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〈 背景にあるキビシい経済状況に、笑うよりため息?! 〉
アメリカNBCニュース 11月29日
今日は一コマ漫画のご紹介です。
アメリカの一コマ漫画は社会風刺が多いので、その背景がわからないとなかなか笑えません。
主にブラック・フライデーからクリスマスにかけての、年末商戦がテーマになっています。
ブラック・フライデーは「暗黒の金曜日」という意味ではなく、11月23日の感謝祭がアメリカでは年末クリスマス商戦の初日にあたり、派手なディスカウントなどを目玉に、大勢の買い物客が店に殺到することから、売り上げが上がるため決算も『黒字になる』という意味です。
つまりは『黒字の金曜日』という意味なのですが、今年のブラック・フライデーの一日の売り上げは昨年を2割以上、上回ったようです。
翌日には平均株価も200ドル以上値上がりし、ABCニュースのキャスターが「景気回復の前兆なのか?」と経済担当の特派員に尋ねたところ
「そんなことがわかるのなら、こっちが教えてほしいよ!」と切り返されていました。
いずれにせよ、アメリカNBCニュース・サイトで紹介された一コマ漫画の数々、いくつかご紹介します。
こびと「シーズンを先取りしすぎだって、また抗議が来てるんですが?」
サンタクロース「シーズン先取りは私たちだけじゃ無いだろう?」
(窓の外には「2012年の投票の際はよろしく!」という意味の大統領候補の名前の立て看板が、所狭しと立っている)
サンタクロースが持っているメッセージボード「クリスマスまであと28日しかありませんよ。」
この家の主人「夕食が終わるまで、待てないのか?!」
『職をくれ!』の紙を握った家族を指さして
「(偶然この場所で座り込んでていて)この買い物客は幸運だよ。」
「どうしてサンタに僕の欲しい物をいちいち言わなくちゃないの?サンタのサイバー・マーケッティング担当のトナカイが、僕のオンライン・ ショッピング記録を調べてみればいいじゃない?」
『一週8日間営業!』『徹底値引き』『200%割引!』『一日25時間営業!』
「なんだか、(お金だけじゃなく)仕事までとられてしまいそうだよ。」
インターネットのいいところ
「すばらしい!車のカギを閉じこんだり、太ったやつに足を踏まれたりする事無く、クリスマスの買い物が終わってしまった。」
このブリザードがおさまるまで、クリスマスの買い物は先に延ばした方がよさそうだ。」
(窓の外には『失業』『抵当流れ増加』『不動産価格下落』『解雇通告』などの文字が躍る新聞の嵐が)
http://www.msnbc.msn.com/id/45420649/ns/today-today/displaymode/1247/?beginSlide=1#.TtWQrlZZ6W8
上記のNBCのサイトにアクセスしていただくと、もっとたくさんの一コマ漫画をご覧いただくことができます。
でも、このサイトをご覧いただくと、私が訳すのが面倒な漫画や解釈するのが難しい漫画の掲載を、パスしているのがわかられちゃうかもしれませんね。
勘弁してください、風邪をひいてしまってここ二、三日頭がまわらないんです、実は.......
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【 着ぐるみ姿でパンダの調査研究 】
アメリカABC放送 11月28日
着ぐるみを着た研究者が、パンダの子どもたちの調査を行っています。
数年前にABCニュースのスタッフが初めて臥龍パンダ研究センターを訪問したとき、その場所は最もにぎわう観光スポットであると同時に、中国でパンダの飼育に最も成功した施設でもありました。
60頭もの愛らしいパンダの子どもたちがいたのです。
しかし今では『ジュラシック・パーク : 失われた世界』の観があります。観光用の看板、観光施設などはまだその場所にありますが、2008年に四川省を襲った大地震から未だ回復せず、観光客の姿はほとんどありません。
この場所は今は伸び放題の竹やぶになっています。
ダグ・チョウ博士はこの場所に残り、パンダの母親と子どもたちの世話を続ける一握りの研究者の中の一人です。
「私の仕事は、パンダの世話係兼ベビーシッターと云ったところです。」
チョウ博士は通訳を通しこう語りました。
しかしベビーシッターと云えど、真剣に取り組まなければなりません。彼は着ぐるみを着てパンダたちの世話をするのも、大切な仕事の一部なのです。
チョウ博士は同僚とともに、パンダの子どもたちの調査を行う時は、ジャイアント・パンダの着ぐるみを着て行きます。
おかしな格好で真剣な調査を行う訳は、パンダの子どもたちを人間に過剰に慣れさせないためなのです。
彼らが成長して自然界に帰る際、障害になる可能性があります。
このフワフワした白と黒の衣装は、とてもおかしく見える医師の往診を実現させるためのものです。
中国においてはことパンダの問題に関しては、議論が極端になりがちです。
例えば、2008年の地震以降の飼育方法を再設定する際、成都の近くではパンダが後尾をする気になり、それが成功するように「パンダ版ボルノビデオ」を見せることまで試みました。
さらには、パンダを間近で観察するために、パンダの着ぐるみをきる方法を思いついたのです。
この着ぐるみはパンダ飼育センターのオリジナルです。
ABC放送の『ザ・ナイトライン』チームは、研究者と一緒に着ぐるみを着込んでパンダの棲息エリアに同行しました。
そして偽パンダたちは、そっと生後4ヵ月のパンダの赤ちゃんの体重を量り、生育状況と健康状態について記録を行ったのです。