星の金貨 new

星の金貨 東日本大震災や音楽、語学、ゴルフについて語るブログです。

ホーム

[アメリカ新型シビックの試練]

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

所要時間 約 5分

広告
広告

今日は車の話題です。ニュースを見ると、トヨタやホンダといった日本車メーカーが、アメリカで活躍するのは並大抵の事ではない事がわかります。
一方でコンシューマー・レポートの存在、1936年からスポンサー無しで運営を続けているなんて、本当にすごいと思います。
ちなみに、ダイヤモンド・オンラインに『トヨタもホンダも畏れる存在!米コンシューマーレポートの謎』(http://diamond.jp/articles/-/1105 )という記事があり、こちらもお読みいただけると、以下のニュースのインパクトの大きさをおわかりいただけると思います。

[アメリカ・コンシューマー・レポート]
【推奨リストから外された新しいホンダシビック】
アメリカNBCナイトリー・ニュース 8月1日(日本時間2日)

ブライアン・ウィリアムズ
ホンダシビックは、長い間多くの車の購入者にとって、アメリカの道路の主役となってきました。常に手ごろな価格、信頼性、品質の高さが知られてきました。しかし、今夜はこれらすべての特性について重要な裁定がくだされました。消費者レポートは、ホンダはその新しいモデルでひどくつまずいてしまった、と報告しています。
CNBC(NBC衛星・ケーブルテレビ)のため、車のビジネス部門を担当するフィル・ルボーが、シカゴからお伝えします。
フィル、ランキングが発表されたとき、私は信じられない思いだったんですが?

レポーター:まさに驚きです、ブライアン。
なぜならホンダシビックは長い間、大変に評判が良く、この国で最も売れている車だったんですから。
言ってみれば、隣人が子供に買い与える車として、まず最初に候補にあげる車なのですから。
ところが今夜、それはコンシューマー・レポートから推奨リストから消えてなくなりました。

これは本当に起きてしまった事なのです。
アメリカの月刊誌コンシューマー・レポート* は、ホンダシビックの2012年小型セダンとハッチバックいずれもが、制動距離が長く、不規則な揺れがあり、ロードノイズが顕著でインテリアが安っぽいと書いています。
しかし、ホンダはこれらの評価に納得していません。
「その指摘は漠然としています。私たちはコンシューマー・レポートの調査結果に同意していません。」

ホンダによれば良いニュースは、小型車の顧客層が重視する燃費、安全性、信頼性については、コンシューマー・レポートは高い評価を与えている、という点です。
ただし、ブライアン、このことははっきり申し上げておきます。
コンシューマー・レポートの評価は、安全性を評価したり、安全性をもとに車種を推奨するものではないということです。
それはただ単に広い意味での使い心地と、仕上がりにもとづいての推薦なのです。いかがです、ブライアン?

大きな企業にとっては、それは大切な問題だと思います。シカゴからお届けしました。
フィル・ルボー、ありがとう。

*コンシューマー・レポート (Consumer Reports) は、非営利の消費者組織であるコンスーマーズ・ユニオン(Consumers Union)が1936年から発行しているアメリカ合衆国の月刊誌。独自の研究所が行う消費財(あらゆる製品やサービス)の比較検討調査の結果をレポートする。年間の調査費用は約2,100万ドルで、毎月の発行部数は約400万部であり、定期購読者は雑誌とウェブ版の合計で約700万部とされる。レポートの独立性・公平性を維持するために、各号誌面には一切の広告が掲載されていない。(出典 : Wikipedia)

Visit msnbc.com for breaking news, world news, and news about the economy

アメリカの『 原発を今後どうするか?! 』 〈 産業界自ら「市民参加の議論と情報公開が大切」と結論 〉

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

所要時間 約 7分

広告
広告

「目を覆いたくなるような(overpowering)福島の惨状が、その事を教えてくれた。」- 米原子力エネルギー協会会長兼CEO

今日は「今後国内の原発の管理をどうするか?」という議論に対し、原子力規制委員会が報告書の原案を発表した、というAOLエナジーの記事をご覧ください。
この報告書について、アメリカ原子力エネルギー協会会長、すなわち企業側の立場の人が、「一番大切な事は、きちんと情報を公開し、積極的に一般市民とも意見を取り交わす事である」と発言していることは、注目されていいと思います。
「ヤラセ」などという「手法」とは、対極にあります。
正しい情報を提供し、幅広く議論を行い、そして方針を決める。
なぜこうした手続きが私たちにはできないのか、つくづく考えてみる必要があると思います。

