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星の金貨 東日本大震災や音楽、語学、ゴルフについて語るブログです。

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【 50年前、初めて宇宙に飛び出したアメリカ人 】

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アメリカNBCニュース 2月20日

「3基の巨大エンジンすべての噴射状況は良好…」

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ブライアン・ウィリアムズ :
50年前の今日、その妻と10代の2人の子供たちが祈るような気持ちでテレビを通して見守る中、オハイオ出身の勇気ある一人の男がアメリカのヒーローとして宇宙めがけ飛び出しました。
ジョン·グレンはアメリカ人として初めて地球を周回しましたが、彼は宇宙で1日のうちに3回の日没を経験、そして3回夜が来るのを経験し、英雄として地球に帰還しました。
アメリカ航空宇宙局(NASA)の中枢により、控えめではあってもゆるぎない愛国心を持っている、と判断された彼は、課された使命のすべてを果たしたのです。

「宇宙飛行士として宇宙飛行を試みることは、別世界への挑戦でした。」

50年前、当時の新聞によればアメリカは宇宙開発においてソ連に遅れをとっていた時代、ごく小さなカプセルに閉じ込められて宇宙に飛び出す以前、彼はすでに尊敬されるべきアメリカ人でした。

「マーキュリー宇宙船の準備が完了しました。」

レポーター : ジョン·グレンは、第二次世界大戦と朝鮮戦争での飛行経験がありました。
彼は空軍殊勲十字勲章を5回 も授けられていました。
今あなたがご覧になっているのはNBCの番組に出演した時、41歳になったジョン・グレンがインタビューに答えている姿です。
当時のアメリカがなぜジョン・グレンのような人を最初の宇宙飛行士に選んだのか、それは彼が経験豊かなパイロットであるため、宇宙飛行士に仕上げるまでにさほどの時間を要しないだろう、と判断したからなのです。
それほど、当時のアメリカは有人宇宙飛行の達成を急いでいました。

ブライアン・ウィリアムズ
「あなたはまるで戦闘任務に出かけるように、宇宙飛行の早期達成を目指しました。あなたはこの国にとって大切なことを成し遂げられました。」

レポーター : 当時ロシアはアメリカに先駆けること5年、バスケットボールほどの大きさの銀色に輝くスプートニク一号の打ち上げに成功し、アメリカを脅かしました。
人工衛星の打ち上げについてもアメリカはロシアに遅れをとっていました。

当時アメリカが持っていた唯一のロケットは、核弾頭ミサイルの改良型だけでした。
そのためにグレン飛行士は、現在では充分な改良を加えられたフォードF-150、世界的にはむしろ『フレンドシップ7型機』の名で知られる初期型の機体の先端部分に座り、宇宙に飛び出すことになりました。

「3、 2、1、ゼロ!」

レポーター:「その瞬間」をとらえたこれらの記録映像は、すべて本物です。
アメリカはすでに何度もロケットの発射に失敗しており、グレンが生還する保証などありませんでした。

そのため、後に有名になったこの言葉が打ち上げの瞬間、口を突いて出たのです。
「ジョン·グレンに、どうか神のご加護がありますように!」

50年前当時の様子を見てみましょう。
彼は5時間の間に地球を3周しましたが、当時の技術ではそれ以上のことはわかりませんでした。
米航空宇宙局(NASA) の科学者は無重力状態により、グレン飛行士の目が見えなくなってしまうことを恐れていましたが、幸いそうはなりませんでした。

「ただ今重力ゼロ、でも気分良好。」

レポーター : 彼は光り輝く何かがいくつも飛んでいくのを見た、と報告しました。
「私は光り輝きながら私が乗っている宇宙船をライトアップしている、微粒子の雲のようなものの中にいる。こんなものは見たことがない。」

レポーター:NASAの何人かのスタッフは生命体、または宇宙昆虫ではないかと色めき立ちました。しかし、実際には機体に着いていた細かい氷の粒だったのです。

「機体の外側に火の玉が見える!」

レポーター : 地球に帰還するため時速17,000マイルで大気圏に突入して機体が燃え上がり、危うく黒焦げになりそうになっていた間、グレン飛行士は「リパブリック賛歌」をずっとハミング し続けていました。彼が戦闘機のパイロットとして重要な任務を遂行するときの癖でした。
彼は強がりを言うこともできたはずですが、彼の様子は決して快適には見えませんでした。
「少しばかり暑いけど、それ以外は大丈夫。」

