや、君は信じまい
僕らがまだ滅亡の前夜に生きているということを

たくさんの山々と熱帯雨林
僕はこの緑の地球のことを考える
そして見回すと海を砂漠に変えるやつらがいる
君たちは空気が茶色になるまで
進歩の名において、緊急を叫びながら
森の木々を片っ端から伐り倒して行く

川や湖がなくなろうが、
動物たちの棲処がなくなろうがおかまいなし
そして何も知らなかった僕らは
ぼくらの利己的な選択の結果
莫大なつけの支払いに苦しんでいるのだ

僕が言おうとしていること
君はわかってくれるね
今日まで続いてきた狂気をきみは見てきたはず
時はいまだと感じている人も少なくない
新たな覚醒した時代を拓かなくては

人生の真のビジネス
それは自然との調和の中で営まれるべきもの
だって自然はあなたの内面の美しさの反映
こんな小さな態度の変化がやがて自由の鐘を鳴らすのだ
絶望している人々、希望に燃える人々
そして飢えた人々、すべての人々の上に

【 アメリカ食品医薬品管理局の新たなガイドライン 】

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所要時間 約 5分

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日焼け止めに対し、皮膚がん予防効果のある製品と単なる日焼け止め- 明確に区別するよう求める
〈NBCナイトリーニュース翻訳〉

- この夏、強力な紫外線と放射能の両方を浴びたら、私たちはどうなるのでしょうか?! -

現地時間、6月15日のアメリカABC、NBCのトップはともに『日焼け止め』に関するニュースでした。このうち、NBCのニュースを全文訳しましたので、お読みください。

『夏になれば数百万人のアメリカ人がもっともな理由から、それを外出の際に携行する事となります。日焼け止めはここ数年で、人間の皮膚がん発生率が跳ね上がらないようにするための必須アイテムとなりました。けれども店の日焼け止め売り場は、しばしば混乱と一度見たら忘れられないような脅しともとれる数値と文言に満ちています - 日焼け防止指数、長波長紫外線、スプレーやクリームが防止効果を競い合っています。そして今、それらの数値が競い合うようにして上がり続けている間にも、長い期間そのままにしていたいくつかの基準をFDA(連邦食品医薬品局)が変更しました。
毎年200万人ものアメリカ人が皮膚がんの治療を受けています。
この国では一時間に1人の割合で人々が黒色腫のため死亡しています。
今夜はNBCのチーフ医療編集者のナンシー・スニーダーマンとともにお送りします。

FDAは何ダースもの種類の日焼け止め関連商品について起きている混乱を、収束させようとしています。皮膚がんに対する懸念のため、6億5千万ドルを超える市場が成長を続けています。もうすぐこれらの製品は地表に達する2種類の紫外線、UVA、UVB - 皮膚がんとシワを発生させる有害な紫外線 - に対する防止効果の程度により分類されることになります。このうち、日焼け防止指数が15を超える物のみ広範囲スペクトル抗生物質と表示され、日焼け止めとして認められることになります。

FDAの大幅な変更とは皮膚がんを予防する物と、単なる日焼け止めとを効能効果の表示の上ではっきりと区別させることです。
FDA : ジャネット・ウッドコック博士
「たくさんの調査によれば、こうした措置は人々が適切な情報を手にするのに役立ちます。だからこそ他のOTC医薬品同様、これらの表示義務を日焼け止め製品に課す事にしたのです。」
NBC「そうした効果が完全に得られないにも関わらず、『太陽光の遮断』『防水』『汗でも流れない』などの効果がうたわれていることについて、あなた方は見落としていますよ。」
FDA「それらはどんな規格にも関連づけられません、いずれのメーカーも日焼け止め剤にそうした表示をする事が可能でした。でもそれが正しくは何を意味しているか分からないし、確かに紛らわしい事です。」

しかし、環境作業グループはFDAの対応は不充分だと言っています。
環境問題作業グループ : デイヴィド・アンドリューズ
「アメリカの人々は日焼け止めに関して、FDAがこの問題を回避せずに、総合的かつ最終的なガイドラインを作成する事を33年間待ち続けていました。」