尚、私の翻訳が妥当なものかどうかご検証いただくため、最後にこの記事のURLを添付しました。

【 高まる核安全の緊急性、廃棄物問題の論点が明確に 】
Urgency On Nuclear Safety, Waste Issues Builds
AOL Energy - 7月29日

アメリカ政府は、解決のための基本的な方針については合意ができていたにもかかわらず、いざ詳細に関する政策論議が始まった途端、ふくれあがってしまった深刻で困難な問題に対処しています。
それは、国債発行限度額の問題ではなく、原子力エネルギーに関する問題です。

2011年8月2日の最終期限までに連邦国債発行限度額を引き上げるかどうかのドラマが、現在国中を騒がせているにもかかわらず、原子力産業界とその監査機関から今週出された報告にある混乱と動揺は、反対意見の多いエネルギー源の問題を、今週末再びニュースの場へと持ちだしました。

米国エネルギー省(DOL)のブルー・リボン委員会(アメリカの原子力エネルギー政策について検討する委員会)は報告書の原案を公表、それは失敗についての告白で始まります。

「アメリカの核廃棄物管理プログラムは、行き詰まっている」と、報告書の原案は切り出します。
「ネバダ州ユッカ山への核廃棄物の埋設を終了させる、というオバマ政権の決定は、何十年も争われてきた問題を解決する新たな指標となるはずであったが、今や完全な失敗に終わろうとしている。」

委員会は5つの立法上の勧告を行いました。
核廃棄物の問題については、工業的取り組みのすべてが、継続的に行われるべきことを述べています。
勧告は、以下の新しい核関連施設を確保するプロセスを含みます。
安全性を確保した、臨時の廃棄物保管所を確保する事
新しい廃棄物管理組織を設立する事
献身的資金提供の呼びかけを積極的に行い、安全で確実な廃棄物管理をサポートするために、国際的な協力を促進すること

[ 役に立った危機 ]

核廃棄物の委員会の勧告は、数十年に及ぶ思索と何ヶ月にも及ぶ作業を反映しています。
しかし、その報告書には実際に起きた出来事、とりわけ、3月の津波によって発生、福島原子力発電所の失敗が引き起こした、今も続いている悲劇が大きく影響する事になりました。

ブルー・リボン委員会の報告書の原案に1日先行し、原子力規制委員会は90日間の安全チェックの成績を公表しました。
その公表では、米国の原子力発電所が高い安全基準を守る限り、業界としてはその投資家に対し、この生産性と直接関係のない費用について骨の折れる折衝をする必要に迫られる点を強調しています。

原子力規制委員会の安全性チェックの結果は「心強いもの」と語る、環境保護局の元局長のクリスティ・トッド・ホイットマン元ニュージャージー州知事は、原子力エネルギー・グループを代表し、クリーンで安全なエネルギー技術(CASEnergy)を結集する事を求めています。
彼女は、この報告書がパブリック コメント* であるという、その事が重要なのだ、と指摘しました。
*原案を公表して事前に国民から意見を求める制度

「このプロセスへの、幅広い市民の参加が重要なのです。」と、彼女は言いました。
原子力産業とのホイットマンの関係の詳細については、以下をご覧ください(http://energy.aol.com/2011/06/22/whitman-the-ladys-for-nuclear/)。

「昨年メキシコ湾で起きたブリティシュ・ペトロリアムの2010年メキシコ湾原油流出事故の後、原子力産業は事故が発生した場合には、安全に対する懸念に対し、直ちに率先して正しい情報提供を行う事が大切であることを学びました。」原子力エネルギー協会会長兼CEOマーヴ・ファータルは、今週、AOLエナジーに語りました。