レポーター : 彼 はカプセルから助け出されると、一杯のアイスティーを欲しがりました。
「こんなところで、3時間半から4時間も待たされたんだぜ。」

レ ポーター : ニューヨークで行われた凱旋パレードでは、無数の紙吹雪が舞い飛びました。
彼は上下両院合同の議会で演説を行いましたが、まさか後に自分自身が上院議員となる日が来るとは考えていませんでしたし、50年後、アメリカ最初の7人の宇宙飛行士のうち、スコット・カーペンターの2人だけが生存することになる、などという事は思いもしませんでした。

「5人の仲間が逝ってしまいました。元気なのはスコット·カーペンターと私だけになりました。
5人の同僚がこのような形ですでにこの世にいないとしたら、自分ももういつどこでどうなるかわからない、そんな感じになると思いますよ。」

レポーター : ジョン·グレンは、忠誠心に欠ける、などという批判されたことは一度も無い人間です。
4月になればグレンは妻と69回目の結婚記念日を祝う予定です。
何十年もの間、彼は国家の宝物であり、したがって再び彼を宇宙に送り出すようなことはできない、と言われ続けてきました。
最終的に彼は1977年に現役の宇宙飛行士を引退し、宇宙への夢に終止符を打ちました。
「素晴らしい任務に打ち込む日々は、もう遠いものになってしまいましたよ。」

アメリカでは現在有人宇宙飛行計画は休止中である、という事実はグレン上院議員をいらだたせるかもしれません。
スペースシャトル計画はすでに終了し、アメリカ人が今宇宙に行こうとすれば、皮肉なことにかつての敵以外の何者でもなかったロシアの宇宙船に乗り込む以外に方法は見当たらないのです。

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【 福島第一原発事故発生時のアメリカ政府の対応 – 原子力規制委員会が公表 】

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「危機が発生すれば原子力規制委員会は、第一報をまず一般市民に伝える」

ワシントン(CNN)/ アメリカCNNニュース 2月22日

アメリカ原子力規制委員会は21日 火曜日、福島第一原発事故後に設置された同委員会対策センターにおける、3,000ページに上る会話記録を公表しました。
世界に対しまだ全容の半分ほどしか明らかにされてない福島で発生した危機に対応するため、原子力規制委員会が難しい立場に追い込まれてしまったことを、この記録は証明しています。

「私は事故が発生直後の一日か二日の間、我々が非常に多忙だったことを明確にしておきたいと思います。」
原子力規制委員会のグレゴリー・ヤッコ委員長が記者団に語りました。
「十分な情報を手に入れることができませんでした。ほとんどの情報は寄せ集めのものでした。ある情報は日本から、別のものはIAEAから、そしてたくさんの情報がニュースメディアによってもたらされました。」

情報公開法に基づく請求により公開された会話記録は、委員会のメンバーが事故の詳細と事故により発生する各種の潜在的脅威に関する情報収集のため、必死の状況にあったことを物語っています。
すなわち日本国内にいるアメリカ市民に対する脅威、アメリカ国内にはどれほどの放射性物質が降り注げば犠牲者が出ることになるのか、そしてアメリカ国内にある同型の原子炉の運転状況について情報を把握しようとしていました。
委員会のスポークスマンは『今回の事故の根本的原因』はすでに明らかになっているが、後世のためにその時何をしていたのかの情報をすべて開示することにより、今後も歴史的に見て重要な瞬間が訪れたとき、判断材料として役立てることができるようになる、と語りました。

「スリーマイル島での事故の記録が残っているかどうか、私は知りません。」
NRCのスポークスマン、エリオット·ブレナーは、1979年にペンシルベニア州の原子力発電所で発生したメルトダウンについて言及しました。
「危機が発生すれば原子力規制委員会は、第一報をまず一般市民に伝える、そのことをアメリカ社会に伝えるための措置なのです。」

