ホーム » エッセイ » 【 ジョブズは手術を9カ月遅らせてしまったことを、後に後悔していた 】
『公式伝記作家が語る早過ぎる死の真相』
アメリカABCニュース 10月20日
10月初旬56歳でこの世を去ったアップルの共同創設者であり先覚者であったスティーヴ・ジョブズは、彼の公式伝記作者のウォルター・アイザックソンによれば、9カ月間すい臓がんの手術を拒否していたことについて、後に容態が悪化してからこの決断について後悔していました。
その著作『スティーヴ・ジョブズ : 伝記』の10月24日の出版を前に、アイザックソンはアメリカCBSニュースの番組『60分』の中でこう語りました。
「ジョブズは手術について始めのうち、健康な組織までも大きく損なってしまうのではないか、と話していました。」
『ジョブズはなぜもっと早く手術を受けなかったんですか?』とアイザックソンに尋ねると、「『私は自分の体が切開されるを望んでいなかったんだ。そんな風に切り刻まれるのをね…』とジョブズが答えた。」と、10月20日アメリカCBSニュースのウェブサイトで公開されたインタビューの中で述べています。
▽ ジョブズはなぜそのような決断をしたのか
「彼はこんな風に感じていたのではないでしょうか。何かを無視したい時、何かの存在を認めたくない時、人は時として理屈には合わない考え方をするものだ、と。私たちはこのことについて、何度も話し合いました。」
アイザックソンはCBSニュースに語りました。
ジョブズは若いころ東洋的神秘主義に魅了され、現代医学とは異なるハーブ療法を信じ、関係者が過去にABCニュースに語ったところでは、彼はそれによって深刻な容態を緩和できると考えていた形跡があります。
ジョブズに近い関係者は、彼は相手がアップルの取締役であっても、健康上の問題を公にしませんでした。後にこれらの取締役はジョブズの健康問題がアップルの業績と株式の評価に、極めて重要であることを力説することになります。
ハーバード大学医学部腫瘍学の研究者ラムジー・アムリは昨週、ジョブズの現代医療への嫌悪について論争の的となった論文を発表しましたが、そのことが彼自身の死を早めることになったのではないか、と推論しています。
「私はジョブズのプライバ シーを尊重するし、どのような点においても、彼を攻撃するつもりはない。そして彼の死を悼まない者はいない。しかし彼はあまり例のない神経内分泌系腫瘍を患ってはいたものの、しかし現代医療にとっては、通常のすい臓がんを治療するよりはるかに容易だったはずである。彼自身が代替医療を強く望んだ結果である。」と彼は書いています。
「もちろん、どのような医療を選択しようと、それは彼の自由である。しかし、状況を考えると、ジョブズ氏の手術を回避して選択した代替え医療は、結果的に彼を早すぎる死に追いやった可能性がある。」
とアムリ氏は書いています。
+ – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – +
【 放射能のない日本への戦い 】第3回以降は24日月曜日から再掲載させていただきます。
スティーヴ・ジョブズの原稿を訳す際、困るのがジョブズ氏と書かず、呼び捨てでいいのか?!と、ちょっとひるんでしまうことです。
私は何歳で初めてパソコンを買ったが覚えていないのですが、買ったのはアップル・マッキントッシュLC630だったことは、覚えています。
そこからずっとマック・ユーザーなのですが、こうして皆さんに翻訳原稿を読んでいただけるのも、ジョブズが私たちフツーの人間の手元までパソコンを運んで来てくれたから。
だとすれば、呼び捨ては不当じゃないか、と思う一方、アメリカのニュースで『Mr.』をつけて呼ぶのはオバマ大統領だけで、それはアメリカ大統領の敬称が『Mr. President』だからという理由だけ。
という訳で、スティーヴ・ジョブズについては充分の敬意を込めながらも、『氏』はつけないことにしました。
それにしてもアレン少年の『アップル・カット』、すごくキュートです。
+ – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – +
【 ボクがスティーヴ・ジョブズと会った時 】
「アップル・カットの少年の一生の思い出」
アメリカABCニュース 10月7日
生涯アップルを愛し続けるスーパーファン、アレン・パルトロウが少年時代の素晴らしい思い出について語りました。
これはアップルのスーパーファンの笑顔。
アレンはハロウィーンが来る度、マックの仮装をするほどのアップルのファン。
アレンは何としても一度、スティーヴ・ジョブズに会いたいと思っていました。
ところで、アレンの少年時代の髪形は?
彼の頭を後ろから撮影すると、こうなります。
2006年、アレンはついにアップル・ストアの帰艦店舗のグランド・ オープンに招待されました。
「そこにスティーヴ・ジョブズがいて、ぼくは握手することができたんだ。スティーヴは僕の後頭部を指さしていたよ。」