「BPのメキシコ湾原油流出事故が起こらなかったならば、私たちはこうした有効な結論にはたどり着けなかったでしょう。」と、ファータルは語ります。
「産業界が正しい情報公開と市民との意見交換を、すすんで行う事が必要だったのです。」
「そのことを、目を覆いたくなるような福島の惨状、そしてアメリカ国内の原子炉の多くは福島第一原発と同じタイプの原子炉である、という事実が、教えてくれたのです。」

http://energy.aol.com/2011/07/29/urgency-on-nuclear-safety-waste-issues-builds/

本日の動画 - アメリカCNNニュース映像【北日本喪失】(再)
この動画は一度、『進まない東日本大震災の被災地の『復興』』( http://kobajun.biz/?p=746 )でご紹介しましたが、「あのとき、3基の原子炉がメルトダウンしたことにより、日本は北日本のきわめて広大なエリアをもう少しで失うところだったのです。」と話す、カク・ミチオ博士のビデオを改めてご紹介します。
その北日本に住んでいる私たちは、本当の事を知らされないまま「破滅の淵に追い込まれていた」のでしょうか?
一ヶ月も経ってから「メルトダウン」の事実を認めた日本。
今日ご紹介したアメリカ各界の取り組みと、比較してみてください。

世界重大原発事故年表[ 英国BBC放送が明らかにした『原発事故、最多発国』]

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

所要時間 約 9分

広告
広告

福島第一原発の事故は一向に収束せず、三基の原子炉はメルトダウンしたまま。
おまけに周囲の様々なものが汚染されて行く『異常な』日常。
しかし、日本のメディアはこの問題を天候不順が続くのと同じように扱い、私たちの感覚はどんどんマヒしていきます。

しかし、英国BBC放送のこの記事を見て、私は改めて愕然とさせられました。
世界の原発事故最多発国が、他ならぬこの国であったとは......

続けるのか、やめるのか。
日本では、原発存続に関する議論が続いています。

ドイツは一度も原発事故を起こした事が無いが、2022年までに原発を全廃する手続きを開始した。
イタリアも一度も原発事故を起こした事が無いが、国民投票によって原発の全廃が決定した。
日本は21世紀に入って2度、『深刻な』原発事故を引き起こした世界で唯一の国家だが、一部に原発を廃止すべきでない、という強硬な意見がある。

これだけは事実だと思うのですが、どうでしようか?

【 世界の重大原発事故[年表]】
世界の「深刻な原発事故 - 最多発国」は日本とロシア / 21世紀に入って深刻な原発事故を起こしている(2度)のは、日本だけ
- 英国BBC放送 - 2011年4月 -

日本の原子力危機は、原子力の安全に対する懸念を復活させました。
そして、原子力発電に潜む危険は、いったん間違えば、人々の健康にどんな問題が起きるか、問題を提起する事になりました。
いくつかの重大な原子力事故が、1950年代から発生しています。
下記は、その中で最も深刻なものの詳細です。


(写真) チェルノブイリの劇的な爆発と、それにより生じた広範囲にわたる放射性物質の降下は、それ以後発生した原子力事故を評価するための基準となりました。

◆ No.1[マヤーク各施設またはキシュティム原子力総合施設](ソビエト連邦)1957年9月29日
原子力総合施設の冷却装置の欠陥は、チェリヤビンスクの近くで、化学爆発と空気中への約70~80トンの放射性物質の放出を引き起こしました。数千人が被爆し、さらに数千人が自宅からの避難を余儀なくされました。
それは、7段階の国際的な原子力事故レベル(INES - アイネス)のレベル6に分類されます。

◆ No.2[ウィンドスケール原子炉](イギリス):1957年10月7日
カンブリアにあるウィンドスケール黒鉛芯原子炉の火災で、部分的な放射能漏れ事故が発生。(アイネス・レベル 5)
付近の農場の牛乳の販売は、1ヵ月間禁止されました。
原子炉は使用不能となり、コンクリートで密閉・埋設されました。 第2の原子炉もその場でシャットダウンする措置がとられました。そして、除染作業が行われました。
その後、サイトの一部はセラフィールドと名前を変えられ、新しい原子炉が建設されました。

