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星の金貨 東日本大震災や音楽、語学、ゴルフについて語るブログです。

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【 過去の教訓が明日の命を守る 】〈前編〉

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『本当に命を守ってくれるものとは』

この数十年で最悪の自然災害を生き延びた人々は、生き残るための自衛手段を、根本から見直さなければないかもしれません

ドナルド・ハーディング / アルジャジーラ 2011年11月23日

2011年3月東北地方を襲った巨大地震と、その結果発生した何もかもを壊滅させてしまった津波は、沿岸部に暮らすあらゆる世代の人々に将来の津波対策をどうするか、という問題を突きつけることにな りました。
多くの人々が答えを求めて、 過去に目を向けることになりました。

「私は祖父の手を離すつもりはありませんでした。」
「でも離してしまったのです。
私は祖父を引いて逃げていましたが、祖父の足はあまりに遅く、津波が迫っていることを感じた私は祖父の手を離し、丘を駆け上がりました。後ろを振り返ることなく。」
故郷の街を巨大津波にめちゃくちゃにされた39歳の萬(よろず)あきこさんはこう語り、彼女の脱出を振り返ります。
マグニチュード9.0の地震が東北地方を襲った直後、膨大な量の海水が陸地になだれ込んできました。
そして数分のうちに、何百もの町や村が呑み込まれて行きました。
それは何世代にもわたる歴史の中で最大規模の津波であり、公表された死者・行方不明者の数は20,000を 超え、当時の首相であった菅直人をして、この国を襲った第二次世界大戦以来最悪の自然災害と言わしめました。

たくさんの人々が、萬さんのように、その後の運命を左右する瞬時の判断を下すよう迫られました。
「あの時点では、どこか高い場所に逃げなければ、私は溺れてしまっていたでしょう。まずは自分の身を守らなければなりませんでした。冷たいように思うかもしれませんが、他にどうしようもなかったのです。」

萬さんは『てんでんこ』を教え込まれていました。
『てんでんこ』の言い伝えは、津波に襲われた時は他人を助けることなど考えず、一目散に逃げることに徹することを教える、生き延びるための言い伝えです。
一見自分のことしか考えていないようですが、いったんこの教えが町全体に徹底されれば、最も多くの生存者数が確保される、もっとも単純で確実な方法となるのです。
「私たちが子供のころ教え込まれたように、大地震に見舞われたら家に戻ったり親を探そうとしたりせず、まず自分自身を守らなければなりません。そうしないと、津波にのまれてしまうんです。」
今や二人の子供の母親である萬さんが、こう語りました。

日本の東北地方の市町村、あるいは三陸沿岸は、これまでも大自然の猛威にさらされ続けてきました。
太平洋プレートとユーラシア・プレートの境界に沿って存在する断層に沿って市町村が存在するため、大きな地震が発生しやすいのです。
海中で発生する地震は頻繁に津波を引き起こします。しかしいくつかは行政などによって拡声器から警報は発せられるものの、漁港や港では実際に動く水位は数インチにとどまり、これら地震頻発地帯の海岸線に点在する 入り江や湾に対し、公式の警告が発せられた、という以上の意味はありません。
しかし、100年から150年に一度の間隔で、巨大な波が陸をめがけて確実にやって来ます。
そのような津波は1896年に22,000人の犠牲者を出し、数千戸の家屋を破壊しました。
1933年の津波は同じ場所で3,000人の犠牲者を出し、ある町では家屋の98%が失われてしまいました。
『てんでんこ』の教えは、こうした度重なる災害から生まれました。
三陸という地方の人々の知恵はひとりひとりに、他人のことは構わずまず自分の身を守ることを求めます。
ダーウィニズム※に通ずるこの自衛本能は、人々の命が危険にさらされたときに、自然に働くようにしなければなりません。
しかし、自分よりも他の人のことを優先すべきという伝統を持つ日本の社会では、他人を差し置いてまず自分を守る自衛本能の発揮は難しいのです。
〈つづく〉