公開された資料はメリーランド州ロックヴィルにあるNRCの危機管理センターにおける、会話および通話をすべて記録したものです。

ヤッコ委員長は2011年3月11日の大地震と津波によって深刻な危機が発生した後の数日間、NRCが非常な混乱に陥っていたことをこの記録が物語っていることは承知していますが、彼自身はそれでもよくやった方だと信じている、と語りました。
「事故後の対応のため必死の取り組みを行っていたこれらの日々を振り返るとき、私はNRCの委員長であることにかつてない誇りを感じています。」
「そして今回この資料を公開することは、アメリカ市民社会の今後の歴史に必ず貢献するものと確信します。私はここにいるNRCのメンバーとともに重要な職責を全うしたことについて、限りない誇りを持っています。」

一方で今回の経験は、『世界に対し事実の半分しか明らかにされていない』福島第一原発の事故に関し、アメリカ合衆国が『著しい情報制限』という経験を強いられることになった、とNRCの職員が語りました。
「今回のような事故が起きれば我が国においては、もっと十分な情報を直接入手することが可能なはずです。」
技術・法人管理担当副局長のダン・ドーマンがこう語りました。

NRCの職員はさらに、何か月もにわたり時間との戦いを強いられるような事故に対応するためには、指令センターの準備は十分なものだとは言えなかった、と語りました。
具体的には必要な場面で、アメリカ国内の原子力発電所の放射能漏れ、あるいは安全性について、合衆国政府職員と十分な情報を交換を行うことができなかった、ということです。

http://edition.cnn.com/2012/02/21/us/nrc-fukushima/index.html?eref=edition

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日本の原子力保安院に比べ、アメリカの原子力規制委員会の未来の世代に対する責任感には感心せざるを得ません。
それに引き換え、福島第一原発の廃炉作業は最長で100年かかると言われているのに、日本政府には事故当時の記録が残されていないことが明らかになりました。
この国の将来に対し、日本の原子力行政がどんな責任感も持っていないことを端的に示す事実ではないでしょうか?
そのことを、はっきりさせてくれたのがこの記事だと思います。

先日、『戦場の馬』としてご紹介した( http://kobajun.biz/?p=1636 )スティーヴン・スピルバーグ監督の新作は、日本では『戦火の馬』として公開されるようです。
ご紹介した中でスピルバーグ監督は次の作品について、エイブラハム・ リンカーンを題材にしたものになると語っていましたが、以下の映画は全く別物です。

リンカーンの映画が続くので、確認しましたがその生涯は1809年 - 1865年で、特に生誕何年・没後何年という企画ではないようです。
ただ、1862年6月に合衆国全ての領土で奴隷制を禁じる法を成立させたことから、アメリカの奴隷解放150周年に当たります。
スピルバーグ監督自身はこの奴隷解放がアメリカの歴史にもたらした意義について格別の感慨を持っているようであり、そのことに関連した映画になるのかもしれません。

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映画[エイブラハム・リンカーン・ザ・ヴァンパイア・ハンター]予告編公開される
「アメリカ合衆国第16代大統領アブラハム·リンカーンは吸血鬼退治人?!」

カミーユ・マン / アメリカCBSニュース 2012年2月14日

セス·グレアム=スミスの小説を映画化した[エイブラハム·リンカーン:ヴァンパイア・ハンター]の予告編では、斧を振り回し、吸血鬼を次々と打ち倒してゆく、あごひげを生やしたかつての大統領の姿が公開されました。

この本、そして映画は1820年ごろに始まり、最後はジョン・ウィルクス・ブースによって暗殺されたリンカーンの45年の生涯を題材にしています。
この物語はリンカーンの実際の生涯を背景に、当時アメリカに巣食っていた吸血鬼を根絶やしにするため立ち上がったリンカーンの活躍を描くフィクションです。

グレアム·スミスは2009年に発表した、古い言い伝えをサイエンス・フィクションに作り直した作品[プライドと偏見、そしてゾンビ]で 一躍有名になりました。
監督は映画 [ウォンテッド]などの作品で知られるティムール・ベックマンベトフ、プロデューサーは映画監督ティム・バートン他。
[エイブラハム·リンカーン・ザ・ヴァンパイア・ハンター]は6月22日公開予定です。