◆ No.3[アイダホ国立技術研究所](アメリカ合衆国):1961年1月3日
スタートアップに対する準備の間の原子炉SL-1本の水蒸気爆発は、小型米陸軍実験炉を破壊して、3人のオペレーターの命を奪いました。

◆ No.4[スリーマイル島原子力発電所]ペンシルベニア(アメリカ合衆国):1979年3月29日(アイネス・レベル 5)


(写真)スリーマイル島事故は、原子力トラブルとしてはアメリカ合衆国の最悪の事態でした

冷却機能の動作不良により、1台の原子炉で部分的なメルトダウンが発生。部分的な放射能漏れ事故が発生しました。
最初に建設されたサスケハナ川の原子炉(TMI 1号機)は、燃料補給のためにいったん停止中、2号機の方はフル稼働中、この状況下、2基の原子炉に冷却機能の動作不良が発生したのです。
まず、放射能の汚染水の漏出があり、そして、周辺部で放射性ガスが検出されました。
死傷者はいませんでした。

この事故はアメリカ合衆国にとって最悪の原子力事故と捉えられ、以後、産業界において安全対策において全面的な見直しが行われました。

◆ No.5[チェルノブイリ原子力発電所](ソビエト連邦):1986年4月26日(アイネス・レベル 7)
発電所の4台の原子炉のうちの1台が、実験の後爆発しました。その結果発生した火災は9日間燃え続け、長崎と広島に投下された原爆と比較して、少なくとも100倍の量の放射線が大気中に放出されました。
この事故による放射性物質は、北半球のほとんどすべての国で検出されました。
爆発で2名が即死、さらに28名が急性放射線障害のため死亡しました。一部の専門家は災害の結果、さらに数千人が、放射線の影響により発症したガンのため死亡したものとみています。
『 New Safe Confinement - 新安全遮蔽物』として知られる巨大なカバーが、既存の石棺の上に建造中です。
それは、2013年までに原子炉を覆い尽くすことになっています。

◆ No.6[セーベルスク(トムスク-7)](ロシア):1993年4月6日(アイネス・レベル4)

ロシアの軍事用再処理施設プラントで、抽出工程でウランとプルトニウム蒸発缶が爆発した事故。
TBP-濃硝酸ウランの急激な熱分解反応が起こり、建屋が破壊され、放射性物質が周辺へ放出されました。
そして、120平方キロ以上(INES Level 4)の面積の大気汚染を引き起こしました。
いくつかの村からは住民が避難し、現在も人間が住めない状態のまま放棄されています。

◆ No.7[東海村JCO臨界事故](日本):1999年9月30日(アイネス・レベル4)


(写真)東海村事故は、日本の原子力産業に対する信頼をぐらつかせました

安全規則を破った作業で、施設の労働者は危険な程多くの量の処理したウランを金属バケツに加えたことにより、臨界状態が発生、中性子線等の放射線が大量に放射されてしまいました。
労働者のうちの2人は集中治療を受けたものの多臓器不全で死亡。さらに、他に40名以上が年間許容線量を越える被曝をしました。
施設周辺の数百人の住民が核反応が続いていた間、彼らの家から避難させられましたが、2日後に帰宅を許されました。

◆ No.8[美浜原子力発電所](日本):2004年8月9日(アイネス・レベル1)
福井県の美浜原子力発電所で5名の作業員が死亡した。熱湯と蒸気が壊れたパイプから漏れ、他に7人の作業員も負傷しました。
当局は、放射線が原子力発電所から外には漏れておらず、したがって周辺地域に対する脅威も無いと主張しています。

