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後悔のゴルフ〈7〉 10年間苦しみ抜いて、不惑の年にカムバックしたゴルファー

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所要時間 約 4分

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ゴルフで一番克服するのが難しいのが、自分の「心」。
臆したり、思い上がったり、一番難しい問題ですよね。
あのタイガーですら、例の大スキャンダルの後は全く勝てなくなりました。
そう言えば今週のメモリアル、予選開始の時に皆さんに今田竜二選手に念を送ってもらったおかげで、14位で予選通過しました。
ところが念の効果が薄れた土曜日に、58位まで急降下。
さすがに優勝が狙える順位ではなくなりました。
次回は1日おきに皆さんに念を送ってもらおうと思っています。

首位はスティーヴ・ストリッカー(アメリカ合衆国イリノイ大学出身)、44歳。
23歳でプロ転向し、もの静かで控えめな性格ながらも、シャープなゴルフで「サイレント・アサッシン(静かなる刺客)」なんてあだ名を付けられたのですが、程無くしてその後大スランプに。
ドライバーが左45度に曲がるようになり、ドライバー恐怖症、つまり最初の一打が打てない状態になって10年程もシード落ちの日々が続きました。
家族とともに苦しみ抜いたようです。
こうなると後悔とか、そんなレベルの話では無くなります。
それが2007年40歳でカムバック、一勝をあげた上、12回もトップ10入りし、いきなり賞金5億円を獲得、その年の「カムバック・オブ・ザ・イヤー」に選ばれました。
一勝を挙げた時は、この物静かな人が男泣きに泣いていました。
グリーンの脇では奥さんが泣き崩れて顔を上げる事すらできず、最後はストリッカーに抱きかかえられるようにして会場を後にしていました。

翌年は優勝はありませんでしたが、獲得賞金2億5千万円。
そして2009年には3勝、獲得賞金は6億5千万円に迫り、まだ大活躍していたタイガー・ウッズ他を抑えて、ついにその年の「プレイヤー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれたのです。
「ついでにカムバック・オブ・ザ・イヤーをもう一度もらったら?」
というジョークまじりのインタビューに対し、
「それだけはもう二度ともらいたくない」、つまり再びシード落ちするような目には遭いたくない、と答えていました。
本当につらい10年間だったのですね。
昨年も2勝・獲得賞金4億円、今年も5月が終わった時点で1億円強獲得しており、今週勝てば2億円を超える事に。
40歳から44歳の半ばまでに20億円の賞金を獲得した事になります。

なのにこの人は、本当に控えめで思いやりが深く、優しい人のようです。
勝っても勝っても、思い上がったり、偉そうにしたり、なんて事はいっさい無い人だそうです。
そして苦しんだ10年間、自分を支え続けてくれたのが家族であった事を忘れる事無く、いつも何よりも家族、そして友人を大切にしているそうです。

今田竜二選手は勝てないでしょうが、私は今週ばかりはこのストリッカー選手の優勝を願いつつ、床につく事にします。
ではトーナメント2日目、ストリッカー選手のホール・イン・ワンの場面をどうぞ。
嬉しそうだけど、控えめな笑顔は見せても、「どうだ?!」というような様子は見えません。
ところで「いいショット」のために、この人のリズムを真似するといいと思いますよ。
ただし、この人のようにフォローをまっすぐ出そうとすると、我々はダフるかスライスすると思いますけど......

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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