【 放射能汚染から食料供給を守るため、苦悩する日本 】〈第3回〉

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「行政側は基準値を上回っているか下回っているか、それしか公表しない」
「市民自身が信頼できる検査体制を構築していくしか道はない」

ニューヨーク タイムズ 1月21日

農業担当部局はすべての農家のすべての作物を検査しなければならないのに、彼らが所持する検査機械の数が少なすぎる、と語ります。
コネティカット州とほぼ同じ大きさで、110,000軒の農家がある福島県内にあるのは12台の検査機械だけなのです。
しかし福島第一原発の爆発は無数の小さな放射線量の高いホットスポットを形成したため、当局は無作為抽出による放射線検査がふさわしい方法ではないことがわかっています。

福島県の担当者は米が汚染されていることが明らかになって以来、大波町の4,975軒の農家で収穫されたコメを検査し、そのほか福島第一原発の主に西北方面の市町村で検査を終えた、と語っています。
この担当者によれば全体の5分の1のコメで放射性セシウムが検出されたものの、その値はそれほど高いものではない、とのことです。
30軒の農家についてのみ、現在の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出された、と語りました。

しかし、300軒を超える農家で2012年4月から厚生労働省が適用する、さらに厳しい基準値を超えた汚染が確認されています。
ほとんどの先進国では、厳しい方の値が一般的です。
「私たちは一刻も早く新しい基準に基づいた検査を行い、失われた信頼を取り戻す必要があります。」
天野さんはこう語りました。

しかしながら農業担当者の言うような信頼の回復など、ほど遠い状況なのが現実です。
行政による放射線量測定の透明性の欠如に対し、多くの消費者が不信感を抱いています。
消費者は放射線量の測定結果の公表が意図的にあいまいにされており、正しい判断の下しようがないと抗議しています。

農業部門の行政担当者、そして農民自身もあまりに詳しい検査結果の公表は、たとえ線量が低くても徒に消費者を怖がらせ、遠ざけてしまうと恐れています。
「さらに詳しい情報公開を求める声があることは把握していますが、そうすることで多くの農民が傷ついてしまうことを私たちは恐れているのです。」
農林水産省食品安全担当の吉田おさむ氏がこう語りました。

そうした見解は、福島第一原発から遠く離れた西日本の商品だけを扱う、小さな食料品店である『ベシタブルカフェふれあい』にいた買い物客によって、一言の下にはねつけられました。
店で買い物をしていた42歳の不動産会社勤務の木幡じゅんこさんは、行政側が基準値を上回っているか下回っているか、それしか公表しないため、福島県産のものは一切買わない、と語りました。
「地方の産品 をこうに有したいのは山々ですが、自分自身を守るためにはこうするしかありません。」
木幡さんが語りました。

この店は子供たちを放射線被害から守る会として知られるネットワークの人々が、二か月前にオープンさせました。この会は9カ月間で200か所の支部を持つネットワークに成長しました。
「日本は我々ごく普通の一番市民が本当に信頼できる、まったく新しい食品監視システムを作り上げる必要があります。」
〈完〉

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下記にご紹介する東日本大震災のがれきが、アメリカ西海岸に到達のニュース。
本体(?)が到達したのではなく、冬場になってから家の屋根が吹き飛ぶような風の強い日がありましたから、飛 ばされやすいものなどが先に漂着した、というあたりだと思うのですが、いかがでしょうか。
何せ冬場の東日本太平洋側の風浪の強さは、江戸時代の廻船技術では航路を作れなかったほどのもの。
このため明治になるまで、日本の海運事業はすべて日本海側に集中することになりました。

ブイは中身が空洞の大きな球体、しかも程よい重さがありますから、他のがれきに先駆けてアメリカまで到達してもおかしくは無い、と思います。
何といっても現在太平洋上を漂っている東日本大震災のがれきの総面積は日本の国土の約4倍の面積を持っている( http://kobajun.biz/?p=1201 )のですから…

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【 東日本大震災のがれき、早くもアメリカ西海岸に到達か?! 】

