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【 原発は都合良く、限度を超え単純化された理論の産物 】〈第1回〉& 【 フクシマ・ゴーストタウン最新映像 】

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「都合のいい面だけをつなぎ合わせたエネルギー政策は、結局人類を不幸にする」
[ 原発とは人類にとって何なのか、何だったのか?!〈第11回〉 ]

[学術ビュー:単純思考の難しさ]エコノミスト 2011年9月

ロンドン・ビジネススクール、国家戦略・経営戦略が専門のマルクス・ライツィック教授が以下のように語りました。
経営管理学修士課程の学生が、入り組んだ経済問題から基本的な原理を導き出す手法を学ぶ事は当然である。
しかし、 今回の福島第一原発の事故は私たちに、そうした手法には『科学者がやってはならない、都合の良い単純化』による危険、という明らかな欠点がある事を教えている。

もし私が我が校の修士課程の学生たちに講義を開始するにあたり、このたびの福島の事故の背後にある原因とは何か、と尋ねたとしましょう。
私が多くの学生に期待するのは、むしろ科学技術や公共政策に関し、形式にはとらわれず、本気でその原因を探り出すため徹底した議論を行う事です。
議論の中心は、原子力発電の不安定性、あるいは再生可能エネルギーの将来性を否定する近視眼的政治家について、という事になるでしょう。

そして講義の終わりに、学生たちが明快かつ簡潔に問題点について説明できるようになるまで議論する事を望みます。

学生たちはおそらくこう説明する事になると思います。
すなわち、これまで〈非〉再生可能エネルギーについては、私たちは何十年もの間それを低価格で容易く手に入れて来たため、安易に考える事に慣れてしまい、その影響について深く検討する事がおろそかになり、その結果福島の事故は起こるべくして起きた、と。

私たちはこれまで炭化水素を燃焼させたり、ウランを核分裂させるという事によって生じる予想外の影響、すなわち健康への脅威、気候変動、そして放射線による大破壊について充分に検証してきませんでした。

事実、原子力発電が一旦何かが起きればあらゆるものを破壊しつくす(人々の生活、人生、地域社会を破壊し、その生存を脅かし、その地に根ざした産業も根こそぎだめにしてしまい、国土までも汚染する)危険性を潜在的に持っています。
そしてそうなれば原子力発電の本当のコストは膨大な額になり、とてものこと『経済的な手段』などとは言えない事は、今なら福島を例にとりながら簡単に指摘する事ができます。

あるいは学生たちは、現代社会が『囚人のジレンマ(経済学の問題で、個々の最適な選択が、全体としては最適な選択とはならないため、結局個々は利己的な選択をしてしまう。しかし、互いが利己的な選択を行ってしまうため、どの個も良い結果を得られない状況の例。)』の状態にあるため、〈非〉再生可能エネルギーの使用を続ける事になると結論づける可能性も否定できません。
このようなジレンマは、エネルギーを消費する事についての責任という問題について大きな関心がある人なら、誰の中にもあります。

けれどももし、あなたが資源の無駄遣いが様々な問題を引き起こすため、節約を求められている事を無視できる人間なら、何も問題はありません。
人々は易きに流れる、つまりはしなくていいのなら誰も我慢などしないのです。
その結果我々は最小の支出で、エネルギーを思う存分使う途を選択しようとします。

水浸しの原子炉がどんな結果をもたらすか、放射能汚染がどれだけ恐ろしいか、そんな事は考えもせず。

〈つづく〉
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例えばNBCの事件報道のニュースなら、一時間もあれば翻訳できますが、この原稿は大げさに言えば1ヶ月かかりました、いやかけました。
学問的抽象論とも言うべき内容を、どなたが読んでも解るように、ただし恣意的にならないように翻訳するのに繰り返し検討しました。
タイトルだけでも
原発は「自信過剰の単純化の産物 → 限度を超えた効率至上主義の産物 → 都合良く、限度を超え単純化された理論の産物」
と変えてきました。

実は先々週から開始した[ 原発とは人類にとって何なのか、何だったのか?! ]の結論がこの原稿なのです。

原子力発電は財務上のメリットだけを考え、その線に沿って都合の良い部分だけを取り出し、それを繋ぎ合わせて作り出されたコンセプト。
これは科学者が決してしてはならない曲学阿世、科学者としての良心を欠いた行為である。
その結果が福島第一原発の事故、そして今の日本の姿。

この原稿が解りにくいのでは、これまでお読みいただいた皆さんにたいへん申し訳ない事になってしまいます。

さらに、ご理解を深めていただくため、関連する記事を併せて掲載していきたいと思います。
そのために【 原発は都合良く、限度を超え単純化された理論の産物 】を3回にわけて掲載し、それぞれの内容が理解しやすくなるような記事と一緒に併載していき、[ 原発とは人類にとって何なのか、何だったのか?! ]を締めくくらせていただきます。
よろしくお願いします。

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【福島の避難区域の今 - ゴーストタウン】

アメリカCNNニュース 1月25日

富岡町、日本(CNN)
私たちは6名程の警官が警護し、『立入禁止』の大きな看板が掲示されたゲートを通り、福島第一原発から半径20kmに設定された避難区域に向かっています。
看板にはこう書かれています。
『立入禁止・入るべからず』

ここは福島の避難区域です。
かつて78,000人の住人がいたこの地区には、今は誰も住んでいません。
福島第一原発の事故が発生してからもはや一年が経とうとしていますが、この避難区域内は放射能汚染がひどく、誰も立ち入りが許されません。

私の今回の目的は避難区域の南の位置を占め、かつては農業と工業が盛んだった富岡町の様子を確認する事です。かつてこの町には52,000人の住民がいました。

町の中心部に行ってみましたが、ここがかつてたくさんの住民がいた町だとはとても信じられません。
この町に入って最初に受ける衝撃は、まさに人っ子一人見当たらない、という事です。
たとえこの町の人々が避難している、という事が解ってはいても、人々は蒸発してしまったのではないか、という恐怖に胸がじんわりと締めつけられます。
持ち主がうっかり乗って帰るのを忘れたかのように、自転車がバス停に立てかけてありました。
何台かの車がショッピングセンターの駐車場に止めてあり、買い物袋に品物をいっぱいに詰め込んだ人々が今にも現れそうです。
一軒のセブン・イレブンの店の中は、棚から落ちた商品が散乱しています。3月11日の地震によるものと思われます。

こうした光景はまさにゴーストタウンです。時の中で凍りついてしまった…

こんな場所でも命が続いている事が、その辺をさまよっている家畜たちの不思議な光景から見て取れます。
私たちは丘を下って幹線道路に出て来た、牛の群れに出会いました。
牛たちは立ち止まって私たちを見ていましたが、私たちが立ち去ると同時に再び丘の方に戻っていきました。
私たちは茶色に変色した雑草が生い茂る、農場のような場所にいるようです。

私は放射能測定器、一機は地表付近の放射線量を測定するためのもの、もう一機は私がここにいる間の通算被爆線量を測定するためのものです。

空間線量を測る測定器は汚染区域である目的地に到達する前から、ゲートを通り過ぎた瞬間から反応し始め、数値が上がっていきました。
汚染区域はかつての住民が一刻も早い除染を願っている場所です。
福島第一原発が事故を起こした際、漏れ出した放射能は北側の市町村を汚染しました。
原子力発電所の南側に位置する富岡町は、北側および北西方向の市町村と比較すれば、汚染は比較的少なくて済みました。

