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【 原発は都合良く、限度を超え単純化された理論の産物 】〈第1回〉& 【 フクシマ・ゴーストタウン最新映像 】

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所要時間 約 10分

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「都合のいい面だけをつなぎ合わせたエネルギー政策は、結局人類を不幸にする」
[ 原発とは人類にとって何なのか、何だったのか?!〈第11回〉 ]

[学術ビュー:単純思考の難しさ]エコノミスト 2011年9月

ロンドン・ビジネススクール、国家戦略・経営戦略が専門のマルクス・ライツィック教授が以下のように語りました。
経営管理学修士課程の学生が、入り組んだ経済問題から基本的な原理を導き出す手法を学ぶ事は当然である。
しかし、 今回の福島第一原発の事故は私たちに、そうした手法には『科学者がやってはならない、都合の良い単純化』による危険、という明らかな欠点がある事を教えている。

もし私が我が校の修士課程の学生たちに講義を開始するにあたり、このたびの福島の事故の背後にある原因とは何か、と尋ねたとしましょう。
私が多くの学生に期待するのは、むしろ科学技術や公共政策に関し、形式にはとらわれず、本気でその原因を探り出すため徹底した議論を行う事です。
議論の中心は、原子力発電の不安定性、あるいは再生可能エネルギーの将来性を否定する近視眼的政治家について、という事になるでしょう。

そして講義の終わりに、学生たちが明快かつ簡潔に問題点について説明できるようになるまで議論する事を望みます。

学生たちはおそらくこう説明する事になると思います。
すなわち、これまで〈非〉再生可能エネルギーについては、私たちは何十年もの間それを低価格で容易く手に入れて来たため、安易に考える事に慣れてしまい、その影響について深く検討する事がおろそかになり、その結果福島の事故は起こるべくして起きた、と。

私たちはこれまで炭化水素を燃焼させたり、ウランを核分裂させるという事によって生じる予想外の影響、すなわち健康への脅威、気候変動、そして放射線による大破壊について充分に検証してきませんでした。

事実、原子力発電が一旦何かが起きればあらゆるものを破壊しつくす(人々の生活、人生、地域社会を破壊し、その生存を脅かし、その地に根ざした産業も根こそぎだめにしてしまい、国土までも汚染する)危険性を潜在的に持っています。
そしてそうなれば原子力発電の本当のコストは膨大な額になり、とてものこと『経済的な手段』などとは言えない事は、今なら福島を例にとりながら簡単に指摘する事ができます。

あるいは学生たちは、現代社会が『囚人のジレンマ(経済学の問題で、個々の最適な選択が、全体としては最適な選択とはならないため、結局個々は利己的な選択をしてしまう。しかし、互いが利己的な選択を行ってしまうため、どの個も良い結果を得られない状況の例。)』の状態にあるため、〈非〉再生可能エネルギーの使用を続ける事になると結論づける可能性も否定できません。
このようなジレンマは、エネルギーを消費する事についての責任という問題について大きな関心がある人なら、誰の中にもあります。

けれどももし、あなたが資源の無駄遣いが様々な問題を引き起こすため、節約を求められている事を無視できる人間なら、何も問題はありません。
人々は易きに流れる、つまりはしなくていいのなら誰も我慢などしないのです。
その結果我々は最小の支出で、エネルギーを思う存分使う途を選択しようとします。

水浸しの原子炉がどんな結果をもたらすか、放射能汚染がどれだけ恐ろしいか、そんな事は考えもせず。

〈つづく〉
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例えばNBCの事件報道のニュースなら、一時間もあれば翻訳できますが、この原稿は大げさに言えば1ヶ月かかりました、いやかけました。
学問的抽象論とも言うべき内容を、どなたが読んでも解るように、ただし恣意的にならないように翻訳するのに繰り返し検討しました。
タイトルだけでも
原発は「自信過剰の単純化の産物 → 限度を超えた効率至上主義の産物 → 都合良く、限度を超え単純化された理論の産物」
と変えてきました。

