ホーム » エッセイ » 【 この週末、あなたの頭上に迫る巨大な影 】
私が小学生の頃、たいへん古い話で恐縮なのですが、昭和40年代、という事になります。
頃はアメリカ・ソ連の宇宙開発競争のまっただ中。
1969年、アメリカがついにアポロ11号で月面着陸を成し遂げた時の興奮は、未だに忘れる事ができません。
そのとき切手を集めていた私は、1969年9月9日発行額面10セントの『アポロ11号月面着陸』記念切手を、こづかいをやりくりして買った覚えがあります。
なにせそのとき、固定相場制だった1ドルは360円!この切手も1枚100円前後で購入したはずです。
その切手も今やアメリカの専門カタログの評価額は25セント、1ドル80円としても20円の評価額。
子どもの頃の宇宙の夢と興奮も、ずいぶんと値が下がってしまいました。
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[ あなた、星を眺めるタイプの方ですか?]
アメリカNBCニュース 9月20日
1979年、宇宙開発初期の宇宙ステーション・スカイラブは使命を終え、鉄くずとなりましたが、もうすぐこの地上めがけ大気圏に再突入してくるかもしれない、とここニューヨークの地方テレビ局が視聴者に向け警告しました。
家程の大きさがある衛星は11時に、我々めがけ突入してきます。
私たちNBCも今夜、同じ警告を皆さんに行います。
鉄くずとなってしまった宇宙衛星の中でも、最大の大きさの宇宙ゴミが、ほんとうに、我々をめがけて突っ込んでくるのです。
今夜はNBCのトム・コステロにリポートしてもらいましょう。
レポーター:NASAの評判はその精度の高さにより作り上げられていますが、いつ、どこに、6トンもある衛星が衝突するか、そこまで正確ではありません。
米航空宇宙局(NASA)は、それを金曜日(日本時間9月24日午前零時)、 または木曜日(日本時間9月23日午前零時)または土曜日(日本時間9月25日午前零時)と予測しています。
「正常に動作していない衛星の動きを予測する事は困難です。それは私達が制御できない方法で、ぐるぐる回っているのです。」
レポーター:この衛星は大気の状態と気候変動を調査していました。
エンジニアは、再突入の際、衛星が数百個の断片に分解してしまう事を期待しています。そうすれば4分の1の破片だけが地上に到達します。
NASAは衛星の燃え残った破片が、かなりの確率で北緯57度ニューファンドランド付近と南緯57度のアルゼンチンの間に落ちると確信しています。それは南極に住むわずか1,000人ほどだけが、絶対に安全な場所にいることを意味します。
あなたが破片の直撃を受ける確率は?
米航空宇宙局(NASA)の計算によれば、地球上には70億の人々が暮らしていますが、あなたが直撃される確率は21兆分の1になります。
比較してみましょう、あなたが雷に打たれる確率は100万分の1です。
これまで地球に落下した宇宙ゴミの中、最大のものは1979年に落下しました。
スカイラブの落下が今日だったすると、我々の知る限り、破片の直撃を受けた人はいませんでした。
レポーター:NASAは今日、地球を周回している宇宙ゴミの数は22,000個にのぼる、という計算結果を公表しました。
この事が引き起こす問題は、一個の宇宙ゴミが別の宇宙ゴミに衝突する事により、ゴミの数が際限もなく増え続けていく事です。
記者:これまでのところ宇宙ゴミの直撃によって負傷した人は誰もいません。
米航空宇宙局(NASA)は再突入は金曜日、または土曜日にしてもらいたいものだ、と話しています。
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