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「津波が襲ったちょうど10日前、日本の原子力保安院は東京電力の点検とメンテナンス作業に、相当な手抜きがあることを発見していた」

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所要時間 約 7分

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9.11に焦点を合わせている間に、危なく大切なニュースを見落とすところだった!というのがこの記事を読んでの感想でした。
個人的感想はともあれ、この記事は今の問題を切り分けて考えなければならない、という視点を与えてくれます。
その2つとは
1. 原子力発電所そのものの危険性
2. 東京電力という会社に、原子力発電所という危険な発電施設を所有する資格はあるのか
ということになると思います。
少し長いため、今日と明日、2回に分けて掲載しますので、じっくりお考えいただければ幸いです。

もうひとつ指摘をさせていただきたいのは、日本の大マスコミはなぜこのように問題を取り上げないのか?! ということです。
毎月購読料金を支払って、新聞を購読されておられる方が大勢いらっしゃると思います。
その新聞は遥か遠くのドイチェ・ベレ(ドイツ国際放送)が伝えるこのような事実を、あなたにきちんと伝えていますか?
お金の使い道が、無言の意思表示になる事もあるのです。

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【 東京電力のサクセス・ストーリーの、暗い側面を明らかにした福島の原子力発電所事故〈前編〉】

ドイチェ・ベレ(ドイツ国際放送)2011年9月5日

半年前に襲った地震と津波は、チェルノブイリ以来最悪の危機を引きおこしました。
と同時に日本最大の電力会社・東京電力がこれまでに、どれだけの隠ぺいを行ってきたかも明らかにしたのです。

壊滅的な津波が3月11日に日本を襲った3日後、内閣総理大臣菅直人がキレました。
彼は東京電力本社の本部に飛び込んで行き、いったい今何が起きているのかを問いだだしました。
菅首相は東京電力の清水正孝社長に対し、情報提供が十分でないことを抗議しました。首相はテレビの報道で福島第一原発で爆発事故が起きたのを知りましたが、東京電力から報告があったのは、その数時間後だったのです。菅首相は東京電力内に首相自身の危機管理センターを設置し、自分のスタッフを送り込みました。
一方、清水社長は5月に不名誉な形で社長を辞任すると、公の場に姿を表さなくなりました。


「先の見えない」避難を強いられる人々

これまで政府のトップにある者が、このような巨大企業を公然と攻撃したことはありませんでしたし、部分的にであってもその決定権を取り上げたことはありませんでした。
このことに日本の原子力陣営は憤慨したのです。
東京電力は52,000人の従業員を有し、日本最大の企業の一つであり、日本の原子力エネルギーの四分の一以上を供給してきました。
東京大都市圏への電力供給を独占し、約4,500万の顧客に電力を供給しています。

1950年代に始まった日本の経済成長は、東京電力のようなかつての国策会社がエネルギー不足の国に、安い電力を供給してきたことの結果でもあります。
なぜならこの国には良質の石炭も、天然ガスも、石油などの資源はほとんど無いため、東京電力は1970年代に大規模な原子力発電事業を立ち上げ、三か所の原子力発電所と17基の原子炉を所有するまでになりました。
現在事故を起こしている福島第一原子力発電所は、1971年に初めて、同社の送電網に電気を送り込んだ原子力発電所なのです。

▽ スキャンダル、失望、そして失敗

日本の大衆は2002年8月、東京電力の成功の物語の闇の部分に遭遇しました。
20年以上にわたり、すべての事件、事故、そして設備の故障を隠していました。
そして疑われそうなことはすべてカモフラージュしていたのです。
安全性報告書は改ざんされ、長期間懸案となっていたメンテナンスや修理作業は延期されたままでした。
スキャンダルが明らかとなった時、国民はショックを受け、東京電力の役員数名が辞任を余儀なくされました。
政府は17基の原子すべての停止を命じました。
しかし、1年後、国民の抗議の声が大きかったにもかかわらず、原子炉は再稼働されたのです。
政府は新しい経営陣を信頼しましたが、実際には失敗も隠ぺいも続けられたのです。

津波が襲ったちょうど10日前、日本の原子力保安院は東京電力の点検とメンテナンス作業に相当な手抜きがあることを発見しました。
地震と津波の後、福島第一原子力発電所で事故を起こした原子炉の冷却ポンプ、 ディーゼル発電機、温度制御弁は11年以上も適切な点検が行われていませんでした。

福島の大惨事の後、事故が終息するよう適切な制御を行い、事故を懸念する日本国民に正しい情報を伝えることが、東京電力にとってはどれほど難しいことであるか、世界中の知るところとなりました。
そして数日の間、なお悪いことには、青い色の作業服を着た東京電力の担当者は、公衆の面前に立ちながら、事故後適切な対応をとれたのかどうかさえ、説明することができなかったのです。
(続く)

http://www.dw.de/dw/article/0,,6611373,00.html
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[動画]【 親愛なるNASAのみなさん、あとかたづけをきちんとさせてね 】
[宇宙ゴミの掃除当番は国立科学アカデミーです]

アメリカNBCニュース 9月2日

「後片付けをきちんとしなさい!」世の始まりから両親が、子供たちに言い続けてきたこの言葉。
ところが今やこの言葉、NASAと他の宇宙関連部局から国立科学アカデミーに突きつけられているのです。
理由ですか?
実に22,000個もの宇宙ゴミが地球を周回する宇宙船や大切な衛星の軌道上に漂っていて、いつなんどき衛星などを傷つけるかわからない、というのです。
ネットや磁石、巨大な傘などを使って、それらのゴミを救い集めなければなりません。
NASAの職員はこう話しています。
「どの方法でやるかは、国立科学アカデミーが考えるさ。」

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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