※ダーウィニズム
ダーウィニズムという言葉は自由市場の発展に関する「適者生存」と言う概念に使われる事が多い。

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【 月の石517個を紛失 】

アメリカNBCニュース 12月9日

今夜月の石のサンプル517個が盗まれ、あるいは紛失してしまった事が明らかになりました。
これまで6回のミッションが行われ、わずか12名だけが月に行きましたが、これまで842ポンド(382キログラム)の岩石と土を持ち帰りました。これらは単に何年もの間貸し出され、あるいは持ち出されています。
あなたも引き出しの中を確認してみてください。
NASAは管理方法について、改善を行う、と語っています。
どうやら彼らはこれら国宝級のサンプルについて、永遠に失われてしまう危険にさらされている、とは考えてはいないようです。

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【 サンタクロース作戦本部、その全容について 】

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[この世界をかえていく![ メイキング・ア・ディフェレンス ]

アメリカNBCニュース 12月2日

ブライアン・ウィリアムズ :
私たちはサンタクロースがたくさんの仕事を抱えながらも、北極を拠点に大きなスケールで、みんなが喜ぶ仕事をしていることを知っています。
しかし、考えてもみてください。
この季節、彼はてんてこ舞いをしています。
そこでサンタの助手を志願する人々が現れました。
NBCのアン・トンプソンがお伝えするのは、すべてのクリスマスの願いが実現するよう、配置について取り組みを行っている人々についてです。

「こんにちは、ピート、あなたのサンタクロース作戦が始まりましたね。」
リポーター:ピート・フォンタナは並の妖精ではありません。
ピート「私は妖精たちのリーダーとして、サンタクロースに直接報告をする係なんです。」

リポーター:彼の作業はニューヨーク中央郵便局の中にある、サンタクロース作戦本部です。
ピート「私の役割はサンタクロース宛の郵便を開封し、手紙をくれた家族や子どもたちにクリスマスの日、望み通りのプレゼントが届くように間違いの無い手配をすることなんです。」

リポーター:この冬、ニューヨーク中央郵便局の彼の作戦本部には、この冬約200万通の手紙が届く見込みです。
手紙は郵便番号によって分類され、ここにいる人々が中身を確認します。
フォンタナの妖精チームは一通一通手紙を読み、サンタの助手としての職務を忠実に行いたいと思う人々により、プレゼントを贈るべき対象を選び出します。
彼らは時に読んでいて辛くなるような手紙も扱います。

手紙「わたしのお母さんは一生懸命働いていますが、うちにはプレゼントを買うだけのお金がありません。」
「かわいそうね…」
「胸が痛むわ…」
手紙「わたしは髪型を自由にセットできる、パービー人形のプレゼントが欲しいのです。愛するサンタクロース様。」
このプロジェクトでは返事を書いて、天国からの贈り物と一緒に届けるのです。」

リポーター:プレゼントはきれいに包装され、クリスマスイヴにサンタクロースが届けに行けるよう、郵便局内にセットされます。
ロバート・ライターはこの取り組みを始めて7年になります。
ロバート「すべての子どもたちが、クリスマスに起きる魔法を経験すべきだと思います。」
リポーター:国内の75の郵便局がこの取り組みを行っていますが、多い局は昨年までに6年間この取り組みを行っている、とピートが話します。

リポーター「サンタクロースは、良い上司ですか?」
ピート「もちろん、素晴らしい上司ですよ。あらゆる人の中で最も楽しく、愛すべき人間です。」

リポーター: そうした人間だからこそ、テレサ・ウイリアムズも助手を志願したのです。
テレサ「私もサンタの助手を務める、小さな妖精になれたわ。」

リポーター:すべての妖精たちが子どもたちに、そして若い人にも年配の人にも、信ずべきものについて伝えて行きます。
アン・トンプソン、NBCニュース、ニューヨーク。

ブライアン・ウィリアムズ :
ご覧いただいた通り、サンタクロースですら助けが必要です。
もしあなたも、助手をご希望なら、MSNBC.comにアクセスの上、詳しい情報をご覧ください。

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福島第一原発の海洋汚染 – イギリスのメディアはどう伝えたか?その2 】