実は先々週から開始した[ 原発とは人類にとって何なのか、何だったのか?! ]の結論がこの原稿なのです。

原子力発電は財務上のメリットだけを考え、その線に沿って都合の良い部分だけを取り出し、それを繋ぎ合わせて作り出されたコンセプト。
これは科学者が決してしてはならない曲学阿世、科学者としての良心を欠いた行為である。
その結果が福島第一原発の事故、そして今の日本の姿。

この原稿が解りにくいのでは、これまでお読みいただいた皆さんにたいへん申し訳ない事になってしまいます。

さらに、ご理解を深めていただくため、関連する記事を併せて掲載していきたいと思います。
そのために【 原発は都合良く、限度を超え単純化された理論の産物 】を3回にわけて掲載し、それぞれの内容が理解しやすくなるような記事と一緒に併載していき、[ 原発とは人類にとって何なのか、何だったのか?! ]を締めくくらせていただきます。
よろしくお願いします。

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【福島の避難区域の今 - ゴーストタウン】

アメリカCNNニュース 1月25日

富岡町、日本(CNN)
私たちは6名程の警官が警護し、『立入禁止』の大きな看板が掲示されたゲートを通り、福島第一原発から半径20kmに設定された避難区域に向かっています。
看板にはこう書かれています。
『立入禁止・入るべからず』

ここは福島の避難区域です。
かつて78,000人の住人がいたこの地区には、今は誰も住んでいません。
福島第一原発の事故が発生してからもはや一年が経とうとしていますが、この避難区域内は放射能汚染がひどく、誰も立ち入りが許されません。

私の今回の目的は避難区域の南の位置を占め、かつては農業と工業が盛んだった富岡町の様子を確認する事です。かつてこの町には52,000人の住民がいました。

町の中心部に行ってみましたが、ここがかつてたくさんの住民がいた町だとはとても信じられません。
この町に入って最初に受ける衝撃は、まさに人っ子一人見当たらない、という事です。
たとえこの町の人々が避難している、という事が解ってはいても、人々は蒸発してしまったのではないか、という恐怖に胸がじんわりと締めつけられます。
持ち主がうっかり乗って帰るのを忘れたかのように、自転車がバス停に立てかけてありました。
何台かの車がショッピングセンターの駐車場に止めてあり、買い物袋に品物をいっぱいに詰め込んだ人々が今にも現れそうです。
一軒のセブン・イレブンの店の中は、棚から落ちた商品が散乱しています。3月11日の地震によるものと思われます。

こうした光景はまさにゴーストタウンです。時の中で凍りついてしまった…

こんな場所でも命が続いている事が、その辺をさまよっている家畜たちの不思議な光景から見て取れます。
私たちは丘を下って幹線道路に出て来た、牛の群れに出会いました。
牛たちは立ち止まって私たちを見ていましたが、私たちが立ち去ると同時に再び丘の方に戻っていきました。
私たちは茶色に変色した雑草が生い茂る、農場のような場所にいるようです。

私は放射能測定器、一機は地表付近の放射線量を測定するためのもの、もう一機は私がここにいる間の通算被爆線量を測定するためのものです。

空間線量を測る測定器は汚染区域である目的地に到達する前から、ゲートを通り過ぎた瞬間から反応し始め、数値が上がっていきました。
汚染区域はかつての住民が一刻も早い除染を願っている場所です。
福島第一原発が事故を起こした際、漏れ出した放射能は北側の市町村を汚染しました。
原子力発電所の南側に位置する富岡町は、北側および北西方向の市町村と比較すれば、汚染は比較的少なくて済みました。