しかし少ないと言っても、長期間滞在しても安全である、という事ではありません。
私たちは放射線量を測定するため、車を止めました。舗装道路の表面の放射線量は一時間あたり0.042ミリシーベルト(42マイクロシーベルト)で、歯科でレントゲンを撮られる際に浴びる放射線量のちょうど10倍になります。この量は防護服を着用し、短時間滞在するだけなら問題はありません。
しかし長い期間ここで暮らすとなれば、話はまったく違ってきます。
著しい健康上の問題、特に子どもたちに深刻な影響が及ぶ事になります。

近くの公園には、集められた汚染された土の上に青いビニールシートが掛けられています。
小さな公園で私たちが初めて目にした、『将来への希望』につながる一歩です。
しかし、富岡町の他の部分には、何かが進んでいる様子も、見明るい未来につながるものも、まったく見当たりません。

http://edition.cnn.com/2012/01/25/world/asia/japan-exclusion-zone/index.html?iref=allsearch

【 ホルムズ海峡の今 : 独占取材報道 】

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アメリカNBCニュース1月27日

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その核開発疑惑が原因になり、戦争が始まってしまうのではないか、と懸念を深めているのがイランです。この狭い海峡に世界中の注目が集まっています。
世界の5分の1の原油がまさにここ、イランの目と鼻の先にあるホルムズ海峡を通過していきます。
NBCテヘラン支局長アリ・アルーズが、現地の最新の状況を伝えてきました。

アリ・アルーズ:
私たちは幸運にも海峡を2,3マイル超えた辺りまで入る事ができました。そこはまさに渦中の場所です。
おなじみのオイル・タンカーのパレードにとどまらず、漁船、大型貨物船、そして数えきれない程の無標識のイランの高速艇が行き交っています。特に目立つ中国、そして日本の船舶が危険を冒しながら、毎日この海域を行き交っています。
イランの戦略はこの海域を封鎖する事により、1日あたり1,700万バレルの原油の供給を絶つ事にあります。

アメリカはこの海峡の自由通行を保証する、と誓いました。
つい先日、アメリカの航空母艦『エイブラハム・リンカーン』が海峡を通過し、現在ペルシャ湾で待機中です。
政治家や世界中の企業が懸念するのは、ホルムズ海峡が世界でも有数の重要な水路であるねという点です。
ここペシャ湾でアメリカとイランが何らかの妥協点を見いだせるかどうか、その点が問割れています。
イランは戦争に拡大することは避けたい意向ですが、一方で経済制裁による経済の低迷にも苦しんでいます。
「何もかも値上がりしてしまっているんだよ。」
魚屋だというこの男性が語りました。
この男性は海で『浮かぶ要塞』の要なアメリカ第5艦隊の威容を目の当たりにし、『死の恐怖』を感じたとも語りました。

しかし、誰もが怖がっているわけではありません。
この商人はイラン・イラク戦争の際は現役の兵士でした。
この種の緊張は対イラク戦争の時にもあったし、イランはこの問題を解決する事はできるだろう、と彼が語りました。

このホルムズ海峡の緊張状態が、果たして戦争にまで拡大してしまうのかどうか、今、世界の関心が集まっています。
NBCニュース、ペルシャ湾から。

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前半も後半もちょっと、キナ臭い話題になってしまいました。
後半は先週NBC、ABC、CBSで大きく報道されました。
このニュースは日本ではあまり取り上げられなかったようですが、ツイッターなどでコメントが目立ちましたので、ご存じない方のため念のためご紹介します。

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【 再び実施されたアメリカ海兵隊特殊部隊SEALSの特殊作戦 】

アメリカNBCニュース 1月25日

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ブライアン・ウィリアムズ :
それはちょうど私たちが大統領の一般教書演説についてお伝えしようとして放送中、まさに大統領が演壇に上がろうとしたときの事でした。閣僚が居並ぶ席に近づくと、大統領は防衛長官のレオン・パネッタに向かって拍手をし、何かを話しかけました。
国防長官?我々は何が起きたのか、疑問に思いました。

「よくやった、今夜はよくやってくれた。」

『今夜はよくやってくれた』とはいったいどういう事なのでしょうか。
数時間後、我々はやっと何が起きたのかを知る事になりました。

アメリカ合衆国海兵隊の最精鋭部隊が、再び出動したのでした。
海兵隊特殊部隊SEALSは外国に降下し、きわめて危険な、命がけの任務をこなしました。
今回はアメリカ人1人を含む2名の救出を行いました。

今夜はNBCのペンタゴン担当特派員ジム・ミクラジュースキーに伝えてもらいますが、彼は大統領の一般教書演説をテレビで見るべく自宅にいました。しかし大統領の発言を聴くと、彼はすぐに国防総省の彼の情報源にすぐに電話を入れ、この夜の一部始終が明らかにしました。

ジム・ミクラジュースキー(レポーター):
今回出動したのも昨年5月、ビン・ラディンの殺害を行った6名を含む、アメリカ海兵隊特殊部隊SEALSのエリート・チームでした。しかし、今回の方が危険が多かったかもしれません。
今度の相手は重装備した9名の誘拐犯人でした。彼らは高性能爆薬を所持し、人質には銃口が向けられたままでした。

しかし、任務は滞り無く実行されました。
ビデオの中のこの2名の人物が、アメリ人女性ジェシカ・ブキャナンと彼女の同僚のデンマーク人男性ですが、彼らは昨年10月、北部ソマリアで誘拐犯に拉致されました。
真夜中午前1時、20名程のエリート隊員の中から選ばれた6名の隊員が、飛行機でやって来て犯人たちがいる場所から2参る程離れた地点に降下し、誘拐犯たちの不意を衝きました。
完全装備の彼らが、誘拐犯のキャンプに向け疾走し、武装した屈強なソマリア人誘拐犯たちに襲いかかりました。
短い銃撃戦の後、SEALSのチームは誘拐犯9名全員を射殺、人質2名は無傷で救出されました。
彼ら全員が戦闘用ヘリコプターに乗り込み、アメリカ軍キャンプのあるジブチに向かったのです。

オバマ大統領は、ジェシカの父に電話をし、ジェシカの無事を伝えました。
彼女とデンマーク人男性は3カ月前に誘拐された時、デンマークの救援組織のために働いていました。

FBI事件発生以来、犯人たちとの連絡を絶やさないようにしていましたが、今週、オバマ大統領は人質になっているジェシカさんの健康状態が憂慮すべき状態にある、との説明を受けていました。
23日月曜日、ついに大統領から救出のための軍事行動決行の命令が発せられました。
25日朝、NBCの番組『TODAY』の中で、副大統領ジョー・バイデンが、他に取るべき手段は無かったのだ、と語りました。

「大統領が昨日、この特殊作戦を行うのにもはや時間は残されていない、と告げられ、決行を決断しました。ジェシカさんの健康状態は悪化する一方でした。彼女はまだ30代の若い女性です。私たちは救出を切望し、SEALSのチームがそれを成し遂げました。

2人が働いていたデンマークの難民保護局は、信じられない程の成功だと語りました。

デンマーク難民保護局担当官「この3ヶ月間の非常に辛く困難な時間が過去のものとなり、ほっとしています。」

レポーター:今夜、今回の誘拐犯が2人の人質の解放のために、100万ドル以上の身代金の申し出を拒否したことが報告されました。
関係者は今回の誘拐犯は海賊やテロリストではなく、犯罪者、それも凶悪な部類の犯罪集団であったと主張しています。

