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AIロボットの進化、男女それぞれ失業する可能性が最も高い国はどこ?
女性が多く進出している職種は管理業務のサポートなど、AIロボットによる自動化のリスクが50%を超える分野に集中
ミミ・ラウンダー / インディペンダント(英国) 2018年3月28日
最終的にAIロボットが世界を支配するようになれば、女性は少なくとも一度は良い目を見るかもしれません。
多分女性たちは職場で一度は男性たちの上に立つことになるからです。
進化した人工知能を持つロボットが組織の頂点に立つ時、そのすぐ下に位置するのは女性たちになるはずです。
なぜなら女性たちの方が男性よりもそうした環境を受け入れる能力が高いからです。
この予測は社会のロボット化が進むことによって男女間の格差にどのような影響が及ぶかについて研究を続けているウェブサイト・ビルダー・エキスパート(Website Builder Expert - WBE)が行った新しい調査に基づくものです。
WBEは研究対象としたOECD加盟33カ国の80%で、男性は女性よりもロボットに仕事を奪われるリスクが高いことを明らかにしました。
そして専門家は800億人分(原文通り: 800,000 million jobs experts - 2015年現在の世界人口は国連の推計によれば約73億人)の専門家の雇用をロボットが引き継ぐことになると予測していることを考えれば、極めて多くの人間の生計手段がたちまちにして奪われてしまうことを予測させるものです。
この調査では自動化の結果、男女それぞれが失業する可能性が最も高い国が明らかになりました。
▽ 女性が人工知能・ロボットの進化により仕事を失う可能性の高い国上位10ヵ国(パーセンテージ)
1位 日本 63.056
2位 チリ 55.726
3位 トルコ 55.584
4位 メキシコ 55.277
5位 スロヴァキア 52.699
6位 韓国 52.692
7位 チェコ 51.851
8位 ハンガリー 51.762
9位 イタリア 51.757
10位 ドイツ 51.217
▽ 男性が人工知能・ロボットの進化により仕事を失う可能性の高い国上位10ヵ国(パーセンテージ)
1位 日本 65.257
2位 メキシコ 58.611
3位 チリ 57.602
4位 トルコ 57.004
5位 韓国 56.6
6位 スロヴァキア 56.395
7位 ハンガリー 54.402
8位 ラトヴィア 53.172
9位 ポーランド 52.528
10位 イタリア 52.495
性別による給与格差を一掃するために必要なのはロボットだけでしょうか?
問題はそれほど単純ではありません。
男性の農業従事者はAIロボットに取って代わられる重大なリスクにさらされている可能性がありますが、CEOや会社役員の男性のリスクははるかに小さい可能性があります。
一方、女性が多く進出している職種は、管理業務のサポート、サービス業務、技術者など、AIロボットによる自動化のリスクが50%を超える分野に集中しています。
実際に働く女性が占めるすべての職種においてAIロボットによる自動化は次々と実現される段階に入っています。
この状況は男性の場合は少し異なっています。
男性がAIロボットによる自動化のリスクにさらされている国では、男女の差はほとんどありません。
技術大国日本は、男女ともにAIロボットが人間の職業を取り上げてしまう可能性が、人間の雇用が維持されるであろう割合を上回る結果になりました。
女性対男性の自動化の可能性は63%対65%です。
日本人女性の大部分(約57%)は、サービス業務または管理業務の補助スタッフとして働いています。
ふたつとも将来のAIロボットによるオートメーション化の可能性が最も高い分野です。
興味深いことに、英国女性の仕事の方が米国女性よりもAIロボットに取って代わられるリスクが高くなっています。
アメリカ女性はランキングで6番目に安全ですが、英国女性は8位です。
これはおそらく、管理職以上の地位にいるアメリカ女性の割合が15%を占めているのに対し、英国女性は8%に留まっているためです。
ラトヴィアは男女格差の最大の本拠地となり、研究の結果ラトヴィアの男性は女性よりもロボットに取って代わられる可能性が非常に高苦なっています。
ラトヴィアの男性労働者の職業はAIロボットによるオートメーション化のリスクが高く8位という順位ですが、ラトヴィア女性の職業は23位に留まっています。
この研究を率いたのはWBEのアレックス・イングリッシュです。
https://www.indy100.com/article/countries-where-women-are-most-at-risk-of-losing-their-jobs-to-robots-8275871
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私が現代の人間について確信していることがあります。
それは文明の進歩と共に人間そのものは退化しているということです。
アフリカ大陸には、今でも10キロ先まで裸眼で物を見分けられる人々が暮らしているという例をわざわざ持ち出すまでもなく、江戸時代、私たち日本人の先祖は日本全国どこへでも歩いて行きました。
今当時の標準とされる日にちをかけて東京・京都間を歩いたら、体調を崩す人が続出するのではないでしょうか?
私たちの生活はたかが50年前と比べても飛躍的に便利になっていますが、それは物やインフラの進化が著しいためであり、人間そのものが進化していることにはなりません。
300年前の日本人は現代人と比べ、体も小さく栄養状態も良くはなく平均寿命も30年も短かったはずですが、変な言い方ですが人間としての機能性はどうだったのでしょう?
AIロボットに労働を任せてしまう社会は、人間にさらなる退化をもたらすのではないでしょうか?
ただ一つ、すべてをロボットに任せ、人間が関わらないようにすれば良いと思うものがあります。
戦争です。
これまでの戦争はどうやって敵を効率的に大量に殺すか、ということがテーマでした。
しかし武器がなければ戦うことはできず、その武器はいまやほとんど自動化できるはずです。
国際法で戦争において人間を攻撃の対照に含めることを禁止し、どうしても戦争したいというときはすべてロボット同士にさせれば、人間を殺さなくても済みます。
そうなれば技術力と財力だけの勝負であり、負けた方は戦争を命令した政治家に責任を取らせ、国民は損失と賠償を弁済するために多額の税金を納めることにすれば良いはず。
政治家に戦争することを許した国民は、多額の借金を背負わされ己の愚かさを呪うことになるでしょう。
戦争という手段に訴えなければならなくなるということは外交で解決できなかったということであり、それは失政ということであり、それは政治家の責任であると同時にその政治を選んだ国民の過失です。
だからと言って命まで差し出さなければならないというのは、今の時代、理不尽以外の何ものでもありません。
どうしても無人島を守りたいというのなら人工知能による防御システムを完成させれば良いだけの話で、70年間平和を守り続けた憲法を変えてしまったり、国民を徴兵したりする必要など全くない話のはずです。