「予定されていた時期より、一年近くも早い漂着」
アメリカNBCニュース 2月21日

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ブライアン・ウィリアムズ :
さて、放送の冒頭にお話しした以下の話題です。
日本の福島県などで発生した巨大地震と津波により破壊されたがれきの一部が、早くもアメリカ西海岸に漂着しました。 
本日未明(アメリカ時間2月21日未明・日本時間22日昼過ぎ)この報告はもたらされました。
人々の目撃情報、あるいは撮影した写真などがワシントン州シアトルにあるNBCの系列局キング・テレビに持ち込まれ、この情報が確実視されています。

放送するに当たり、局内の専門家がこれらの写真を確認しましたが、間違いなく 東日本大震災によるものかどうかの鑑定を行いましたが、まず間違 いない、と のことでした。
そこで今夜はNBCの環境問題特派員チーフのアン・トンプソン、そしてNBC放送の 元海外特派員であるイアン・ウィリアムズにスタジオに来てもらいました。
イアン・ウィリアムズは東日本大震災発生以来約一カ月以上の間日本にとどま り、被災地周辺、そして福島第一原発の取材を行いました。
今夜はこの二人とここニューヨークのスタジオからお送りします。
おふたりとも、ようこそ。
まず環境面からの話をアンの方から話してもらいましょう。
がれきの中身、そして到達スピードから考えて、これは東日本大震災のものと考えていいのでしょうか?

アン・トンプソン「あり得ますが、可能性は非常に低いものである、と現段階で NOAA(国立海洋大気圏局)はこう語っています。しかし、日本製のブイが含まれているためこれらのがれきの大部分が、東日本大震災の際発生した津波によるものだと考える科学者も、シアトル、あるいはワシントン州にはいます。
しかし、NOAAはこのようなブイがアメリカの海岸に打ちあげられるのは何年もの間繰り返されてきたことであり、東日本大震災のがれきが現時点でアメリカ西海岸に到達するには、一日に23マイル(約37km)直進する必要があり、がれきの漂着は計算上は来年、2013年の初めになるはずだ、と語っています。」

ブライアン・ウィリアムズ :
もしこれが東日本大震災のものでないとしても、いずれがれきが到達するのは間違いのないことのようです。いったいどれほどの量のがれきが海の中にさらわれていったのでしょうか?

イアン・ウィリアムズ「数字を聞いて驚かないでください。ある計算によれば、東日本大震災では全壊・半壊を合わせ500,000棟もの建物が津波によって破壊されてしまいました。
解りやすくご説明しますと、ここニューヨークにあるすべての建物の約半分が、 破壊されてしまったことになります。
また別の試算によれば、このニューヨークの一年分の総排出量に相当するゴミが発生したことになるのです。
日本人が懸命に作業を行った結果、被災地の市町村のがれきやごみはほとんど片づけられましたが、今度は巨大なゴミの山が出現してしまいまし た。
これらのごみの山には毒性の強いゴミも含まれ、まずその処理をしてからでないと処分できません。
地中深く埋設したり、焼却するにしても相当の年月を必要とすることでしょう。」

『まだ起きるはずのない』東日本大震災のがれきのアメリカ西海岸への漂着。
今はまだ確かな判断はできないとしても、いずれ必ずやって来ることだけは確かなのです。

http://www.msnbc.msn.com/id/3032619/ns/nightly_news/#46473059

【 放射能汚染から食料供給を守るため、苦悩する日本 】〈第2回〉

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所要時間 約 9分

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「失ってしまった顧客を取り戻すためには、真実をすべて明らかにするしかありません」
「政府の言う通りにしていたら、どうしようもなくなってしまった…」

ニューヨーク タイムズ 1月21日


このような実態を証拠立てるもののひとつが、巻き起こる市民運動です。
従来日本では市民社会が力を持たず、一部の官僚が独裁的な権限をふるう有司専制社会が続き、一般市民が公衆衛生を含む国益の問題に関心を持つことは稀でした。
しかし今や政府が自分たちの利害にばかり目を向けていることに気付いた市民たち、消費者、そして農民までもが新たに結集し、自分たちで放射能汚染の実態を明らかにするための取り組みを始めました。

福島県から東京までの150マイル(約240km)の区間に、ボランティアが運営する12か所を超える観測地点が設けられ、政府が行う調査よりも厳密でしかも透明性の高い調査を行うべく、取り組みが続いています。