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所要時間 約 11分

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汚染水は太平洋に流れ込み、専門家はその中に放射性ストロンチウムの存在を確信

ガーディアン(英国)2011年12月6日

福島第一原発の水処理施設の壁の割れ目から、大量の放射能の高濃度汚染水が漏れ出しました。
一部は海洋中に流れ込んだものとみられる、と東京電力が発表しました。

メルトダウンを起こしている3基の原子炉を冷却するため、使われた水の浄化装置のコンクリートの擁壁のひび割れから、45トンの汚染水が漏れ出した、と東京電力は話します。
同社はそれ以上の漏出を防ぐため、土嚢を積み上げましたが、その時点ですでに600メートル離れた太平洋の海中に、側溝を通って汚染水が流れ込んだ恐れがあります。
専門家は汚染水には高濃度のストロンチウム-90によって汚染されていた、と考えています。
このベータ崩壊型(ベータ線を放出しながら崩壊する)放射性物質は、体内に入り込むと骨肉種(骨にできる悪性腫瘍・青少年期の発症が多い)を発症させる危険性があります。

公共放送局NHKは、漏れ出した汚染水に含まれるセシウムのレベルは低いものの、半減期29年のストロンチウムの量は1平方センチメートル当たり130,000ベクレルの値の可能性がある、と伝えました。

緊急作業員は4日・日曜日、汚染水の水たまりを発見した後、浄化装置を停止させました。
東京電力はこの水たまりの表面から、一時間当たり1.8ミリシーベルトのガンマ型放射線と、110シーベルトのベータ型放射線を検出した、と声明の中で述べています。
漏水はすでに止まったと思われ、現在はスケジュール通り、浄化された水によって原子炉の冷却作業が行われている、と述べています。

今回の事件は膨大な量の汚染水の再利用をどうするか、という問題も含み、福島第一原発の作業員にとって事 態がますます難しいものになっていることを、強調する結果となりました。
10月に、フランスの政府機関である放射線防護原子力安全研究所は、福島第一原発は史上かつてない規模で行われた放射性物質の放出に対し責任を持つべきである、と語りました。

ところで、3月11日午後、高さ14メートルを超える津波に同発電所が襲われた際の、現場の技術者たちの絶望的な戦いの様子が明らかになりました
無名の労働者のうちの一人は災害発生時、中央制御室にいましたが、同僚に対し、どうか持ち場を離れないでくれ、と懇願したことを思い出しました。
彼は中央制御室にあるパネルのランプが点滅を始めたとき、津波が発電所の災害を発生させてしまったことに気づき、制御室を飛びだしました。
「私は一人の作業員が制御室に飛び込んできて『海水が押し寄せて来た!』と叫んだとき、津波が発電所を襲ったことを知りました。
「私は、すべての電源が失われると、全身から力が抜けてしまいました。」
発電所の「事態を憂える」従業員たちが、どうやって危機を食い止めるか大声で議論を始めると、一人が全員で逃げ出すしか選択肢は無い、と話しました。
「ここに留まっても、私たちに出来ることなんか何もないでしょう。」
と彼は言いました。

「私は頭を下げ、彼らにここに留まってくれるよう頼みこみました。」

事故の後始末を行う労働者は、『福島の50人』という別名でよばれることもありました。
事故の発生以来、大体50人前後で処理に当たったためですが、持ち場に残り、事故が大崩壊へと向かわないよう、英雄的な戦いを行ったのです。

中の一人は高まり続ける原子炉内の圧力を下げるため、原子炉内建屋に入り、手動で換気用のバルブを開ける作業を行うべく、申し出た作業員のことを思い出しました。
「我々は完全な防護服を着用していましたが、その場の放射線量はあまりに高く、若い彼をその場に行かせることはできませんでした。」と、彼は語りました。
「その場所に着いたとき、私は下の方から奇妙な、大きなボコッボコッ、という音が聞こえました。そして作業を始めたのですが、熱のためはいていた黒いゴム長靴が溶けてしまいました。」