ブライアン・ウィリアムズ :
休暇中にも関わらず、ペンタゴンに駆けつけたジム・ミクラジュースキーがお伝えしました。

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【 捨てられ、死んで行くフクシマの動物たち 】

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[ 原発とは人類にとって何なのか、何だったのか?! 〈第10回〉]

1月26日 米国CNNニュース

福島県の避難区域の真ん中にたつと、不気味な静寂が支配している事に気づきます。
避難区域は事故を起こした福島第一原発の半径20kmの範囲内に設定され、高濃度の放射能に汚染されています。

3月12日、巨大地震と津波が襲った翌日、78,000人の人々がこの地から逃げ出さなければなりませんでした。
でもその時は2、3日模すれば帰れるだろう、という楽観的な気分が支配的でした。
そのつもりがあったため、飼い犬を庭に繋いだまま、飼い猫は家の中に置いたまま、そして家畜は家畜小屋に囲ったまま数千人の人々は避難していきました。

そして、一年近くが過ぎ、この地域には動物の死体が散乱する事になったのです。

牛や豚は囲いの中に入ったまま、骨になっています。
病死した犬の死体が打ち捨てられていました。
その近くの道路の上には、猫の頭蓋骨が落ちていました。

これらの死は、原子炉の事故がもたらした必然的な結果とも言えるかもしれませんが、動物愛護家たちの怒りは募るばかりです。

「恥ずべき事態です。」
ユナイテッド・ケンネルクラブ日本(UKC日本)の細やすのりさんが語りました。
「私たちは災害が起きた時から、動物たちも助けるよう政府に嘆願をしてきました。福島第一原発の事故の後、人々と動物たちの両方を助ける方法はあったはずです。」

日本の環境省がCNNに語った所では、日本政府としては可能な限り家畜・ペットなどを助ける、という方針であるという事です。
一方、飼い主などが避難区域に入って人々が被爆する危険を避けるため、政府としては動物たちの救助には慎重にならざるを得ない、とのことでした。

昨年の12月、政府はUKC日本を始めとする動物保護団体に、避難区域に入って生存する動物たちを救出する事を許可しました。
細さんも仲間とともに、ケージと食べ物を持って避難区域に出向きました。

救出活動は数日にわたり続けられましたが、ある日細さんたちのグループが一軒の家に近づいた時の事でした。
生まれて6週間にしかならない雌の子犬が、居間で血の海の中に倒れていました。子犬は病気で死んでしまったようです。
UKC日本のボランティアが、その家の裏手から弱々しい吠え声がするのに気がつきました。
死んでいた子犬の兄弟が2匹、この家の別の部屋で生き延びていたのです。
2匹の子犬たちはトラウマがあるのか、人間の姿を見てひどく怯えた様子を示し、救助に来た人々を怖がっていました。
幸いな事に、ボランティアはすぐに子犬たちの母親を捜し出し、子犬たちと一緒に助け出す事ができました。

こうして助け出された犬たちは現在、東京近郊のUKC日本が運営する避難所に収容されています。
この避難所では250匹の犬と100匹の猫が、窮屈なケージの中に収容されています。
寄付によって運営されているUKC日本は保護した動物たちの8割について、その飼い主を突き止めた、と語っています。

だからと言って動物たちが、飼い主の元に帰れるわけではありません。
避難所や仮設住宅では、ペットを飼う事は禁止されている、と細さんが語りました。
残念な事に、飼い主たち自身が家を失ってしまったため、動物たちが帰る場所が無くなってしまったのだ、と細さんがつけ加えました。

【 図解 : 原発の退潮がはじまっている 】[AOLエナジー]

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[数字に表れ始めた原子力発電の衰退(インフォグラフィック)]

AOLエネルギー シフラ・ミンサー / 2012年1月3日

原子力発電は、見た目以上に問題を抱えています。

今や明らかになった膨大な金額の開発・設備コスト、さらにはますます危険な存在として認識されるようになったとして、各国政府は原子力発電所を閉鎖し、新しい建設を中止し、さらには建設途中の原子炉まで廃止してしまうことにより、人々の不安に対応しようとしています。
バイタル・サイン・オンライン(電子版人間活動分析 - VSO)の最新の報告では、ワシントンDCを基盤にするシンクタンク、ワールドウォッチ研究所は、世 界中で続く原子力発電利用からの撤退を集計し、文書化しました。


〈画像をクリックすると拡大して見る事ができます〉

原子力発電所の廃止は、各国政府が二酸化炭素排出量に上限を設定し、それによって気候変動の危険性を軽減しようとする今後数十年の状況の中でも、続いていくことなのでしょうか?
フランスの原子力発電企業アレバは2011年度については赤字に転落する見通しですが、2,012年度に赤字を計上せずに済むかどうかはまだ見えていません。
そして、 アレバが原子力発電事業の巻き返しを図るのか、それとも再生可能エネルギー企業に業態転換を行うのか、今のところ不明です。

http://energy.aol.com/2012/01/03/nuclear-power-decline-in-numbers-infographic

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大統領「フクシマの回復には何ヶ月もかかるでしょう。そこで私たちは手を差し伸べるべく、我が国の専門家たちを福島第一原発に派遣する事にしました。」
BP(ブリティッシュ・ペトロリアム - メキシコ湾重油汚染の張本人)「そんなあ、いくらなんでもそりゃひど過ぎる。」
FEMA(合衆国危機管理局)「どうやって、オレを見つけてしまったんだ?」
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「もうムリ」ゴジラも逃げていく…
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【 ルーシーは世界一 】

アメリカNBCニュース 1月11日

ニュージャージー州のミニ・ヨークシャーテリアが『世界で最も小さな働く犬』としてギネスブックに登録されることになりました。
ルーシーの体重はわずか2.5ポンド(1,130グラム)、これまで世界一小さかった6.6ポンド(約3kg)の日本の警察犬から先週、首位の座を奪いとりました。

3歳のルーシーはのセラピードッグとして、チェリーヒル『愛の絆』プログラムで活躍しています。

2年前に一人の女性がルーシーをスミスビルにあるパウ・ダズル・ペットショップに連れて来た時、彼女はまだ1ポンドの体重しかありませんでした。
ペットショップのオーナー、レオーネ・モントファーは彼女を自分で飼う事にしました。
レオーネはそのときはこの小さなヨークシャーテリアは元気が無かったと語りました。しかしその後元気になると、ルーシーはセラピードッグとしての訓練を受けました。
ルーシーは病院、介護施設、養護学校など、しばしばおめかしをして訪問しています。

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【 世界の2大『恥を知れ!』企業、公表間近 】

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[その運営において人権と環境を冒涜する姿を暴露され、身を隠そうとうろたえる各国企業]

ザ・インデペンダント(英国)1月22日


東京電力「我々がつくり出したもの、それは我々の手には負えないもの」
もちろん作ったのは東京電力ではなく、『市民の目』賞運営委員会。

世界でも有数の巨大企業のうちの6社が、彼らが決して欲しくない、と思っている賞を受賞する道を走らされています。
今週金曜日(1月27日)、この中から2社が今年度の『環境と人権の冒涜者(社)』として選ばれる予定です。
6社の名前が候補に挙がっています – 最終的に1社は一般市民からの投票により選ばれ、もう1社はこの『市民の目』賞を運営するグリーンピース、そしてスイスにある経済活動監視グループ『ベルン宣言』によって選出され、2011年度の世界最悪の企業が決定します。