しかし少ないと言っても、長期間滞在しても安全である、という事ではありません。
私たちは放射線量を測定するため、車を止めました。舗装道路の表面の放射線量は一時間あたり0.042ミリシーベルト(42マイクロシーベルト)で、歯科でレントゲンを撮られる際に浴びる放射線量のちょうど10倍になります。この量は防護服を着用し、短時間滞在するだけなら問題はありません。
しかし長い期間ここで暮らすとなれば、話はまったく違ってきます。
著しい健康上の問題、特に子どもたちに深刻な影響が及ぶ事になります。

近くの公園には、集められた汚染された土の上に青いビニールシートが掛けられています。
小さな公園で私たちが初めて目にした、『将来への希望』につながる一歩です。
しかし、富岡町の他の部分には、何かが進んでいる様子も、見明るい未来につながるものも、まったく見当たりません。

http://edition.cnn.com/2012/01/25/world/asia/japan-exclusion-zone/index.html?iref=allsearch

【 ホルムズ海峡の今 : 独占取材報道 】

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アメリカNBCニュース1月27日

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その核開発疑惑が原因になり、戦争が始まってしまうのではないか、と懸念を深めているのがイランです。この狭い海峡に世界中の注目が集まっています。
世界の5分の1の原油がまさにここ、イランの目と鼻の先にあるホルムズ海峡を通過していきます。
NBCテヘラン支局長アリ・アルーズが、現地の最新の状況を伝えてきました。

アリ・アルーズ:
私たちは幸運にも海峡を2,3マイル超えた辺りまで入る事ができました。そこはまさに渦中の場所です。
おなじみのオイル・タンカーのパレードにとどまらず、漁船、大型貨物船、そして数えきれない程の無標識のイランの高速艇が行き交っています。特に目立つ中国、そして日本の船舶が危険を冒しながら、毎日この海域を行き交っています。
イランの戦略はこの海域を封鎖する事により、1日あたり1,700万バレルの原油の供給を絶つ事にあります。

アメリカはこの海峡の自由通行を保証する、と誓いました。
つい先日、アメリカの航空母艦『エイブラハム・リンカーン』が海峡を通過し、現在ペルシャ湾で待機中です。
政治家や世界中の企業が懸念するのは、ホルムズ海峡が世界でも有数の重要な水路であるねという点です。
ここペシャ湾でアメリカとイランが何らかの妥協点を見いだせるかどうか、その点が問割れています。
イランは戦争に拡大することは避けたい意向ですが、一方で経済制裁による経済の低迷にも苦しんでいます。
「何もかも値上がりしてしまっているんだよ。」
魚屋だというこの男性が語りました。
この男性は海で『浮かぶ要塞』の要なアメリカ第5艦隊の威容を目の当たりにし、『死の恐怖』を感じたとも語りました。

しかし、誰もが怖がっているわけではありません。
この商人はイラン・イラク戦争の際は現役の兵士でした。
この種の緊張は対イラク戦争の時にもあったし、イランはこの問題を解決する事はできるだろう、と彼が語りました。

このホルムズ海峡の緊張状態が、果たして戦争にまで拡大してしまうのかどうか、今、世界の関心が集まっています。
NBCニュース、ペルシャ湾から。

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前半も後半もちょっと、キナ臭い話題になってしまいました。
後半は先週NBC、ABC、CBSで大きく報道されました。
このニュースは日本ではあまり取り上げられなかったようですが、ツイッターなどでコメントが目立ちましたので、ご存じない方のため念のためご紹介します。

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【 再び実施されたアメリカ海兵隊特殊部隊SEALSの特殊作戦 】

アメリカNBCニュース 1月25日

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ブライアン・ウィリアムズ :
それはちょうど私たちが大統領の一般教書演説についてお伝えしようとして放送中、まさに大統領が演壇に上がろうとしたときの事でした。閣僚が居並ぶ席に近づくと、大統領は防衛長官のレオン・パネッタに向かって拍手をし、何かを話しかけました。
国防長官?我々は何が起きたのか、疑問に思いました。