「政府の安全基準など、もはや誰も信じていません。」
福島第一原発の北西25マイル(約40km) の二本松市で、無農薬のシイタケ栽培に取り組む59歳の武藤一郎さんが語りました。
「失ってしまった顧客を取り戻すためには、真実をすべて明らかにするしかありません。そうすれば、消費者自身がちゃんと判断できるようになります。」
武藤さんは二本松市の集荷場に、自分たちの放射線試験場を立ち上げた250人の農民の中の一人です。

ある日、武藤さんを含めた6人ほどの農民が、集荷場にある狭いキッチンに集まりました。
そこで農民た ちはNGO機関から寄付された40,000ドル(約300万円)もする放射能測定器で、切り分けた大根、そしてネギの放射線量をそれぞれ測定しました。
彼らが育てた作物の放射線量は、いちいちそのインターネットサイトにアップされ、誰もが見られるようになっています。
武藤さんはこうしたやり方がどれ程リスクが高く、自らの痛みを伴う方法であるかを理解しています。
テストの後、武藤さんは収穫した110,000個に上るシイタケを、すべて廃棄処分にしました。
放射線力が高く、とても出荷などできなかったのです。

しかしこれ程の努力も、消費者が抱くもっとも大きな疑問のひとつ、福島第一原発近隣の農地で作物を栽培できるのか?という疑問には答えられないのです。

武藤さんのような農民は東京電力による補償も十分ではなく、何とか生計の途を立てて行かなければなりません。
東京電力は、 福島第一原発から12マイル(20km) 圏内の、避難を余儀なくされた農民に対してのみ満額の補償を行いました。
しかし大量の放射性物質は、北西方向のさらに広い区域に降り注いだのです。

こうした補償のやり方は、人口密度の高い日本という国を可能な限り細分化して、政府が示した方針に沿ったものです。
政府・自治体側も福島第一原発に近い場所での農作物の栽培に、多くの人が疑問を持っていることは認めていますが、放射能汚染を理由にいったんこの地区での栽培を禁止してしまったら、再開に当たっては国民を納得させるために何年もかかってしまうだろう、と語っています。
「消費者はもはやこの場所では農業をしないことが一番だ、と考えるかもしれません。しかし、作物の放射線量はひとつひとつ異なっているのです。」
福島県の稲作部門の責任者である、天野わたるさんがこう語りました。

しかし、大波町の農民たちの考えは異なります。
彼らはこう語りました。
11月に米が汚染されていることが判明する以前、政府は農民が米を作るに任せ何の方針も示さなかった。
ところがこの区の農民は米が一粒も売れない、という経済的破局に直面させられている、と。

「これらはみな、保証金を支払いたくない、という動機によるものなのです。」
こう語るのは米作農家で、これ以上の汚染がわかれば7代続いた農家を廃業しなければならないと恐れ、佐藤さんとだけ名を明かしてくれた74歳になる女性です。
「私たち農民は政府がこうしなさい、といった通りにしてきたのに、もうどうしようもなくなってしまいました。」
〈つづく〉

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【 子どもたちのために、立場の違いを乗り越えよう 】

アメリカNBCニュース[この世界をかえていく! メイキング・ア・ディフェレンス ] 2月16日

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今夜の[ メイキング・ア・ディフェレンス ]は教育界における大きな前進についてのお話です。
ロードアイランドの学区のひとつでは公立学校と私立学校の先生が協力し、子どもたちの読解力を向上させるための取り組みを行っています。
これまで公立学校と私立学校では教育課程の中身に相違があり、一種の軋轢がある事は否めませんでした。
しかし、その軋轢を解消し理想的協力が成功した例をチェルシー・クリントンがお伝えします。

ロードアイランド州セントラルフォールズのこの小学校では、「読解革命」とも呼ぶべき現象が静かに進行中です。
幼稚園から小学校2年生になるまで、公立学校の教師は私立学校の教師と協力し合いながら、州内でも有数の低い成績しか示せない子どもたちの読解力を改善すべく、可能な限りの取り組みを行っています。

