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[ 原子力発電の偽りだらけのプロパガンダ、そして大事故は「もうたくさん!]〈第2回〉

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所要時間 約 9分

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【 原子力発電 - だめなものはダメ!】
「原子力発電は兵器産業にとって、常に極悪非道なトロイの木馬」
「原子力発電が建設的な目的に使用されていれば、核兵器の存在は容易に受け入れられる」
「核廃棄物が引き起こす、来たるべき世代への癌と遺伝性疾患の増大」

ヘレン・カルディコット /ニューヨーク・タイムズ 2011年12月2日

福島第一原発の事故は国際原子力機関の基準で、「広い範囲に健康上の問題、環境問題を引き起こす」とされるレベル7の事故に分類されます。

これは事故の深刻さがチェルノブイリと同じ程度であることを表しますが、レベル7の事故は他には歴史上存在せず、また、国際原子力機関にはレベル7以上の基準は存在しません。

事故後、世界の原子力産業界とその政治担当部門は、原子力施設の安全性の向上についてうるさい程の広報活動を行いました。
日本では、福島第一原発を運営する東京電力と日本政府は、通信会社やインターネット・サービスプロバイダを経由して、原発のマイナスイメージにつながる報告を封じ込めようとしてきました。


原子力産業「ほら、我々の原子炉は、確かに設計通りシャットダウンしましたよ。」
右下「忘れないで!水をのんではだめ!食事もだめ!呼吸もしちゃだめ!」

イギリスでは原発に利害関係のあるアレバ(フランス)、EDFエナジー(英国)とウェスティングハウス(米国)の3社が政府と協力して、新しい原子力発電所建設計画の挫折を恐れ、国民に対し福島第一原発の事故について過少に報告したことを、日刊紙ガーディアンが報じました。

原子力発電は兵器産業にとって、常に極悪非道なトロイの木馬の役割を果たしてきました。
そして金をかけた効果的な宣伝活動は原子力産業界、兵器産業界双方のお家芸です。

原子力発電の概念は、米国における核兵器の開発と公開をより容易にするための手段として、1950年代初頭に考案されました。
「原子力発電が建設的な目的に使用されていれば、核爆弾の存在は容易に受け入れられることになる。」
国防総省の心理戦略委員会の顧問、ステファン・ポズニーが提案しました
『平和のための原子力(核)』というこのフレーズは、1950年代初頭にドワイト・アイゼンハワー大統領によって広められていきました。

原子力発電と核兵器は同じ一つの技術です。
1,000メガワットの原子炉は、年間600ポンド(約270キロ)前後のプルトニウムを生成します。一個の原子爆弾はちょうどその量のプルトニウムを必要とします。
しかしプルトニウムは25万年の間、放射線を出し続けるのです。

こうしたことから、原子力発電設備を有する国家は、無限の核爆弾製造能力を持つことになります。
原子力産業界は核兵器が存在しない国々にその技術を輸出することにより、許すべからざる核兵器製造能力の拡散を行ってきたのです。

致命的となった事故、莫大な額の財政支出、核兵器の拡散、そして核廃棄物が引き起こす来たるべき世代への癌と遺伝性疾患の増大、私たちがこれだけのものを目撃させられたにもかかわらず、なぜ未だに原子力発電の存在が許されているのでしょうか?
答えは簡単です。
各国政府、その他の機関のスタッフが、原子力産業界が創り出したこの言葉を信じているからです。
『原子力発電は安全で、クリーンで環境にやさしい』
そしてどの国の国民も、原子力問題に関する教育など受けたことがないからです。
〈つづく〉

http://www.nytimes.com/2011/12/02/opinion/magazine-global-agenda-enough-is-enough.html?_r=2&scp=4&sq=Fukushima&st=cse
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この原稿を読んで気がついたことがあります。
これだけ日本中に原発があるのに、学校で一度もきちんと学習した記憶がありません。
「知らない事は、すなわち存在しないこと」
その手を使われていたんだな、とある意味感心してしまいました。

一度書いた事がありますが、私は【 生かされなかった広島の教訓 】(アメリカCBSニュース - http://kobajun.biz/?p=1101)を読んだとき、自分が『無知であるが故に』広島・長崎の被爆者の皆さんに、本当に悪い事をして来たと反省しました。
知らない、という事が無視につながり。その事を心ない政治・企業に利用されてしまう。

【 生かされなかった福島の教訓 】という題のニュースが、将来世界のメディアに絶対に登場しないよう、今度こそ私たちは目を開き続けなければならない、そう思います。

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【 二つあった月がひとつだけになった理由 】

アメリカNBCニュース 12月29日

2011年の最後の土曜日は大晦日にあたります。
しかし米航空宇宙局(NASA)の科学者のチームはそんな事より、25万マイルの彼方に思いを馳せています。

彼らは、40年以上前人間が初めて月面上に足跡を記して以来最大のミッションとなる今回の探査で、月の軌道を周回する2機1組の人口衛星を使って、いくつかの大きな疑問に答えを出そうとしています。
NBCのジョージ・ルイスがお伝えします。

レポーター:数百万年前、地球の周囲を1個ではなく2個の月が周回していた可能性があります。
しかしその後これまでの研究によれば、2つの月はビッグスプラットとして知られている衝突によって1個になりました。
これが事実なら、月面の凹凸、私たちに見える側にあるすべての谷、そして見えない側にあるすべての山について説明がつく事になります。

「これまで科学者には、この歴史をたどるための良い手段がありませんでした。今回の探査によって、これまでの謎が明らかになるかもしれません。」

「ゼロ、そしてデルタII、月の中心への旅の始まりです。」

レポーター:2011年9月、米航空宇宙局(NASA)は、同じロケットに2機の月面探査衛星を搭載して打ち上げました。
2機の衛星は互いに協同しながら月を周回し、月の表面から内部までの探査を行う予定です。
今回のミッションはカリフォルニア州パサディナにある、この制御室からコントロールされますが、重要なポイントとなる月面周回軌道への突入は、この週末に行われます。

「このときが大きな試練です。この週末に2機の衛星が協同できるか、それともバラバラになってしまうか、その分かれ目になります。」

「この一歩は小さなものですが、人間にとっては.....」

レポーター:NASAにとって今回のミッションはアポロ計画の時代以来、月面上で最も注目すべき探査になります。

これは難しい挑戦になりますが、私たちは十分過ぎる程の訓練を行い、着手するための準備が整いました。

レポーター:元宇宙飛行士サリー・ライドは数千人の中学生集め、NASAが探査衛星の搭載カメラでどのような写真を撮るべきか、要望を出させる予定です。。

「うまくいけば、これにより子供たちがより多くの興味を科学と工学に示す事になるでしょう。」

レポーター:この週末何百万もの人々がタイムズ・スクエアで新年のイルミネーション彩られる球体に見とれている間、NASAの科学者は多くの謎を秘めたままの球体を見つめ続けている事でしょう。

ジョージ・ルイス、NBCニュース、カリフォルニア州パサデナ。

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