バークレイズ・キャピタル(英国)は「疑いなく最も成長が著しい世界規模の食糧投機家」であり「飢餓と貧困を生み出した、相場の暴騰・急落に貢献した」企業として。
サムスン電子は、禁止されている有毒物質から工場労働者を保護することを怠った、とする申し立てにより候補に挙げられました。

そしてもう一社ノミネートされているのが、福島第一原発の運営会社・日本の東京電力です。
東京電力はコスト削減のため、安全性を犠牲にした 「未必の故意(危険性を認識していながら、予防措置を怠ること)」に問われています。

スイスの巨大農薬会社のシンジェンタは、ヨーロッパで禁止されている農薬、パラコートを新興国で売りさばきました。
アメリカの鉱山会社フリーポートマクモランは、西パプアで「自然環境と人権に配慮することなく」最大規模の金と銅の採掘を行った、との申立てによってリストに加えられました。
アマゾン川に「壊滅的影響を与える恐れがある」巨大ダム建設に関わっているブラジルのコングロマリット、ベールもリストに入っています。

このノミネートに対する感想を求められ、半数の会社だけが回答しました。
サムスンは、自社の労働者の健康管理について「真剣な取り組みを行う」と回答しました。
バークレイズ・キャピタルは広報担当者が回答しました。
「私たちは世界中の顧客の仲介を行っているだけです。考慮にすべき数の調査結果が、投資資金の流れは一次産品価格にほとんど、あるいはまったく影響を与えていないことを証明しています。食料品価格の決定要因は複雑であり、多岐にわたっています。」

どのような結果になるにせよ、どの社も受賞をめざして積極的に何かをするようことは、まず無いと思われます。

http://www.independent.co.uk/environment/firms-squirm-at-shame-of-exposure-over-human-rights-and-environmental-contempt-6292852.html?origin=internalSearch

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今日はいよいよ、「市民の目」賞の発表です。
この原稿がアップされる頃には、もう発表されているかもしれません。
この記事を見ていて思い出したのは、昨年有名になった「ウォールストリートの抗議する人々」が度々叫んでいた
「Shame on you !」(恥を知れ!)
というシュプレヒコールでした。

皆さん、2011年度の世界最悪の企業「市民の目大賞」受賞企業については、27日金曜日、午前11時以降下記URLよりご確認ください。

http://www.publiceye.ch/en/vote/

皆さんがお考えの企業は「受賞」する事になるでしょうか?

追補 ※「市民の目大賞」受賞企業の発表が遅れているようです。下記の記事に記載されている事実が原因かもしれません。
http://financegreenwatch.org/jp/?p=7226

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【 太陽の大規模爆発が発生、放射線が地球を直撃 】 〈後編〉

アメリカCBS放送(動画はNBC放送) 2012年1月24日

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「太陽の爆発はワン・ツー・スリーの連続パンチを繰り出します。」
メリーランド州のゴダード宇宙飛行センターの物理学者でカトリック大学の教授でもあるアンティ・パルッキネン博士が語りました。
「まずはじめに電磁波がやって来ます、その後に陽子の形で放射線が降り注ぐのです。」

そして最後にコロナの質量放出が発生します、太陽自身が放つプラズマが地球を衝撃することになります。通常は時速約100万~200万マイル(160万~320万キロ)で飛来しますが、今回の嵐はとりわけ速いスピードを持っており、時速400万マイルの速度で放出されている、とビーゼッカー氏が語りました。

このプラズマは地球上で送電網の停止などの、大きな混乱を引き起こすことで知られています。
太陽嵐は1989年、カナダのケベック州で大規模停電を引き起こしました。
また、オーロラをはるか南の方まで伸ばしていくことも知られています。
しかし、このコロナの放出が強まる可能性があるのは、地球の中緯度地域に限定される可能性がある、とビーゼッカー氏が指摘しました。
最悪の太陽嵐の影響は地球の北側に向かう可能性が高くなっています。
そして昨年の10月とは異なり、規則性のない太陽嵐は、はるか南の方でもオーロラを出現させることになりそうだとビーゼッカー氏が語りました。
ただしオーロラを見るのは、火曜日の夕方までお預けになりそうです。

過去数年間、太陽は平穏な状態、むしろ平穏すぎる状態が続いていました。
これは11年周期の太陽の活動パ ターンの中の、平穏期の典型ともいうべき状態でした。
しかし昨年、科学者たちは太陽が100年に一度あるか無いかの、『異常な』静穏期にあるとの推測しました。

しかし、いまや超静穏期とは呼べない状態にある、とビーゼッカー氏が語りました。

現在科学者たちは2010年に打ちあげた新米航空宇宙局(NASA)の衛星で、静穏期からずっと太陽を観察してきましたが、今や完全に色めき立っています。
〈完〉

【 フランス民間機関が脱原発スケジュール公表 – 2033年までに全原子炉を廃炉に 】〈後編〉

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原発を廃炉にするのに、右も左も関係ない
[ 原発とは人類にとって何なのか、何だったのか?! 〈第9回〉]
ドイチェ・べレ(ドイツ国際放送) 1月3日

[ネガワット]は2011年8月29日パリで原子力発電の終了についてのプレゼンテーションを行いました。
「フランスの原子力発電所の80%は1977年と1987年の間に完成し操業を開始しました。」
WISE(エネルギー問題に関し世界的に情報の分析・提供を行う独立機 関)のパリオフィスの代表を務め、[ネガワット]の原子力発電の専門家であるイヴ・マリニャックが述べました。
「これらの原子力発電所の平均寿命を40年と定義すれば、フランスの原子力発電は2027年に終了しなければならないことを意味します。」
マリニャックによれば、フランスは新しい原子炉を建設しない場合、2027年 から6年以内に現在の一連の原子力発電設備を段階的に廃止する必要があります。

「再生可能エネルギーが軌道に乗るまでには時間がかかりますので、原子力発電所の停止を前倒しして行うことは不可能ですが だからと言って安全性の観点から、これ以上この問題を放置することは許されません。」
マリニャックはこう述べています。

▽ タブーを破る

原子力発電を話題にすることは、フランスではタブーです。

昨年末、フランスの野党社会党と緑の党は、原子力に関する国の依存度を逆転させる運動を一緒に展開することに合意しました。
彼らは2025年にはフランスの電力需要に占める原子力発電の割合 を現在の75%から50%まで削減するという共通の政策を掲げることを約束しました。
この政策は原子力発電に対するフランスの政治的コンセンサスの終了を意味し、サルコジ政権による強い批判にさらされています。

この政策はまた、フランスのエネルギー需要が高まっているとする主張が、まやかしであることを証明できるかもしれません。
この部分はまさに[ネガワット]が強く指摘する部分です。

「技術が進歩することによって、エネルギー需要は大幅に削減することができます。」

[ネガワット]のマーク・ジェドリツカが話してくれました。
技術の進歩には建物の断熱効果の向上、電気自動車への切り替え、職住近接の実現などが含まれます。
「私たちのスローガン『もっと節約できます!』は、フランスの人々に生活の仕方について、もう一度見直すことを提案しているのです。」
ジェドリツカはドイツの原発全廃の取り組みが、フランスの前例として生かされることになるだろう、と話しました。

