ホーム » エッセイ » 【 子供たちにとってかけがいのない日の、かけがいのない瞬間 】
アメリカNBCニュース 10月27日
ブライアン・ウィリアムズ
あなたが子供のころ、そしてまだ50歳を超えてはいない人々にとって、誕生日というものは格別なものであるはずです。
こればかりは誰もそれを、子供たちから取り上げることはできません。
しかしこうした経済状況下では、すべての子供たちにとって誕生日が素晴らしいものになるとは限りません。
買ってあげたくとも、買ってあげられない親たちもいるのですから。
今日のMaking a Differenceはそうした事情について、NBCのジョン・ヤンがお伝えします。
ジョン・ヤン(レポーター)
一週間に二度、アシュリー・ボイド・ガンは会ったことも無い子供たちの誕生日のケーキを作るため、教会のキッチンにボランティアとともに集まります。
『甘い祝福』という名のこのグループは、ただ単にケーキを作るわけではありません。
手作りで巧みにデコレーションを施し、キッチンというよりはまるで工房の中にいるようです。
それぞれのデコレーションは子供たちの興味に合わせて作られます – ヴァイオリン、テレビゲーム、フットボールに野球。
受け取るのは特別な境遇の子供たち、困窮している家庭や難病にかかっている子供たちです。
『甘い祝福』設立者 : アシュリー・ボイド・ガン
「受け取った子供たちの何人かは、このケーキを受け取った誕生日を人生の中で特別のものだった、として記憶してくれると思います。」
レポーター : ア シュリーは彼女のこれまでの人生の中で、教育福祉の分野で何かやり残したことがあるように感じたとき、この取り組みを始めました。
アシュリー「教育福祉の分野で貢献するための時間を増やしたい、ただ食べるために費やす時間は減らしたい、という考えが、自分の中にもともとあったのです。」
レポーター : 火曜日以来、彼女たちは80個の誕生日のケーキを、ケンタッキー州内7つの郡に届けています。
すべてはボランティアの手で行われます。11歳のメレディス・モアドノも、立派なメンバーの一人です。
アシュリー「子供たちは自分が大きくなるため、強くなるために他人の助けは必要ない、と思っているかもしれません。この取り組みは子供たちが、少しでも自信を取り戻すことができるように、そのために行っているのです。」
レ ポーター : コニー・マローンは引退した検察官です。『甘い祝福』に加わる前は、彼女はこんなデコレーションなどしたことがありませんでした。
コニー・マローン「誕生日にケーキをもらえない子供たちがいるなんて……」
レポーター : ソーシャルワーカーが子供たちの境遇を検討し、ケーキのデコレーションのリクエストを出し、出来上がったケーキを配達します。
ジェシカ・ドッジェン(ケンタッキー州ジェサマイン郡スクール)
「この取り組みは子供たちの心を外に向けて開放し、まわりとコミュニケーションをとることについて、前向きにさせてくれるのです。」
レポーター : ケーキを作り上げた女性たちは、受け取った子供たちの様子までは見ることができません。
ボランティアの女性「ジェイ、ちゃんと見てね。どう?」
ジェイ(ケーキを受け取った少年)「すごいや!」
レポーター : 子供にとってかけがいのない日に、かけがいのない瞬間がやって来ました。
ジェイ「ありがとう。」
「お誕生日、おめでとう!」
ブライアン・ウィリアムズ
「このコーナーの名前が Making a Difference である、まさにその理由がおわかりいただけたと思います。」
+ – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – +
そう、Making a Difference - [ メイキング・ア・ディフェレンス ]。
数えたことは無いのですが、この『星の金貨』でも、10本以上ご紹介していると思います。
誰も何もしなければ不幸な状態が続いたはずなのに、誰かが問題解決のために取り組み、そのおかげで素晴らしい結果が得られた。
意味するところはこうなりますが、これをタイトルとしてまとめることができずにいます。
直訳すると「効果はばっちり」とか「やったかいがありました」ということになりそうですが、このコーナーに登場した子どもたちや人々の事績と比較して、あまりに軽薄。
さてさて、ふさわしいタイトルに「訳す」ことはできるでしょうか?
Visit msnbc.com for breaking news, world news, and news about the economy