◆ No.9[福島第一原子力発電所](日本):2011年3月11日(アイネス・レベル7)
マグニチュード9.0の地震によって発生した巨大津波が福島第一原子力発電所を襲い、6台の原子炉のうちの4台に損害を与えました。
冷却装置が故障したあと、一連の火災が発生しました。
原子炉から排出された水素ガスは、水素爆発を引き起こしました。
そして、現場では炉心がそれ以上過熱しないよう何とか冷却する必要があり、結果として海水が使われました。
当初、事故レベルは日本の当局により5と分類されましたが、当初予測されていたよりも、ずっと高い濃度の放射線が原子炉から漏れていることが、新たに予測され、事故レベルは2011年4月12日にレベル7まで引き上げられました。
事故レベルが引き上げられたにもかかわらず、福島の事故はチェルノブイリの事故よりひどいものではない、という言い方がされています。
当局はさらに、存在するのは比較的小さな健康上の危険性だけだ、と話しています。

動画【福島第一原発の事故レベル7に引き上げ】
4月12日当日のアメリカABC放送のニュースを改めてご覧ください。

【 人々の心に響くレイチェルの願い 】 会った事も無い他人を助ける事が、自分自身の事よりも大切だと考え、夢を持ち続けた一人の少女

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

所要時間 約 5分

広告
広告

今日ご紹介するアメリカNBCの[ Making a difference ]でも、ABCの[ Person of a Week ]でも、こどもたちの話題が数多く取り上げられています。
その映像を見ていると、この世の中で最も大切なもののひとつ、それは「こどもたち」であることが、ごく自然に伝わってきます。

子供たちを大切に守り育てる社会こそ健全、違いますか?

【 人々の心に響くレイチェルの願い 】
アメリカNBC放送 7月29日

この番組でも先ほどお伝えした通り、今週いっぱい、我々は旱魃(かんばつ)と飢餓に苦しむ東部アフリカの、心を痛めずにはいられない状況について報道してきました。
シアトル郊外で、これと似た状況におかれている(アフリカの)子供たちについて知った9才の女の子は、自分が助ける、と決心しました。
彼女は誕生日のプレゼントを受け取るかわりに、その分のお金を、アフリカの子供のためにきれいな飲料水を贈る慈善事業への寄付金として、積み立てました。
けれども、この週末、この少女は悲劇的な交通事故で、彼女自身の生命を失ってしまいました。
しかし、そこでこの物語は終わらなかったのです。

NBCのリー・コヴァンが、レイチェル・ベックウィズがどのようにして、今でも彼女の願いを実現し続けているかについて説明します。

リポーター: あなたはシアトル近くの高速90号線のコンクリートの路肩の上 - 恐ろしい事故が起きた場所としてマークされている場所の上で、この物語が終始する - つまりは少女の悲劇的な死を伝える、事故の報道だと思うかもしれません。
しかし、実際には、レイチェル・ベックウィズの9回目の誕生日の直前の先月、これからお話しする物語は始まったのです。
プレゼントをねだる代わりに、彼女は「あるもの」を贈るため、レイチェルに誕生日のプレゼントを贈る予定だった人々に寄付を頼んだのです。
遠い国の、飲むための水すら手に入れる事ができない子供たちへ、清潔な水を贈るための寄付を。

彼女の少々高望みな最終目標は、アフリカの15人の子供が清潔で安全な水が飲めるように、300ドル(24,000円程)を積み立てることでした。

リポーター: 彼女は目標まであと80ドルと迫る、220ドルまで積み立てましたが目標には届きませんでした。
彼女は来年の誕生日に再び挑戦する、と誓いました。
しかし、翌年の誕生日のかわりにやってきたのは、交通事故だったのです。
女の子のこれほどに大きくやさしい心も命も、残酷な事故が奪っていきました。

レイチェルの両親「誰だってこれほどまでに悲しみをこらえなければならない、そんな親になりたいはずはありません。悲しみを乗り越えるためなら、何だってしたいと思うはずです。」

リポーター:両親は彼女が生きた証を記憶にとどめる最良の方法について考えました。それはレイチェルの取り組みを続ける事だったのです。
彼らは亡くしてしまった娘の遺志を継ぎ、結果として大きな反響を呼ぶ事になりました。ツイッター、フェイスブックの上で、彼女の話は広がりました。反響は日を追うごとに、まさに分単位で広がっていったのです。