彼はまた、人為的に合成されたメタンガスから発電する方法についても、学ぶべきことが多くある、と話します。
「ドイツとフランスでは政治背景が異なるものの、ドイツはこの分野でも先駆的役割を果たしています。」

フランスのムードも徐々に変化してきました。
[ネガ ワット]のキャンペーンは、今や左右両陣営から関心を集めています。

ビジネス雑誌の『シャラージュ(英語のChallenge)』は、[ネガワット]の提案は「前向きな新たな道」であり、「発電分野における地殻変動」であり、「この方法による原子力発電の廃止」は来たる べきフランスの大統領選挙において、決定要因の一つになることは間違いない、と述べています。
〈 完 〉

http://www.dw-world.de/dw/article/0,,15641172,00.html

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第一部が後篇で、第二部は前篇で、と面倒な構成になり、恐縮です。
第一部、フランスの脱原発への具体的プランが、民間から提示されたことは、何ともうらやましく思います。
「お上がやったことは、お上が何とかしてくれるだろう。」
昨日も書きましたが、この考え方を捨てない限り、日本を未曾有の不幸が襲うことになりかねません。
すでに大量の核廃棄物、放射性廃棄物、放射能汚染水の行き場が無くなってしまった日本。
ここをうやむやにさせては、次以降の世代の未来はあまりに不幸です。

第二部、赤ちゃんが大笑いする動画を見て、喜んでいる場合ではありませんでした。
今週初めからツイッターなどもオーロラの話題が増えていたことには気がついていましたが、オーロラが美しいというだけの話ではないと知り、少々あわてました。
大量の放射線が地球に降り注いでいたのですね。
自然界にもこれだけのリスクがある、そんなことを深く考えもせず、『地震列島』の上に原子力発電所のようなそれだけで人間がにっちもさっちもいかなくなるようなものを次々建設し、実際に進退窮まってしまった日本。

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【 太陽で大規模爆発が発生、放射線が地球を直撃 】 〈前篇〉

アメリカCBS放送 2012年1月24日

この6年間で最大となる、太陽で起きている急激な動きを見せる爆発によって太陽嵐が発生し、そこから放たれた放射線の地球への衝撃が続いています。
太陽で発生したフレア(巨大な炎がぱっと燃え上がる現象)は、1月22日・日曜日午後11時(世界標準時4時 : 日本時間午前11時)に発生、3回にわたる発生により、地球に3度の衝撃を加えました。

コロラド州にある国立海洋環境研究所の宇宙天気予報センターによると、最大の問題は放射線です。
アメリカ気象庁の宇宙気象予報センターが24日火曜日に公開した、地球の極点の大気の上層部分に太陽の放射線嵐が達している図を見ると、太陽嵐の概要を理解することができます。

放射線によって宇宙にある人工衛星が制御不能に陥ること、そして宇宙飛行士に対する影響も懸念されています。
宇宙気象センターの物理学者ダグ・ビーゼッカーはこの影響により、極点を通過する航空機で 通信障害が発生する恐れがある、と語っています。
日曜日に太陽で発生したフレアは約一時間後には地球に到達しますが、この状態が25日水曜日まで続くものと思われます。

観測された放射線レベルは強いものですが、さらに深刻な嵐がこの後発生する見込みです。
国立海洋環境研究所が設けた基準で2段階上回る、深刻であり極端とも言える放射線が到達する恐れがある、とビーゼッカー氏が語りました。
今回到達したものですでに2005年5月以来、最も強力な放射線量を記録しているのです。
この放射線は陽子の形で、太陽から時速9,300万 マイル(時速1億5,000万キロ)のスピードで飛び出します。

一方、NASAは現在のところ、宇宙ステーションに滞在中の宇宙飛行士に危険はない、とコメントしました。
「地球と木星の間の宇宙空間も陽子に満たされており、このようなものから逃れる術は無いのです。」
ビーゼッカー氏はこのように語り、あと二日ほどはこの状態が続く、と語りました。

NASAの宇宙飛行管理官と太陽の専門家が太陽のフレアが引き起こす影響について検討した結果、国際宇宙ステーションに滞在中の宇宙飛行士6人については、今のところ特別な対応策は必要ない、と結論した、と国立海洋環境研究所宇宙気象予報センターの広報官ロブ・ナビアス氏が語りました。
〈つづく〉

【 フランス民間機関が脱原発スケジュール公表 – 2033年までに全原子炉を廃炉に 】〈前編〉

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[フランスで盛り上がる徹底した節電による『脱』原発運動]
「私たちは反核団体ではありませんが、原子力発電はもはや限界です」
[ 原発とは人類にとって何なのか、何だったのか?! 〈第8回〉]

ドイチェ・べレ(ドイツ国際放送) 1月3日

エネルギーの専門家とエンジニア、そして建築家のチームは、2050年までに原子力発電に依存する状態からフランスを解放したいと考えています。
選挙の年の今年、節電への訴えが左右両陣営から前向きな注目を集めています。

▽ すべては名前に込められている

昨年秋以来、フランスの組織[negaWatt ネガワット]は今後フランスがこの国の経済とエネルギー問題をどうするか、というビジョンを協力してつくりあげるため、独自のツール・ド・フランスを開催しています。

アイデアの基は1989年に[ネガワット]の考え方を提唱した、アメリカの環境保護活動家のエイモリー・ロビンスから来ています。
この考え方は環境保全、省エネと電力需要の効率的配分を組み合わせることにより構成されます。

国内電力需要の3/4を原子力発電威力発電によって賄っているフランスですが、2011年3月の福島第一原発の事故以来、省エネと電力需要の効率的配分の考え方が広く支持されるようになりました。
「私たちは反核団体ではありません。しかし、原子力発電はもはや永続的な発電手段ではありません。」
[ネガワット]の副代表、ティエリー・サロモン氏がこう語りました。

[ネガワット]が昨年開催したイベントでは、その存在感が大きくクローズアップされまし た。

▽ 視覚的表現

[ネガワット]は地下鉄の路線図のような2つのグラフを使って、そのビジョンを説明しています。

左側はエネルギー源をリストアップし、右側はエネルギーの用途を表しています - 暖房、輸送、電気のようなもの。

グラフの左側はフランスの現状。ウラン - 原子力発電(黄色のバー)、石油(紫色のバー)、ガス(黄土色のバー)グラフ上の太いバーは、採用されている発電手段の代表的なものを表しています。原子力発電や火力発電などと比較すると、再生可能エネルギーによる発電が極めてか細いものであることがわかります。

再生可能エネルギー(緑色のバー)は、火力発電の33%、原子力発電の40%と比較して、フランスの総エネルギー需要の約6%を満たしているに過ぎません。

フランスは一時間当たり1927テラワットの電力を消費しますが、 [ネガワット]の計算によると、国は2050年までに、この消費電力量を現在の半分の一時間当たり849テラワットにまでこれを減らすことが可能です。
この図では2050年時点で最も重要な発電手段はバイオマス、バイオガス、風力エネルギーを利用した再生可能エネルギーに代わり、原子力発電は消滅しています。
〈 続く 〉

http://www.dw-world.de/dw/article/0,,15641172,00.html
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諸外国のニュースの翻訳を始めたころ、東京工業大学の原子力が専門の教授の発言を翻訳したことがありました。
「原子力発電をやめる、というのは感情的過ぎる決断だ。日本人はフランス人を見習うべきだ。」
その後、世論調査を行った結果、フランスでは「原発を廃止すべきだ」という意見が、全体の7割近くを占めていることが明らかになりました (http://kobajun.biz/?p=1107)。