「よくやった、今夜はよくやってくれた。」

『今夜はよくやってくれた』とはいったいどういう事なのでしょうか。
数時間後、我々はやっと何が起きたのかを知る事になりました。

アメリカ合衆国海兵隊の最精鋭部隊が、再び出動したのでした。
海兵隊特殊部隊SEALSは外国に降下し、きわめて危険な、命がけの任務をこなしました。
今回はアメリカ人1人を含む2名の救出を行いました。

今夜はNBCのペンタゴン担当特派員ジム・ミクラジュースキーに伝えてもらいますが、彼は大統領の一般教書演説をテレビで見るべく自宅にいました。しかし大統領の発言を聴くと、彼はすぐに国防総省の彼の情報源にすぐに電話を入れ、この夜の一部始終が明らかにしました。

ジム・ミクラジュースキー(レポーター):
今回出動したのも昨年5月、ビン・ラディンの殺害を行った6名を含む、アメリカ海兵隊特殊部隊SEALSのエリート・チームでした。しかし、今回の方が危険が多かったかもしれません。
今度の相手は重装備した9名の誘拐犯人でした。彼らは高性能爆薬を所持し、人質には銃口が向けられたままでした。

しかし、任務は滞り無く実行されました。
ビデオの中のこの2名の人物が、アメリ人女性ジェシカ・ブキャナンと彼女の同僚のデンマーク人男性ですが、彼らは昨年10月、北部ソマリアで誘拐犯に拉致されました。
真夜中午前1時、20名程のエリート隊員の中から選ばれた6名の隊員が、飛行機でやって来て犯人たちがいる場所から2参る程離れた地点に降下し、誘拐犯たちの不意を衝きました。
完全装備の彼らが、誘拐犯のキャンプに向け疾走し、武装した屈強なソマリア人誘拐犯たちに襲いかかりました。
短い銃撃戦の後、SEALSのチームは誘拐犯9名全員を射殺、人質2名は無傷で救出されました。
彼ら全員が戦闘用ヘリコプターに乗り込み、アメリカ軍キャンプのあるジブチに向かったのです。

オバマ大統領は、ジェシカの父に電話をし、ジェシカの無事を伝えました。
彼女とデンマーク人男性は3カ月前に誘拐された時、デンマークの救援組織のために働いていました。

FBI事件発生以来、犯人たちとの連絡を絶やさないようにしていましたが、今週、オバマ大統領は人質になっているジェシカさんの健康状態が憂慮すべき状態にある、との説明を受けていました。
23日月曜日、ついに大統領から救出のための軍事行動決行の命令が発せられました。
25日朝、NBCの番組『TODAY』の中で、副大統領ジョー・バイデンが、他に取るべき手段は無かったのだ、と語りました。

「大統領が昨日、この特殊作戦を行うのにもはや時間は残されていない、と告げられ、決行を決断しました。ジェシカさんの健康状態は悪化する一方でした。彼女はまだ30代の若い女性です。私たちは救出を切望し、SEALSのチームがそれを成し遂げました。

2人が働いていたデンマークの難民保護局は、信じられない程の成功だと語りました。

デンマーク難民保護局担当官「この3ヶ月間の非常に辛く困難な時間が過去のものとなり、ほっとしています。」

レポーター:今夜、今回の誘拐犯が2人の人質の解放のために、100万ドル以上の身代金の申し出を拒否したことが報告されました。
関係者は今回の誘拐犯は海賊やテロリストではなく、犯罪者、それも凶悪な部類の犯罪集団であったと主張しています。

ブライアン・ウィリアムズ :
休暇中にも関わらず、ペンタゴンに駆けつけたジム・ミクラジュースキーがお伝えしました。

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【 捨てられ、死んで行くフクシマの動物たち 】

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[ 原発とは人類にとって何なのか、何だったのか?! 〈第10回〉]

1月26日 米国CNNニュース

福島県の避難区域の真ん中にたつと、不気味な静寂が支配している事に気づきます。
避難区域は事故を起こした福島第一原発の半径20kmの範囲内に設定され、高濃度の放射能に汚染されています。

