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【 フクシマ、ゲンパツ事故…4年後の記憶 】

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所要時間 約 7分

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途方も無い自然災害に人間が作りだしたゲンパツ事故が重なったため、数万人の被災者が住む場所を失ったまま、故郷に戻れずにいる
日本の政治家はフクシマで巨大事故を起こしたにもかかわらず、ほんとうの意味での状況の改善には目をつぶったまま

ドイチェ・べレ(ドイツ国際放送) 3月11日

DW 祈り
2011年3月11日、東日本大震災によるマグニチュード9.0の巨大地震が東北地方を襲い、人々が互いに支え合う感動的な姿と福島第一原子力発電所の大事故を目撃することになりました。
それから4年、日本で犠牲者の追悼式典が開催されるとともに、未だに事故の影響に苦しみ続けるゲンパツ被災者の姿を浮き彫りにしました。

4年前の3月11日午後2時46分、巨大地震が引き起こした津波が東北地方の太平洋岸を破壊しつくした時刻に合わせ、日本中で人々が黙とうを捧げました。
津波で犠牲になった人々の遺族が参加した行なわれた東京での追悼式典では、安倍首相、そして天皇陛下臨席の下で行われました。

後に福島第一原発事故として有名になった巨大事故は、2011年3月11日現地時間午後2時46分の地震によって始まりました。

マグニチュード9.0の巨大地震は牡鹿半島の東の沖合約70キロメートル、深さ24キロメートル地点が震源地でした。

120120
約20分後に発生した津波は日本列島の北の北海道から南の沖縄諸島にまで押し寄せ、15,000人以上の命を奪いました。
警察庁によると、未だに2,000人以上が行方不明のままになっています。

その津波が福島第一原子力発電所にも襲来したことにより、同発電所における事故は最悪の事態を迎えることになりました。
3基の原子炉がメルトダウンし、爆発する事態となってしまったのです。

▽ 見通せない将来

事故発生から4年が経った今も、自然災害に人間が原因を作りだした災害が重なってしまったことにより数万人の被災者が住む場所を失ったまま、故郷に戻れずにいます。
日本政府は数兆円の予算を復興事業に費やしました。
しかしその事よりも大きな問題があります。
福島第一原発の事故収束・廃炉作業が増え続ける汚染水のために思うように前に進めない状況りありながら、それでも尚日本は原子力発電の継続にしがみつかなければならないのかという事です。

FR24 破壊された福島第一原発
水曜日の記念式典に先立ち、安倍首相は事故発生以前と比べ原子力発電の継続のための日本の体制は格段に改善されたと繰り返し主張していました。
この点についてのコメントは来日したドイツのアンゲラ・メルケル首相との共同記者会見の場でも行われましたが、メルケル首相はドイツが先に今後10年間で原子力発電を段階的に廃止していくことを決定した、その前例に日本も倣うべきだと語っていました。

メルケル首相のメッセージは日本のノーベル賞受賞者で、脱原発運動を行っている大江健三郎氏の主張に通じるものがあります。
大江氏は日本が東日本大震災発生から4年を迎える以前に、原子力発電所を再稼働する方針を見直すよう求めていました。

「日本の政治家は巨大事故を起こしたにもかかわらず、状況を変えようとはしていません。もしもう一度原発事故が起きるようなことがあれば、日本の未来が吹き飛んでしまう危険性があるにもかかわらず、現状維持にこだわり続けているのです。」
大江氏は10日火曜日、このように語っていました。

http://www.dw.de/japan-remembers-fukushima-disaster-four-years-on/a-18306812
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東日本大震災・福島第一原子力発電所事故がきっかけとなって始めたこの【星の金貨】も、今や投稿回数が1180回を超えました。
これからも継続するつもりなのでこの数字に特に感慨というものはありませんが、事故後4年経ってやっと老朽化した原発の廃炉が決定したことはひとつの前進と考えることが出来ます。
しかし廃炉後に処理が必要になる放射性廃棄物の目処は全く立っていません。
そして一部の原発の再稼働により、処理の道筋の見えない放射性廃棄物がまた『増産』されることになるのです。

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【 東京リフレクション 】

ニューヨーカー 3月12日
(掲載されている写真をクリックして大きな画像をご覧ください)

Tokyo 1

トマス・レイザーはポーランドの『アン・ポーズド(ポーズをとらない)』という名の写真家グループのメンバーのひとりです。
彼らの写真のテーマは、せわしない都会での生活の中で見落とされがちな日常風景を詳細に描き出すことです。
今年2月、トマスは初めて東京にやってきました。
彼が題材として選んだのは表参道、渋谷、新宿、六本木などで見られる色鮮やかな世界でした。
トマスはしばしば建物をフレーミングのための道具として使い、都会の喧噪の中の静寂な、あるいは孤独な瞬間を鏡やガラスの反射の上に描き出そうとしています。
トマスの作品では、路上の人々よりむしろ建物の存在の方が印象的です。

Tokyo 2
Tokyo 3
Tokyo 4
建物の間をひっきりなしに流れる光が、その時々の路上の人々の表情を浮かび上がらせ、偶然その場にあった光がその時の情景を映画のワンシーンのように描きだしています。
東京を訪れた多くの外国人カメラマンと同じように、トマスもまた、街を経巡っている間自分が映画の中の登場人物のような感じがしていたと語りました。
「これらの作品を見ていると、あなたは映画『ブレード・ランナー(1982年米国映画)』を連想するかもしれません。」

Tokyo 5
Tokyo 6
Tokyo 7
http://www.newyorker.com/culture/photo-booth/tokyo-reflections

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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