そして今回の記事。
大統領周辺を除き、フランスでは政治思想に関係なく、国民全体が『脱原発』を目指し始めていることが明らかになりました。
前出の教授の揚げ足を取る気はありませんが、「フランス人を見習いたい」ものです。

アメリカが奴隷制度を廃止するまで、イギリスが世界中の植民地の大半の独立を認めるまで、それぞれ長い時間がかかりました。
奴隷制度が廃止されるには、リンカーンという偉大な政治家の登場も必要でした。

一方、ドイツで原発を止める直接のきっかけを作ったのは、市民25万人が参加したデモでした(http://kobajun.biz /?p=1669)。
そして、フランスでも現在と将来について客観的な分析を行い、原発全廃への具体的提言を行っているのはネガワットという民間の団体。

私たち日本人に、国とマスコミが長い間行ってきた洗脳状態から、もはや脱却しなければならない時が来たことを告げたのが、3.11なのではないでしょうか?

何十年もたった日本で、国内至る所に処理できなくなった放射性廃棄物が散らばり、多くの日本人が放射線の後遺症に苦しむ中、
「あの時、ドイツでは国民が大規模デモを敢行し、イタリアでは国民投票が行われ、フランスでは民間からの提言によって、それぞれ原子力発電を全廃した。」
「なのに日本だけが『お上のなさることには逆らえない』、そういって今日の惨状を招いてしまった。」

そんな事にならないよう、今、私たちが何とかしなければなりませんね。

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【 大統領の鼻歌着メロ、ダウンロードできます!】

アメリカNBCニュース 1月23日

オバマ大統領の再選を目指す特命チームは、大統領が先週寄付金を募るためアポロ劇場で演説を行った際に何気なく口ずさんだ、「I'm so in Love with You」の1節を最大限利用しようとしています。

大統領が口ずさんだアル・グリーンの往年のヒット曲のワンフレーズが、キャンペーンのウェブサイト上でダウンロード可能な着信音として提供されています。
この試みは大統領と支持者とを結びつけるきっかけになれば、とキャンペーン事務局が考えた結果のようです。

http://www.msnbc.msn.com/id/3032619/ns/nightly_news/#46107882

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【 核廃棄物 – これ以上もう貯蔵する余裕が無くなっている 】〈後編〉

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「長い間放置されていたために、今や緊急、かつ深刻な問題になってしまった」
[ 原発とは人類にとって何なのか、何だったのか?! 〈第7回〉]
ニューヨークタイムズ 2011年11月27日

さらに日本には、福島第一原発によって汚染された地域の土壌をどうするか、という課題が積み上がっています。

『福島後の世界』では、核廃棄物をどこに、どのように処分するのか、という議論が、原子力発電の安全性のすべての問題に関わりを持ってくる、と専門家が指摘しています。

「使用済み核燃料を処理するための、もっと良い方法があるのか無いのか、再検討せざるを得ないでしょう。」
米国原子力規制委員会のかつての委員長で、現在はテキサス大学エネルギー研究所の副所長であるデイル・クラインはこう述べました。

米国は長い間ネバダ州ユッカ・マウンテンで永久的な処分を続けるつもりでしたが、地元住民の反対により政治的問題化しており、恐らくは処分所としての利用継続は困難であると思われます。
ネバダ州ラスベガスでは2012年の大統領選挙に向け、2011年の秋、比較的早く共和党の大統領予備選挙のための公開討論が行われましたが、多数の候補者が使用継続提案を非難しました。
ネバダ州選出の上院民主党院内総務、上院議員ハリー・リードもまた、ユッカマウンテンの使用継続に反対しています。

原子力規制委員会はユッカマウンテンの使用継続が、安全であるかどうかを評価する『機会を与えられなかった』と、クライン氏は敗北感を表明しました。
一方で彼は福島の事故が『多くの原子力発電所と原子炉』について、緊急事態が発生すれば使用済み燃料プールからの漏出が発生する可能性がある、という認識を作ったために、固化廃棄物ドラム缶をいち早く移動する事の長所と短所を比較検討せざるを得なくなった、と語りました。

一部の国々は、もうこれ以上先延ばしにはできない、という理由だけで廃棄物処理の問題に対処し始めています。

これはイギリスではすでに始まっており、ロンドンに拠点を置く世界原子力協会の主席報道官のイアン・ホーア-レイシーはこう語りました。
「長い間放置されていたために、今や緊急かつ深刻な問題になってしまった。」

サンディエゴ州立大学のジェネクス教授はこう説明しました。
「アメリカ国内、そしていくつかの国の原子力発電所では、これ以上もう核廃棄物を貯蔵する余裕が無くなってしまっている。」

ドイツでは新たな議論の結果、北ドイツのエルベ川河畔にあるゴールベン村への圧力が緩和されることになりそうです。
すでにある程度の量の核廃棄物が、この数年間、暫定的にこの村の施設に貯蔵されていますが、抗議行動を呼び起こしました。

ゴールベン村周辺の地域には岩塩ドームの地層が含まれ、ドイツ長い目で見て恒久的な核廃棄物処理施設になり得ると考えています。
しかしながら現在の所は、ドイツ当局者はまだ複数の候補を検討中です。

すべてのドイツの原子力発電所の計画的な閉鎖は、廃棄物処理の最終的な解決策を検討するために必要な『政治的な場』をつくり出す、とベルリンの非営利環境研究所の責任者、R.アンドレアス・クレーマーが語りました。

「しかしながら当分の間は、核廃棄物はそれを排出した原子力発電所内に留まる事になります。しかし、原子力発電所は本来、核廃棄物の保管場所として設計されてはいません。」クレーマー氏が電子メールの中にこう記しました。

「発電所内での核廃棄物の保管が危険である事は、福島の事故の検証の結果明らかになりました。そして、現在の貯蔵方法につきまとう安全上と保安上の懸念が、国が運営する恒久的処理施設という形で、核廃棄物の処理方法を見つけるよう圧力を強めているのです。」


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ユッカ・マウンテンの話はこれまで2度登場しました。
1度目(http://kobajun.biz/?p=712)は昨年の7月、
「ワシントンDCの米国最高裁判所は、「核廃棄物の処分・貯蔵については、原子力規制委員会(NRC)が最終的に責任を持つべきであると判決を下した。」
というものでした。
アメリカは原子力発電を持つ州が行き場が無い核廃棄物を、このユッカ・マウンテンに押しつけようとし、州同士が互いに訴訟を繰り返す泥仕合に陥ってしまったのです。
これに対し、核廃棄物をきちんと処理する責任は誰にあるのか、という問題で、アメリカの最高裁は結局国が責任を取るべきである、と結論を出したのです。
結局、国民の税金が使われる事になりました。
もう一度は、【ついに連続殺人鬼の正体を現した、核の『平和』利用・原子力発電】(http://kobajun.biz/?p=1606)の執筆者、チップ・ウォード氏が、このユッカ・マウンテン問題の活動家でした。

これに対し、日本は原子力発電の「産業廃棄物」である「核廃棄物」だけでなく、福島第一原発の事故による大量の放射能汚染物質も抱え込んでしまいました。
政府はもちろん、日本のマスコミも取り上げませんが、これが途方も無い緊急事態である事は世界の専門家が指摘する通り。
こんな状態で原発を再稼働させてしまえば、日本のこの狭い国土のそこら中に核廃棄物があふれる事態になりかねません。
「日本全国、どこでメルトダウンが起きてもおかしくない国、日本…Cool Japan?!」

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【お父さんの不採用通知】

8ヵ月になる男の赤ちゃん、ミカーは父親が紙を破くたびに大笑い。
そのわけは?
専業主夫のお父さんが破っているのは、不採用通知の手紙だったのですが......