労働者たちは彼らが『死ぬ』と思った瞬間の状況について、つい先ごろ食道がんのため現場の責任者を退くことになった、福島第一原発の吉田雅夫所長と同じ説明を行いました。
「私たちは大きな余震に襲われ、再び津波が襲って来るのではないか、と防備マスクをしたまま丘を必死で駆け上がりました。」
と一人が話してくれました。
もう一人は彼自身、そして一緒に働いていた仲間が、水たまりにつかったまま作業を続けている間中、ずっと感電死の心配をしなければならなかったことを思い出しました。

http://www.guardian.co.uk/world/2011/dec/05/fukushima-leak-radioactive-water?INTCMP=SRCH

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この原稿がアップされるのは12月10日土曜日、用意していたクリスマスの『感動的なお話』をご紹介するつもりだったのですが、次々ニュースを訳しているうち、こちらを掲載せざるを得ないな、と思い、予定を変更しました。
しかし、福島沖、いや東日本沖太平洋の汚染はいったいどれほどなのでしょうか?

そのことを解明すべく行われた、日本・アメリカを中心とする国際チームによる調査に、日本政府が資金提供を拒否したことは、ここでも一度ご紹介しました(【 福島沖には驚くべき事実が隠されている – 海洋汚染の実態 】http://kobajun.biz/?p=1268)。
福島第一原発の事故については、海外のメディアでは4月ごろから『cover-up(隠ぺい)』の文字が見え始めていたのですが、いまだに続いていると思わざるを得ません。

そして、福島第一原発の作業員の方々の『命を懸けた戦い』、敬服するほかはありません。
しかし、東京電力の経営層がこうならないための対策を。事故前きちんと行っていれば…
全くの天災ではなかったはずです。
ここでも、そのことを指摘した記事をいくつかご紹介済みです。
【 東京電力のサクセス・ストーリーの、暗い側面を明らかにした福島の原子力発電所事故〈前編〉】ドイチェ・ベレ(ドイツ国際放送) http://kobajun.biz/?p=920
【 日本人の静かな怒り】〈 日本の原子力発電に幻滅はつきもの 〉フランス / ル・モンド http://kobajun.biz/?p=1068
【 世界の原子力発電の経済性、危険性の議論と福島の現状〈後編〉 】アメリカCNNニュース http://kobajun.biz/?p=1087
など…

事実を隠さずすべて公開し、議論を重ねながら最良の解決策を探る、なぜそれができないのでしょう。

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【 枝野経済産業大臣、東京電力への資金注入を否定 】

英国BBC放送 12月9日

日本の経済産業大臣枝野幸男は、問題を抱えた原子力発電会社東京電力は、政府による巨額の資金援助を受ける予 定であるとする報告を否定しました。

枝野氏は機能不全に陥っている福島原子力発電所を運営する東京電力は、公的資金に対する要求は行っていないと述べました。
問題の報告は東京電力が実質的に国営化されるだろうというもので、来年日本政府が1兆円 を 支出し、実質的に経営権を握ることになる、としていました。

東京電力の株価は木曜日急落し、11%以上値を下げて取引を終えました。

3月に発生した巨大地震と津波により、東京電力が運営する福島第一原発は3基の原子炉がメルトダウンを引き起こし、同社は賠償と放射能汚染対策のため、巨額の支出に直面しています。

政府は11月にすでに被災者に対する補償を行うため、9,000億円の資金援助に合意していました。
木曜日日本のメディアから出された情報では、今回の1兆 円の支出は、この9,000億円とは別に支出される、というものでした。
匿名の情報を引用したこの報告は、来年6月の定時株主総会で新株を発行する枠である株式授権枠の拡大について承認を求めることになるだろう、と述べています。
一部の報道では、購入する株式の総額が3兆円に上る、としています。