女の子「コミュニケート…」
レポーター「他の人と互いに」
女の子「他の人と互いに…」

レポーター:画期的な方法です。教科書は使いません。子供たちは読みたいと思うものを読むのです。授業時間は倍になりましたが、その分生徒一人一人が先生と1対1で向かい合い、読解にだけ当てられる時間を毎週確保できるようになりました。
読解の授業は子どもたちの学習能力、そして理解力を高めてくれます。

レポーター「あなたの好きな授業は何?」
女の子「音読よ。」
レポーター「音読って何のこと?」

レポーター:子どもたちが読み上げた話を、先生たちがもう一度読み上げる事です。
この取り組みが開始された当初、全国平均を上回る読解力を示した幼稚園から小学校2年生の生徒は全体の37%に留まっていました。しかし年度終了時にはその数値は66%にまで上昇、8ヵ月間で29ポイント改善した事になります。

女性教師「私の生徒が、あなたは音読について何も知らないと言っていたわよ。」
レポーター「ほんとにそう、何も知らないんです。」
「小説だったらどんな種類ものでも読むんですけど…」

レポーター:何が画期的かと言えば、ここにいる公立学校の教師であるナンシー、ダイアン、シェリルが私立学校のクリスティン、ジョディと、同僚として協力しながら働いている事なのです。

女性教師「往々にして公立学校の教師たちは私立学校について、教育予算を横取りし、子どもたちを連れて行ってしまい、その挙げ句自分たちの職まで奪ってしまう存在だととらえがちです。
ですからこれまでどのような交流もありませんでした。
しかし、成果を上げるためにしなければならない事は、子どもたちのためにできる限りの事をしなければならない、という事なのです。」

レポーター:かつては互いに牽制し合っていたこの地の公立学校と私立学校の教師たちは、彼らのパートナーシップが、成功例としてアメリカ全土に広がっていく事を願っています。
チェルシー・クリントン、NBCニュース、ロードアイランド州セントラルフォールズ。

【 福島第一原発の周囲で鳥類の生息数が激減 : チェルノブイリを上回る被害 】

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「来たるべき原子力(核)汚染大災害の予兆なのか?!」

デビッド·マクニール / ザ·インデペンダント(英国)/ 2012年2月3日

調査研究の結果、事故を起こした福島第一原発の周囲で、野鳥の数の減少が続いていることが判明しました。
これは放射性物質が降り注いだ地方における生命がどうなってしまうのか、その目も当てられないような放射能汚染災害の前触れである可能性があります。

この25年間で最悪の原子力(核)汚染大災害に関する大規模な調査には、日本、アメリカ、デンマークから研究者が参加しました。福島と似たようなメルトダウンが発生したウクライナの都市、チェルノブイリと福島の間には、14種の鳥類が共通して棲息していますが、その影響による被害は福島の方がより一層ひどくなっていることを突き止めました。

2月の第2週に発行される『環境汚染ジャーナル(the journal Environmental Pollution)』に『3月から7月の主要繁殖期における鳥類に対する、放射線の直接的悪影響(an immediate negative consequence of radiation for birds during the main breeding season [of] March [to] July)』という名でこの研究結果が掲載されます。

この研究の執筆者のうちの二人は、一基の原子炉がメルトダウンしたチェルノブイリの周辺汚染区域、2,850平方キロメートルの地域で数年間調査を続けてきました。
チェルノブイリは1986年の爆発 によって、ヨーロッパの広域にセシウム、ストロンチウム、プルトニウム、その他の毒性の強い放射性物質を放出しました。
25年を経た今になっても、この地域に暮らす人はほとんどいません。

ティモシー・ムッシューとアンダース・パペ・モーラーの二人の研究者は、研究の結果、鳥類において生息数の減少、寿命の低減化、オスの生殖能力の低下、そして脳が小さくなるなどの悪影響が明らかっになった、と語ります。

多くの種においてDNAの突然変異率が急激に上昇し、発育異常と絶滅が確認され、昆虫の生息数ですら激減している、と彼らはつけ加えました。

http://www.independent.co.uk/news/world/asia/bird-numbers-plummet-around-stricken-fukushima-plant-6348724.html?origin=internalSearch