各種紫外線に対する防止効果がレベル15以上の日焼け止めを探して陳列棚を見て回る際、次の夏までには表示が新しく変わっているのを見る事になるでしょう。
今後は少なくとも、2時間ごとの塗り直しを何回したのか、たっぷり塗ったのか、あるいは水の中にいたのか、汗をかいたのか、ブライアン、そんな事が問題になる事は無くなるでしょう。

ナンシー、たくさんの人にとって重要なニュースをありがとう。』

以上が内容ですが、気になったのは現在「微量」の放射能が拡散する東日本の一部においては、人々が強力なこの夏紫外線と放射能の両方を浴びることになるだろう、という事です。
これが人体にどのような影響を与えることになるのか、おそらくデータそのものがまだ存在していないと思います。
であれば、なおさら日本の厚生労働省などには、急ぎ対応・対策について検討してもらいたいものです。
しかし、それもまた、2009年の時点で東京電力が「10世紀ごろに起きた貞観津波と同じ規模の津波が、福島第一原発を襲う可能性がある。対策をとるべきである。」と指摘されたにもかかわらず、対策をとらなかったように、何の対策もとられないのだろうな、と感じます。
NBCのブライアン・ウィリアムズさんの最後の一言にある「たくさんの人にとって重要な」ことを、あまり顧みない体質がこの国の組織にあるということ、この三ヶ月思い知らされて来ましたから。

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福島第一原発、NBC科学特派員の報告(続報)

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所要時間 約 4分

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5日前に『あるアメリカ人記者が見た、福島第一原発事故のその後 NBC主任科学担当ロバート・バゼル記者の報告』をアップしました(http://kobajun.biz/?p=617)が、今日はその続編です。
抑えた表現の中に、普通の人々の生きるための当たり前の努力が、一向に解決の見通しの立たない事故のために台無しになってしまうかもしれない悲劇が、淡々と語られています。

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日本が大地震と津波に手ひどい打撃を受けた翌日に、福島第一原発という名の原子力発電所が非常に恐ろしい状態に陥っている事が、世界に対し明らかとなってから3ヶ月目が経ちました。
NBCチーフ科学特派員のロバート・バゼルが日本を再び訪れ、放射能の脅威に関連する問題がどうなっているのかをレポートします。

損傷を受けた原子力発電所から35マイル(約56km)の場所にある、福島県のとある有機農法農場にいます。結城さんはたまねぎ、ジャガイモ、枝豆と米を有機栽培していますが、収穫時期が来たときの事を恐れています。彼が農薬を使わずに手をかけて育てた作物が、結局は放射能に汚染され商品価値が無くなってしまうかもしれないのです。彼は農場で働く人々の健康と、実際に作物の販売が許されたとしても消費者が実際に購入してくれるかどうか、非常に気がかりだと言います。
彼は政府が彼に言っていない事が何かあるのではないか、と語っています。

毎日、農場の従業員の1人はボランティア団体が提供した測定器を使い、放射能の測定を行っています。測定器は政府が退避勧告を出す程の値ではないものの、通常の50倍の値を示しており、彼の心配は深まるばかりです。彼は春の植え付けをした後、農場の表土を検査期間に送る事ができましたが、やはり高濃度の放射能が検出されました。
事故が起きた福島第一原発では事故が起きて3ヶ月になろうとする今も、作業員が何とか原発の制御機能を回復しようとして懸命に闘っています。
今では政府当局も3基の原子炉がメルトダウンした事を認めています。

事故が起きて最初の3日間か4日間、知られているように世界中の専門家が、核燃料の大規模なメルトダウンが起きている可能性のある事を警告しました。そして実際に16時間以内にそれは起きていたのです。

特派員「科学消防車が放射能が拡散しないよう、青色の樹脂を吹き付けていますが、いくらかは拡散し続けています。
専門家は事故初日と同じレベルの放射能漏れが起きている場所は無い、と報告しています。
報告書は2年間の半減期を持つ放射性セシウム134と、30年間の半減期を持つ放射性セシウム137の両方が土壌から検出された事を報告しています。」

NBCのロバート・バゼルが福島県から報告しました。

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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