カリフォルニアのヘアサロンの店主も寄付を申し出た一人でした。レイチェルの話は彼を突き動かしたと言います。
「 わずか9才の女の子、小さな子供がこれほど人々の心に響く事ができることに、私は本当に驚きました。」

リポーター:ゆうに600,000ドル(約4,800万円)を上回る金額のお金が、レイチェルの名前で寄付されました。
アフリカの子供たちに清潔な水を贈る慈善事業では、かつてなかった出来事です。

会った事も無い他人を助ける事が、自分自身の事よりも大切だと考え、夢を持ち続けた一人の少女。
彼女の願いが、世界中の何万人もの人々に『分かち合う事』の大切さを伝えました。

リポーター: 何がしかの慰めが、大切な娘を失ってしまった両親にあるとすれば、それはわずか9歳の少女が、彼女よりも長い人生を送ることになるたくさんの人々の心の琴線に触れていった、ということではないでしょうか?

Visit msnbc.com for breaking news, world news, and news about the economy

[ アメリカの新しい原子力安全基準 ] 原発事故は「まったくもって容認しがたいもの」米国CNN

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

所要時間 約 8分

広告
広告

今日はちょっと面倒な内容ですが、原子力発電の今後について、アメリカではすでにきちんとした議論が始まっている、という報道です。
私は宮城県仙台市に住んでいますが、周囲の人々の毎日の懸念はやはり原発事故。
日を追って、様々なものが「汚染」されて行く日常は、何ともやりきれません。
特に農業に携わっている方々は、せっかく丹誠込めて育てた農産物も
「放射能がついてんじゃないか?!」
と言われてしまえば、全くの無価値、どころか捨てる場所さえ無いゴミになってしまいます。
現に、津波の被害による岩手・宮城・福島の大量のがれきは放射能汚染の懸念のため、廃棄物処理のための「受け入れ」を他の自治体から断られ、処分できずに悪臭を放ち続けています。
私たちがいる被災地の数々の『課題』の前に、ことごとく立ちはだかっているのが原発事故なのです。

こうした問題を解決するためには『きちんとした議論』こそ大切なはず。

【新しい原子力安全基準に何がふさわしいのか、へのさまざまな反応】
福島第一原発の事故を受けて、アメリカは特別委員会を設置

By Matt Smith, CNN, July 14, 2011

 日本の3月の災害と事故以後、アメリカの原子力発電所のより強化された安全規則は、その内容について原子力産業側と批判的立場のそれぞれから、さまざまに批評されました。

 日本の福島第一発電所の3基の原子炉が炉心溶解(メルトダウン)した後、原子力規制委員会(NRC)によって設立された特別委員会は、こうした『最悪の事態』が起きた場合のシナリオを再考するよう、104基の米国商業用原子力発電所の所有者に促しました。

合衆国ではこうした事故は起こりにくいと言われていますが、たった一度でも起きてしまったら、その結果は
「まったくもって容認しがたいもの」
になるであろうと述べています。

特別委員会は12の提案を原子力規制委員会に行いました。
停電になっても72時間の間は、冷却システムを動かすことができる仕組みが必要である、という提案を含んでいます。
さらには、現行の規制の「パッチワーク(便宜的な対応)」が、「論理的で、系統的で一貫性を持っている」規則に、取り替えられるべきであることを示唆しています。
96ページのレポートは、原子力産業側の自発的取り組みが、基準を定めるために役に立っていると述べています。
「しかし、必要とされる法的な要求事項を、便宜的手段に置き換えられるべきではない」と述べています。

「私たちはまだレポートの内容を、検討している段階です。」と、原子エネルギー企業の親睦団体である原子力エネルギー協会の副会長、トニー・ピアトランジェロは語りました。
一方で、ピアトランジェロは規則が承認される前に、原子力規制委員会は原子力産業側から、さらなる意見聴取をするべきだと、取材に答えました。
「私は控えめにしか言いませんでしたが、瞬く間に起きた福島の事故の教訓から学ばなければならない事と、正常に機能しているアメリカの原子力発電所の安全基準の全面的な見直しとは、明らかに別の問題なのです。」
「私たちは(日本の東京電力より)もっと能率的に、もっと効果的に、もっと総合的に対応する事が可能です。たとえ時間がかかるにしても。」