【 核廃棄物 – これ以上もう貯蔵する余裕が無くなっている 】〈前編〉

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[ 日本が抱え込んだ大量の核廃棄物・放射能汚染廃棄物、「処理は不可能…」サジを投げる世界の専門家 ]
[ 原発とは人類にとって何なのか、何だったのか?! 〈第6回〉]

ケイト・ガルブレイス / ニューヨークタイムズ 2011年11月27日

2011年3月に福島で発生した原子力災害は、原子力発電事業を志向する世界中の国々に再考を促すことになりました。
そしてもう一つ、真剣に考えなければならない問題があります。
原子力発電所が排出し続ける核廃棄物をどうするのか?という議論です。


〈核廃棄物輸送に反対するため集まった大量のトラクター : ドイツ〉

典型的な例としては福島で起きた部分的な原子炉のメルトダウンの後、2022年までにすべての原子力発電所の閉鎖を決めたドイツです。
この決定は、ドイツ人は原発の廃棄物の永久処分場に的をしぼった、冷静な議論をすることを容易にするものだ、と専門家が指摘しました。

ベルリンにある再生可能エネルギーを専門に調査研究とコンサルティングを行っている、オッコ研究所の経営最高責任者マイケル・ザイラーによれば、以前は原子力発電反対派は、廃棄物の恒久的な解決策をバックアップすることは、原子力発電所の存続に貢献すると考えていました。
ザイラー氏によれば原子力発電に反対の立場をとる政治家は、もし自分たちが恒久的廃棄物処理施設の完成に賛成すれば、「原子力発電推進派が、最も厄介な難題を解決してしまうことになる。」と考えていました。

核廃棄物問題に対する抗議活動はドイツでは長い伝統になっており、現在も続いています。
最近ではドイツの処理施設に向って核廃棄物を輸送する列車に対し、ドイツ、フランス双方の反核運動家が抗議活動を行い、警官隊と衝突しました。
この廃棄物はドイツで排出されたものをフランスで再処理を行い、再びドイツの処理施設に輸送途上でした。

そうであってもドイツは現在、廃棄物の問題を前に進めています。
今月初め、ドイツ全土の首長などリーダーが集まり、永久的な処分の解決策について議論しました。
ザイラー氏によるとこの会議では、全国に潜在的なサイトの数を確認し、最終的にどのサイトの運営を続けるのか、科学的根拠に基づく意思決定を行うことに合意しました。
同氏によればこの取り組みは、以前に比べ内容的に格段の進歩を遂げています。

他の国々でも『福島後の世界』における、核廃棄物の取り扱いについて模索が続いています。
今この瞬間にも世界中の原子力発電所で核廃棄物が排出され、そのほとんどが原子力発電所内、使用済み燃料プールや冷却済み固化廃棄物ドラム缶の形で貯蔵されています。
専門家は分散貯蔵法は高価である一方、一カ所に集積して保管する方法の方が安全であるとの指摘をしています。

いくつかの数少ない国々は、スウェーデンとフィンランドは除きますが、恒久的に廃棄物を貯蔵するために設計された、地中深くに集中して貯蔵する施設に積極的です。

フランスでは、ブレから北東方向に遠く離れた村の近くに、使用済み燃料の永久処分場建設を検討しています。
フランスでは、消費電力のほぼ4分の3を原子力発電所で発電、使用済み燃料の再処理も行っています。
フランスで採用されている方法では核廃棄物の質量を減少させる事が可能ですが、費用が高くつく上、この処理を行う事により核兵器に転用可能なプルトニウムを手に入れる事ができます。

日本もまた貯蔵施設を建設し、今後数十年間の核廃棄物を地中深く埋設する処理を目指しています。

しかしながら、日本における原子力発電のあらゆる関連事業 - 廃棄物貯蔵施設を含む - は3月に発生した巨大地震と津波が引き起こした福島の災害により、形勢が180度逆転しました。
事故の結果、サンディエゴ州立大学の核専門家であるマレー・ジェネクス教授によれば、日本は未使用核燃料と高レベル廃棄物を普段の2倍から3倍抱え込む事になってしまいました。
原子力タービンを収容する建物の類いまでが汚染されてしまった、と彼は指摘しました。

「このため日本では核廃棄物・放射性廃棄物を貯蔵する施設の確保が切実な問題になっていますが、いったいどうすればそれが可能なのか、私にも見当がつかない程困難な問題です。」
ジェネクス教授はこう語りました。


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先週から続く[ 原発とは人類にとって何なのか、何だったのか?! ]シリーズ。
先週は「前段」として、色々な「現実」をご確認いただきました。
今週は、次々結論を出していきます。

ということで月曜日から、日本が暗然とならざるを得ない内容で申し訳ありません。
しかし、世界中の核科学者がさじを投げる程、日本は今深刻な状態にある、その事を私たち日本人は肝に銘じなければなりません。
この状態で『原発再稼働』などしてしまったら、日本は汚染列島どころか、国民があらゆる種類の放射能被害に冒される核廃棄物列島になってしまう可能性があります。

原発施設内、六ヶ所村などの廃棄物処理施設、そして輸送中の核廃棄物。
今や日本は、何かあればどこでメルトダウンが起きてもおかしくない。
いったいなぜ私たち日本人は、そこまでの危険を背負わなければ無いのでしょうか?


〈ドイツの核廃棄物輸送列車と警戒にあたる警官〉

福島は今や日本だけでなく、世界にとって脅威になっているのに、日本の政府機関がまったくの無能をさらけ出している。
あげく、「日本の原発は安全だから、買ってくれ」と売って回ろうとすらしている。
毎日様々な世界の報道をチェックしていますが、これらの事に世界がいら立ちどころか、憎悪すら感じ始めている事が伝わってくるようになりました。

フクシマ、世界が私たちを見る目がどんどん冷たくなっている事を、日本人は正面から受け止めなければなりません。
こう書くと見当違いの外国批判を始める人がいます。
そのロジックは決まっています。
日本も○○かもしれないが、アメリかだって□□だろう、ドイツなんか△△じゃないか…
こんな批判をしたって、核廃棄物も放射能汚染物質も1グラムも減らないし、福島第一原発の原子炉の温度も下がりません。

世界標準から見て明らかに時代遅れの原子炉を、ずさんな管理の下に稼働させていたのは日本、この責任ばかりはどこにも転嫁できません。

さて、後半のニュース。
お断りしますが、これ、オバマ大統領だから歓声が上がったのです。
どこかの国の不人気な首相がこれをやったら、世界中が凍りついてしまうだろうことをお忘れなく。
まして今、日本は第一級の寒気団の下。
絶対に真似しないでください。
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【 大統領のハスキーボイス 】