3月12日、巨大地震と津波が襲った翌日、78,000人の人々がこの地から逃げ出さなければなりませんでした。
でもその時は2、3日模すれば帰れるだろう、という楽観的な気分が支配的でした。
そのつもりがあったため、飼い犬を庭に繋いだまま、飼い猫は家の中に置いたまま、そして家畜は家畜小屋に囲ったまま数千人の人々は避難していきました。

そして、一年近くが過ぎ、この地域には動物の死体が散乱する事になったのです。

牛や豚は囲いの中に入ったまま、骨になっています。
病死した犬の死体が打ち捨てられていました。
その近くの道路の上には、猫の頭蓋骨が落ちていました。

これらの死は、原子炉の事故がもたらした必然的な結果とも言えるかもしれませんが、動物愛護家たちの怒りは募るばかりです。

「恥ずべき事態です。」
ユナイテッド・ケンネルクラブ日本(UKC日本)の細やすのりさんが語りました。
「私たちは災害が起きた時から、動物たちも助けるよう政府に嘆願をしてきました。福島第一原発の事故の後、人々と動物たちの両方を助ける方法はあったはずです。」

日本の環境省がCNNに語った所では、日本政府としては可能な限り家畜・ペットなどを助ける、という方針であるという事です。
一方、飼い主などが避難区域に入って人々が被爆する危険を避けるため、政府としては動物たちの救助には慎重にならざるを得ない、とのことでした。

昨年の12月、政府はUKC日本を始めとする動物保護団体に、避難区域に入って生存する動物たちを救出する事を許可しました。
細さんも仲間とともに、ケージと食べ物を持って避難区域に出向きました。

救出活動は数日にわたり続けられましたが、ある日細さんたちのグループが一軒の家に近づいた時の事でした。
生まれて6週間にしかならない雌の子犬が、居間で血の海の中に倒れていました。子犬は病気で死んでしまったようです。
UKC日本のボランティアが、その家の裏手から弱々しい吠え声がするのに気がつきました。
死んでいた子犬の兄弟が2匹、この家の別の部屋で生き延びていたのです。
2匹の子犬たちはトラウマがあるのか、人間の姿を見てひどく怯えた様子を示し、救助に来た人々を怖がっていました。
幸いな事に、ボランティアはすぐに子犬たちの母親を捜し出し、子犬たちと一緒に助け出す事ができました。

こうして助け出された犬たちは現在、東京近郊のUKC日本が運営する避難所に収容されています。
この避難所では250匹の犬と100匹の猫が、窮屈なケージの中に収容されています。
寄付によって運営されているUKC日本は保護した動物たちの8割について、その飼い主を突き止めた、と語っています。

だからと言って動物たちが、飼い主の元に帰れるわけではありません。
避難所や仮設住宅では、ペットを飼う事は禁止されている、と細さんが語りました。
残念な事に、飼い主たち自身が家を失ってしまったため、動物たちが帰る場所が無くなってしまったのだ、と細さんがつけ加えました。

【 図解 : 原発の退潮がはじまっている 】[AOLエナジー]

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[数字に表れ始めた原子力発電の衰退(インフォグラフィック)]

AOLエネルギー シフラ・ミンサー / 2012年1月3日

原子力発電は、見た目以上に問題を抱えています。

今や明らかになった膨大な金額の開発・設備コスト、さらにはますます危険な存在として認識されるようになったとして、各国政府は原子力発電所を閉鎖し、新しい建設を中止し、さらには建設途中の原子炉まで廃止してしまうことにより、人々の不安に対応しようとしています。
バイタル・サイン・オンライン(電子版人間活動分析 - VSO)の最新の報告では、ワシントンDCを基盤にするシンクタンク、ワールドウォッチ研究所は、世 界中で続く原子力発電利用からの撤退を集計し、文書化しました。