しかし枝野氏は金曜日に記者団に対し、こう述べました。
「現在のところ、東電側から具体的な資金供与の要請があった訳ではありませんが、公的資金を注入する方向での調整を行うべき事例ではありません。」
「今は我々はあらゆる可能性を念頭に置いて、検討を行っています。」

http://www.bbc.co.uk/news/business-16082349

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【 毎年恒例のパレードが今年は抗議の場に?! 】

アメリカNBCニュース 11月29日

毎年新年に行われるカリフォルニア州パサデナでのバラ祭りのパレードも、今年は米国経済の現状を映し出すものになるかもしれません。 『ウォール街を占拠せよ!』の抗議者たちがこのイベントに数千人規模で参加する計画を立てています。今年はパレードのフロートの数が減ら される予定で、フロートを制作する地元の会社1社には仕事がありません。
いくつもの会社が脱落していきました。
記憶に残る限り初めて、バドワイザー・クレイズデール(アメリカでイベント用のタレント馬を飼育しレンタルする会社)のような会社ですら、地元セント・ルイスで私たち同様パレードをテレビで眺める羽目になるかもしれません。

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【 福島第一原発の海洋汚染・英国メディアはどう伝えたか? 】

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〈 イギリスのメディアはどう伝えたか? 〉

ザ・インデペンダント 12月5日

日本の制御不能に陥っている福島第一原発の浄化装置から高濃度に汚染された約45トンの水が漏れ出し、一部が海洋中に流れ込んだ恐れがある、と東京電力が発表しました。

この漏出の事実は、津波によって破壊された福島第一原発の冷温停止を年末までに実現する、としている東京電力が、さらに難しい局面に追い込まれてしまったことを意味します。
汚染された水たまりが12月4日の日中、浄化装置近くで確認された、と東京電力がウェブサイトの中の声明で明らかにしました。

浄化装置を停止した後、漏出はいったん止まったかに見えました。
しかしその後、作業員がコンクリートの擁壁にひび割れを発見、そこから海につながっている側溝に汚染水が漏れ出していました。
ひび割れが土嚢でふさがれるまでに、約300リットルの汚染水が漏れ出したものとみられています。
現在東京電力がどれほどの量が海の近くまで漏れ出したのか、確認作業を行っています。

3月11日の福島第一原発の事故以後の数週間、汚染水が太平洋に流れ込んだことは、沿岸部の魚介類への汚染問題へとつながりました。

浄化装置の周囲にたまっている汚染水は日曜日に計測した結果、1リットルあたり16,000ベクレルのセシウム134、29,000ベクレルのセシウム137に汚染されている、と東京電力が発表しました。
この値は政府が決めた安全基準のそれぞれ、270倍、322倍という高さである、と東京の原子力資料情報室が公表しました(http://cnic.jp/)。

セシウム137は 数十年間環境に留まり続け、ガンを引き起こす放射線を発し続けるため、危険な存在です。
セシウム134の半減期がおよそ2年であるのに対し、セシウム137の半減期はおよそ30年です。
東京電力は原子炉の冷却作業に使った水の除染を行うため、浄化装置を使用しています。
3月11日津波によって原子炉の冷却装 置が停止し、3基の原子炉の炉心がほぼ完全なメルトダウンを引き起こしました。

http://www.independent.co.uk/news/world/asia/radioactive-water-leaks-from-japanese-nuclear-plant-6272550.html?origin=internalSearch

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この報道は昨日、すでにニューヨーク・タイムズの記事をご紹介しましたが、「検証を重ねる」意味でイギリスの新聞記事もご紹介します。
一つの事実について、複数の報道をご紹介することで、福島第一原発の事故の真実に近づくことができる、と考えています。
そうすることで、原子力発電の危険性、非経済性もまた、明らかになるのではないでしょうか?

