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【 法定限度の2,500倍の放射性物質、福島第一原発近くの魚から 】&【 英国企業、日本の廃炉作業を受注へ 】

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所要時間 約 9分

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【 福島第一原発近くの魚から、254,000ベクレルの放射性物質 - 法定限度の2,500倍 】
福島第一原発近くの海で採取されたムラソイ(カサゴ目フサカサゴ科メバル属)から法定限度量の2,500倍の放射線が検出されたことを、東京電力が明らかにしました。

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ボブ・ウィリアムズ / ザ・インデペンダント(英国) 1月21日

ムラソイはメバル属の食用魚ですが、現在は稼働していない福島第一原発近くの海で採取されたムラソイから、政府が定めた1キログラム当たり100ベクレル以内という制限値の2,540倍にあたる254,000ベクレルの放射性物質が検出されました。

ベクレルは放射線量を表すための国際的標準の基本的な単位で、人間が食べて良いとされる最大濃度は1キログラム当たり100ベクレルです。

科学雑誌[サイエンス]によれば、福島第一原発周辺で獲れる魚に含まれる放射性物質の量は2011年以降下がっていません。

今回東京電力が分析を行った魚は、福島第一原発の原子炉がある場所の近くの湾内で採取されました。
昨年8月に採取された魚からは、日本政府が安全と判断する量の250倍の量の放射性セシウムが検出されています。
この地域では食物連鎖によって、他の種目の魚にも放射能汚染が拡大することが懸念されています。
この付近で獲れた沿岸部の海底を住処とする魚介類の40%からは、法定限度を超えるセシウム134、セシウム137が検出されています。

福島第一原発の事故が発生してもうすぐ2年になりますが、世界的にも有名な海洋科学者であるウッズホール海洋研究所のケン・ビュッセラー博士などが行った調査結果が、この地域の魚の安全性に対する懸念を引き起こすことになりそうです。

日本政府は今回採取された魚の放射性物質の量がきわめて高いことを認める一方、値が高いのは福島第一原発近辺の限られた場所で採取された魚だけであるという見解を明らかにしています。

http://www.independent.co.uk/news/world/asia/fish-caught-close-to-the-fukushima-nuclear-plant-was-2500-times-over-the-legal-safe-radiation-limit-8460034.html?origin=internalSearch
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【 英国企業、日本の廃炉作業受注に向かう 】

マーク・レフティ / ザ・インデペンダント(英国)1月20日

4号機建屋
イギリスの技術系企業、AMEC、バブコック・インターナショナル、そしてアトキンスの3社が、少なくとも総額50億ドル(4,500億円)に上る日本の原子炉の廃炉作業を受注する見込みであることが解りました。
日本の新たな政権は、2011年に津波によって大事故を引き起こした福島第一原発と、地震発生により大きな危険にさらされかねない原子炉の廃炉作業についての契約のための準備を進めているものと見られています。

英国原子力産業界の内情に詳しい専門家は、すでに英国内での廃炉経験がある英国企業グループが、受注するに当たり有利な立場を占めていると話しています。
しかしアメリカ国内の原子力関連企業も、この契約には注目しています。

「これは英国企業にとっては、巨額の契約を手にするための大きなチャンスです。」
上記の専門家が語りました。
「今こそ日本は、本当の意味での廃炉作業に取り掛かるべきなのです。」

http://www.independent.co.uk/news/business/news/uk-firms-to-bid-for-japans-nuclear-cleanup-8458524.html?origin=internalSearch
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【 折もおり、よりによって…】

アメリカNBCニュース 1月22日
(写真をクリックすれば、大きな画像をご覧いただけます)
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この写真は本当に、何の気なしに撮影されたものなのです。
マリ北部で作戦中のフランス軍兵士が、ヘリコプターが着陸の際に巻き上げるホコリを吸い込まないようにしただけでした。

そこにいた兵士たちは舞い上がるホコリが目に入らないように、みな一様にゴーグルをかけました。中の一人の兵士が、ガイコツがプリントされた黒い色のバンダナを取り出し、顔を覆いました。
しかし彼の後ろでは、偶然木の枝を通して日の光が射しこみ、この世のものとは思えない雰囲気を作り出してしまいました。
おかげでフランス軍の軍服に身を包んだこの兵士は、悪魔の化身のように写真に映ってしまったのです。

この写真を撮影したのはAFP通信のカメラマン、イズフ・サノゴとル・パリジャンのヤン・フォレーです。
このバンダナは[コール・オン・デュウティ(出動)]という名のバイオレンス・ミリタリーもののテレビゲームのキャラクター商品です。
しかし予備知識も無くこの写真を見れば、テレビゲームから飛び出した悪魔の化身にしか見えないでしょう。

パリの日刊紙リベラシオンによれば、フランス本国の軍当局はこの写真が公表されたことに困惑を隠せない様子です。
「断じて許しがたい振る舞いです。この写真はマリで作戦中のフランス軍の任務とは全く無関係です。」

写真を撮影したイズフ・サノゴはAFPのブログの中にこう記しています。
「この写真は本当に偶然の産物で、兵士もポーズをとった訳では無いのです。だからもう一度彼と会ったとしても、彼を特定することは出来ないと思います。今は彼の正体が暴かれないように、そのことを願うのみです。」

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【 モンスーン嵐で大混乱のインドネシアの首都ジャカルタ 】

アメリカNBCニュース 1月17日
(写真をクリックすれば、大きな画像をご覧いただけます)

1月18日のジャカルタ市内

1月18日のジャカルタ市内


1月17日、モンスーン嵐による洪水により、インドネシアの首都ジャカルタとその周辺都市がことごとく水没する事態となりました。
中心部のオフィス街も例外ではなく、職員・社員が職場までやって来ることが出来ないため、ほとんどの官公庁、企業が休業に追い込まれました。
気象当局は今後数日の間、さらに天候が悪化する可能性があり、警戒を呼び掛けています。
報道各社によると、ジャカルタとその周辺の都市からは、多くの住民が避難しています。

アルゼンチンのカークナー大統領を出迎えるはずのインドネシア・オユドノ大統領もこの姿

アルゼンチンのカークナー大統領を出迎えるはずのインドネシア・オユドノ大統領もこの姿


ジャカルタ市内中心部のビジネス街。

ジャカルタ市内中心部のビジネス街。


住民を避難させる救助隊。

住民を避難させる救助隊。


ジャカルタ市内の冠水はこの季節珍しいことではありませんが、これ程の規模での氾濫は近年無かった事です。

ジャカルタ市内の冠水はこの季節珍しいことではありませんが、これ程の規模での氾濫は近年無かった事です。


ジャカルタ市内中心部。1月17日。

ジャカルタ市内中心部。1月17日。


ジャカルタ市内で乳児の救出にあたるレスキュー隊員。1月18日。

ジャカルタ市内で乳児の救出にあたるレスキュー隊員。1月18日。

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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