〈画像をクリックすると拡大して見る事ができます〉

原子力発電所の廃止は、各国政府が二酸化炭素排出量に上限を設定し、それによって気候変動の危険性を軽減しようとする今後数十年の状況の中でも、続いていくことなのでしょうか?
フランスの原子力発電企業アレバは2011年度については赤字に転落する見通しですが、2,012年度に赤字を計上せずに済むかどうかはまだ見えていません。
そして、 アレバが原子力発電事業の巻き返しを図るのか、それとも再生可能エネルギー企業に業態転換を行うのか、今のところ不明です。

http://energy.aol.com/2012/01/03/nuclear-power-decline-in-numbers-infographic

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大統領「フクシマの回復には何ヶ月もかかるでしょう。そこで私たちは手を差し伸べるべく、我が国の専門家たちを福島第一原発に派遣する事にしました。」
BP(ブリティッシュ・ペトロリアム - メキシコ湾重油汚染の張本人)「そんなあ、いくらなんでもそりゃひど過ぎる。」
FEMA(合衆国危機管理局)「どうやって、オレを見つけてしまったんだ?」
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「もうムリ」ゴジラも逃げていく…
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【 ルーシーは世界一 】

アメリカNBCニュース 1月11日

ニュージャージー州のミニ・ヨークシャーテリアが『世界で最も小さな働く犬』としてギネスブックに登録されることになりました。
ルーシーの体重はわずか2.5ポンド(1,130グラム)、これまで世界一小さかった6.6ポンド(約3kg)の日本の警察犬から先週、首位の座を奪いとりました。

3歳のルーシーはのセラピードッグとして、チェリーヒル『愛の絆』プログラムで活躍しています。

2年前に一人の女性がルーシーをスミスビルにあるパウ・ダズル・ペットショップに連れて来た時、彼女はまだ1ポンドの体重しかありませんでした。
ペットショップのオーナー、レオーネ・モントファーは彼女を自分で飼う事にしました。
レオーネはそのときはこの小さなヨークシャーテリアは元気が無かったと語りました。しかしその後元気になると、ルーシーはセラピードッグとしての訓練を受けました。
ルーシーは病院、介護施設、養護学校など、しばしばおめかしをして訪問しています。

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【 世界の2大『恥を知れ!』企業、公表間近 】

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[その運営において人権と環境を冒涜する姿を暴露され、身を隠そうとうろたえる各国企業]

ザ・インデペンダント(英国)1月22日


東京電力「我々がつくり出したもの、それは我々の手には負えないもの」
もちろん作ったのは東京電力ではなく、『市民の目』賞運営委員会。

世界でも有数の巨大企業のうちの6社が、彼らが決して欲しくない、と思っている賞を受賞する道を走らされています。
今週金曜日(1月27日)、この中から2社が今年度の『環境と人権の冒涜者(社)』として選ばれる予定です。
6社の名前が候補に挙がっています – 最終的に1社は一般市民からの投票により選ばれ、もう1社はこの『市民の目』賞を運営するグリーンピース、そしてスイスにある経済活動監視グループ『ベルン宣言』によって選出され、2011年度の世界最悪の企業が決定します。

バークレイズ・キャピタル(英国)は「疑いなく最も成長が著しい世界規模の食糧投機家」であり「飢餓と貧困を生み出した、相場の暴騰・急落に貢献した」企業として。
サムスン電子は、禁止されている有毒物質から工場労働者を保護することを怠った、とする申し立てにより候補に挙げられました。

そしてもう一社ノミネートされているのが、福島第一原発の運営会社・日本の東京電力です。
東京電力はコスト削減のため、安全性を犠牲にした 「未必の故意(危険性を認識していながら、予防措置を怠ること)」に問われています。

スイスの巨大農薬会社のシンジェンタは、ヨーロッパで禁止されている農薬、パラコートを新興国で売りさばきました。
アメリカの鉱山会社フリーポートマクモランは、西パプアで「自然環境と人権に配慮することなく」最大規模の金と銅の採掘を行った、との申立てによってリストに加えられました。
アマゾン川に「壊滅的影響を与える恐れがある」巨大ダム建設に関わっているブラジルのコングロマリット、ベールもリストに入っています。