そして今日は12月8日、真珠湾攻撃から70年の日だったのですね。
アメリカのメディアは今日こぞって、この日のことを取り上げていました。
私たち戦後生まれの日本人は生まれた時点で、「やった側」の人間になっています。
しかし「やられた側」の人々の認識についても理解しておけば、以後私たちは戦争などという手段を用いずに国際問題を解決して行けると思うのです。

今年のアメリカ側の式典にあったのも日本に対しての何事かではなく、戦争という悲劇に対する思いの方が強かったようです。

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【 真珠湾犠牲者の遺族、70年後の願い 】

アメリカABCニュース 12月7日(日本時間8日)

真珠湾攻撃の犠牲になったと思われる人々の遺族にとって、いつの日か遺体の確認が行われ、葬られるべき場所でやすらかな眠りにつかせることが、この70年間の願いでした。

しかしすでにボストン・グローブが報道していますが、これまで『身元不明者』として納骨箱に入れられ、埋葬された74,000人の中から、海軍のエンジニアだったユージン・ケラー・エバーハルトの遺族は、DNAテストによって彼を探し出すことができるようになる、ということを知らされたのです。

マサチューセッツ州ロックポートに住むエバーハルトの姪、ジョーン・ロバーツは遺品の確認を行い、身元判別に協力してもらえるよう、テキサスにある海軍犠牲者・捕虜・戦闘中行方不明者合同調査機関の支部から電話連絡があった、と同紙に語りました。

また、科学者のディー・ディー・キングは、ユージンの兄で今年現在107歳になるジョージに連絡しました。

遺族は期待をふくらませています。
しかし、他の不明者の確認作業にも取り組んでいる人類学者である科学調査担当者は、分析過程が非常に難しく、 数年を要する可能性がある、と語りました。
海軍犠牲者・捕虜・戦闘中行方不明者合同調査機関・中央研究所の人類学者のグレッグ・バーグは、不明者の遺骨は何人もの他人の遺骨と混じり合っている、と話します。
2003年にこの組織が本格的に活動を 開始して以降、身元が判明したのはたった5人だけなのです。

しかし、バーグはまだ楽観的です。
「遺骨が混じり合っている問題は、解決できないわけではないのです。私たちは一つ一つのケースについて、解決に導くだけの能力を持っている、そう自信があります。」
彼は電子メールの中でこう述べました。
ウェブサイトで合同調査機関は、不明者の1,000個 の納骨箱のうちの2割が第二次世界大戦にかかわりのあるものだと、語っています。
しかし、個々の納骨箱の中身は混じり合い、一つに4,5名分の遺骨が入っており、一人の遺骨が複数の納骨箱にばらばらに入っている、とも語ります。

合同調査機関は、年月を経た遺骨の確認作業に、普通はミトコンドリアDNAを利用します。
ミトコンドリアDNAは、母親から子供たちへと受け継がれていきます。
ミトコンドリアDNAは長い間生き残り、母系遺伝の中で生き続けます。

一方、核DNAは 細胞の核で見つかって、両親から受け継がれます。
核DNAは識別手段として、より信頼性が高い場合があります。
しかし、核DNAの分解速度は早く、特定の環境状況で生き残ることができません。
このため、識別に必要なだけの十分な量のDNAが 残されることはほとんどありません。

家族が待っている間、ジョージ・エバーハルトは大切な弟を家族の墓に、一緒に埋葬できる日を夢見ています。
そして弟に向かい、「おかえり…」と言える日が来るまで、生きていたいと願っています。
「私は、楽観主義者です」と、彼は言いました。
「私は120歳 まで生きれるかもしれない、そんな気がするんですよ。」

http://abcnews.go.com/blogs/health/2011/12/07/decades-later-hope-for-pearl-harbor-victims-family/

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【 漏れ出したセシウム137は、271,000,000,000,000,000ベクレル(2京7,100兆ベクレル)を超えている 】

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〈 福島第一原発から太平洋に - フランスの放射線防護原子力安全研究所が見積もる 〉

ニューヨーク・タイムズ 12月4日

少なくとも45トンの放射能によって非常に汚染された水が、福島第一原子力発電所で浄化装置から漏れ出し、その一部は太平洋に到着したかもしれないと、東京電力が12月4日・日曜日に公表しました。

地震と津波によって破壊されてからほぼ9ヵ月を経て尚、福島第一原発は大きな環境破壊をもたらし続けています。
今回の漏出以前にも福島第一原発の事故は、一度の事故としてはかつてない規模の放射性物質を海中に放出し、この海域の野生生物と魚介類に対する重大な脅威となっている、と専門家は語りました。
今回の漏出事故は、福島第一原発の安定化に向けた作業が順調に進んでいる、との東京電力の主張に対する疑問を引き起こしました。
東京電力は福島第一原発を今年の年末までに『冷温停止』と呼ばれる、安定状態に至らせることができる見込みである、と公表していました。

