ホーム » エッセイ » 【 かぼちゃ大作戦発動!そしてハロウィーンが輝く 】
「それだけの時間があれば、もっとほかのことができた?」
「参加したみんながこれほど楽しくなるようなことは、できなかったと思うよ」
アメリカNBCニュース 10月23日
レスター・ホルト
「今夜最後の 話題は大きなかぼちゃの大冒険のお話です。今週ニュージャージーの都会で暮らす子供たちが、輝くばかりに立派に成長したジャック・オーランタン(かぼちゃをくりぬいて作ったオバケ)と対面することになりました。かぼちゃの大豊作に恵まれた、オハイオ州の一人の農夫のアイディアが、ちょっとした楽しい奇跡を実現させました。
NBCのロン・アレンがお伝えします。」
ロン・アレン
「実際、ニュージャージー州パターソンのような都会で、かぼちゃの栽培は不可能です。少年少女クラブの子供たちが熱狂的に喜んだ理由、それは他でもない自分たちの庭園に、かぼちゃ畑が現れたからでした。」
ミズ KT アンガラ(パターソン少年少女クラブ責任者)
「ここの子供たちはかぼちゃ畑を知りません。私たちもそうです。まれにリンゴやバナナを見かけることはありますが、2,000個のかぼちゃはちょっと…」
ロン・アレン
「数百マイルも離れたオハイオのグレッグ・クレメンツの農場では、どう処分していいかわからないほどの、かつて無いかぼちゃの豊作に見舞われていまし た。」
グレッグ・クレメンツ
「子供のころ、秋にはハロウィーンのかぼちゃを手に入れることが、どれだけ大切なことだったか、思い出したんだよ。そして手に入れたとき、満面の笑みが浮かんだことをね。だから、今年の収穫を利用して、誰かとそういう喜びを分け合いたいもんだ、と思ったわけなんだ。」
ロン・アレン
「かくして、グレート・パンプキン作戦は開始されました。呼びかけが行われ、雨の中にも関わらず数百人のボランティアが参加して一列に並び、かぼちゃを運び出しました。」
参加した男性「すべてがうまくいったよ。」
ロン・アレン
「かぼちゃはトラックに積み込まれ、ニュージャージへと運ばれました。2,000個を超えるかぼちゃが運び込まれました。」
アレン「8時間かけて、運んだんですね。」
クレメンツ「そうだよ。」
アレン「300から400マイルもあるんでしょ。」
クレメンツ「その通り。」
アレン「それだけの時間があれば、もっとほかのことができた、ということもできると思うんですが。」
クレメンツ「そうだね、全くその通りだとは思うよ。だけど、参加したみんながこれほど楽しくなるようなことは、できなかったと思うよ。」
ロン・アレン
「クレメンツさんがニュージャージーを選んだのは、ハリケーン・アイリーンによって、アメリカの中でこの場所の作物が大きな被害を受けたからでし た。」
クレメンツ「助けは必要ですか、それとも、もう大丈夫ですか?ほんとに?」
ロン・アレン
「さらにクレ メンツさんはここの子供たちがまだかぼちゃ畑を見たことがない、と聞いてパターソンを選びました。」
「こんなに大きなカボチャ、どうするつもり?」
少女「パイを作るわ。」
少年「ハロウィーンで使うんだよ。」
少女「かざりつけするわ。」
ロン・アレン
「この大スケールのかぼちゃ畑はすべて10歳の少年、アントニー・ロジャースのアイディアです。」
ロジャース「ほかの人たちにも分けてあげたかったんだ。」
アレン「ほかの人たちにも?」
ロジャース「みんな近所の人だからさ。」
アレン「ほんと?どうして?」
ロジャース「誰もがほんとうに(生活が苦しくて)、かぼちゃを手入れることができないんだ。ぼくはかぼちゃが手に入ったことを感謝したくて、みんなで分け合うことにしたんだよ。」
アレン「このような少年の答え、予想していましたか?」
クレメンツ「感激だよ、ほんとうに感激だよ。じっさい、こんなに喜んでもらえて興奮するよ。」
少年「僕のかぼちゃ、見て!見て!」
アレン「そしてクレメンツさんの言葉を借りれば、子供たちの満面の笑みとともに、かぼちゃ畑は一面に広がっていったのです。」
「はい、チー ズ!」
NBCニュース、ロン・アレン。
Visit msnbc.com for breaking news, world news, and news about the economy