このノミネートに対する感想を求められ、半数の会社だけが回答しました。
サムスンは、自社の労働者の健康管理について「真剣な取り組みを行う」と回答しました。
バークレイズ・キャピタルは広報担当者が回答しました。
「私たちは世界中の顧客の仲介を行っているだけです。考慮にすべき数の調査結果が、投資資金の流れは一次産品価格にほとんど、あるいはまったく影響を与えていないことを証明しています。食料品価格の決定要因は複雑であり、多岐にわたっています。」

どのような結果になるにせよ、どの社も受賞をめざして積極的に何かをするようことは、まず無いと思われます。

http://www.independent.co.uk/environment/firms-squirm-at-shame-of-exposure-over-human-rights-and-environmental-contempt-6292852.html?origin=internalSearch

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今日はいよいよ、「市民の目」賞の発表です。
この原稿がアップされる頃には、もう発表されているかもしれません。
この記事を見ていて思い出したのは、昨年有名になった「ウォールストリートの抗議する人々」が度々叫んでいた
「Shame on you !」(恥を知れ!)
というシュプレヒコールでした。

皆さん、2011年度の世界最悪の企業「市民の目大賞」受賞企業については、27日金曜日、午前11時以降下記URLよりご確認ください。

http://www.publiceye.ch/en/vote/

皆さんがお考えの企業は「受賞」する事になるでしょうか?

追補 ※「市民の目大賞」受賞企業の発表が遅れているようです。下記の記事に記載されている事実が原因かもしれません。
http://financegreenwatch.org/jp/?p=7226

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【 太陽の大規模爆発が発生、放射線が地球を直撃 】 〈後編〉

アメリカCBS放送(動画はNBC放送) 2012年1月24日

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「太陽の爆発はワン・ツー・スリーの連続パンチを繰り出します。」
メリーランド州のゴダード宇宙飛行センターの物理学者でカトリック大学の教授でもあるアンティ・パルッキネン博士が語りました。
「まずはじめに電磁波がやって来ます、その後に陽子の形で放射線が降り注ぐのです。」

そして最後にコロナの質量放出が発生します、太陽自身が放つプラズマが地球を衝撃することになります。通常は時速約100万~200万マイル(160万~320万キロ)で飛来しますが、今回の嵐はとりわけ速いスピードを持っており、時速400万マイルの速度で放出されている、とビーゼッカー氏が語りました。

このプラズマは地球上で送電網の停止などの、大きな混乱を引き起こすことで知られています。
太陽嵐は1989年、カナダのケベック州で大規模停電を引き起こしました。
また、オーロラをはるか南の方まで伸ばしていくことも知られています。
しかし、このコロナの放出が強まる可能性があるのは、地球の中緯度地域に限定される可能性がある、とビーゼッカー氏が指摘しました。
最悪の太陽嵐の影響は地球の北側に向かう可能性が高くなっています。
そして昨年の10月とは異なり、規則性のない太陽嵐は、はるか南の方でもオーロラを出現させることになりそうだとビーゼッカー氏が語りました。
ただしオーロラを見るのは、火曜日の夕方までお預けになりそうです。

過去数年間、太陽は平穏な状態、むしろ平穏すぎる状態が続いていました。
これは11年周期の太陽の活動パ ターンの中の、平穏期の典型ともいうべき状態でした。
しかし昨年、科学者たちは太陽が100年に一度あるか無いかの、『異常な』静穏期にあるとの推測しました。

しかし、いまや超静穏期とは呼べない状態にある、とビーゼッカー氏が語りました。

現在科学者たちは2010年に打ちあげた新米航空宇宙局(NASA)の衛星で、静穏期からずっと太陽を観察してきましたが、今や完全に色めき立っています。
〈完〉

このサイトについて
ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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