今回の事故は日曜日、2段階を経て発生した、と東京電力は報告書の中で述べています。
朝、発電所の作業員が汚染水が浄化装置の次の過程の、貯蔵プールにまで達していることを発見しました。作業員は浄化装置の運転を中止し、そこで漏出が止まったかに見えました。
しかし後になって漏れ出した汚染水が、おそらくは貯蔵プールのコンクリート壁の割れ目を伝って、その外側にある側溝にまで達していることを発見しました。

朝日新聞が東京電力職員の発言として伝えたところによれば、220トンの汚染水が漏れ出した恐れがあります。

汚染水は政府が定める安全基準の100万倍の放射性ストロンチウムに汚染されています。
一方、放射性セシウムについては、すでに浄化済と考えられる、と東京電力は話します。
しかしいずれの放射性物質もいったん体内組織に入り込めば、ガンになる危険性をいちじるしく増大させることになります。

東京電力は土曜日の時点のチェックでは、漏水は確認されておらず、そのことから土曜日の夜から日曜日の朝にかけて漏水が発生したものと思われる、と語ります。
同社は現在、どのような形の漏水であっても、それを止めるべく現在対策を行っている、と語りました。

3月に発生した事故以来、現場の作業員は原子炉を冷やすべく大量の水を使用してきましたが、その過程で水は汚染され、その汚染水をどう処理するかが新たな問題となっています。
9月に新たに設置された循環型冷却装置はフィルターを通して放射性物質を取り除き、水の再利用を行っています。
しかし東京電力は漏れ出した水が、海中に流れだした事実を把握しています。そして原子炉建屋の地下には、数万トンに上る汚染水が残されたままになっています。

3月の事故発生から7月中旬までの間、福島第一原発から太平洋に漏れ出した放射性セシウム137の量が27.1ペタ・ベクレルに達したと、フランスの放射線防護原子力安全研究所が見積もりました。
ご存じのように、この量は一回の事故で海洋に放出された量としては、史上最大のものです
(ベクレルは一般に用いられる放射線量の単位です。そして、ペタ・ベクレルは1000兆ベクレルです。)

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この記事を翻訳していて、今日は全く不愉快になってしまいました。
3月11日から、7月中旬までは4ヵ月、今は12月ですからさらに5ヵ月近く経過しています。
4ヵ月時点ですでに2京7,100兆ベクレルが放出された太平洋には、9ヵ月経過した今、いったいどれだけのセシウム137が放出されてしまったのでしょうか。
まさに日本近海の太平洋は、「天文学的レベル」の汚染が進行している事になります。
そこにさらにストロンチウムが漏出された訳です。
「冗談じゃない!」
とにかく今は、その言葉しか浮かんできません。

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【 無粋なその名はケプラー22b 】

アメリカNBCニュース 12月5日

お話はもちろん、私たちが暮らす地球と関係がありますが、他にも同じような星があることが、今日わかりました。
天文学者がこの地球から600光年離れた彼方に、地球と似た星を発見した、発表しました。
地球と似た外見を持ちながら非常に大きいこの星は、常時華氏70℃ 代(摂氏21℃~26℃)の温暖な気候を持っていると考えられます。

さて、この新天地についてどう考えればよいでしょうか。
この星では地球と違う何かが進行中かもしれません。
シカゴ・カブス(1945年 を最後にリーグ優勝は一度も無く、ワールドチャンピオンに至っては1908年以来100年以上遠ざかっている)が常勝チームであり、どこでも自由に駐車ができ、生産的活動を行う国会議員がいて、決して通話不能にならない携帯電話サービスがあるかもしれません。
その星の名は『ケプラー22b』。
こんな無粋な名前ですが、だからと言って私たちの夢が壊れるわけではありません。

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このサイトについて
ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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