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今週こそは昨日始めたシリーズを中断することなく、3回続けて掲載したかったのですが、ご覧いただいている原稿を見つけてしまいましたので、今日は急きょこちらを掲載させていただくことにしました。
まだ人間以外の段階ですが、一番恐れていたことが現実になってきました。
「DNAの突然変異率が急激に上昇」
「脳が通常より小さい奇形の発症を確認」

一度この問題については、昨年の9月に『〈 放射線による健康被害と食品汚染[2] 〉英国BBC 「遺伝物質(DNA)の損傷は、将来の世代での奇形につながります」http://kobajun.biz/?p=878』でご紹介し、この サイトをご覧いただいている皆さんには、とにかく食べ物に気をつけていただくよう、お願いをしてきました。

しかし、新たな脅威が迫りつつあります。
放射能に汚染されたスギ花粉による、花粉症です。
昨年12月、東日本の広域にわたりスギ花粉がセシウムなどの放射性物質に汚染されていることが確認された、と新聞などで報道されました。
詳しい計測結果は追って発表される予定、とありましたが、例によってそんな発表はありません。

私は医師ではありませんが、以下のことだけは言わせてください。

放射能に汚染されたスギ花粉が、体内に取り込まれたらどうなりますか?
人間の呼吸器には、粉塵などの異物を排除する機能が備わっており、比較的大きな粉塵は鼻で、細かな粉塵は気管や気管支のせん毛で排除されることになっています。
大きさがおよそ10マイクロメートル以下の粉塵は排除されずに肺胞に到達します。
これに対しスギ花粉の大きさはおよそ30マイクロメートルから40マイクロメートルですから、理論的には肺には到達しません。
しかし、放射能に汚染されたスギ花粉を吸い込んだらどうなるか、などと言う研究も検証も存在しません。
花粉に付着した放射性物質が呼吸器系、つまり気管支を経由して肺に入ったら、死ぬまでそこに留まる可能性があります。

肺は異物の代謝がほとんどできません、だから『じん肺』などの病気があるわけです。
じん肺については根本的な治療法は存在せず、何より予防が大切になります。

このスギ花粉が体内に入り込まないよう、『アレルギー反応』が起きて人間は鼻水、涙を流すわけですが、これを花粉症用の薬で止めたらどうなるでしょう?
そうです、鼻炎カプセルなどの花粉症用の薬を服用して鼻水を止めてしまったら、スギ花粉が通りが良くなった鼻の穴を経由して気管支に達する危険性が高まることになります。
これからの数年間は東日本で暮らす皆さんは、鼻水、涙を流して、スギ花粉が体内に入り込まないようにした方が「マシ」なのです。
みっともないなんて言っていられません。

もちろんマスク、できれば市販されている花粉症用ゴーグルをして、外出から戻ったらうがい・手洗いは必須です。
可能なら着衣のクリーンアップ(外に出るときは一枚余計に羽おり、掃除機・コロコロなどで花粉を取り去ること)もした方が良いと思います。
とにかく、子どもたちのことが心配です。

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【 ホワイトハウスの科学フェア 】

アメリカNBCニュース 2月8日

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今日オバマ大統領はホワイトハウス・科学フェアの開会を宣言しましたが、数学と科学の教師たちに喝を入れるべく大統領が放った一発は、大きな祝福を表すことになったようです。
続いて起きたシーンは、私たちに古いことわざのひとつを思い出させてくれました。
すなわち、使う目的がはっきりしないのに、マシュマロ発射装置をホワイトハウスに持ち込んではいけない。
いや、そんなことわざは無かったかもしれませんが、ご覧いただいたシーンは若き科学者の卵たちと一緒に、大統領がほんとうに体験したことなのです。

発射されたうちの一発は、シークレットサービスをかすめて飛び、窓の近くの壁に命中しました。
大統領は生徒たちと彼らが行っている研究にはアイディアが満ちあふれている、と褒めたたえました。
この楽しい催しは3月の復活祭の週まで続けられます。

一方、ジミー・ファロンはミシェル・オバマ大統領夫人に挑戦しました。
これは『レッツ・ムーヴ!(動きましょう)』という大統領夫人のキャンペーンの成功を祝うものです。
挑戦の結果がどうなったかは、今夜、ジミー自身の番組の中でご紹介する予定です。

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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