アメリカNBCニュース 1月20日

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今日はあっという間に世界に広まっているビデオをご紹介します。
昨日19日夜、オバマ大統領は一連の募金活動のため、ニューヨークを訪れていました。
彼の演説はハーレムにある世界的に有名なアポロ劇場で行われましたが、ソウル界伝説の巨人、アル・グリーンの物まねをしてみせました。
聴衆が大喜びする様子を見て、大統領は2小節程歌声を披露しました。

オバマ大統領「♫ ぼくは君と恋におちてしまったのさ…♩」

アポロ劇場のオバマ大統領でした。

【 そろそろ?世界の終りが一層近づいてしまった… 】[ザ・インデペンダント]

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[ 世界の終わりの日までを刻む時計の針を進めてしまった、フクシマ ]

ザ・インデペンダント(英国) 1月12日

度重なる自然災害を目の当たりにした人々に とって、昨年発生した福島第一原発の原子力 – 核災害と金融危機を見ても、いまや地球最後の日に向け時を刻み続けている、『終末時計』通りに一分刻みに事態が進行しているだけのこと、とさほど驚かなかったかもしれません。

『終末時計』はその概念が生まれてから64年になりますが、核兵器の開発と気候変動により『誰も望まない進行』が続いている、と科学者たちが指摘しました。
今やこの時計は世界の終りに向け、残り5分を指しています。

「2年前、私たちが地球全体の危機に直面する可能性がある、と世界の指導者が声明を発することになるかもしれないという事態が現れました。しかしこの時は多くのケースでその傾向は続かなかったか、あるいは逆転されましたが…」
と『核科学者会報(BAS)』には 書かれています。

BASは危険を示す尺度を引き上げた理由のリストを公開し、中東、北東アジアと南アジアにおける核紛争の可能性が憂慮すべき状態にあると認めたためだ、述べています。
この会報はさらに、米国、中国、イラン、インド、パキスタン、エジプトとイスラエルが包括的核実験禁止条約に基づいて行動しようとしなかった、と名指しで非難した上で、北朝鮮の核兵器開発計画についても非難しています。

また2011年の日本の地震と津波によって引き起こされた福島第一原発における大事故は、原子力発電の安全性について『重大な問題を提起している』と指摘しています。
地球の気候変動に対する正しい対応の欠如が、問題を引き起こし続けていることを警告しています。

この会報はアメリカが日本に原子爆弾を投下した2年後に、危機時計を考案したシカゴ大学の科学者たちによって作られまし た。
この時計を考案した専門家の一部は、原爆製造に関わっていました。

1947年に、終末時計は地球最後の日まで7分前を表示した状態で公開されました。
この分針は、様々な危機が発生するたび進められ、そしてそれが落着すると戻される、という形で20回にわたり動かされました。
この分針は始めのころは核兵器の脅威によって動かされるはずでしたが、2007年になって気候変動も人類にとって致命的な脅威になりうる、とその分針を動かす定義の幅が広げられることになりました。

http://www.independent.co.uk/news/science/is-that-the-time-end-of-world-draws-nigher-still-6288161.html?origin=internalSearch

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そういえば、そんなものがあったな、というのが世界終末時計。
そんなことをしていたら、地球環境や人類が被害を被るよ、と警鐘を鳴らすのが目的のはずですが、
アメリカやソ連(当時)が原爆、水爆と競って核兵器開発競争を行っていた当時は、核戦争による地球滅亡、というのはあり得る話、と誰もが考えていたことを覚えています。
と、言っても福島の16万人もいる避難民の動向より、お気に入りの芸能・お笑い番組の方が気になる、という人々の方が多数派であることは、今も昔もあまり変わりはありません。

私たち日本人は「議論すること」を教育されてきませんでした。
ですから意見が言いたくてもいざ議論の場では気おくれがしてしまい、後で陰口を言ったり、ああ言えばよかった、なんてことばかりです。
原発の問題はみんながきちんと議論を繰り返し、その中で方向を見出すべきだと思っています。
ただし、議論というのは罵倒し合う事ではありません。
話し合うテーマについて事前の下調べを十分に行い、そして議論を行う。

この『星の金貨』はその下調べを皆さんにしてもらうためのもの、そう考えています。

そして後半、翻訳したのは一番目の動画、つまりは短い方になります。(ズルい?)
後半のビデオはドキュメンタリー丸ごと、コマーシャル抜きの30分番組がフルになっていますので、半日で翻訳はちょっと…(言い訳?)

非常に大きな問題で、きちんと勉強したわけでもありませんので、軽々にコメントをするのは控えます。
ただ、これまでの「アフリカ援助」で疑問に思っているのは、命を救うだけでこどもたちが救えるのか、という事です。
教育環境の整備を、同時に行う必要があると思います。
もっとも、もっと根源的な問題、自給自足の部族社会の人々を資本主義社会に組み込んだ事がどうだったのか…

経済はすべてに優先するのか?
人類が抱き始めた疑問のひとつだと思います。

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【 金鉱堀のこどもたち 】

アメリカNBCニュース 2011年12月5日

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年の瀬のホリデー・シーズンはもうすぐです。
そして、多くの人々がこの季節、金や宝石を買い求めます。
貴金属のコマーシャルは、クリスマスの朝の驚きと喜びを披露して見せますが、どうやって金を掘り出すのか、その仕事までは見せてくれません。

金の鉱脈にたどり着くことは汚くて、危険な仕事ですが、その仕事をしている子供たちがいます。
詳しい報道は今夜後ほど[ロックセンター]の番組の中で、自分の目で現状を確認するためアフリカのマリに調査に出向いたリチャード・エンゲルがご紹介する予定です。

レポー ター : 私はこれから地中に入ります。まず最初にロープをチェックしましょう。

レポー ター : 最初左右の足を穴の中に足場に沿って降ろすことは簡単なようです。しかし、足場は地上から20フィートほど降りたところで無くなります。

足場はもうありません。私は背中を穴の反対側に押し付けて体を支えながら、ロープだけを頼りに降りています。オーケー、もうすぐです。
やっと底に着きました。
6人の子どもの作業員がいて、ピッケルを岩に打ちつけています。
この坑道を支えているのは、何箇所かにあるきわめて原始的な木の支柱だけです。
岩以外の場所は表面が柔らかい泥に覆われ、とても危険な感じです。
私の印象では、この坑道はいつ崩壊しても不思議ではありません。

レポーター : 「「ここに金があるの?」
「ほんとう?この中に金が含まれているんだね?」
掘り出された金鉱石は袋に入れられます。
そうならないことを祈るしかありませんが、この坑道は今にも崩れ落ちそうです。
早々に退散することにしましょう。

「幸いなことにリチャード・エンゲルは無事スタジオに戻り、こうして報告をしています。」

レポー ター : 世界の金の12% がご覧いただいたような、手掘りの鉱山から掘り出されています。
マリだけでざっと20,000人から40,000人の子供たちが、こうした鉱山で働いています。
金と結合する水銀を驚くほど多量に使用するため、たくさんの子供たちが鉱毒に侵されてしまっています。
しかし金そのものはマリを離れると、溶かされて商品として国際市場で取引されるだけで、子供たちの実情を伝えたりはしません。

今夜遅くの番組でこうした実態が、どのような結果につながるか、議論したいと思います。

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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