 一方、憂慮する科学者連盟(1969年マサチューセッツ工科大学の教授・学生たちによって設立・基本的に風力や太陽光などの再生可能エネルギーを支持するが、原子力発電についても、より安全な運用管理のための改善方法なども積極的に提案している)の物理学者、エドウィン・ライマンは、原子力監視グループはこのレポートについて、首尾一貫しない第一印象を抱いたと語りました。
「彼らが提案した安全基準の変更のいくつかは、非常に役に立つ可能性を持つと、我々は思います」と、ライマンは言いました。 ただし、と彼はつけ加えました。
「それを完全に実行するために、具体的にどう取り組むのか。その細部に厄介な点があるのです。」

ピアトランジェロはアメリカの原子力産業は福島第一原発の事故を受け、今後原子力発電の管理コストは上昇せざるをえない、と見ています。ただし「どの提案が受け入れられ、それがどのように実施されるかは、まだ未定です。」と語りました。
「この点については、最終的な提案を検討するテーブルには、委員だけでなく、議案を整理し進め方に関する展望を得るため、より広範囲の利害関係者も加わるべきだと、私は考えています。」
2001年9月11日のニューヨークとワシントンの同時多発テロ以降、アメリカの原子力発電所では災害を防ぐため、否応なく採用させられた新しい安全対策をすでに実施していました。
ピアトランジェロは現在の産業側の取り組みが「パッチワーク」であるとして低い評価を受け、何段階もの事故対応手段がとられている事が過小評価されたことについては、看過できないと語っています。

一方、ライマン博士は、タスクフォースは、NRCが設定する原子力発電所の緊急時避難対象地区の必要条件を、10マイル以上に広げるべきであったと語りました。
福島第一(チェルノブイリ以来、最悪の原子力事故)は、25マイル以上離れた場所で暮らしている100,000人以上の人々に、移住を余儀なくさせているからです。

 3月11日の「歴史的大災害である」、東日本大震災が引き起こした15メートル(48フィート)の津波が沿岸の原子力発電所を水浸しにしたとき、福島第一原発の事故が発生しました。
津波は3台の稼働中の原子炉と付属する燃料プールのための冷却装置を完全に制御不能にしました。そして、原子炉の加熱と水素爆発を引き起こし、原子炉1号機と3号機の建屋を吹き飛ばしてしまいました。 エンジニアが非常事態の間、原子炉を冷やすのに用いられた約100,000トンの非常に汚染された水を管理するのに苦労する間、もう一つの水素爆発はNo.2原子炉の内部に損害を与えたと思われています。

 東京電力は2011年の10月から2012年の1月までの間、その時期にならないと事態は安定化しないと、見積っています。
災害は日本が原子力エネルギー政策のあり方について再考する原因になりました、そして、ドイツは発表された計画に基づき、2022年までに原子力発電所を完全に廃棄しなければなりません。
原子力規制委員会の特別委員会も、今後は福島第一原発にある沸騰水型原子炉で、蒸気とガスの蓄積を制限することを可能にしたベント・システムを、必要不可欠な設備とすることを要求しました。
現在米国内で稼働中の23台の原子炉は、福島第一原発と同じ基本設計のゼネラル・エレクトリック・マーク1なのです。

本日の動画は【原発の技術者は反論】という題のアメリカCNNのビデオです。
[ 福島第一原発の冷却作業が軌道に乗ったと主張する日本政府 - しかし専門家はいくつもの課題が未解決、と指摘]
と下の字幕には書かれています。男性特派員の話は聴き取りにくいのですが、メルトダウンしている3基の原子炉の建屋が破壊されている状況で、台風シーズンを迎える事になる点なども指摘しています。

このサイトについて
ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
最近の投稿
@idonochawanツィート
アーカイブ
広告
広告
カテゴリー
メタ情報